今月のひとこと 2019年5月号

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2019年5月3日
令和の時代になりました。 約30年続いた平成が始まったときは、インターネットの「
い」の字ぐらいはありましたが、ここまで大きくなるとは夢にも思いませんでした。 メールアドレスの表記もいろいろあって、たまたま見つけた@マークのあるメールアドレスが良かろうと、取得したのが始まりです。

1992年ごろにブラウザのMosicが登場して、技術者が画面を見て興奮しているのを横から見たら、画像はなかったですが、フォントのきちんとした、モノクロですが階調付きでA4の論文が表示されていました。 それまでは5×7のドットフォントしか見たことがなかったので、これには衝撃を受けましたが、それでもここまでの発展は予想だにしませんでした。

確か、UUnetのCEOか誰かが、これからはインターネットがマルチメディアのインフラになると言っている新聞記事があり、何というホラを吹くのだと感じました。 当時は最高でも54kのモデムしか使えなかった時代でした。 アメリカのアパートを借りたときに、壁にLANコネクタが出ていて、それにつなぐと1.5メガが出たのには驚愕しました。 もっともルーターが未整備で、そのアパートの他の部屋のPCも表示されていました。 今ならセキュリティ上とんでもない話です。

令和のお祭り騒ぎをしている間に、韓国は差し押さえた資産の売却の手続きを開始し、日中融和のなかで、尖閣への中国船の領海侵犯が増加しているようです。 同じく韓国の経済も急降下で、韓国発の世界不況が起きるのではないかとも言われています。

新天皇への祝辞を送った韓国に北朝鮮はイチャモンをつけています。 ベネズエラもきな臭くなってきたし、日米貿易交渉も本番を迎えます。 連休明けはすぐさま現実に向き合わないといけないと感じます。

トランプ大統領は外交では結果的に正しい方向に向かっていて、しかも強力です。 他方国内的には問題が多く、対する民主党の奮起が望まれます。 来る大統領選挙の候補者選びがスタートしましたが、注目されているのは異色の新星、ピート・ブーティジェージ(Pete Buttigieg)。 アイオワ州の党員集会で、バイデン25%、サンダース24%に続いて11%の支持率を獲得して3位につけ、選挙の玄人たちをびっくりさせた。 日本ではトランプ大統領を予言した木村太郎が紹介しました。

バイデンはあまりにも高齢で新味がない、サンダースはあまりにも左寄りで、米国民には多くは指示されないと思います。 AOC(アレクサンドリア・オカシオ=コルテス)も期待の星ですが、如何せん若過ぎ。 ピート・ブーティジェージは、まず名前が読みにくい。 アメリカのインタビュー番組でも、司会者が、この発音で良いか?と聞いていました。 37歳、LGBTで、もし大統領になれば、初の30歳台で、しかも初のファーストジェントルマンと一緒に登場することになるでしょう。

ハーバード卒でローズ奨学生としてオックスフォード留学。 29歳で米インディアナ州サウスベンド(South Bend)の市長になります。 先日北海道知事になった、夕張市長を思い出させます。 一番の強みは、トランプはやらなかった兵役についていて、アフガンで戦闘にも参加しました。

頭が良いのでしょう、際どい質問にも正面から明解に答えるのはすごいです。 LGBTが引っかかりますが、トランプは女性と違って正面切って批判できないようですが、保守層の支持は得られないでしょう。 しかし最も民主党らしい候補者であることは間違いないです。

最近の話題で最も大きなのは、ブラックホールの撮影に成功したことです。 しかし、この写真には違和感があって、もちろんカメラでパチッと撮ったものではないのですが、TV報道などでは、そのように撮影したと言う印象で報道しています。

