今月のひとこと 2019年4月号

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2019年4月1日
とうとう新元号が、事前の予想に反して、「令和(れいわ)」となりました。 出典は事前の予想通り、中国の漢籍にではなくて、万葉集でしたが、ひらがなの印象が強い万葉集と言うのは意外でした。 日本の古典の代表的な万葉集から採ったのは、全く正しいですね。 選者の苦労が覗われます。

初春の「令」月にして、気淑く風「和」らぎ

現皇太子の諡になるので、「安」の字は絶対無いと言われていたのですが、その通りで、いずれは「令和天皇」になります。 昭和の和と重なるのは、恐らく少し議論があったと思いますが、和歌がベースになるので皇室との親和性も高いと思います。

国内が元号話題とさらに桜開花の話題でで沸騰している間に、海外はしらけているかも知れないですが、米朝関係は、振り出しに戻り、イギリスは混沌としてきたようです。 また稿を改めて書きたいと思いますが、EUは終焉を迎えたのではないでしょうか。ブレグジットはやはりEU終焉の始まりになりそうです。 20世紀最大の実験としては失敗するのではないでしょうか。

前稿で書いたように、やはりボルトンが強硬な文書を作って金正恩に渡したところ、会談は一気に破談になりました。 トランプの交渉術の一端が良く分かりました。 これでトランプは一気に得点しました。 相手を持ち上げておいて、一気に寄り切る。 寄り切れなければ、躊躇なく席を立つ。

これで一番青ざめたのは、習近平でしょう。 生半可な交渉ではダメだと思い知ったことでしょう。 トランプも金正恩ではなくて、習近平を半分眺めながら、交渉していたのでしょう。 東アジアの外交では満点ですが、ゴラン高原の件とか、メキシコ国境の話とか、他の分野では、ずっこける点も多いです。

恐らく辞めてしまったマティスとか、今回ならボルトンとかのコントロールが効いている件に関しては、正しい方向ですが、関係していない件に関しては、本人自身の考えがでてしまって、むちゃくちゃになってしまっています。

昨年末にサーバーを移転してから、本欄もリニューアルしようと思って、年明けからいろいろトライしてきましたが、なかなか思うようになりませんでした。 知人の息子さんの手を借りて、WordPressのカスタマイズをして、その後も手を加えて、やっと何とか気に入るものになりました。

1990年代の中頃に作ったホームページをずっと使ってきましたが、改めてホームページの世界を眺めてみると、まさに浦島太郎状態になっております。 当初はHTLMでコードを書いて、それを表示させ炊いたのですが、その内に表示を見ながら、リアルタイムで修正・加筆が可能になりました。

その後は、コンテンツの管理が重要になり、CMSが盛んに作られるようになりました。 この辺りまでは、何とかついて行ったのですが、途中からは本業が忙しくなってせいもありますが、この分野を離れていました。 その間に、CMSの発展形であるWordPressと言うフリーのプラットフォームが出来て、その上で莫大な量のテンプレートやプラグインが作られて流通しています。 一節ではWordPressベースのWebサイトは30%を超えると言う事です。

またWebサイトの構築ですので、そのベースを使って、これも莫大な量のマニュアルと言うか、使い方の記事が、検索すればいくらでも出てきます。 WordPressを使うのには、如何に検索で目的の記事を発見して、必要なコードを入手したり、適切なプラグインを入手したりするのが、主要な作業になるようです。

WordPressもとてつもなく複雑な仕様になっており、確か初期バージョンを少し使ったことがありますが、そこからは大進歩していると思います。 バージョンも最近に5になりました。

しかしシステムが非常に複雑なので、問題が出ると解決が難しくなります。 勢いカットアンドトライになってしまい、技術の習得と言う点では、少し心配になります。

今月の読み物の代わりに今月の映画です。 映画『運び屋』

アール・ストーン(クリント・イーストウッド)は金もなく、孤独な90歳の男。商売に失敗し、自宅も差し押さえられかけたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられる。それなら簡単と引き受けたが、それが実はメキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だということを彼は知らなかった…。 本作の原題は “THE MULE”。動物のラバを意味するが、転じて“運び屋”という意味も持つ言葉。

イーストウッドが自らの監督作品で主演を務めるのは『グラン・トリノ』(08)以来10年ぶりだが、『グラン・トリノ』の超頑固おじいさんは迫力がありました。今回も超頑固を予想していたのですが、10年後の運び屋は、結構物わかりも良く、良い意味でも悪い意味でも、老人になったと言う感じです。

ユリの花栽培で家庭を顧みず、“デイリリー”というユリの花に生涯を捧げる。 別名を“ヘメロカリス”ともいうこの花の花言葉は、「とりとめの無い空想」「一夜の恋」「愛の忘却」と、正にアール自身の性格や彼の過去の行動を象徴しているのが面白い。 ユリの品評会でグランプリに選ばれるシーンは、オスカーの表彰式を彷彿とさせて面白い。 この映画でも監督賞と主演男優賞を受賞したかったに違いない。

ここに“デイリリー”のもう一つの花言葉、「苦しみからの解放」を踏まえて映画を観ると、ラストでアールが“デイリリー”を栽培している場所の持つ意味が、まるで違ったものとなってくる。

洋らん栽培と自動車と、頑固な年寄りと言う点で、非常に親近感があります。 写真で見るように、栽培用のハウスもなかなか良いです。 何人か雇って栽培をしているようですが、その割には農場全体が分からないし、ハウスは狭すぎる。 ハウスの中も綺麗で、使っている感じがしなかったです。

本人の演技は良いとしても、家族の描き方がステレオタイプというか、役者が下手なのか、不自然な点が多くありました。 ラストシーンも、裁判で無罪を主張する弁護士を押さえて、自ら罪を認めて、最後は刑務所でユリを栽培すると言うシーンで終わっています。


今月のひとこと 2019年3月号

2019年3月3日
とうとう1年の6分の1が過ぎ去りました。 今年の2月は特に忙しく、あっという間に逃げる2月になってしまいました。

米朝会談は誰も予想しないアッと言う結末になりました。 会談から引き上げる時の金正恩の顔は引きつっていたと言う話もあり、自分から求めて親書を送ったりして自分から要求して最後は開催地まで自分の要求で実現した会談の結果は何も無く、手ぶらで帰る羽目になったようです。 帰途の北京での会談がどうなるかですが、交渉は行けると見込んだ習近平は何と言うのでしょうか? 中国も米中貿易戦争でそれどころでは無いのかも知れません。

会談はボルトンが途中から無理に入り込み、誰も知らないと思っていた核施設の写真を見せたのが発端で、これには金正恩も国内の根回しを含めて用意が出来て居らず、交渉にはならなかったようです。

結局、延々と列車旅行をしてまで行ったのに成果ゼロの金正恩。 ヘタな妥協をしなくて良かったトランプは50点。 これと3.1に全てをかけていた韓国の文在寅も得るところが全くなく、これはマイナス評価になるのではないでしょうか。 一歩引いていた習近平も微妙ですが、金正恩が少しはおとなしくなって、中国の言う事を聞くようになれば、少しはプラスかも知れません。

トランプは米朝会談でこそ失点は無かったもの、国内では満身創痍で、会談当日にペロシにぶつけられた公聴会のコーエン証言で、ボロクソに言われて、ベトナムのマリオットホテルで、会談そっちのけで、敵ではあるCNNをずっと見ていたそうです。 あの公聴会は、TVではセンセーショナルな発言の所を放送していましたが、全体では何と7時間もやっていたそうです。 日本の議会でも、少し徹底的にやらないといけないと思います。

最近、特に官僚の管理劣化が激しいです。 元々あまりガバナンスのないところでしょうか、最近とみにガバナンス不足が目に付きます。 尤も民間でも、超大手を始めガバナンス欠如の場面が多く見受けられます。

最近では日産ゴーン事件。 特別背任に関しては、伝えられる情報だけから見ると、そこら辺の零細企業の経営者のお金の使い方そっくりで、これが売上げ何兆円もの超大企業のトップの行動とは思えない公私混同も良いところです。 零細企業なら、自分で稼いだお金と言う意識はあるでしょうが、これだけ大きな企業なら、自分だけでは稼げないです。

以前にあった某都知事の公私混同経費事件。 これも全く同じ使い方だったと思います。 経理上問題なく使っていると言うのが某都知事の弁明でしたが、まるで零細企業社長の税務調査への弁明みたいで面白かったです。 これの最大の問題は、使ったお金が自分で稼いだものではなくて、国民都民の税金だという事です。 これを全く忘れた弁明でした。

経済もダメだダメだと言われながら、そんなには落ちないです。 サスガに米朝会談が不調に終わったと伝わった時は下落したのですが、明くる日には上昇しました。 今週末も上昇し22,000円を覗う状態です。 リーマン級が来る来ると言われていると来ないものなんでしょうね。

関係がギクシャクする韓国ですが、一番不可解なのは昨年末に起こった韓国軍艦によるレーダー照射問題。 その後のゴタゴタも、これを糊塗しようとする動きの一環でしょう。 あるいは日本が本件にはかなり強硬になったので、その反動だと思います。

そもそも、あのレーダー照射は一体何だったのだ? と言う事に対して、あまり言及が無くなりました。 その中で一番おもしろく、また全ての事象を説明できるのが、北朝鮮亡命説。 恐らくその説の尾ひれだと思いますが、その説の概要は以下の通りです。

金委員長が、国家的プロジェクトとして建設している『元山葛麻海岸観光地区』を11月1日に視察中、朝鮮人民軍による暗殺未遂事件が発生した。 主犯格の軍人たちの大半は処刑されたが、その中の5名が逃れて舟で逃走。 日本に向けて亡命を計った。

そのことを知った北朝鮮当局は、自分たちでは追いきれないため、ホットラインを通じて文在寅政権に、拿捕を依頼した。そこで韓国は、海洋警察庁の警備艦はもとより、韓国海軍が誇る駆逐艦『広開土大王』まで繰り出して、日本海一帯を捜索し、発見した。 P-1撮影のビデオでは、ゴムボートで漁船を取り囲んで包囲しているように見えると言う専門家のコメントもあった。

こうした韓国側の不審な行動をキャッチした自衛隊は、P-1哨戒機を偵察に向かわせた。 韓国側は、この『隠密行動』の目的が発覚したり、北朝鮮船が日本に渡ったら、大変なので、自衛隊の哨戒機を追っ払うため、レーダー照射を行った。

逃亡を図った朝鮮人民軍の5人は、一人がすでに死亡していて、残り4人は飢餓状態にあった そこで4人の緊急手当てをした上で、翌日、板門店まで連行して、北韓(北朝鮮)側に引き渡した。金正恩政権からは、非常に感謝された」た。

