今月のひとこと2018年4月号

2018年4月4日

森友問題で揺れる国会ですが、その間に世界は大きく動いています。 どうなるか分かりませんが、朝鮮半島問題は結局、日本は蚊帳の外で、頭越しにミサイルは飛ぶわ、米朝交渉は始まるわ、中朝も関係が改善しそうで、森友みたいな生産性の無い議論の間に、日本の国益の損失は大きなものがあります。 財務大臣のG20の参加も出来ずに、アメリカに対する関税問題への意見も伝えられませんでした。 ブッシュ(子)の時にイラク戦争をおっぱじめたネオコンのボルトンが国務長官になり、ますます先が読めなくなってきました。

日本の支持率の変化にも関わらず、市場はほどんど気にしていない様子です。 サスガにトランプの関税問題で、大きく揺れましたが、米朝交渉が実現しそうな状況で、リスク回避には向かっていなっていないようです。 しかし貿易戦争の方が市場にとってリスクらしく、何かの発言で相場は大きく変動します。

直接の問題は安倍政権でしょうが、継続すればアベノミクスも継続、財務省の力が弱まるので、消費税アップも延期になるかも知れないし、少なくともどのような政権になっても、財政緊縮政策は取りにくくなりました。

財務省の決裁文書の改ざん問題ですが、やった当人たちは余り深刻に考えていなかったのでは無いでしょうか。 そもそも鑑と称する表紙とその後のいわば添付文書、役所用語では別添と言うのですが、これの2本立て。 契約書なら割り印を押すのでしょうが、それもなく、いつでも変更できる仕組みになっている用です。 サスガに鑑の紙を変更すると、決裁の取り直しもしくは、印鑑偽造をしないといけないので、これは無いと思いますが、添付文書の変更はたまにはあるのでは無いでしょうか。

特に今回の改ざんと言うか変更は、単に削除しただけなので、財務省は最初は書き換えと言っていたのだと思います。 しかし、中には正反対の方に変更された部分があって、これは改ざんの何者でもないでしょう。 国会の議論などを聞いていると、この2種類がごっちゃに議論されていて、300箇所の改ざんとか言う話ばかりです。 もう少し突っ込んだ議論が、国会で無くても他でも可能だと思います。 いずれにしても、原状の国会は政治ショーのパフォーマンスばかりになっていて、真相究明には至らないでしょう。

50年近く前に買ったオリンパスのOM-1の抜けの良い画像のレンズを忘れられずに、コンデジよりマシかと同じオリンパスのOM-Dのエントリレベルのミラーレスを購入しました。 発売からかなり経っているので、65000円程度と安くなっているのも購入動機です。 しかも本体と広角ズームと標準ズームの2本のレンズが付いていました。

OM-1のレンズも使えるので、アタッチメントも買って繋いでみました。 OM-1は約50年前に買って、最後に使ったのが約30年前で、それからずっと仕舞い込んでいたのを引っ張り出しましたが、まったく劣化していなくて、そのまま使えるように見えました。 当時から気に入っていた200ミリの望遠を使いたいので、繋いで見ましたが、全体に白っぽい感じがします。 レンズが汚れているのかも知れません。 いずれにしても50年前の機器が、そのまま使えるのはたいしたものです。

マイクロプロセッサのセキュリティ問題が騒がれていますが、何とかソフトで対応しようと言うことで、セキュリティパッチが出回り始めました。 これにより大幅な性能低下が有るかも知れないということでした。 しかし最近分かったことは、あるセキュリティパッチを当てると、通常のメモリのセキュリティエリアが丸見えになると言う、頭隠して尻隠さずの状態で、さらに隠せなかったお尻の方が遙かに大きくて、影響がでかいと言うことです。 単なるチョンボだと思いますが、如何に、この問題で関係者が慌てた対応を迫られたのかと言うお話でした。 次から次へとハードレベルと言うかプロセッサ自身のマイクロコードレベルもしくはハード設計思想そのものにも関わるセキュリティ問題が出てきて、最終的にはハードウエアを根本的に修正する必要があると思います。

今月の読み物は、「日米同盟のリアリズム」 文春新書 2017/7/20 小川 和久 著

Kindle版 ¥950 単行本 ¥950

軍事評論家の筆者らしく、実際の事件も実態を詳しく解説。 新聞の何も知らない記者のいい加減な記事や何処まで本当なのか分からないネット記事にうんざりしている方に、この本も本当の所は分かりませんが、少なくとも新聞記事よりはかなりマシだと思います。

内容紹介

中国・北朝鮮は怯えている。 日本人だけが知らない 世界最強の「戦争力」の真実!

北朝鮮は核開発と弾道ミサイルの開発を続け、日本を標的にすると公言してはばからない。中国は海洋進出への野望をむき出しにし、東シナ海と尖閣諸島周辺での示威活動がニュースにならない日はないほどだ。そんな中、アメリカのトランプ大統領は在日米軍の撤退をチラつかせている。はたして私たち日本人は安全でいられるのか?

結論からいえば、日米同盟は中国・北朝鮮に対して、きわめて有効に抑止力として機能している。たとえば中国・北朝鮮の潜水艦は、すべて日米に行動を捕捉され、ニックネームまでつけられている。隠密行動が最大の強みである潜水艦がこの有り様では、日米の手のひらの上で遊ばされているようなものだ。中国・北朝鮮は日米同盟の強力な軍事力に怯えているからこそ、表向きの粗暴さとは裏腹に、実際の行動はおとなしい。

また、日米同盟はアメリカにとって死活的利益である。日本列島は地球の半分(西半球)でのアメリカの軍事力を支える「戦略的根拠地」として機能している。在日米軍基地は、出撃機能、インテリジェンス機能、ロジスティクス機能のどれをとっても米本土なみの戦略拠点であり、日本の基地負担は金額・割合とも世界ダントツである。

もし日米同盟が解消されれば、アメリカは太平洋から中東に至る地域での覇権を喪失する。日本を失ったアメリカの言うことなど、ロシアや中国どころか北朝鮮も聞かなくなり、アメリカは世界のリーダーの座から即刻転落するだろう。そんなアメリカが、日米同盟をみずから手放すわけがない。

本書は、日米同盟という世界最強の軍事力が、いかに中国・北朝鮮を抑え込んでいるかを具体的に解き明かす。

また、中国が日米同盟に仕掛けている現代版「孫子の兵法」ともいえる「三戦」、「A2/AD」の思考も詳しく紹介。著者ならではの最新データも盛りだくさん。

まさに本書1冊で丸わかり。防衛大臣より賢くなれる!

内容(「BOOK」データベースより)

もし日米同盟が解消されれば、米国は世界のリーダーの座から転落する。そして東アジアで挑発を繰り返す中国と北朝鮮は、日米同盟の真の凄みを熟知しているからこそ、最後の一線は越えられない…。日本人だけが無自覚な「世界最強の同盟」の真実を徹底解説!

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください