今月のひとこと 2025年8月号

今月のひとこと 2025年8月1日

参政党・神谷宗幣代表ブチ切れ「それはあなたの主観」テレビ番組で皇位継承巡り“大バトル”

今回の参議院選挙で参政党が躍進しまし、自民党は衆議院に続き参議院でも過半数を維持できなくなりました。 参政党は時期の衆議院選挙では100人レベルで立候補者を立てて、20-30人を目指すそうです。 インタビューやユーチューブを見ていても政策がまだ生煮えの感が否めません。 方向性は良いと思うので、今後に期待ですが、組織のバックが無いし、今までこう言う政党の末路を見てきたので、お手並み拝見というところでしょうか。

日米 関税交渉はやっと終わったというか、とりあえず一段落という感じです。 合意文書が無く、進捗状況を四半期ごとにチェックするという ベンセントの発言もありましたが、これは赤澤大臣がそういう議論はしたことがないという記事が載ってました。 いずれにしてもトランプは来年の中間選挙をにらみながら、何かあったら 関税アップをちらつかせながら、さらに高い要求をしてくるのだと思います。

日本側の負担が不明確でも関税率 そのものは15%とはっきり決まっているので、現時点はともかく、将来的に日本は不利な状況に追い込まれるのではないかと思います。 その一方で 中国はなんと24%が25%の関税の実施を 3ヶ月 延期したということです。 レアアースをカードで切るとアメリカはヘナヘナとなってしまいました。 こういう時こそ トランプ はしっかりして欲しいのですが、キッチリTACOとなりました。

関税というのは 同盟国に対しては 効果を発揮するが、敵対国に対しては 効果を発揮しないという話もありまして、まさに今そういう状況だと思います。 韓国が終わって次はインドです。 インドというのは非常に したたかな国で悪く言えば二股外交をずっとやってるわけで、インド 太平洋と言っているのですが、なかなか こちらには乗ってこない。

グローバル化からブロック化へ 世界のものづくりの大きな転換点

この関税によって世界は3分割されるのではないかと思います。 アメリカ単体と強権国家 ロシア、中国とBRICSの一部、 日本と EU ブロック。 日本と EU は どの程度 結束を固められるかですが、TP-TPP をもう少し拡大して、せっかくイギリスが加入してるんですが、 EU にとっては非常にやりにくいのでしょうが、日本としては何とか引きずりこんで こちら側のブロックにすれば良いと思います。 要するに ブロック化が完成するわけで これは第二次世界対戦の時と同じで 何かの拍子で世界第3次世界対戦になるのかもしれません

以前にChatGPT を使ってエクセルのマクロを作ったことがあって、これは非常にうまく動きました。 これに味をしめて、今回は少し気合を入れて Python でかなり長いスクリプトを作らせてみました。 Pythonは比較的新しい言語で私は全く知らなかったので、完全にあなた任せで言われる通り という感じでやってみました。

まず、やりたいことをプロンプトに入れて、それから試作のスクリプトを作って、それを動かしながら 足りないところを追加していくというやり方です。 設定に必要なディレクトリの初期設定とかは、あらかじめ指定しておくか、自分でスクリプトを修正すれば良い。 面白いのはスクリプトを作った後で、こういうこともできます ああいうこともできます という ご提案をいろいろ示してくれることです。 フルのスクリプトを作るのは結構長いので とりあえずの方針だけ 示して これでいいですか という話で、これで良ければフルで作ります という話です。

Chat GPT にはどんな便利機能がある?

Pythonの立ち上げ方 そのものを私は知らなかったので、 これが Windows に最初から設定されていてインストール コマンド打ち込めば良いと言う事が分かりました。 そういうレベルからスタートして、 HTML のファイルの処理をやりました。 全角半角の処理もできました。

AIで 一番良いと思うのは今さら聞けない状態でも 何度でも聞けるし、いくらでもやり直しが出来ます。 これが人間 相手だと相手は怒り出すと思いますが AI の場合は同じことをいくらでも質問できます。 さらに非常に基本的なことを聞くのも恥ずかしいと思うようなことでも気兼ねなく聞けます。 また面白いことに 最初は非常に丁寧な言葉遣い だったのですが、だんだん進む に従ってぞんざいになってきて、こちらの入力もぞんざいになるのですが、最後の方は単に結果だけ 示してくる、というようなこともありました。 確かにその方がこちらも楽です。

もう少し驚いたのは無料ChatGPTを使っているのですが、前は少し処理するともう今日はこれで終わりですみたいなことになっていたのですが、今回は2時間ほど ずっと詰めてやったのですが、 それでも別に終わりでは来ませんでした。

単なる 検索の延長というよりは こういう スクリプトとかコードの生成と言うのは非常に役に立つ。 これを開発した人は最初は、 この辺からスタートしたのかなという感じもしますし、完成度は高いと思います。 作ったスクリプト もちゃんと動きますし、もしエラーが出たら スクリプト 全体をアップすれば訳の分からないシンタックス エラーが出ても、それを 全部アップすれば、どこがどう 間違えてるかをちゃんと教えてくれます。

警察庁、ランサムウェア「Phobos」「8Base」による暗号化された被害データの解除ツールを開発

ソフトウェア開発の生産性は飛躍的に上がるのではないかと思います。 少なくとも、よく知らない言語で作る時などは楽なんではないか、イチから 言語を勉強しなおさなくても、何も知らなくても スクリプトは作れるという感じです。

あと気がついたのが記憶力。 他の AIをよく知らないのですが、ChatGPTは記憶力があまり良くないような感じがします。 以前にプロンプトで設定した、こういう条件のもとでやってくれと指示しているのですが、それをしばらくすると忘れてしまって抜けた状態になってることがありました。 全部覚えていると混乱するので、適当に削除しているのだと思いますが、最初に自ら設定して表示した条件を守ってほしいと思います。 それを削除する場合はこちらから指示するということになるはず。

ソフトウェアの基本知識はある程度必要で全くの素人が使えるとは思えないのですが、やりたいことを伝えながら 修正していくというやり方で一応の完成は します。 エクセルのマクロはそんなに長くないと思うので、マクロはこれで気軽に使えるようになりました。 従来は気合を入れないと使えませんでした。 複雑なフォーミュラも 関数表を眺めながら四苦八苦することはなくなるのではないかと思います。

警察庁がランサムウェアの 暗号解除 ツールを公開しています。 行政としては 大ヒットだと思いますが、なぜこういうことが出来たかというと、何かのきっかけで マルウェアを作っているグループの身柄を抑えたらしいです。 その時に、そこの 事務所のPCからマルウェアツールのコードを引っ張り出してアルゴリズムを調べて、それから解除ツールを作ったということです。 さすが 警察 ならではの手法だと思いますが、この犯人グループが使っていたマルウェアツールは結構出回ってるらしいので、 これで助かる人は多いのではないかと思っています。

今月の読み物は「邪馬台国から大和政権へ」 (大阪大学新世紀セミナー) 福永 伸哉 、 大阪大学創立70周年記念出版実行委員会 単行本 ? 2001/10/1 福永 伸哉 (著) ¥1,100 税込

最近 ひょんなことから 邪馬台国を思い出して、いろいろ YouTube などを見ていると 学生の頃に流行った九州説、 特に 『「邪馬台国」はなかった』古田武彦説は当時熱中して何回も読みました。 邪馬「臺」国ではなくて魏書に書かれている邪馬「壹」国を間違いだと直さずにそのまま読むと言う主張から、他の文献の取り違えを調査して、そのような例は無いと言う事を根拠にしています。

