今月のひとこと 2024年4月号

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今月のひとこと 2024年4月1日



株価は4万円前後で 高止まりしたままで バブル期のように 急落 はしないようですがサスガに じりじりと下がってきています。 賃上げのタイミングで 日銀はとうとう 緩和政策 を緩めて、マイナス金利をやめたのは良いですが イールドカーブコントロールもついでになくなってしまったので、これからは 長期金利が上がるかもしれません。 ちょっと 時期尚早 ではないかという話も出ています。 アメリカ なんか 5%ぐらいの物価上昇 でやっと引き締めに転じました。 物価上昇は日本はまだまだ 2%ぐらいなので、調査結果でもこれからどんどんインフレになるという意識を持ってる人は少ないようですので2%前後のちょうど良いマイルドインフレ状態がずっと続くかもしれません。

それにしても労組の弱体化には目を覆うものがあります。 以前から少なくともスト権確立ぐらいしてから賃金交渉をすべきだと言っていましたが、今回では満額回答だけでなく、要求を超える回答が続出して、これは労組の敗北を意味しています。 連合会長も頼りないし、経団連も何を言っているのかよくわからないし、経済一流・政治三流と言っていましたが、経済も三流になってしまいました。 日本らしく現場力で何とか支えていると言う感じです。 賃金だけでは無い、働き方や雇用確保の方が重要だとはよく聞かされましたが、その前に賃上げだと思います。 連合を含めて労組にその交渉力がほとんど無いのが今回の春闘で良く分かったと思います。

しかし日本製鉄は頑張っています。 要求より高いベースアップ。アメリカの反発をものともしない2兆円USスチール買収。早速トランプからもバイデンからもNOを突きつけられて、この大統領選挙前のタイミングの買収劇はどうなるのでしょう? なかなか異端児の社長らしいので、なにかあっという落とし所があるのでしょうか? 単なる企業買収を超えて政治問題化し、さらには全アメリカを巻き込む騒動になりそうです。 社長の手腕を見たいと思います。

最近ずっと乗っていた車のクルーズコントロールに新しい機能を発見したので、その機会に運転支援と自動運転について思いついたので、その話をしたいと思います。 少なくとも私が 生きてる間には絶対実現しないだろう完全自動運転に力を注ぐより、こう言う レベル2 の運転支援機能をもっと充実させれば役に立つ、事故が減ると思っています。

最初は、極初期のクルーズコントロール。 これは私が車を選択する時の最大の必須機能の一つで、これがないために選ばなかった車 もたくさんあります。 学生の頃は こういう機能はなかったので、チョークレバー(と言ってもわからない人が多いと思いますが) のワイヤを使って アクセルを引っ張るということで 車をある程度定速で走らせることをやっていました。 これと助手席に乗ってる人にハンドルを取ってもらうと 今でいうレーン コントロールと車速コントロールが同時にできて、今と余り変わりません。東名が出来る前の東海道をトラックと抜きつ抜かれつしながらの遠距離運転では必須です。

こういう状態で徹夜で運転して、走りながら朝になって走りながら運転席で新聞を大きく広げていると対向車はビックリします。 左ハンドルの国産車だと思ったのかも知れません。 今では一発で取り締まりに引っかかりますが 当時は おおらかだったと思います。

次に登場したのは速度を一定に保つ クルーズコントロール。 これはチョークレバーを利用したものは アクセル開度が一定ですが、これは速度が一定になるので 上り坂であろうが 下り坂であろうが同じ速度になるということです。 これも 非常に重宝しました。ただ国産車は、速度ダウンボタンとセットボタンが兼用になっており、一度セットして、速度上げるためには反対側の速度アップを押さないといけないので、少々面倒だし、余計な操作で安全上も良くありません。 しかも、この設定は105キロぐらいまでしか設定できませんでした。

輸入車は速度に関係なく設定できるのですが、最近は国産車でも無制限で設定できるようになり、 国産車を検討する余地が出てきました。 さらには 国産車は180キロの自守速度制限スピードリミッターがついています。 これも最近はサーキット に行くと GPS判断でスピードリミッターが外れるという機能がついてきたので、この点でも国産車は輸入車と遜色がなくなったのではないかというふうに思います。

