今月のひとこと 2025年7月1日
先日のニュースでオラクルのラリーエリソンが 世界長者番付で第2位になったという話がありました。 まだ生き残っているわけでも、すごいと思うのですが、それでも着実にオラクルを成長させて資産を増やして、大富豪になったみたいです。 80歳になったらしいのですが、もっと年上と思っていた私とそんなに違わないので、 同世代と言っても良いくらいです。
当時はデータベースメーカーでサンフランシスコの101号線のスタジアムの東側に、その高い建物があって、それがオラクルだと言うのがイメージです。 そういうデータベース 会社は、当時はあまり儲かるとは思ってなかったのですが、 結局システム サービスとかそういうことで、どんどん大きくなっていって、着実に業績を伸ばしていったみたいです。 当時のデータベース会社は意外に生き残っている会社が多い感じがします。
もっと派手だったサンマイクロは結局 オラクルに買収されてしまって、 Java とか言うも 、みんな オラクルの持ち物になっています 。
買収と言えば日本製鉄の USスチール 買収は、ずっと1年以上前から注目していたのですが 粘り勝ちですね。 なかなかすごいもんだと思います。 当時も これがうまくいったらすごいと本欄でも書いていたのですが、結果的にいろんな条件が付きましたが、結果的にはうまくいったと思います。 橋本会長の粘り勝ちだと思います。 トランプの元国務長官のポンペイオもコンサルタントとして雇ったのですが、あまり役に立たなかったようです。
最初バイデンが反対したことが良かったのではないかと思っています。 トランプは、バイデンの言う事を必ず ひっくり返すので、うまく行くと思ったのでしょう。 トランプも内心は賛成しながら、アメリカの伝統のある会社が、日本に買収さるのは受け入れがたかったのでしょうが、日本製鐵も4兆円近い投資をすることを約束さされてしまって、さらに日本製鉄側から提案したらしい黄金株でアメリカ政府の制約がかかるという状況になってしまいました。 それにしても USスチールの経営も株主も賛成してたとはいえ、このような政治化してしまった案件をがっぷり 4つに組んで勝ったというのは、今までの日本には全くない事だと思います。 政治はもちろん、経済も二流化してしまった日本で、久々の明るいニュースだと思いました。
トランプ 関税の交渉が行き詰まったようです。 いずれにしても、ここまで来ないといけないとは思っていましたが、 日本 得意の変化球を投げまくって相手が疲れるの待っていたのでしょうが、なかなかそうはいかずに真正面から切り替えしてきています。 関税の期限が迫っていることを盾に脅しにかかってきていますが、日本側でこれに対応するのは経産省の官僚たちで、今後はこの官僚の力量が問われます。 さてどうなるのでしょう? 日本製鉄に習って、アッという結末にして欲しいと思います。
ちなみに 関税交渉の赤澤大臣の相手のスコット ベンセントはゲイで男性の夫がいて、養子と思いますが二人の間には2人の子供もいるということです。 この点から見てもトランプが 単なる多様性反対者ではないということが、良く分かると思います。
現役の頃に非常に親密にしていた 知り合いも 実はゲイだったということが後で分かって、その時はまだ一般的では無かったので、色々聞いてみました。 最初は嘘か勝手に言っているだけだと思いましたが、運転免許証を見るとちゃんと「F」 となっていました。 脳を詳しく調べると、そういう体は男だが 心は 女性であるというようなことが診断出来ると言ってました。 最初にベンセントを見たときに、見かけは全く違うのですが 似たような雰囲気を感じたので、 よく調べてみたらやはり、そうなっていました。 Wikipedeaでは何故かそこはボカしてありました。
その時の話ですが やはり女性の心を持つ男性が女性になるという確率の方が逆より高いみたいです。 アメリカでも女々しい 男は許せないのですが、男っぽい女性というのは許せるというか、よくいるので それはそのまま生活してるのではないかという話でした。 あまり詮索しなくて、やはり多様性の時代であるのでしょう。
最近のITの話題では何と言っても「160億件のパスワードが流出―アップル、フェイスブック、グーグル、GitHubも」 でしょう。 既にパスワードはめちゃくちゃ長いのでない限り、8桁とか10桁ではすぐに解読できるようになりましたし、160億件も流出したら、何処かに含まれているでしょう。 パスワードは解読できると言う前提で設定すべきです。 後は暗号化技術を用いたパスキーにするしかありませんが、対応するサイトが少ないのと、使い勝手がイマイチ良くありません。
今月の読み物は 「われは熊楠」 2024/5/15 岩井 圭也 (著) 直木賞
和歌山の白浜に行った時、熊楠記念館 があって、その時はまだ以前の古い建物でしたが、 先日 行くと 新しい建物になっていました。 昭和天皇が来られた時の記念碑が建っていて、それでやっと 認識したという記憶があります。
今回この本を見つけたので早速 読んでみましたが、いろいろ書いてあって、 面白いし何故か分からなかったのは神社の合祀の反対運動に参加して警察に逮捕までされているのです。 この動機が良く分からなかったのですが、この本を読んで 要するに 神社が合祀されるとその神社が取り壊されて鎮守の森 もなくなるので、 それに反対したということみたいです。
明治時代に全国的に神社の合祀が政策的に行われて、今住んでいるところにも合祀されて、建物だけ残っていた神社があります。 合祀されても境内は残ると思うのですが 和歌山ではそうでは無かったのかもしれません。 昭和天皇が同じ分野の研究者だったということもあるのですが、興味を持たれたというのは なるほど という感じです。
【Amazonより引用】
「知る」ことこそが「生きる」こと
研究対象は動植物、昆虫、キノコ、藻、粘菌から星座、男色、夢に至る、この世界の全て。
博物学者か、生物学者か、民俗学者か、はたまた……。慶応3年、南方熊楠は和歌山に生まれた。
人並外れた好奇心で少年は山野を駆け巡り、動植物や昆虫を採集。百科事典を抜き書きしては、その内容を諳んじる。洋の東西を問わずあらゆる学問に手を伸ばし、広大無辺の自然と万巻の書物を教師とした。希みは学問で身をたてること、そしてこの世の全てを知り尽くすこと。しかし、商人の父にその想いはなかなか届かない。父の反対をおしきってアメリカ、イギリスなど、海を渡り学問を続けるも、在野を貫く熊楠の研究はなかなか陽の目を見ることがないのだった。
世に認められぬ苦悩と困窮、家族との軋轢、学者としての栄光と最愛の息子との別離……。
野放図な好奇心で森羅万象を収集、記録することに生涯を賭した「知の巨人」の型破りな生き様が鮮やかに甦る。