今月のひとこと2007年9月号





「今月のひとこと」の目次 毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。

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9月1日

サブプライムショックにはビックリしました。 自分で前回の本欄で紹介しておきながら、茹で蛙の反対の冷え蛙になっていて、半分寝ていたら、叩き起こされた感じですね。 まあちょうど良い買場になったのではないでしょうか。 少し相場が上がってきたので、ここらで整理して軍資金を用意しておきましょう。 流石にアメリカの対応は素早くて、持ち直しているようですが、少なくとも9月いっぱいは凸凹でしょう。 9月の連休までは何が起きてもおかしくないと思います。



サブプライム問題は、みんなが認識したのでそんなに変動要素にはなりませんが、玉突き式に他の問題が出てくるのではないでしょうか。 アメリカのと言うか世界の景気を支えているアメリカの個人消費は、よく言われているように、綱渡りの自転車操業で、政府も消費者も借金漬けなのです。 日本は政府が大きな借金を背負っていますが、これは家庭内で夫婦で片方からお金を借りていて、それが偉く偏っているだけで、その家庭全体ではプラスマイナスゼロなんです。 日本で言えば、国内の預金や国債を一気にチャラにしたら、それで終わりです。 800兆円の借金があっても、国民一人平均800万払ったら、それで終わりです。 国外に払うのは少ない額です。 もっともあんまり大きくなると利払いだけで一般会計のほとんどを占めてしまうと言うことになります。 他に手をつけていない一般会計の何倍もの特別会計もあるので、それで何とかするのが先決だと思います。



アメリカ消費者の自転車操業の次の問題は、クレジットカードと言う説があります。 アメリカにサラ金はありません。 ヤミ金はあるのでしょうが良く分かりません。 サラ金の代わりにあるのが、クレジットカード。 よく借り換えを勧めるDMが来たことがあります。 サブプライム問題で返済を迫られた消費者は、生活費がなくなるので、クレジットカードを使って、最低限の支払だけして、後は20%近い高利の借金をするわけです。 ちなみにアメリカンエキスプレスはクレジットカードではありません。 使った分は全額期日までに支払う必要があります。



クレジットカード会社もリスクはとりたくないので、一般にクレジットカードの利用限度は、1000ドルぐらいです。 最近の高リスクの人のカードは200ドルとか300ドルとか言います。 勢い、複数のカードをトランプゲームのように出すことになります。 店のほうも心得たもので、このカード駄目だから他のは無い? と平気で聞いて来ます。



サブプライム問題の次はカード問題ではないでしょうか。 この後は、お金を使えなくなった消費者がギリギリまで消費を控える、もしくは極端には破産して債務をチャラにしてしまうこと。 アメリカの経済が冷え込む大きな原因となります。



暗い話はこれくらいにして、最近買ったポータブルデジタルTVのブルードット。 調べるまで全く知りませんでした。 ソニーのものが有名ですが、感度が低いと言う評判なので、これを購入しました。 実勢売価23000円ほど。 4インチの大画面で感度はワンセグケータイの方が少し良いのかも知れません。 3時間の充電で4時間視聴可能。 なにしろ薄いのですが、欠点はケースが無いこと。 やはり自分で用意しないといけないようです。 操作ボタンがセンサ式なので、慣れないとなかなか操作できません。 TVが受信できるポータブルラジオの代わりに買ったのですが、デジタルなので、電波が弱くなるとスパッと見えなくなります。 アナログの場合は雑音があっても受信できたのですが。 画面の表示を消せるので音声だけでも受信できますが、イチイチスイッチを切り替えないといけないので面倒です。



もう一つ買ったのは、ディスクレコーダー。 東芝のデジタルTVの出来が良かったので、以前から嫌いだった東芝を買いました。 しかしこれが失敗。 昔の機能は豊富にあるが使い勝手の極めて悪い性格がモロに出た製品でした。 1ヵ月後もまだ使いこなせていません。 しかしいろんな設定が出来たり、フォルダが使えたり、インターネットを経由して操作できたりします。 もっともネット経由は何故か物凄く遅い。 メールによる録画予約はよさそうに見えるが、チャンネルの設定をチャンネル番号で指定しないといけないので、余程緊急性が高くないと使う気になりません。 前回にご紹介した録画機能付きのデジタルTVは、高機能を少し引いて、ユーザインタフェースを少し改善したので、なかなか良いものに仕上がっていると思います。



今月の読み物は、「破獄 (新潮文庫)」 吉村 昭著 ¥ 580税込 逃亡不可能な網走刑務所を脱走した実在の人物 白鳥由栄 をモデルにした作品。 4回の脱獄を吉村昭らしく淡々と筆を進めていきます。 最後に捕まるシーンが印象的です。 タバコを勧められたから自ら進んで捕まったのですが、これ以上は実際の本をお読みください。 それにしても、日本の監獄のやわな事にはビックリ。 元々逃げることを前提にしていないのではと思えるほどです。 これを読んで、ハンニバル・レクター博士の拘禁の様子を思い出した人は多いと思います。 完全な石垣で作って、入り口は分厚いアクリルの板で、完全透明の監獄でしたね。 それでもハンニバル・レクターは脱獄してしまうのですが、これはお話。 本書は実録です。



昭和11年青森刑務所脱獄。昭和17年秋田刑務所脱獄。昭和19年網走刑務所脱獄。昭和23年札幌刑務所脱獄。犯罪史上未曽有の4度の脱獄を実行した無期刑囚佐久間清太郎。その緻密な計画と大胆な行動力、超人的ともいえる手口を、戦中・戦後の混乱した時代背景に重ねて入念に追跡し、獄房で厳重な監視を受ける彼と、彼を閉じこめた男たちの息詰る闘いを描破した力編。読売文学賞受賞作。 内容(「BOOK」データベースより)












“今月のひとこと2007年9月号” への2件の返信

  1. ICF-50V R コンパクトラジオ

    他の方も言われているように小さいけれどしっかりした作りでとても好感が持てます。この手のブリスターパックの商品にありがちな仕上げの雑さもないです。音質も良好(もちろん中音域・人の声がクリアと言う意味で)。同じ形でシンセサイザチューナータイプもありますが私は…

  2. TOSHIBA 充電ラジオ TY-JR10-W

    コンパクトでかわいらしい外観ですが、かなり頼もしい防災用品です。まず、簡単な手回し充電でラジオなど思った以上の時間使えます。次に、ラジオの受信が良好。山などでカーラジオが入りづらいところでもアンテナ調整で入ります。また、懐中電灯が結構明るいので頼もしい…

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