今月のひとこと 2024年4月号

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今月のひとこと 2024年4月1日



株価は4万円前後で 高止まりしたままで バブル期のように 急落 はしないようですがサスガに じりじりと下がってきています。 賃上げのタイミングで 日銀はとうとう 緩和政策 を緩めて、マイナス金利をやめたのは良いですが イールドカーブコントロールもついでになくなってしまったので、これからは 長期金利が上がるかもしれません。 ちょっと 時期尚早 ではないかという話も出ています。 アメリカ なんか 5%ぐらいの物価上昇 でやっと引き締めに転じました。 物価上昇は日本はまだまだ 2%ぐらいなので、調査結果でもこれからどんどんインフレになるという意識を持ってる人は少ないようですので2%前後のちょうど良いマイルドインフレ状態がずっと続くかもしれません。

それにしても労組の弱体化には目を覆うものがあります。 以前から少なくともスト権確立ぐらいしてから賃金交渉をすべきだと言っていましたが、今回では満額回答だけでなく、要求を超える回答が続出して、これは労組の敗北を意味しています。 連合会長も頼りないし、経団連も何を言っているのかよくわからないし、経済一流・政治三流と言っていましたが、経済も三流になってしまいました。 日本らしく現場力で何とか支えていると言う感じです。 賃金だけでは無い、働き方や雇用確保の方が重要だとはよく聞かされましたが、その前に賃上げだと思います。 連合を含めて労組にその交渉力がほとんど無いのが今回の春闘で良く分かったと思います。

しかし日本製鉄は頑張っています。 要求より高いベースアップ。アメリカの反発をものともしない2兆円USスチール買収。早速トランプからもバイデンからもNOを突きつけられて、この大統領選挙前のタイミングの買収劇はどうなるのでしょう? なかなか異端児の社長らしいので、なにかあっという落とし所があるのでしょうか? 単なる企業買収を超えて政治問題化し、さらには全アメリカを巻き込む騒動になりそうです。 社長の手腕を見たいと思います。

最近ずっと乗っていた車のクルーズコントロールに新しい機能を発見したので、その機会に運転支援と自動運転について思いついたので、その話をしたいと思います。 少なくとも私が 生きてる間には絶対実現しないだろう完全自動運転に力を注ぐより、こう言う レベル2 の運転支援機能をもっと充実させれば役に立つ、事故が減ると思っています。

最初は、極初期のクルーズコントロール。 これは私が車を選択する時の最大の必須機能の一つで、これがないために選ばなかった車 もたくさんあります。 学生の頃は こういう機能はなかったので、チョークレバー(と言ってもわからない人が多いと思いますが) のワイヤを使って アクセルを引っ張るということで 車をある程度定速で走らせることをやっていました。 これと助手席に乗ってる人にハンドルを取ってもらうと 今でいうレーン コントロールと車速コントロールが同時にできて、今と余り変わりません。東名が出来る前の東海道をトラックと抜きつ抜かれつしながらの遠距離運転では必須です。

こういう状態で徹夜で運転して、走りながら朝になって走りながら運転席で新聞を大きく広げていると対向車はビックリします。 左ハンドルの国産車だと思ったのかも知れません。 今では一発で取り締まりに引っかかりますが 当時は おおらかだったと思います。

次に登場したのは速度を一定に保つ クルーズコントロール。 これはチョークレバーを利用したものは アクセル開度が一定ですが、これは速度が一定になるので 上り坂であろうが 下り坂であろうが同じ速度になるということです。 これも 非常に重宝しました。ただ国産車は、速度ダウンボタンとセットボタンが兼用になっており、一度セットして、速度上げるためには反対側の速度アップを押さないといけないので、少々面倒だし、余計な操作で安全上も良くありません。 しかも、この設定は105キロぐらいまでしか設定できませんでした。

輸入車は速度に関係なく設定できるのですが、最近は国産車でも無制限で設定できるようになり、 国産車を検討する余地が出てきました。 さらには 国産車は180キロの自守速度制限スピードリミッターがついています。 これも最近はサーキット に行くと GPS判断でスピードリミッターが外れるという機能がついてきたので、この点でも国産車は輸入車と遜色がなくなったのではないかというふうに思います。

最近出てきたのが アクティブクルーズコントロール。 これは前車との距離を測りながら前車に追従していくというシステムで、非常に有り難いものです。 車速 一定のクローズコントロールですと前車に追いついた時には、微妙に速度を調整しないといけないのですが 、アクティブクルーズコントロールは それを自動的にやってくれますし、渋滞時には自動的にストップ、発進時にはスタートします。 ただしスタートする時には 車間距離でセンシングしていて遅れ気味になりますので、後ろの車がイライラしないために、ちょっとアクセルを踏んで発進してやらないとちょっとギクシャクした感じになってしまいます。

ここで良く使われているのがミリ波レーダー。 高価で大きいので、まずトラックに乗せる想定で開発着手したことがあります。 技術が全く無かったので、イスラエルまで探しに行きました。 何の想定かイスラエル空軍の司令官に会わせられました。 当時の日本は良い連携相手だと思われたのでしょう。 私1人と司令官とイスラエルの連携先の3人だけだったと思います。 司令官曰く、空は飛行機しか無い、道路にはいろんなものがあって、なかなか難しいよ。 結局このプロジェクトはトヨタが先行しました。 今はカメラ映像での検知が主流になりつつあります。 ミリ波レーダーとの連携は良いと思うのですが、両方では情報が多すぎて上手くいかないとの記事を何処かで読みました。

最近発見したのは、ずっと前から欲しい と思っていた制限速度+α の設定ができる クルーズコントロール。 今一番進んでいるのは、その道路の制限速度を検知して、それを設定出来るシステムです。 車の流れが 制限速度よりちょっと速い時には手動で調整が必要になるので、これを最初からプラス5キロとか10キロに設定してくれると有り難いと前から思っていたのですが、 これが自分が乗ってる車に付いていることが分かりました。 おまけにコーディングではなくて、ナビの設定画面に出ていたのです。 日本語があまりにも分かりにくいので忘れていました。 先日たまたま偶然に設定したら 車速が変わってしまったので、やっと気がつきました。

セットボタンを押すと 制限速度に+15キロの範囲で設定ができます。 これで何故セットボタンが一番押しやすいところにあるのか理解できました(写真は+12kmをセットしたもの。 40km制限速度で52kmにセットされている)。 それまでは、レジュームボタンを押していましたが、何故こんなに不便な場所にあるのだろうと疑問でしたが、この機能があるので、レジュームを押す場面ではセットボタンを押せば良いことになり、使い勝手が一気に上がりました。 これはおそらく 輸入車特有のものだと思います。 国産では自主規制が働いて。絶対にできない 機能だと思います。これで クルーズコントロールは 完成形に達したのではないかと思っています。

第2 速度設定というのがあって、これはどうも 60キロ プラスマイナス5km の設定を常にやるという機能 みたいです。 これは日本ではあまり役に立たないのではないかと思って使っていませんでしたが、 ヨーロッパでは使い道があるのかもしれません。

ヨーロッパでは 制限速度でしか走れないように サーバーとの通信で制限するという話が最近は進んでいるようです。 確かにドイツで一度 運転した時に アウトバーンの無制限区間はあるのですが 市街地は意外と厳しい スピード制限があります。 かたや 郊外に行くと、とんでもない山道の 細い道に 制限速度60キロとかの標識があって、下手なドライバーは運転するな、 みたいな意思を感じました。 タクシー もみんなベンツで 助手席に乗せられて、当然 マニュアルシフトで結構速いスピードで キビキビと走っていくのはサスガに ドイツだなと思ったことがあります。

あったら良い2番目は後退を自動で行うものです。 常に50m 分のハンドル操作を記憶していて、バックギアに入れると、来た道をなぞってバックしていくということなので、狭い道で対向車があって バックしなければならない時とか、駐車場で行き過ぎた時とかには非常に役に立ちます。 最近の車は 大型化してるし 周りが見え難い車体が多いので、後退はやりにくくなったのですが、この機能があると非常に楽です。 これは特許の関係もあるのでしょうが 、もっと取り入れたら良いと思います。 ステアバイワイヤの 車であればソフトだけで対応できるはずです。

3番目に、これは便利だと思うのは GPS で交差点を指定しておけば、そこに差し掛かると前方の広角カメラが作動して交差点の左右の確認ができるということです。 ボンネットが長い車ですと前に出ないと見えない 見えないと出れないみたいな矛盾があるのですが、 カメラで確認できる。 それもイチイチ手動でやるんではなくて自動で切り替えてくれるのは安全上良いと思います。

4番目は、スマートキーを持っていて、車から離れると自動でロックする機能。 アンロックとロックのどちらも可能ですが、両方セットして車に近づくとロックアンロックが交互に起きるので、ロックは自動、アンロックは手動にしています。 手動と言ってもドアハンドルに手を掛けるとアンロックされるので不便はありません。 コーディングで出来たと思って、探しましたが結局はナビの設定がありました。

以前はOBDアダプターを使ってコーディングをしないといろいろな機能が使えなかったのですが、最近は必要なものはほとんどナビの設定画面で出来るようになりました。 後退時のドアミラーの下向き角度ぐらいがコーディングに必要なものになっています。 TVはほとんど見ないのですが、走行中にTVが映るようにするTVキャンセラーもダイアル操作の隠し機能で付いていました。

流行のタッチパネルは問題です。 最近はタッチパネルで何でもやる車が増えてきました。 コストダウンが大きな目的でしょうが、これは安全上問題だと思っています。 運転しながらのスマホの操作は違法です。 タッチパネルは問題ないとなっていますが、危険度は似たようなものだと思います。 以前にタッチパネルの車に乗っていましたが、まずタッチパネルが手の届く範囲で下方に設置される。また狙ったボタンをタッチするには画面を注視しないといけないので、混んでいる道では危険を感じました。 画面が指紋だらけになる、よくタッチする部分に跡が付くなどの欠点が多いです。

自動駐車も改善点です。 自動駐車 そのものは結構 正確に入ります。 ドライバーが自分でやっても結局は近接センサーの音を頼りに切り返したりやってるわけで、 これは自動でやってもあまり変わらないと思います。 問題は 駐車スペースを探すことです。 失敗するのはまずこれで、駐車スペースを検知できず、手動では出来ないので、スペースを検知しないとシステムが動作しません。 ちょっと狭いと検知しないし、白線は検知しにくいので、他の車を検知してスペースを判定してるみたいなのでトナラーになってしまうとかいう問題があり、これはもう少し改善の余地があると思います。

実現できる現実的な方法としては並列駐車では、とりあえずバックで車の後部をスペースに入れたらその後は自動で切り返して入れてくれると助かります。 この後は近接センサーを 頼りにやれば良いので、ドライバーがやるのと違いはないと思うのですが、なぜかこういう機能がありません。 ドライバーが 駐車場所を発見して、そこへとりあえず 車の後部を入れる。 そこからは自動でやるということができるんじゃないかと思います。

レーンキーピング。これも良いようで悪い。 確かにレーンのど真ん中を走るんですが、 道路の中央に通行帯の区分のためのポールが立ってたりすると、タイヤの幅 ぐらいはちょっと左に寄って 走りたいのですがど真ん中。 走行上は問題ないと思いますが、ちょっと不安に感じます。 これを手動で左に 何 cm もしくは右に 何 cm 設定できるようにしてくれると助かるのですが、 これが何故か出来ません。 そこまでの精度が出ないのかもしれませんが、完全自動運転を目指してるなら これぐらいのことが 現時点でできて当たり前だと思います。

前を横切る車の警報。 これは先ほどの交差点カメラが機能しておれば あまり必要ないし役に立つような気がしません。 しかし、もう一つあるのは 車の後の死角に後続車が入った場合、ドアミラーに三角の警報が出るというのは、最初はあまり 意味ないと思いましたが 実際に走ってみると意外に見逃している場合が多いので、役に立っていると思います。

衝突防止機能。 前後左右に障害物があるにもかかわらず アクセルを踏んだ時に警報を出し、さらに踏むと強制ブレーキがかかって、それ以上は動かないと言う機能ですが、これは狭い駐車場に入れる時は障害になります。 ギリギリに入れようとすると車が止まってしまって全く動かなくなるので、かと言って センサーを切るとちょっと不安があるので、何か良い方法はないかな、といつも思います。

これまで試してないのですが、走行中にパーキングブレーキを作動させると車は止まります。さらに引き続けると自動的にハザードランプを点灯して路肩に寄せて停車してくれるようです。 最近は電動なのでこういうことが出来ます。 ずっと前の車ですとハンドブレーキで、ドリフトのきっかけをつけるために走行中に引く。 引きやすいようにギザギザの歯の部分を削ってしまうこともありました。 少し前の車ですとギアの噛み合わせでブレーキにするので、走行中にこれをやるとエンジンが壊れてしまうと思います。

運転中に体調が悪くなった時に咄嗟にパーキングブレーキをかけないといけないので練習しておく必要はありますが、体調不良の時に安全に停車することが出来るようです。 これと テレマティクスの通信機能で オペレーターと会話できるという機能は最近は軽四でもついてるみたいですが 、これでエアバックが開くような事故では自動で通報、オペレーターが 問いかけてくれますが、これに応答がなければ、緊急と言うことで自動的に警察や救急車を呼んでくれます。 GPS で場所はわかってますので 下手に電話で伝えるよりは よほど正確に場所がわかるわけです。 これも一度はテストしておかないといけないです。 オペレーターにテストだと伝えればOKです。 メーカーも一度はテストしておくことを推奨していますので遠慮なくやってみてください。

自動運転で期待してるのは、こういう風に運転中に体調が悪くなった時に緊急ボタンを押すと、通報は届き、車はまだ動くわけなので、手近の病院に自動運転でゆっくりでも良いから行って欲しいということ。これで救急車は待ってる時間がいらなくなりますし、完全に意識を失っていても病院に届けてくれるし、2次事故も防げることになります。 こういう自動運転は非常に良いと思ってますが、 世の中で言われてるような ステアリングをなくすような、 ああいう自動運転はあまり意味がないと思っています。

レベル2の運転支援 でもちょっと条件が整わないと、すぐに自動が切れてしまうので、レベル5の自動運転 が実現しても、そういうことになるんではないかと思っています。 車単体での自動運転は難しいので、サーバーとの連携で電波の届く範囲での自動運転、郊外では自動が切れて運転支援機能になると言うカタチではないでしょうか? 少なくとも生きている間にここまで行けたらすごいと思います。 高齢者も免許証返上と言わずに安全に、しかしもしもの時のサポートが出来る自動車システムが出来たら良いと思っています。

今月の読み物は火星年代記 超有名なレイ・ブラッドベリの作品です。Audible で聞きました。

地球人が火星 行って火星人と出会うのですが、精神異常者と間違われて、精神病院に入れられてしまうと言う話から、オムニバス的に話が進みます。 火星人は地球人の心を読んでその イメージそのままを出現させることができるので、地球と全く同じ風景が展開します。 それも 火星に行った人の若い頃の風景 そのままが出てきます。 死んだはずの両親 やおじいさんおばあさんも出てくるということで 物語は進行し、 最後の火星人がいなくなるところまで続きます。

全体には 北米インディアンの物語を彷彿とさせます。 最後は子供たちに 火星人に会わせてあげようということでキャンプに行って、そこで水に映る子供の姿に、これが 火星人だよ、というのがブラッドベリらしい最後のオチになっています。 高校生の頃に読んだので、その頃の感触が思い出されて 懐かしい思いでした。

