今月のひとこと 2024年10月号

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今月のひとこと 2024年10月1日



久々に自民党総裁選の結果に興味を持って、リアルタイムで 聞いていました。 第一回 投票でまさかの 高市早苗 トップで、これには驚きましたし、 この時点で 日本初の女性総理誕生か と みんな 思った。日経平均も一気に上がって、3時の上がった時点で市場が閉まってしまったので、その後の石破総理の誕生の影響は 週明けにならないと分からなかったのですが、 終値で 2000円ぐらい ダウンして終わりました。

先物の夜間取引はあるので、だいたいの傾向は見えていたと思うのですが、こういう時は 一旦下がって、また半値ぐらい戻すのですが、 今回はなぜかずっと下がったままです。 やはり 石破さんの 言ってることが緊縮財政的で、他にもトンデモ発言が多いので 警戒していることだと思います。

週明けですが、 まだまだ 警戒感は抜けていなくて、特に核共有とか核持ち込みを容認したり、 日米 地域協定の見直しで、日米安保対等論とか、根本的な 日米関係のとんでもない話が 急に出てくるので、これにはみんな驚いてると思います。 以前の 「少なくとも 県外」に匹敵するぐらいの話ではないかと感じました。

さらには アジア版 NATO。 SNS上の話題では無いので、何を言ってるのかという感じです。 安倍首相の時に「限定的な集団安全保障」ですらあれだけ揉めて、大きな政治エネルギーが消費されたのにも関わらず、今回はフルの 安全保障なので、これには 憲法改正が必須です。

前回の限定的安全保障は現憲法内で安倍首相がギリギリ 狙ったというところなので、これ以上踏み込むためには 憲法改正が必須でしょう。 これをやるために一体どれだけ政治的エネルギーがかかるのか分かっているのか? と疑問符が沢山つきます。 憲法改正の国民投票に持ち込んでも、大阪都みたいに否決されたらどうするんでしょう? 今後何十年も憲法改正に関して議論すら出来なくなります。 右派に配慮したと言うことかも知れませんが、全くバランスしていないと思います。 その感覚を疑いたくなります。

さらに受けると思ったのか、アジア版NATOをぶち上げました。 早速、中国寄りではある日経本誌で批判されています。 おまけにアジア版NATOと言ってもアメリカが入らなければ、実効性はありません。 例えば中国が ベトナムを攻めた時、自衛隊がベトナムを助けに行ってそれで防衛できるのかということだと思います。 逆に日本が攻撃された時には誰が助けてくれるんだと。 そもそも米軍が日本に駐留しているので、自動的にアメリカを巻き込むことになります。 ただでさえ内向きになって、ヨーロッパNATOからも脱退と言う話も出ている中で、少なくとも数十年は実現性は無きに等しいでしょう。

誰かが バラエティ番組で言ってたようにヨーロッパNATOを拡大して、日本も入りNATTOにしたら良いと言う話ですら冗談ではなくなってきます。 我が国はロシアとは直接国境を接しているので ヨーロッパと状況は基本的には変わらないとは思いますが、酒の肴の話としては面白いですが、衰えたといえどアジア大国日本のトップが口にすべきことでは無いでしょう。 外交的なハレーションがどう起きるのか? あまりにも荒唐無稽なので誰も反応しないのかもしれません。 そこまで狙った高等 テクニック かもしれませんが、だからと言って何かメリットがあるとは思えないです。 軍事オタクの与太話同然です。

自民党は安倍晋三、 高市早苗から石破茂 みたいな 、右が左の全部を包括しているので、対する 野田党首の立憲民主党はつけ入り付きが無くなっています。考える政策をほとんど自民党が持って行ってしまっています。 むしろ自民党は高市早苗でアメリカの共和党的になって、左派と 野田 立憲民主党は、アメリカの民主党的になれば良いと思います。

