今月のひとこと 2024年9月号

アクセスカウンター

今月のひとこと 2024年9月1日


アメリカ大統領選挙は 急展開で あっという間に民主党が1枚岩になったように見えます。 共和党もトランプ 党とそれ以外に割れているのですが 、民主党はもっと割れていて 共産党に近いところから中道までバラバラです。 それがあっという間にまとまったのは良いことだとは思いますが、実現したときの政権運営が心配になります。 共和党支持者はNever Trump、Always Trump、Maybe Trump の3つに割れているそうです。 Maybe Trumpが半分近くを占めていて、まだまだ先行きは不透明と言うところです。激戦州では、この辺の数字がかなり効いてくるのではないでしょうか。

いずれにしても ハリス 候補は、まだよくわからないので、ダメだ、 全くダメだ、という人もいますが、民主党は役者が多くて クリントン夫妻も出てくるし オバマ夫妻、オバマ夫人のミシェルが出てきたのも大きいと思います。 一時は大統領候補 と言われているほどの人気がありました。 ヒラリーはさすがに貫禄がありますね。 堂々たるもので ハリスはまだまだそこまでは行かないと思いますが、 これからが見物です。

9月5日ぐらいに予定されていた 討論会を トランプが拒否してるらしいので、どうも 最近のトランプは以前と違って 形勢が逆転しているようです。例の銃撃事件の後は完全にトランプだと思っていましたが、その後かなり 状況は変化してしました。 あの拳を上に振り上げている写真はなかなか撮ろうと思っても撮れないもので、写真としてすごいと思いました。

あの銃撃事件を見て JFK の暗殺を思い出しました。 あの時もあってはならないことが、いくつも起こって結果的に暗殺されてしまうのですが、今回も、通常ならあんな 近いところの建物の屋上と言うのは 完全封鎖されててされるべきですが、されていなかったのですね。 こんなとこから 陰謀論が出てくるということになります。 安倍元首相事件にも 陰謀論が出ています。 トランプの場合も JFK 暗殺 と同じように 複数 犯人説が出ています。

トランプと安倍さんの差というのは紙一重、数センチの差で明暗を分けたと言うところで、安倍さんは運が悪く、 トランプは運が良かったということになります。

日本製鉄は US スチールの買収でよく頑張ってると思います。トランプ 政権になると、おそらく 買収は出来ないのではないかと思います。 民主党も反対していますが労組はそんなに強く反対していないので可能性はあると思います。 その中で 日本製鉄がトランプ 政権の国務長官であった ポンペオ氏をアドバイザーとして起用したとのことで、なかなかうまい配役ではないかと思いました。

ポンペオは共和党からも民主党からも信頼されているということで、どちらが政権を取っても役に立つと思ったのでしょう。 いずれにしても 日本製鉄の US スチール買収がうまく行くかどうかは、日本製鉄は ビジネスもさることながら 政治的にも非常に高度なレベルにあるということになります。

AI ブームも だいたい 行き渡ってしまったのか、あまり以前ほど聞かなくなりましたが、 AI 化は着実に進んでいます。 遅ればせながら、なんとか使えないかと思って、 色々やってみました。 1つはメールで送られた バラバラで店舗ごとに分けられた売上情報を、 品目別の合計を出す仕事です。 以前は 電卓 片手に合計を計算して紙にメモをするところです。 エクセルに入れるのも結構 面倒なので、電卓でやることになる場面だと思います。

まずメールの本文をコピーしてプロンプトにペーストします。 品目別に合計を出すようにプロンプトを入れると 品目別合計が出てきます。 最初は計算も 間違えていたのですが何回もやるうちに正確な数字が出るようになりました。 合計も 店舗毎に出ていましたが、合計を出すように指示すると、それもちゃんと出してくれました。 全合計は指示しなくても出ていました。

こういう 今までは暗算では少し難しいような計算は 電卓でやっていたのですが、 これをChat-GPT で出来るようになりました。 エクセル形式でと指示するとボタンが現れて、ダウンロードしてエクセルで表示出来るようになりました。

もう1つやったのは Word Press を使ったホームページをカスタマイズするために PHP のコードを書かないといけないのですが、 これをChat-GPT に聞いたところ、ちゃんと出てきましたし、ちゃんと動きました。 最初の答えはディレクトリを直接指定しないといけない部分があったのですが、これは自分で調べて そこだけ書き換えても良かったのですが、 面倒なので再度質問したら、自動設定にのコードを吐き出してくれました。

そのまま カット&ペーストして貼り付けるとこれがきちんと動きました。 複数回 いろんなアプリをやってみたのですが それそれぞれ エラーにならずに動く、というのは大したもので従来から コードを吐くのでプログラマーの生産性が上がったという話を、よく聞いたのですが、本当でした。 プログラマーのレベルが上がらないのではないかと思います。

自分のことを言うのは妙な話ですが、 私はコード を書くのは非常に苦手です。 生涯で書いたコードはアセンブラ言語を含めて 数千行ぐらいしか無いのではないかと思います。 大きなシステムは 頭の中で 全て 構築できるので、それを プログラムできれば非常に嬉しいと思うのですが、これが出来ない。

ある時、案件の受注から最終の決算、月次決算まで一気通貫でやる システムを手掛けたことがありますが、 これも頭の中でだいたい構想を作ってやりました。 しかしこれは非常に複雑なシステムだったので、 途中で 我ながら これは実現しないんではないか? どこかで矛盾が発生するんではないのかという不安が何度も起きましたが、最終的には破綻せずに完成しました。あまりに 複雑なのでサーバーの能力が追いつかずに反応の鈍い システムになってしまいました。 今なら、例えば AWS でやればもっと良いシステムに出来たのではないかと思っています。

今で言うIoT のサーバー の話をしたのは、アメリカから来ていた技術者との会話で、某大手自動車メーカーのレース結果を リアルタイムでWeb表示するというプロジェクトでした。 その時までは Web で動的にリアルタイムで表示するというのは、あまり思いつかなかったのですが、その時に これができるんだと思って、その後はリアルタイムで表示する システムをたくさん作りました。

その後に クラウド という言葉が出て来たり、最終的には AWS みたいな 非常に高度なサーバーが出現しました。 その前に何故その技術者の話を聞く気になったかというと、その前にアメリカからやってきた セキュリティの技術者と話してた時にアプリ・プログラムを書くということは、その当時は プログラム言語でローカルで書くことは当たり前だったのですが、どうも 話を聞いてると プログラムを書くというのは Web の上で書く、今で言う クラウドコンピューティングを想定して 言っていると認識していたので、先ほどの レース結果のリアルタイム表示の話があったので 非常に納得したところです。

今月の読み物は 純然たる エンターテイメントで「破門」角川文庫 2016/11/25 黒川 博行 著

ナニワ金融道の 萬田銀次郎を思わせる主役ですが、 映画化されたものでは 佐々木蔵之介と横山裕のコンビで 、ヤクザもの というよりは コミック ヤクザ物語みたいな感じですので 読みやすいと思います。 詐欺に会わされた男を追いかけて マカオまで行ったり 波乱万丈です 大阪が舞台になってるので大阪の地名が京都から大阪や 堺 ぐらいまでどんどん出てくるので、それだけでも面白いです セリフは全部当然 大阪弁ですが ナレーターがなかなか上手なのであまり本を読んでるという感じではありませんでした。 直木賞作家で、映画にもなりました。

直木賞受賞の黒川博行によるベストセラー小説を、佐々木蔵之介と関ジャニ∞の横山裕の主演で映画化したコミカルなアクション。出資詐欺に巻き込まれたイケイケなやくざと建設コンサルタントの凸凹コンビが詐欺師を追って、関西やマカオを巡る様子 が描かれる。佐々木と横山による関西弁の掛け合いが笑いを誘う。