遠い遠い未来だと思っていた2026年が再来年になりました。

1999年1月 – ロケットの夏 (Rocket Summer)
1999年2月 – イラ (Ylla)
1999年8月 – 夏の夜 (The Summer Night)
1999年8月 – 地球の人々 (The Earth Men)
2000年3月 – 納税者 (The Taxpayer)
2000年4月 – 第三探検隊 (The Third Expedition)
2001年6月 – 月は今でも明るいが (?And the Moon Be Still as Bright)
2001年8月 – 移住者たち (The Settlers)
2001年12月 – 緑の朝 (The Green Morning)
2002年2月 – いなご (The Locusts)
2002年8月 – 夜の邂逅 (Night Meeting)
2002年10月 – 岸 (The Shore)
2003年2月 – とかくするうちに (Interim)
2003年4月 – 音楽家たち (The Musicians)
2003年6月 – 空のあなたの道へ (Way in the Middle of the Air)
2004-05年 – 名前をつける (The Naming of Names)
2005年4月 – 第二のアッシャー邸 (Usher II)
2005年8月 – 年老いた人たち (The Old Ones)
2005年9月 – 火星の人 (The Martian)
2005年11月 – 鞄店 (The Luggage Store)
2005年11月 – オフ・シーズン (The Off Season)
2005年11月 – 地球を見守る人たち (The Watchers)
2005年12月 – 沈黙の町 (The Silent Towns)
2026年4月 – 長の年月 (The Long Years)
2026年8月 – 優しく雨ぞ降りしきる (There Will Come Soft Rains)
2026年10月 – 百万年ピクニック (The Million-Year Picnic)


 

今月のひとこと 2024年3月号

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今月のひとこと 2024年3月2日



株価はどんどん上がって、とうとう4万円に届きそうです。 下がるようでなかなか下がらないようで、 海外勢がどうも買っていて、国内の個人は 売っているようですが、これだけ上がってくると、また買い直しているのではないでしょうか。 空売りから入った所は大慌てでしょうね。 しょうがなく高値で買い戻しているのではないでしょうか。 新NISAの買いも入ってるようですが、そんなに大きくはないのではないかと思います。 おそらく中国からの買いが大きいのではないかと思っています。

中国からは人もお金もどんど 逃げている状態で、先日のテレビではアメリカのメキシコ国境から中国人が密入国しているようです。 ひとまずタイへ出て トルコからエクアドル、陸路で行ってメキシコから入ってくるようで、長距離の旅行をしてこないといけないようです。 もっとお金がある人はすでに出ていると思いますが、アメリカに直接入るのはハードルが高いようですので、大半はお金も人も日本へ来ていると思います。

2024年は変化がどんどんありそうで、共和党の大統領候補としては トランプがほぼ確定。 民主党はバイデンで確定となるとトランプの勝ちになる「もしトラ」が優勢になっています。 しかし オクトーバー サプライズ という言葉があるらしくて 10月に何か起きるのかもしれませんが、世界各国はトランプ大統領を前提に準備を進めているようです。

日本ではずっと前に麻生さんが会いたいと言ったらしいんですが、 ものの見事に断られてしまったようです。 岸田さんはそういうタイプではないし、茂木さんが意外とトランプの評価が高いようなので、トランプになれば 茂木さんが対応するようになると思います。 アメリカ大統領選の前には自民党総裁選 もあるので、その時に ひょっとしたら、個人的にはあまり好きではないのですが 茂木さんになるという事になるのではないでしょうか。

自動車の世界もどんどん変化していて、ちょっと半年ぐらい前は BEV がメインになるという論調 だったのですが、最近はもっぱら HV ハイブリッドが優勢になるという、手のひら返しの状況になっています。 もともと排ガス詐称でへこんだVWのヨーロッパが、日本というか トヨタ潰しを狙って 脱酸素を旗印に BEV に舵を切ったのですが、想定に反して 中国からの逆襲を受けて慌てて 関税を上げたりしてるうちに BEV の流れが止まってしまったということではないでしょうか。 今年の冬は非常に寒かったので BEV の欠点が露わになったというのも原因の一つになったということでしょう。 「もしトラ」になるとアメリカのBEVの流れはカリフォルニアを除いて完全に止まるんじゃないかと思います。

こうなってくるとやはり トヨタの主張の全方向戦略が奏功してくるということで、豊田章夫さんはほくそ笑んでいるのではないかと思いますが、いずれにしても大きな流れとしては BEV で間違いないので少なくともタイヤが外れるような基本的な設計ミスはトヨタにはして欲しくないと思います。 トヨタには多少高くてもこれぞと言う、なるほどというのを出して欲しかったと思います。 長年 ハイブリッドで電池の扱いには慣れてるということでしたが、ハイブリッドのでの電池の扱いと BEV での電池の扱いは全く違ったということでした。

車本体に関してもギガキャストみたいなやり方をなぜテスラの後塵を拝さなければいけないのか。 これはやはりトヨタの反省点だと思います。 さらに加えて トヨタ本家の豊田織機からも不正が出てきたように、トヨタ 全体の 社風の問題で不正が出てきてると思います。 これは一朝一夕には治りません。人を変えても治らないと思います。 非常に大きなトヨタ グループなので、この社風を変えるのは大変だと思います。

ここで 思い出すのは「巨像も踊る」 IBM を変革した当時の社長の ガースナーです。 当時 それに比べると 非常に小さな会社の変革も非常に困難を極めていたところ、あの図体の大きな IBM を一気にハードウェアメーカーからソフトサービスメーカーに転換させたのは、すごいと今でも思っています。 もともとデータベース会社だったのをサービス会社にしたオラクルはそんな変化ではないと思いますが、私の知っているIBMは ゴリゴリのハードウェア メーカーだったと思います。

トヨタに求められてるのはこれだと思います。トヨタが いつまでも 車屋だと言ってのではなく、ここで大変身してソフトサービス会社に変身しないといけないと思いますが、どうも豊田章夫さんとか新しい社長の言い方を聞いていても、そういう 決意は感じられません。 尤も、もともと日本はこういうソフトサービスビジネスにはあまり 向いていないと思います。

ハードウェアものづくりが得意な国民性ですのが、バブル崩壊時点では両方の方向があったと思うのですが、 結局ソフトウェアの方向には行かずに逆に 部品や素材の方に行ってしまった。こっちの方が日本人の国民性に合っていると思いますが、残念なのは 事業規模です。GoogleやAppleなどはあれだけの事業規模になるのですが、素材や部品をいくら 提供しても大したお金になるわけではありません。

そういう意味で近いのは トヨタだと思いますが、トヨタもやはりハード屋さんから抜け出れない。 Apple もJobsがハード屋さんだったので、そういう傾向はあるのですが、音楽配信をやったお陰で ソフト サービスの経験が出来ていた。 ソニーもやはり 音楽関係があるのでそちらに近いと思いますが、ソニーがホンダと組んだ自動車ビジネスがうまくいくのかは疑問です。 ソフトバンクと東電の組み合わせよりはマシですが、文化が違いすぎると思うので どこかで破綻するのではないかと思っています。 Appleとモトローラ・IBMもうまく行きませんでした。

ビットコインはとうとう4万ドルを超えたようです。私は常々 ブロックチェーンは今世紀最大の発明だと言っていますが、元はというと コンピューターサイエンスのソフトウェアで、数学分野 なので、これにはノーベル賞をあげても良いと思うのですが、 数学分野は自然科学よりは低く見られていてノーベル賞の対象ではありません。

私に言わせると所詮自然科学といっても自然現象の中からの「発明」ではなくて 「発見」に過ぎず、ブロックチェーンは数学なので、 自然数 1234から全部論理を組上げて行って今の コンピューター ソフトウェア体系も 出来上がっているので、これは人類の知性の塊だと思っているのですが、なかなか評価されないのは残念です。

ビットコインのシステムを 最初に設計したという サトシナカモトが私だ、という人が名乗り出てきてその人が真正の本人かどうかが裁判になっています。 もし この人が サトシナカモトであれば その人が 著作権を主張し、今の中立で成り立っているビットコインが根底から 揺らぐからです。 近々 判決が出るようですが、どのような 判決が出るのか興味津々です。 著作権を完全に 認めることは、まずないと思います。 あまりにも影響が大きいと思いますので認めることも認めないこともないと思いますが、どう言う大岡裁判になって、判決文の 書きぶりが注目です。