本書は 2001年発行と少し古いですが2000年の時点でのでも、かなりのレベルで特に筆者は鏡の専門家らしいので、鏡に関しての編年はかなりできて来たということです。 今まで 博物館に行って鏡を見てもあまりよくわかって分からなかったのですが、 この本を読んで鏡のどこを見たらいいのか良いのかが非常によくわかりました。 先日 奈良・富雄丸山古墳から出土した3つの鏡の年代がばらついているという新聞記事がありました。

埋蔵前の400年ぐらい 古いものもあるようで、埋葬された人の部族が 400年ぐらい持っていて最後に 埋葬したということらしいです。 これが 比較的早い段階で分かるというのは、こういう編年がきちんとできていると言うことです。

学生時代後はほとんど関心がなくなってしまいましたが、 吉野ヶ里遺跡とか巻向 遺跡とかが発見されて、弥生時代の後期から古墳時代の認識が非常に進んだような気がして、少し調べると 九州説は絶滅危惧種でヤマト 説が主流らしいです。

九州説は良いのですが、なぜ河内にあの巨大な 仁徳陵などがあるのかと言う疑問に答えられないで、イマイチおかしいと思っていましたが、 やはり 奈良盆地で大和政権は誕生したようです。 ずっと以前から 卑弥呼の墓と言われていた 箸墓 が、どうも 本当に卑弥呼の墓 らしいというのが最近の主流です。

あの巨大な箸墓が古墳の最初の出現 例で、巨大で完成形の前方後円墳が 突然現れてそこからずっと全国に広がっていったとのこと。 箸墓の東隣にあるホケノヤマ古墳が、その直前らしいので、 あのホケノヤマから一気に大きくなったということです。 少し離れたところには唐子鍵遺跡という大きな 弥生時代の遺跡があって、ここから巻向に移転したのではないかと言われれいます。

特に有名なったのは巻向遺跡で、本当にJR巻向駅のそばにあって、発見されたときは 真っ先に見に行きましたが、既に埋め戻されていて、こんなところにあるんだと思いました。ただ突然出現してるので、なぜ突然出現したのかよくわからないところです。神武天皇の東遷 説をベースにして、九州からヤマトに移ってきたという話もありますが、これもなかったようです。
2世紀の後半ごろに倭国大乱があったそうですが、 九州勢と大和勢の争いで、この結果 統合的な立場として 卑弥呼を中心とする邪馬台国が それの統合役を果たしたということのようです。 尤も巻向には東海地方の土器はたくさんあるが、九州のモノは少ないと言う矛盾もあります。

私が関心を失ってから何十年も経ちますが、その間に 土器とか鏡の編年が非常に進んで、今では10年か20年単位でその時期が特定できるそうです。編年は相対的にしか時代が 分かりませんが、木の 年輪による特定が進んだのでピンポイントで 時代が特定できるようになったらしいです。

従ってもし魏志倭人伝が無かったか失われていたとしても、かなりの部分は解明できてたと思います。



今月のひとこと 2025年7月号

今月のひとこと 2025年7月1日

世界2位の富豪に米オラクル創業者ラリー・エリソン、「資産約35兆円」

先日のニュースでオラクルのラリーエリソンが 世界長者番付で第2位になったという話がありました。 まだ生き残っているわけでも、すごいと思うのですが、それでも着実にオラクルを成長させて資産を増やして、大富豪になったみたいです。 80歳になったらしいのですが、もっと年上と思っていた私とそんなに違わないので、 同世代と言っても良いくらいです。

当時はデータベースメーカーでサンフランシスコの101号線のスタジアムの東側に、その高い建物があって、それがオラクルだと言うのがイメージです。 そういうデータベース 会社は、当時はあまり儲かるとは思ってなかったのですが、 結局システム サービスとかそういうことで、どんどん大きくなっていって、着実に業績を伸ばしていったみたいです。 当時のデータベース会社は意外に生き残っている会社が多い感じがします。

もっと派手だったサンマイクロは結局 オラクルに買収されてしまって、 Java とか言うも 、みんな オラクルの持ち物になっています 。

日本製鉄が漏らした“苦し紛れ発言”、3兆6000億円のUSスチール買収で背負った「大きすぎる代償」とは

買収と言えば日本製鉄の USスチール 買収は、ずっと1年以上前から注目していたのですが 粘り勝ちですね。 なかなかすごいもんだと思います。 当時も これがうまくいったらすごいと本欄でも書いていたのですが、結果的にいろんな条件が付きましたが、結果的にはうまくいったと思います。 橋本会長の粘り勝ちだと思います。 トランプの元国務長官のポンペイオもコンサルタントとして雇ったのですが、あまり役に立たなかったようです。

最初バイデンが反対したことが良かったのではないかと思っています。 トランプは、バイデンの言う事を必ず ひっくり返すので、うまく行くと思ったのでしょう。 トランプも内心は賛成しながら、アメリカの伝統のある会社が、日本に買収さるのは受け入れがたかったのでしょうが、日本製鐵も4兆円近い投資をすることを約束さされてしまって、さらに日本製鉄側から提案したらしい黄金株でアメリカ政府の制約がかかるという状況になってしまいました。 それにしても USスチールの経営も株主も賛成してたとはいえ、このような政治化してしまった案件をがっぷり 4つに組んで勝ったというのは、今までの日本には全くない事だと思います。 政治はもちろん、経済も二流化してしまった日本で、久々の明るいニュースだと思いました。

米上院、財務長官人事を承認 ヘッジファンド出身のスコット・ベッセント氏

トランプ 関税の交渉が行き詰まったようです。 いずれにしても、ここまで来ないといけないとは思っていましたが、 日本 得意の変化球を投げまくって相手が疲れるの待っていたのでしょうが、なかなかそうはいかずに真正面から切り替えしてきています。 関税の期限が迫っていることを盾に脅しにかかってきていますが、日本側でこれに対応するのは経産省の官僚たちで、今後はこの官僚の力量が問われます。 さてどうなるのでしょう? 日本製鉄に習って、アッという結末にして欲しいと思います。

ちなみに 関税交渉の赤澤大臣の相手のスコット ベンセントはゲイで男性の夫がいて、養子と思いますが二人の間には2人の子供もいるということです。 この点から見てもトランプが 単なる多様性反対者ではないということが、良く分かると思います。

現役の頃に非常に親密にしていた 知り合いも 実はゲイだったということが後で分かって、その時はまだ一般的では無かったので、色々聞いてみました。 最初は嘘か勝手に言っているだけだと思いましたが、運転免許証を見るとちゃんと「F」 となっていました。 脳を詳しく調べると、そういう体は男だが 心は 女性であるというようなことが診断出来ると言ってました。 最初にベンセントを見たときに、見かけは全く違うのですが 似たような雰囲気を感じたので、 よく調べてみたらやはり、そうなっていました。 Wikipedeaでは何故かそこはボカしてありました。

自分のメールがダークウエブに漏洩していないかチェックできる。

その時の話ですが やはり女性の心を持つ男性が女性になるという確率の方が逆より高いみたいです。 アメリカでも女々しい 男は許せないのですが、男っぽい女性というのは許せるというか、よくいるので それはそのまま生活してるのではないかという話でした。 あまり詮索しなくて、やはり多様性の時代であるのでしょう。