【STORY】
「舞台は大阪。弁は立つが、ぐーたらピンボーな建設コンサルタントの二宮啓之 (横山裕) はサバキと呼ばれる建設現場での 対策の仕事を主な収入としていた。この仕事を通じて二蝶会のイケイケやくざの桑原保彦(佐々木蔵之介)と知り合ったのがきっかけ。以来、何かとトラブルに巻き込まれっぱなしの、いわば、桑原は二宮の《疫病神》である。縁を切りたいのに、今やコンビとみまごう二人に、何かと二宮を手伝ってくれる、いとこの悠紀(北川景子)からは、「本当は桑原のことが好きなんじゃいの?」と言われる始末。

そんなある日、二宮は映画プロデューサーの小清水(橋爪功)が持ち込んだ映画企画を、桑原の二蝶会の若頭、嶋田(國村隼) に紹介したことから、二蝶会が系列のシマダカンパニー名義で出資をすることに。嶋田は二宮の 現役のやくざだった頃の舎弟で、子供の頃から二宮を、啓坊、啓坊と可愛がってくれていた父親代わりのような存在だった。

しかし小清水は金を持ったまま、愛人の玲美 (橋本マナミ)とドロン。出資詐欺か!? 詐欺師・小清水を追いかけるため、桑原は二宮を巻き込んで、大阪、マカオと奔走するが、見つかってはするりと逃げる小清水にふたりは翻弄され続ける。

遂にキレた桑原のハチャメチャな追走劇は、弟分の木下(濱田崇裕)とセツオ(矢本悠馬)らも加わり、組を巻き込んだ大きなトラブルへと発展! 追っている筈が何者かに追われてる!? 絶体絶命のふたりは生き残りをかけて大勝負に挑むが一。

 


 

今月のひとこと 2024年8月号

アクセスカウンター

今月のひとこと 2024年8月1日


アメリカ大統領選挙の民主党候補は副大統領のハリスに決まったようです。 副大統領候補はまだよく分かりませんが、 トランプとしては少しやりにくくなったようで、ハリスの方から 討論会を要求して、従来は9月にバイデンとの間で討論会 が予定されていましたが 、バイデンの撤退で宙に浮いてしまったようです。

ハリスは元検察官 なので なかなか 弁舌は爽やかなようです。 どこかの3位で終わった人のようでは駄目でしょうが。 ハリスの 実績はあまり評価されていませんが、 これからどうなるか だと思います。 民主党は一気にまとまった感じがします。 これで最後にオバマ夫人のミシェルが出てきて応援したら、ひょっとしたらひょっとします。

民主党は 黒人系の女性ということなので 副大統領候補は白人男性になるかもしれないし、 ひょっとして左に寄ってブティジェッジ(あー読みにくい)のようなLGBTQ になるのかもしれませんが、 それでは全体が少し左すぎるのではないかという感じがします。 ブティジェッジは前回の大統領候補選挙の際にダークホースとして注目されていましたが、今は現政権の運輸長官に収まっているようです。

為替に関しても円が急騰して不安定な状態になってきました。 円安のピークで海外のドル建て資産を買った人は一体どうなったのでしょうか? いずれにしても日本の実力が落ちてきているので これ そんなに 円高が定着するわけではないとは思います。

日銀 もやっと 政策金利を0.25%に上げました。 これは歴史的なことですが、これはじっくり見ていかないとどうなるか分かりません。 過去には何回もこういう場面で政策金利を上げて、その後経済が失速したということがありますので、 日銀総裁としても非常に慎重になってるんだ と思います。

日本はこの失われた30年で、日本の中にいるとあまり体感が無いのですが、かなり 国力が落ちてしまいました。 その結果としては OECD の中での給与水準が最低であるとか、GDP がドイツにも追い越されるとか、理由を少子高齢化のせいにしていますが、 実態は経済者の怠慢による日本経済の低下です。

本欄で何度も触れましたが日本の経営者能力の退化が著しいです。 経営者の反映である従業員意識調査によると世界139カ国中132位だそうです。 バブルとかなんとか、その後は失われた何年とか、少子高齢化だとかで覆い隠されていたのが、顕になってきた感じがします。
30年間で前向きの投資はせず、 ひたすら コストカットに勤しみ、市場は中国頼みで、国内の賃金は上がらず、 内部留保 だけが増えて何も良いことはありませんでした。 労働者側にも、もう少し元気を出して ストを構えるぐらいの戦闘力を発揮すべきだったと思います。

色々と出来ない理屈はありますが、結果的には 賃金は全く上がらない状態になってきていました。 これは 経団連と連合の問題でもあります。 政府が間に入って指示するというようなことまでやったのですが 攻める側の労働会は動かず、受ける側の経済界も動かず、やっと 最近少し動いてきた感じがします。

こんな経済状況のなかで、まだ自動車業界と国交省との間の争いが終わっていないようで、 今日の日経新聞では、さらに トヨタの7 車種の データ改ざんで社長は謝りに行ったようです。 新聞記事だけでよく分かりませんが、要するに 国交省が決めたルールに従っていないというだけで、トヨタは基本的に全世界を相手してます。

例えば ベルギー仕様で OK で、これが 国内仕様に合わないということらしいです。 トヨタは安全性に問題ないと言い切っていますが、 その通りだと思います。このように日本が疲弊してる中で一体 国交省は何を考えてるんでしょう。 逆に トヨタがやってるルールを 国交省は国のルールとすれば済むことだと思います。

何で世界で通用してることが 日本でダメなのか。 この問題は最初から、どうもおかしいと思っていましたが、やはり国交省が単に役所の論理を振りかざしているだけだと思います。 もっと世界を見て日本が世界に対して競争力が出るように、やっていかないといけないと思います。 おそらく安倍政権が終わって、 政治の 抑えが効かなくなったせいだと思います。 政治はもっと大所高所から見て、対応を役所にやらせるべきです。 役所を野放しにしている岸田政権だからこそ出てきた問題だと思います。 本来の政治主導が必要とされています。

最近は非常に暑いです これはCO2だけのせいとは思いませんが、結果としての地球温暖化だと思っています。 中国の温暖化対策が問題になっていましたが、 最近では あまり話題にならないので、 おかしいと思っていたら、中国はこの点に関しては優等生です 。

太陽電池を供給過剰にして中国以外の太陽電池 メーカーは、ほとんど潰れてしまいました。 しかし 太陽電池はどんどん作られるので、中国はそれを 砂漠に展開してるようです。 余剰の太陽電池で大規模な発電所を各所に建設していて、数字はちょっと分かりませんが、かなりの発電を行っているようです。 そのためと経済低下で、最近は中国の電力逼迫と言うのは、あまり聞こえてこなくなりました。

もちろん石炭火力をどんどん 炊いて、原子力もどんどん使っているので フル 稼働だと思いますが、さらに太陽電池を加わっています。 日本でもすでに 太陽電池による電力が供給オーバーになって、 電力会社から引取をカットされるような事態にも陥っています。 こうなると電力をどこかに 溜めておくような揚水発電みたいなものが必要になると思います。

重力蓄電が中国で商用化されたとの記事がありました。 本欄でも以前に紹介した揚水発電の水をコンクリートの塊に置き換えたようなものですが、コンクリートの塊をエレベーターみたいに持ち上げて電力を蓄電、逆に落ちる時に発電するということで蓄電します。

考え方によっては、 こういう 重厚長大なコンクリートの塊みたいなものは中国は非常に 得意とするどころなので中国でまず商用化が実現したようです。 これは大きなビルにコンクールのブロックを3500個入れて上げたり下げたりする仕組みで、電力効率は揚水発電と基本的に同じぐらいの 80から85%ぐらいで、100メガワット時の能力があり、100軒の標準世帯が冬の1ヶ月近く使える電力量です。