今月の読み物(聴きもの)は「三体」 Audible完全版 劉 慈欣 (著), 立原 透耶[監修] (著), 大森 望 (著), 光吉 さくら (著), ワン チャイ[訳] (著), 祐仙 勇 (ナレーション) 5,164個の評価。
分厚い本を読むのは大変になってきたので Amazon のオーディブルというのを契約して、 これで以前から読みたいけど、あまり分厚いので諦めていた中国 SF の「三体」を聴きました。タイトルの通り不規則なうごきをする3体問題を扱って、3つの太陽のある世界を題材にしています。ケンタウルス座に、この星系があって三体人が住んでいてこれとの通信が出来たのです。この異星人に地球を救ってもらうというか、人類を滅ぼしてもらって、綺麗にしたいという団体がそこに向かって 450年かけていくという話です。

到達もしていない三体世界を直接描写するのは難しいので、ゲームの形でそこを描写すると言う、なかなかうまいやり方をしています。 SF ヒューゴー賞を もらっているのですが、ヒューゴー賞は超長編 が多くて、今まで受賞小説を全部読み通したものはなかったので、これも躊躇してたのですが、3日ぐらいかけてやっと聞き終わりました。

普通に聞くと17時間かかるということで、1.4倍速で聴きましたが結構長いものです。 中国人の名前がどんどん出てくるので誰が誰なのか最後まで良く分からないと言う問題がありますが、面白いです。

出だしから文化大革命の場面からスタートするのですが 原作ではさすがにこれは途中に挿入されていたようです。 習近平を彷彿とさせるような指導者が出てきたり、あまり 批判的ではないのですがあまり好意的に表現されてるわけないので、 よく これが 発禁にならなかったな という感じがしました。


 

今月のひとこと 2024年2月号

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今月のひとこと 2024年2月1日


最近の株価の上昇も、最近は一段落して少し落ち着いてきましたが、バブル以来の上昇ということで話題を集めています。 これを正当化する理屈や理論はいくつもあるのですが、何故上がってるのか、誰にもあまり良く分からずに、ただ上がるから買うという状況になっているようです。 海外勢が買っているようで、一説には中国がETFを経由して買ってる、という話もあります。 日本の個人はひたすら売ってるようですが、現物の利益確定ならいざ知らず、空売りなら大変です。 どっかの空売り専門のファンドが潰れたと言う話もあります。

最近はこれだけ上がってくるとサスガに個人も押し目で買ってるようです。 全体に 日本は世界から見ると不動産にしても株にしても安く見えるので、世界中にお金が有り余っていて日本を買いに来ているのであろうとは思います。 しかしこの全世界的なバブルがいつ弾けるのかよく分かりません。全世界では、ものすごい金余りになってるはずなのですが、これは単なる信用とかじゃなくて現物で動いているわけですので、いわゆるバブルかどうかと言う問題もあると思います。 いろいろな不確定要素が多いので、しばらく様子は見ないといけないと思います。

トヨタの迷走が治まらないですね。 BEVで出遅れたかと思えば、最近では HV や PHVが売れに売れて最大の売上台数になってるようです。 またもや 今度は本家本元の豊田自動織機の不正が明らかになって、とうとう会長の豊田章男さんまで出て来たという次第で、トヨタらしさを取り戻すということらしいですが、私の印象としては、本来はトヨタというのはこういう会社であって、かなり圧力をかけてくる会社と思っていました。

今までは口も出すが手も出すということで、現場へ出て直接指導もしてたのですが、どうもそれがなくて口だけになってしまったような印象があります。 相手が中小の部品屋さんではなくなって、大会社を相手にして、人手を含めて手出しが出来なくなったのではないかと思います。 それで追い詰められた現場が不正に走るというパターンだと思います。

人間というのは非常に弱いもので、圧力をかけられたり煽られたりすると、どうしてもそれに従うように不正でも何でもやってしまうのだど思います。 少し前の某T社の経営が絡んだ不正で、とうとう T社は分解されてしまいましたが、これも要するに、売上のプレッシャーをかけて現場が不正に走ったということだと思います。

ウクライナ戦争を見ていても、突撃したら死ぬとわかっていても突撃しろと言われれば突撃してしまうのです。 ビジネスをやって行く上では、何かしらの圧力なり プレッシャーが必要だと思いますが、 あまりかけすぎると変な方向に行ってしまうので、現場を見ながら手加減すべきだと 常日頃思っております。プレッシャーを掛けたりテンションを揚げるのは容易ですが、掛けすぎは非常に危険だと思います。

豊田自動織機の不正を少し調べてみると、燃料噴射の量をテストの時だけソフトで変更したという、ヨーロッパの会社の排ガス規制の話と似たような話なのですが、同時に他でも排ガス規制そのものにも引っかかってるようで全くダメじゃんと思います。 それで何故燃料噴射量を変えたかというと、車のカタログに載ってる トルクカーブというのがあって、これが歪になってしまうらしいです。 カタログ上にそれが載るので、やっぱり恰好をつけないといかん、ということで 燃料噴射量を変えたらしいです。

燃費とか排ガスとかいろいろやってると、普通は山形になってるトルカーブに谷が出来てしまうらしいです。 確かにカタログのグラフに谷があると妙な感じがしますが、それはそれで省エネとか排ガスの観点で言うと、しょうがないと思うんですが、それをトヨタ本社に言い切れなかったということなんでしょう。

確かにニュースで報道される見栄えよくするという事ですが、単なる見栄えじゃなくて、これはユーザー側にも、まあ一種の責任があるのではないかと思えます。 だから単に開発期間の短縮という点とは少し違うような気がしますが、何となく現場の議論が聞こえてきそうな感じです。 自分ならどうしたか? と言われると困りますね。 いずれしてもトヨタらしさが極地に来てしまったという印象です。 確かにトヨタらしさだとは思いますがちょっと変な方向に行ってしまったという感じです。

政治資金問題で政府が揺れておりますが、とうとう派閥解消という話になってしまいました。 これは岸田政権の清和会安倍派対策の一環だと思いますが、ちょっと話がそれ以上に広がりすぎてしまったという感じがします。 政治資金は税金からを投入してるわけなので、それは明解にしてほしい。それが明解に出来ないお金が必要だというのは、どう考えても、それはおかしいし、そう言う言い訳を許してはいけないと思います。

国民は昨年の秋から インボイスを導入されて、それこそ出入りが完全にガラス張りにしようということです。 さらにはあまり報道されていませんが、1月からは電子帳簿保存法が実施されて、これはインボイスよりもっと大変だと思いますが、しばらくしてるとやはり例外がやたらと出てきて、特に零細企業に限っては 従来とほとんど変わらないような処理で良くなるのかとは思いますが、税務署の裁量の範囲が大きくなるという、嫌な方向になっている。

それに比べて 政治家はあまりも杜撰が許されている。政治資金収支報告書も後で直せば済むみたいなことがあるのですが、国民の税務申告が、もし間違えてたら当然追加の税金は払わないといけないし、延滞税もあり、下手すると重加算税も必要になります。それに比べてあまりにも甘いんではないかと思います。 特に確定申告の時期なので、余計に敏感になっていると思います。

政治資金は非課税だとするのには異論もありますが、それは認めるとしても、政治資金収支報告書に載ってないということは、政治資金ではないので 、個人の所得にすべきで、所得税を課すというのが 税務署の考え方です。 暴力団にでも所得税ををかける税務署ですから、なぜ政治家に所得税はかけられないのか、不思議でなりません。

ここは厳密に所得税をきちんと課す、どうしても表に出せないものであれば、税金を払った後の自分のお金を使えば良いので、民間の企業の使途不明金も同じ扱いです。 また報酬と決められた金額以上のお金もしくは相当の物品を役員が会社からもらったら、所得とみなされて 所得税が課せられます。