最後の4名をあっという間に返したのも不自然で、しかしこう言う背景があるのなら、駆逐艦が出動したことなど不可解な事象やその後の韓国の理不尽な反撃も、全て説明できます。

しかし、これなら日本政府は何も知らなかったのか。 当然にP-1が出動した時には分かっていたはずだが、アッサリとビデオを公開した。 恐らく知っていても、単なる瀬取くらいにしか思っていなかった可能性はある。 しかし官邸の指示とは言え少し拙速に過ぎたと言わざるを得ません。

全ての全体像は、文在寅と金正恩しか知らず、駆逐艦の艦長やその他の関係者も真実を知らされず、指示に従っただけと思われます。 とこう考えていくと、本当に暗殺未遂があったのかどうかは分かりませんが、これに近い事件は起きていた可能性が高いと思います。 その後の顛末はこの通りだと思います。

韓国関連の話が長くなったし良い話題が無かったので、今月の「ITの話題」は休刊です。

今月の読み物は、「米中もし戦わば」 戦争の地政学 ピーター・ナヴァロ (著) 赤根洋子 (翻訳) Kindle版 ¥ 2,000

4月に文庫本も出るようで、現在は予約受付中です。 \1,048

少し古いものですが、当時は単なる戦争シミュレーション物と誤解していましたが、最近改めて読んでみて、トランプの対中国政策は、ナバロが主導していると言う事が良く分かりました。 ほとんどこれに書かれているように対中国政策は進んでいるように見えます。 米中貿易戦争を理解するためにも有効です。

◆トランプ政策顧問が執筆!◆

・経済成長のために必要な原油の中東からの輸送ルートは、太平洋地域の制海権をもつアメリカによって抑えられている。
・空母と同盟国の基地を主体にした米軍に対抗するため、安価な移動式のミサイルで叩くという「非対称兵器」の開発を中国は進めてきた。
・南シナ海や尖閣諸島の海底に巨大な油田が発見された。
・南シナ海や尖閣諸島を囲む第一列島線。その内側の制海権を中国は握りつつある。
・歴史上、既存の大国と台頭する新興国が対峙したとき、戦争に至る確率は70%を超える。

経済、政治、軍の内情……。
最前線の情報をもとに、米中戦争の地政学を鮮やかに読み解く。
トランプの政策顧問による分析で、日本の未来が見えてくる!

解説:飯田将史(防衛省防衛研究所 地域研究部 中国研究室 主任研究官)



今月のひとこと 2019年2月号

2019年2月1日

中国の経済が急減速してきた割には、まだ国内への影響が、あまり変化がないように見えます。 リーマンショック級の下落が起きると言われていますが、株価もかろうじてではありますが、2万円をキープしています。 3月の米中交渉の結果では、急激な下落に見舞われるのかもしれません。

韓国関係も想定以上に悪化して、筋の通らないことばかり言うのは、どんな神経をしているのか理解不能ですね。 このままで行くと北主導の半島統一が現実になってきます。 38度線が対馬海峡に降りてくると言うことで、日本始まって以来の対朝鮮半島情勢となってしまいます。 任那を失った古代の日本と似たような状況になるのでしょう。 日本と友好関係にあった百済も滅亡してしまい、多くの百済人が日本に亡命してきました。

北主導の半島統一がなされたら、大量の韓国保守層が日本に亡命してくるのではないでしょうか。 古代ではこれが日本の発展に非常に効果的だったと言うことですが、今回はどうなるか?

北方領土問題も、そう簡単には決着しないと思いますし、決着するとしても世論の大反対になるような決着ではないでしょうか。 ロシアは中国と米国を睨みながら、日本と交渉していますが、国際状況がある程度固定化して、先が見えてこないと、簡単には状況が変化するとは思えません。 先日の日ロトップ交渉でも、結局結果は何もなかったと言うことです。

アメリカの国境の壁問題では、とうとうトランプ氏が折れて、民主党ペロシ議長の勝利に終わりましたが、これも時限的なもので今月中には、また新たな展開となるでしょう。 いずれにしても、この2-3月はニュースから目が離せません。

株価は一進一退。 機関投資家の参加が減ってきているのか、個人の取引が増えているのか、中小の少し業績が良いところは、100株200株の取引で、値段が大きく動くようです。 少しでも材料があると急激に変化します。 少し上がってくると、利益確定で落ちてしまう。 みんなおっかなびっくりで参加しているように見えます。 先行きは不安定ですから、今のうちに処分しておくか、永遠に持ち続けるか、どちらかでしょう。 それなりに配当があれば、プロはこうは行かないでしょうが、貯金代わりと思って、寝かせておいても、いずれは貯金よりは、有利な結果となるでしょう。

特に短期の取引は、最近はAI自動取引が多いためか、その裏をかくのは無理だと思いますので、短期で追いかけると一時的には利益が出ても、トータルではマイナスになっていくと思います。 プラスになったのは、宝くじにでも当たったと思っておいた方が安全だと思います。

ITの話題ですが、先日大阪インテックスで開催された、IoT展に行ってみました。 ほかの5-6の展示会と共催されていたので、駆け足でざっと見て回りました。 IoT/M2Mに関しては、もう少し進歩しているかと思いきや、20年前とほとんど変わらない展示ばかりで、いまだに高価な端末を売っていました。 聞くと言い訳に、これをネタにビジネスを探すツールに使っていると言うことですが、既にマーケットは出来ているので、今更ながらと思いながら聞いていました。

新しいバズワードは「RPA」ロボティック・プロセス・オートメーション(robotic process automation)。 認知技術(ルールエンジン・機械学習・人工知能等)を活用した、主にホワイトカラー業務の効率化・自動化の取組みらしいが、従来型の業務自動化との差があまりわからなかった。 半分はロボットとか、AIとかのキーワードで営業するのに使われているのではなかろうかと、感じました。

いずれにしても多少は自動化が進むとは思いますが、未だに紙ベースで処理しているケースが多いです。 手書きの請求書とか領収書を見ると愕然としてしまいますね。 エクセルによる処理は多くなってきている感じがしますが、それ以上が行かない。 逆にエクセルで何でもかんでも、文章もプレゼン資料も作って、しかも、そのエクセルファイルを、そのまま送ってくる。 せめてPDFにして、パスワードでも掛けたら良いのに、といつも思います。

最初の表計算ソフトが出現したときは衝撃だったですね。 エクセルから見るとほとんど縦横の足し算引き算しか出来ませんでしたが、プログラミング不要!と言う謳い文句で、当時の所属会社では一気に100台以上の、今から考えるととてつもなく高価なパソコンを導入しました。 それも導入してから、使い方を考えると言う荒っぽさで、しかし新しいものを入れるときは、こうしないと浸透しないと思います。

当時はその企業も元気で、日本も元気で、インフレとは言え、年率で30%も給与が上昇したと言うのは今では夢のような話です。

先日衝動買いしたパスワード解析ソフトの威力に脱帽。 ブラウザはもちろん、いくつかのアプリで、過去に入力したIDパスワードを一覧表で出すというソフトです。 ずっと前に忘れていたアカウントや、間違って入力してしまったアカウントなどが一発で出てきます。 恐らくPCにあるキャッシュのデータを解析しているのだと思いますが、それにしてもずいぶん昔の、キャッシュは消えていると思うのまで出てきて驚愕の一言です。

何らかの方法で、PCの外からログインしてPCに入って、このソフトを起動したら、ほとんどすべての、PCのユーザーが忘れているものまで、全部盗むことが可能です。 このソフトは一度使って、結果は紙に印刷して、ソフトはアンインストールして、結果も削除しておきました。 通常のIDパスワードは漏れることは当然と考えて、2段階認証やワンタイムパスワードが必須ですね。

今月の読み物は、「内戦の日本古代史 邪馬台国から武士の誕生まで」 (講談社現代新書) 倉本 一宏 (著)

中国・朝鮮情勢に気を使った古代政権の動きを見たくて、読んでみました。 最初はもっと退屈な本だと思いましたが、いろいろな内戦が一冊に入っているので、逆にそれぞれの話がテンポ良く解説されています。 ほとんど忘れていた壬申の乱も一気に書かれていて、人名や地名は現在と異なるので、そこは半分読み飛ばして、全体の動きを復習しました。

当時は、高句麗との関係が重要で、今でいうと北朝鮮と満州を合わせたぐらいで、大国です。 中国も半分は敵国扱いで、間に入った南朝鮮の東半分の新羅は中国や高句麗や日本との間を行ったり来たり。 西半分の百済は日本と同盟を結んで、最終的には滅ぼされてしまって、百済人は日本に亡命してきました。

ざっと見ると、現在の朝鮮半島と似たような政治状況で、民族がそのまま居ると、基本的には同じと言うことでしょう。 本篇の最初に触れましたが、このまま文政権が継続すると(可能性は低いとは思いますが)、半島全体が北朝鮮になり、中国の影響がそこまで及びます。 現時点でも韓国は中国の影響を大きく受けていますが、これがもっと大きくなると思います。

また、北朝鮮は、核兵器は絶対に手放さないと思います。 半島の非核化を謳って、在韓米軍を追い出そうとしていますが、それでも理屈をつけて、核は持ち続けるでしょう。 今度は対中国と日本に対して必要になりますから。 その時に日本はどうするか? 北朝鮮が核保有国になるのは時間の問題として、その後は日本も核武装するのではないかと言うのが、北朝鮮の核よりも大きな関心事です。

衰えたとは言え、世界第3の経済大国の隣に、国境を接して、核保有国が2つもあると言うのは、どう見ても不安定です。 最低限、非核3原則を見直して、持ち込みを可能にしないと、パワーバランスが取れないと思います。 アメリカがアジアから引き上げると言うことにはならないと思いますが、この場合は中国の1国2制度の日本自治区になるか、核武装して真に独立するかの究極の選択を迫られるでしょう。

古代国家リーダーの政策を眺めて、現代の状況を眺めるのも悪くはないと思いました。

内容紹介

古代国家はいかに建設され、中世社会はいかに胎動したのか?

倭王権に筑紫磐井が反乱を起こした理由は? 蘇我馬子と物部守屋の国際的な路線対立とは? 古代史上最大の戦乱「壬申の乱」勝敗の分岐点は? 桓武天皇の「征夷」を生んだ国家観「東夷の小帝国」とは? 天慶の乱はどのように中世へと時代を転換させたのか?――古代の戦いから日本のかたちが見えてくる、画期的な一冊。

内容(「BOOK」データベースより)

古代国家はいかに建設され、中世社会はいかに胎動したのか?倭王権に筑紫磐井が反乱を起こした理由は?蘇我馬子と物部守屋の国際的な路線対立とは?古代史上最大の戦乱「壬申の乱」勝敗の分岐点は?桓武天皇の「征夷」を生んだ国家観「東夷の小帝国」とは?天慶の乱はどのように中世へと時代を転換させたのか?―戦乱から日本の特質に迫る一冊。古代の戦いから日本のかたちが見えてくる!