EV 用の中古バッテリーを沢山使うという話もありますが使用の終わった EV 用バッテリーはまだまだ数が少ないし、積み上げたとしても火災とかそういう 防災の問題が出てくると思います。 一方で この重力蓄電は巻き上げモーターの管理はしないといけませんが、それだけなので 管理コストは小さいと思います。

今月の読み物は 「女帝 小池百合子」 単行本 2020/5/29 石井 妙子著
出たときはものすごく話題になりましたが、こういうのはお金を出して買おうとは思わないので、ちょうど オーディブルで聞けるので聞きました。 ものすごく長いですし 詳細です。 いろんな人が登場してくるのでなかなか面白いです 都知事選挙の時に思い出しました。
第52回大宅壮一ノンフィクション賞。

女性初の都知事であり、次の総理候補との呼び声も高い。
しかし、われわれは、彼女のことをどれだけ知っているのだろうか。
「芦屋令嬢」育ち、謎多きカイロ時代、キャスターから政治の道へーー
常に「風」を巻き起こしながら、権力の頂点を目指す彼女。
今まで明かされることのなかったその数奇な半生を、三年半の歳月を費やした綿密な取材のもと描き切る。

〔目次より〕
序章 平成の華
第一章 「芦屋令嬢」
第二章 カイロ大学への留学
第三章 虚飾の階段
第四章 政界のチアリーダー
第五章 大臣の椅子
第六章 復讐
第七章 イカロスの翼
終章 小池百合子という深淵


 

今月のひとこと 2024年7月号

アクセスカウンター

今月のひとこと 2024年7月1日


トランプ: バイデン対決はトランプの圧勝というよりは、バイデンの大敗となりました。 以前から言われていたように、あと4年も大統領を続けられるのかどうかは非常に微妙であります。 これでもしトラは確トラになったのではないでしょうか。 キャンプデービット に1週間も籠もってトレーニング した割には全くダメでしたね。 確トラで極端な円安も少しは戻すと思いますので、ドル売り円買いで秋の大統領選挙を待つと言うことになりそうです。

トランプも法律を無視するとか品が悪すぎるのが最大の欠点ですが、 細かい政策はそう悪くなくて、またその政策を必ず実行に移していく点は良いと思いますが、いかんせん 法律を守らないとか 基本的な部分の問題が大きいと思います。

翻って 日本の方はこれだけ 世界情勢が混沌としているのに相変わらず 政治資金の問題でワチャワチャやっております。 さらにはテレビのワイドショー に最適の東京都知事選挙 が始まるので、 内向きと言えば聞こえが良いですが、何もせず、当然に世界に向かっていないということになってきました。

4月になってから 感じていたのですが新聞の見直しに役所からの発表がものすごく増えました。 官邸主導ではなくて省庁主導に戻った感じがします。 安倍政権で良い悪いはあるものの、官邸主導になったのですが、また元へ戻ってしまいました。

一番びっくりしたのは昨日か一昨日の報道で原発開発を推進するようなことを文科省が発表していました。 本来このような大きな国の安全保障に関わるエネルギー政策は、まず 首相が何らかの発言してから 文科省が言うべきなんでしょうが、 突然 文科省がそういうことを発表して 一面トップ記事になっていて、これには驚きました。

さらには、それと関係あるのかどうか分かりませんが、前回の本欄を書いた直後に、トヨタをはじめとした日本の大手自動車メーカーの認証不正が報じられました。 それまではダイハツとか色々あったのですが、その時はまあそんなもんかと思っていたのですが、 今回は 何か違和感を覚えました。

日本の大手の自動車企業が全て認証不正していると言うのは、逆に考えると、ルールそのものがおかしい、不適切なのではないかと直感的に 思いました。 その後 国交省が立ち入り検査をしたというニュースもあり、非常に厳しいという感じがしました。

その後 いろいろ記事を見ていると、やはり 国交省がかなり先走っているとする論調 が目立ちました。 認証規則 そのものが 30年前に作ったようなもので、非常に古くて しかも 認証に1年ぐらいかかるらしいので、これでは 世界を相手に自動車メーカーとしてはやっていけないではないかと思います。

それと 自動車の日本市場は小さくなっていますので、日本の認証を取ることの重要性が低くなっているのではないかと思います。 むしろ アメリカ・中国・EUの認証を取る方が優先されるんではないでしょうか。 案の定、日本の認証試験はより厳しい ヨーロッパの条件で検査されていたデータを、日本のゆるい条件でのデータのとして出していたわけで、わざわざ別途に 緩い条件で試験するのも手間ばかりかかる話だと思います。

これに対して国交省はそれぞれのルールを個別に取り上げてもダメで全体として見ないといけないみたいな、言い訳を言ってましたが、これは単なる 言い訳でしかないでしょう。 いずれにしても 根本的な見直しが必要となると思います。

テスラがアメリカでどんどん走っていて、特にサイバートラックみたいな 非常に規制上問題がある自動車でも、アメリカではどんどん走っているというのが非常に気になります。 それが単純に良いとは思わないのですが、そういうことを日本では認可されないということになると世界市場に対して遅れていくのではないかという気がしてなりません。 自動運転でもそうですが、今の自動運転の技術を日本に導入するのは 私も非常に抵抗がありますが、特に中国はもちろんアメリカではそういう条件でも 認可されているようです。 BYDが日本の型式認証をすんなり受けているのにはビックリです。

直近ではトヨタの子会社が金型を下請けに預けっぱなしにしていて、下請法違反で今回は公取委に告発されています。 金型を成型屋さんに預けておくのは 一般的だと思うのですが、確かにもう発注の見込みのない償却 の 終わった金型まで置いておくのはどうかなと思います。 しかしこう言うのは トヨタだけではないと思うので、これも何か 標的にされている感じがします。

今朝の日経の日曜版では、やっと日本も開廃業率が上がってきて新陳代謝が進みつつある、みたいなことを書いていましたが、それも10%ぐらいアップしただけで他国に比べると 非常にゆるい状況です。 この辺が 日本の失われた30年とか、まだ40年になるかもしれないですが。こういう状態を産んだ元凶だと思います。 翻って自分を見て考えると、やはり 歳を取ってくると事業見通し というのは非常によく見えるようになりました。 こうしたらダメとかああしたらダメだというのが非常に見通しが良くなるので、新しい事業に参入する場合はそういうリスクばかり 目立ってしまって、踏み出せないということになります。

しばらく前に日本の大手企業の役員と一緒に仕事をすることありましたが、暗澹たる 気持ちになりました。 こういう 新規事業に乗り出すという以前に、経営者としての基本的な知識 なり心構えがなっていないような気がしました。 経営者でなく単にラインの部長 から1ランク上がっただけの役職と言う感じがしたのが気になりました。

我が身で考えると若い頃は、バブル前の時期で 無鉄砲に無茶苦茶なことやっていたなと思いますが、ああ言う事をやっていかないと新しい事業は出てこないでしょう。 ソフトバンクの孫さんとかテスラのイエローマスクをなどを見ていると、よくこんないい加減なプランで大金を投入するんだと思いますが、 やはり こう言う事はある程度やっていかないと発展は望めないのだという気がします。

最大のビジネスチャンスがAIとして訪れてきました。 こう言う巡り合わせは運でしかなく、このチャンスに巡り合った人は有り難いと思うべきでしょう。 インターネットも初期にはネット広告ビジネスモデルがこれほど成功するとは誰も思っていなかったし、初期のビジネスはサーバーやルーターと言うハードウエアでした。

AIビジネスもAIそのもののビジネスはまだまだで、初期段階のハードウエアビジネスが大きく育っている段階で、これから本当のAIビジネスが始まるのです。 宝くじはいくら確率が低いと言っても、買わないと当たりません。 今回は結構高額の宝くじですが、買わない選択はないでしょう。