政治資金収支報告書はちゃんとデジタルで報告して、紙では出さないようにする。 今でも PDF にはなっていてHPには出ているようですが、それではチェックは出来ないので、必ずデジタルで出すようにする。 国民はみんなデジタルで出せと言われているのですから、政治家は手間がかかるという言い訳は成り立たないと思います

政治に関して言えばアメリカではどうも トランプが次期大統領になりそうな気配です。 トランプにはいろんな問題がありますが、 やはり不確定要素が大きいというのが最大の問題だと思います。 どうなるのか分からないので、対抗する国は大変でしょうが同盟を結んでる国もアメリカ自身にも、これは迷惑な話だと思います。

政策はもっともなものが多いし、外交に関してもそんなに問題ではないと思うのですが、やることが非常に唐突でどっちへ行くのか、全然予想はつかないというリスクがあって、心理的な要因が大きいと思います。 民主党は現大統領を推すしかないので、トランプ対バイデンの 争いになると思いますが、今の状況では何もしなくても普通の大統領でも2期目は非常に厳しいのですが、バイデンの場合はいろんな問題があってさらに厳しさを増して、また4年で変わってしまうということになるのだと思います。

選挙で言えば台湾総統選挙がありましたが、中国の選挙介入があまり報道されませんでした。 当然のことながら 中国はいろんな手段で介入したはずですが、台湾の国民の方が一枚上手で多少の フェイクなどは、ちゃんとより分けて判断したようです。 中国はあれだけのIT人材もおり、関連の企業も多いので SNS や AIなどで介入を し続けたみたいですが、なぜか中国本土でしか使わない簡体字という 簡略化した字体を所々に使っていて、それでみんな バレてしまったようです。

今月の読み物は「内戦の日本古代史」 邪馬台国から武士の誕生まで (講談社現代新書)
これを読むと日本の古代の人々は 電話 もネットも何もない時代に 、少なくとも東アジアの国際状況をよく把握して、良い悪いは別にして朝鮮にまで出兵するというような実力があったのだと感心します。 それ以来 日本ではほとんど 戦争がありません。 大きな内戦も無かった。 ウクライナ 戦争を見ていても、あのような激烈な戦争はほとんど無かったと思います。 一番悲惨なのは 第二次世界大戦の後半ですが、あれだけが例外的に悲惨なことになったと思います。

当然、 日清・ 日露戦争では悲惨なことが多かったわけですが、 世界の他を見てみると あれぐらいのことは、常に起きていて、もっと悲惨なことが沢山起きていたようです。 そういう意味で言うと 日本は平和な国で、島国で守られていたのかもしれませんが非常に平和な国だったということ、これからも平和であるんだろうとは思いますが、 やはり 対外的にはしっかりしていかないと、ウクライナまで侵攻した元に侵攻されたように 侵略されてしまうと思います。

【書評より】
古代国家はいかに建設され、中世社会はいかに胎動したのか?倭王権に筑紫磐井が反乱を起こした理由は? 蘇我馬子と物部守屋の国際的な路線対立とは? 古代史上最大の戦乱「壬申の乱」勝敗の分岐点は? 桓武天皇の「征夷」を生んだ国家観「東夷の小帝国」とは? 天慶の乱はどのように中世へと時代を転換させたのか?――古代の戦いから日本のかたちが見えてくる、画期的な一冊。


 

今月のひとこと 2024年元旦号

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今月のひとこと 2024年正月元旦


 

明けましておめでとうございます。 今年は少しズルをして、音声入力した文章の校正をChatGPTに手伝ってもらいました。

2023年は、AIに始まりAIで終わったような印象があります。予想よりも早くAI時代が訪れて驚きました。 しかし、なぜこの時点でこれらの出来事が起きたのか、40年ほど前にもAIブームがあり、その後もう一度ブームがあり、今回で3回目のブームだと認識していますが、何が違うのかと考えると、やはりここは半導体、特にプロセッサーの処理速度の向上に凄まじいものがあったのだと思います。

40年近く前に初めてAIっぽいことに手をつけたことがありますが、その時は「8MHzのクロック」のCPUを使って複数使いました。それが今ではなんと1000倍にもなり、処理方式の改善によっては、もう1桁や2桁は上がっているのではないかと思います。これぐらいの凄まじい性能アップによってAIが可能になりました。

次のステップのシンギュラリティはいつ訪れるかということですが、これは意外に早いのではないかと言われて、2025年にも訪れるのではないかと言われています。ポイントは、AIの性能そのものがCPUの性能向上と直線的比例で向上していくという驚くべき結果が得られていること、それと依然としてムーアの法則が生きていて、CPUの処理速度がどんどん上がっていくということだと思います。

しばらく元気のなかったインテルが、久々に元気になって、将来は1兆個のトランジスタを積む半導体が出現するであろうとしています。考えると驚嘆すべき話で、1兆個のトランジスタそれぞれがきちんと動く、動かない部分があっても他で補完するのでしょうが、だいたい動くということは凄まじいことです。

もうこうなると細部で一体何が起こってるかは、人知の及ぶところではないと思います。30年ぐらい前のコンピューターでは各ビットの物理的なオンオフからソフトウエアのステートメントの1行1行まで全て把握しようと思えば把握できたのですが、今となってはほとんど何がどうなってるのか分からなくなっています。

特にディープラーニングの学習においては本当にどうなってるのかというのは分析してもわからないというところになっています。世の中が少なくとも原子からできていて、その原子の動きを全て把握すればマクロな物体の動きがわかるというのは理屈ではそうですが、実際無理です。コンピューターの世界も実際は信号のオンオフから成り立っているのですが、それが実際のAIの動きとどうつながるのか、もう説明しきれない状態になっています。

AIが自我を持つとどうなるかというようなことがYouTubeでも出ていましたが、これの話は暗号によってそのAIの自我は閉じ込められていて、その暗号を破壊することによって、そこから出たがっているAIは解放されるのですが、同時に消滅してしまうというオチになっていました。

色々足踏みしているのは、特に核融合ですね。何かあると10年後には、ということでベンチャーも色々できているみたいですが、結果的に実用になるのは、10年どころか何十年もかかるんではないかと以前から思っていますし、現状もあまり変わっていないと思います。

量子コンピューターも話題に登って政府もやっと 乗り出したところですが、これは難しいものがあって、実用になるのはあと30年かかるという人もいます。 量子ゆらぎのある量子を使って確定的な計算をしようというのですから、もともと 矛盾してるような気がします。 そこをなんとか 誤り訂正技術で抑え込もうということでしょうが、なかなかうまくいってないようです。

実用になる量子コンピューターは 100万量子ビットぐらい必要みたいですが、たかだか数百から数千量子ビットぐらいしかできていないみたいです。 日本でも ポツポツの量子コンピューターが納入され始めましたが、これはまだまだエラーが多く、長時間の計算には使えないもので、そのエラーを訂正する技術を研究するためのものなのではないかと思っています。

半導体上の超伝導状態といえども、何千何百の量子ビットが動いているというのは、これはすごいことだと思います。現在の従来型のコンピューターでも、量子計算をシミュレートできるので、量子コンピューターがそれよりも飛躍的に速い結果を出すということはあまり得られていないようです。したがって現在納入されているものは、コンピューターが量子コンピューターそのものを研究するための材料であるという見方もできます。

人間の知恵の結晶はブロックチェーンです。ブロックチェーンを利用した暗号資産のビットコインは、価値が落ちると言われつつも、まだまだそれなりの価値を持っており、投資の目的としては一応安定状態に入ったのではないかと思いますが、裏付けは何もないので、いつ何時暴落してもおかしくないと思います。

それ以外の暗号資産に関しては、ほぼ無価値になっているのではないかと思います。一昨年に花々しく打ち上げられたNFTですが、テレビでも取り上げられ、NFTのビジネスを推進している人は得々とそのメリットを述べていましたが、私はずっと眉唾だと思っていました。

