今月のひとこと 2024年12月号

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今月のひとこと 2024年12月2日


トランプ 政権は政権発足前にもかかわらず人事 をどんどん発表しています。 前回政権の時は政権発足後も 人事がほとんど 決まらなかったように思いますが、 今回はかなり経験を積んだみたいで、次々と決めています。 一見とんでもない人が任命されているようですが 実際はどうなっていくのかよく分かりません。 例えば今話題になっている前政権の時にトランプが任命した FBI長官ですが、人気は10年と決まっているのですが、交代するようなことを言っているようです。 確かに どうなるかわからない 不確定と言うのが トランプの最大の懸念であり、対外的には武器になっているようです。

日本の株価はあまり 冴えませんが、まあこんなものなんでしょう。 上がったり下がったり少しのことで上下に振れるようです。 しかし全体として 経済的には非常に良いようです。 悪い時には悪い悪いと言われているのですが、良くなるとあまり言わないような気がします。 税収はかなり 上振れしていて、これも財務省的には都合が悪いのか、あまり言わないみたいですが、上振れは一桁兆円であることは間違いないです。

国民民主党の 103万円の壁 問題ですが、所得的には実際は効果はほとんどないと思いますが、 控除を178万円にあげると効果あります。 かなりの税収減になるということですが、 反対にそれぐらいの税収はアップするんではないかと思います。 今年でもそれの半分ぐらいの税収アップになっていますので、そんなに大騒ぎすることではなのではないかと思います。

いずれにしても増税や社会保険料の値上げで、今や国民負担率は50%超になっています。 通常のサラリーマンです と社会保険の半分は会社持ちになっていますが、 国全体で考えると個人と会社の両方の国民負担率は50%超になっています。 これはいつも言っていますが 江戸時代の四公六民と言われ、40%は領主に年貢として収めると言うことを超えています。 当時は 社会保険とか 医療保険はなかったし短命だったので、その分は 割引で考えないといけないと思いますが、基本的には負担率は高くなっています。 世界でもっとも成功した社会主義国と言われる所以です。

最近 気がついたのですが、 高額医療費はよく知られていて、これの手続きは面倒なのですが、これがマイナカードで一発でできるというのは、 マイナーカードの威力だと思います。 しかし、それ以外に身障者の医療補助と言うのがあって、 これはあまり知られていないと思いますが、これは1回の受診について 500円のみ負担ということです。 処方箋で薬局に行って薬をもらって、また500円かかるということですが、基本的にいくらかかってもワンコイン 500円で済むということで、 これはすごいなと思いました。

さらに月に6回 3,000円を超えると それが 割り戻されるということで、 月にいくらかかっても医療費は 3,000円以上はかからないということです。 これを毎月やれば年間3万6000円なるので、高額医療のとの関係がよく分かりませんが、いずれにしても 最大年間で これしか かからないということになると思います。

日本の 社会保険 特に 医療保険は素晴らしいと思います。 しかしこれを目当てに外国から短期間で来日して、これを使って医療を受けるというようなことが頻発してるようなので、これは何とかしないといけないと思います。 マイナカードの保険証化の目的の一つに これもあるのではないかと思っています。

IT の話題ですが、 AI はもうすでに かなり 浸透して、検索してもまず AI の回答が先に出るようになってきました。 AI の回答は時々 怪しいことがあるので、それ の実際の出所をチェックしないといけないと思います。 時々 妙なハルシネーションが起きている時があります。

Google の NotebookLM というのがあるのを思い出して、やってみました。 OpenAIなどでは、元の文章をプロンプトで張り付けないといけないのですが、これは、文章のファイルをいくつも先に指定しておいて、その上で指示をだせるので、使い勝手が良くなりました。 試しに前回の本欄の手直し前の原稿を要約させたら、なかなかうまくまとまりました。 引用しようと思ったのですが、長いので止めました。

現在の AI の中心的技術として LLM がありますが、 これの内部動作を解析した人が居て、人間の脳髄に類似した動きをしているとの報告です。 LMM は何億 パラメーターとか言われているように、パラメータの数でその規模が決まります。 少ない パラメータでも性能を発揮するようなものも 最近開発されているようですが、基本的には大きなパラメータの数が必要とされています。

そのパラメーターの領域を研究した人がいて、それが脳の領域と似たような動きをしているということらしいです。 脳も基本的にはパラメーターに相当する シナプスの塊ですので 、これの領域を色々研究されてきましたが、それと似たような動きをLLMがやっていると言うことらしいです。 ということはLLMのパラメータの数が脳のシナプスの数と似たようなところに来ると本当に人間のと同じ自意識が芽生えて人工頭脳 という名前にふさわしいものになるのではないかと思います。

ちなみに人間の脳は100億個の神経細胞と14兆個のシナプスがあると言われています。 一方のLLMは、現時点で2兆個のパラメーター数のものが作られています。 その差は1桁未満。 数年で人間に追いつくと言う根拠になっていると思います。 常に30年後完成と言われる核融合発電よりは遥かに実現性が高いと思いますし、社会的は影響も大きいと思います。

自然の生命の成り立ちは数の関数になっていると思います。 一番小さいのはまだよく解明されていませんが、 クォークから原子が出来、電子が集まり 分子になる時に、また物理的性質が現れて、その分子が集まると細胞になり、自己増殖する生命体になり、進化が始まります。 進化の果てに 人間が生まれ、人間の脳髄もその進化の先端にあって、自意識が生まれ、自分自身と自身の環境をコントロールできるようになったというのが、現状だと思います。

これから人類が進化するのかという疑問に対しては、おそらく止まってしまうのではないかと思います。 なぜなら人間は環境も 制御できるので、従来の進化のきっかけであった環境の変化ということに対しては、強くなっきているし、逆に言うと マイナスポイントとしては、 超長寿になってきたので、 従来は進化過程で振り落すような、長寿に関わる病気、 癌などが医療の力で人工的に解決して、進化に頼らずに済ませられるようになった。 人間ぐらいの複雑な生命体になると突然変異による進化というのは、あまり考えられず人間の種類というのは非常に少なくて、人種という違いもありますが、もはやこれは生物学的にはもう1種類だと考えられます。

後にあるのは自然選択による進化ですが、これも 先ほど言ったように 医療の力で やってしまうので、自然選択による進化はあまり考えられません。 ただ 極端な症例によっては、遺伝病というのは依然としてあるので、あまりそこの自然選択 というのは効いていないのかもしれません。


今月の 読み物は長編です 「不毛地帯(一)」 新潮文庫 2009/3/17 山崎 豊子 著

超長編なので、本当は まだ読み終えてないのですが、 最初のシベリア抑留の話 のところは終わりました。 凄惨な話ばかりで、本人への取材は当然してると思いますが、さすがに文筆家の文章というのはすごいものだと感心しました。 その後の商社に戻ってからの活動に関しては、ちょっとステレオタイプ的なところがあって、あまり面白くないのですが、この辺までやって読み終えたところです。

