今月のひとこと2009年10月号





「今月のひとこと」の目次
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2009年10月4日

とうとう株価も下がり、想定の2番底に入ってきました。 アメリカの自動車販売の補助金切れと日本の民主党のゴタゴタが陰を落としています。 モラトリアムも良いのですが、海外からどう見られているのか、どう見られるのかの視点が少しなさすぎると思います。 ハゲタカファンドも良いのですが、経済は良きにつけ悪きにつけグローバルで動いている事をもう少し金融大臣は意識しないといけないと思います。 



確かに世の中は政府が支援しないといけない状況ですが、自民党まで社会主義的になってはいけないでしょう。 真正の保守として、自主自立、小さな政府、減税、国防、教育などの重視で再生してほしいものです。 民主党のマネをしていては、政権交代は望み薄です。



民主党は良い悪いはありますが、スピード感があります、大事なことです。 本当の問題はこれからですが、滑り出しとしては、まあまあのスタートでは無いでしょうか。 反面、自民党はガタガタで、65%の人が期待をしているのに、「みんなでやろうぜ」は無いと思います。 如何に内部しか見ていないのか良く分かりました。 真正の保守政党を望みますね。 今のままでは民主党の亜流、単にいちゃもんを付けるだけの、単なる何でも反対の野党です。 もっとも麻生内閣の時から言っていることは野党でしたからね。



それにしても中国の建国60年はすごいですね。 意気込みがすごい。 多少と言うか共産党独裁の共産主義国家をと言うのを忘れていまいます。 かたや日本は、民主党で良きにつけ悪きにつけ、社会主義的な要素が強いですから、どっちがどっち? と言いたくなります。 少なくとも現時点では、中国の方が遙かに自由経済、資本主義的です。 また凄いパワーで多少の問題は弾き飛ばす勢いです。 日本で小さな問題でごたごた言っているのが本当に歯がゆいです。 国内でごちゃごちゃやっているうちに、隣ではとんでもなく大きなパワーでこちらに関係なく突き進んでいるという感じです。



最近、こう言う文章を入力するツールとして、話題のポメラをとうとう買いました。 買ってみた感想を少し。  まず開き方が分からない。 左のボタンを押せば良いのだが、マニュアルにもかかれていない。 やっと開くとメニューボタンがあって、まあまあ最低限のシンプルなメニューがあってこれはOK。 変換がMS-IMEとATOKが選択になっているが、細かい設定だけみたいで、MSーIMEのイライラする変換は無くなっっている。 ただ変換の反応が少し遅い。 変換してもすぐに変換しないのは、慣れるまで少しかかります。 MicroSDにデフォルトで入らない、USBは本体メモリだけで、100Kしかないとか、洗練さがまだ足りないですね。 



確かに、開いて電源を入れたらすぐに使えるのは、非常に良いです。 しかし、全体の作りは、家電を見慣れていると違和感がイッパイ。  まず最初の外観からしてビスが4本バンと出ているのにはびっくり。 開いてもビスだらけ。 素人の設計は分かるが、折りたたみのキーボードで手イッパイと言う感じがします。 家電専業ならもっとスマートに作るでしょう。 デザインもイマイチで、製品としての完成度は低いと思います。 しかし次のバージョンが、みものですね。 このバージョンのシンプルさをどのように継承するかがポイントです。 それなりにバランスが取れていますので、一ついじると全体がファットになってしまうでしょう。 



値段も15,000円で買いましたが、少し高い気がします。 新品のPCが5万円である時代に少し高い。 9800円とかですと納得できます。 次機種に期待というか、興味津々です。 これ以上削るところが無いので、付け加えるしかないので、これをどうするか? 開発責任者の力量が真に問われます。



新製品と言うのは最初は大成功か小成功かは別にして大体成功します。 これで成功しないのは、余程出来が悪かったので、評価に値しません。 しがらみの無い製品を作るので、成功するはずなんです。 問題はこれからです。 大成功すればするほど、今までなかったしがらみが出来て、次が難しい。 いろんな要求が営業や経営から出てきます。 自分でも自信が出来ます。 このような中で、力の抜いた製品を作るのは、至難の業。 経験から言うと、自力では不可能です。 何らかの外部要因で、たまたま力の抜けたものを作らないといけない状況になって初めて実現します。 本当の成功は3番目の製品です。 これが事業の柱になって事業がまとまっていきます。 ちなみに最初のしがらみのないバランスの良い製品を私は「ゼロ戦」と呼んでいます。 ゼロ戦もゼロ戦で終わりました。



と今までの文章は、ポメラで入れたのですが、変換が遅い点を除いて、PCと遜色ない使い勝手です。 多少はキーボードが小さいとかストロークが無とかですが、まあまあ使えると思います。 ちなみに私は、日記をつけるために買いました。 以前はPCで入れていたのですが、イチイチ立ち上げるのも面倒で、3ー4年前からノートに手書きにしたのですが、紛失の恐怖と検索が出来ないので、PCに戻そうかと思っていたところでした。 



今月の読み物は、首相の蹉跌―ポスト小泉 権力の黄昏(単行本) 清水 真人著 ¥1,995 小泉政権から福田政権まで、その裏側を克明に記録しています。 やはり小泉政権で自民党は壊れていたんですね。 その前からもおかしくなっていたのですが、この時に決定的になって、その後の政権はおまけだった事がよく分かります。 最近の本の中では一気に読んだ数少ない本です。



安倍晋三、福田康夫はなぜ1年で最高権力の座を投げ出したのか。宰相たちの失敗の本質はどこにあるのか。首相という最高権力のマネジメントの検証作業を通して、日本の政党政治のシステムとその「ゲームのルール」を読み解く。



【書評より】 評者 上智大学准教授 中里 透

 リーマンショックをきっかけとしてさまざまな分野で巻き戻しが進行したが、日本の政治もその一つであろう。迷走する永田町の光景を見ていると、日本は「失われた10年」に逆戻りしてしまったかのようだ。



 もっとも、永田町が「逆コース」をたどり始めた主因は、金融危機というよりは「ポスト小泉」の政権運営の失敗にある。本書は、安倍・福田両内閣のもとでの政治過程の検証を通じて、「官邸主導はなぜ自壊したのか」という問いに解答を与えようとする試みである。



 官邸主導という永田町の新しいビジネスモデルは、小選挙区制の導入と内閣機能の強化という制度変化によって生まれたものだ。この変化のもとで官邸主導という新しい政治手法を確立したのは小泉純一郎という「強い首相」であった。だが、党内と世論の圧倒的な支持を得て後を引き継いだ安倍総理は、小泉政治と小泉改革の継承に失敗してしまった。



 本書によれば、安倍内閣の「失敗の本質」は「反マニフェスト性」とガバナンスの欠如にある。理念先行であいまいな「美しい国」は国民に広く支持されるものとはなり得なかった。あらゆる政策課題を官邸が抱え込む「なんでも官邸団」は懸案処理の停滞をまねいた。大臣と首相補佐官による「二重行政」は指揮命令系統の混乱を引き起こした。こうした中で安倍内閣は急速に国民の支持を失い、自滅したのである。



 振り返ってみると「ポスト小泉」の最初のつまずきの石は郵政造反組の復党問題であった。「脱小泉」が進んでも郵政民営化という石が消えてなくなったわけではなく、日本郵政の人事という形で麻生内閣の進路のすぐ目の前に転がっている。本書は日本の政治の今後を考えるうえでも有益な一冊といえる。










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