今月のひとこと 2019年4月号

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2019年4月1日
とうとう新元号が、事前の予想に反して、「令和(れいわ)」となりました。 出典は事前の予想通り、中国の漢籍にではなくて、万葉集でしたが、ひらがなの印象が強い万葉集と言うのは意外でした。 日本の古典の代表的な万葉集から採ったのは、全く正しいですね。 選者の苦労が覗われます。

初春の「令」月にして、気淑く風「和」らぎ

現皇太子の諡になるので、「安」の字は絶対無いと言われていたのですが、その通りで、いずれは「令和天皇」になります。 昭和の和と重なるのは、恐らく少し議論があったと思いますが、和歌がベースになるので皇室との親和性も高いと思います。

国内が元号話題とさらに桜開花の話題でで沸騰している間に、海外はしらけているかも知れないですが、米朝関係は、振り出しに戻り、イギリスは混沌としてきたようです。 また稿を改めて書きたいと思いますが、EUは終焉を迎えたのではないでしょうか。ブレグジットはやはりEU終焉の始まりになりそうです。 20世紀最大の実験としては失敗するのではないでしょうか。

前稿で書いたように、やはりボルトンが強硬な文書を作って金正恩に渡したところ、会談は一気に破談になりました。 トランプの交渉術の一端が良く分かりました。 これでトランプは一気に得点しました。 相手を持ち上げておいて、一気に寄り切る。 寄り切れなければ、躊躇なく席を立つ。

これで一番青ざめたのは、習近平でしょう。 生半可な交渉ではダメだと思い知ったことでしょう。 トランプも金正恩ではなくて、習近平を半分眺めながら、交渉していたのでしょう。 東アジアの外交では満点ですが、ゴラン高原の件とか、メキシコ国境の話とか、他の分野では、ずっこける点も多いです。

恐らく辞めてしまったマティスとか、今回ならボルトンとかのコントロールが効いている件に関しては、正しい方向ですが、関係していない件に関しては、本人自身の考えがでてしまって、むちゃくちゃになってしまっています。

昨年末にサーバーを移転してから、本欄もリニューアルしようと思って、年明けからいろいろトライしてきましたが、なかなか思うようになりませんでした。 知人の息子さんの手を借りて、WordPressのカスタマイズをして、その後も手を加えて、やっと何とか気に入るものになりました。

1990年代の中頃に作ったホームページをずっと使ってきましたが、改めてホームページの世界を眺めてみると、まさに浦島太郎状態になっております。 当初はHTLMでコードを書いて、それを表示させ炊いたのですが、その内に表示を見ながら、リアルタイムで修正・加筆が可能になりました。

その後は、コンテンツの管理が重要になり、CMSが盛んに作られるようになりました。 この辺りまでは、何とかついて行ったのですが、途中からは本業が忙しくなってせいもありますが、この分野を離れていました。 その間に、CMSの発展形であるWordPressと言うフリーのプラットフォームが出来て、その上で莫大な量のテンプレートやプラグインが作られて流通しています。 一節ではWordPressベースのWebサイトは30%を超えると言う事です。

またWebサイトの構築ですので、そのベースを使って、これも莫大な量のマニュアルと言うか、使い方の記事が、検索すればいくらでも出てきます。 WordPressを使うのには、如何に検索で目的の記事を発見して、必要なコードを入手したり、適切なプラグインを入手したりするのが、主要な作業になるようです。

WordPressもとてつもなく複雑な仕様になっており、確か初期バージョンを少し使ったことがありますが、そこからは大進歩していると思います。 バージョンも最近に5になりました。

しかしシステムが非常に複雑なので、問題が出ると解決が難しくなります。 勢いカットアンドトライになってしまい、技術の習得と言う点では、少し心配になります。

今月の読み物の代わりに今月の映画です。 映画『運び屋』

アール・ストーン(クリント・イーストウッド)は金もなく、孤独な90歳の男。商売に失敗し、自宅も差し押さえられかけたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられる。それなら簡単と引き受けたが、それが実はメキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だということを彼は知らなかった…。 本作の原題は “THE MULE”。動物のラバを意味するが、転じて“運び屋”という意味も持つ言葉。

イーストウッドが自らの監督作品で主演を務めるのは『グラン・トリノ』(08)以来10年ぶりだが、『グラン・トリノ』の超頑固おじいさんは迫力がありました。今回も超頑固を予想していたのですが、10年後の運び屋は、結構物わかりも良く、良い意味でも悪い意味でも、老人になったと言う感じです。

ユリの花栽培で家庭を顧みず、“デイリリー”というユリの花に生涯を捧げる。 別名を“ヘメロカリス”ともいうこの花の花言葉は、「とりとめの無い空想」「一夜の恋」「愛の忘却」と、正にアール自身の性格や彼の過去の行動を象徴しているのが面白い。 ユリの品評会でグランプリに選ばれるシーンは、オスカーの表彰式を彷彿とさせて面白い。 この映画でも監督賞と主演男優賞を受賞したかったに違いない。

ここに“デイリリー”のもう一つの花言葉、「苦しみからの解放」を踏まえて映画を観ると、ラストでアールが“デイリリー”を栽培している場所の持つ意味が、まるで違ったものとなってくる。

洋らん栽培と自動車と、頑固な年寄りと言う点で、非常に親近感があります。 写真で見るように、栽培用のハウスもなかなか良いです。 何人か雇って栽培をしているようですが、その割には農場全体が分からないし、ハウスは狭すぎる。 ハウスの中も綺麗で、使っている感じがしなかったです。

本人の演技は良いとしても、家族の描き方がステレオタイプというか、役者が下手なのか、不自然な点が多くありました。 ラストシーンも、裁判で無罪を主張する弁護士を押さえて、自ら罪を認めて、最後は刑務所でユリを栽培すると言うシーンで終わっています。


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