拷問、飢餓、強制労働――地獄のシベリアから生還した男。
商社マンの孤独な戦いを通じて戦後史を活写する記念碑的長編。

大本営参謀・壹岐正は、終戦工作に赴いた満州でソ連軍に抑留される。
酷寒のシベリアで、想像を絶する飢餓と強制労働に11年にわたって耐え抜き、
ついに昭和31年、帰還を果たした。
その経歴に目を付けた近畿商事の社長大門の熱心な誘いに応え、
第二の人生を商社マンとして歩むことを決意。
地獄の抑留生活の傷も癒えぬまま、再び「商戦」という名の新たな戦いに身を投じる。

目次
一章 出会い
二章 壊滅
三章 社長室
四章 シベリア
五章 運命
六章 濁流
七章 戦犯
八章 地の果て
九章 門出
十章 祖国へ
十一章 再出発
十二章 春雷

登場人物
壹岐正…軍の最高統帥機関の大本営で参謀をつとめたのち、シベリアで抑留される。帰国後、近畿商事に入社。
大門一三…近畿商事の社長。軍人上がりの壹岐を独断で採用。だが、次第に老害が目立つようになり……。
里井達也…近畿商事のナンバー2。大門社長の右腕。壹岐に激しいライバル心を燃やす。
鮫島辰三…近畿商事のライバル会社、東京商事のエース社員。仕事で壹岐とたびたび対決する。
秋津千里…壹岐と戦前からの知己、故秋津紀武中将の娘。陶芸家。

著者の言葉
「不毛地帯」とは精神的飢餓状態を意味しています。昭和四十年以降、経済成長は異常な勢いで進行し、確かに物質的には豊かになりましたが、あらゆる人間の欲望が金銭で解決できると思いこんでしまったために、精神的には全く頽廃してしまった、それは政治のみならず教育問題にまで及び、大人の世界ばかりか子供の世界にまで蔓延していますね。日本全体が不毛地帯と云っても過言ではないと思いますが、いかがでしょうか……。(「戦後の日本人の歴史」より)

山崎豊子(1924-2013)
大阪市生れ。京都女子大学国文科卒業。毎日新聞大阪本社学芸部に勤務。その傍ら小説を書き始め、1957(昭和32)年に『暖簾』を刊行。翌年、『花のれん』により直木賞を受賞。新聞社を退社して作家生活に入る。『白い巨塔』『不毛地帯』『二つの祖国』『大地の子』『沈まぬ太陽』など著作はすべてベストセラーとなる。1991(平成3)年、菊池寛賞受賞。2009年『運命の人』を刊行。同書は毎日出版文化賞特別賞受賞。大作『約束の海』を遺作として 2013(平成 25)年に逝去。


 

今月のひとこと 2024年11月号

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今月のひとこと 2024年11月1日



あまり話題にしたくないと思ったのですが、触れないといけないので、前回に続き、またまた政治の話題です。 自民党が大敗して、 少数与党で行くような感じで、 国民民主党がモテモテです。 あちこちから声がかかっているようです。

投票所に行って不思議だったのは立憲民主党と国民民主党が、どちらも 略称が民主党になっていて 民主党と書いたらどっちに行くのかと不思議だったのですが、 後で調べると 民主党と書けば得票率に応じて配分されるようです。 もともとどちらの党も民主党 と主張して譲らなかったので、こうなってしまって、間違いとかとかではないようで、 確信的ににこうなってるようです。

いずれにしても 政治は不安定になります。 少数与党ではなかなかモノが決まらないのではないかと思います。 来年の参議院選挙で 少し方向が出るのではないかと思っています。 それまでは小康状態で大きな動きははないと思っています。 与野党共に準備が出来ていなかったらしく、比例区で他党に配分されたのが結構あったようです。

アメリカも同様でトランプとハリス どちらが勝ったとしても小差でしょうから、不安定な状態は ずっと続くのではないかと感じます。 それを見透かしてか、早速 北朝鮮はミサイルを飛ばしたり、核実験の準備をしたりしているようです。 ウクライナにも 派兵して鬼の居ぬ間にやってしまおう という感じですね。

政治にからむ話は 日本製鉄の US スチール 買収です。 どうなるかと思って、初期の頃からウォッチしてるのですが、 日本製鉄 もなかなか 粘り腰です。 共和民主労組のみんなから反対されているのですが、株主は非常に高く買ってくれるので ウェルカムだということで話は進んでいるようです。 一説では USスチールの関連会社の株を1ドルで買って、これで何千億円か、また積み増しするようです。

お金で決着できれば良いというのが日鉄の考えのようです。 申請の出し直しというようなウルトラ C を使って、 大統領選の後に決着するスケジュールに敷き直したことになってるらしいので、その時が どうなるかです。 もともと日鉄の買値が高かったので、さらに上乗せして 関連会社の株式を名目にしてお金払って、さらに また払うことになるんではないかと思っています。 しかし、これだけお金払っても買収したいのか?ということになると思います。

今回のノーベル賞 特に物理学賞はびっくりしました。 AI のベースになっている ニューラルネットが受賞対象でした。 本来ノーベル賞というのは 数学分野は入っていないというのが定説で、暗黙 なのか何なのか知りませんが、 それが常識でした。 理由として創設者の ノーベルが数学者と仲違いしたという伝説もありますが、いずれにしても自然科学の分野で ということだったとだったと思います。

高名な先生がの講演では、自然科学が一番上で 数学は 応用化学だ、と言い切られたのが非常にショックでした。 私としては自然科学は自然の中から自然法則を見い出すので 発明ではなくて 発見ではないかと思っています。 一方 数学は何もない ゼロ 集合から始めてずっと構築していって、とても解けないようなフェルマーの定理とか4色問題とか、色々出てくるので、これら全てが 人知のなせる技なので、 これこそ賞賛に値すべきだと思っています。 その延長線上にコンピューターサイエンスがあって、その中にニューラルネットがあります。 確かに数十年前にニューラルネットはありましたが、それほど注目されているわけでは無かったように思います。

記事をよくよく読むんでみると、 どうも人間の 頭脳の構造を解析していった結果として ニューラルネットができたという ストーリーで、コンピューターサイエンスで受賞したというわけではなくて、 物理、 自然科学の方から来たという筋立てになっている印象です。

非常に大きな影響を与えているという点では コンピューターサイエンスの方が大きいと思います 例えば インターネットの発明 などはノーベル賞を超えてると思いますが、発明者がハッキリしない、貢献者は多いですが、対象は絞れると思います。 今でいうとブロックチェーンなんかも対象だと思います。 人間社会に大きな変化をもたらします。

イーサネットも対象でしょう。 会ったことがありますが メトカルイフェももらって良い。 もっと言うなら、現在のPCの原型になった Xerox のALTOコンピュータが最有力でしょう。 ネットワークも、マウスもこの時に発明されています。 ALTOに刺激を受けたジョブズがAppleを作り、 かく言う私も実物は見ていませんが、雑誌で見てこれを作りたいと思って、作った一人です。

