2012年2月1日
今年になって、やっと株価が上向いてきました。 実体経済はそれほど良くないのですが、EUは心配と言ってみてもしょうがないので、とりあえずよっこらしょという感じです。 塩漬けの株式を抱えている個人投資家もやっと少し戻ってきたようです。 いずれにしてもBPRが1を切る株式が続出と言うのは、異常な状態です。
国会は相変わらず迷走続きです。 消費税を10%に上げても財政赤字は変わらないと言うような報道もあり、年金の根本的解決には、まだまだ消費税が必要と言う話もあり、そのいずれもが正しいのですが、公表しないとか、まったくの迷走状態となっています。
ネバダ・レポートと言うのが、ちなみにありまして、IMFと日本の政府関係者とで秘密裏に作成され、2001年9月に一部の日本政府関係者に渡ったとされるレポートで、2015年までに日本の財政を立て直さないといけないと言う内容です。 現状のように単に消費税を上げるだけでは1000兆円にもなんなんとする政府の財政赤字(日本の借金ではありません、念のため)を減らすことは出来ないと言うことです。
幸い日本は国際経常収支は大幅な黒字です。 つまり日本国は借金どころか大幅な貸金を持っているんです。 問題は政府の財政赤字で、これ自体は問題ない(結局は国民の預金が回っているので、国民は黒字です)のですが、最大の問題は国債には利息が付くと言う事で、利息が1%アップするだけで10兆円が消し飛びます。 消費増税分なんかあっという間になくなります。 だから政治生命をかけて大層な決心をしても、文字通り焼け石に水なんですね。
ちなみに、ネバダレポートの中身は以下のような物です。 それぞれもっともなことで、7番8番まで行かなくても、本来実行していないといけない物です。 特に1番から4番までは現状の政治で出来るはずです。 現在の政治が非力で、5%の消費税アップも出来ないようだと、猛烈なインフレの後で下のようになりますね。 本来なら戦争があって、それに負けて、リセットするんですが、戦争も出来ないし、どうやってリセットするかです。 基本的に日本国内で預金をガラガラポンすれば、決着するのは他のギリシャとかとまったく異なる点です。 また日本は巨大なので、IMFであろうが中国であろうが助けることは出来ません。 それより先ほど言ったように自分で決着できるんですから、助けは不要です。
【ネバダレポートの要旨】
1.公務員の人員の総数を30%カット、給料も30%カット。ボーナスも全てカット
2.公務員の退職金は100%カット
3.年金は一律30%カット
4.国債の利払いは5~10年間停止
5.消費税は15%引き上げて20%へ
6.課税最低限の年収100万円までの引き下げ
7.資産税を導入し、不動産に対しては公示価格の5%を課税
債権・社債については5~15%の課税
株式は取得金額の1%課税
8.預金は一律ペイオフを実施するとともに、第二段階として預金額を30~40%カット
昨年から使い始めたスマホのその後のレポートです。 お知らせしたように、富士通のF12Cですが、あんまり人気はないようなので、大分値段は下がっているようです。
使用した結果は:
(1) バッテリがすぐになくなる。 1日持たないときがあるので、乾電池式の予備充電器が必須。
(2) すぐに落ちる問題は、その後バージョンアップがあり、落ちることはなくなりました。
(3) スマホを振ると着信する、ShakeCall はなかなか便利。 特に寒いときに手袋をしている時に電話が掛かってきたら、思いっきり振れば着信して会話できます。 慌てて手袋を外す必要は無くなります。
(4) 連絡先をいじっているとちょっとした事で発信してしまうことを防止するアプリも重宝です。 Bluetoothを使って発信するときに、イチイチ操作をしないといけないのは不便でしたが、その後Bluetoothの時には無効に出来るスイッチがあることに気が付いて、これも問題なくなりました。 自動車のハンズフリーでの発進も便利になりました。
(5) パケット通信料が高い。 これも以前にお知らせしたイーモバイルのルーター端末を契約すると良いと思います。 料金の安いサービスは、ポートとプロトコルに制限があって、Webとメールだけなら問題ないのですが、少し変わった使い方をしようとするとよくチェックした方が良いでしょう。 ちなみにフルサポートだと5980円で、通常の光ファイバと同レベルの料金になります。 常にルーター端末とスマホを持ち歩いて、スマホは定額ではなくてダブルパケホーダイにすると毎月2500円ほど節約できます。
不幸にしてルーターを忘れてきて、スマホだけで通信すると、ダブルパケホーダイはあっという間に上限に達するし、定額に比べると1000円高いので、その月はプラス3000円となります。 結局毎月1回そう言うことがあると、スマホ単体に比べて、EMのルーター端末2000円とダブルパケホーダイの1000円でトータル3000円の常時プラスに陥るかもしれません。
お金のある方は、スマホ本体をルーターに使うディザリングを契約すれば、通信機能の無いタブレットやPCも使えるので、一番スマートですが、料金が1万円ほどします。
(6) 日本語の入力に関しては、一番関心のあるところだと思います。 結論的には入力はしづらいです。 ちょっと横をタッチすると入力ミスする。 F-12Cでは、ケータイ方式の数字キーでの入力とフルキーボードとあと手書き入力が可能です。 簡単な漢字も入力できて、意外に認識率は高いです。 他の入力と混用しています。
(7) IPカメラを使ってペットなどを遠隔でビデオ画像をご覧になっている方は、IP Cam Viewerが便利です。 どこのメーカーのカメラでもOK。 お金を払って(500円ほど)購入すると、画像はいくつでも登録できます。 ビデオ録画も可能。 マイクを搭載しているとサウンドも聞けます。 画面をなぞるとチルトもパンも可能です。 欠点は、物凄い数のカメラが登録されていますので、その中から適当なのを探し出すのが大変でした。 ネットを探すとその情報も出ています。 カメラにオリジナルで付属しているソフトより遥かに良く出来ています。 メーカーに依存しないのが助かります。
今月の読み物は、 「日本経済が何をやってもダメな本当の理由」 櫨 浩一 著 ¥1,995。 花見酒の落語を引き合いに出して、国内消費が重要だと説いています。 全体に賛成かと言われると疑問符がたくさん付きますが、貿易黒字さらには経常黒字は自国にとっては良いことだが、地球上のどこかでは赤字が出ていると言う発想は、目から鱗でした。 貿易立国とは、輸出を増やすだけでなくて、輸入も増やす、トータルでとんとんにすべきと言う主張です。 輸出を増やすと円高になって輸出にブレーキが掛かると言う至極尤もな現象が起きているだけでしょう。
しかし考えてみると、これだけ燃料を輸入しても、貿易赤字にはなりましたが、それほどの赤字にはなっていないのは円高のおかげなんでしょう。 これが円安の状況だと、もっと影響が深刻になっていたのかもしれません。 またイラン危機でもガソリン代があまり上がらないのは、ガソリンは軽油などを精製すると勝手に出来てくるみたいで、供給がそれほど細っていないと言うことです。
こう言う見方もあるんだと言うことで、一読あれ。
内容紹介
はるか昔に先進工業国になったのに、貧しかった時代の生産優先の発想から脱却できない日本。供給力ではなく消費の不足こそが長期低迷の原因だ! 日本経済の呪縛を糾し、真の豊かさ実現への道を示す。