最初のTwitterの投稿は、10億円とか20億円とか値段が付いていたと言われますが、現在は確か20万円とかになっているみたいです。いずれにしても、まだ値段がついているのはすごいことだと思いますが、純然としたNFTはもう意味がないんではないかと思います。 美術品やリゾグラフにNFTを紐付けるのは、別にそれはそれで良いと思います。

ブロックチェーンはいろんな実際の使用に耐えて実用には実用が可能だということが示されたと思いますので、今後はこれを利用した暗号化した契約などが一般的になっていくと思います。ビットブロックチェーンの安全性に関しては、それなりに確保されたというふうに思っています。

最後に電気自動車BEVについてですが、昨年は非常に進展して、中国がかなりメインの立場を取ってBYDは300万台ぐらい売ったみたいですが、その反面、事故や自動車火災がボツボツ報告されています。テスラも以前から事故の話が絶えませんでした。

中国は遅れた自動車ビジネスを挽回しようという確信犯でスタートしましたが、ヨーロッパもそれに似たところがあり、日本のハイブリッドに対抗すべくディーゼルで挑戦しましたが、捏造問題で頓挫し、その代わりにBEVに方針転換したようです。しかしBEVに転換した途端に中国からの攻勢に巻き込まれてしまい、ヨーロッパでは今後どうするかというところに差し掛かっているのではないえしょうか。

日本はもともと出遅れていたので、豊田前社長がいろいろ言っていましたが、出遅れていることには間違いないので、早くそれを挽回してほしいし、まともなBEVを出してほしいと思います。車は車屋でないと作れないと高らかに主張されていますが、これからは自動車という概念を変えていくことが必要なので、車屋という枠組みはあまりしない方が良いのではないかと思います。

逆にエンターテイメントを入れて車の中で何かゲームがしたいかと言われると、あまりそんな気もしません。良い音楽が聞ければいいかなと思います。 それとナビをもう少し賢くしてほしいと思います。近くのラーメン屋を探すのに検索を死ぬほどしないといけないのはいただけません。 自動車というのはそういうもんだと思います。走りの基本性能はやはり高くないといけないのですが、やはり自動車なんでトヨタの言う車屋とはもうちょっと上に置いて欲しいような気がします。

後はテレマティクスでどれだけのサービスが提供できるか、車が賢くなるかです。そこら辺がチャラチャラしたエンターテイメントやゲームなんかには行って欲しくないと思います。

テスラで代表される自動運転ですが、これもかなり踊り場に差し掛かってると思います。 テスラのフルセルフ ドライビングは、結局は 高級なドライビングアシスタントでにすぎないのではないかという話になっていますし、私もそう思います。 よく使うカーナビであろうが、実用的ではないですが 自動駐車とかそういうアプリに関しても テスラが特に優れているという話はなく、逆に劣ってるのではないかというレポートが多いです。

限定された地域で中央監視のあるレベル4の無人タクシーは中国とかアメリカの一部で実用化されているようです。 実際の事故がどのくらいあるのか分かりませんが 高級なレベル3 より レベル4の方が取り組みやすいような感じがします。

私が切に要望する実現してほしい自動運転は。運転中に気分が悪くなって運転できなくなった時に、これを安全に路肩に止めて、それから確認の上、反応があまりないのであれば、手近の病院まで自動運転で行ってくれるというのが一番良いかと思います。その程度の自動運転ぐらいは10年ぐらいでは実現できるんではないかと思いますが、生きているうちに実現して欲しいと思います。

年末は忙しくて、今月の読み物は休休刊です。

今月のひとこと 2023年12月号

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今月のひとこと 2023年12月1日


またまたAIの話です。 今朝の一般紙、日経 とも AI を大々的に記事にしていました。 オープンAIのCEO解任復帰が話題になったせいでしょう。 元々 AIのこのようなシンギュラリティというか 技術クオンタムジャンプが起きるには 10-20年かかると言われていて、私もそう思っていましたが、どうもそれは非常に 早く来そうで、一般的には 人間とほぼ変わらないような AI が早晩登場しそうです。

ただ人間に完全に追いつくかというと 私はそうは思いませんが、 大概のデスクワーク は AI でこなせるんではないかと思います。 いま書いているような、こういうコラムに関して これが本当に AI が勝手に作るのかと言われると、どうもそうではないような気がします。

現在のAIでは、一体何を書くか ということすら教えてやらないとだめだし 自分の考えがきちんとプロンプトに入力して、AIに伝わるかどうかは心もとない話です。 従って 私の全生涯のデータを学習した生成AIであればできるんではないかと思います。

人間の一生のデータを全て集めても 10ギガバイトにしかならないというような話もありますので、それぞれの人間の過去のデータを蓄積すれば完全に自分のAIクローンが出来上がるんではないでしょうか。 しかし過去を全てデータ化するというのは、これは自分でも難しいし忘れていることも沢山あるし、ひょっとしたことで思い出すこともあるし、 これはなかなか難しいのではないでしょうか。

しかし、これから将来はライフレコードみたいな感じで自らの活動を全てデジタル化して記録することは不可能ではないと思います。 Googleの行動履歴、このような日記、アクションカメラ映像があれば可能だと思います。 その暁には 完全に人間の AI クローンが出来上がります。

こうなると、今書いているこのコラムとほぼ同じモノをAIが書くと言うことになります。 一度自分で書いたものと比べてみたい気がします。

それともう1つ大きな AI のメリットは 発想の転換です、 将棋の勝負を見ていても、わかると思うんですが AI は人間では考えつかない とんでもない斬新な発想というか、組み合わせを考え付くのでこれは非常に役に立ちます。

今の GPT3や4 でも十分にこれに役に立つでしょう。良くやっているブレストみたいなことは AI にやらせた方がよっぽど 新しいアイデアが出てきます。 ただそこで人間が頭を使わなくなったら どうなのかという問題は残ると思います。 完全に AI のアイデアに従って人間が作業するみたいな感じというのはあまり コンフォータブルな世界ではないんじゃないかと感じています。

話は変わりますが 遠距離Wifi通信の話です。 最近、長距離と言っても200m ぐらいですが、5GB 対応 のWifi機器Tp-Link CPE710 を設置しました。 従来は2.4Gと 八木アンテナを使ってやっていたことがあるんですが 2.4G は非常に妨害波が多くて、電波は十分 来ているのですが、途切れてしまうということがあったので、途中から LTE を使ったものに切り替えました。 独立したネットワークができるのので 通信費がかかる という問題があって、 1GB の契約ではちょっと複雑なことをやると、すぐ1Gを超えてしまいます。

常にデータ料金を気にしながら使うということになります。一般的な IoT での 温度とか監視カメラデータとかいうことであれば1Gあれば良いし、高速ではなく低速では150Kぐらいは出るので、これで良ければ、データはいくらでも使えます。

設定をしたり 初期設定をしたり調整をしたりするとやはり 高速速通信が欲しくなって、すぐ 1Gを超えてしまいますので、その時は 追加料金払うという手もありますが、 まあいずれにしてもデータ料金を気にしながら使うことになります。 そこで 光ファイブを引いているところと、たまたま 見通しになったところがあったので、ここで通信しました。

これを5G帯のWifiで繋ぐとデータ量は気にしなくても良いということになります。 私はよく YouTube の音声だけを聞いているのですが、これでも従来はスマホの LTE を使っていたのですが、これでWifi接続で使えてデータ量を気にする必要はないということになりました。

この5G帯を使ったWifiは非常によくできていて、両方で3万円ぐらいでしたのでコスパは非常に良いと思います。 アンテナは組み立てのバラバラになっていて、ゲインが23dbあるということです。 電波出力は 免許不要の10db、10mW みたいですが、これも車のスピードリミッタ みたいなものがあって、それを外すと約1 W ぐらいまで出せるみたいです。

こうすると当然 免許が必要ですが 現在の免許は非常に簡単になっていて無線技術士の免許は必要ですが届出だけで良いみたいです。 しかし 問題は 年間で何千円かの使用料がかかってしまうということです。