数年前にシリコンバレーに久しぶりに行った時に、国道101の脇にコンピュータ博物館が出来ていたので、入ってみると一応人は居たのですが、聞くと今日は休館日だそうで、ALTOが在るか? と聞くと在るとのことで、残念ながら次の日に帰国しないといけない予定になっていて、ALTOとの面会の最後のチャンスを失ってしましました。

他には、例えば UNIX を作った人とか、Windows とか IOS とか、人類に多大な影響を与えたという点では沢山あると思うのですが、こういうのが 表彰 かされることはあまりありません。 本来ならば ノーベル賞のあまり選考基準のハッキリしない文学賞とか平和賞とかを潰して、こっちに変えた方が、よほど意義があると思っています。

またまた コロナ ワクチンが話題に登ってきました。 次世代mRNAワクチン、レプリコン ワクチンという新しいワクチンが登場しました。 これは日本製で Meiji Seika ファルマが世界で唯一の承認を得て、この秋から接種が可能になっています。

基本的にはmRNAワクチンなのですが,、その抗体が体内で自己増殖するということで、 一躍 話題になりました。 もともと ワクチンはリスクとベネフィットの兼ね合いでやるものであって、 ワクチンが完全に無害ということではないと思いますが、 その有害さを上回る メリットがあるということで接種するのだと思いますが、 今回はコロナが5種になった事もあり、 デメリットの方が多いのではないか、ということになっています。

治験データ 上は問題はないと思うのですが、おまけ 日本だけに 認可されていて他国では、まだ認可されていない、 なぜか日本だけが認可されているというモノなのですが、1万5000人規模の治験をやったということで、 非常に気合が入っている感じで、製薬会社として国としても 引っ込みはつかないという状況になってると思います。

mRNA でも体内で、すぐに分解されてしまうということでしたが、本当に超長期的な視点で言うと 大丈夫なのかなという感じがあります。 今回の増殖する レプリコンワクチンに関しては、他人に感染るとか、ワクチンの影響が長期化するということなので、 少ない量で長期に効く というメリットはあるのでしょうが、その後がどうなるか分からないと思います。

高齢者が主対象なので、悪影響が現れる頃には、もう寿命が尽きてるということなんでしょうが、若い人が接種して何十年も経つとどうなるのかは、まだ完全に検証されてるわけではないでしょう。

IT の話題としては 福島銀行が 勘定系システムを AWS 上で 稼働させたということがありました。 みずほ銀行の4000億以上をかけたシステムが、またダウンして、またやり直しか という感じなのですが、 私はもともと クラウド上で作ればもっともっと 安く 1桁 2桁 安く出来るのではないかと思っていましたが、 一応勘定系も動いてるようです。 以前にクラウドかどうかは分かりませんが、インドの会社が勘定系を25億円で作ったと言う話を記憶しています。

特に今回は AWS の上で動いたというのが大きな話題になっています。 これも大阪と東京でちゃんと待機系になっていて、災害にも強いようになっているようです。 この辺りになると日本は追いつけなくて、 AWS の独壇場になってるようです。 日本も NTT とか 富士通とかあるのですから、 もう少し頑張って クラウドプラットフォームを作らないといけないと思うのですが、もう追いつくのはなかなか難しい。

日本では政府がようやく腰を上げて、政府や自治体で 使う クラウドプラットフォームを日本の企業にも求めたのですが、 結局手を挙げたのは さくらインターネットだけでした。 技術的にも難しいし 予算的にもかなり大きなものになるんではないかと思います。

AI の話題は 例の LLM がどんどん進化していって、 AI オープンのシステムは会話ができるようになって、おまけに その反応が非常に速いので人間と直接会話してるのと変わらないというようなところまで来ているようです。

LLMに関しては 極大化と極小化が進んでいて、極大化は先日 ソフトバンクの孫さんが言ってたように1兆超のパラメータ数を持つものや、小さいのはスマホに入ってしまいます。 既にGoogle Pixel 9 Proには AI機能が入ってるようです。 通信のスピードが出れば別にローカルで処理することもないとは思うのですが、サーバーであればそれだけサブスクリプションの料金も必要になるのではないかと思いますが、性能は高いと思います。


今月の読み物ですが 砂の器 新潮文庫 1973/3/29 松本 清張 (著)
今年は砂の器 50周年記念で 文庫本というよりは映画の方が有名だと思います。 私も レンタルをして観ましたが、再度良く観るとなかなか良く出来ていました。 特に今年はハンセン病 で画期的な判決が出たので、余計に話題になってると思います。 映画の中で子役で出てきた人も 出席して記念式典が鳥取県で催されたようです。

自分の過去がバレるのを避けるために人殺しをするという、水上勉の海峡のテーマとよく似ていると思いますが、こちらはハンセン病が背景にしてあるので、余計に社会的なのだと思いますが、映画で登場してくる親子の描写は原作では数行しかないらしいのですが、映画ではラストシーンまで多用されていて、この辺が原作と映画の違いではないかと思います。

清張文学の金字塔、日本ミステリー史上最高傑作!
113刷、累計460万部突破
東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。
被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。
今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。
だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する……。


 

今月のひとこと 2024年10月号

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今月のひとこと 2024年10月1日



久々に自民党総裁選の結果に興味を持って、リアルタイムで 聞いていました。 第一回 投票でまさかの 高市早苗 トップで、これには驚きましたし、 この時点で 日本初の女性総理誕生か と みんな 思った。日経平均も一気に上がって、3時の上がった時点で市場が閉まってしまったので、その後の石破総理の誕生の影響は 週明けにならないと分からなかったのですが、 終値で 2000円ぐらい ダウンして終わりました。

先物の夜間取引はあるので、だいたいの傾向は見えていたと思うのですが、こういう時は 一旦下がって、また半値ぐらい戻すのですが、 今回はなぜかずっと下がったままです。 やはり 石破さんの 言ってることが緊縮財政的で、他にもトンデモ発言が多いので 警戒していることだと思います。

週明けですが、 まだまだ 警戒感は抜けていなくて、特に核共有とか核持ち込みを容認したり、 日米 地域協定の見直しで、日米安保対等論とか、根本的な 日米関係のとんでもない話が 急に出てくるので、これにはみんな驚いてると思います。 以前の 「少なくとも 県外」に匹敵するぐらいの話ではないかと感じました。

さらには アジア版 NATO。 SNS上の話題では無いので、何を言ってるのかという感じです。 安倍首相の時に「限定的な集団安全保障」ですらあれだけ揉めて、大きな政治エネルギーが消費されたのにも関わらず、今回はフルの 安全保障なので、これには 憲法改正が必須です。

前回の限定的安全保障は現憲法内で安倍首相がギリギリ 狙ったというところなので、これ以上踏み込むためには 憲法改正が必須でしょう。 これをやるために一体どれだけ政治的エネルギーがかかるのか分かっているのか? と疑問符が沢山つきます。 憲法改正の国民投票に持ち込んでも、大阪都みたいに否決されたらどうするんでしょう? 今後何十年も憲法改正に関して議論すら出来なくなります。 右派に配慮したと言うことかも知れませんが、全くバランスしていないと思います。 その感覚を疑いたくなります。