AI チップを作っている NVIDIA の時価総額がとうとう 世界一になりました。 30年ぐらい前に当時の シリコンバレーのサニーベルにあった大型コンピューターのアムダールの隣ぐらいにあった NVIDIA本社を訪れて、当時流行り出したパチンコ台のゲーム画面のチップを作ってくれと言いに行ったことがありますが、 日本のパチンコ業界全体が 30兆円あると言っても全く信じてもらえず、 早々に引き上げました。

当時は 単なるグラフィックチップの会社だったのですが、画像ごとに計算するので、小さなコンピューターをたくさん積んでいるという非常に特殊なチップでしたが、それが 暗号資産のマイニングに適してるということで一時 グラフィックボードが払底したことがありました。

それも一段落した頃に 今度はとうとう ニューロネットワークの計算を効率的に出来るという事で、またまた脚光を浴びた訳です。 AI も 次のステップでは PC単体で十分動くようになると思うので、現状のクラウド方式では、なんとなく情報が クラウドに集まってしまうのは気になっていたのですが、自分の PC の上で それなりに動く、もしくは自分の情報だけで動くのであれば、それは良いんじゃないかと思います。

以前の本欄でも書いたことがありますが 現在の半導体の性能の伸びを伸ばしていくと、ここ数年で人工知能が自意識を持つようになるのではないかということですので、それはクラウドで動かす。 もっと簡単な、今のChatGPTのようなものは PC 上で動かすということになってくるんではないかと思います。

ChatGPTをちょっと使ってみましたが、メールでの 平文で 売上リストが店名別に来たのですが、 品目が店毎に散らかっているので、それを 品目別にトータルで計算してくれと指示したところ 、最初は間違っていましたが、そのうちに一発で出るようになりました。 これも エクセル形式に直してくれと言うと直してくれますので、 従来エクセルに治すほどでもなく 電卓や暗算でやったりしてたりしていたことが、簡単な 人工知能で出来て 非常に楽になると思います。

最近は Audible でしか聞かないので今月の聴き物です。

火車 (新潮文庫) 文庫 1998/1/30 宮部 みゆき (著)

ずっと前に書籍で読んだような気もするのですが、 もう一度よく聞いてみました。 当時話題になったクレジットカード・ サラ金・ 多重債務をテーマにしたミステリーです。 確かに火の車。

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。


 

今月のひとこと 2024年6月号

アクセスカウンター

今月のひとこと 2024年6月2日


株価は行ったり来たりで、なかなか 4万円の大台をキープできないようです。 円安はとどまるところを知らず 160円から150円を行ったり来たりとなっています。 おそらく 年末でも 140円台になるのが精一杯ではなかろうかと思います。国全体の 海外との経常収支はプラスになっているようなので、少なくとも国の富は減ってはいないようです。

日銀が長期の金利 コントロールをやめてしまったおかげで、やっと 長期金利が1%を超えるようになり。少しはまともな金融状況になってきたと思いますが、 それでも1%を超えるか 超えないかのレベルでアメリカのように 一時に0.25%を上げたり下げたりするようなレベルでは全くないと思います。

今まで円高と大騒ぎし、円安誘導をしてきたわけですが、いざ 円安になると、 今度は円安悪者論になって円高を望むような意見が出てきています。 もともと 私は円安 というのは国の富が過小評価されるわけで決して良い状況ではないと思っていました。

変動相場制 ではその国の通貨が安くなると貿易がの輸出がやりやすくなって、その国の経済が向上し、その通貨のが価値が高くなっていくという流れですが、 どうも今の日本ではそういう なってくて、一部の輸出 メーカーは大儲けに儲けていますが、 他は輸入原材料が上がったおかげでマイナスになっているというところで、国全体としてあまり良い状況ではないと思います。 その結果としての 円安 継続だと思います。

この中で一人で気を吐いているのが 労組の要求以上の賃上げ回答をした日鉄です。 アメリカの USスチールを買収する話を 全ての関係者に話をつけて、当然 買収価格は高く設定しているので US スチールの株主からは大歓迎されているのですが、政治的な問題になってしまってトランプは大反対、 労組に依存するバイデンも元々 消極的。

何故 こんな大統領選挙のややこしい時期にアメリカの象徴のような会社を買収するという話が前に出てきてしまったのかよく分かりませんが、 少なくとも日鉄の社長の今井正さんは非常に アグレッシブな人らしくて 日鉄は大変身しているようで、今までの 我々のイメージとはだいぶ違うようです。 しかし、 こうなってしまった以上は大統領選挙の目鼻がつくまでは前に進むのはなかなか難しいのではなかろうかと思います。日本企業としてはこれぐらいの気概を持ってほしいと思います。

失われた30年と言われますが、 この元凶が 経団連に代表される大企業にあると 私は思っておりました。 経団連会長はもっと高いレベルで国の経済状況を論じるべきであって、中国第一とか 賃上げを抑制するとか言うレベルではないと思ってます。 経団連は大企業の集まりであって、その大企業がやってきたのはリストラをして、その利益を溜め込で将来に向かって 何らの投資もしなかったということが最大の問題だと思います。

もちろん そのは30年の間に消費税増税や社会医療保険の引き上げなど、いろいろあったのですが大企業は 賃上げではなく人件費を圧縮することばかりに汲々としていました。 その反面で未来に対する投資も全くやってなかったので、 これでは失われた30年になるのは当たり前だと思っております。

ビットコインが、またぞろ上がり だして、なんと 1ビットコインが円安もあってか1000万円を超えたようです。 100万円になった時もビックリしましたが、 さらにもっと ビックリです。

原因の一つと感じるのは、 ビットコインの発案者のサトシナカモトを騙る人間が現れて、その裁判がずっと行われていたのです。 もしそれが本当で、著作権が認められたら、ビットコインは大暴落するに違いなかったのですが、その主張は真っ赤な嘘であったということになってビットコイン が再評価されたということだと思います。

その結果がどうか知りませんけれども ETF も出来、 恐らく 日本の GPIF も いくらかは 買っていると思います。非常に 胡散臭かった 資産の裏付けのない ビットコインですが、 投資というより投機 対象としては地位を確立したようです。 これ以外にも 暗号資産と言われるのは 山と あるわけですが、それは みんな 価値がゼロになったり 潰れたりして 無価値になってるようにと思います。

最近 EV の失速 が話題になっていますが、 結果的にはトヨタ社長の言っていたことが正しくて、 当面は ハイブリッドやプラグインハイブリッドが主流になっているという事がハッキリしました。 ただ 長期的にはEV 化の流れは止まらないので、この機会を捉えて 日本メーカーはタイヤが外れるとかの問題を解決して、早くまともなEV を作って欲しいと思います。

素人にEV自動車なんか作れない、と言っていたのですが、中国のメーカーはどんどん作ってしまって今や世界一になってしまいました。 おそらく 大手の自動車メーカーでを退社した人が、かなり 流れ込んでいるのではないかと思っております。

自動車メーカーの最大の問題は、どうしてもハードに偏ることです。 全固体電池とかは良いのですが、 それよりも何よりも EV とセットになっている 自動運転などの技術をどう磨いていくかという事に、もう少し注力すると言うより、頭の切り替え、つまり人の入れ替え、更には別組織(別法人)にするとかをしないといけないと思います。

何年か前に日本最大 メーカーの自動車に乗っていましたが、その純正カーナビにバグがありました。 純正カーナビと言っても見るところ 付け足し付け足しで作ったようなもので、中は スパゲティになっていると言うことは容易に想像できる代物でした。

初めて走る 高速道路で、そろそろ インターチェンジだろうと言うところで、リセットスタートして、再立ち上げに時間がかかり、非常に慌てた事があります。 おかしいということで ディーラーに持ち込んだのですが 信用してくれない。 結構頻繁に起こるので、その写メを撮って見せるとやっと認識して、その後は2-3日車を貸してくれとなりました。

それで再現して、やっと直したのですが、普通はあまりやらないナビ設定をしていたので、それが原因でリセットしたのですが、ここまでは良くある話。 問題はその後で、何とそのナビのソフトバージョンがわからない。 と言うかバージョン管理がなされていなかったのです。 さらにこのバグは口外無用とのことでした。