今月のひとこと 2019年正月元旦号

2019年元旦 明けまして、おめでとうございます。

 

災害の多かった昨年ですが、最後は大型台風に見舞われて、その修復もやっと最近終わったばかりです。 台風進路を見ていて、紀伊水道を上がってこないように祈っていたのですが、結局室戸、第2室戸と同じコースに入り、大阪としては最悪の被害になりました。

第2室戸の時は子供時分でしたが、ハッキリと覚えています。 家全体がギシギシと揺れて、土壁がパラパラと落ちてきて、家中で一番安全と言われていた、通し柱が何本も集中している階段のしたで不安に駆られていました。 2階の屋根の瓦は、どんどん落ちてきて、お陰で1階の瓦はほとんどがやられてしまいました。

この時はコースは少し西にずれて、神戸の方を通過し最悪の通過でした。 今回は東の方を通過したようなので、少しマシで瓦は1ー2枚外れただけで済みました。 植木が結構倒れたのが今回の特徴で、植木が弱ってきたのか、いままで余り強い風が無かったのか。 近所の川の桜並木の桜も、所々根ごと倒れ込んでいました。

今年は災害は分かりませんが、行事が目白押しです。 天皇退位、改元、大阪サミット、消費税増税などなど、1年中何かがありますし、来年は東京オリンピックで、さらに大阪万博と続きます。

前回の70年大阪万博の時は大学院生でしたが、春から夏休みにかけて、時間のある時だったので、最初は数人でアルバイトで参加しましたが、途中からは本職のようになって、当時のペプシ館の特に技術的な運営をしていました。 勤務時間は自由で、しかも当時の学卒初任給の何倍もの給与がありました。 館長に次ぐ高給だと言われていました。

ペプシ館は角張った全体がドーム状になっていて、外には水を霧にして噴霧して全体が霧に覆われると言うのがコンセプトです。 先日NHKの番組で、この霧の芸術の主催者の中谷芙美子さんが紹介されていて、その中で、このペプシ館の映像が出てきました。 中谷さんは、雪の研究で有名な中谷宇吉郎の娘さんで、最近叙勲されたので、紹介番組が多くなったような気がします。

ドームの中は宇宙服の素材シートを使ったと言う鏡のドームになっています。 ドームの内部の気圧を上げておき、全体が風船のように丸くなっています。 この球面鏡が映す反対側の風景や音が反射するのを楽しむと言う自発的な芸術作品でした。 さらにシートの奥には縦1.5mぐらいの大きなスピーカーが36ほどあって、これを順次切り替えて、例えばジェット機の頭上通過を体験するとかが出来ます。 これのサウンド切り替え回路が完成してなかったので、部品を日本橋に買いに行ったりして組み立てました。

他にはオバQみたいなのが動き回り、お互いに当たると別方向に動くと言うような、ものも屋外に展示され居ました。 現天皇陛下と美智子妃殿下も来場になり、通路のすぐ横でお迎えしたことを覚えていまが、地下道で暗かったので、よく見えなかったです。

閉会後は韓国や他の国に移設するような話も出たようですが、結局取り壊すことになり、記念にドームのシートと、高級テープデッキ、スピーカーとそれを鳴らす真空管式のアンプを頂いて帰り、当時流行った4チャンネルオーディオにして楽しんでいました。 みんな大きくて邪魔になるので、みんな人にあげてしまって、当時を偲ぶものは何も残らなくなりました。

レンタルサーバーの契約期限が来る切っ掛けで、サーバーを移転しました。 ご覧になっているこれは、新しいサーバーの上で動作しています。 少しは表示が速くなったと思います。

インターネット接続プロバイダーと言うのは1980年の後半から出てきたもので、日本の最初の接続プロバイダーはWideと言う村井先生が主催して出来たもので、そのノードを管理していました。 今でも京都のKRPにありビルの屋上に通信で使ったパラボラを取り付けた残骸が残っています。 その内に産業歴史遺産になるのではないかな。

通信は主に当時のKDDにボランティア(無料)で使わせてもらっていました。 たいした通信量では無く、レンタルサーバーと言う概念も無く、各自が自力でサーバーを立ち上げていました。 当時はセキュリティの心配も無く、適当なパソコンにUNIXやWebサーバーアプリをインストールすればOKでした。

初期のメールは当然にPCでは処理できず、UNIXワークステーションでやりとりしていましたが、問題はモバイル環境での運用でした。 特に海外出張が多かったので、モバイルメールは必須でしたが、プロバイダがないので、海外から国際電話をかけて、モデム接続で自社のサーバーに直接ログインして、それで使っていました。

当然にGUIは無いので、コマンドベースになり「mailコマンド」でメールをアクセスするのですが、国際電話を繋ぎながら、ポチポチとメールを書くのは余りにも不経済で、しかも電話の無いところではメールを書けず不便でした。 そこでテキストエディタでコマンドを含む一連のメールをまとめてオフラインで書いておき、電話で繋いで、一気に流し込むと言う方法を編み出し、メールを出していました。 今に残る最古のメールは、秘書に予定の更新を依頼するものでした。

その後アメリカでは接続プロバイダが出来てきて、Earthlinkが最初だったと思いますが、これで今に見るようなメールを送受信出来るようになりました。 しかし依然としてモデム接続なので、何か不具合が起こってサーバーとのセッションが切れてしまうと、復帰するまで20ー30分待たないといけないと言う不便さがありました。

Earthlinkと合併したようですがMindSpring、今で言うレンタルサーバーと契約して、このホームページの最初のページの原型をそこにアップして、所謂情報発信が可能になったわけです。 その後、意外にアクセスが多くなったので、現在のようなBlog形式の記事を毎月発信するようになりました。

サーバーはその後イギリスのEasySpaceと言うところに移転して、ここはドメイン名をWebサイトでその場で登録できるというのがすごかったです。 DNSの設定もその場で出来て、現在のレンタルサーバーとほぼ同じ機能がありました。 しかし如何せんイギリスで夜昼が逆転して、問い合わせがタイミングよくできないので、日本でも出来つつあったサーバーにまた移転しました。 Joes と言う阪大の先生が片手間にやっていて、奥さんが社長をしていて、当時は規模も小さく身軽だったので、重宝しました。 特にコントロールパネルが良くできていて、これでほとんどのWeb管理が出来ましたが、他の会社に吸収されてしまって、サポートも悪くなり、メールが24時間ストップした事を切っ掛けに新しいサーバーに移転しました。

移転は久しぶりなので手順がどう進むのかわかりませんでしたが、用心しながら一歩一歩やっていきました。 まず旧サーバーからデータを全部ダウンロード。 全体で20Gしかないので、現在の通信環境ならすぐに終わりました。 それを新しいサーバーにアップして、全部一気にアップするとゴミも入るので、慎重にエラーの出る不足しているものだけ少しづつアップ。

問題のドメイン移管ですが、元のサーバーの管理画面に入って、移管の指示を出すと認証コードが送られてきます。 これを新しいサーバーに入れると、約1週間の猶予期間を経て、移管されてDNS伝搬が始まります。 Webの切り替えはDNSの切り替えで終わるのですが、メールの切り替えが心配だったので、メーラーに新旧両方のログイン情報を入れて置き、どちらも受信できるようにしておくと、切り替わったことが分からないくらいにスムーズに移転できました。 ちなみにメーラーはBeckyで、メールプロファイルは、こういう時に使うと効果的と初めてわかりました。

今後は旧態然としたホームページをワードプレスをベースにした今風のものに切り替えようとしているのですが、長年のブランクがあるのか、なかなか付いていけません。 フォーラムなどで当たり前のように言われていることが良く分からなくなりました。 年末までは無理だったので、今年1年をかけて、これも移転しようと思います。

HTMLを振り回しながら、ずっと試行錯誤をしてきましたが、振り返ってみると、結局今でいうBlogの形式になっているのにびっくりしました。 同じようなことをやろうとすると、同じようになるのだと、改めて気づかされました。

今月の読み物は、すごい進化 – 「一見すると不合理」の謎を解く (中公新書) 2017/5/19 鈴木 紀之 (著) ¥ 929

絶え間のない自然選択(自然淘汰)の中で、進化で変化中は不適合を起こすはずだが、それは乗り越えられている。 進化の果てに我々人間が居るわけで、途中の後解説も出来ないと言う自然の不思議さ。 偶然に偶然が重なったとは思いますが、それにをても例外的な事象が多いのにはビックリ。 進化という摩訶不思議、超複雑に絡み合う偶然の結果必然。 正月の御屠蘇を飲みながら、思いを馳せるのも良いかもしれません。

 

【内容紹介】

スズメバチにうまく擬態しきれないアブ、他種のメスに求愛してしまうテントウムシのオス。一見不合理に見える生き物たちのふるまいは、進化の限界を意味しているのか。それとも、意外な合理性が隠されているのだろうか。1970年代に生物学に革新をもたらした「ハンディキャップ理論」「赤の女王仮説」から、教科書には載っていない最新仮説までたっぷり紹介。わたしたちの直感を裏切る進化の秘密に迫る!