さらに受けると思ったのか、アジア版NATOをぶち上げました。 早速、中国寄りではある日経本誌で批判されています。 おまけにアジア版NATOと言ってもアメリカが入らなければ、実効性はありません。 例えば中国が ベトナムを攻めた時、自衛隊がベトナムを助けに行ってそれで防衛できるのかということだと思います。 逆に日本が攻撃された時には誰が助けてくれるんだと。 そもそも米軍が日本に駐留しているので、自動的にアメリカを巻き込むことになります。 ただでさえ内向きになって、ヨーロッパNATOからも脱退と言う話も出ている中で、少なくとも数十年は実現性は無きに等しいでしょう。

誰かが バラエティ番組で言ってたようにヨーロッパNATOを拡大して、日本も入りNATTOにしたら良いと言う話ですら冗談ではなくなってきます。 我が国はロシアとは直接国境を接しているので ヨーロッパと状況は基本的には変わらないとは思いますが、酒の肴の話としては面白いですが、衰えたといえどアジア大国日本のトップが口にすべきことでは無いでしょう。 外交的なハレーションがどう起きるのか? あまりにも荒唐無稽なので誰も反応しないのかもしれません。 そこまで狙った高等 テクニック かもしれませんが、だからと言って何かメリットがあるとは思えないです。 軍事オタクの与太話同然です。

自民党は安倍晋三、 高市早苗から石破茂 みたいな 、右が左の全部を包括しているので、対する 野田党首の立憲民主党はつけ入り付きが無くなっています。考える政策をほとんど自民党が持って行ってしまっています。 むしろ自民党は高市早苗でアメリカの共和党的になって、左派と 野田 立憲民主党は、アメリカの民主党的になれば良いと思います。

こうなると良いのか悪いのかわかりませんが、アメリカのような 二大政党になって、 政権交代が目に見えるようになると思います。 現状では自民党内での疑似政権交代が起こっており、野党はつける隙もないし 牽制も働かない。 極右と言われた安倍さんですら 社会主義的な政策をどんどん 取り入れて行きました。

世界で「一番成功した社会主義国」と言われてる日本ですから、こういう混沌状態が良いのかも知れません。 いずれにしても 安倍政権から2政権を経てとうとう本物の 左派政権が出来上がりました。 野田さんはヤミ献金問題を突っ込むぐらいか大きな争点は無いと思います。

今回の自民党首候補討論でよくわかったと思いますが、みんなの正体がバレバレ になってしまったと思います。 一番人気と言われた 小泉進次郎は弁舌爽やかなれど何も考えていないか中身は何もないということが、あからさまになり、 河野太郎は政策を都合で変え、いつの間にか反原発が 原発容認になってしまって、ご都合主義がバレてしまいました。

高市早苗はそんなに高く評価されてなかったのですが、 やはり 政策が細かい。 法案は全部自分で書くというような人なので、具体的な政策がどんどん出てくるので、 これが非常に受けたのではないかと思います。 ただ右派的な発言がちょっと多すぎたので、もう少し抑えればよかったのではないかと思います。靖国問題などはもう少し、うまく話しておけば良いのに言い切ってしまったのが失敗なんじゃないかと思います。 やはり経験が足りない。 しばらくは冷や飯で修行するのが良いと思います。

林方正官房長官は前からずっと期待していたのですが、中国寄りなので、イマイチだなと思ってましたが、 あの辺を変えて行くと落ち着きがあって良いんではないかと思います。 もう少し右に寄っていただくと 支援したくなります。 上川 外務大臣は最初はいいかなと思ったのですが、 残念ながら 候補ではなかったなと思います。 政策が何もない、新しい風景? それを示すのがリーダーでしょ。 コバ ホークは若手なのでいいかと思ったのですが やはり 少しオーラがなく、カリスマ性に欠ける。 もう少し苦労して修行していただくと良いのでは無いでしょうか。 言ってることは、そう 間違ってないと思うのですが、人に訴えるものが少し足りない感じがしました。

あと出てこなかったのは 萩生田光一 ですがこれは闇金問題で逃げてしまって評価が下がりましたね。 基本的には力があると思うので、 いずれは少なくとも首相候補になるのではないかと思っています。 基本的な力はあると思いますが、それが正しい方向に発揮されれば非常に強力な人だと思っています。

政治力ということで言うと 日鉄は毎回本欄で取り上げていますが、なかなか 頑張ります。 トランプ も ハリス もどちらも US スチールの買収に反対ということを言ってるのですが、9月の初めに日鉄の森高弘副会長がアメリカに行ったという ベタ記事があって、何か動きがあるかと思っていると、しばらくして「買収申請を出し直し」という記事がありました。

これは何をしたかというと 対米外国投資委員会(CFIUS)に申請して買収計画を審査してもらのですが、最初に出した申請は、大統領選挙の前に結論を出さないといけないタイミングになっているらしくて、申請を出し直すと言うウルトラCで、この期限をリセット。 少なくとも現時点から3ヶ月なので大統領選挙の後に結論を出せるということらしい。

トランプ政権の元国務長官であった ポンペオ氏を をアドバイザに雇ったりして、 日鉄というと 非常に古い動きの鈍い 会社のようなイメージがずっとありましたが、 今日の日鉄は全く違って非常に動きが良いです。

下手な政治家顔負けの政治力もあるのではないかと思いました。 まだまだ どうなるか分かりませんが もしこれが成功すれば 日鉄は大したものだと思います。 橋本英二CEO、今井正社長COOの 2トップで頑張っているようです。 日鉄の今井と聞いて、気になる今井敬名誉会長、甥で補佐官だった今井尚哉とは異なり、親戚関係ではないようです。

最終的に成功すれば日鉄は大したものだと思いますし、日本もまだまだ捨てたものでは無いと思いますが、もし 失敗したら日本の底力 ないしは 基本的なところがなんか抜けてると思うので、関心を持って眺めています。

基本的には日鉄の買収価格がものすごく高いので US スチールの株主は全員 賛成をしているのが、唯一のよりどころです。 労組も反対、どちらの 政権も反対という図式の中での動きです。 アメリカでも日本に買われるぐらいならアメリカで買ってしまえ、ということで 一応 会社は名乗り出てるみたいですが、 あまり 本気ではないみたいです。

日本でも シャープや東芝 などが中国に買われてしまいましたが、 日本が買えば良いのにと思ったのですが 買うことができなかったです。 似たようなことがアメリカで起きているわけで、 それも古いとはいえアメリカを代表した US スチールであるということが ポイントだと思います。

経済の世界ではこういう ダイナミックな動きがどんどん出てきて、イオンも何処かが買うとか、先日は クアルコムがインテルを買収する話も出てましたが、世の中は 金融緩和でお金や株式がダブついているので、ちょっと 隙があると買収という動きが出てくるんだと思います。