この時に如何に自動車メーカーがソフトを軽視しているか、ハードの付録と思っている事が実感として分かりました。 10年前くらいの状況で、この企業文化がすぐに治るとは思えません。

従ってEVの最大の問題は自動車メーカーの頭の切り替えだと思います。 ソニーとホンダの新会社のお披露目で、将来のコンセプトカーが発表されましたが、要するに車内の音楽やゲームなどのエンターテイメントがソフトらしいです。 自動運転とかAIの話は一切なかったと思います。 自動車と言うハードとエンターテイメントを足しただけだったのです。 せっかく新組織を立ち上げたのに、依然として親元の文化を引きずっている感じです。

この様な企業文化を変えるのは非常に困難です。 面白いことに元の組織の構成員が20%ぐらい残るだけで、元の企業文化は保持されるようです。 企業文化の変革はNTTとドコモの関係が良い見本だと思います。 当時のドコモのトップはみんな左遷されたと思っていたようですし、訪問したオフィスではみんなジーパン姿でした。 当時30歳代だった夏野さんが部長で、妙な違和感がありましたが、あれが正解だったのですね。

台湾のホンファイがスマホに代わりEVの下請けをするようです。 今の日本の自動車メーカーはホンファイのようなハード下請けになって行くのではないでしょうか。 ちなみにホンファイの利益率は1-2%ぐらいだそうです。

今月の読み物は「虞美人草」 。 最近は オーディブルで耳から聞くようになったので 2‐3日に1冊読めるようになりました。 若い頃に落ちこぼれた有名作家も、なんとか読み切れる(聞ききれる)ようになりました。 夏目漱石の「三四郎」、「それから」、「門」の3部作。 さらに「虞美人草」。 本で読むのは絶対無理です。

【虞美人草】
漱石は〈藤尾〉に何を語らせたのか
冒頭に示した図版は、日本画家の荒井経による「酒井抱一作《虞美人草図屏風》(推定試作)」と題された作品である。夏目漱石の『虞美人草』で男たちを翻弄する美貌のヒロインの藤尾が驕慢と虚栄のはてに死に、その枕頭に立てられた幻の銀屏風。2013年にこれを試作した画家は「雛罌粟が空間を埋め尽くすように群生しているのか、わずかな花を儚く咲かせているのかによって、藤尾のイメージは大きく変わる。小説を読み直し、傲慢だが悪女というより未成熟な女性という藤尾を想定して後者を選択した」と述べている。
漱石は何故、ここで虞美人草を選んだのか。その場面はこう描かれる。

〈逆に立てたのは二枚折の銀屏ぎんびょうである。一面に冴さへ返る月の色の方六尺のなかに、会釈もなく緑青ろくしょうを使って柔婉なる茎を乱るる許ばかりに描いた。不規則にぎざぎざを畳む鋸のこぎり葉を描いた。緑青の尽きる茎の頭には、薄い瓣はなびらを掌てのひら程の大さに描た。茎を弾けば、ひらひらと落つるばかりに軽く描えがいた。吉野紙を縮まして幾重の襞を、絞りに畳み込んだ様に描いた。色は赤に描いた。紫に描いた。凡てが銀の中から生える。銀の中に咲く。落つるも銀の中と思はせる程に描いた。―花は虞美人草である。落款は抱一 ほういつ である〉


 

今月のひとこと 2024年5月号

アクセスカウンター

今月のひとこと 2024年5月2日



円安がどんどん進んでいます。 つい最近 日銀 政府が為替介入したようですが 一瞬効いてすぐに元に戻ってしまいました。 今日もまた ちょっと動いたみたいで、 ひょっとしたら第2弾を打ったのかも知れません。 5兆円ぐらいを使ったということですが 原資 となる ドルがトータルで24兆円ぐらいしかないようなので、 そう何度も発動できるわけでありません。 ただこのドルは 全部ではないものの、以前に80円ぐらいだった 円高の時に買ったドルなので、日銀としては 大儲けだと思います。

いずれにしても ETF にしろ 何にしろ 日銀は市場が下がった時に買い込むので、それが上がった時には 大儲け ということになります。 日銀の債務超過の恐れはよく出てきますが、 こういうプラスの面と言うのはあまり報道されないようです。

アメリカは 利下げをする様子はないですから、 このまま円安で行くのでしょう。 私は常々 円安は国力の低下を意味しているので反対だったのですが、 以前は円高は悪、 円安にして欲しいという声が経済界から非常に多かったのです。

アベノミクスも基本的には円安政策で一時的に成功したわけですが、 ここまでの円安は即 国力低下ですので、GDP でインドに抜かれるとか 給与 で 韓国より下になったとか、為替の問題もありますが基本的には日本の国力が落ちてるということであります。

こういう点に関して一番 責任があるのは経済界だと思います。 ついでに賃上げも出来ない労働界も同罪です。 かつて経済 一流 政治三流と言われてましたが、 経済もとうとう 三流か四流になってしまいました。 過去30年間 何も投資せず何もせず、じっと 内部留保 だけをため込んで、コストカットし、給料も上げずにずに、ずっとやってきた経営者に最大の責任があると思います。 またそれを許した労組側も同罪だと思います。

高い報酬をもらっていながら、何もしなかったというのは犯罪に近く、報酬の大半を返金させても良いくらいです。 この様な報道は、特に経団連の会報誌とも言える日経新聞は絶対に記事にしません。 また中国寄りでもあり、中国に甘い記事が多い。

超大手の現役の役員というの人と一緒に仕事をしたことがありますが、 全く分かっていないと言うか、経営者というよりはバランスシートの意味 そのもの が分かっていないんじゃないかと感じました。 単なる中間管理職が役員という肩書きになっただけ。 これでは日本も衰退します。

私が個人的にあまり好きではないが尊敬する人は 稲盛和夫さんです。 稲盛さんは若い頃には経理の本 まで出版していて、もしやろうとすれば 経理も自分でできると思います。 さらに稲盛教とまで言われる非常に高いレベルでの理念を語ることも出来るという 幅広い人で尊敬に値します。 老齢になってもJAL再建みたいな力技も発揮できるのは凄いです。

おそらく 時代は違いますが 松下幸之助 も 似たようなところがあったんじゃないかと思います。 似たようなところで日本電産の永守 さんがいますが、 彼は100円の伝票でも自分で処理すると言うように下の方はできると思いますが、 上の方はどうも怪しい。 理念的なところが非常に怪しいんじゃないかと思ってます。 そのせいか、大学を作ったりしていますが、 日本電産も中国に入れ込みすぎてガタついているようです。

ユニクロの 柳井さん は私の業界とは外れてて分かりませんが ニコッともしなくて厳しい人ですが、 もう 我が道をドンドン 突っ走るという感じです。 ソフトバンクの孫さんは タイプが違いますが、やることがどデカい。 中国人的だと思います。

ある時に ソフトバンク のプロジェクトと関連しましたが、時間軸が全く違う。 私が当時所属していた会社と私の時間感覚は 一桁 ぐらい違いましたが、 その私ですらソフトバンクとは一桁違うと思いました。 すごい馬力というか違う世界を見ました。 会ったことはありませんがイーロン・マスクと似たところがある感じです。

良い悪いは別にして何もしないで済ませた経営者が多すぎたと思います。 今の 経団連の会長にしても 何言ってるか さっぱりわからない。 経団連 なんだから 細かいことは良いとしても理念的なことをきちっと語るべきだと思います。 同友会の小林さんの方が多少マシだと思いますが、もう少し 理念を語って 財界を引っ張って欲しいと思います。 それが出来ていない 30年の結果が現状になってると思います。