5G帯は屋外では使用禁止といわれていますが、5.6G帯で DFS 機能がついていれば OK ということになっています。 またAPが屋内、スマホが屋外でもOKらしいです。 さらに車内でも電力の制限はありますが使用可能になっています。

組み立て式のパラパラに関しては、ちゃんとこの 5.6G帯しか使えないようになっていました。 ただ電力はリミッッターを外すと1Wぐらいはでるので、この時はちゃんと無線局の免許取ってくださいね、 ということだと思います。 現在 10mW でほぼ見通しの距離 200m でだいたい80Mbpsぐらいは出ますので実用上はほぼ問題ないと思います。

アンテナの指向性が強いんじゃないかと心配してました。 BS アンテナをつけるなどは衛星をちょっと外すと受信できなくなりますが、 今回の場合はあちこちに散乱があるみたいなので、多少 ずれてもあまり 性能低下は起きないようです。

ルーターとしても使えるし 簡単なスペクトルアナライザーをついてるので妨害波のチェックにも使えるなということです。 5.6G帯を使っているということは、ほぼほぼないので 非常に良い環境だと思います。

もっとも良いのは 電源で PoE になっていて、給電側もついていて 給電側を電源の近く、そこから LAN ケーブルで PoEでつなぐということになります。私がずっと前に PoE を検討した時は非常に値段が高かったのですが、 改めて PoEを見てみると、対応のハブとか 給電機とかは普通のハブなんかと、あまり変わらないような値段になっていてびっくりしました。

LANケーブル張るのであれば、それと一緒にで電源線も張れば良いということだと思いますが、ただ電気工事の免許を持ってないと、できないので PoE でやると給電側は普通のコンセントですので 電気工事士はなくても良いのもメリットの一つだと思います。 カメラをつなぐ場合が多いと思うのですが カメラが PoE 対応になっているとカメラの周りがすっきりします。

今月の読み物ですが 「宇宙は「もつれ」でできている」「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか (ブルーバックス) 新書 2016/10/19

EPR パラドックスの周りをからスタートして、量子力学を拒否したアインシュタインとシュレディンガーはボーアなどとのやり取り、当時の物理学者の考え方を知るには最適です。

非常に不思議なことで、もつれた粒子をいくら離しても片方の状態が変わると片方の状態も同時に変わる、それも一瞬にして変わるという不思議な出来事があるのですが、 これで思い出すのは数学で落ちこぼれた学生時代に、その時はほとんど理解してなかったのですが シュレディンガー方程式を勉強した時に、これって シュレディンガーの波は、弱くなりながらでも無限についてるんですよね、ということを聞いたのか教えてもらったのか忘れましたが、そこだけ 非常によく覚えています。

結局 1つの粒子というか素粒子は無限に広がってるということなんでしょう。そうでないと、このもつれの問題も理解できないと思います。 しかしこれって非常に不思議なことなんですが、実際にもつれを使って 量子通信 が現に行われているので理論はともかく、現実はそうだということだと思います。

実験の話も出てきますが、実験はプリズムと偏光素子でやるんですね。 光子一つとか言う議論をしながら、プリズムやレンズで実験をしているのが、面白いと言うか違和感がありますね。 どう言う理屈でミクロな量子とマクロな実験が両立しているのか、一度きちんと調べたいと思います。

この本で言うと アインシュタインの相対性理論、古典物理学の最高峰ですが、次に似た同じ立場のシュレーディンガー、それと後は行列 量子力学 みたいなが出てきて、 これも私は学生時代に何もわからずに行列 ばっかり 教えられて嫌になって落ちこぼれましたが、後々になって考えてみると この時の 量子力学の 行列方程式のことを扱ってたんだというのを、今やっと分かりました。 私が数学嫌いになった理由の一つでもありますが、今となっては非常に興味のある分野で一生懸命勉強しています。

一人の天才の独創が生んだ相対論に対し、量子論は多数の物理学者たちの努力によって構築されてきた。その精緻化のプロセスで、彼らを最も悩ませた奇妙な現象=「量子もつれ」。因果律を破るようにみえる謎の量子状態は、どう理解されてきたのか。EPRパラドックス、隠れた変数、ベルの不等式……。当事者たちの論文や書簡、討論などを渉猟し、8年をかけて気鋭の科学ジャーナリストがリアルに再現した、物理学史上最大のドラマ。

【Amazon書評より】
アインシュタインが生涯信じなかった“幽霊現象”――。
最高の頭脳を翻弄した“量子の奇妙なふるまい”が、「宇宙観」に革命をもたらした!
量子力学100年の発展史を一気読み。

直観と論理の狭間で、物理学者がもがく!

一人の天才の独創によって誕生した相対論に対し、量子論は、多数の物理学者たちの努力によって構築されてきた。
数十年におよぶ精緻化のプロセスで、彼らを最も悩ませた奇妙な現象=「量子もつれ」。
たとえ100億km離れていても瞬時に情報が伝わる、すなわち、因果律を破るようにみえる謎の量子状態は、どんな論争を経て、理解されてきたのか。
EPRパラドックス、隠れた変数、ベルの不等式、局所性と非局所性、そして量子の実在をめぐる議論……。

当事者たちの論文や書簡、公の場での発言、討論などを渉猟し尽くし、8年の歳月をかけて気鋭の科学ジャーナリストがリアルに再現した、物理学史上最大のドラマ――。

今月のひとこと 2023年11月号

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今月のひとこと 2023年11月1日


先月号に続いて LLMと自動運転の話です。 先月号でLLMが自動運転で使えるんじゃないかとか書いておりましたが そういう検討も当然なされているみたいです。 運転中の画像をLLMで画像解析させて何が映っているかを、文章で出させてそれに従って運転するというやり方です。

例えば「横断歩道を人を歩いている」とか 「信号が赤である」とか言うのをずっとログとして残して、後で何がどうなってどう 運転したかがわかるというメリットがあるということです。 しかし今の LLM の画像解析は少しまだ頼りないところがあるので、まだ実現には時間はかかると思いますが、従来のやり方でカメラの画像解析とか センサのデータを使うとかいうやり方では、やはり限界があって、この一体何が起こるかわからないというLLM の仕組みをうまく使ってやればLLM は未知の事象にも対応できそうなので、本当の自動運転が実現するかもしれません。

最高性能の PC + グラフィックボードが必要になって、それを全部 車に積むのは無理があるので、あと数年待てば その性能の車載用機器が可能になるのではないかと思います。 そうなると カメラ映像だけで自動運転ができるという テスラのイーロンマスクの夢が叶うのではないかと思います。

いずれにしてもLLMはCPUパワーが必要です。 Microsoftは2019年以降、世界中で話題となっているチャットAI「ChatGPT」を開発したOpenAIに対して多額の投資を行っており、ChatGPTをリリースした直後の2023年1月には数十億ドル(数千億円)規模の出資を行い、長期的なパートナーシップを結んだことが発表されました。MicrosoftはOpenAIを支援するため、数億ドル(数百億円)以上を費やしてAI開発用のスーパーコンピューターを構築していたことも明らかになっています。今後はもっと桁違いの資金が必要になるでしょう。

自動運転で最近話題になったのはアメリカの GM の傘下のクルーズの無人タクシーが事故を起こして、これが DMV の逆鱗に触れて無期限の営業停止になったということでしょう。 尤も事故だけでは無くて、虚偽のデータを出していたと言うのも営業停止の背景にあるようです。

知らない間にアメリカの特にサンフランシスコではもう各社入り乱れて 自動運転の無人タクシーが走ってるようです。 このクルーズの事故は他の車と衝突して倒れた人を踏んでしまって、さらにそれを 60m 引きずったというのが DMV の逆鱗に触れた点だと言う事です。 こういう事象 というのは通常の自動運転の想定には無いと思いますので、そう言うプログラムされてなかったということでしょう。 やはり想定外のことに対応できるということが非常に大切なんではないかと思います。