2000年頃に元在籍していた会社を買収したらどうなるか?という飲み屋 話をしたのですが、 当時は大半をイギリスの年金保険が保有してたので、 ここでうまく交渉すれば大半の株式を買収可能でした。その金額は、 おそらく 数千億で会社を支配できるので、買収後は一体どうするかという話を肴に酒飲みの結果、 その後の会社の実際の事業統廃合を見てると、酒の上の話とほとんど一緒だった。 あの時 自分でお金出せなくてもファンドを組んで買えば買えたのではないかと思いますし、後で聞くと会社の幹部は本気で、それを心配して、買収防衛策を取ってしまって、容易には買収できなくなりました。 2000年当時はまだ企業買収が一般的では無かったと思います。

今月の読み物は自民党の選挙に絡む話で、安倍首相 暗殺 を題材にした小説「 暗殺」(幻冬舎単行本) です。柴田哲孝 著 実際の 犯人はもう一人居て、撃ったのは空砲、実際は 別のスナイパーが撃ったのではないかという、JFKと同じような話。

根拠としては心臓に達した弾丸が消えてしまった。 JFKでも弾丸は消えてしまって、 後から出てきたという話ですが、 今回は全く消えてしまった。 奈良県立医大の最初の解剖結果と後の正式な解剖結果に大きな 食い違いがあるということ。

真相は分かりませんが、 お話としては非常に面白いと思います。 これは教団が仕組んだ 芝居であって 本来は 教団 がもう少し 得をする話だったはずが、なぜか教団が窮地に落ちるような立場になってしまったという筋立てになってます。

撃ったのは向かいの建物の上で、 ケネディの教科書倉庫ビル みたいな話ですが、そこから撃って、なぜ音がしなかったというのは、 エアライフルで撃って、弾丸は 体温で溶けるような材料で作ってあったというのが 話のネタです。 ネタバラシ。

【Amazonより】
元総理が凶弾に倒れ、その場にいた一人の男が捕まった。
日本を震撼させた2発の銃弾。
本当に“彼”が、元総理を撃ったのか?
日本を震撼させた実際の事件をモチーフに膨大な取材で描く、傑作サスペンス。
奈良県で日本の元内閣総理大臣が撃たれ、死亡した。その場で取り押さえられたのは41歳男性の容疑者。男は手製の銃で背後から被害者を強襲。犯行の動機として、元総理とある宗教団体とのつながりを主張した――。
日本史上最長政権を築いた元総理が殺された、前代未聞の凶行。しかし、この事件では多くの疑問点が見逃されていた。致命傷となった銃弾が、現場から見つかっていない。被害者の体からは、容疑者が放ったのとは逆方向から撃たれた銃創が見つかった。そして、警察の現場検証は事件発生から5日後まで行われなかった。
警察は何を隠しているのか? 真犯人は誰だ?


 

今月のひとこと 2024年9月号

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今月のひとこと 2024年9月1日


アメリカ大統領選挙は 急展開で あっという間に民主党が1枚岩になったように見えます。 共和党もトランプ 党とそれ以外に割れているのですが 、民主党はもっと割れていて 共産党に近いところから中道までバラバラです。 それがあっという間にまとまったのは良いことだとは思いますが、実現したときの政権運営が心配になります。 共和党支持者はNever Trump、Always Trump、Maybe Trump の3つに割れているそうです。 Maybe Trumpが半分近くを占めていて、まだまだ先行きは不透明と言うところです。激戦州では、この辺の数字がかなり効いてくるのではないでしょうか。

いずれにしても ハリス 候補は、まだよくわからないので、ダメだ、 全くダメだ、という人もいますが、民主党は役者が多くて クリントン夫妻も出てくるし オバマ夫妻、オバマ夫人のミシェルが出てきたのも大きいと思います。 一時は大統領候補 と言われているほどの人気がありました。 ヒラリーはさすがに貫禄がありますね。 堂々たるもので ハリスはまだまだそこまでは行かないと思いますが、 これからが見物です。

9月5日ぐらいに予定されていた 討論会を トランプが拒否してるらしいので、どうも 最近のトランプは以前と違って 形勢が逆転しているようです。例の銃撃事件の後は完全にトランプだと思っていましたが、その後かなり 状況は変化してしました。 あの拳を上に振り上げている写真はなかなか撮ろうと思っても撮れないもので、写真としてすごいと思いました。

あの銃撃事件を見て JFK の暗殺を思い出しました。 あの時もあってはならないことが、いくつも起こって結果的に暗殺されてしまうのですが、今回も、通常ならあんな 近いところの建物の屋上と言うのは 完全封鎖されててされるべきですが、されていなかったのですね。 こんなとこから 陰謀論が出てくるということになります。 安倍元首相事件にも 陰謀論が出ています。 トランプの場合も JFK 暗殺 と同じように 複数 犯人説が出ています。

トランプと安倍さんの差というのは紙一重、数センチの差で明暗を分けたと言うところで、安倍さんは運が悪く、 トランプは運が良かったということになります。

日本製鉄は US スチールの買収でよく頑張ってると思います。トランプ 政権になると、おそらく 買収は出来ないのではないかと思います。 民主党も反対していますが労組はそんなに強く反対していないので可能性はあると思います。 その中で 日本製鉄がトランプ 政権の国務長官であった ポンペオ氏をアドバイザーとして起用したとのことで、なかなかうまい配役ではないかと思いました。

ポンペオは共和党からも民主党からも信頼されているということで、どちらが政権を取っても役に立つと思ったのでしょう。 いずれにしても 日本製鉄の US スチール買収がうまく行くかどうかは、日本製鉄は ビジネスもさることながら 政治的にも非常に高度なレベルにあるということになります。

AI ブームも だいたい 行き渡ってしまったのか、あまり以前ほど聞かなくなりましたが、 AI 化は着実に進んでいます。 遅ればせながら、なんとか使えないかと思って、 色々やってみました。 1つはメールで送られた バラバラで店舗ごとに分けられた売上情報を、 品目別の合計を出す仕事です。 以前は 電卓 片手に合計を計算して紙にメモをするところです。 エクセルに入れるのも結構 面倒なので、電卓でやることになる場面だと思います。

まずメールの本文をコピーしてプロンプトにペーストします。 品目別に合計を出すようにプロンプトを入れると 品目別合計が出てきます。 最初は計算も 間違えていたのですが何回もやるうちに正確な数字が出るようになりました。 合計も 店舗毎に出ていましたが、合計を出すように指示すると、それもちゃんと出してくれました。 全合計は指示しなくても出ていました。

こういう 今までは暗算では少し難しいような計算は 電卓でやっていたのですが、 これをChat-GPT で出来るようになりました。 エクセル形式でと指示するとボタンが現れて、ダウンロードしてエクセルで表示出来るようになりました。

もう1つやったのは Word Press を使ったホームページをカスタマイズするために PHP のコードを書かないといけないのですが、 これをChat-GPT に聞いたところ、ちゃんと出てきましたし、ちゃんと動きました。 最初の答えはディレクトリを直接指定しないといけない部分があったのですが、これは自分で調べて そこだけ書き換えても良かったのですが、 面倒なので再度質問したら、自動設定にのコードを吐き出してくれました。