今日の日経新聞に出てましたが、いつもよく見る「大機小機」のコラムで 岸田政権の少子化対策は全然 意味ないんじゃないかということを書いてました。 私も全く同感で、単に子供の親に対してバラ撒いているだけなので、対策になってないんじゃないかと思います。

少子化対策はやはり 結婚をしたい、子供を育てたいと思うような 税制 なり 仕組みを作らないといけないと思うのですが 、今の税制は暗黙のうちに 女性は家に居る、男性は働きに行ってそれを養う という事を前提にした 昭和時代の税制になってるので、異次元のと言うなら、これをまず直すべきだと思います。

社会保険にしても3号保険者 とか共働きにペナルティを与えるような仕組みが生き残っています。 所得税に関しては 一度検討はされたみたいですが子供を含めた 家族全体で割り算して 所得税を計算するというのが一番良いと思いますが、何か問題があったのか反動が会ったのか、沙汰止みになっています。

社会保険の増収に関しては非常に熱心で例の103万円の壁というのがあるのですが、 来年が再来年には70万円の壁に落ちるみたいです。 こうなると もうほとんどの人が社会保険料を払うということになります。これは 逆の意味では前進 なのかもしれませんが、いずれにしても 少子化を防ぐ、給料を上げる、 引いては国の GDP を上げると言うことに繋がらないと意味がないです。単なる保険料値上げではすぐに限界が来ると思います。

あまり 今 報道されていませんが 6月の所得税 減税問題。 これが大問題です。なぜ 6月に減税を実施するかというと、通常ですと今年の年末調整で減税で還付されるのが普通ですが、 これを半年前倒しして6月にやりたいという非常に見え透いたバラマキですが、これの制度が非常に複雑怪奇で、現場の地方自治体や源泉徴収をする民間企業の会計担当者は疲弊しまくっていて、疲労で倒れる人が続出していると言います。

6月の賞与で減税して還付するのは良いとして、6月で還付しきれなかった分は次 月に更に残ったら次の月とずっと繰り越して、最後は 年末調整で処理して、それでも残った分は調整金 か何かで処理するということらしいです。

私もちょっと調べましたが非常に大変です。 普通の典型的なパターンでも大変なんですが、賞与の高い大手企業では6月で還付が完了すると思いますが、問題は中小など還付する所得税が少ない場合です。 さらに 例外がたくさん出てくると思うので、その例外を何時どう対応するのかというのは、政府の指針も無く、やってみないと分からないので担当者は疑心暗鬼になっています。

最近の例ですが消費税のインボイス。 これも実施してみると問題が山積みで、やっと今、落ち着いた感じですが、非常に現場は混乱しましし、今でも インボイス処理のための労力というのは 消費税を上げた利益以上の労力がかかるんではないかと言われています。 しかもこの労力は全て 民間や現場が負担しないといけないわけです。

これに追い打ちをかけたのが今年の1月からの電子帳票保存法です。 これは最初から無理だろうと思ってましたが、 その後の実施方法の改正で、ほとんど 骨抜きになって、特に中小企業は 従来とあまり変わらないやり方になりました。

しかし民間、特に中小企業の DX が進展しなくなるのが心配ですが、もう少し長期的に じわじわ 10年ぐらいかけてやることをやらないといけないと思います。 あまりにも性急なやり方とインボイスが同時に実施されたので、現場は全く ついてこれなかったのだと思います。

結局、単に骨抜きになっただけで、何もやらないということになってしまって理念のDX化は頓挫しました。 日本全体としては残念なことです。

イスラエルパレスチナ問題 で ニューヨークのコロンビア大学に警官 隊が突入したと報道がありました。 その突入した運動の拠点になった建屋はベトナム反戦運動の歴史的な建物らしくて、私もそれを聞く前にも ベトナム反戦運動を連想しました。

イスラエルはナチスのホロコーストがあったので、世の中から同情を集めて非常に良いイメージが出来ていたのですが、実際は昔からの本性が顕在化したのではないかと思います。 こういう本性があるので、 おそらく世界的に嫌われて 迫害されていたのではないかという気がします。 ベニスの商人で表されてるような面があったのでしょう。

単にネタニヤフ 政権だけの問題ではなくて、国民世論全体が パレスチナを殲滅しろとの意見らしいので、政権がどうのこうの首相がどうのこうのという話ではないみたいなのです。 おそらく これでベトナム反戦 みたいなのが広がって行って 苦境に陥るんじゃないかと思います。 イスラエルを最大限 支持してきたトランプ陣営にも逆風が吹いていて、もしトラも確トラもだんだん後退しているのではないでしょうか。

今月は 尺が長くなってしまったので、ITの話はありません。

今月の読み物は「星落ちて、なお」 文春文庫 2024/4/9 澤田 瞳子 著

最近は 最近は Audible にハマり、どんどん読めるというか聞けます。 だいたい1冊10時間ぐらいなのでまあ2-3日あれば1冊読めるというか聞けるということになって、非常に捗ります。 他の作業をしながら聞けるのが非常に良いです。

河鍋暁斎の娘の話です。 暁斎は「きょうさい」と読みます。 狂斎とかけてあって、確かに一般人では無いです。 しかも非常に器用で、何でも描ける。 葛飾北斎を目標にしていたらしくて、北斎漫画とおなじものも描いています。 この様な常人では無い父親を持った娘は大変で、その話です。 ちなみに腹違いの兄も絵師になりましたが、父親に追いつけなくて、少々おかしくなってしまいました。 建築家のジョサイア・コンドルが入門。コンドルは暁斎からイギリスの暁斎を意味する「暁英」の号を与えられる。

洋画界の敵役として橋本雅邦がでてくるのも面白い。

明治大正の動乱を真っ直ぐに生き抜いた
女絵師・暁翠の一生。
第165回直木賞受賞作!
巨星・河鍋暁斎の娘として、
明治大正の動乱を真っ直ぐに生き抜いた
女絵師・暁翠の一生。

不世出の絵師・河鍋暁斎の娘・とよは
暁翠の画号をもつ女絵師。
父亡き後、仲がよいとは言えぬ
腹違いの兄・周三郎(暁雲)と共に、
洋画旋風の中、狩野派由来の父の画風を守ろうとする。
明治大正の激動の時代、家族の生活を担いつつ、
絵師として母として、
愚直に己の生を全うした女の一代記。


 

今月のひとこと 2024年4月号

アクセスカウンター

今月のひとこと 2024年4月1日



株価は4万円前後で 高止まりしたままで バブル期のように 急落 はしないようですがサスガに じりじりと下がってきています。 賃上げのタイミングで 日銀はとうとう 緩和政策 を緩めて、マイナス金利をやめたのは良いですが イールドカーブコントロールもついでになくなってしまったので、これからは 長期金利が上がるかもしれません。 ちょっと 時期尚早 ではないかという話も出ています。 アメリカ なんか 5%ぐらいの物価上昇 でやっと引き締めに転じました。 物価上昇は日本はまだまだ 2%ぐらいなので、調査結果でもこれからどんどんインフレになるという意識を持ってる人は少ないようですので2%前後のちょうど良いマイルドインフレ状態がずっと続くかもしれません。

それにしても労組の弱体化には目を覆うものがあります。 以前から少なくともスト権確立ぐらいしてから賃金交渉をすべきだと言っていましたが、今回では満額回答だけでなく、要求を超える回答が続出して、これは労組の敗北を意味しています。 連合会長も頼りないし、経団連も何を言っているのかよくわからないし、経済一流・政治三流と言っていましたが、経済も三流になってしまいました。 日本らしく現場力で何とか支えていると言う感じです。 賃金だけでは無い、働き方や雇用確保の方が重要だとはよく聞かされましたが、その前に賃上げだと思います。 連合を含めて労組にその交渉力がほとんど無いのが今回の春闘で良く分かったと思います。