こうなると良いのか悪いのかわかりませんが、アメリカのような 二大政党になって、 政権交代が目に見えるようになると思います。 現状では自民党内での疑似政権交代が起こっており、野党はつける隙もないし 牽制も働かない。 極右と言われた安倍さんですら 社会主義的な政策をどんどん 取り入れて行きました。

世界で「一番成功した社会主義国」と言われてる日本ですから、こういう混沌状態が良いのかも知れません。 いずれにしても 安倍政権から2政権を経てとうとう本物の 左派政権が出来上がりました。 野田さんはヤミ献金問題を突っ込むぐらいか大きな争点は無いと思います。

今回の自民党首候補討論でよくわかったと思いますが、みんなの正体がバレバレ になってしまったと思います。 一番人気と言われた 小泉進次郎は弁舌爽やかなれど何も考えていないか中身は何もないということが、あからさまになり、 河野太郎は政策を都合で変え、いつの間にか反原発が 原発容認になってしまって、ご都合主義がバレてしまいました。

高市早苗はそんなに高く評価されてなかったのですが、 やはり 政策が細かい。 法案は全部自分で書くというような人なので、具体的な政策がどんどん出てくるので、 これが非常に受けたのではないかと思います。 ただ右派的な発言がちょっと多すぎたので、もう少し抑えればよかったのではないかと思います。靖国問題などはもう少し、うまく話しておけば良いのに言い切ってしまったのが失敗なんじゃないかと思います。 やはり経験が足りない。 しばらくは冷や飯で修行するのが良いと思います。

林方正官房長官は前からずっと期待していたのですが、中国寄りなので、イマイチだなと思ってましたが、 あの辺を変えて行くと落ち着きがあって良いんではないかと思います。 もう少し右に寄っていただくと 支援したくなります。 上川 外務大臣は最初はいいかなと思ったのですが、 残念ながら 候補ではなかったなと思います。 政策が何もない、新しい風景? それを示すのがリーダーでしょ。 コバ ホークは若手なのでいいかと思ったのですが やはり 少しオーラがなく、カリスマ性に欠ける。 もう少し苦労して修行していただくと良いのでは無いでしょうか。 言ってることは、そう 間違ってないと思うのですが、人に訴えるものが少し足りない感じがしました。

あと出てこなかったのは 萩生田光一 ですがこれは闇金問題で逃げてしまって評価が下がりましたね。 基本的には力があると思うので、 いずれは少なくとも首相候補になるのではないかと思っています。 基本的な力はあると思いますが、それが正しい方向に発揮されれば非常に強力な人だと思っています。

政治力ということで言うと 日鉄は毎回本欄で取り上げていますが、なかなか 頑張ります。 トランプ も ハリス もどちらも US スチールの買収に反対ということを言ってるのですが、9月の初めに日鉄の森高弘副会長がアメリカに行ったという ベタ記事があって、何か動きがあるかと思っていると、しばらくして「買収申請を出し直し」という記事がありました。

これは何をしたかというと 対米外国投資委員会(CFIUS)に申請して買収計画を審査してもらのですが、最初に出した申請は、大統領選挙の前に結論を出さないといけないタイミングになっているらしくて、申請を出し直すと言うウルトラCで、この期限をリセット。 少なくとも現時点から3ヶ月なので大統領選挙の後に結論を出せるということらしい。

トランプ政権の元国務長官であった ポンペオ氏を をアドバイザに雇ったりして、 日鉄というと 非常に古い動きの鈍い 会社のようなイメージがずっとありましたが、 今日の日鉄は全く違って非常に動きが良いです。

下手な政治家顔負けの政治力もあるのではないかと思いました。 まだまだ どうなるか分かりませんが もしこれが成功すれば 日鉄は大したものだと思います。 橋本英二CEO、今井正社長COOの 2トップで頑張っているようです。 日鉄の今井と聞いて、気になる今井敬名誉会長、甥で補佐官だった今井尚哉とは異なり、親戚関係ではないようです。