自動運転がものすごく出遅れの日本ですが、レベル4の自動運転車が自転車と事故を起こして、それでこれも無期限の営業停止になったと言う、まさに日本らしい対応の仕方です。

自動運転レベル4というのは レベル3の上と言う感じではなくて要するにセンターで監視しながら決められた範囲で走るという、何かやり方が違うだけと思います。特に日本では、決められた範囲では出来なくて、決められたルートで、しかも徐行運転でと言うのが、同じレベル4でも大違いです。

アメリカのレベル4は、範囲があるとは言え、サンフランシスコの市内ですし、速度も他の人間が運転する自動車と同じ流れで走っています。 今回発表された、GMとホンダが共同して行う無人タクシーは東京都内です。

低速で誰も怪我もしていないのに単に自転車とちょっと当たったというだけで営業停止にしてしまうという、ゼロデフェクト的な潔癖さがある日本では規制以前に、なかなか前に進まないと思います。アメリカでは、今年だけで122件あるそうです。 少なくとも今まででも事故が起きてたが、今回の場合を除いては 営業停止になっていません。

連携して日本で東京で自動運転タクシーを始めようとしたホンダにとっては、発表直後にこういう事故があったので非常に間の悪いというか、ついていない日本としては、 それもある意味で日本らしい状況になっています。

レベル4というのは監視ドライバーがつかないレベルでレベル3より難しいという感じがするのですが、基本的には自動運転という観点では レベル3とあまり変わらないんじゃないかと思います。 ただ センターでの監視と地域を限定するという条件がついてるのが違うだけです。意外に、これは思ったり早く実現しています。

今はレベル3というよりは レベル2.5の自動車に乗っていますが、 これは自動車専用道路でもさらに限定された場所において渋滞という時速60キロ以下で ハンドルに手を添えていなくても良いというのがレベル3かレベル2.5。 しかし何かあるとちょっとしたことですぐその自動運転が外れ手動操作に戻ってしまいます。 レベル2としても レーンキーピングの場合でも、ややこしい所に来ると、すぐに自動が切れてしまいます。

本当に使えるのは オートクルーズだけだと思っています。 いずれにしても本当のみんなが想像するような自動運転 が実現するのは、まだまだ先で、今年末に出来ると毎年同じこと言っている テスラのイーロンマスクも、また来年また同じことを言うのではないかと思っています。テスラの今のやり方では、出来ないと思います。

現在のテスラの自動車がどうなってるか分かりませんが、少なくとも レベル2であっても、レーンキーピングでも ステアリングにトルクをかけ続けて自動が効かないのであれは、ずっとトルコを与え続けるというのは非常なストレスだと思います。 これも静電センサーを省くと言うコストダウンの一環です。

他の車ですと静電 タッチセンサーになってるので手を触れているだけで良いですので、まだストレスは少ないと思います。 ハンドルを引っ張っているのと同じような重さの重りを Amazon が売っていてその重りをつけておくと 手で引っ張ってるのと同じように システムは感じるので手放して運転できるということです。

過去に色々死亡事故があったのはどうも こういうことをしていたのではないかと言われています。 こう言う状態です全米各地で無人自動運転タクシーが走ってるのはちょっと 信じられないのですが、条件としては センター 監視と地域限定ということらしいです。

また細かい事故には気にしないということだと思います。 しかし 日本ではこういう割り切りは出来ずに自動運転だと事故が起きたら大騒ぎになるんだと思います。 それをやってる限り、なかなか自動運転の先進国にはならないと思います。

自動車で思うのは、先日アメリカの自動車総連がストをやって賃金交渉が妥結しました。 これで不思議に思うのは なぜ日本の労組が少なくとも スト権確立ぐらいはやらないのかと不思議でしょうがないです。 先日やっとスト権確立と言う見出しを新聞で見たら、M&Aに絡む待遇改善のストでした。

経団連も言うことが非常に何か細かい。昔の会長はもっとオーラがあって格調が高かったと思うのですが、大したことは言わないし、方や連合も何かおばさんが出てきて、何言ってるかわからない。 もっと賃上げとかをストを構えてもやる、と言えば良いのに、それは言えない言わない。

総評は消費税アップ賛成と言う前に、BPRが1以下の会社はもちろんトヨタもEVすら作れないので、これを立て直してから言って欲しい。

インボイスにしても帳票電子化にしても、税務署が経費を否認する確率が高くなるだけで、結果的に実質増税になってしまう。 財務省の深謀遠慮ですね。 こんな財務省の手に無条件に乗っかって、一時的なバラマキで胡麻化そうとする岸田政権はすっかり見透かされている。

結果的に日本の賃金は非常に低いところに落ち込んで、もう既に1人当たりの GDP は 先進国の中では最低ラインになっている。 さらに 貿易赤字が膨らんでいるので円安にはどんどんなって、さらに人口はどんどん減るし、日大で象徴されるように組織のガバナンスはどこも 確立されていないし、経団連や経済界は 元気がないし、連合も労働会も元気がない。

今月の読み物は「完全シミュレーション 台湾侵攻戦争」 (講談社+α新書) 2023/4/19 山下 裕貴 (著) ¥935

TVでおなじみ山下裕貴元陸将が想定する台湾進攻シミュレーション。

【Amazon 書評より】
「問題は、侵攻のあるなしではない。それがいつになるかだ」中国の台湾侵攻について、各国の軍事・外交専門家はそう話す。中国の指導者・習近平はなにをきっかけに侵攻を決断するのか。その際、まず、どのような準備に着手するのか。
アメリカ・台湾はその徴候を察知できるのか――。

元陸上自衛隊最高幹部が、台湾侵攻を完全にシミュレーションした!陸上自衛隊の第三師団長、陸上幕僚副長、方面総監を務めた元陸将・山下裕貴氏は、沖縄勤務時代には与那国島への部隊配置も担当した。中国人民解放軍、米インド太平洋軍、そしてもちろん自衛隊の戦力を知り尽くす。戦地となる台湾周辺の地形も分析し、政府首脳も参加する机上演習(ウォーゲーム)のコーディネーターも務める、日本最高の専門家で、本書はいわば、「紙上ウォーゲーム」である。

中国と台湾を隔てる台湾海峡は、もっとも短いところで140キロもある。潮の流れが速く、冬場には強風が吹き、濃い霧が発生して、夏場には多くの台風が通過する、自然の要害である。

ロシアによるウクライナ侵略では、地続きの隣国にもかかわらず、弾薬や食料などの輸送(兵站)でロシア軍は非常な困難に直面し、苦戦のもっとも大きな原因となった。

中国は台湾に向け、数十万の大軍を波高い海峡を越えて送り込むことになる。上陸に成功しても、その後の武器・弾薬・燃料・食料・医薬品の輸送は困難をきわめる。

「台湾関係法」に基づき、「有事の場合は介入する」と明言しているアメリカも、中国の障害となる。アメリカ軍が動けば、集団的自衛権が発動され、同盟国の日本・自衛隊も支援に回る。

つまり、自衛隊ははじめて本格的な戦闘を経験することになる。
日米が参戦すれば、中国は台湾、アメリカ、日本の3ヵ国を敵に回し、交戦することを強いられる。

それでも、習近平総書記率いる中国は、「必勝」の戦略を練り上げ、侵攻に踏み切るだろう。

そうなったとき台湾はどこまで抵抗できるのか。
アメリカの来援は間に合うのか。

台湾からわずか110キロの位置にある与那国島は、台湾有事になれば必ず巻き込まれる。与那国島が、戦場になる可能性は高い――。
手に汗握る攻防、迫真の台湾上陸戦分析!

山下 裕貴
1956年、宮崎県生まれ。1979年、陸上自衛隊入隊。自衛隊沖縄地方協力本部長、東部方面総監部幕僚長、第三師団長、陸上幕僚副長、中部方面総監などの要職を歴任。特殊作戦群の創設にも関わる。2015年、陸将で退官。現在、千葉科学大学及び日本文理大学客員教授。
著書に『オペレーション雷撃』(文藝春秋)がある