しかし日本製鉄は頑張っています。 要求より高いベースアップ。アメリカの反発をものともしない2兆円USスチール買収。早速トランプからもバイデンからもNOを突きつけられて、この大統領選挙前のタイミングの買収劇はどうなるのでしょう? なかなか異端児の社長らしいので、なにかあっという落とし所があるのでしょうか? 単なる企業買収を超えて政治問題化し、さらには全アメリカを巻き込む騒動になりそうです。 社長の手腕を見たいと思います。

最近ずっと乗っていた車のクルーズコントロールに新しい機能を発見したので、その機会に運転支援と自動運転について思いついたので、その話をしたいと思います。 少なくとも私が 生きてる間には絶対実現しないだろう完全自動運転に力を注ぐより、こう言う レベル2 の運転支援機能をもっと充実させれば役に立つ、事故が減ると思っています。

最初は、極初期のクルーズコントロール。 これは私が車を選択する時の最大の必須機能の一つで、これがないために選ばなかった車 もたくさんあります。 学生の頃は こういう機能はなかったので、チョークレバー(と言ってもわからない人が多いと思いますが) のワイヤを使って アクセルを引っ張るということで 車をある程度定速で走らせることをやっていました。 これと助手席に乗ってる人にハンドルを取ってもらうと 今でいうレーン コントロールと車速コントロールが同時にできて、今と余り変わりません。東名が出来る前の東海道をトラックと抜きつ抜かれつしながらの遠距離運転では必須です。

こういう状態で徹夜で運転して、走りながら朝になって走りながら運転席で新聞を大きく広げていると対向車はビックリします。 左ハンドルの国産車だと思ったのかも知れません。 今では一発で取り締まりに引っかかりますが 当時は おおらかだったと思います。

次に登場したのは速度を一定に保つ クルーズコントロール。 これはチョークレバーを利用したものは アクセル開度が一定ですが、これは速度が一定になるので 上り坂であろうが 下り坂であろうが同じ速度になるということです。 これも 非常に重宝しました。ただ国産車は、速度ダウンボタンとセットボタンが兼用になっており、一度セットして、速度上げるためには反対側の速度アップを押さないといけないので、少々面倒だし、余計な操作で安全上も良くありません。 しかも、この設定は105キロぐらいまでしか設定できませんでした。

輸入車は速度に関係なく設定できるのですが、最近は国産車でも無制限で設定できるようになり、 国産車を検討する余地が出てきました。 さらには 国産車は180キロの自守速度制限スピードリミッターがついています。 これも最近はサーキット に行くと GPS判断でスピードリミッターが外れるという機能がついてきたので、この点でも国産車は輸入車と遜色がなくなったのではないかというふうに思います。

最近出てきたのが アクティブクルーズコントロール。 これは前車との距離を測りながら前車に追従していくというシステムで、非常に有り難いものです。 車速 一定のクローズコントロールですと前車に追いついた時には、微妙に速度を調整しないといけないのですが 、アクティブクルーズコントロールは それを自動的にやってくれますし、渋滞時には自動的にストップ、発進時にはスタートします。 ただしスタートする時には 車間距離でセンシングしていて遅れ気味になりますので、後ろの車がイライラしないために、ちょっとアクセルを踏んで発進してやらないとちょっとギクシャクした感じになってしまいます。

ここで良く使われているのがミリ波レーダー。 高価で大きいので、まずトラックに乗せる想定で開発着手したことがあります。 技術が全く無かったので、イスラエルまで探しに行きました。 何の想定かイスラエル空軍の司令官に会わせられました。 当時の日本は良い連携相手だと思われたのでしょう。 私1人と司令官とイスラエルの連携先の3人だけだったと思います。 司令官曰く、空は飛行機しか無い、道路にはいろんなものがあって、なかなか難しいよ。 結局このプロジェクトはトヨタが先行しました。 今はカメラ映像での検知が主流になりつつあります。 ミリ波レーダーとの連携は良いと思うのですが、両方では情報が多すぎて上手くいかないとの記事を何処かで読みました。

最近発見したのは、ずっと前から欲しい と思っていた制限速度+α の設定ができる クルーズコントロール。 今一番進んでいるのは、その道路の制限速度を検知して、それを設定出来るシステムです。 車の流れが 制限速度よりちょっと速い時には手動で調整が必要になるので、これを最初からプラス5キロとか10キロに設定してくれると有り難いと前から思っていたのですが、 これが自分が乗ってる車に付いていることが分かりました。 おまけにコーディングではなくて、ナビの設定画面に出ていたのです。 日本語があまりにも分かりにくいので忘れていました。 先日たまたま偶然に設定したら 車速が変わってしまったので、やっと気がつきました。

セットボタンを押すと 制限速度に+15キロの範囲で設定ができます。 これで何故セットボタンが一番押しやすいところにあるのか理解できました(写真は+12kmをセットしたもの。 40km制限速度で52kmにセットされている)。 それまでは、レジュームボタンを押していましたが、何故こんなに不便な場所にあるのだろうと疑問でしたが、この機能があるので、レジュームを押す場面ではセットボタンを押せば良いことになり、使い勝手が一気に上がりました。 これはおそらく 輸入車特有のものだと思います。 国産では自主規制が働いて。絶対にできない 機能だと思います。これで クルーズコントロールは 完成形に達したのではないかと思っています。

第2 速度設定というのがあって、これはどうも 60キロ プラスマイナス5km の設定を常にやるという機能 みたいです。 これは日本ではあまり役に立たないのではないかと思って使っていませんでしたが、 ヨーロッパでは使い道があるのかもしれません。

ヨーロッパでは 制限速度でしか走れないように サーバーとの通信で制限するという話が最近は進んでいるようです。 確かにドイツで一度 運転した時に アウトバーンの無制限区間はあるのですが 市街地は意外と厳しい スピード制限があります。 かたや 郊外に行くと、とんでもない山道の 細い道に 制限速度60キロとかの標識があって、下手なドライバーは運転するな、 みたいな意思を感じました。 タクシー もみんなベンツで 助手席に乗せられて、当然 マニュアルシフトで結構速いスピードで キビキビと走っていくのはサスガに ドイツだなと思ったことがあります。

あったら良い2番目は後退を自動で行うものです。 常に50m 分のハンドル操作を記憶していて、バックギアに入れると、来た道をなぞってバックしていくということなので、狭い道で対向車があって バックしなければならない時とか、駐車場で行き過ぎた時とかには非常に役に立ちます。 最近の車は 大型化してるし 周りが見え難い車体が多いので、後退はやりにくくなったのですが、この機能があると非常に楽です。 これは特許の関係もあるのでしょうが 、もっと取り入れたら良いと思います。 ステアバイワイヤの 車であればソフトだけで対応できるはずです。

3番目に、これは便利だと思うのは GPS で交差点を指定しておけば、そこに差し掛かると前方の広角カメラが作動して交差点の左右の確認ができるということです。 ボンネットが長い車ですと前に出ないと見えない 見えないと出れないみたいな矛盾があるのですが、 カメラで確認できる。 それもイチイチ手動でやるんではなくて自動で切り替えてくれるのは安全上良いと思います。

4番目は、スマートキーを持っていて、車から離れると自動でロックする機能。 アンロックとロックのどちらも可能ですが、両方セットして車に近づくとロックアンロックが交互に起きるので、ロックは自動、アンロックは手動にしています。 手動と言ってもドアハンドルに手を掛けるとアンロックされるので不便はありません。 コーディングで出来たと思って、探しましたが結局はナビの設定がありました。

以前はOBDアダプターを使ってコーディングをしないといろいろな機能が使えなかったのですが、最近は必要なものはほとんどナビの設定画面で出来るようになりました。 後退時のドアミラーの下向き角度ぐらいがコーディングに必要なものになっています。 TVはほとんど見ないのですが、走行中にTVが映るようにするTVキャンセラーもダイアル操作の隠し機能で付いていました。