最近のITの話題では何と言っても「160億件のパスワードが流出―アップル、フェイスブック、グーグル、GitHubも」 でしょう。 既にパスワードはめちゃくちゃ長いのでない限り、8桁とか10桁ではすぐに解読できるようになりましたし、160億件も流出したら、何処かに含まれているでしょう。 パスワードは解読できると言う前提で設定すべきです。 後は暗号化技術を用いたパスキーにするしかありませんが、対応するサイトが少ないのと、使い勝手がイマイチ良くありません。

今月の読み物は 「われは熊楠」 2024/5/15 岩井 圭也 (著) 直木賞

和歌山の白浜に行った時、熊楠記念館 があって、その時はまだ以前の古い建物でしたが、 先日 行くと 新しい建物になっていました。 昭和天皇が来られた時の記念碑が建っていて、それでやっと 認識したという記憶があります。

今回この本を見つけたので早速 読んでみましたが、いろいろ書いてあって、 面白いし何故か分からなかったのは神社の合祀の反対運動に参加して警察に逮捕までされているのです。 この動機が良く分からなかったのですが、この本を読んで 要するに 神社が合祀されるとその神社が取り壊されて鎮守の森 もなくなるので、 それに反対したということみたいです。

明治時代に全国的に神社の合祀が政策的に行われて、今住んでいるところにも合祀されて、建物だけ残っていた神社があります。 合祀されても境内は残ると思うのですが 和歌山ではそうでは無かったのかもしれません。 昭和天皇が同じ分野の研究者だったということもあるのですが、興味を持たれたというのは なるほど という感じです。

【Amazonより引用】



今月のひとこと 2025年6月号

井伊直弼
井伊直弼|日米修好通商条約,安政の大獄,桜田門外の変

今月のひとこと 2025年6月2日

昨年の4月あたりからフォローしてきた 日本製鉄の US スチール買収が佳境を迎えました。 完全子会社にするという話が決まった、と言う報道があったのですが、 結局は トランプ大統領が最終承認をせずに中途半端になっています。 しかし日本製鉄も良く 頑張りました。 森社長が頑張ったのと、USスチール側がどうしても買収してもらわないといけない状態になっていた事が大きいと思います。

第一次トランプ政権時代の国務長官だった ポンペオ氏までアドバイザーに迎えてまでやって、土俵際 で何とか 持ちこたえたという感じですね。 この結果で日本製鉄さらには日本企業の政治力が如何ほどのものか分かると思って、ずっと注視してきましたが、大したもんだと思います。 まあ 日本製鉄としては、 どんどんお土産を渡す羽目になってしまいましたが 、これはある程度想定していたことなんでしょう。 最後の段階で黄金株 とかいうウルトラCが出てきましたが、これは意外に日本製鉄から出た話らしいですが、如何にも小手先と言う感じで、ウォールストリートのトップの面々が多数居る政権内では採用されなかったようです。

日米貿易交渉を見ていても連想するのは江戸時代のペリーやハリスとの通商交渉です。 明治政府の刷り込みで、必要以上に江戸幕府側がディスられていますが、ペリーが砲艦外交で脅して、その後にタウンゼント-ハリスと井伊直弼の間で交わされた日米修好通商条約 が不平等条約として有名ですが、思うより不平等ではなかったと言うことです。 トランプが日本はタフネゴシエーターと言うくらい、当時の江戸幕府も、朝廷の攘夷論との狭間で苦労して、しかしキッチリと交渉をまとめました。 現在は関税で脅されての交渉ですが、江戸幕府を見習って、したたかな交渉を期待しています。

WTO協定には「政府調達協定(GPA)」という協定があります。これは先に述べた「政府調達」の事業で、国内産業を過度に保護したり、外国企業を差別しないようにしたりするものです。

トランプ 政権の政策の方向性が良く分かりません。 貿易が問題だと言うのは貿易赤字が「悪」と言う点を除けば、中国をWTOに入れたのが間違いの始まりで、中国以外は為替操作とか補助金とかの不公正は少ないと思います。 問題は中国です。 サプライチェーンにしっかりと入り込んでいて、不公正極まりないやり方で、おまけに行儀も悪い。 ここを何とかしないと、いくら関税を弄っても難しいのでは無いでしょうか。

もっと同盟国を大切に連携して共同して中国に対応しないといけませんが、ちょっと交渉しただけで、対中国の関税は30%、中国側は10%、日本の自動車は24%で、一体どっちを向いているのかと言いたくなります。 現時点では対中国交渉はトランプの負けです。

今となっては遅きに失しますが、TPP をきちんと 発動して、中国包囲網を作っておけば良かったのと思います。 日本としては珍しくリーダーシップを発揮してTPPをまとめましたが、 今となってはアメリカは入らないので、ASEANとEUを参加させて、アメリカ抜きでTPPをまとめていくべきです。 すでにイギリスは入っていますので、他の国も十分可能性はあります。 現TPPの参加条件を緩めなければ、中国は入れませんが、中国はいろいろ理屈を付けて入ってこようとするでしょう。 RCEPというのもあるので、中国はこちらをメインに進めてくるのではないでしょうか。

こうなるとロシアと中国さらには北朝鮮がブロック化しますので、それへの対応も必要でしょう。 しかし中国も胡錦涛返りが伝えられますし、ロシアも連邦国家なので、何時崩壊するかもしれません。 しばらくは予断を許さない状況だと思います。

宇宙ヨット実験のイメージ図(提供 JAXA)

NATOもアメリカが抜けたら力が半減しますが、憲法上の問題はあるとしても日本も何とか参加して対ロシア防衛網を構築すべきでしょう。 こう言う構図では中国とロシアさらには北朝鮮が結託して対抗してくるでしょうが、いずれも日本と国境を接していますので、いずれにしても対応は必要になります。

最近パッとした話が少ないですが、イカロスの話題です。 金星探査機あかつきと相乗りで、2010年に打ち上げられた ソーラーセイルを主推進装置とした宇宙ヨットです。 2019年ごろから通信が途絶えたり、復帰したりを繰り返しましたが、2025年5月になって、全く通信が出来ない状態になってしまって、とうとう追跡を諦めたようで、プロジェクト終了となりました。

プロジェクト終了は残念ですが、宇宙ヨットが今も宇宙を航行していると想像するだけでワクワクします。 14mx14mの帆を広げて、帆には太陽光パネルが貼り付けられて、動力とし、帆自体は太陽光の圧力を受けて加速します。 光の圧力は僅かなので、加速も僅かですが、光速に近いところまで加速できます。

太陽から飛んでくる太陽風で推進する方法もありますが、イカロスは太陽風でなくて、太陽光で加速するらしいです。しかし太陽光はわずかで、全体で0.1gしかかからないようです。 そのため、太陽光パネルで発生した 電力でイオンエンジンを動かして、その推進力も利用しているようです。

こういう風に光や粒子を受けて 宇宙を航行する ヨットみたいなことは、私の感覚的には大好きなので、ずっと前に SF でそういう話があったのですが、実現したというので 当時 非常に感動したことを覚えてます。

051ファミリーワンチップマイコン ■限定特価品■
D8751H

IT関連の話題ですが、現在一番多く使われているマイクロチップ というのがインテル発祥の 8051 とのこと。 今なお現役で、1000種以上のバラエティーがあるとのこと。 私もこれが出た時に使ったのですが、非常に 使い勝手が良かった。 その後は当たり前になりましたが、当時は非常に珍しいと思ったのは、ピンにアナログとかデジタルの 入出力があって、それが設定によって切り替えられるということです。

如何にピンをうまく使うか、部品をみんなピンに繋いでしまって、後はタイムシェアで切り替えて使うのです。 例えば表示とキーの入力。 表示していないタイミングで、キーをスキャンすれば、一気にキー入力と表示が出来てしまいます。 こういうのは、当時の伝統的なハード屋さんでは手に負えず、かといってソフト屋さんにも出来ず、の状態でした。

問題は、まずチップが入手できないこと。 なんとか 代理店に交渉しても数個しか入らない。 さらに大きな問題はPROMに書き込んで動作するのですが、この書き込み機が特殊で入手が出来ない。 その後開発して作って商品化しましたが、当時は取りあえず書き込み機を入手するのが最大の仕事でした。

PDP-11/20の本体というかプロセッサ。実際にはこれに外付けで磁気テープドライブやらパンチカードリーダ/ライタやらも加わるので、3ドア冷蔵庫並みの高さのラックに収められている事が多かった 出所:Computer History Museum

最初のマーケットはアメリカだったので、現地でソフトウェアを修正しても書き込めない。 現地の会社の VP にお願いしたのですが、どこから聞いたのか、真夜中の飛行機で到着する人が持ってるという情報を仕入れてきて、空港の 到着ゲートで待ち受けて、その人間から無理やり半分で 借りてきたみたいですが、これで作業が 前に進んだというような 逸話があります。 もっともこの VP は日本人ですが、 その後事故で亡くなってしまって、 アメリカのビジネスがあまり成長しない一因にもなったと思っています。

さらに記事で見つけたのが PDP/11 まだ 現役で動いてるような感じですが、これは当時としては、スタンダードなミニコンで、 大きな存在でした。 その後 出てきた マイクロチップは みんな PDP/11のコマンドセットを 踏襲してるような気がします。 メインフレームに相当する上位機種は、標準となったVAXです。 性能は現在で言うと一番性能の低いマイクロチップより遅かったと思います。 公称1MIPS。 MIPSなんて言う単位は最近は使いもしません。

標準機になっていて VAXで動くか動かないかというのが当時ありましたが、だいたい1億円 したので 憧れの機種でした。 大きさも大きかったのですが、 何処かに残っているのでしょうか。 サンタクララのコンピューターミュージアムにはあるのではないかと思います。 一度休館日に行ってしまって、もう一度行きたいと思うのですが行く機会がありません。

知能とはなにか ヒトとAIのあいだ (講談社現代新書 2763)

今月の読み物ですが 「知能とはなにか ヒトとAIのあいだ」 (講談社現代新書 2763) 新書 ? 2025/1/23 田口 善弘 (著)

最初は通常のそもそもAIとは? という話から始まる書籍 だと思って読み(聞き)始めたのですが、 ニューロネットとの関係から始まって、人間と AI との関係について 非常に面白く 解説されていました。 最初の予想に反して非常に面白かった。 現在のLLMは 単なる統計処理 であり、AGIには別のアプローチが必要であるというのはこの筆者の立場ですが、 今日の日経紙にも記事があって、ここではLLMのようにデータを教え込むのでは無くて、AIが自ら学習する方式でないとAGIに到達しないとなっていました。
おそらく、もう一度シンギュラリティがあるのでしょう。 最初はディープ ラーニングで音声認識が高度になり、次のLLMであたかも人間が会話するようなツールが出来ました。 3回目でやっとAGIに到達できる方式が確立するのではないでしょうか。
オープンAIは新しい概念の携帯端末を開発するそうです。 現状のスマホは完成形に近づいていて、次は全部音声で操作するもので、表示は無いそうです。 しかしPCとスマホが共存する様に、新携帯端末、スマホ、PCが共存するようになっていくのでは無いでしょうか。

【Amazonより引用】
チャットGPTに代表される生成AIは、機能を限定されることなく、幅広い学習ができる汎用性を持っている、そのため、将来AIが何を学ぶかを人間が制御できなくなってしまう危険は否定できない。しかし、だからといって、AIが自我や意識を獲得し、自発的に行動して、人類を排除したり、抹殺したりするようになるだろうか。この命題については、著者はそのような恐れはないと主張する。少なくとも、現在の生成AIの延長線上には、人類に匹敵する知能と自我を持つ人工知能が誕生することはない、というのだ。
その理由は、知能という言葉で一括りされているが、人工知能と私たち人類の持つ知能とは似て非なるものであるからだ。
実は、私たちは「そもそも知能とはなにか」ということですら満足に答えることができずにいる。そこで、本書では、曖昧模糊とした「知能」を再定義し、人工知能と私たち人類が持つ「脳」という臓器が生み出す「ヒトの知能」との共通点と相違点を整理したうえで、自律的なAIが自己フィードバックによる改良を繰り返すことによって、人間を上回る知能が誕生するという「シンギュラリティ」(技術的特異点)に達するという仮説の妥当性を論じていく。
生成AIをめぐる混沌とした状況を物理学者が鮮やかに読み解く
本書の内容
はじめに
第0章 生成AI狂騒曲
第1章 過去の知能研究
第2章 深層学習から生成AIへ
第3章 脳の機能としての「知能」
第4章 ニューロンの集合体としての脳
第5章 世界のシミュレーターとしての生成AI
第6章 なぜ人間の脳は少ないサンプルで学習できるのか?
第7章 古典力学はまがい物?
第8章 知能研究の今後
第9章 非線形系非平衡多自由度系と生成AI



今月のひとこと  5月号

今月のひとこと 5月2日号

米ホワイトハウスのレビット報道官

トランプ政権が100日 になりました。 それにしてもトランプのニュースが出ない日がないぐらい いろんなことをやったと思います。 めちゃくちゃだとか 狂ってるとかいう話が いろいろありますが、トランプないしはトランプ政権がやろうとしてることと、トランプが実際やってることの乖離が激しいのではないかと思います。

それにしてもレビット報道官はすごいですね。 原稿も見ないでバーっと喋る。 答えたくない時でも、関連の話をバーっとやって、さらにどうでも良いことを、もう1フレーズ喋る。 英語も聞きやすくて、英語教室の題材にもなっています。 ちなみに、眉毛が太いメーキャップはMAGAケーキャップで。トランプ政権の女性は同じ化粧をしています。

成し遂げたいと思っているのは、バンス副大統領に代表される 40歳前後の若い 経済学者や政治家がやりたいと思っていることは、アメリカをもう少し 工業国に戻したい、ものづくりが出来る国にしたい、ということだと思います。サプライチェーンがほとんど 中国に依存してしまっていて、アメリカだけではモノは作れない、アメリカの力の源泉の軍備が作れなくなってしまっている事が大きいみたいです。

おまけに巨額の貿易赤字で、その赤字が競争相手国の中国に流れていて、 中国がその貿易黒字を使って対アメリカの 軍備をどんどん増強しているという非常に矛盾した状況で、 これを何とかしたいということだと思います。

歴史的に、アメリカの工作機械メーカーは不安定な需要に対し、受注残(発注を受けたものの納品していないもの)を蓄積することで対応していた。これにより、需要回復時に日本メーカーが迅速に新しい発注に対応した一方で、受注残があったアメリカのメーカーは対応できなかった。

そのためにはアメリカの産業構造を作り変えないといけないと言うことです。 確かにIT 分野ではアメリカは強いのですが、IT だけでは戦争はできないし、特に軍艦を作れなくなったのは大問題だと言うことで、 世界1位はダントツの中国、2位は韓国か日本で、これに協力するように言われています。

この目的を達成するのに関税一本槍でやっているところに問題があると思います。 また関税がうまく機能すれば、国家の歳入も増え、所得税はゼロに出来るかもしれないと思っているようです。 このような話をして、関税で一時的に国内経済が悪くなっても、少し我慢すれば、所得税ゼロまで行かなくても、共和党の党是みたいな大幅な減税が可能であると言うことです。

減税はともかく関税をかければアメリカに製造業が戻ってくると言うことですが、これだけ 複雑に入り組んでしまった グローバルなサプライチェーンの中で関税1本槍で達成出来るのかどうかが疑問です。 他方の中国は実態はともかく、表面上は平静で、全く動じていないように見えます。 これが民主主義国と専制主義国の差で、中国も不動産問題もあり、社会的には大変な事になっていると思いますが、政府が抑え込んでいるのだと思います。

貿易交渉としては過去の日米交渉は非常にうまくいったと思いますが、それが遠因となって失われた30年になるのではないかとも思いますが、日本の国内政策もあまり良くなかったと思います。 特に日本との貿易交渉は、ここ何回もやっていて 第一次トランプ 政権時代にもガンガンやっていて、お互いよく分かっているので交渉として やりやすいので 日本をトップに持ってきたということでしょう。

【クイズ】世界で1番「付加価値税(VAT)」を高くかけている国はどこ?

トランプ大統領のやり方はあまりにも 極端なので、 全世界に拒否反応が起きていて、トランプ大統領の政策は譲歩を重ねています。 関税の引き下げや、昨日にサインしたという ウクライナの鉱物資源の共同基金に関する契約も、アメリカは かなり 譲った印象があります。 一時は過去の軍事支援も返済しろという話だったのですが、それは引っ込めてしまいました。 ウクライナや世界が望んでいた 「ウクライナの安全の保障」ですが、これが入らなかったのはしょうがないのですが、アメリカが関与してるところに ロシアはなかなか 再侵略しにくいであろうということで納得したのでしょう。

カトリック教の葬儀に出席した時の 2人の話する写真は、最初 私は AI で作ったフェイクかと思いましたが、画角からして意図的な写真だと思いますが、なかなかよくできた写真です。 2人でガチンコで喋れるというのは、ゼレンスキーも英語は母国語ではないので以前の口論の時も 母国語でないので問題だという話もありました。

関税は少し猶予が出来たし、少し戻りつつあるのですが、相互関税は適用されてるみたいなので当面は何とかしないといけないのですが、追加関税の計算に問題が出てきたようです。 輸入額を分母に、赤字額を分子に持って来て計算しているのですが、分母の数字は 輸入額では無くて、小売り額で計算したので、2倍ほど数字が異なるようです。 それで日本の関税を計算したら 10%ぐらいになるそうです。 10%ぐらいなら、輸出業者は何とかなりそうと言う話になっています。

関税とは何か?仕組み、種類、トランプ相互関税政策までやさしく解説

先日の新聞で働く高齢者ということで 80歳ぐらいのおばあさんがマクドナルドで配膳の仕事をしていると言う記事がありました。 最高齢は 93歳 だそうです。 これを見て20年ほど前にアメリカのマクドのカウンターで おばあさんに注文したことを思い出しました。 サスガはあまりかと思いましたが、日本でも同じようになってきたと言うことでしょう。 あの時に違和感があったのは ディズニーランドで 大学を出たぐらいの若者が 切符のもきりをやっていたことで、サービスがビジネスの重要な分野になっていると、後で思いつきました 。 またある時は 飛行機のスチワーデス(最近では客室乗務員)が非常な高齢のおばあさんで荷物を持ってもらうのが心苦しかったので、自分で持ちましたが、そういう時代が日本でも来るのえしょう。 それなりのところでそれなりに働くというのは当たり前になってきたような気がします。

消費税の食品消費税 ゼロ の議論が進んでいますが、 消費者としては非常にありがたいと思うのですが、 この消費税は誰が負担するのかということが、あまり議論になっていない気がします。 要するに 仕入額控除の還付の問題です。 現在、 問題になってますが トランプ 関税でもやり玉が上がっていますが、輸出に対する消費税の仕入額還付です。 消費税をゼロにすると食品にも言えるので、 詳細は分かりませんが 小売店が食品消費税 ゼロで売った場合にそれの仕入額控除がないので、 これを輸出と同じように 還付されるのかもしくは 小売店が負担するのか、食品として 仕入れていれば仕入額控除がゼロになってしまいます。

どこかの段階で 食品として扱われている場合に その差額はその会社が負担することになるのではないかと思います。 今では10%と8%の2種類で、差は2%なので、問題は表面化しないと思いますが、10%になるとあまり無視出来ないのではないかと思います。

最近やっと自覚してきたのですが 店頭価格でプラス消費税と表示してあるのですが、消費税では無くて、単なる 消費税相当で、その分の値上げです。 消費税を 払っているのは、消費者では無くて 小売店が払っています。 だから消費者から徴収するのは消費税相当分であって、単なる値上げです。 以前の国会議論で消費税は預かり金ではない、 預り金を預かってそれを税金として支払うのではなくて、 預かり金的性格を持っているということになっています。

92歳で週4日勤務をこなすマックの人気クルー「民ちゃん」

輸出に関しては、値上げをしなくて10%の仕入額控除分を 還付してもらうと言う輸出 補助金になっているということです。 要するに日本国内の輸出以外の企業は一律10%の消費税を払っているのに、輸出企業は払わなくて良いと言う、実質的な輸出補助金になっていると言う理由です。 そもそもフランスでこの消費税、VATが考案されたのは、GATTが出来て、あからさまな輸出補助金が出せなくなったので、VATが考案されたと言う歴史もあります。 ちなみにアメリカは小売税はありますが、仕入控除はありません。 従って還付もありません。

さらに問題は、この還付金がいくらあるのか、公表されていません。 国会でも公開を要求していますが、財務省が拒否しています。 カウント出来ないと言うのが理由でした。 全額が社会福祉に使われている、と言うのが政府の見解ですが、還付、戻し税はそんなに小さな金額ではないので、言われているように消費税は大きな財源では無いようです。 かなりの部分が輸出補助金として、特に自動車会社、特にトヨタに流れているようです。

トランプの非関税障壁議論と食品消費税ゼロで、この財務省が触れたくない仕入控除還付の問題が大きくなりそうです。 それにしても企業の負担を含めた国民負担率は上がる一方です。 収入の部分だけでも、累進課税の所得税を10%としても、住民税10%、健康保険10%、将来戻る年金20%、これだけで50%、さらに使うときには消費税10%、自動車税やガソリン税がかかってきます。 死んでしまうと、多少の不動産があると相続税50%。 一体何パーセント払うと良いのでしょう。

安倍晋三実録 単行本 2023/6/21 岩田 明子 (著)
安倍氏に最も食い込んだ記者による「安倍評伝」の決定版! 「回顧録」で明かされなかった肉声をふんだんに収録。 暗殺前夜も電話で話した、20年間の取材の総決算!

【目次】
第1章 第三次政権への夢
第2章 雌伏の五年間と歴代最長政権
第3章 慰安婦問題と靖国参拝
第4章 トランプと地球儀俯瞰外交
第5章 拉致問題解決への信念
第6章 習近平との対決
第7章 生前退位と未来の皇室像
第8章 スキャンダルと財務省
第9章 岸家と安倍家の葛藤

古い発行ですが、たまたま 読んだ時に 第一次 トランプ 政権の話が安倍さんの話として出てきたので、それを面白くて読みました。 この時も トランプは今と全く同じことを言っていて、今読んでも違いが分からないくらいです。 それを 安倍さんがうまくいなしていました、 しかし 当時もトウモロコシを無理に輸入させられたような記憶がありますので、 それぐらいはやらないといけないのでしょう。

win-win とか言っていますが、何かアメリカに「何とかしてください」 みたいな態度があまりにも露骨なので、交渉団 代表には、もう少し 毅然とした態度をとっていただきたいと思います。 もう少し日本ににプラスになるようなこと、国益 ジャパン グレートアゲインをよろしくお願いしたいと思っています。


今月のひとこと 4月号

今月のひとこと 4月1日号

トランプ旋風が収まりません。 どんどん 新しい話題が出てきて、最近は大統領 3期目の話が話題に上っているようです。 これは以前から言っていたようですが、憲法は 明確に3選を否定していますが、可能なシナリオは以下のようです。 まず 次の選挙で例えば バンス 副大統領が大統領に立候補して当選する。 その上で 副大統領にトランプ氏を指名して、その後に 大統領は 辞任する。 そうすると自動的に副大統領は大統領に昇格するという シナリオです。

トランプ大統領は現在 78歳で任期が終わる頃に 82歳なので、その後 4年間ということは 86歳までやるということで、これは可能なのかどうか、 またその時に国民の支持があるかどうか、 だと思いますが現在はこういう シナリオが囁かれています。

ウクライナ 戦争の調停に乗り出したのは良かったのですが、 なかなか思うようにいかないようです。 アメリカはロシアのウクライナ侵攻にあまり文句をつけない。 反対に ロシアはアメリカのイスラエルによるガザ侵攻にあまり文句を付けないと言うような、暗黙の取引 ディールがあるのではないかと思っています。

それにしても良い悪いは別にして、 イーロンマスクの動きはすごいです。 効率化省を作った時には、 評論家の一人はどうせ 大したことはできない、単にポーズだけなのでは と言うようなコメントがありました。 しかし 現実はとんでもないことになっていて、どんどん人を解雇する。 どう言うやり方で人を解雇出来るのかよくわからなかったのですが、 最初は担当閣僚に話をつけたんだと思いました。

後で担当閣僚から文句が出て トランプ大統領が担当閣僚が一番の責任があるんだということを言ってマスクを抑えたということがありましたので、 おそらく各省の人事担当に直接 大統領からの指示だと言って押し込んだんではないかと思います。

日本では人事採用解雇というのは人事部が行なっており 現場ラインにはあまりその権限がありませんが、 アメリカでは ラインの部門長がその権限を持っていて、最初は非常に不思議だったので聞きました。

要するに 俺はお前の採用解雇の権限を持っているんだということを見せないと部下がきちんと働かないと言うことを聞いてびっくりしたことがありますが、おそらく アメリカではかなり下の方の現場に人事権限があってそこに働きかけると、解雇ができるんではないかと思います。 実際に 事実上の閉鎖に追い込まれた部門があるので効力はあると思います。 もとツイッターの X を買収した時にかなりの 解雇が行われたので、その時の経験が生きているのだと思います。

日本でも同じようなことやったはずで、例の「2位ではダメなんですか?」プロジェクトでしたが、ほとんど 経費 カットはできずに人の解雇などはとんでもなく出来なかったですがアメリカでは それが良い悪いは別にして、実行できているのはすごいことです。 非常に ダイナミックなアメリカと日本では10万円の商品券とか某TV局のパワハラ騒ぎとかチマチマした話に終始している気がします。

今朝の日経新聞によると 中国の軍艦の 造船能力はアメリカに対して500倍の差があるそうです。 確かに トランプ大統領が言うように 製造業を底上げしないといけないのでしょう。 単なる製造業労働者の問題だけではないのかも知れません。 日本もアメリカに対して 造船技術の供与を申し出ることを考えたみたいですが、アメリカの大きな空母や戦艦を作る能力はなくて、結果的に自ら諦めたようです。

前回に続いて、また windows 11 の話題です。 最近 Microsoft は マイクロソフトアカウントと OS を完全に結合するという方針を進めているようです。 従来から Microsoft アカウントがあったのですが、強制ではありませんでしたが、これからは強制にシフトしつつあるようです。

Rufus

Windows 11をインストールする時にはインターネットに接続して Microsoft アカウントを取得することが 強制されます。 しかし、筆者を含めて、これに反発する人はネットに繋がらなくてもインストールできるような方法をいろいろ考えてきました。 しかしそれも最近の発表では禁止されるようになったみたいです。

一つの方法は レジストリに インターネットに接続しなくてもインストールできるようなフラグがあるのですが、 これを立てるコマンドがあります。 このコマンドを 無効にするようです。 しかし 手動でフラグを立てれば良いだけの話ですが、レジストリを弄ったり、インストール時に作業するのは、なかなか難しいと思います。

もう一つは Rufus というツールを使うことです。 このツールは非常によくできていてインストール時のローカルアカウントでのインストールや非対応のPCへインストール、 各種のマイクロソフトによる広告宣伝とかその他の設定を最初から無効にすることができます。 ほとんど手間もかからず、非常に便利なツールです。 これも いずれは使えなくなるのではないかと囁かれていますが、現時点では使用可能です。

Windows 11でローカルアカウントを作るのはどうしたらいいかというと、 一旦 Microsoft アカウントを作ってしまう。 アカウントそのものは、非常に便利な点もありますので これは作っておいた方が良いと思います。 勝手にパソコンのデータをバックアップコピーして、それも 5ギガバイトしかないので、すぐに一杯になってしまって、その後は有料になると言うことで、強制的に料金を徴収するシステムになっています。

必要な時だけ マイクロソフトアカウントにログインして使って、ファイルの ミラーリングはバックアップはやらないということを設定すれば良いのですが、これは意外と面倒で、わざと面倒にしていると思いますが、これにめげてはいけません。

Microsoft アカウントを持っておくのは無料だし悪いことではないので、インストール時に作っておいて、その後は OS の中でローカルアカウントに切り替えれば良いと思います。 これもすぐにはわからなくないようになっているので、勉強が必要だと思いますが そういうやり方が一番効率的ではないかと思います。

ローカルアカウント

なぜここまで マイクロソフトアカウントが嫌われるのか。 同じようなことは Google でもあって、Android スマホでは アカウントが無いとスマホはほとんど使えません。 これに対するマイクロソフトアカウントということになると 非常に強い拒否感があります。

統計によると パソコンに最初からデフォルトでインストールされてるEdgeブラウザは、最初からインストールされているにも関わらず、これを使ってる人は20%以下だそうです。 PCに不慣れな人でも、わざわざ Google Chrome を自分もしくは販売店の人かインストールして使ってるということになりますので、驚異的な数字だと思います。

Edgeは使ってみると分かりますが Chrome よりは体感的にも 高速です。 エンジンは Chrome と同じものを使っているので変わらないですし、便利な拡張機能も同じように使えます。 体感的にも高速になっていますので 使って良いと思うのですが、あまりにも広告とかが多いと思います。 押しつけがましい広告などがどんどんどんどん出てきて、非効率的です。

特に PC は仕事や作業で使う場合が多いので、それに対して広告をどんどん送りつけられて 作業効率が低下します。 それに対してGoogle Chrome はそんなに広告が強いわけでありませんし、 パスワードの漏洩とかを教えてくれたりして非常に有益な点でもあります。 Microsoft はあまりにも商業的な方向に舵を切りすぎてると感じます。 これがMicrosoftが嫌われる原因だと思います。

今月の読み物は、「物価から見る江戸の暮らし 江戸のお勘定」MdN新書 2021/8/6
大石 学 (監修) 4.2 5つ星のうち4.2 (48)

最近は米の価格が1年前と比べると2倍になり、高騰しています。 この辺を江戸時代の物価と比べてみると言うのが本書です。 コメの最大単位は1石ですが、ざっくりドラム缶1本と考えてよいでしょう。 1俵は60㎏で3俵で1石。

コメの比重があると思って調べたら、精米前と後で比重1を行ったり来たり。 籾は1以下で水に浮きますが、精米後は水に沈みます。 従って平均で比重1とざっくり考えても良いと思います。 また1石は10升なので、正確には180リッターですが、ドラム缶は200リッターと少し違います。

コメ1石は、江戸時代には1反の田んぼから採れます。 現在では2石以上採れるようです。 1石の値段がざっくり1両、現在でこれもざっくり10万円とみて良いでしょう。 これで計算すると2㎏で1,000円強。 現在は4,000円するので4倍です。本書では1.4升で3,000円だそうです。 どっちにしても今の米価は高すぎます。

江戸時代の米の生産性はどんどん上がっていたので、幕府はなんとか これを止めようとしていました。 何しろ 武士の 報酬は全てコメまたはコメ換算で支払われていましたので、米価が下がると 収入が減るということになります。 これを上げたいので、減反政策と言うのは、江戸時代からずっと考えられてはいたわけで、ここに至って本当に 増産に転じないといけないようになってきました。 こういうことを考えながら 江戸時代の物価を現在の値段に直して考えてみるのも面白いのではないかと思います。

〈本書の内容〉
序章江戸時代のお金
第一章江戸のお値段【生活篇】
家賃/水道代/湯屋/髪結/飛脚/駕籠/按摩/歯磨き粉・房楊枝/おしろい・紅/着物/売薬/寺子屋ほか
第二章江戸のお勘定【食事篇】
米/そば/すし/ウナギ/てんぷら/カツオ/マグロ/豆腐・納豆/獣肉/居酒屋/酒/枝豆/卵/冷や水/焼き芋/団子/ところてん/甘酒/料理切手ほか
第三章江戸のお勘定【娯楽篇】
居合抜き/見世物小屋/芝居/寄席/相撲/瓦版/浮世絵/貸本屋/富札/朝顔・万年青/虫売り/花魁遊び/岡場所遊びほか
第四章江戸のお勘定【意外篇】
就活/商売の株/武士の身分/不倫の対価/牢屋の小遣い/元祖会いに行けるアイドル/伊勢神宮での祈禱/排泄物ほか
第五章江戸のお勘定【再生篇】
質屋の利息/献残屋/古着屋/古紙回収/古傘買い/鋳掛・焼継ぎ/雪駄・下駄直しほか

〈本書の特長〉
時代劇や時代小説、古典落語などに出てくる江戸時代のモノの値段。「長屋の家賃」「銭湯の入浴代」「初ガツオの売り値」「吉原で遊ぶお金」にはいくらかかったのか。かけ蕎麦一杯の値段をもとに、現代の円に換算。江戸っ子たちの財布の中を知れば、ドラマや小説がもっと楽しくなる。


今月のひとこと 3月号

今月のひとこと 3月1日号

トランプ旋風が吹き荒れています。 そもそも 正式就任の前からどんどん 政策を打っていて、 就任後は特に動きが激しいと思います。批判している暇もなく次から次に繰り出します。 政策そのものには賛成も反対もあるのですが 、これだけの実行力があるのはすごいです。

バンス 副大統領も 単なる アジテーターだと思ってたのですが、よくよく 話を聞いてみるとなかなか素晴らしい資質の持ち主 みたいです。 トランプが MAGAとか言ってるだけなのですが、 それの理論武装や具体策はバンスが 全てやってるみたいです。 次期大統領はバンスになってしまうのではないかと思います。 見方によっては トランプよりもさらにトランプ らしい政治家だということです。

イーロンマスクの動き もすごいです。 どうやってあれだけのことができるのか、まだ結果が全て出てるわけではないので、どこまで実際に動けたのか分かりませんが、 少なくとも1 省庁を事実上の閉鎖に追い込んだのは間違いないと思います。 おそらく 閣僚が全てトランプ任命者なので、そちらに働きかけて ああ言うことが出来たのではないかと思いますが、 いずれにしても、あの巨大なアメリカ政府を動かすというのは、すごいことだと思います。

私が元々仕事をしていた会社は大した大きさではなかったのですが、それでも組織再編を含む改革は非常に大変です。 IBM という大きな組織がありましたが、巨像も踊るで有名になったルイス.ガースナーにより作り変えられてしまいました。 こういうのは一体どこから来るのでしょうか。 邪魔者を放逐した日産は、その後はまた元の黙阿弥に戻ってしまいました。

トランプ大統領はゼレンスキー 大統領を呼びつけて、明日来るからとか、まさに ビジネス ミーティング そのものの雰囲気でした。 ウクライナが早々と鉱物資源を差し出すようなことを報道されていましたが、 実際には断ってしまったみたいです。 ウクライナの最後の切り札だと思うので、 これを差し出してしまうと何も残らなくなるということです。

トランプ大統領が ウクライナの安全を保障するわけではない、 何もしないと言っているのは問題で、これを中国が聞いて喜んでいるのではないかと思います。 これで台湾と 尖閣はアメリカが守らないという事になります。 日本は核保有国 三国に囲まれていて、 しかも一番強大な 中国が目の前にあって、地政学上の窮地にあるはずなのですが、 やってることは、献金のキックバック 問題とか、 高額医療の上限の切り下げとか、アメリカのダイナミックさんに比べると非常にある意味で 平和だと思います。

先月号 で紹介した 森永卓郎のザイム真理教の本が売れるということが背景にあるのだと思いますが、 財務省解体のデモが起きてるようです。 特にそのスポンサーの影響は受けないはずのNHKが報道しないのはケシカランと言うネットが飛び交っていますが、 NHK のスポンサー的なものは政府 なので、政府に反することはできないのでしょう。

フジテレビの問題もありましたし 一般の民放はやはり スポンサー問題があるとは思いますが、 NHK に関しては、そのために 視聴料を払ってるのですが、そのへんが払う価値がないのではないか。 これも イエローマスクがアメリカ政府を大改革するということの延長線上にあって、日本では財務省解体に繋がっていくのでしょう。 我々も若い頃はデモをやってましたが、最近の日本では デモは ほとんどないのではないかと言う感じでしたが、財務省解体で 1000人規模のデモがあったようです。 日本もまだまだ元気だと思いました。

大蔵省を分割して金融庁を作ったみたいに、今度は歳入庁ぐらいを作って、社保庁と一緒にするというような案が前から出てるのですが、それすらなかなか実行されないのは、やはり 役人の力が強いからでしょうか。 日本版トランプ、イーロンマスクが登場しないとダメなのでしょうか。

とうとう消費税がやり玉に上がってきました。 前大統領時代にも言っていたようですが、今回は関税と絡めて トランプがとうとう 消費税をやり玉にあげて来ました。 本欄でも以前に取り上げたことがありますが、 消費税は事実上の補助金、見方を変えれば関税と同じだということです。

最初はフランスでVATとして始まったらしいのですが、 この時は意図したのかしなかったのか分かりませんが、輸出補助金として有効であるとの認識が出来たようです。 今も トヨタなどの輸出企業は 何千億円もの 還付金を得て、実質的に補助金になっています。 これを トランプが捉えて関税と見なして、相互関税を課すと言っているのです。

アメリカは州ごとに率が変わる売上税 しかありません。 売上税は最終の小売事業者が支払うだけで、途中の事業者は支払い義務がありません。 従って還付金もありません。 そういう意味では非常に不公平だということですが、アメリカだけが売上税で他の世界のほとんどの国が消費税ということになっていますので、消費税は高いところも 安いところもあるのでその差はやはり 補助金とみなされるべきだと思います。

インボイス 騒動 以来、消費税は一体何か? ということが いろいろ 議論されました。 その結果、 消費税は間接税ではない、消費者は消費税を払っているわけではない、小売店が消費税を預かっているわけではなく、 消費税10%は単なる値上げである、ということがハッキリしたわけです。 と言うことは、例えばトヨタが仕入れる 部品などは 単に10%値上げされたということですが、輸出すると、その分が帰ってくるというのは不公平なところだと思います。

免税業者が 消費税分10%を請求しても別におかしくもないのです。 単なる 10%値上げですから。 だんだん消費税に対する認識が深まってきましたが、良くないと思うのはやはり 付加価値に課税するということです。 付加価値ですが~所得税を二重に取っているのと同じです。 しかも給与などの人件費に対しても間接的にかかってくるし、赤字でもかかってきます。 そのために、なるべく給料 上げないように作用するのは間違いなく、現に日本の給与水準は上がっていません。

トランプの良いところは、これで日本の消費税をあげる議論は無くなったと思います。 これからは いかに下げるか、もしくは いかに維持するかみたいな話になっていくのではないかと思っています。

こちらの生活はもっとチマチマしていて、最近 PC を一新しました。 年末にから色々 部品を買い揃えてやっと2月に組み立てて、それから Windows 11をインストールしたのですが、これはなかなか 一筋縄で行かない。 Windows 10で動くのはだいたい Windows 11 でも動くような気がしましたが、そもそも windows 10 でかなり際どい 動かし方をしていたアプリばかりなので、それを windows 11 でトラブった理由の大半です。

アプリに関しては、単純に設定の問題とか色々ありました。 特に Adobe に関しては以前からずっと使ってるのを使ってたのですが、 今回 リセットされたのでライセンス料 払わないといけないようになりましたが、あまり使わないのに価格が高いので、その代替えをどうするかということで時間がかかる。

Microsoft のオフィスもだんだんサブスク化しているので、インストール型のものは、まともにやると結構高くつくので 、それも何とか安くあげるということになりました。 ネットを見ていると、多くの人がいまだに20年前のソフトを使い続けているのがよく分かって、私にもそのようなソフトウェアが多くあります。

パワーポイント2003を簡単な文書作りに良く使っていました。 シンプルで使い勝手が良かったのですが、これは動かなくなったなりました。 しかしマイクロソフトのサポートページでちゃんとその対策が書かれていて、レジストリの エントリーを付け足すとちゃんと動き出しました。 エクセル はいろんなフォーミュラーが追加になってるので、 これは最新を使った方が良いと思いますが ワードとかパワーポイントは2003ぐらいが一番使いやすいです。

一番古いのはおそらく 30年ぐらい前の Windows 95 時代だと思いますが、 その時の ソフトウェアをまだ 動かしています。 当時はレジストリも無く、良くやったようにそのままコピーしてそのまま起動すれば動くということになっていて、まだ動くのが不思議です。

AI に関して言うと検索の結果として AI が引用する場合が増えましたが、かなりいい加減な結果しか出てこないので、全く信用出来ません。 ちょっとした HTMLの とか PHP のプログラムをする場合、 チャット GPT に質問すれば、 コードを出してくれます。 時々おかしいのはありますが、 だいたい動く確率は高いです。 プログラムの知識を持たないと 引数のところなどを変更しないといけません。 だからソフトウェア技術者にとっては非常に便利なツールではないかと思います。 ゼロからコーディングするのでは無くて、 だいたいのところを出してもらって、あとは修正していくという感じで行くのではないでしょうか。

面白いなと思ったのは パワートイズですね。 これにはいろいろ含まれているのですが、キーボードの配置を変える機能が付いていて、これが割と安定して動くのでびっくりしました。 もともとレストリーのキー配列 部分をいじってやってたのですが、危ういところがあるので、出来たらこういうツールが欲しかった。 いつも IME のオンオフに不満を持ってたのですが、 今回も 右のAltキーに割り当てました。 その横の Windows キーも間違えてよく押してしまうので、 これも同様に 割り当ててしまいました。 安定して動いてます。

今月の読み物は、巨象も踊る 単行本 ? 2002/12/1 ルイス V.ガースナー Jr. (著), 山岡 洋一 (翻訳), 高遠 裕子 (翻訳)

【以下アマゾンより転載】
 1990年代初頭、ダウンサイジングの大波に呑まれた巨象IBMは、ルイス・ガースナー氏の大胆な改革、戦略の大転換によって、数年にして復活をはたし、再び業界のリーダーに返り咲きました。本書は、会長兼CEOとして陣頭指揮したガースナー氏が、みずからの改革を余すところなく描いた「生きた経営書」です。
 舞台はIBMですが、本書に描かれていることは、コンピューター業界に特有のものではありません。また、10年前の昔話でもありません。まさに苦境から抜け出せない今日の日本企業が耳を傾けるべきものです。IBMは復活にあたって具体的に何をしたのか。それが本書の中身です。奇をてらったカタカナの新語も、美文で固めたビジョンや戦略も登場しません。ガースナー氏の主張は、至ってシンプルかつ明快です。
 「実行こそが、成功に導く戦略のなかで決定的な部分なのだ。やりとげること、正しくやりとげること、競争相手よりもうまくやりとげることが、将来の新しいビジョンを夢想するより、はるかに重要である」(第24章「実行」)。
 そして、この実行にあたって重要な指導力(リーダーシップ)について、繰り返し述べています。その背景には、経営幹部やリーダーの指導力、実行力こそが、企業の浮沈を左右する最大の要因であるというガースナー氏の経験に裏打ちされた強い信念が読みとれます。
■日本再生のヒントは、本書に学べ
 IBM再生の物語を読み進めていくと、おのずと日本経済の再生に思いを致さざるを得ません。バブルが崩壊した日本と軌を一にするように急落したIBMは、93年4月のガースナー氏のCEO就任後、瞬く間に変貌を遂げ、90年代半ばには再建に成功。日本経済とまったく別の道を歩んでいます。IBMは何を実行し、日本企業と日本経済は何を実行できなかったのか――。一企業と一国経済を同列には語れないにせよ、指導力の欠如、あるいは着実に実行する幹部、リーダーの不在など、かつてのIBMとの共通点は少なくありません。
 日本経済と日本企業が大きな決断を迫られている今日、IBM再建の経験をまとめた本書は、まさに時宜にかなった一冊と言えましょう。