そのまま カット&ペーストして貼り付けるとこれがきちんと動きました。 複数回 いろんなアプリをやってみたのですが それそれぞれ エラーにならずに動く、というのは大したもので従来から コードを吐くのでプログラマーの生産性が上がったという話を、よく聞いたのですが、本当でした。 プログラマーのレベルが上がらないのではないかと思います。

自分のことを言うのは妙な話ですが、 私はコード を書くのは非常に苦手です。 生涯で書いたコードはアセンブラ言語を含めて 数千行ぐらいしか無いのではないかと思います。 大きなシステムは 頭の中で 全て 構築できるので、それを プログラムできれば非常に嬉しいと思うのですが、これが出来ない。

ある時、案件の受注から最終の決算、月次決算まで一気通貫でやる システムを手掛けたことがありますが、 これも頭の中でだいたい構想を作ってやりました。 しかしこれは非常に複雑なシステムだったので、 途中で 我ながら これは実現しないんではないか? どこかで矛盾が発生するんではないのかという不安が何度も起きましたが、最終的には破綻せずに完成しました。あまりに 複雑なのでサーバーの能力が追いつかずに反応の鈍い システムになってしまいました。 今なら、例えば AWS でやればもっと良いシステムに出来たのではないかと思っています。

今で言うIoT のサーバー の話をしたのは、アメリカから来ていた技術者との会話で、某大手自動車メーカーのレース結果を リアルタイムでWeb表示するというプロジェクトでした。 その時までは Web で動的にリアルタイムで表示するというのは、あまり思いつかなかったのですが、その時に これができるんだと思って、その後はリアルタイムで表示する システムをたくさん作りました。

その後に クラウド という言葉が出て来たり、最終的には AWS みたいな 非常に高度なサーバーが出現しました。 その前に何故その技術者の話を聞く気になったかというと、その前にアメリカからやってきた セキュリティの技術者と話してた時にアプリ・プログラムを書くということは、その当時は プログラム言語でローカルで書くことは当たり前だったのですが、どうも 話を聞いてると プログラムを書くというのは Web の上で書く、今で言う クラウドコンピューティングを想定して 言っていると認識していたので、先ほどの レース結果のリアルタイム表示の話があったので 非常に納得したところです。

今月の読み物は 純然たる エンターテイメントで「破門」角川文庫 2016/11/25 黒川 博行 著

ナニワ金融道の 萬田銀次郎を思わせる主役ですが、 映画化されたものでは 佐々木蔵之介と横山裕のコンビで 、ヤクザもの というよりは コミック ヤクザ物語みたいな感じですので 読みやすいと思います。 詐欺に会わされた男を追いかけて マカオまで行ったり 波乱万丈です 大阪が舞台になってるので大阪の地名が京都から大阪や 堺 ぐらいまでどんどん出てくるので、それだけでも面白いです セリフは全部当然 大阪弁ですが ナレーターがなかなか上手なのであまり本を読んでるという感じではありませんでした。 直木賞作家で、映画にもなりました。

直木賞受賞の黒川博行によるベストセラー小説を、佐々木蔵之介と関ジャニ∞の横山裕の主演で映画化したコミカルなアクション。出資詐欺に巻き込まれたイケイケなやくざと建設コンサルタントの凸凹コンビが詐欺師を追って、関西やマカオを巡る様子 が描かれる。佐々木と横山による関西弁の掛け合いが笑いを誘う。

【STORY】
「舞台は大阪。弁は立つが、ぐーたらピンボーな建設コンサルタントの二宮啓之 (横山裕) はサバキと呼ばれる建設現場での 対策の仕事を主な収入としていた。この仕事を通じて二蝶会のイケイケやくざの桑原保彦(佐々木蔵之介)と知り合ったのがきっかけ。以来、何かとトラブルに巻き込まれっぱなしの、いわば、桑原は二宮の《疫病神》である。縁を切りたいのに、今やコンビとみまごう二人に、何かと二宮を手伝ってくれる、いとこの悠紀(北川景子)からは、「本当は桑原のことが好きなんじゃいの?」と言われる始末。

そんなある日、二宮は映画プロデューサーの小清水(橋爪功)が持ち込んだ映画企画を、桑原の二蝶会の若頭、嶋田(國村隼) に紹介したことから、二蝶会が系列のシマダカンパニー名義で出資をすることに。嶋田は二宮の 現役のやくざだった頃の舎弟で、子供の頃から二宮を、啓坊、啓坊と可愛がってくれていた父親代わりのような存在だった。

しかし小清水は金を持ったまま、愛人の玲美 (橋本マナミ)とドロン。出資詐欺か!? 詐欺師・小清水を追いかけるため、桑原は二宮を巻き込んで、大阪、マカオと奔走するが、見つかってはするりと逃げる小清水にふたりは翻弄され続ける。

遂にキレた桑原のハチャメチャな追走劇は、弟分の木下(濱田崇裕)とセツオ(矢本悠馬)らも加わり、組を巻き込んだ大きなトラブルへと発展! 追っている筈が何者かに追われてる!? 絶体絶命のふたりは生き残りをかけて大勝負に挑むが一。

 


 

今月のひとこと 2024年8月号

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今月のひとこと 2024年8月1日


アメリカ大統領選挙の民主党候補は副大統領のハリスに決まったようです。 副大統領候補はまだよく分かりませんが、 トランプとしては少しやりにくくなったようで、ハリスの方から 討論会を要求して、従来は9月にバイデンとの間で討論会 が予定されていましたが 、バイデンの撤退で宙に浮いてしまったようです。

ハリスは元検察官 なので なかなか 弁舌は爽やかなようです。 どこかの3位で終わった人のようでは駄目でしょうが。 ハリスの 実績はあまり評価されていませんが、 これからどうなるか だと思います。 民主党は一気にまとまった感じがします。 これで最後にオバマ夫人のミシェルが出てきて応援したら、ひょっとしたらひょっとします。

民主党は 黒人系の女性ということなので 副大統領候補は白人男性になるかもしれないし、 ひょっとして左に寄ってブティジェッジ(あー読みにくい)のようなLGBTQ になるのかもしれませんが、 それでは全体が少し左すぎるのではないかという感じがします。 ブティジェッジは前回の大統領候補選挙の際にダークホースとして注目されていましたが、今は現政権の運輸長官に収まっているようです。

為替に関しても円が急騰して不安定な状態になってきました。 円安のピークで海外のドル建て資産を買った人は一体どうなったのでしょうか? いずれにしても日本の実力が落ちてきているので これ そんなに 円高が定着するわけではないとは思います。

日銀 もやっと 政策金利を0.25%に上げました。 これは歴史的なことですが、これはじっくり見ていかないとどうなるか分かりません。 過去には何回もこういう場面で政策金利を上げて、その後経済が失速したということがありますので、 日銀総裁としても非常に慎重になってるんだ と思います。

日本はこの失われた30年で、日本の中にいるとあまり体感が無いのですが、かなり 国力が落ちてしまいました。 その結果としては OECD の中での給与水準が最低であるとか、GDP がドイツにも追い越されるとか、理由を少子高齢化のせいにしていますが、 実態は経済者の怠慢による日本経済の低下です。

