今月のひとこと2014年6月号





毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。
本家の http://www.masuda.org/ もよろしく

絵や写真をクリックすると、その関連ページが参照できます

アクセスカウンター

2014年6月1日
何となくの実感(直感)ですが、4月と5月の真ん中ぐらいまでは、やはり買い控えがあったような気がします。 一般の日常品であれば買いだめは出来ないはずで、5月の真ん中ぐらいからは、元に戻ったと言うよりレベルが少し上がったような気がします。 当初の危惧を抱いた時点からは消費増税はやったの? と言う感じのあっけなさです。 これに調子をつけて10%に向かうと手痛いしっぺ返しを食らうのではないかと、早くも危惧しています。

日経平均は終値で1月29日以来、約4カ月ぶりに75日移動平均線を回復したようです。 これから一気に上がるのか、それとも。 日経平均も一部の株価が影響しているので、個別ではバラバラです。 特に今回は、上がる銘柄と変化が無い銘柄が極端に分かれてきているような気がします。 いずれにしても配当狙いが正しいです。 最近は高配当銘柄の新聞記事が多いですが、この様な記事が出たときには、高配当銘柄の株価も上がっており、あんまりメリットは無いです。 リスクゼロの定期預金にしておいても、0.4%付けば御の字ですから、3-4%付く株式にいくらか回しておいても良いのかも知れません。

STAP細胞の話題は、いつまで経ってもニュースになります。 2本ある論文のうち1本を撤回するということになったようで、例の実験ノートの公開で一気にテンションが落ちてしまった結果ではないでしょうか? それにしても、この小保方側の弁護士は、全くの文系のしかも法律屋(家ではない)ですね。 あんな実験ノートを出せば不利なのは分かりきっているのに、証拠を出せと言われて、ハイこれです、と出したようで、法廷戦術としては正しいのかも知れませんが、あの一件で一気に小保方側が不利になってしまいました。 もう少し中身を見ていたら、こんなことにはならなかったような気がします。

日付も無い実験の前提も無いようなものを出して、何のメリットがあると思ったんでしょうか。 あれなら知財がどうのこうのと理屈を付けて、公表しない方が良かったと思いますよ。 しかしマスコミの報道もいい加減で、一番信用できると思ったのは、関西の8chの朝のニュース番組。 実験ノートの前後のページを分析して、どれくらいの頻度でどれくらいの量が書かれているのかを調べていました。 また、写真の使い回しに関して「真性の画像がある」と言っていましたが、どうもこのマウスの絵がこの「真性の画像」のようです。 理研が取り上げなかった、と言っていましたが、これでは取り上げませんよね。

ITの話題は量子コンピュータと量子暗号通信です。 両方とも新聞記事があった、特に量子コンピュータはカナダのベンチャー発なので、えーっ!?、すでに量子コンピュータが一部でも実現しているのか、とビックリし感心して調べてみました。 実際は、コンピュータが実現したわけでは無くて、、コンピュータ量子コンピュータで可能になる量子ビットを用いた量子アニーリングのみを効率的に行うための実験装置「D-Wave」だっただけです。 GoogleとNASAが購入したのでニュースになったようです。 量子アニーリングとは、条件内の最適解を求める場合の方法で、古典的なコンピュータによる計算より遙かに高速に結果を出せるとなっています。

量子暗号通信は、スマホで使えると言うような報道になっていたので、ビックリしましたが、特に新しいことはなくて、秘密暗号鍵を量子暗号通信を使って送って、それをスマホにダウンロード、その鍵を使ってスマホ同士で暗号通信をすると言うもので、ひょっとすると補助金狙いのデモではないかと思うくらいです。 量子暗号通信をしている区間は良いとしても、そこからスマホにダウンロードする間に盗聴や捏造があれば意味が無くなります。 1回限りの暗号を使うと言うことですが、それは今でも銀行の取引に使われていて、しかもそれが既に破られていて不正引き出しがあったとのこと。 要するにPCなりスマホが乗っ取られてしまっていると、何をしても同じと言うことになります。

スマホのOSはiPhone以外はAndroidが多いです。 AndroidはLinuxの変形ですし、Linuxは気がつくと周りの組み込み機器に非常に多く入っています。 デジカメなどはもちろん、ちょっとした機器にも入っており、最近ではTVにもLinuxベースらしいものがあります。 これだけあると、マルウエア(悪意のあるソフト)に感染して何らかの社会問題になると思うのですが、そうでも無いようです。 特に root権限を奪われてしまうと何でもされてしまうので脅威です。 しかし root権限はそう簡単には奪取できないようになっているようです。 最近では root権限を奪取するマルウエアも発見されていますが、大きく広がるところまで行かないようです。 同じ Linux(Android)と言っても各メーカーで仕様が少しづつ異なるし、簡単にはroot権限を奪われないような対策がされているようです。

今月の読み物は「銀二貫」 (幻冬舎時代小説文庫) 高田 郁 ¥648
全く知らずに、実は一種の時代経済小説だと思って買ってしまって、しばらく積んでおいて、他の本が無くなったので読んでみました。 NHKでドラマ化されているのも知りませんでした。 自分では絶対に買わない分野なのですが、意外に面白かったと思います。 大阪の天神橋/天満橋界隈の話とか、大阪の大火の話などは、あまりよく知らなかったので興味が湧きました。 中心が寒天の話なので、マイナーな話だな、と思っていましたが、日本料理では結構使うようで、寒天の作り方も興味が出てきました。 作者は寒天料理を作ってみるのに時間を大変に使ったとありましたが、確かに文中の寒天の描写には凄まじいものがありました。

★★☆ いわゆる時代劇に興味がある方は必読。



このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください