今月のひとこと 2019年7月号

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2019年7月1日
大騒ぎのG20がやっと終わりました。 大阪市内と離れてるし外出もしないので、関係ないかと思っていたら、なんと宅急便に影響が出て、荷物を送れませんでした。 G20と言うか安倍政権委対する評価は経済紙が結構厳しいですね。 日経も厳しかったし、先のイラン訪問に対してもウオールストリート紙もぼろくそだったようです。 結果的にはアメリカの対中国関税第4弾も中止になるし、大騒ぎした割には、代替え案もないし、まあこんなものかと思います。 G20首脳宣言を何とかまとめることが出来たのは良かったと思います。

国会も予定通り閉会しましたが、その直前の年金2000万円不足騒ぎは、麻生さんの対応のまずさもあって大騒ぎになりましたが、年金を考えるには良い機会になったのではないでしょうか? コトの発端となった金融庁の報告書ですが、大騒ぎする人はほどんどこれを読んではいないのでは無いかと思われます。

報告書自体は金融庁のサイトからpdfでダウンロード出来て、すぐに読めます。 内容は金融庁らしい、非常にまじめな力作です。 下手な市販本より遥かに良く、これを無料で読めるのは素晴らしいことです。 淡々と執筆していて、淡々と2000万足りないと書いてしまったのを切り取られて報道されたのです。

これを書いた人は、非常に事務的と言うか、淡々と分析評価をしているので、あの騒ぎには唖然としたと思います。 さらにこの件で引責辞任を迫られた局長は気の毒としか言いようがないですね。

この騒ぎの中で、ちょうどねんきんネットのサイト開設のIDが来たので、早速アクセスしてみました。 すでに年金受給中なので、みてもあまり意味がないのですが、従来の郵送のものとどう違うのか見てみました。

一言で言うと、役所が作ったものとしては、出来がものすごくよいです。 もちろん年金機構が作ったのではなくて、どうもNTTデータが関与している様子ですが、さらに下請けにだすので、そこの力量がポイントになると思います。

良くできているシステムの第一はE-TAXの国税庁のシステムですが、これは間違えると大変なので、慎重に作ってあると思いますが、最近の更新で、だんだんスパゲッティになってきたようで、わかりにくいメニューなどが増えてきました。

ねんきんネットのシステムは、そんなに複雑でもなく作ったばかりだと思うので、なかなか快適です。 自分が払った保険掛け金の額が50年前からずっと残っていて、おまけに激変した部分はちゃんと色がついていました。

最初から、こう言うシステムを作っておけば、余計な議論と時間と費用が節約できたのにと思います。 マイナンバーもシステムは出来ているのですが、ほとんど利用されないままになっています。

日銀の金融政策が行き詰ってきていて、次の手がなくなってきています。 金利を下げたりマイナスにするのは、金融理論からすると正しいのも知れませんが、日銀がさんざん言ったインフレ期待を高めるという点では、まったく正反対だと思います。 この中で、出てきたのがMMT (Modern Monetary Theory)。 自国通貨も発行権のある国が自国内で消化できる範囲なら、いくら通貨を発行しても問題ないと言うものです。 これが使える条件を満たすのは、日本とか2-3か国しかないのですが、日本の政府債務残高を正当化することはできます。

いずれにしても、少し前の国の借金が大きくて大変。 日本は沈没すると大騒ぎしたことは何だったのか。 このMMTを推進しているのが、保守右派の西田昌司参議院議員だと聞いてびっくり。

ここに日本政治の左右のねじれと言うか、左派リベラルの存在意義がなくっていると感じました。 そもそもリベラルは、大きな政府で、増税して福祉を充実すると言う立ち位置があったはずで、反対の右派は減税して、小さな政府を目指し、低負担低福祉、残りは自助努力と言うのが本来の立ち位置です。

アメリカの2大政党がうまく機能しているのは、右派の共和党が特に富裕層の減税と福祉切り捨て、つまりオバマケアを縮小しようとしてます。 反対に左派の民主党は増税で、オバマケアを推進すると言う方向で、政策の対抗軸がはっきりするわけです。

野田元首相の消費税増税で福祉を充実と言うのは、まさにリベラルの政策そのものだったのですが、ここに3党合意で保守の自民党を引きずり込んだまでは良かったのですが、これ以来保守であるはずの自民党が消費税増税を言い、リベラルの野党は増税反対を言うという、ねじれが生じてしまって、自民党は保守本来の政策を推進すると共に、本来野党の政策である増税で福祉充実も取り込んでしまって、結局リベラル野党の出番がなくなってしまったのです。 それで単なる反アベしか言えなくなってしまって、衰退がはじまっているのです。

前述の西田議員のMMTも、本来はリベラル野党の政策であるはずで、現にアメリカの民主党大統領候補の政策案でも、MMTまでは行かないまでも、財政出動の政策はどんどん出てきています。 西田議員はTV番組では、それなりに論陣を張っていましたが、あまり迫力もなくて、居心地が悪そうでした。 そりゃリベラルの政策を言うのは落ち着かないでしょうね。

今月の読み物は先月に少し紹介したジョージ・オーウェルの『一九八四年』 新訳版 ハヤカワepi文庫 \929

先月号で紹介したときは、ずっと前には読んだことがあったのですが、細かいところは忘れていたので、改めて読んでみました。 電子書籍で読んだのですが、あとで良く調べると、すでに著作権は消滅していて、日本語で無料で読めるものが、ネットにアップされていました。 少し読みにくいですので、有料の方が良いかもしれません。

町のいたるところにテレスクリーンがあって、それによって監視されているのですが、少し前ならだれがそれを監視するか、膨大な人手が必要と思っていたのですが、最近のAIの発展で、人手に関わらず監視できるようになりました。 現在の中国の監視カメラでの監視を想起します。 顔認証だけではなくて、歩き方とからも人物特定できて、いつだれが何処にいるのか瞬時にわかるそうで、1984の世界が実現しているのです。

過去や事実の改ざんとかも、現在の中国政府のやり方をみていると同じようなことになってきています。 1984の改ざんは徹底していて、新しい事実が出てくると、それに反する過去の記述はすべて改変されてしまいます。 AIとデジタル媒体による記録であれば、完全に実行できそうです。

2+2=4と2+2=5を同時に正しいと言う二重思考やニュースピークと言う新しい言語によって、思考の幅を狭めて、支配者に都合の悪い考え方そのものを単語を制限することで、出来なくなるようにするとか、徹底していますね。 ニュースピークは、中国の漢字を簡単にした簡体字を想起させます。

韓国の表記も気になりますね。 漢字を排して全部ハングルで表記するので、元々日本で明治のころに作られた新しい概念の漢字を、そのまま韓国語読みしてハングルで表記するので、非常に分かりにくいそうです。 漢字のままだと見ただけで意味は大体わかりますが、それをハングルにすると元の意味は失われてしまって、何故こう発音するのかが分からなくなっているそうです。

最近の韓国の言動が過激化しているのは、この辺にも遠因があるのではないかと思って検証中です。

元々漢字は、言葉の違う民族をまとめるのに有効だったわけで、現に日本では、中国語を漢文と称して、返り点などを振って、要するにほぼ同時通訳をやっているわけですね。 さらに音読みと訓読みと言うまったく関係のない二か国を同時に扱っているわけです。 さらに読みだけが残った平仮名とカタカナがあり、非常に複雑な表記になっていますが、漢字かな交じり文は読むには便利で読みやすいです。


 

今月のひとこと 2019年6月号

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2019年6月1日
トランプ国賓来訪は大騒ぎでした。 全体としてはうまく順調に行ったのではないでしょうか。 この訪問や今月のG20を契機に、日本の外交地位が大いに高まっていることは間違いないでしょう。 、中国は図体は大きいが、その思考はまだ途上国だし、EUはそれ自身の存立が怪しくなってきていて、イギリスは民主主義の根幹が揺るぎ、フランスでもポピュリズムが吹き荒れ、盟主でユーロの恩恵を最大限に受けたドイツにもポピュリズムが台頭してきています。 最大の力を誇るアメリカも何をしだすかわからないトランプ大統領のポピュリズムと言って良いでしょう。

最近はトランプ氏の評価も例のハノイ会談を蹴った時から、明白に変わってきているようです。 対中国政策は、オバマ前大統領時代の反対を行く強硬路線で、これには敵である民主党も支持をしています。 日本は米国の51番目の州になるとか言われたこともありましたが、このまま中国のやりたいようにやらせると、尖閣はもちろん沖縄もさらには本土も中国のものになって、私の生きているうちにはならないとは思いますが、中華人民共和国日本自治区になるのは51番目の州よりイヤです。

中国では国民全員に個人番号ならぬ個人点数がつけられて、この点数で日常生活の出来ることが制限されていくようです。 まあクレジットカードの与信ランクみたいなものでしょうが、もっと精密で全員に適用されるのは、英国のジョージ=オーウェルの小説「一九八四年」に登場する「ビックブラザー」が現実のものになると言うことです。 現在の状況は、単なる関税を掛け合う貿易戦争では無くて、将来の世界がジョージ=オーウェルの小説「一九八四年」になるかどうかと言う分水嶺に居ると思います。

今朝の新聞でスパコンの「京」の後継マシンの名前が「富岳」となったと報道されました。 名前は公募したようで、その他の候補は「穹」(きゅう)、「叡」(えい)、「Yukawa」(ゆかわ)、「凌駕」(りょうが)、「光明」(こうみょう)、「解」(かい)などがあり、応募数の1位は「垓」(がい)、2位は「雅」(みやび)、3位は「極」(ごく)だったそうですが、公募時に提示していた「世界トップレベルの性能をアピールする」「親しみやすい名称」などの条件を加味して採用しなかったとのこと。

「ふがく」と聞いて、旧日本軍の超大型爆撃機を思い出しました。 こっちは「富嶽」ですが、アメリカ軍による初の日本本土空襲が行われた1942年(昭和17年)に、中島飛行機の創始者である中島知久平が立案した「必勝防空計画」に書かれていた、アメリカ本土空襲を可能とする大型長距離戦略爆撃機です。

アメリカ本土爆撃を視野に入れ日本を飛び立ち太平洋を横断してアメリカ本土を爆撃、そのまま大西洋を横断してドイツで補給を受け、再び逆のコースでアメリカを再攻撃しながら戻ってくるか、またはソ連を爆撃しつつ世界を一周すると言う壮大な計画であった。全長45m(ボーイングB-29の1.5倍)、全幅65m(B-29の1.5倍)、爆弾搭載量20トン(B-29の2.2倍)、航続距離は19,400km(B-29の3倍)、6発エンジンを目指したとのこと。

スパコンの富岳は、この爆撃機と同じく世界一を目指して超ド級のスペックになっていて、1000億円を超える開発費で富士通によって開発された64ビットCPU「A64FX」を搭載します。 このCPUは、英Armの命令セットアーキテクチャ「Armv8-A」をスーパーコンピュータ向けに拡張した「SVE」(Scalable Vector Extension)を実装し、「幅広いソフトウェアに対応する汎用性、超並列、超低消費電力、メインフレームクラスの高い信頼性を実現するとのことで「京」の120倍の性能が出るそうです。

クロックは良く分かりませんが、メモリは32Gバイト、バンド幅は512ビットで1Tバイト/秒、ノード当たりつまりチップのコアは何と48コア+2アシスタントコア(何か良く分かりませんが)、1ラックに384ノード収容で、何ラック並べるのかは、実際の運用との兼ね合いだと思います。 もし100ラック並べると、「京」の性能が1ラックで出ることになります。 これで、スパコン世界一を目指して欲しいと思いますが、すぐに追いつかれるでしょう。 この分野は体力勝負になってきました。

今月の読み物は、「消された「徳川近代」明治日本の欺瞞」 単行本 原田 伊織 著
Kindle版 ¥1,263 単行本 ¥1,404
江戸時代の再評価が盛んですが、本書は特に幕末の明治維新に関しての新たな視点を示します。 我々が学校で学習したなかで、太平洋戦争敗戦と明治維新は、近代の出来事として、一定の評価がなされています。 太平洋戦争敗戦時に関しては、アメリカ占領と言うハッキリした事象があり、憲法がマッカーサーにより作られたと言う話などが明白になってきていて、如何に占領軍の刷り込みがあったのかハッキリしてきています。

一方の明治維新に関しては、本来は徳川全否定、新政府万歳が、新政府の刷り込みのはずですが、これに関する評価があまりなされていなかったように思います。 江戸時代を再評価する段階で、幕末の徳川政権の活動があまりにも悪く言われすぎでは無いかと常々感じていましたので、本書はその点にズバリと切り込んだ、痛快な一書です。

幕末の徳川政権には、たくさんの有能な官吏が多くいたはずですが、それは新政府によって、本書に言う「土中深く埋め去られている」と思います。

商品の説明 内容紹介
明治政府に消された幻の「徳川近代」
『明治維新の過ち』を嚆矢とする「維新三部作」の著者待望の新章第一弾。
明治ニッポン近代化の礎を築いたのは薩摩でも長州でもなく、西郷・大久保でもない–。『明治維新の過ち』で、教科書的な明治維新観に一石を投じた著者が、明治政府によって埋没させられた歴史を丹念にひもとき、歴史の真相に迫ります。
明治に改元される5か月前、幕臣小栗上野介忠順が新政府軍に取り調べを受けることなく斬首。後に大隈重信によって「明治政府の近代化政策は、小栗忠順の模倣にすぎない」とまで称された逸材である。本書は、横須賀に製鉄所、築地に日本で最初の本格的なホテルを建造した小栗の歩みを照射することで、徳川幕臣らによって進められていた「近代化」の全貌をひもときます。
さらに、咸臨丸でアメリカに渡った遣米使節の一員だった秀才・小野友五郎など、ニッポン近代化の礎として活躍した幕府のテクノクラートの足跡を辿り、なぜ彼らの功績が埋没したかを検証。抹消された歴史の真実を解き明かします。

【編集担当からのおすすめ情報】
大隈重信によって「明治政府の近代化政策は、小栗忠順の模倣にすぎない」とまで称された逸材・小栗上野介。横須賀に製鉄所、築地に日本で最初の本格的なホテルを建造した小栗の歩みを照射する。


 

今月のひとこと 2019年5月号

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2019年5月3日
令和の時代になりました。 約30年続いた平成が始まったときは、インターネットの「
い」の字ぐらいはありましたが、ここまで大きくなるとは夢にも思いませんでした。 メールアドレスの表記もいろいろあって、たまたま見つけた@マークのあるメールアドレスが良かろうと、取得したのが始まりです。

1992年ごろにブラウザのMosicが登場して、技術者が画面を見て興奮しているのを横から見たら、画像はなかったですが、フォントのきちんとした、モノクロですが階調付きでA4の論文が表示されていました。 それまでは5×7のドットフォントしか見たことがなかったので、これには衝撃を受けましたが、それでもここまでの発展は予想だにしませんでした。

確か、UUnetのCEOか誰かが、これからはインターネットがマルチメディアのインフラになると言っている新聞記事があり、何というホラを吹くのだと感じました。 当時は最高でも54kのモデムしか使えなかった時代でした。 アメリカのアパートを借りたときに、壁にLANコネクタが出ていて、それにつなぐと1.5メガが出たのには驚愕しました。 もっともルーターが未整備で、そのアパートの他の部屋のPCも表示されていました。 今ならセキュリティ上とんでもない話です。

令和のお祭り騒ぎをしている間に、韓国は差し押さえた資産の売却の手続きを開始し、日中融和のなかで、尖閣への中国船の領海侵犯が増加しているようです。 同じく韓国の経済も急降下で、韓国発の世界不況が起きるのではないかとも言われています。

新天皇への祝辞を送った韓国に北朝鮮はイチャモンをつけています。 ベネズエラもきな臭くなってきたし、日米貿易交渉も本番を迎えます。 連休明けはすぐさま現実に向き合わないといけないと感じます。

トランプ大統領は外交では結果的に正しい方向に向かっていて、しかも強力です。 他方国内的には問題が多く、対する民主党の奮起が望まれます。 来る大統領選挙の候補者選びがスタートしましたが、注目されているのは異色の新星、ピート・ブーティジェージ(Pete Buttigieg)。 アイオワ州の党員集会で、バイデン25%、サンダース24%に続いて11%の支持率を獲得して3位につけ、選挙の玄人たちをびっくりさせた。 日本ではトランプ大統領を予言した木村太郎が紹介しました。

バイデンはあまりにも高齢で新味がない、サンダースはあまりにも左寄りで、米国民には多くは指示されないと思います。 AOC(アレクサンドリア・オカシオ=コルテス)も期待の星ですが、如何せん若過ぎ。 ピート・ブーティジェージは、まず名前が読みにくい。 アメリカのインタビュー番組でも、司会者が、この発音で良いか?と聞いていました。 37歳、LGBTで、もし大統領になれば、初の30歳台で、しかも初のファーストジェントルマンと一緒に登場することになるでしょう。

ハーバード卒でローズ奨学生としてオックスフォード留学。 29歳で米インディアナ州サウスベンド(South Bend)の市長になります。 先日北海道知事になった、夕張市長を思い出させます。 一番の強みは、トランプはやらなかった兵役についていて、アフガンで戦闘にも参加しました。

頭が良いのでしょう、際どい質問にも正面から明解に答えるのはすごいです。 LGBTが引っかかりますが、トランプは女性と違って正面切って批判できないようですが、保守層の支持は得られないでしょう。 しかし最も民主党らしい候補者であることは間違いないです。

最近の話題で最も大きなのは、ブラックホールの撮影に成功したことです。 しかし、この写真には違和感があって、もちろんカメラでパチッと撮ったものではないのですが、TV報道などでは、そのように撮影したと言う印象で報道しています。

実際は、APEX(チリ)、アルマ望遠鏡(チリ)、IRAM30m望遠鏡(スペイン)、ジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡(米国ハワイ)、アルフォンソ・セラノ大型ミリ波望遠鏡(メキシコ)、サブミリ波干渉計(米国ハワイ)、サブミリ波望遠鏡(米国アリゾナ)、南極点望遠鏡(南極)の8か所で得られた生データの合計は数ペタバイトにもなり、これらはドイツのマックスプランク電波天文学研究所とアメリカのマサチューセッツ工科大学ヘイスタック観測所に設置された専用のスーパーコンピュータで処理して、映像化されました。

それで映像化するソフトによって違いが出るとよくないので、3種類のソフトを使って映像化し、発表されたのは、その中で一番出来の良い画像だったらしいです。

総勢で200名を超す関係者ですが日本の役割は非常に大きく、それぞれの観測点のデータを超精密な原子時計で同期させました。 この超精密な原子時計の分野でも日本は最先端を行っています。 問題の画像化ですが、いろいろ調べましたが、干渉計のデータから画像化するのは、それ専用のソフトで行い、生データのを慎重に補正した後は、ソフトで自動的に画像は生成されるようです。

生データも膨大で今回の撮影は波長1.3mmのミリ波を使い2017年4月に行われて、1日に350テラバイトが生成されました。 これを何日かやって、数ペタバイトのデータが相関器に入力されて、処理されました。 最近のディスクは一台で8テラバイトぐらいありますので、最終的に1000台ぐらいのディスクを集めたと言うことでしょう。 8か所なので、だいたい一か所100台のディスクとなり、そんなに大きなものでは無いと思います。

これを通信ではなくて運んだと言うのが面白くて、本欄を整理したときに見つけた以前の記事で、DVDのデータを通信で送るのか、DVDを宅配でおくるのか、どちらが時間金額の効率が良いかと言うのがあって、これと同じだと思いました。 最先端の通信インフラがあるところは別にして、現時点では輸送するのが一番速くて、コストも低いと言うことでしょう。

今月も読み物がなかったので、先月見た映画を紹介します。 一部の映画館ではまだやっているようです。
第91回アカデミー作品賞を受賞した「グリーンブック」。

普通は見に行かないのですが、新聞の評論で、やけに高い評価があったので、見に行きました。 人種差別が大きく残っているアメリカ南部に演奏旅行に行くと言うアフリカ系のピアニストとイタリア系の用心棒の話です。 最初はどうなるかと思いましたが、普通の映画なら途中から和気あいあいとなるのですが、この映画は最後まで緊張感は続きました。

最後のライブハウスでの飛び入り参加の場面は圧巻。 まあこんなにうまいピアニストが居たらビックリしますが、以前にセントルイスの飲み屋にぶらっと入ってみましたが、まあトンでもなくうまいのがゾロゾロ。 これでは多少は日本でうまいと言われても、埋没してしまうと思いました。

ピアニストが警察に捕まった時に、知事から電話があって、それっで釈放されたのですが、知事は登場しませんが、電話のやり取りで、警察署長に州兵を出すぞと脅かされたのが分かって、これはリトルロック高校事件 の逆ですが、それを思い出させる会話です。

さらには、何で知事が電話してきたと言うと、ピアニストが逮捕されたときに電話を1本かけさせてくれと言って、架けた相手がロバート・ケネディ司法長官だったと言うのがオチになっています。 民主党好きのハリウッドならではのシナリオでした。

期待していなかった分だけ感動は大きかったし、こういう味はアメリカ映画でしか出せないと思いました。 ピアノ演奏は、もっと聞きたかった。。

【映画.comより】
1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。黒人差別が色濃い南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。

出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を築いていく。トニー役に「イースタン・プロミス」のビゴ・モーテンセン、ドクター・シャーリー役に「ムーンライト」のマハーシャラ・アリ。トニー・リップ(本名トニー・バレロンガ)の実の息子であるニック・バレロンガが製作・脚本を手がけ、父とドクター・シャーリーの友情の物語を映画化した。監督は、「メリーに首ったけ」などコメディ映画を得意としてきたファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリー。アカデミー賞では全5部門でノミネートされ、作品賞のほか脚本賞、助演男優賞を受賞した。


 

今月のひとこと 2019年4月号

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2019年4月1日
とうとう新元号が、事前の予想に反して、「令和(れいわ)」となりました。 出典は事前の予想通り、中国の漢籍にではなくて、万葉集でしたが、ひらがなの印象が強い万葉集と言うのは意外でした。 日本の古典の代表的な万葉集から採ったのは、全く正しいですね。 選者の苦労が覗われます。

初春の「令」月にして、気淑く風「和」らぎ

現皇太子の諡になるので、「安」の字は絶対無いと言われていたのですが、その通りで、いずれは「令和天皇」になります。 昭和の和と重なるのは、恐らく少し議論があったと思いますが、和歌がベースになるので皇室との親和性も高いと思います。

国内が元号話題とさらに桜開花の話題でで沸騰している間に、海外はしらけているかも知れないですが、米朝関係は、振り出しに戻り、イギリスは混沌としてきたようです。 また稿を改めて書きたいと思いますが、EUは終焉を迎えたのではないでしょうか。ブレグジットはやはりEU終焉の始まりになりそうです。 20世紀最大の実験としては失敗するのではないでしょうか。

前稿で書いたように、やはりボルトンが強硬な文書を作って金正恩に渡したところ、会談は一気に破談になりました。 トランプの交渉術の一端が良く分かりました。 これでトランプは一気に得点しました。 相手を持ち上げておいて、一気に寄り切る。 寄り切れなければ、躊躇なく席を立つ。

これで一番青ざめたのは、習近平でしょう。 生半可な交渉ではダメだと思い知ったことでしょう。 トランプも金正恩ではなくて、習近平を半分眺めながら、交渉していたのでしょう。 東アジアの外交では満点ですが、ゴラン高原の件とか、メキシコ国境の話とか、他の分野では、ずっこける点も多いです。

恐らく辞めてしまったマティスとか、今回ならボルトンとかのコントロールが効いている件に関しては、正しい方向ですが、関係していない件に関しては、本人自身の考えがでてしまって、むちゃくちゃになってしまっています。

昨年末にサーバーを移転してから、本欄もリニューアルしようと思って、年明けからいろいろトライしてきましたが、なかなか思うようになりませんでした。 知人の息子さんの手を借りて、WordPressのカスタマイズをして、その後も手を加えて、やっと何とか気に入るものになりました。

1990年代の中頃に作ったホームページをずっと使ってきましたが、改めてホームページの世界を眺めてみると、まさに浦島太郎状態になっております。 当初はHTLMでコードを書いて、それを表示させ炊いたのですが、その内に表示を見ながら、リアルタイムで修正・加筆が可能になりました。

その後は、コンテンツの管理が重要になり、CMSが盛んに作られるようになりました。 この辺りまでは、何とかついて行ったのですが、途中からは本業が忙しくなってせいもありますが、この分野を離れていました。 その間に、CMSの発展形であるWordPressと言うフリーのプラットフォームが出来て、その上で莫大な量のテンプレートやプラグインが作られて流通しています。 一節ではWordPressベースのWebサイトは30%を超えると言う事です。

またWebサイトの構築ですので、そのベースを使って、これも莫大な量のマニュアルと言うか、使い方の記事が、検索すればいくらでも出てきます。 WordPressを使うのには、如何に検索で目的の記事を発見して、必要なコードを入手したり、適切なプラグインを入手したりするのが、主要な作業になるようです。

WordPressもとてつもなく複雑な仕様になっており、確か初期バージョンを少し使ったことがありますが、そこからは大進歩していると思います。 バージョンも最近に5になりました。

しかしシステムが非常に複雑なので、問題が出ると解決が難しくなります。 勢いカットアンドトライになってしまい、技術の習得と言う点では、少し心配になります。

今月の読み物の代わりに今月の映画です。 映画『運び屋』

アール・ストーン(クリント・イーストウッド)は金もなく、孤独な90歳の男。商売に失敗し、自宅も差し押さえられかけたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられる。それなら簡単と引き受けたが、それが実はメキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だということを彼は知らなかった…。 本作の原題は “THE MULE”。動物のラバを意味するが、転じて“運び屋”という意味も持つ言葉。

イーストウッドが自らの監督作品で主演を務めるのは『グラン・トリノ』(08)以来10年ぶりだが、『グラン・トリノ』の超頑固おじいさんは迫力がありました。今回も超頑固を予想していたのですが、10年後の運び屋は、結構物わかりも良く、良い意味でも悪い意味でも、老人になったと言う感じです。

ユリの花栽培で家庭を顧みず、“デイリリー”というユリの花に生涯を捧げる。 別名を“ヘメロカリス”ともいうこの花の花言葉は、「とりとめの無い空想」「一夜の恋」「愛の忘却」と、正にアール自身の性格や彼の過去の行動を象徴しているのが面白い。 ユリの品評会でグランプリに選ばれるシーンは、オスカーの表彰式を彷彿とさせて面白い。 この映画でも監督賞と主演男優賞を受賞したかったに違いない。

ここに“デイリリー”のもう一つの花言葉、「苦しみからの解放」を踏まえて映画を観ると、ラストでアールが“デイリリー”を栽培している場所の持つ意味が、まるで違ったものとなってくる。

洋らん栽培と自動車と、頑固な年寄りと言う点で、非常に親近感があります。 写真で見るように、栽培用のハウスもなかなか良いです。 何人か雇って栽培をしているようですが、その割には農場全体が分からないし、ハウスは狭すぎる。 ハウスの中も綺麗で、使っている感じがしなかったです。

本人の演技は良いとしても、家族の描き方がステレオタイプというか、役者が下手なのか、不自然な点が多くありました。 ラストシーンも、裁判で無罪を主張する弁護士を押さえて、自ら罪を認めて、最後は刑務所でユリを栽培すると言うシーンで終わっています。


今月のひとこと 2019年3月号

2019年3月3日
とうとう1年の6分の1が過ぎ去りました。 今年の2月は特に忙しく、あっという間に逃げる2月になってしまいました。

米朝会談は誰も予想しないアッと言う結末になりました。 会談から引き上げる時の金正恩の顔は引きつっていたと言う話もあり、自分から求めて親書を送ったりして自分から要求して最後は開催地まで自分の要求で実現した会談の結果は何も無く、手ぶらで帰る羽目になったようです。 帰途の北京での会談がどうなるかですが、交渉は行けると見込んだ習近平は何と言うのでしょうか? 中国も米中貿易戦争でそれどころでは無いのかも知れません。

会談はボルトンが途中から無理に入り込み、誰も知らないと思っていた核施設の写真を見せたのが発端で、これには金正恩も国内の根回しを含めて用意が出来て居らず、交渉にはならなかったようです。

結局、延々と列車旅行をしてまで行ったのに成果ゼロの金正恩。 ヘタな妥協をしなくて良かったトランプは50点。 これと3.1に全てをかけていた韓国の文在寅も得るところが全くなく、これはマイナス評価になるのではないでしょうか。 一歩引いていた習近平も微妙ですが、金正恩が少しはおとなしくなって、中国の言う事を聞くようになれば、少しはプラスかも知れません。

トランプは米朝会談でこそ失点は無かったもの、国内では満身創痍で、会談当日にペロシにぶつけられた公聴会のコーエン証言で、ボロクソに言われて、ベトナムのマリオットホテルで、会談そっちのけで、敵ではあるCNNをずっと見ていたそうです。 あの公聴会は、TVではセンセーショナルな発言の所を放送していましたが、全体では何と7時間もやっていたそうです。 日本の議会でも、少し徹底的にやらないといけないと思います。

最近、特に官僚の管理劣化が激しいです。 元々あまりガバナンスのないところでしょうか、最近とみにガバナンス不足が目に付きます。 尤も民間でも、超大手を始めガバナンス欠如の場面が多く見受けられます。

最近では日産ゴーン事件。 特別背任に関しては、伝えられる情報だけから見ると、そこら辺の零細企業の経営者のお金の使い方そっくりで、これが売上げ何兆円もの超大企業のトップの行動とは思えない公私混同も良いところです。 零細企業なら、自分で稼いだお金と言う意識はあるでしょうが、これだけ大きな企業なら、自分だけでは稼げないです。

以前にあった某都知事の公私混同経費事件。 これも全く同じ使い方だったと思います。 経理上問題なく使っていると言うのが某都知事の弁明でしたが、まるで零細企業社長の税務調査への弁明みたいで面白かったです。 これの最大の問題は、使ったお金が自分で稼いだものではなくて、国民都民の税金だという事です。 これを全く忘れた弁明でした。

経済もダメだダメだと言われながら、そんなには落ちないです。 サスガに米朝会談が不調に終わったと伝わった時は下落したのですが、明くる日には上昇しました。 今週末も上昇し22,000円を覗う状態です。 リーマン級が来る来ると言われていると来ないものなんでしょうね。

関係がギクシャクする韓国ですが、一番不可解なのは昨年末に起こった韓国軍艦によるレーダー照射問題。 その後のゴタゴタも、これを糊塗しようとする動きの一環でしょう。 あるいは日本が本件にはかなり強硬になったので、その反動だと思います。

そもそも、あのレーダー照射は一体何だったのだ? と言う事に対して、あまり言及が無くなりました。 その中で一番おもしろく、また全ての事象を説明できるのが、北朝鮮亡命説。 恐らくその説の尾ひれだと思いますが、その説の概要は以下の通りです。

金委員長が、国家的プロジェクトとして建設している『元山葛麻海岸観光地区』を11月1日に視察中、朝鮮人民軍による暗殺未遂事件が発生した。 主犯格の軍人たちの大半は処刑されたが、その中の5名が逃れて舟で逃走。 日本に向けて亡命を計った。

そのことを知った北朝鮮当局は、自分たちでは追いきれないため、ホットラインを通じて文在寅政権に、拿捕を依頼した。そこで韓国は、海洋警察庁の警備艦はもとより、韓国海軍が誇る駆逐艦『広開土大王』まで繰り出して、日本海一帯を捜索し、発見した。 P-1撮影のビデオでは、ゴムボートで漁船を取り囲んで包囲しているように見えると言う専門家のコメントもあった。

こうした韓国側の不審な行動をキャッチした自衛隊は、P-1哨戒機を偵察に向かわせた。 韓国側は、この『隠密行動』の目的が発覚したり、北朝鮮船が日本に渡ったら、大変なので、自衛隊の哨戒機を追っ払うため、レーダー照射を行った。

逃亡を図った朝鮮人民軍の5人は、一人がすでに死亡していて、残り4人は飢餓状態にあった そこで4人の緊急手当てをした上で、翌日、板門店まで連行して、北韓(北朝鮮)側に引き渡した。金正恩政権からは、非常に感謝された」た。

最後の4名をあっという間に返したのも不自然で、しかしこう言う背景があるのなら、駆逐艦が出動したことなど不可解な事象やその後の韓国の理不尽な反撃も、全て説明できます。

しかし、これなら日本政府は何も知らなかったのか。 当然にP-1が出動した時には分かっていたはずだが、アッサリとビデオを公開した。 恐らく知っていても、単なる瀬取くらいにしか思っていなかった可能性はある。 しかし官邸の指示とは言え少し拙速に過ぎたと言わざるを得ません。

全ての全体像は、文在寅と金正恩しか知らず、駆逐艦の艦長やその他の関係者も真実を知らされず、指示に従っただけと思われます。 とこう考えていくと、本当に暗殺未遂があったのかどうかは分かりませんが、これに近い事件は起きていた可能性が高いと思います。 その後の顛末はこの通りだと思います。

韓国関連の話が長くなったし良い話題が無かったので、今月の「ITの話題」は休刊です。

今月の読み物は、「米中もし戦わば」 戦争の地政学 ピーター・ナヴァロ (著) 赤根洋子 (翻訳) Kindle版 ¥ 2,000

4月に文庫本も出るようで、現在は予約受付中です。 \1,048

少し古いものですが、当時は単なる戦争シミュレーション物と誤解していましたが、最近改めて読んでみて、トランプの対中国政策は、ナバロが主導していると言う事が良く分かりました。 ほとんどこれに書かれているように対中国政策は進んでいるように見えます。 米中貿易戦争を理解するためにも有効です。

◆トランプ政策顧問が執筆!◆

・経済成長のために必要な原油の中東からの輸送ルートは、太平洋地域の制海権をもつアメリカによって抑えられている。
・空母と同盟国の基地を主体にした米軍に対抗するため、安価な移動式のミサイルで叩くという「非対称兵器」の開発を中国は進めてきた。
・南シナ海や尖閣諸島の海底に巨大な油田が発見された。
・南シナ海や尖閣諸島を囲む第一列島線。その内側の制海権を中国は握りつつある。
・歴史上、既存の大国と台頭する新興国が対峙したとき、戦争に至る確率は70%を超える。

経済、政治、軍の内情……。
最前線の情報をもとに、米中戦争の地政学を鮮やかに読み解く。
トランプの政策顧問による分析で、日本の未来が見えてくる!

解説:飯田将史(防衛省防衛研究所 地域研究部 中国研究室 主任研究官)



今月のひとこと 2019年2月号

2019年2月1日

中国の経済が急減速してきた割には、まだ国内への影響が、あまり変化がないように見えます。 リーマンショック級の下落が起きると言われていますが、株価もかろうじてではありますが、2万円をキープしています。 3月の米中交渉の結果では、急激な下落に見舞われるのかもしれません。

韓国関係も想定以上に悪化して、筋の通らないことばかり言うのは、どんな神経をしているのか理解不能ですね。 このままで行くと北主導の半島統一が現実になってきます。 38度線が対馬海峡に降りてくると言うことで、日本始まって以来の対朝鮮半島情勢となってしまいます。 任那を失った古代の日本と似たような状況になるのでしょう。 日本と友好関係にあった百済も滅亡してしまい、多くの百済人が日本に亡命してきました。

北主導の半島統一がなされたら、大量の韓国保守層が日本に亡命してくるのではないでしょうか。 古代ではこれが日本の発展に非常に効果的だったと言うことですが、今回はどうなるか?

北方領土問題も、そう簡単には決着しないと思いますし、決着するとしても世論の大反対になるような決着ではないでしょうか。 ロシアは中国と米国を睨みながら、日本と交渉していますが、国際状況がある程度固定化して、先が見えてこないと、簡単には状況が変化するとは思えません。 先日の日ロトップ交渉でも、結局結果は何もなかったと言うことです。

アメリカの国境の壁問題では、とうとうトランプ氏が折れて、民主党ペロシ議長の勝利に終わりましたが、これも時限的なもので今月中には、また新たな展開となるでしょう。 いずれにしても、この2-3月はニュースから目が離せません。

株価は一進一退。 機関投資家の参加が減ってきているのか、個人の取引が増えているのか、中小の少し業績が良いところは、100株200株の取引で、値段が大きく動くようです。 少しでも材料があると急激に変化します。 少し上がってくると、利益確定で落ちてしまう。 みんなおっかなびっくりで参加しているように見えます。 先行きは不安定ですから、今のうちに処分しておくか、永遠に持ち続けるか、どちらかでしょう。 それなりに配当があれば、プロはこうは行かないでしょうが、貯金代わりと思って、寝かせておいても、いずれは貯金よりは、有利な結果となるでしょう。

特に短期の取引は、最近はAI自動取引が多いためか、その裏をかくのは無理だと思いますので、短期で追いかけると一時的には利益が出ても、トータルではマイナスになっていくと思います。 プラスになったのは、宝くじにでも当たったと思っておいた方が安全だと思います。

ITの話題ですが、先日大阪インテックスで開催された、IoT展に行ってみました。 ほかの5-6の展示会と共催されていたので、駆け足でざっと見て回りました。 IoT/M2Mに関しては、もう少し進歩しているかと思いきや、20年前とほとんど変わらない展示ばかりで、いまだに高価な端末を売っていました。 聞くと言い訳に、これをネタにビジネスを探すツールに使っていると言うことですが、既にマーケットは出来ているので、今更ながらと思いながら聞いていました。

新しいバズワードは「RPA」ロボティック・プロセス・オートメーション(robotic process automation)。 認知技術(ルールエンジン・機械学習・人工知能等)を活用した、主にホワイトカラー業務の効率化・自動化の取組みらしいが、従来型の業務自動化との差があまりわからなかった。 半分はロボットとか、AIとかのキーワードで営業するのに使われているのではなかろうかと、感じました。

いずれにしても多少は自動化が進むとは思いますが、未だに紙ベースで処理しているケースが多いです。 手書きの請求書とか領収書を見ると愕然としてしまいますね。 エクセルによる処理は多くなってきている感じがしますが、それ以上が行かない。 逆にエクセルで何でもかんでも、文章もプレゼン資料も作って、しかも、そのエクセルファイルを、そのまま送ってくる。 せめてPDFにして、パスワードでも掛けたら良いのに、といつも思います。

最初の表計算ソフトが出現したときは衝撃だったですね。 エクセルから見るとほとんど縦横の足し算引き算しか出来ませんでしたが、プログラミング不要!と言う謳い文句で、当時の所属会社では一気に100台以上の、今から考えるととてつもなく高価なパソコンを導入しました。 それも導入してから、使い方を考えると言う荒っぽさで、しかし新しいものを入れるときは、こうしないと浸透しないと思います。

当時はその企業も元気で、日本も元気で、インフレとは言え、年率で30%も給与が上昇したと言うのは今では夢のような話です。

先日衝動買いしたパスワード解析ソフトの威力に脱帽。 ブラウザはもちろん、いくつかのアプリで、過去に入力したIDパスワードを一覧表で出すというソフトです。 ずっと前に忘れていたアカウントや、間違って入力してしまったアカウントなどが一発で出てきます。 恐らくPCにあるキャッシュのデータを解析しているのだと思いますが、それにしてもずいぶん昔の、キャッシュは消えていると思うのまで出てきて驚愕の一言です。

何らかの方法で、PCの外からログインしてPCに入って、このソフトを起動したら、ほとんどすべての、PCのユーザーが忘れているものまで、全部盗むことが可能です。 このソフトは一度使って、結果は紙に印刷して、ソフトはアンインストールして、結果も削除しておきました。 通常のIDパスワードは漏れることは当然と考えて、2段階認証やワンタイムパスワードが必須ですね。

今月の読み物は、「内戦の日本古代史 邪馬台国から武士の誕生まで」 (講談社現代新書) 倉本 一宏 (著)

中国・朝鮮情勢に気を使った古代政権の動きを見たくて、読んでみました。 最初はもっと退屈な本だと思いましたが、いろいろな内戦が一冊に入っているので、逆にそれぞれの話がテンポ良く解説されています。 ほとんど忘れていた壬申の乱も一気に書かれていて、人名や地名は現在と異なるので、そこは半分読み飛ばして、全体の動きを復習しました。

当時は、高句麗との関係が重要で、今でいうと北朝鮮と満州を合わせたぐらいで、大国です。 中国も半分は敵国扱いで、間に入った南朝鮮の東半分の新羅は中国や高句麗や日本との間を行ったり来たり。 西半分の百済は日本と同盟を結んで、最終的には滅ぼされてしまって、百済人は日本に亡命してきました。

ざっと見ると、現在の朝鮮半島と似たような政治状況で、民族がそのまま居ると、基本的には同じと言うことでしょう。 本篇の最初に触れましたが、このまま文政権が継続すると(可能性は低いとは思いますが)、半島全体が北朝鮮になり、中国の影響がそこまで及びます。 現時点でも韓国は中国の影響を大きく受けていますが、これがもっと大きくなると思います。

また、北朝鮮は、核兵器は絶対に手放さないと思います。 半島の非核化を謳って、在韓米軍を追い出そうとしていますが、それでも理屈をつけて、核は持ち続けるでしょう。 今度は対中国と日本に対して必要になりますから。 その時に日本はどうするか? 北朝鮮が核保有国になるのは時間の問題として、その後は日本も核武装するのではないかと言うのが、北朝鮮の核よりも大きな関心事です。

衰えたとは言え、世界第3の経済大国の隣に、国境を接して、核保有国が2つもあると言うのは、どう見ても不安定です。 最低限、非核3原則を見直して、持ち込みを可能にしないと、パワーバランスが取れないと思います。 アメリカがアジアから引き上げると言うことにはならないと思いますが、この場合は中国の1国2制度の日本自治区になるか、核武装して真に独立するかの究極の選択を迫られるでしょう。

古代国家リーダーの政策を眺めて、現代の状況を眺めるのも悪くはないと思いました。

内容紹介

古代国家はいかに建設され、中世社会はいかに胎動したのか?

倭王権に筑紫磐井が反乱を起こした理由は? 蘇我馬子と物部守屋の国際的な路線対立とは? 古代史上最大の戦乱「壬申の乱」勝敗の分岐点は? 桓武天皇の「征夷」を生んだ国家観「東夷の小帝国」とは? 天慶の乱はどのように中世へと時代を転換させたのか?――古代の戦いから日本のかたちが見えてくる、画期的な一冊。

内容(「BOOK」データベースより)

古代国家はいかに建設され、中世社会はいかに胎動したのか?倭王権に筑紫磐井が反乱を起こした理由は?蘇我馬子と物部守屋の国際的な路線対立とは?古代史上最大の戦乱「壬申の乱」勝敗の分岐点は?桓武天皇の「征夷」を生んだ国家観「東夷の小帝国」とは?天慶の乱はどのように中世へと時代を転換させたのか?―戦乱から日本の特質に迫る一冊。古代の戦いから日本のかたちが見えてくる!