【目次】序章にかえて――進化はどれほどすごいのか

第一章 進化の捉え方

1 適応と制約のせめぎ合い

2 適応をめぐる歴史と哲学

第二章 見せかけの制約

1 産みの苦しみをいかに和らげるか

2 昆虫と植物の共進化

第三章 合理的な不合理――あるテントウムシの不思議

1 蓼食う虫も適応か

2 禁断の恋―異種のメスを選ぶオス

3 不治の病―あえて抵抗しない戦略

第四章 適応の真価――非効率で不完全な進化

1 無駄こそ信頼の証―ハンディキャップ理論

2 役立たずなオス―性が存在する理由

3 ハチに似ていないアブ―不完全な擬態

終 章 不合理だから、おもしろい

 


今月のひとこと 2018年12月号

2018年12月3日

急に寒くなったと思ったら、それ程までは寒くならずに、小春日和が続きます。 暖かいのと原油の値下がりで、灯油やガソリンの高騰も止まって、しかし経済には余り良くなくて、良し悪しと言うところでしょうか。

アメリカの中間選挙が終わったと思ったら、特にアメリカの株価が落ちだして、日経も下がってきました。 米中は、何とか中国が折れてきて、最後の関税アップには至らないと思いますが、もしそうなったら景気悪化は必至です。 さらに年明けからは、日米のTAG交渉がスタートするので、これの行方が心配。

過去の日米交渉の経験があるので、と言う事でしょうが、トランプ政権は何をしてくるのか分かりませんので要注意です。 最近GMが輸入関税のお陰で材料が高騰し、工場の閉鎖を発表しましたが、これを逆手にとってトランプ氏は、国内保護で自動車関税を25%にすると脅しをかけてきています。 アメリカの車が特に日本で売れないのは、日本向けの車を作っていないからで、日本メーカーでもアメリカ向けの自動車を国内に売ると全く売れません。 逆にドイツ車は高価にも関わらずドンドン売れています。 この辺を何処まで分かっているのか心配です。

ほとんど報道されませんが、G20ではいわゆる仮想通貨とか暗号に関しても議論されたようですが、中身が良く分かりません。 いずれにしても米中対立で、他のテーマはそれどころでは無かったのかも知れません。

降って湧いたゴーン騒動。 桝添元都知事なんか細かいもので、億円単位の巨大な公私混同があったようです。 有価証券報告書不記載は、見方によっては単なる形式犯で、逮捕するほどの事案でもないということですが、海外在住のため身柄拘束しないと取り調べが出来ないと言うジレンマがあると思います。

ケリー取締役と同時に身柄拘束と言うのは、映画のシーンを見るようです。 嫌がるケリー取締役を民間機で成田に、ゴーン会長はプライベートジェットで羽田に、ほぼ同時刻に到着させ、ゴーン会長の身柄拘束が確実になった時点で、高速道路上のケリー取締役をAPに停めて、そこで待っていた検察に身柄拘束。 一つでも予定がずれるとうまく行かなかった綱渡りで、他にも想定外を考えて人員を配置していたものと思いますが、検察の面子のかかった逮捕劇でした。

このニュースを聞いて最初に思ったのは、「ブルータスお前もか」と言う文句でしたが、勿論このブルータスは西川社長のことで、腹心の部下だったようですが、こんなクーデター説がまかり通るようになってしまいました。

表面に出ているような事象ばかりではなくて、恐らく1年ぐらい前からいろいろな動期があったのだと思います。 その中で一番面白いのは、2名の社外取締役が居ますが、一人は女性のレーサー、もう一人が経産省のナンバー2だった人で、今年の6月の株主総会で承認されています。 会社によるとは思いますが、年明けぐらいから、方向性が決まって、政府とも相談して、春には内定していたはずで、これにはゴーン会長の承認がないと実現できないはずです。

フランスと日本のバランスを取ることに気を遣っていたゴーン氏が配慮したことは間違いないでしょう。 しかしこの時には、この仕掛けは既にスタートしてたと思われます。 今後どのように決着していくのか分かりませんが、だれがこのシナリオを書いたのか、興味のあるところです。 こう言う仕掛けをしても、読み通りに事態が動いていくことはあり得ないので、何処までが想定範囲内なのか、面白いところです。

検察は情報を小出しにしながら、様子を見ていると思いますが、今後は再逮捕を経て特別背任が立件できるかが焦点になってくるでしょう。 その間にフランスからの日本の検察制度に対する批判が高まってくると思います。

最近の自動車はエレクトロニクス化が激しく、しかしその割には表示パネルのカスタマイズが容易でないと感じていました。 カーナビなどの設定画面からは、多少の設定は出来ますが、もう少し他の部分となるとほとんど出来ませんでした。

最近の自動車にはOBDⅡと言うコネクタが付いていて、これで自動車の状態のモニタリングと機能設定が出来ます。 最近では強制的に付けないといけないそうです。 従来はイーサネットとの変換器を付けて、いろんなモジュールを別々に入手して、時にはコンパイリングもやって、総額で5万円ぐらいかかって大変なものでしたが、つい最近から、スマホ(iPhoneが良い、Androidは制約がある)でBluetoothを介して1万円ぐらいで設定できるようになりました。

最近は自動車は車輪付きのスマホと言われるようになりましたが、少しはスマホに近づいたような気がします。 しかし、このツールはメーカーが用意したものでは無いので、その動作は少し不安定なところもあり、現に自車でやってみましたが、意図しない設定になってしまって、戻らない事もありました。

今月の読み物は、「日銀日記――五年間のデフレとの闘い」 単行本 2018/10/27

岩田 規久男 (著) Kindle版 ¥2,322 ¥3,800

異次元の金融緩和の渦中に居た人の初の著書なので、すぐに買って読みました。 日記と言っても毎日書かれたわけでは無いようで、タイミングに合わせてその時点での状況をまとめると言うスタイルだったのでしょう。 その日記を元に編集したのか本書。

朝は公用車が迎えに来て、そのまま副総裁に入って、昼食は社員食堂か出前で食べて、夕方に帰ると言う、ガンが手見れば当たり前の生活が大半だったのでしょう。 サスガに著名な経済学者が訪問してきて、会食することもあったようです。

国会での答弁の場面など、随所に臨場感が溢れますが、傍で思っているような劇的な場面は少なくて、淡々と業務をこなしていると感じです。 就任当時の緩和の時の状況は良く分かるのですが、マイナス金利を決めた時の状況は知りたいと思ったのですが、この辺はぼかされている。 現在進行形の政策なので、コメントはしにくいと思いますが、もう少し知りたいと思いました。 本人は「賛成した」とアッサリ書いています。

2%未達で辞任と言ったことに対しては、いろいろ批判されているのか、弁明が目立ちます。 辞任はともかく、あれだけ言い切ったのだから、何らかのけじめは必要だと感じました。

【内容紹介】

日本経済をここまでダメにしたのは誰か? デフレから脱却し、経済成長を達成するべく、日銀副総裁を務めた経済学者による5年間の記録。歴史的転換点に立ち会え。

内容(「BOOK」データベースより)

消費税増税、経済音痴の政治家、誤解だらけのマスコミ…リフレの敵とはなんだったのか?元日銀副総裁が語る本音。実録!日本経済の転換点。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

岩田/規久男

1942年生まれ。東京大学経済学部卒業、同大学院単位取得満期退学。学習院大学経済学部教授などを経て、2013年4月から五年間、日銀副総裁を務める。学習院大学名誉教授。専門は、金融論・都市経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


今月のひとこと 2018年11月号

2018年11月2日

最近は急に寒くなってきて、今朝はとうとう10℃を切りました。 15℃を切ると入れている温室の暖房は元より、自室の暖房も必要になってきましたが、灯油が高いです。 以前に一度リッターで100円にもなったことがありましたが、今回は底まで行きませんでしたが、90円台後半は間違いありません。

とうとう貿易戦争の実害が出てきたのか株価の急落です。 しかし、その後は少し持ち直して、リーマンショックの時のようにはならないようです。 尤も、リーマンショックの時も上下を繰り返しているうちにストーンとさがったので、今回も要注意です。 いずれにしてもアメリカの中間選挙待ちでしょう。

マイク・ペンス米副大統領が10月4日、ワシントンの保守系シンクタンク、ハドソン研究所で「トランプ政権の対中政策」と題して行った40分の演説が中国を驚愕させていルとのこと。 いままでトランプ氏の影に隠れて余りぱっとしなかった副大統領ですが、保守共和党の面目躍如と言ったところでしょうか。 、米ソ冷戦の始まりを告げたウィンストン・チャーチル英首相の「鉄のカーテン」演説に匹敵するとも言われています。

トランプ政権の初期の頃に日米経済対話と称して麻生さんのカウンターパートとして大統領に指名されましたが案の定、麻生さんとは馬が合わずに、また経済は良く分かっていないので、これは立ち消えになってしまいました。

トランプ政権はトランプ氏のメチャクチャな政策と、共和党の正統保守のこの様な政策が混在しているので、非常に分かりにくいですが、このペンス演説には、皆同意ではないでしょうか。 以前の民主党の対中国政策があまりにも無策だったので、特にそれが目立ちます。 トランプ氏のメチャクチャな政策の間に、この様なまともな政策が時々出てくるので、トランプ政権の評価は、そこそこになっているのだと思います。

最近、衝動買いしたネットカメラの話題です。 3500円の値が付いていたので、思わずかってしまいましたが、これが結構な出来でした。 首振りはもちろん赤外照明もついています。 LAN接続でスマホで画像が見れるのは、それなりとして、ビックリしたのは、外に持ち出してモバイル環境でも見れたこと。 最初は間違って操作したのですが、見れることにビックリ。 LANとLAN外がシームレスでした。

以前からビデオレコーダー(ディーガ)ではありましたが、この様な安いカメラで実現しているのには驚いたのと、セキュリティの問題があるのではと言う疑問です。

LAN接続されたカメラの映像を参照するには、従来の方法では、WAN接続されたルーターにポートマッピングをセットして、外部からのアクセスはポート番号に変換して参照すると言うものでした。 これに加え、サイトをアクセスするための固定IPアドレスもしくはダイナミックDNS(DDNS)の設定が必要でした。 今回のカメラは、このどちらも不要というか、おそらく自営のサーバーで処理しているのだと思います。 しかしこちらのサイト情報が勝手に持ち出されて管理されているわけですから、中国企業と言う事も加味して、少し気持ちが悪いです。

ディーガでもこのカメラでも最初にLAN環境で、ペアリングをしないといけなくて、しかもディーガの場合は、ペアリングの有効期限も設定されていました。 しかし、本格的なハッキングを一般家庭のネットワークに行うのか、と言う議論もありますが、興味本位や偶然でハッキングに成功するかも知れないので、この辺の仕組みは知りたいところですが、現在の所公表された資料は無いようです。 少なくとも外部から見えるという事はハッキングできると言う事です。

カメラに話を戻すと、さらなるメリットは、ftpが可能、メール通報も可能、SDメモリにも録画可能です。 また録画タイミングを決める動体検知もレベルは3レベルしかないですが、非常に感度は良いです。 録画も静止画とビデオが可能です。 ビデオは15秒間で1メガ程度と少ないです。 サウンドも同時に録音されます。

反面デメリットは無線LANも付いているのですが、安定して動かない。 まだ最終チェックはしていませんが、どうもうまく繋がらないです。 首振りはほぼ全周が可能ですが、動作が少し遅いし、標的を指示するGUIもお粗末で使いにくい。

PCでも使えますが、これは従来型のポートアクセスになります。 表示はFlash形式なので、一般的ではないです。 スマホでは汎用の参照アプリも使えないです。 いずれにしても3,500円は安い。 サスガに最近では4,000ー5,000円ぐらいの値段が付いているようですが、トータル的にはコスパは良いと思います。

今月の読み物は、「結局、勝ち続けるアメリカ経済 一人負けする中国経済」 (講談社+α新書) 新書 2017/8/18 武者 陵司 (著) Kindle版 ¥756 新書 ¥907

1年前に書かれたのですが、1年を感じさせない内容です。 日経4万円は、お話としても、1年経って、この本のタイトル通りになって来ました。 斜め読み出来るほど読みやすいですが、所々にデータがあって、ここは良く見ないといけないです。

内容紹介

トランプ大統領の政策が後押しし、サイバー空間という名の「第7大陸」を支配して好調なアメリカ経済は、さらに隆盛する。また、優秀なインド人がアメリカで起業するように、新技術や新ビジネス・モデルも、結局、アメリカでしか生まれない。

一方、ボストン・コンサルティング・グループによると、米中の生産コストは1%以内に……「メイク・イン・アメリカ」政策で主要な製造工場を失う中国は最後の一撃を見舞われ、バブル崩壊の坂道を転げ落ちる!