本欄で何度も触れましたが日本の経営者能力の退化が著しいです。 経営者の反映である従業員意識調査によると世界139カ国中132位だそうです。 バブルとかなんとか、その後は失われた何年とか、少子高齢化だとかで覆い隠されていたのが、顕になってきた感じがします。
30年間で前向きの投資はせず、 ひたすら コストカットに勤しみ、市場は中国頼みで、国内の賃金は上がらず、 内部留保 だけが増えて何も良いことはありませんでした。 労働者側にも、もう少し元気を出して ストを構えるぐらいの戦闘力を発揮すべきだったと思います。

色々と出来ない理屈はありますが、結果的には 賃金は全く上がらない状態になってきていました。 これは 経団連と連合の問題でもあります。 政府が間に入って指示するというようなことまでやったのですが 攻める側の労働会は動かず、受ける側の経済界も動かず、やっと 最近少し動いてきた感じがします。

こんな経済状況のなかで、まだ自動車業界と国交省との間の争いが終わっていないようで、 今日の日経新聞では、さらに トヨタの7 車種の データ改ざんで社長は謝りに行ったようです。 新聞記事だけでよく分かりませんが、要するに 国交省が決めたルールに従っていないというだけで、トヨタは基本的に全世界を相手してます。

例えば ベルギー仕様で OK で、これが 国内仕様に合わないということらしいです。 トヨタは安全性に問題ないと言い切っていますが、 その通りだと思います。このように日本が疲弊してる中で一体 国交省は何を考えてるんでしょう。 逆に トヨタがやってるルールを 国交省は国のルールとすれば済むことだと思います。

何で世界で通用してることが 日本でダメなのか。 この問題は最初から、どうもおかしいと思っていましたが、やはり国交省が単に役所の論理を振りかざしているだけだと思います。 もっと世界を見て日本が世界に対して競争力が出るように、やっていかないといけないと思います。 おそらく安倍政権が終わって、 政治の 抑えが効かなくなったせいだと思います。 政治はもっと大所高所から見て、対応を役所にやらせるべきです。 役所を野放しにしている岸田政権だからこそ出てきた問題だと思います。 本来の政治主導が必要とされています。

最近は非常に暑いです これはCO2だけのせいとは思いませんが、結果としての地球温暖化だと思っています。 中国の温暖化対策が問題になっていましたが、 最近では あまり話題にならないので、 おかしいと思っていたら、中国はこの点に関しては優等生です 。

太陽電池を供給過剰にして中国以外の太陽電池 メーカーは、ほとんど潰れてしまいました。 しかし 太陽電池はどんどん作られるので、中国はそれを 砂漠に展開してるようです。 余剰の太陽電池で大規模な発電所を各所に建設していて、数字はちょっと分かりませんが、かなりの発電を行っているようです。 そのためと経済低下で、最近は中国の電力逼迫と言うのは、あまり聞こえてこなくなりました。

もちろん石炭火力をどんどん 炊いて、原子力もどんどん使っているので フル 稼働だと思いますが、さらに太陽電池を加わっています。 日本でもすでに 太陽電池による電力が供給オーバーになって、 電力会社から引取をカットされるような事態にも陥っています。 こうなると電力をどこかに 溜めておくような揚水発電みたいなものが必要になると思います。

重力蓄電が中国で商用化されたとの記事がありました。 本欄でも以前に紹介した揚水発電の水をコンクリートの塊に置き換えたようなものですが、コンクリートの塊をエレベーターみたいに持ち上げて電力を蓄電、逆に落ちる時に発電するということで蓄電します。

考え方によっては、 こういう 重厚長大なコンクリートの塊みたいなものは中国は非常に 得意とするどころなので中国でまず商用化が実現したようです。 これは大きなビルにコンクールのブロックを3500個入れて上げたり下げたりする仕組みで、電力効率は揚水発電と基本的に同じぐらいの 80から85%ぐらいで、100メガワット時の能力があり、100軒の標準世帯が冬の1ヶ月近く使える電力量です。

EV 用の中古バッテリーを沢山使うという話もありますが使用の終わった EV 用バッテリーはまだまだ数が少ないし、積み上げたとしても火災とかそういう 防災の問題が出てくると思います。 一方で この重力蓄電は巻き上げモーターの管理はしないといけませんが、それだけなので 管理コストは小さいと思います。

今月の読み物は 「女帝 小池百合子」 単行本 2020/5/29 石井 妙子著
出たときはものすごく話題になりましたが、こういうのはお金を出して買おうとは思わないので、ちょうど オーディブルで聞けるので聞きました。 ものすごく長いですし 詳細です。 いろんな人が登場してくるのでなかなか面白いです 都知事選挙の時に思い出しました。
第52回大宅壮一ノンフィクション賞。

女性初の都知事であり、次の総理候補との呼び声も高い。
しかし、われわれは、彼女のことをどれだけ知っているのだろうか。
「芦屋令嬢」育ち、謎多きカイロ時代、キャスターから政治の道へーー
常に「風」を巻き起こしながら、権力の頂点を目指す彼女。
今まで明かされることのなかったその数奇な半生を、三年半の歳月を費やした綿密な取材のもと描き切る。

〔目次より〕
序章 平成の華
第一章 「芦屋令嬢」
第二章 カイロ大学への留学
第三章 虚飾の階段
第四章 政界のチアリーダー
第五章 大臣の椅子
第六章 復讐
第七章 イカロスの翼
終章 小池百合子という深淵


 

今月のひとこと 2024年7月号

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今月のひとこと 2024年7月1日


トランプ: バイデン対決はトランプの圧勝というよりは、バイデンの大敗となりました。 以前から言われていたように、あと4年も大統領を続けられるのかどうかは非常に微妙であります。 これでもしトラは確トラになったのではないでしょうか。 キャンプデービット に1週間も籠もってトレーニング した割には全くダメでしたね。 確トラで極端な円安も少しは戻すと思いますので、ドル売り円買いで秋の大統領選挙を待つと言うことになりそうです。

トランプも法律を無視するとか品が悪すぎるのが最大の欠点ですが、 細かい政策はそう悪くなくて、またその政策を必ず実行に移していく点は良いと思いますが、いかんせん 法律を守らないとか 基本的な部分の問題が大きいと思います。

翻って 日本の方はこれだけ 世界情勢が混沌としているのに相変わらず 政治資金の問題でワチャワチャやっております。 さらにはテレビのワイドショー に最適の東京都知事選挙 が始まるので、 内向きと言えば聞こえが良いですが、何もせず、当然に世界に向かっていないということになってきました。

4月になってから 感じていたのですが新聞の見直しに役所からの発表がものすごく増えました。 官邸主導ではなくて省庁主導に戻った感じがします。 安倍政権で良い悪いはあるものの、官邸主導になったのですが、また元へ戻ってしまいました。

一番びっくりしたのは昨日か一昨日の報道で原発開発を推進するようなことを文科省が発表していました。 本来このような大きな国の安全保障に関わるエネルギー政策は、まず 首相が何らかの発言してから 文科省が言うべきなんでしょうが、 突然 文科省がそういうことを発表して 一面トップ記事になっていて、これには驚きました。