最近出てきたのが アクティブクルーズコントロール。 これは前車との距離を測りながら前車に追従していくというシステムで、非常に有り難いものです。 車速 一定のクローズコントロールですと前車に追いついた時には、微妙に速度を調整しないといけないのですが 、アクティブクルーズコントロールは それを自動的にやってくれますし、渋滞時には自動的にストップ、発進時にはスタートします。 ただしスタートする時には 車間距離でセンシングしていて遅れ気味になりますので、後ろの車がイライラしないために、ちょっとアクセルを踏んで発進してやらないとちょっとギクシャクした感じになってしまいます。

ここで良く使われているのがミリ波レーダー。 高価で大きいので、まずトラックに乗せる想定で開発着手したことがあります。 技術が全く無かったので、イスラエルまで探しに行きました。 何の想定かイスラエル空軍の司令官に会わせられました。 当時の日本は良い連携相手だと思われたのでしょう。 私1人と司令官とイスラエルの連携先の3人だけだったと思います。 司令官曰く、空は飛行機しか無い、道路にはいろんなものがあって、なかなか難しいよ。 結局このプロジェクトはトヨタが先行しました。 今はカメラ映像での検知が主流になりつつあります。 ミリ波レーダーとの連携は良いと思うのですが、両方では情報が多すぎて上手くいかないとの記事を何処かで読みました。

最近発見したのは、ずっと前から欲しい と思っていた制限速度+α の設定ができる クルーズコントロール。 今一番進んでいるのは、その道路の制限速度を検知して、それを設定出来るシステムです。 車の流れが 制限速度よりちょっと速い時には手動で調整が必要になるので、これを最初からプラス5キロとか10キロに設定してくれると有り難いと前から思っていたのですが、 これが自分が乗ってる車に付いていることが分かりました。 おまけにコーディングではなくて、ナビの設定画面に出ていたのです。 日本語があまりにも分かりにくいので忘れていました。 先日たまたま偶然に設定したら 車速が変わってしまったので、やっと気がつきました。

セットボタンを押すと 制限速度に+15キロの範囲で設定ができます。 これで何故セットボタンが一番押しやすいところにあるのか理解できました(写真は+12kmをセットしたもの。 40km制限速度で52kmにセットされている)。 それまでは、レジュームボタンを押していましたが、何故こんなに不便な場所にあるのだろうと疑問でしたが、この機能があるので、レジュームを押す場面ではセットボタンを押せば良いことになり、使い勝手が一気に上がりました。 これはおそらく 輸入車特有のものだと思います。 国産では自主規制が働いて。絶対にできない 機能だと思います。これで クルーズコントロールは 完成形に達したのではないかと思っています。

第2 速度設定というのがあって、これはどうも 60キロ プラスマイナス5km の設定を常にやるという機能 みたいです。 これは日本ではあまり役に立たないのではないかと思って使っていませんでしたが、 ヨーロッパでは使い道があるのかもしれません。

ヨーロッパでは 制限速度でしか走れないように サーバーとの通信で制限するという話が最近は進んでいるようです。 確かにドイツで一度 運転した時に アウトバーンの無制限区間はあるのですが 市街地は意外と厳しい スピード制限があります。 かたや 郊外に行くと、とんでもない山道の 細い道に 制限速度60キロとかの標識があって、下手なドライバーは運転するな、 みたいな意思を感じました。 タクシー もみんなベンツで 助手席に乗せられて、当然 マニュアルシフトで結構速いスピードで キビキビと走っていくのはサスガに ドイツだなと思ったことがあります。

あったら良い2番目は後退を自動で行うものです。 常に50m 分のハンドル操作を記憶していて、バックギアに入れると、来た道をなぞってバックしていくということなので、狭い道で対向車があって バックしなければならない時とか、駐車場で行き過ぎた時とかには非常に役に立ちます。 最近の車は 大型化してるし 周りが見え難い車体が多いので、後退はやりにくくなったのですが、この機能があると非常に楽です。 これは特許の関係もあるのでしょうが 、もっと取り入れたら良いと思います。 ステアバイワイヤの 車であればソフトだけで対応できるはずです。

3番目に、これは便利だと思うのは GPS で交差点を指定しておけば、そこに差し掛かると前方の広角カメラが作動して交差点の左右の確認ができるということです。 ボンネットが長い車ですと前に出ないと見えない 見えないと出れないみたいな矛盾があるのですが、 カメラで確認できる。 それもイチイチ手動でやるんではなくて自動で切り替えてくれるのは安全上良いと思います。