2020年の世界経済が見える!!

内容(「BOOK」データベースより)

中国をいかに封じ込めるか―それはトランプ政権の最優先課題となっています。世界の技術、市場、資本のただ乗り「フリー・ライド」によって目を見張る成長を遂げた中国は、アメリカによってこのフリー・ライドを禁止され、成長が期待できなくなるでしょう。こうして、フリー・ライドを前提とした中国経済とそのビジネスモデルは一気に機能を停止し、経済成長が止まる「中進国の罠」に陥ることは確実です。現代版シルクロードである一帯一路構想、海のシルクロードである真珠の首飾り戦略、AIIB(アジアインフラ投資銀行)などは、歴史上の大言壮語として記録されることになるでしょう。こうした環境のもと、日本には、歴史的な追い風が吹いてきます。


今月のひとこと 2018年10月号

2018年10月3日

二連発の台風で散々でした。 更に今週は三連発になりそうな感じで、今年は台風の当たり年ですね。 特に21号は第二室戸以来の強さで、久々に怖いと思いました。 第二室戸は紀伊水道をまっすぐ上がってきて勢力は衰えずに、そのまま神戸に抜けました。 家はミシミシ、壁土はバラバラで外では2階の瓦がどんどん落ちてきて、1階の屋根が滅茶滅茶になってしまいました。

今回の台風はそこまで酷くは無かったのですが、瓦は少し落ちました。 樹木の被害が大きく、傾いた木が何本が出ました。 近くの名所の桜の古木も倒れてしまって、その付近だけは歯抜けになってしまいました。

25号は右側を通ったせいか、最接近でも風はほとんどなかったです。 むしろ通り過ぎてからの風が強かったです。 台風の速度が50kmにあがると、30mの風と言うのは分速ですから、時速になおすと108km/時となり、単純な計算をすると、これが左側だと258km/時(72m)、右側だと58km/時(16m)とエラく差が出るようです。

台風と同時に株価も来ました。 トランプの貿易戦争もあるのに、何で上がるのか分からない内にドンドン上がって、24000円の壁を越えてしまいました。 株高の原因として、新興国から引き上げた資産の振り向け先になった、円安になっている、日本株が割安と言うような解説がありますが、みんな後解説になってますね。

カナダとのNAFTA交渉で分かったように、古色蒼然とした自動車の数量規制が導入されようとしています。 いつか来た道で、ここは、今や政権のバックボーンになっている経産省の役人の人に頑張ってもらいたいと思います。 マスコミではいろいろケチを付けますが、日本の交渉力はそれなりにしぶといと思います。 TPPはもの凄く頑張ったと思いますが、頑張れば出来るはずで、直球勝負と言うよりは変化球勝負が得意なようですから、アメリカの直球に日本の変化球を期待しています。

江戸幕府も後の明治政府からボロクソに言われて、それが定着している用ですが、幕末の林大学の日米交渉も、時間を引き延ばしながら、日本の意思不統一にも関わらず、時には鋭く反論し結果を出したと思います。 関税自主権の無い不平等条約は納得できませんが、条文でほとんどの関税は20%になっており、実質的にはあまり不平等では無かったようです。 当時からしたたかに交渉していたことが良く分かります。 隣の中国のアヘン戦争を横目で見ながら、今と同じですね。 現代の林大学、交渉官頑張れ。

今週からはまたもやノーベル賞週間になってしまいした。 今週はみなガンの免疫療法について詳しくなりそうです。 そもそも免疫と言うのはもの凄く強力で、免疫不全になると死亡に至る場合が多いです。 これがどうしてガンに効かないのか、私もずっと疑問でした。 ネットを検索すると、免疫療法の広告が山と出来てきます。 これらは皆本物では無くて、免疫細胞を体から採りだして培養して戻すと言うのが一般的ですが、これでガンは治りません。 しかし末期ガンでワラをもすがるような人に対して、保険外なので法外な治療費を請求するほとんど詐欺的な病院が多々あると言うより、全部そうだと思います。 今後は、このノーベル賞受賞にかこつけた免疫療法詐欺が横行しないように祈るのみです。

免疫が身近で分かりやすいので、この様なイカサマが蔓延るのでしょうが、こんな風潮の中で阪大は細々と免疫療法を追求してきたと思います。 しかし今回の件で京大にノーベル賞をさらわれてしまい、本家本元は残念な気持ちでいると思います。 しかし考えてみると、オプシーボで認知度が上がった免疫療法が、これで第4のガン治療法として確定したように思います。

オプシーボは投与した患者の20ー30%にしか効果はないそうで、これも遺伝子検査が確立したら的確に投与できるようになると思います。 薬価もベラボーに高いようですが、これは最初の適用が皮膚ガンだったので、これの適用患者数が500人だったためだそうです。 しかし考えてみると500人にしか適用できない薬をいくら薬価が高いと言っても、良く開発する気になったものだと思います。 開発元の小野薬品も最初は断って、アメリカのベンチャーが手を出そうとすると、一転引き受けたそうです。

そう言う意味では非常にラッキーな一件だと思います。 いくら熱心に開発を持ちかけたのかは分かりませんが、オプシーボが無ければノーベル賞は無かったのではないでしょうか。 最近のノーベル賞は、何かのビジネス的な成功、もしくは具体的な応用が無ければ評価しないような気がします。 評価能力が衰えているのか、一般の納得性が無ければダメなのか。 分野は異なりますが、理論物理の分野では、何の役に立つのか? と言うのでも受賞しています。 以前の益川小林理論もその通りで、これだけでは何の役にも立ちません。 カミオカンデのニュートリノも同様です。

自然科学についていつも思うのは、これらは発明では無くて、発見だろう、自然の法則の中から何かを見つけ出すだけでは無いのか? 単なる偶然とは言わないが、見つかるかどうかは、かなり当たり外れがあるのではないかと思います。

自然科学の分野からは単なる応用科学に過ぎないと言われている数学は、確かに発見はあるのでしょうが、その土台は人間が作り出したもので、宇宙の自然定数、例えば電子の荷電量が少しでも違ったら、人間は勿論生物全般、宇宙全体も無くなるのか変化するのか、いずれにしても大きな変動に見舞われますが、数学はそうなったとしても、もし人間が生き延びれていれば、その変化しないことが分かるでしょう。

これの延長線上にコンピュータソフトウエアがあります。 ハードウエアは自然科学で、江崎さんなどがこれに絡むノーベル賞受賞者ですが、この上で動作するソフトウエアは全くの数学であるためか、この分野にはノーベル賞は来ません。 いま流行のAIやブロックチェーンなどは、その影響が世界に与えるインパクトで言うと完全にノーベル賞級だと思うのですが、この分野をもっと評価すべきと思います。

今月の読み物は 「東芝の悲劇」(幻冬舎) 大鹿靖明著 ¥749税込 電子書籍

東芝と言うのは東京の会社なので、若い頃は余りよく知りませんでした。 12ビットのマイコンを作ったり、すこし変わった会社と言うイメージがありました。 実家で買った東芝のビデオレコーダーはずっと使えないままでした。 その後、ディスクレコーダーを入手しましたが、これが機能の塊で、不具合も多くて、しかし熱心なファンも居るとのことで、妙に納得したことがあります。

その後、我が家のTVを東芝にしましたが、仕様が簡単になったためか、非常に使いやすいものでした。 リモコンのボタンも地デジBSそれぞれに付いていて、ボタンの少ないのがとっつきやすいと言う風潮に反して使いやすく、親近感がありました。

その東芝が、企業解体の様相を呈してきたので、少し内情を知りたいと思って読みました。 筆者の取材がすごいです。 ずっと追いかけている。 結論的には全ての問題の源流に西室さんが居るような感じがしました。 それにしてもアチコチの社長や会長を引き受けて、どんな人だろうと言う興味もありました。

【内容紹介】

粉飾決算、原子力事業の失敗、遂には看板の半導体事業も放出――超名門企業・東芝はなぜ崩壊したのか?20年に及ぶ取材から浮彫りになったのは、権力に固執し責任をとらず決断もできない、歴代トップの無様な姿だ。東芝で起きたことは、今も日本の政・官、そしてあなたの会社でも起きている。全組織人必読、衝撃のヒューマンドキュメント。


今月のひとこと 2018年9月号

2018年9月2日

9月に入って台風の影響か、やっと少し涼しくなりましたが、これでも例年並みになって涼しいと感じるほどです。 野菜は高騰しましたが、電力不足は無かったようです。 何しろ暑いので、暑い方が農業には適していると、以前に誰かが言いましたが、品種の問題もあるのでしょうが生育は悪いです。 トマトなどは実が付かなくなり、変形したトマトでも直売所では売れて行くと言う状況です。 暑さに強いと言われているオクラですら、今年の収量はかなり少なかったようです。

電力はサスガに太陽光発電が功を奏しているようで、夏場の晴天が続くと、特に暑い日でエアコンが必須のタイミングでは、発電量が増えるので整合的なのだと思います。 しかし発電セルは高温には弱いので、高温になると発電効率が落ちるようですが、それでも発電量は増えているようです。 更にはエアコンの動作効率の向上も奏功していると思います。

株価はトルコのリラショックで急落しましたが、最近は少し持ち直したようです。 アメリカはトランプ減税が効いているのか、依然として絶好調で、これに大いに助けられていると思います。 長期間の金融緩和にも関わらず、日本は依然として物価は上がらず、潜在成長率も一向に伸びません。 このまま消費税をアップして、オリンピックが終われば、どうなるのか心配になってきます。 オリンピックまでには何とかなっているだろうと、みんな思っていたので、これが裏切られるとトンデモ無いことになりそうです。

こんな中で高校野球の決勝戦中継には思わず見入ってしまいました。 実際は作業をしながらTVの音声だけを聞いていたのですが、予想通り連投に次ぐ連投の投手が崩れてしまって、注目の金足農業が敗れてしまいました。 地元とは言え大阪桐蔭が買ったのはご同慶の至りですが、ある意味で勝って当たり前と言う事で、注目度は少し低かった、と言うより金足農業の注目度の方が高かったのでしょう。 有名になった反り返って歌う校歌ですが、何を歌っているのか、聞いていても良く分からなかったので、調べてみたら、これがスゴイ校歌だと言う事が分かりました。 1番だけで1分半もあり、2番以降の歌詞は不明でした。

<金足農業高校 校歌>

可美(うま)しき郷 我が金足

霜しろく 土こそ凍れ

見よ草の芽に 日のめぐみ

農はこれ たぐひなき愛

日輪の たぐひなき愛

おおげにや この愛

いざやいざ 共に承けて

やがて来む 文化の黎明

この道に われら拓かむ

われら われら われら拓かむ

良くある校歌とは全く違います。 作詞は国文学者・近藤忠義氏。 作詞当時は東京音楽学校(現・東京芸大)の講師でしたが、思想問題で解任。その後、法政大の教授を務めましたが、治安維持法で検挙され、敗戦の時を獄中でむかえました。 戦後まもなく日本共産党に入党。国文学界の重鎮として、戦前は日本文学研究に新しい学風を開き、戦後は日本文学協会の創設に参加するなど民主的で科学的な文学研究の確立に尽くしたと評されたそうです。 日体大の校歌も作詞したそうです。 旧制の中学・高校の校歌を多数作詞しています。 東北の学校が多いですが、関西で珍しいところでは、尼崎市歌も同氏の作詞になります。

作曲はもっとすごい。 「 故郷」「春が来た」「春の小川」「朧月夜」「紅葉(もみじ)」「日の丸の旗」などで知られる岡野貞一氏。もっとも岡野氏は校歌は沢山作曲していて、関西なら大阪府立北野高等学校校歌(作詞:土井晩翠)も同氏の作曲になるそうです。 ちなみに土井晩翠は「荒城の月」の作詞者としても知られています。

最近のITの話題ではIoT用の通信プランがやっと出てきました。 以前にどこだか忘れましたが、100円/月のものが出たようですが、詳細は不明です。 今回のものはIIJからのもので、月100MBの通信量で年2400円のIoT用個人向けプラン、8月30日より提供開始。 これとAmazonのAWSを組み合わせると、リーゾナブルなコストのシステムを構築出来ます。 ほかにも上り高速プランでは。月に3GBの通信容量で680円、6GBで1200円、12GBで2180円となって、格安SIMよりも一層安く利用できるようです。

今月の読み物「大坂堂島米市場 江戸幕府vs市場経済」 講談社現代新書 2018/7/19 高槻 泰郎 著

Kindle版 ¥918 新書¥972

最初に買った時は、どうせあまり面白くないだろうと思っていましたが、読み始めると、これが面白い。 一気に読んでしまいました。 当時の大坂商人のバイタリティと発想の豊かさをひしひしと感じます。

新田開発などで米の生産性が上がり、江戸時代初期から米価は下がり続け、米本位制を採っていた徳川幕府の経済的なアキレス腱だったわけです。 この米価を維持しようと努力するのは、日銀の物価上昇政策とも類似し、白川元総裁が絶賛するのも無理はないかと思いました。

堂島の米相場の話は、少し知っているはずで、てっきり米価格をヘッジする商品先物だと思っていましたが、実際は米価指数先物取引で、最後まで現物とは関係ないのです。 米の取引は米切手と言う証券として取引していたのですが、この取引とも指数としてはリンクしていますが、単なる指数リンクで、実際の米価と大幅に乖離することもあったようです。

当然に幕府は、単なるマネーゲームだと理解して、押さえにかかりますが、米価をあげたい幕府の思惑と絡んでスタートしたのでしょう。 この辺は現在の日銀の物価政策と似たような点があると思います。

この100年近く後に始まったシカゴ穀物取引所の商品先物とは違って、今の言葉で言えば、本当の意味での先物取引、デリバティブ取引だったのです。 どう言う動機で、このような先物取引を始めたのかは良く分かりませんが、いずれにしても、現在でも通用する先物市場です。

もっと驚くのは、市場は今とほとんど変わらない前場と後場があって、更には夜間市場もあったようです。 この取引は、今ではコンピュータでやりますが、当時の一日の取引は数百と言われていますが、この処理をソロバンと筆書きでやってしまうのです。 詳細は長くなりますが、今で言うストップ高やストップ安に相当するルールもあって、何の手本となるシステムも無い時代に、独自でシステムを作り上げ、それを破綻無く運用していたとは、驚愕のひとことです。

内容紹介

海外の研究者が「世界初の先物取引市場」と評価する江戸時代、大坂堂島の米市場。米を証券化した「米切手」が、現在の証券市場と同じように、「米切手」の先物取引という、まったくヴァーチャルな売り買いとして、まさに生き馬の目を抜くかのごとき大坂商人たちの手で行われていた。このしばしば暴走を繰り返すマーケットに江戸幕府はいかに対処したのか? 大坂堂島を舞台にした江戸時代の「資本主義」の実体を始めて本格的に活写。


今月のひとこと 2018年8月

2018年8月1日

それにしても暑い。 サスガに早朝の5時頃は少しマシになったが、先週までは早朝でもムッとしていました。 温暖化もさることなら、それ以前に気候変動が大きくなって北感じがあります。 大雨による土砂災害も以前にもあったので、最近急に増えたというわけでもないのでしょうが、立て続けにいろんな自然災害が起きているような気がします。

特に都市部の温度上昇は大きく、子供の頃は池の水がしょっちゅう凍って居た記憶がありますが、最近では凍ることも珍しくなりました。 これだけ人口が密集して、さらにエネルギー消費が大きければ、炭酸ガスに寄らずとも、その地域の温度も上昇するでしょう。

わずか150年ぐらい前の幕末でも、京都油小路の伊東甲子太郎暗殺では、遺骸は凍っていたと言う記録があって、当時の京都は結構寒かったと言う事です。 逆に夏の京都は暑くて、これにフェーン現象とか言うのが加わると、40℃を平気で超えることになりそうで、想像するだけで汗が出てきます。

温度計の温度つまり乾球温度もさることながら、水を含んだガーゼで包まれた湿球の温度の方が問題であると、最近の新聞で見て、最近は老眼なので、湿球の湿が読めなくて、何を書いているのか? とさらに眺めました。

乾球の温度と湿球の温度差で相対湿度を計算することが出来ます。 湿球温度が下がれば下がるほど相対湿度は低いことになり、同じ気温でも汗が蒸発しやすくなり、体感温度は下がります。

湿球温度が体温を超えるかどうかと言う点が一番重要で、湿球温度が36℃を超えると、いくら汗をかいても蒸発せず、体温を下げる方法が無いと言う事になり、エアコンを使うしか生き延びる事は出来ないと言う事になります。 気温が40℃でも50℃でも湿球温度が36℃を超えない限り、暑いですが、体温は維持できます。

このまま温度上昇が続くと湿気の多い東南アジア、特に日本では湿球温度が36℃を超える日は間近に迫っています。 もし超えたら、熱中症の死者数は跳ね上がり、土砂災害などの自然災害の死者数を大幅に超えることになりそうで、最近言われているように、高気温も自然災害とみるべきと言うことでしょう。

インフレ率がなかなか上昇しない中で日銀もやっと長期金利を上げる方向に向かいました。 このままオリンピックを迎えると、オリンピック終了後はさらにインフレ率が下がり、またもやデフレに突入することにもなりかねません。 要するに賃金が上がらないのが原因ですが、1990年代の初頭にアメリカに居た時も、非常に好調な企業が突然レイオフをしたり、賃金がなかなか上がらないことがあり、疑問に思っていました。 この傾向がずっと続いているのだと感じます。

当時の印象ではアメリカはベンチャーが多いので、スタートアップの会社の賃金は当然に低く、さらに安い中国製品が流れ込んでいたので、それらが影響しているのはないかと思ったものでした。 日本のバブル崩壊後は、好調なアメリカと言えども、この様な傾向は内在していたし、現在も内在しているのではないかと思います。 日本はそれが顕在化してしまっているだけだと思います。 かと言って、これと言う解決策は無いのですが。

今月の読み物は、「日本核武装(上下)」 幻冬舎文庫 高嶋 哲夫 著

上下とも Kindle版 ¥600 文庫版 ¥648

小説なので、どこまで現実感がでるのかと、斜に構えて読み始めました。 解説で小川さんが書いているように、現実問題としては核武装は出来ないのですが、実際はどうかと言うシミュレーションになっていると思います。

核弾頭一つがあっても核保有国とは言えないと思いますが、それ以外はよく考えられたストーリーで、映画化を想定したような、シナリオみたいな情景描写になっていますので、非常に読みやすい。

また、核爆弾の開発計画書の存在がキーになっていますが、誰かが書いて、全くの独創で一人では出来ないし、そんな計画書一つが問題になることは無いと思います。 単なる話の作り方の問題でしょう。

日本の中小零細企業の技術が、核爆弾の製造の基礎になっていると言うストーリーも、おそらく取材した結果だと思いますが、確かに1つや2つの爆弾を作るのなら、こう言う中小零細企業も役に立つと思います。 現実にジェット機の部品も作っています。

核武装とは直接関係ないですが、尖閣諸島を巡る中国軍とのやりとりは、こう言う状況もあるかも知れないと思わせるものでした。

最近とみに保有するプルトニュウムを削減しろと言う要求が特にアメリカから来ていて、ひょっとすると核を手放さない北朝鮮や、ヘタすると核武装した朝鮮半島統一国家が出来上がると、日本も何をしだすか分からないと言う心配があるのでしょう。

核技術を保有して置くと言う下心があったと思いますが、非核保有国の中で日本だけが原発の核燃料の再処理が出来、その結果プルトニュウムを抽出して保有できる。 これの使い道が高速増殖炉のもんじゅだったのですが、ナトリウム漏れ事故が原因で廃炉になってしまいました。 その後はフランスと共同開発をすることになりましたが、これもフランスがやる気が無くて頓挫しそうで、プルトニュウムの行き場が無くなっています。 この原発由来のプルトニュウムでまともな核爆弾が出来るわけでも無く、北朝鮮ならともかく日本が出来損ないの核爆弾を作っても政治な意味はないでしょう。

いずれにしても、アメリカに届くICBMは技術的な問題もあり、これは諦めるか、中断するとは思いますが、北朝鮮は世界が認めるかどうかは別にして、少なくとも潜在的な核保有国として存在し続けるでしょう。