さらには、それと関係あるのかどうか分かりませんが、前回の本欄を書いた直後に、トヨタをはじめとした日本の大手自動車メーカーの認証不正が報じられました。 それまではダイハツとか色々あったのですが、その時はまあそんなもんかと思っていたのですが、 今回は 何か違和感を覚えました。

日本の大手の自動車企業が全て認証不正していると言うのは、逆に考えると、ルールそのものがおかしい、不適切なのではないかと直感的に 思いました。 その後 国交省が立ち入り検査をしたというニュースもあり、非常に厳しいという感じがしました。

その後 いろいろ記事を見ていると、やはり 国交省がかなり先走っているとする論調 が目立ちました。 認証規則 そのものが 30年前に作ったようなもので、非常に古くて しかも 認証に1年ぐらいかかるらしいので、これでは 世界を相手に自動車メーカーとしてはやっていけないではないかと思います。

それと 自動車の日本市場は小さくなっていますので、日本の認証を取ることの重要性が低くなっているのではないかと思います。 むしろ アメリカ・中国・EUの認証を取る方が優先されるんではないでしょうか。 案の定、日本の認証試験はより厳しい ヨーロッパの条件で検査されていたデータを、日本のゆるい条件でのデータのとして出していたわけで、わざわざ別途に 緩い条件で試験するのも手間ばかりかかる話だと思います。

これに対して国交省はそれぞれのルールを個別に取り上げてもダメで全体として見ないといけないみたいな、言い訳を言ってましたが、これは単なる 言い訳でしかないでしょう。 いずれにしても 根本的な見直しが必要となると思います。

テスラがアメリカでどんどん走っていて、特にサイバートラックみたいな 非常に規制上問題がある自動車でも、アメリカではどんどん走っているというのが非常に気になります。 それが単純に良いとは思わないのですが、そういうことを日本では認可されないということになると世界市場に対して遅れていくのではないかという気がしてなりません。 自動運転でもそうですが、今の自動運転の技術を日本に導入するのは 私も非常に抵抗がありますが、特に中国はもちろんアメリカではそういう条件でも 認可されているようです。 BYDが日本の型式認証をすんなり受けているのにはビックリです。

直近ではトヨタの子会社が金型を下請けに預けっぱなしにしていて、下請法違反で今回は公取委に告発されています。 金型を成型屋さんに預けておくのは 一般的だと思うのですが、確かにもう発注の見込みのない償却 の 終わった金型まで置いておくのはどうかなと思います。 しかしこう言うのは トヨタだけではないと思うので、これも何か 標的にされている感じがします。

今朝の日経の日曜版では、やっと日本も開廃業率が上がってきて新陳代謝が進みつつある、みたいなことを書いていましたが、それも10%ぐらいアップしただけで他国に比べると 非常にゆるい状況です。 この辺が 日本の失われた30年とか、まだ40年になるかもしれないですが。こういう状態を産んだ元凶だと思います。 翻って自分を見て考えると、やはり 歳を取ってくると事業見通し というのは非常によく見えるようになりました。 こうしたらダメとかああしたらダメだというのが非常に見通しが良くなるので、新しい事業に参入する場合はそういうリスクばかり 目立ってしまって、踏み出せないということになります。

しばらく前に日本の大手企業の役員と一緒に仕事をすることありましたが、暗澹たる 気持ちになりました。 こういう 新規事業に乗り出すという以前に、経営者としての基本的な知識 なり心構えがなっていないような気がしました。 経営者でなく単にラインの部長 から1ランク上がっただけの役職と言う感じがしたのが気になりました。

我が身で考えると若い頃は、バブル前の時期で 無鉄砲に無茶苦茶なことやっていたなと思いますが、ああ言う事をやっていかないと新しい事業は出てこないでしょう。 ソフトバンクの孫さんとかテスラのイエローマスクをなどを見ていると、よくこんないい加減なプランで大金を投入するんだと思いますが、 やはり こう言う事はある程度やっていかないと発展は望めないのだという気がします。

最大のビジネスチャンスがAIとして訪れてきました。 こう言う巡り合わせは運でしかなく、このチャンスに巡り合った人は有り難いと思うべきでしょう。 インターネットも初期にはネット広告ビジネスモデルがこれほど成功するとは誰も思っていなかったし、初期のビジネスはサーバーやルーターと言うハードウエアでした。

AIビジネスもAIそのもののビジネスはまだまだで、初期段階のハードウエアビジネスが大きく育っている段階で、これから本当のAIビジネスが始まるのです。 宝くじはいくら確率が低いと言っても、買わないと当たりません。 今回は結構高額の宝くじですが、買わない選択はないでしょう。

AI チップを作っている NVIDIA の時価総額がとうとう 世界一になりました。 30年ぐらい前に当時の シリコンバレーのサニーベルにあった大型コンピューターのアムダールの隣ぐらいにあった NVIDIA本社を訪れて、当時流行り出したパチンコ台のゲーム画面のチップを作ってくれと言いに行ったことがありますが、 日本のパチンコ業界全体が 30兆円あると言っても全く信じてもらえず、 早々に引き上げました。

当時は 単なるグラフィックチップの会社だったのですが、画像ごとに計算するので、小さなコンピューターをたくさん積んでいるという非常に特殊なチップでしたが、それが 暗号資産のマイニングに適してるということで一時 グラフィックボードが払底したことがありました。

それも一段落した頃に 今度はとうとう ニューロネットワークの計算を効率的に出来るという事で、またまた脚光を浴びた訳です。 AI も 次のステップでは PC単体で十分動くようになると思うので、現状のクラウド方式では、なんとなく情報が クラウドに集まってしまうのは気になっていたのですが、自分の PC の上で それなりに動く、もしくは自分の情報だけで動くのであれば、それは良いんじゃないかと思います。

以前の本欄でも書いたことがありますが 現在の半導体の性能の伸びを伸ばしていくと、ここ数年で人工知能が自意識を持つようになるのではないかということですので、それはクラウドで動かす。 もっと簡単な、今のChatGPTのようなものは PC 上で動かすということになってくるんではないかと思います。

ChatGPTをちょっと使ってみましたが、メールでの 平文で 売上リストが店名別に来たのですが、 品目が店毎に散らかっているので、それを 品目別にトータルで計算してくれと指示したところ 、最初は間違っていましたが、そのうちに一発で出るようになりました。 これも エクセル形式に直してくれと言うと直してくれますので、 従来エクセルに治すほどでもなく 電卓や暗算でやったりしてたりしていたことが、簡単な 人工知能で出来て 非常に楽になると思います。

最近は Audible でしか聞かないので今月の聴き物です。

火車 (新潮文庫) 文庫 1998/1/30 宮部 みゆき (著)

ずっと前に書籍で読んだような気もするのですが、 もう一度よく聞いてみました。 当時話題になったクレジットカード・ サラ金・ 多重債務をテーマにしたミステリーです。 確かに火の車。

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。