最終的に成功すれば日鉄は大したものだと思いますし、日本もまだまだ捨てたものでは無いと思いますが、もし 失敗したら日本の底力 ないしは 基本的なところがなんか抜けてると思うので、関心を持って眺めています。

基本的には日鉄の買収価格がものすごく高いので US スチールの株主は全員 賛成をしているのが、唯一のよりどころです。 労組も反対、どちらの 政権も反対という図式の中での動きです。 アメリカでも日本に買われるぐらいならアメリカで買ってしまえ、ということで 一応 会社は名乗り出てるみたいですが、 あまり 本気ではないみたいです。

日本でも シャープや東芝 などが中国に買われてしまいましたが、 日本が買えば良いのにと思ったのですが 買うことができなかったです。 似たようなことがアメリカで起きているわけで、 それも古いとはいえアメリカを代表した US スチールであるということが ポイントだと思います。

経済の世界ではこういう ダイナミックな動きがどんどん出てきて、イオンも何処かが買うとか、先日は クアルコムがインテルを買収する話も出てましたが、世の中は 金融緩和でお金や株式がダブついているので、ちょっと 隙があると買収という動きが出てくるんだと思います。

2000年頃に元在籍していた会社を買収したらどうなるか?という飲み屋 話をしたのですが、 当時は大半をイギリスの年金保険が保有してたので、 ここでうまく交渉すれば大半の株式を買収可能でした。その金額は、 おそらく 数千億で会社を支配できるので、買収後は一体どうするかという話を肴に酒飲みの結果、 その後の会社の実際の事業統廃合を見てると、酒の上の話とほとんど一緒だった。 あの時 自分でお金出せなくてもファンドを組んで買えば買えたのではないかと思いますし、後で聞くと会社の幹部は本気で、それを心配して、買収防衛策を取ってしまって、容易には買収できなくなりました。 2000年当時はまだ企業買収が一般的では無かったと思います。

今月の読み物は自民党の選挙に絡む話で、安倍首相 暗殺 を題材にした小説「 暗殺」(幻冬舎単行本) です。柴田哲孝 著 実際の 犯人はもう一人居て、撃ったのは空砲、実際は 別のスナイパーが撃ったのではないかという、JFKと同じような話。

根拠としては心臓に達した弾丸が消えてしまった。 JFKでも弾丸は消えてしまって、 後から出てきたという話ですが、 今回は全く消えてしまった。 奈良県立医大の最初の解剖結果と後の正式な解剖結果に大きな 食い違いがあるということ。

真相は分かりませんが、 お話としては非常に面白いと思います。 これは教団が仕組んだ 芝居であって 本来は 教団 がもう少し 得をする話だったはずが、なぜか教団が窮地に落ちるような立場になってしまったという筋立てになってます。

撃ったのは向かいの建物の上で、 ケネディの教科書倉庫ビル みたいな話ですが、そこから撃って、なぜ音がしなかったというのは、 エアライフルで撃って、弾丸は 体温で溶けるような材料で作ってあったというのが 話のネタです。 ネタバラシ。

【Amazonより】
元総理が凶弾に倒れ、その場にいた一人の男が捕まった。
日本を震撼させた2発の銃弾。
本当に“彼”が、元総理を撃ったのか?
日本を震撼させた実際の事件をモチーフに膨大な取材で描く、傑作サスペンス。
奈良県で日本の元内閣総理大臣が撃たれ、死亡した。その場で取り押さえられたのは41歳男性の容疑者。男は手製の銃で背後から被害者を強襲。犯行の動機として、元総理とある宗教団体とのつながりを主張した――。
日本史上最長政権を築いた元総理が殺された、前代未聞の凶行。しかし、この事件では多くの疑問点が見逃されていた。致命傷となった銃弾が、現場から見つかっていない。被害者の体からは、容疑者が放ったのとは逆方向から撃たれた銃創が見つかった。そして、警察の現場検証は事件発生から5日後まで行われなかった。
警察は何を隠しているのか? 真犯人は誰だ?


 

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