本ページは最小フォントで最適化をしています。マイクロソフトのIEをお使いの方は、 「表示」メニューでフォントのサイズを「最小」にしてご覧ください。 絵や写真をクリックすると、そのページに行けます 3月1日 昨日は、Citiの実質的な国有化で、NYダウは大幅に下落したようです。 本来なら、これで不良債権の処理は少し前に進むので歓迎のはずですが、どうもアメリカの投資家は、このままうまく行くと思っていたようです。 逆にそれが意外と言うかびっくりしました。 銀行の不良資産の査定も厳格に行われるようですし、やっと日本の竹中/小泉の段階に至ったということでしょう。 しかしそのスピードはすごいですね。 リーマンから約半年です。 トヨタ自動車が、5月には現在の在庫調整が終わって、増産に入るというニュースもあり、そろそろ先が少しは見えてくるのではないでしょうか。 しかし実態経済への影響はこれからで、本格的に上向くのは皆さんがおっしゃる来年後半になってくるのではないでしょうか。 最近、びっくりしたのは、メモリ特にSD関連のメモリ価格の下落です。 2GバイトのマイクロSDが400円弱で入手できます。 試しに買ってみましたが、ちゃんと使えます。 16GバイトのSDHCでも3000円前後で入手できます。 これとAVCHDの圧縮技術を使うと、最長で4時間ぐらいのハイビジョン映像を録画する事が出来ます。 SDメモリカードは、マイクロでもミニでもフルサイズでも、最大の容量は2Gbです。 また古いカードリーダでは、SDしかアクセス出来ませんので、2Gbの需要は高いのでしょう。 通常のデジカメならこれで十分です。 現在販売されているカードリーダでも、安いのは、SDHCでも4Gbとか8Gbとかの制限がありますので、注意が必要です。 学生の頃に、メモリの種類として、コアメモリをメインに授業で勉強しましたが、その時に、将来は半導体メモリになるカも知れないという事で、その動作原理を勉強しましたが。 当時は本当に基本のフリップフロップを使ったスタッティクメモリでした。 しかしその様な回路が何万、何百万、さらには何億も作れるという事は全く理解を外れていました。 その後の半導体の発展で、切手サイズに写真が入るとかビデオが入るとか言う話がありまして、それも夢のようでしたが、現実になったという事です。 それも数百円で。 このまま行くと、1Gb当りの価格は100円になるのは時間の問題でしょう。 ディスクの単体ではおおよそ、500Gb で1万円ぐらいですから、既にGb当りで20円ぐらいになっている勘定です。 1ビット1円と言っていた時代が懐かしいですね。 結局半導体は儲からないビジネスになりつつあるのは寂しい限りですが、究極のものづくりの、究極の量産時の姿として捉えて、新しいビジネスモデルを構築しないといけないのかもしれません。 最近は、デジタルTVの価格下落が激しいですね。 もっとも安売りしているのは、フルハイビジョンで無い機種が多いですが、1年以上前に買った機種は、28万ぐらいから20万に落ちていました。 逆に一度は下落したビデオ録画機の価格が上昇した事もありました。 いずれにしても、通常のありふれたTVは、10万円ぐらいになってしまっていて、アナログTVと変わらなくなりました。 最近、サイトの電子証明書を更新したのですが、業界トップのベリ*イン社のMD5を使った証明書が偽造できるという記事を見つけました。 私は幸いベリ*イン社の証明書は高いので他社に変更しましたが、全世界で9,000サイトはまだこの偽造可能な証明書を使っているとの事です。 以前からその脆弱性は指摘されていましたが、事の発端は、最年末に「MD5コリジョン・インク」と言う国際的な研究者グループが、ソニーのプレステ3を200台つないで(プレステ3はこの様な処理をすると通常のPC40台分に匹敵する)発行された証明書を使って偽造を試みたところ、わずか3日間で偽造が出来たとの事です。 他社は既にSHA-1と言う新しい技術に変更しているので直接問題無いのですが、同様の脆弱性を指摘されていますので、同じ事がおきるでしょう。 現在はSHA-2と言う暗号鍵の長さが異なる暗号化技術を使用しているとの事です。 今月の読み物は、日本は原子爆弾をつくれるのか (PHP新書) 山田克哉著 ¥777。 以前から疑問に思っていた原爆の保有の仕方が載っていたので、早速買い込みました。 前半を含むほとんどを読み飛ばして、最後だけ読むつもりでしたが、結局全部読んでしまいました。 最初の部分は、原子物理の基礎ですが、従来は理論物理の本だったのですが、この本の著者は実験物理と言うか、実際屋さんですので、同じ事でも実務から見た記述が新鮮でした。 原子核の説明から原子炉の説明まで、ざっくりと全体が見渡せます。 よく分かったのは、原子炉で作ったプルトニュウムでは、戦略兵器としての原爆は作れないと言う事、高校の教科書に書いてあるような単純な砲弾型の起爆装置では駄目で、プルトニュウムではもちろん、ウランタイプでも爆縮型が一般的になってきているとの事です。 北朝鮮で難しいとされたのは、どうもこの爆縮技術でしょう。 また、北朝鮮の実験の規模が小さかったのは、原子炉で作ったプルトニュウムで未熟爆発を起こしたものと思います。 未熟爆発では、戦略的な意味はありませんが、テロで使うのなら威力はありますし、放射能物質を撒き散らす事も出来るでしょう。 そう言う意味で、なかなか微妙な代物だと思います。 また、アメリカでは原子炉で作られたプルトニュウムで本格的な原爆を作る技術が開発されているとの事ですが、事の性質上極秘になっているようです。 また、プルトニュウム爆弾のサイズを小さくするには、核融合の技術を使います。 これは水素爆弾とは全く異なるもので、プルトニュウムの分裂を引き起こす中性子を爆弾の中心に仕込んだ核融合装置によって大量に発生させるもので、爆弾は大幅に小さくでき、一時騒がれたスーツケース爆弾にもなります。 本書の問い掛けである、大量のプルトニュウムを保有する日本は原爆を保有できるか? と言う点に関しては、やはり5年ぐらいかかるのではないかと思います。 アメリカは文字通りゼロから出発して、3年でプルトニュウム爆弾とウラン型爆弾を開発しましたが、ものすごい人間とお金を掛けています。 全く現実的ではないですが、もし日本でしかも国際社会を敵に回して、自力で技術開発を行った場合は、どんなに急いでも3年、通常は5年はかかるという事でしょう。 従って、日本が原爆を保有しようと思えば3ヶ月で出来る、と言うのは全くの虚構と言うことになります。 また、イスラエルのように保有してるかいないか公表しないと言う状況も、専門家から見れば、すぐにばれてしまうという事です。 ところどころ説明が抜けているところもあり、決して読みやすいというわけでは無いが、それなりに面白く読めました。 AMAZONの書評はぼろくそですが、それほどでもないと思います。 内容紹介 第1章 放射能と放射線 内容(「BOOK」データベースより) |