完全な防衛装備であるイージスアショアですら、地元の反対、予算の問題、ロシアのクレームなどで波紋を広げている状況で、核武装なんかは夢のまた夢に終わりそうです。 現実に保有するのでは無くても、いつでも保有できると言う状況は作っておかないといけないと思います。

【内容紹介】

国内で日本の核武装に向けた計画書が見つかった。官邸から秘密裏に全容解明するよう指示を受けた防衛省の真名瀬は、まさかの事実を?む。核爆弾製造に元自衛隊幹部や大手企業が関わり、完成が近いのだ。そんな中、日本上空を北朝鮮の弾道ミサイルが通過、尖閣では海上自衛隊と中国軍の小競り合いが起き、日本の自衛官一人が亡くなってしまう。


今月のひとこと2018年7月号

2018年7月2日
とうとう暑い夏がやってきました。 今年は空梅雨と思っていたら、早いところでは6月中にも梅雨明けでした。 先日の大阪北部地震は、思ったより大騒ぎになってしまいました。 当日のその時間は、軽四で走っていて、地震警報が出たので、少しゆっくりと、揺れが来るのかと構えていましたが、何も無く、そのまま町の中に入ると、みんなが外に出ていて、通学中の生徒も固まって集まっていました。 結構揺れたようですが、車で走っていると分からなかったです。 阪神大震災の時も、この家の石灯籠などは全く倒れていなかったので、揺れはそんなにきつくなかったのかと思います。

どうも淀川を挟んで北と南では岩盤が違うようで、揺れは伝わらないようです。 後は上町台地の断層と、生駒山系の断層があるのですが、近い生駒の方は発生頻度から言うと問題無さそうです。 そもそも、奈良の方からだらだらと高くなってきて、大阪側で急に斜度が大きいのは、これが断層であって、ここから地震が発生すると、山際(この辺りではヤマネキと言う)の建物はひとたまりも無いでしょう。

伏見城が倒壊した慶長伏見地震は、今回の地震と似たような所ですが、こちらの大阪南部の被害はそれほど大きくは無かったようです。 少なくともその時は存在した秀吉の大阪城はたいした被害は無かったようです。 ちなみに、この地震を契機に年号が文禄から慶長に改元されたそうです。

地震による改元で思い出すのは、安政南海地震です。 こちらでもお寺が全壊したとかの話はありますが、若江の付近を中心に半径約4kmで家屋倒壊があったとのことで、この辺りは旧河内湖のあとで、地盤が緩いせいか地震が強く伝わったようです。 実際の地震は嘉永年間に起きたのですが、この地震や黒船来航、内裏炎上などがあり、安政と改元され、年号上は安政年間であるので、この名前が付いたとのことです。 しかし改元にも関わらず、その後も大きな余震が続いたとのこと。

ITの話題は量子コンピュータです。 方式はだいたい2つに分かれていて、汎用のものと、特定の計算だけ出来るものの2つで、新聞記事などですぐにも実用化できるような紹介もあり、ベンチャーが作ったモノモノしい、映画に出てくるようなコンピュータも紹介されていますが、これは後者の特定のアプリを処理できるもの。 そもそもコンピュータの物々しいのは冷却装置であって、コンピュータそのものでは無いのです。

コンピュータとしては当然に汎用的で無いと意味がないのですが、その実現が行き詰まっています。 何しろ捕まえ所が無く、確率で動くような量子を相手にしているので、揺らぎによるエラーが頻発します。 この2つが別々に報道されるので、どうなっているの? と疑問になります。

本命の汎用量子コンピュータで、エラーを抑えようと、謝り訂正符号を入れると、こんどは計算するビット長が長くなりすぎて、いまでもたいした数のビットは作れないのに、これ以上は無理となっています。 そこで、光を用いた誤りに強い方式が提案されました。 これが成功するのかどうかは分かりませんが、いずれは解決されて、量子コンピュータが完成するでしょう。 その暁には、暗号を解くのが非常に得意な量子コンピュータによって、現在の暗号方式は無効になってしまうので、また新たな方式に変更しないといけなくなります。 また役所に行ってマイナンバーをカードを作り替えないといけなくなります。

今月の読み物は、大阪北部地震にちなんで、「天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災」 (中公新書) 磯田道史 著

紙の本の価格: ¥ 821
Kindle 価格: ¥ 760

豊臣政権を揺るがした二度の大地震、一七〇七年の宝永地震が招いた富士山噴火、佐賀藩を「軍事大国」に変えた台風、森繁久彌が遭遇した大津波―。史料に残された「災い」の記録をひもとくと、「もう一つの日本史」が見えてくる。富士山の火山灰はどれほど降るのか、土砂崩れを知らせる「臭い」、そして津波から助かるための鉄則とは。東日本大震災後に津波常襲地に移住した著者が伝える、災害から命を守る先人の知恵。


今月のひとこと2018年6月号

2018年6月4日

この春は、いろんな事が重なって、ずっと忙しかったですね。 現役の頃は意地でも忙しいと言う言葉は禁句にして、挨拶代わりにお忙しいでしょうね? と言われると、「イヤ、ヒマです。」と答えることにしていましたが、最近は自分で忙しいですと言うようになりました。 恐らく体の反応力が落ちているので、何をするにも時間がかかり、おまけにどんな些細なことも自分で動かないと前に進まないので、どうしても時間がかかるのでは無いかと思っています。 ずっと前に、子供は2倍の時間を過ごしていると言う話を聞いたことがありますが、夏休みはイヤになるほど短かったですね。 年寄りは半分の時間しか過ごしていないので、もっと長く感じても良いのではないかと思っています。

北朝鮮にからむドタバタ劇が少し収束しつつあります。 中間選挙があるアメリカ大統領には会談中止の選択はなかったはずで、経済制裁が効いている北朝鮮にも、中止の選択は無く、大統領の手紙に翻弄されただけではないでしょうか。

やっと最近トランプも認めてきましたが、会談をしても顔合わせだけで、これで制裁が少しでも緩んだら北朝鮮の思うつぼです。 ディール好きの大統領のお手並み拝見と言うところですが、北朝鮮もディールが上手で、シンガポール会談がどう言う結果になるのかミモノです。 どちらも成果があったと言う事をアピールするのでしょうが、その出汁に日本が使われたら、たまったものではありません。

アメリカはお金が無いから支援する気が無い、韓国や日本が支援するだろうと、言う発言もあり、戦時賠償は行わないといけないのですが、人の懐を他人に言われたくないと思います。 我が首相にも、この辺をバチッと釘を刺してほしいものです。

最悪シナリオは、アメリカに届くICBMの開発は中止、日本に届くミサイルと核は保有する、日本は経済支援を行うと言うもの。 拉致被害者問題は、2の次にされてしまう可能性は高いです。 トランプから、余り固いことを言うな、と言われて、バチッとNOと言えるかが安倍政権の命運を握っています。 国内問題ではガタガタですが、得意の外交でもほころびが目立って、ウリにしていたトランプ関係でもスッキリしていないです。 トランプとの会談で、どこまで強く言っているのか、だんだん怪しくなってきました。

何とか安価に監視カメラを使えないかと、いろいろ知恵を絞ったところ、LTEを使ったルーターがあり、これと格安SIMの組み合わせて、月額1,000円程度で遠隔監視が出来ることが分かりました。 格安SIMは月当たりの通信容量の上限があるのですが、常に見ているわけでも無く、間欠的な使用なので、そんなに通信料は無いし、もし上限に達しても200kbpsに制限されるSIMなので問題ないかと思っています。

同じ無線でもWimaxなどは、月額で3,000円以上になります。 もっともLTEでも通信量が多くなると、3,000円近くになってしまいます。 あくまで一時使用だと思います。

ルーターはPocket WiFi LTE GL04Pをヤフオクで、これも格安で入手しまし、いろいろテスト。 分かったことは、通常のルーター機能は全てあって、問題のポート変換も問題なしで、WAN側からのアクセスはOKでした。 ここでハタと思い出して、ダイナミックDNSが使えないことが分かりました。 最初はIPアドレスを変更の度に直に入れることを想定していましたが、IPアドレスが意外にしょっちゅう変化することが分かり、固定IPもSIMでは選択できますが、これにまた月額1,000円程度かかってしまうので、当初の目的の格安と言うのに反してしまいます。

ルーターにはダイナミックDNSのサポート機能はなかったのですが、サスガにカメラの方に付いていて、しかしカメラはIPアドレスの変更は認識できませんので、15分単位の更新とし、何とか対応できることになりました。

ダイナミックDNSのは、動的にIPアドレスとWebアドレスをDNSに設定してくれる機能で、サスガにドメイン名はいくつかの中からの選択になりますが、それ以降の名称は勝手に決めることが出来ます。 以前はこのDDNSは無料が多かったのですが、サスガに維持するのも大変みたいで、最近はほとんど有料になりました。 私が使っているのは、元々無料でしたが、有料化で2年、99ドル。 それなりの金額になりますが、毎月500円程度なので、許容できる範囲では無いかと思います。 これでドメインは30個まで管理できます。

問題の通信容量ですが、まだ時間が経っていないので、良く分かりませんが、思ったよりは少ないみたいです。 使用しているカメラは、今や名機となったコレガのCG-WLNCPTGLです。 一時は、ヤフオクの値段も下がってもう寿命かと思われましたが、最近はまた値段が上がって1万円もする場合があります。 いずれにしても良く出来ていて必要な機能は全てあるし、首振りも出来るし、故障もほとんど無い名機です。

今月の読み物は、「考証 福島原子力事故 炉心溶融・水素爆発はどう起こったか」 単行本 2014/3/28 石川迪夫 (著)

あれだけの大事件で、マスコミも大騒ぎしたのに、その後のフォローがほとんど無いので、本書は待ちわびていました。 しかし良く見ると4年前には初版が出されており、その時に読めば良かったと後悔しています。

本書は、難解と言う評判で、覚悟して読み始めましたが、最初の部分のスリーマイル島事故の部分では、特に繰り返しが多くて、分かりやすくしようと言う意図は分かりますが、煩雑に感じました。 いずれにしても、反復が多いので、分かりやすいです。 いろいろ批判はあるようですが、これで福島第一原発の事故の全容がほぼ解明されたのだと感じました。 当時テレビニュースで見ていた事柄との整合性もそれなりにあり、説得性があると思います。

特に水素爆発に至る水素の発生原因と水素の漏洩経路に関しては、刮目すべき解釈がありました。 それまで疑問に思っていたことが、矛盾無く説明されています。

私自身は元々原発は批判的に見ていましたが、この事故以来は原発推進派になりました。 さらに沸騰水型炉は原潜の原子炉の転用で、欠陥炉だと思っていましたが、本書を読むと、それなりの設計がなされており、安全性が確保されている炉だと認識しました。