実際は、APEX(チリ)、アルマ望遠鏡(チリ)、IRAM30m望遠鏡(スペイン)、ジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡(米国ハワイ)、アルフォンソ・セラノ大型ミリ波望遠鏡(メキシコ)、サブミリ波干渉計(米国ハワイ)、サブミリ波望遠鏡(米国アリゾナ)、南極点望遠鏡(南極)の8か所で得られた生データの合計は数ペタバイトにもなり、これらはドイツのマックスプランク電波天文学研究所とアメリカのマサチューセッツ工科大学ヘイスタック観測所に設置された専用のスーパーコンピュータで処理して、映像化されました。

それで映像化するソフトによって違いが出るとよくないので、3種類のソフトを使って映像化し、発表されたのは、その中で一番出来の良い画像だったらしいです。

総勢で200名を超す関係者ですが日本の役割は非常に大きく、それぞれの観測点のデータを超精密な原子時計で同期させました。 この超精密な原子時計の分野でも日本は最先端を行っています。 問題の画像化ですが、いろいろ調べましたが、干渉計のデータから画像化するのは、それ専用のソフトで行い、生データのを慎重に補正した後は、ソフトで自動的に画像は生成されるようです。

生データも膨大で今回の撮影は波長1.3mmのミリ波を使い2017年4月に行われて、1日に350テラバイトが生成されました。 これを何日かやって、数ペタバイトのデータが相関器に入力されて、処理されました。 最近のディスクは一台で8テラバイトぐらいありますので、最終的に1000台ぐらいのディスクを集めたと言うことでしょう。 8か所なので、だいたい一か所100台のディスクとなり、そんなに大きなものでは無いと思います。

これを通信ではなくて運んだと言うのが面白くて、本欄を整理したときに見つけた以前の記事で、DVDのデータを通信で送るのか、DVDを宅配でおくるのか、どちらが時間金額の効率が良いかと言うのがあって、これと同じだと思いました。 最先端の通信インフラがあるところは別にして、現時点では輸送するのが一番速くて、コストも低いと言うことでしょう。

今月も読み物がなかったので、先月見た映画を紹介します。 一部の映画館ではまだやっているようです。
第91回アカデミー作品賞を受賞した「グリーンブック」。

普通は見に行かないのですが、新聞の評論で、やけに高い評価があったので、見に行きました。 人種差別が大きく残っているアメリカ南部に演奏旅行に行くと言うアフリカ系のピアニストとイタリア系の用心棒の話です。 最初はどうなるかと思いましたが、普通の映画なら途中から和気あいあいとなるのですが、この映画は最後まで緊張感は続きました。

最後のライブハウスでの飛び入り参加の場面は圧巻。 まあこんなにうまいピアニストが居たらビックリしますが、以前にセントルイスの飲み屋にぶらっと入ってみましたが、まあトンでもなくうまいのがゾロゾロ。 これでは多少は日本でうまいと言われても、埋没してしまうと思いました。

ピアニストが警察に捕まった時に、知事から電話があって、それっで釈放されたのですが、知事は登場しませんが、電話のやり取りで、警察署長に州兵を出すぞと脅かされたのが分かって、これはリトルロック高校事件 の逆ですが、それを思い出させる会話です。

さらには、何で知事が電話してきたと言うと、ピアニストが逮捕されたときに電話を1本かけさせてくれと言って、架けた相手がロバート・ケネディ司法長官だったと言うのがオチになっています。 民主党好きのハリウッドならではのシナリオでした。

期待していなかった分だけ感動は大きかったし、こういう味はアメリカ映画でしか出せないと思いました。 ピアノ演奏は、もっと聞きたかった。。

【映画.comより】
1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。黒人差別が色濃い南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。

出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を築いていく。トニー役に「イースタン・プロミス」のビゴ・モーテンセン、ドクター・シャーリー役に「ムーンライト」のマハーシャラ・アリ。トニー・リップ(本名トニー・バレロンガ)の実の息子であるニック・バレロンガが製作・脚本を手がけ、父とドクター・シャーリーの友情の物語を映画化した。監督は、「メリーに首ったけ」などコメディ映画を得意としてきたファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリー。アカデミー賞では全5部門でノミネートされ、作品賞のほか脚本賞、助演男優賞を受賞した。


 

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