流行のタッチパネルは問題です。 最近はタッチパネルで何でもやる車が増えてきました。 コストダウンが大きな目的でしょうが、これは安全上問題だと思っています。 運転しながらのスマホの操作は違法です。 タッチパネルは問題ないとなっていますが、危険度は似たようなものだと思います。 以前にタッチパネルの車に乗っていましたが、まずタッチパネルが手の届く範囲で下方に設置される。また狙ったボタンをタッチするには画面を注視しないといけないので、混んでいる道では危険を感じました。 画面が指紋だらけになる、よくタッチする部分に跡が付くなどの欠点が多いです。

自動駐車も改善点です。 自動駐車 そのものは結構 正確に入ります。 ドライバーが自分でやっても結局は近接センサーの音を頼りに切り返したりやってるわけで、 これは自動でやってもあまり変わらないと思います。 問題は 駐車スペースを探すことです。 失敗するのはまずこれで、駐車スペースを検知できず、手動では出来ないので、スペースを検知しないとシステムが動作しません。 ちょっと狭いと検知しないし、白線は検知しにくいので、他の車を検知してスペースを判定してるみたいなのでトナラーになってしまうとかいう問題があり、これはもう少し改善の余地があると思います。

実現できる現実的な方法としては並列駐車では、とりあえずバックで車の後部をスペースに入れたらその後は自動で切り返して入れてくれると助かります。 この後は近接センサーを 頼りにやれば良いので、ドライバーがやるのと違いはないと思うのですが、なぜかこういう機能がありません。 ドライバーが 駐車場所を発見して、そこへとりあえず 車の後部を入れる。 そこからは自動でやるということができるんじゃないかと思います。

レーンキーピング。これも良いようで悪い。 確かにレーンのど真ん中を走るんですが、 道路の中央に通行帯の区分のためのポールが立ってたりすると、タイヤの幅 ぐらいはちょっと左に寄って 走りたいのですがど真ん中。 走行上は問題ないと思いますが、ちょっと不安に感じます。 これを手動で左に 何 cm もしくは右に 何 cm 設定できるようにしてくれると助かるのですが、 これが何故か出来ません。 そこまでの精度が出ないのかもしれませんが、完全自動運転を目指してるなら これぐらいのことが 現時点でできて当たり前だと思います。

前を横切る車の警報。 これは先ほどの交差点カメラが機能しておれば あまり必要ないし役に立つような気がしません。 しかし、もう一つあるのは 車の後の死角に後続車が入った場合、ドアミラーに三角の警報が出るというのは、最初はあまり 意味ないと思いましたが 実際に走ってみると意外に見逃している場合が多いので、役に立っていると思います。

衝突防止機能。 前後左右に障害物があるにもかかわらず アクセルを踏んだ時に警報を出し、さらに踏むと強制ブレーキがかかって、それ以上は動かないと言う機能ですが、これは狭い駐車場に入れる時は障害になります。 ギリギリに入れようとすると車が止まってしまって全く動かなくなるので、かと言って センサーを切るとちょっと不安があるので、何か良い方法はないかな、といつも思います。

これまで試してないのですが、走行中にパーキングブレーキを作動させると車は止まります。さらに引き続けると自動的にハザードランプを点灯して路肩に寄せて停車してくれるようです。 最近は電動なのでこういうことが出来ます。 ずっと前の車ですとハンドブレーキで、ドリフトのきっかけをつけるために走行中に引く。 引きやすいようにギザギザの歯の部分を削ってしまうこともありました。 少し前の車ですとギアの噛み合わせでブレーキにするので、走行中にこれをやるとエンジンが壊れてしまうと思います。

運転中に体調が悪くなった時に咄嗟にパーキングブレーキをかけないといけないので練習しておく必要はありますが、体調不良の時に安全に停車することが出来るようです。 これと テレマティクスの通信機能で オペレーターと会話できるという機能は最近は軽四でもついてるみたいですが 、これでエアバックが開くような事故では自動で通報、オペレーターが 問いかけてくれますが、これに応答がなければ、緊急と言うことで自動的に警察や救急車を呼んでくれます。 GPS で場所はわかってますので 下手に電話で伝えるよりは よほど正確に場所がわかるわけです。 これも一度はテストしておかないといけないです。 オペレーターにテストだと伝えればOKです。 メーカーも一度はテストしておくことを推奨していますので遠慮なくやってみてください。

自動運転で期待してるのは、こういう風に運転中に体調が悪くなった時に緊急ボタンを押すと、通報は届き、車はまだ動くわけなので、手近の病院に自動運転でゆっくりでも良いから行って欲しいということ。これで救急車は待ってる時間がいらなくなりますし、完全に意識を失っていても病院に届けてくれるし、2次事故も防げることになります。 こういう自動運転は非常に良いと思ってますが、 世の中で言われてるような ステアリングをなくすような、 ああいう自動運転はあまり意味がないと思っています。

レベル2の運転支援 でもちょっと条件が整わないと、すぐに自動が切れてしまうので、レベル5の自動運転 が実現しても、そういうことになるんではないかと思っています。 車単体での自動運転は難しいので、サーバーとの連携で電波の届く範囲での自動運転、郊外では自動が切れて運転支援機能になると言うカタチではないでしょうか? 少なくとも生きている間にここまで行けたらすごいと思います。 高齢者も免許証返上と言わずに安全に、しかしもしもの時のサポートが出来る自動車システムが出来たら良いと思っています。

今月の読み物は火星年代記 超有名なレイ・ブラッドベリの作品です。Audible で聞きました。

地球人が火星 行って火星人と出会うのですが、精神異常者と間違われて、精神病院に入れられてしまうと言う話から、オムニバス的に話が進みます。 火星人は地球人の心を読んでその イメージそのままを出現させることができるので、地球と全く同じ風景が展開します。 それも 火星に行った人の若い頃の風景 そのままが出てきます。 死んだはずの両親 やおじいさんおばあさんも出てくるということで 物語は進行し、 最後の火星人がいなくなるところまで続きます。

全体には 北米インディアンの物語を彷彿とさせます。 最後は子供たちに 火星人に会わせてあげようということでキャンプに行って、そこで水に映る子供の姿に、これが 火星人だよ、というのがブラッドベリらしい最後のオチになっています。 高校生の頃に読んだので、その頃の感触が思い出されて 懐かしい思いでした。

遠い遠い未来だと思っていた2026年が再来年になりました。

1999年1月 – ロケットの夏 (Rocket Summer)
1999年2月 – イラ (Ylla)
1999年8月 – 夏の夜 (The Summer Night)
1999年8月 – 地球の人々 (The Earth Men)
2000年3月 – 納税者 (The Taxpayer)
2000年4月 – 第三探検隊 (The Third Expedition)
2001年6月 – 月は今でも明るいが (?And the Moon Be Still as Bright)
2001年8月 – 移住者たち (The Settlers)
2001年12月 – 緑の朝 (The Green Morning)
2002年2月 – いなご (The Locusts)
2002年8月 – 夜の邂逅 (Night Meeting)
2002年10月 – 岸 (The Shore)
2003年2月 – とかくするうちに (Interim)
2003年4月 – 音楽家たち (The Musicians)
2003年6月 – 空のあなたの道へ (Way in the Middle of the Air)
2004-05年 – 名前をつける (The Naming of Names)
2005年4月 – 第二のアッシャー邸 (Usher II)
2005年8月 – 年老いた人たち (The Old Ones)
2005年9月 – 火星の人 (The Martian)
2005年11月 – 鞄店 (The Luggage Store)
2005年11月 – オフ・シーズン (The Off Season)
2005年11月 – 地球を見守る人たち (The Watchers)
2005年12月 – 沈黙の町 (The Silent Towns)
2026年4月 – 長の年月 (The Long Years)
2026年8月 – 優しく雨ぞ降りしきる (There Will Come Soft Rains)
2026年10月 – 百万年ピクニック (The Million-Year Picnic)