反戦派もしくは一部の戦前派が言うような戦争前の戦争を計画した人々は完全なバカだと言う太平洋戦争と同じで、原発も当時としては最高の頭脳と最大の努力で作られたと思います。 今の基準で批判するのは、後出しじゃんけんも良いところで、この辺は冷静に見ないといけないと思います。

明治維新、太平洋戦争などの大きな変革時期には、その前の権威である江戸幕府や日本帝国政府などは必要以上に過小評価される傾向にあります。 同じ事が原発事故の前後でも起きていることに気が付いて愕然としました。

そんなに昔でも無い時期の事柄もこの様な評価になることを、本書を読んで理解できたことは大きいと思います。 目をしっかりと開いて、事件後バイアスに惑わされずに、本当の姿を理解することが、現在の世の中を正しい方向に進める原動力になると信じています。


今月のひとこと2018年5月号

2018年5月3日

い~らかぁのなみとくもぉのなみ~で始まる鯉のぼりの季節で、思わずこの歌詞が頭に浮かびます。 1番は皆知っていると思いますが、2番3番はほとんど知られていないのではないでしょうか。 良く読むと、結構格調の高い歌詞です。

歌詞:こいのぼり 作詞:不詳/作曲:弘田龍太郎

甍(いらか)の波と 雲の波

重なる波の 中空(なかぞら)を

橘(たちばな)かおる 朝風に

高く泳ぐや 鯉のぼり

開ける広き 其の口に

舟をも呑(の)まん 様見えて

ゆたかに振(ふる)う 尾鰭(おひれ)には

物に動ぜぬ姿あり

百瀬(ももせ)の滝を 登りなば

忽(たちま)ち竜に なりぬべき

わが身に似よや 男子(おのこご)と

空に躍るや 鯉のぼり

もう一つの『こいのぼり』は童謡、唱歌。 作詞は近藤宮子、作曲は不明。

1番は皆よくご存じの歌詞ですが、鯉のぼりの成り立ちと時代に寄るのでしょうが、お父さんと子供たちだけで、お母さんが登場しません。

自宅の7mの鯉のぼり (リンクはありません)
真鯉はお父さん、緋鯉はお母さん、青と緑は子供たちで、江戸時代は、嫡男(長男)の真鯉1匹だけだったそうですが、その後追加された緋鯉は子供たちだったんです。 しかし現代では、誰でも私ですら、真鯉はお父さんで緋鯉はお母さんで、その下の青と緑は子供で子供が3人以上居たらどうするのか? と心配していましたが、一匹で子供たちだったんですね。 ちなみに色はオリンピックの色なので青と緑になったらしい。 以前は子供の数も多くて、それ毎に鯉を追加したら大変だったのではないでしょうか? 少子化で、子供のそれぞれの鯉が生まれたのでしょう。

1番

やねより たかい こいのぼり

おおきい まごいは おとうさん

ちいさい ひごいは こどもたち

おもしろそうに およいでる

2番

みどりの かぜに さそわれて

ひらひらはためくふきながし

くるくる まわるかざぐるま

おもしろそうに およいでる

比較的新しく付け加えられた3番。

5がつの かぜに こいのぼり

めだまを ピカピカ ひからせて

おびれを くるくる おどらせて

あかるい そらを およいでる

現代では、お母さんが登場しないのは、差別だと言われそうなので、お母さんが登場する2番の歌詞もありますが、こちらはお母さんと子供たち。

やねより たかい こいのぼり

おおきい ひごいは おかあさん

ちいさい まごいは こどもたち

おもしろそうに およいでる

子供が生まれたときに買ったが、行方が分からなくなっていた鯉のぼりをやっと見つけて、上げてみましたが、10mはないものの吹き流しのところで7mもあって、このサイズはサスガに迫力があります。 この大きい鯉のぼりのハンドリングに苦労したことを思い出して、今回は小さめの3mにしましたが、元のを5mと思っていたので、サスガに小さい。 一番大きな真鯉でも、以前に買った7mものの一番小さい鯉より2周りも小さいです。 けど、これくらいの方がハンドリングがラクです。

鯉のぼりやモリカケ気を取られている間に、朝鮮半島はあれよあれよという間に状況が大変化。 本来は、安倍首相が先に北朝鮮に行ってこの流れを先制しないといけなかったのでしょうが、妙なところで足を引っ張られてしまって、今では逆に追い込まれているのが日本と言う見方が多くなりました。 6カ国協議のうち、今回の話に入れていないのはロシアと日本。 日本はアメリカ経由と言うこともあるでしょうが、アメリカはトランプのアメリカファーストですから、置いて行かれる可能性は大です。 未完にも関わらずICBMだけは廃棄、核廃棄は目標になり、日本に届く中距離ミサイルは保有し、拉致被害者もうやむや、その上に戦後賠償として経済支援だけ押しつけられると言うシナリオが最悪で、しかもあり得る話です。

これらのうち拉致被害者の件は、何らかのカタチで玉虫色でも決着するとしても、他の部分はドウしようも無いです。 経済支援を拒否しても、戦後賠償を持ち出されると無碍には断れないでしょう。 最悪は北朝鮮、韓国、中国が一体となって、各種の補償を要求してくると、非常に苦しいことになります。

今回の6月初めとされている米朝会談の結果で、いずれにしても安倍政権の命運は決まるでしょう。 官僚機構が制度疲労を起こしているので、いろいろな問題が出てくる。 それの総責任者である総理大臣の責任は大きいと思います。 モリカケそのものはたいした問題ではないですが、防衛省を含めた役所の文書管理が余りにも杜撰。

一番機密保持が要求される自衛隊の日報が、後からどこから出てくるのは全くおかしいし、実質軍隊である自衛隊の機密文書が、そこらの役所の文書と同じ扱いであると言うのもおかしい。 根本的には、自衛隊を軍隊ではない、単なる行政組織であるとする、護憲派の意見が強すぎるのでこうなったのでしょう。 いずれにしても、文書管理をしっかりしないといけないです。 保存するものは保存する。 破棄するものはキチンと破棄する。 これが出来ていないので、探すとボロボロ出てくるのです。

ちょっと目を離しているとIoTが草の根でドンドン進んでいます。 スマートスピーカーが大流行ですが、これで何かを制御しようとすると、結構大変です。 単に電源を入れたり切ったりする機器は、その端末が1000ー2000円で売られているので、それを使うと良いのですが、最近の家電は、ほとんどがリモコン操作になっているので、電源を入り切りしてもダメで、リモコンをエミュレートする必要があります。

現在はスマートスピーカーにはこの機能は入っていなくて、別のメーカーの機器との連携で動作するようですが、一般の人にとっては敷居が高いと思います。 いずれはリモコン機能は、機能が簡単なので、スマートスピーカーに内蔵されることになると思います。

これらの機器の本場は中国で日本製はほとんどありません。 Amazonのクラウドサービスを使ったものが多く、中国で開発されたものを日本に持ち込んだのが一部あるくらいです。 しかし値段が一気に高くなります。 最近は中国版のAmazon見たいなものがあって、GearBestがその代表だと思いますが、ここで買うと2000円ぐらいのものが、日本で買うと6000円以上になります。 しかも中国で買ったものは、日本のスマホでは動かず、スマホを英文に直すと使えるようになっています。

一番ビックリしたのは無線式の温度計。 温室の温度管理に、10年以上前に開発した試作品をテスト代わりに使っていましたが、今回のものは、温度センサーも無線になっていて、中心となるWifiハブが必要ですが、その後はZigbeeで繋がって、ボタン電池で動作します。 中国製品の特徴で、仕様がほとんど明示されない、説明書も中国語だけしか無くて、何とか漢字を拾って解読するのですが、限界があります。 ボタン電池の寿命も現時点では不明です。

距離も意外に遠距離まで届きWifiと似た感じです。 伝送頻度は電池の持ちに影響するのですが、思ったより頻度が多くて、温度変化を捉えて送信するのかも知れません。 いよいよ中国語を勉強して、中国語のマニュアルを読めるようにならないといけなくなるようです。

これを作ったメーカーはスマホで有名な小米科技(Xiaomi、シャオミ)です。 小さいがキチンとデザインもされていて、ピクトもちゃんと表示されています。 Wifiハブからは、何かあると中国語でメッセージが発声されますが、聞き取れません。 自動音声翻訳機が必要です。 ちなみにWifiハブは3000円ほどで、端末の温度センサーは1200円ほど。 非常にリーゾナブルです。 他にも、ものすごい数の端末が用意されていて、どれで何が出来るのか良く分かりませんが、10年前に想定したM2Mの構想はほとんど実現できているようです。 サスガに中国だけあって、空気の汚染度を計測する端末が結構目に付きます。

送料はどうなっているか以前から不明ですが、小さなものは通常郵便で無料。 少し大きなもので500円ほどかかりましたが、送ってきたものを見ると中国の佐川急便が扱っていました。 アメリカのAmazonだと何千円もかかります。 それでも通関や運賃を考えると、中国の方はどうなっているか、非常に不思議です。

いずれにしても、日本が中国に負けつつあることは、これを見ても良く分かります。

今月の読み物は、「十一面観音巡礼」 単行本 2010/9/1 白洲 正子 著 ¥3,240

初版は50年も前で、これは再版ですが、長い間読まれている理由が良く分かりました。 それにしても良く見に行ったものです。 現在では有名になってしまいましたが、初版当時はだれも見向きもしなかったことであろうと思います。 国宝になっているのは別にして、これが? と言うのも中にはあって、それぞれの期待と拝観後の感想の落差があるかどうか。 それにしても正子は、良く見てますね。自分で発見したと思っても、良く本を読み直してみると既に書いてあったりします。 車が好きで日曜大工や農作業もこなした白洲次郎は尊敬する人ですので、その奥さんにも親近感があります。

内容(「BOOK」データベースより)

大和、近江、京都、若狭、美濃、信州の山里へ十一面観音を訪ね、美の魅力に迫る巡礼の旅。初版から35年、カラー写真と地図を増補、充実させた決定版の誕生。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

白洲/正子

1910年東京生まれ。幼い頃より能を学ぶ。十四歳で米国留学し、28年帰国、女性として初めて能舞台に立つ。29年白洲次郎(1902~85)と結婚。43年、初の著書『お能』を刊行。以降、古典文学、工芸、骨董、自然などについて随筆を執筆。『能面』『かくれ里』(ともに読売文学賞受賞)など著書多数。1998年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)