今月のひとこと2006年12月号

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12月4日

ぽかぽかと暖かい日が続いたと思ったら、一気に冬になりました。 政治の世界も、また逆戻りの印象で、せっかくぶっ壊した旧体制は、どうなるのでしょう。 小沢さんも賞味期限切れと言われて、ここで魅力ある人が出てくれば一気に世の中も変わっていくと思いますが、如何でしょう。 経済も、いざなぎ越えと言う割にはすっきりせずに、株価も行ったり来たりの様相です。 リスクをかぶって得た利益への課税が元本保障の普通預金と同じ20%では、株価はキッチリ10%下がりますよね。 これから年末を迎えて、損切りの出来ていない含み損の株式は、損切りして、赤字を計上しておくとしましょう。 来年儲けが出たら、多少は助かるでしょう。



TVの世界では、フルハイビジョンと言う様なハイスペックなものだけではなくて、ワンセグをPCで見るUSBチューナーが大流行という事です。 やはりモーバイルでTVを見たいと言うニーズは沢山あって、ケータイでワンセグを見るのも、その一部なんですが、TVの見えるケータイは高い。 また、バッテリがすぐなくなる。 画面が小さい。 と不満だらけ。 そこで出て来たのが、PCで見るワンセグ。 量販店では在庫切れが続出しているそうです。



裏だらけのソフトバンク想定外割よりはるかにゼロ円の、ケータイが売り出されています。 基本的には無線LAN端末で、それにSkypeを仕込んだもの。 ソニーも年末には端末を出荷するようです。 基本的にはSkype同士は無料。 その他の電話でも割安の電話より数分の1で通話が出来ます。 近い将来には、繁華街では無線LANによる通話がどこでも出来るようになるでしょう。 ハンバーガー大手とかが、店舗の付加価値の向上で無線LANを設置している所が多くて、ここなら、ほぼ完全無料の通話が可能になります。



ソフトバンクにはこう言うことをやって欲しかったのですが、既成の電話会社を買収したためか、はたまた電話の事業というのは、インフラの敷詰めが想定以上に必要なのか、この辺は良く分かりませんが、やる事が少し違うんではないかと思います。



固定電話離れの加速はとどまる事を知りません。 以前にマイラインと言うモノがあって、これに日本中が巻き込まれる事がありましたが、これは日本全体の損失だと思いました。 当時からIP電話が取って代わるだろうと思っていましたが、これくらい早くその時期がやってくるとは思いませんでした。 マイラインの時は、売り込みに来るセールスマンに、これからIP電話の時代が来るので、無駄な事は止めたら? とおせっかいな説得をしていました。



固定電話の世界でも、IP電話化は着々と進んでいて、既に事務所で使うようなビジネスフォンのセットが売り出されています。 遠からず事務所の中の通常の固定電話に見えるものも、LAN端末のIP電話になっていることでしょう。 現時点でも15000円ぐらい、安いのだと1万円を切る値段で売り出されていて、LANケーブルで給電も行えば、LANケーブルだけで電話出来る様になります。



この10月から法律が改正になって解禁になったPLC(パワーライン通信)は、電灯線を使って高速の通信を行うものです。 まあ通信手段としては、無線もあるわけで、特に便利になるわけではありません。 むしろみんなが狙っているのは家電に組み込んで、ACを繋ぐだけで全ての家電が通信できるようになる、と言うようなものでしょう。 インターネットが始まったころに、コーヒーポットにもインターネットが繋がる、と言う様な事がインパクトのある話題として良く紹介されましたが、今後はそんな風になっていくのかもしれません。 しかし、普通のコーヒーポッドが何万円もするのでは興醒めとなります。





今月の読み物は、「もしも月がなかったら―ありえたかもしれない地球への10の旅」ニール・F. カミンズ著, Neil F. Comins原著, 増田 まもる翻訳, 竹内 均監修 ¥2,310(税込)。



少し硬いし、最初の方の月が無かったらの所が少しうるさい。 少し読み飛ばして、地球が小さかったらとか、地軸がもっと傾いていたら、とかの方が面白いです。 仮定の話ばかりで、本当にこうなるのか実際はもっといろんなことが起きると思いますが、知的なパズルみたいな感覚で読むと面白いと思います。 読んで思うのは、地球とかそこで進化した人間というのは本当に奇跡的に出来たもので、物凄い偶然が重なって出来ていると思います。 良く宇宙に太陽に似た星が何千億もあって、その中で地球と同じものが確率的に低くても沢山あるはず、と言う議論がありますが、この確率はほとんどゼロに近いほどの奇跡的な確率ではないでしょうか。 少なくとも、生物学的に種族として生存できる時間内に他の種族が存在する事は無いのでしょう。



もしも月がなかったら?…月のない地球は、自転速度が地球よりずっと速く、1日は8時間となる。強風が絶えず荒れ狂い、高山も存在せず、生命の進化も遅い。もしも月が地球にもっと近かったら?…月がもっと地球に近いところにあると、公転周期が短くなり、日食や月食がひんぱんに起こる。近い月は宇宙から降り注ぐ隕石から地球を守る絶好の盾となる。また潮の干満差が激しく、地震も頻発する。もしも地球の質量がもっと小さかったら?…地球が小さくなると、内部のマグマが減り、地殻が厚くなって大陸移動は起こりにくくなり、地震・火山活動の頻度が極端に小さくなる。酸素が少ないため、小型動物は生存しにくく、人類は肺を大きくするため、背を高くし胸を厚くするだろう…。その他、「地球の地軸が90度傾いていたら?」「太陽の質量がもっと大きかったら?」「地球の近くで恒星が爆発したら?」「恒星が太陽系のそばを通過したら?」「ブラックホールが地球を通り抜けたら?」「可視光線以外の電滋波が見えたら?」「オゾン層が破壊されたら?」まで、さまざまな「ありえたかもしれない地球」への旅をたどるシミュレーション・ロマン。 「BOOK」データベースより











“今月のひとこと2006年12月号” への1件の返信

  1. 人間が発生した奇跡
    数ヶ月ぶりに、増田さんのサイトを訪問しました。

    同じような時期に同じようなことに増田さんも感慨をもっておられたということを知りました。

    私は、下記サイトの書籍で同じようなことを考えました。

    創造する真空(コスモス)―最先端物理学が明かす「第五の場」

    http://www.amazon.co.jp/gp/product/4531081226

    ラズローという人の書籍です。量子真空というものが生物の形態の鋳型となったり、集合知のもととなる記憶の共有の場ともなっているという話があります。

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