今月のひとこと2009年12月号





「今月のひとこと」の目次
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2009年12月5日

やっと株価も1万円を回復して、アメリカのクリスマス商戦の前半戦もまあまあで、少しはやれやれと言うところです。 しかし日米関係がくすぶっています。 アメリカのフラストレーションも最高潮に達しつつありますが、どう決着するんでしょうか? 防衛大臣は諦め顔、外務大臣はかなり怒っていますね。 中国は 8.9%の成長率で、インフレの恐れはあるものの13億人の奥の深さで多少の事ではびくともしないで、あと半年で万博。 インドも調子が良いようで、1億しかいない日本は少しのことがガタついて、ますますデフレが進行して日本が沈没していきます。



Windows 7 の報告を前回に続いてです。 基本的には、Vistaなので Vista が動けば大丈夫みたいです。 ただし Vista のときもそうでしたが、64ビット版のドライバが少ないので、32ビットが安全です。 少し古いプリンタとかの周辺機器のドライバがない。 たまにアプリで64ビットで動かないのがある。 一番難儀しているのは、年賀状作成を控えて古い筆まめを無理にインストールしたのですが、これが完全にアンインストール出来なくて、最新のものをインストールしても古いのが動きます。 新しいものが、使えないわけではないのですが、気になります。



メモリ容量に関しては、64ビットでは 4Gバイト でも使えますが、32ビットにすると、3Gバイト ぐらいしか使えません。 しかし Windows 7 では、立ち上げ時には500Mバイトぐらいしか喰いませんから、まあまあ使えます。 ちなみに Vista では、1.5Gバイト も喰いました。 ハード性能が低いと動かないと言うのはここに大きな原因があると思います。



エラク人気だった、民主党の事業仕分けでは、スパコンが話題になっていました。 民主党の言い訳どおりに、スパコンに関する関心が高まり、認知度が上がったのではないでしょうか? 元々は、F,N,H,T社ぐらいが共同開発していたのですが、最近はF社のみになって、この辺りが ? となったのではないかと思います。 アメリカでも I社が独占ですから、まあ良いとは思いますが、行政としては公平観が必要なのでしょう。 いずれにても国の技術力の象徴ですから、最初から2位では話にならんと思います。 中国はもちろん、韓国ですらこの状態を見てほくそ笑んでいるではないでしょうか。



日本のスパコンはベクター方式にこだわり過ぎだと思います。 要するにハード指向でアプリが作りにくい。 確かに完全に性能を使い切れば速いのですが、使い切るソフトが少ない。 スカラー方式は、普通のPCをたくさん並べただけですが、今使っているPCでも、クロックが2.5GHzで、ワンチップにコアが4つも入っています。 これをずらっと並べたら、多少ベクター方式が速いと言っても問題にならない。



開発総額が1200億と言うのは、桁違いに大きいと思います。 これがキチンと技術開発に効果があれば良いのですが、何となくゼネコン的に穴を掘って埋めるみたいな使い方ですと意味が無いです。 運用にも電気代を含めて50億とか80億とかがかかるようです。



全体にハード指向過ぎるので、もっとソフト指向すべきでしょう。 ベクター方式で得意な分野をスカラー方式でやる方法も重要で、他国はこの方向でソフト面の研究開発を行っているはずで、いずれは多勢に無勢で、引き離されてしまうのではないでしょうか?



技術関連予算の削減にしても、日米同盟の冷え込みにしても、結局得をするのは中国ではないでしょうかね。 小沢さんの以前の中国訪問での「写真まで撮っていただいて」発言とともに、嫌な感じがしてきます。 国家戦略局(室)も機能せず、本当にこの国はどこに向かっているのか、まったく分からなくなってきました。



今月の読み物は、京都大不満 (じっぴコンパクト) (単行本) 嵯峨 徳子 著 ¥800 以前に買っておいて、そのままほおって置いたのですが、気になって読んでみたらまあまあ面白かったです。 なんでも斜に見る京都人のものの見方が良く分かります。 自分では客観的に見ているとしているのですが、典型的な京都人ですね。 まあ安い文庫本ですので、お正月にお屠蘇を飲みながら読んでみては如何でしょう。

【目次から】大文字の幻想 / 京の着だおれ / 京の食道楽 / 京に寺あり / 変わりゆく京都の暮らし / 京の景観 / 京都の交通 / 水の都 / 都市と浄土 / レッテル貼りの古都

内容(「BOOK」データベースより)

1200年の都の歴史は深すぎて、実は住んでいる人々にもよくわからない。ましてや検定試験で満点をとったからといって、京都がわかったと思ったら大間違い。古都に生まれ育った著者が、自身の経験と綿密な考証とから、歴史都市・京都の真実を明らかにしつつ、精神と文化における真の「日本人力」を身につけることを提唱する、まさに日本人のための画期的な京都論。







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