4番目は、スマートキーを持っていて、車から離れると自動でロックする機能。 アンロックとロックのどちらも可能ですが、両方セットして車に近づくとロックアンロックが交互に起きるので、ロックは自動、アンロックは手動にしています。 手動と言ってもドアハンドルに手を掛けるとアンロックされるので不便はありません。 コーディングで出来たと思って、探しましたが結局はナビの設定がありました。

以前はOBDアダプターを使ってコーディングをしないといろいろな機能が使えなかったのですが、最近は必要なものはほとんどナビの設定画面で出来るようになりました。 後退時のドアミラーの下向き角度ぐらいがコーディングに必要なものになっています。 TVはほとんど見ないのですが、走行中にTVが映るようにするTVキャンセラーもダイアル操作の隠し機能で付いていました。

流行のタッチパネルは問題です。 最近はタッチパネルで何でもやる車が増えてきました。 コストダウンが大きな目的でしょうが、これは安全上問題だと思っています。 運転しながらのスマホの操作は違法です。 タッチパネルは問題ないとなっていますが、危険度は似たようなものだと思います。 以前にタッチパネルの車に乗っていましたが、まずタッチパネルが手の届く範囲で下方に設置される。また狙ったボタンをタッチするには画面を注視しないといけないので、混んでいる道では危険を感じました。 画面が指紋だらけになる、よくタッチする部分に跡が付くなどの欠点が多いです。

自動駐車も改善点です。 自動駐車 そのものは結構 正確に入ります。 ドライバーが自分でやっても結局は近接センサーの音を頼りに切り返したりやってるわけで、 これは自動でやってもあまり変わらないと思います。 問題は 駐車スペースを探すことです。 失敗するのはまずこれで、駐車スペースを検知できず、手動では出来ないので、スペースを検知しないとシステムが動作しません。 ちょっと狭いと検知しないし、白線は検知しにくいので、他の車を検知してスペースを判定してるみたいなのでトナラーになってしまうとかいう問題があり、これはもう少し改善の余地があると思います。

実現できる現実的な方法としては並列駐車では、とりあえずバックで車の後部をスペースに入れたらその後は自動で切り返して入れてくれると助かります。 この後は近接センサーを 頼りにやれば良いので、ドライバーがやるのと違いはないと思うのですが、なぜかこういう機能がありません。 ドライバーが 駐車場所を発見して、そこへとりあえず 車の後部を入れる。 そこからは自動でやるということができるんじゃないかと思います。

レーンキーピング。これも良いようで悪い。 確かにレーンのど真ん中を走るんですが、 道路の中央に通行帯の区分のためのポールが立ってたりすると、タイヤの幅 ぐらいはちょっと左に寄って 走りたいのですがど真ん中。 走行上は問題ないと思いますが、ちょっと不安に感じます。 これを手動で左に 何 cm もしくは右に 何 cm 設定できるようにしてくれると助かるのですが、 これが何故か出来ません。 そこまでの精度が出ないのかもしれませんが、完全自動運転を目指してるなら これぐらいのことが 現時点でできて当たり前だと思います。

前を横切る車の警報。 これは先ほどの交差点カメラが機能しておれば あまり必要ないし役に立つような気がしません。 しかし、もう一つあるのは 車の後の死角に後続車が入った場合、ドアミラーに三角の警報が出るというのは、最初はあまり 意味ないと思いましたが 実際に走ってみると意外に見逃している場合が多いので、役に立っていると思います。

衝突防止機能。 前後左右に障害物があるにもかかわらず アクセルを踏んだ時に警報を出し、さらに踏むと強制ブレーキがかかって、それ以上は動かないと言う機能ですが、これは狭い駐車場に入れる時は障害になります。 ギリギリに入れようとすると車が止まってしまって全く動かなくなるので、かと言って センサーを切るとちょっと不安があるので、何か良い方法はないかな、といつも思います。

これまで試してないのですが、走行中にパーキングブレーキを作動させると車は止まります。さらに引き続けると自動的にハザードランプを点灯して路肩に寄せて停車してくれるようです。 最近は電動なのでこういうことが出来ます。 ずっと前の車ですとハンドブレーキで、ドリフトのきっかけをつけるために走行中に引く。 引きやすいようにギザギザの歯の部分を削ってしまうこともありました。 少し前の車ですとギアの噛み合わせでブレーキにするので、走行中にこれをやるとエンジンが壊れてしまうと思います。

運転中に体調が悪くなった時に咄嗟にパーキングブレーキをかけないといけないので練習しておく必要はありますが、体調不良の時に安全に停車することが出来るようです。 これと テレマティクスの通信機能で オペレーターと会話できるという機能は最近は軽四でもついてるみたいですが 、これでエアバックが開くような事故では自動で通報、オペレーターが 問いかけてくれますが、これに応答がなければ、緊急と言うことで自動的に警察や救急車を呼んでくれます。 GPS で場所はわかってますので 下手に電話で伝えるよりは よほど正確に場所がわかるわけです。 これも一度はテストしておかないといけないです。 オペレーターにテストだと伝えればOKです。 メーカーも一度はテストしておくことを推奨していますので遠慮なくやってみてください。

自動運転で期待してるのは、こういう風に運転中に体調が悪くなった時に緊急ボタンを押すと、通報は届き、車はまだ動くわけなので、手近の病院に自動運転でゆっくりでも良いから行って欲しいということ。これで救急車は待ってる時間がいらなくなりますし、完全に意識を失っていても病院に届けてくれるし、2次事故も防げることになります。 こういう自動運転は非常に良いと思ってますが、 世の中で言われてるような ステアリングをなくすような、 ああいう自動運転はあまり意味がないと思っています。

レベル2の運転支援 でもちょっと条件が整わないと、すぐに自動が切れてしまうので、レベル5の自動運転 が実現しても、そういうことになるんではないかと思っています。 車単体での自動運転は難しいので、サーバーとの連携で電波の届く範囲での自動運転、郊外では自動が切れて運転支援機能になると言うカタチではないでしょうか? 少なくとも生きている間にここまで行けたらすごいと思います。 高齢者も免許証返上と言わずに安全に、しかしもしもの時のサポートが出来る自動車システムが出来たら良いと思っています。

今月の読み物は火星年代記 超有名なレイ・ブラッドベリの作品です。Audible で聞きました。

地球人が火星 行って火星人と出会うのですが、精神異常者と間違われて、精神病院に入れられてしまうと言う話から、オムニバス的に話が進みます。 火星人は地球人の心を読んでその イメージそのままを出現させることができるので、地球と全く同じ風景が展開します。 それも 火星に行った人の若い頃の風景 そのままが出てきます。 死んだはずの両親 やおじいさんおばあさんも出てくるということで 物語は進行し、 最後の火星人がいなくなるところまで続きます。

全体には 北米インディアンの物語を彷彿とさせます。 最後は子供たちに 火星人に会わせてあげようということでキャンプに行って、そこで水に映る子供の姿に、これが 火星人だよ、というのがブラッドベリらしい最後のオチになっています。 高校生の頃に読んだので、その頃の感触が思い出されて 懐かしい思いでした。

遠い遠い未来だと思っていた2026年が再来年になりました。

1999年1月 – ロケットの夏 (Rocket Summer)
1999年2月 – イラ (Ylla)
1999年8月 – 夏の夜 (The Summer Night)
1999年8月 – 地球の人々 (The Earth Men)
2000年3月 – 納税者 (The Taxpayer)
2000年4月 – 第三探検隊 (The Third Expedition)
2001年6月 – 月は今でも明るいが (?And the Moon Be Still as Bright)
2001年8月 – 移住者たち (The Settlers)
2001年12月 – 緑の朝 (The Green Morning)
2002年2月 – いなご (The Locusts)
2002年8月 – 夜の邂逅 (Night Meeting)
2002年10月 – 岸 (The Shore)
2003年2月 – とかくするうちに (Interim)
2003年4月 – 音楽家たち (The Musicians)
2003年6月 – 空のあなたの道へ (Way in the Middle of the Air)
2004-05年 – 名前をつける (The Naming of Names)
2005年4月 – 第二のアッシャー邸 (Usher II)
2005年8月 – 年老いた人たち (The Old Ones)
2005年9月 – 火星の人 (The Martian)
2005年11月 – 鞄店 (The Luggage Store)
2005年11月 – オフ・シーズン (The Off Season)
2005年11月 – 地球を見守る人たち (The Watchers)
2005年12月 – 沈黙の町 (The Silent Towns)
2026年4月 – 長の年月 (The Long Years)
2026年8月 – 優しく雨ぞ降りしきる (There Will Come Soft Rains)
2026年10月 – 百万年ピクニック (The Million-Year Picnic)


 

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