今月のひとこと2010年4月号





「今月のひとこと」の目次
毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。
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4月2日



暑い日と寒い日が交互にやって来て、体調がおかしくなりそうです。 先日は京都で雪になりました。 経済も政治はほっておいて、少しは暖かくなってきたようです。 BRICsはもっと暖かいようですが、日本は少しだけで、なかなか本格的に暖かくなってこないようです。 郵便貯金の限度額が2000万になるとかで、せっかく少しは前に進んだ改革がまた元に戻りそうで、今度は本当に世界から見放させてしまうのではないでしょうか。 投資家が良くアクセスするサイトか何かで、アンケートを取ったら、みんなの党が50%も支持を集めたそうです。 本格的な政治集団ではないのですが、消去法で行くとこれしかないと言う感じですね。



民主党は、本来の大きな政府志向がハッキリしてきて、それを妙に打ち消すのでおかしな話になっているような感じです。 従来の自民党も、小さな政府志向と社会主義的な一面とを特に公明党が入っていたために、渾然一体となっていました。 所得の分配は良いとしても、どこで付加価値を生み出すかです。 付加価値が無ければ国として沈没します。 つまり成長戦略が必要で、これは単に紙を作ったらよいと言うものではなくて、議論して、世界が認めて初めて成長戦略となるのです。 財務大臣が、成長戦略はあると、パワーポイントで作ったらしい4-5枚の紙を見せていましたが、あれが成長戦略と思っているのであれば、お先真っ暗です。



前回の危機の時に本欄で紹介したように、1450兆円の個人資産があるから、国債は安泰と言うことは、いざと言うときには、預金封鎖で全部召し上げたらそれで国債は綺麗になくなります。 ただ日本の国全体としては右のポケットから左のポケット、もう少し言うなら旦那のポケットから奥さんのポケットに移動するだけでトータルは何も変わりません。 いずれにしても、1450兆円が全てで、これが海外に流出したら、本当に何もなくなってしまいます。 この中に割って入ったのが郵便貯金です。 なけなしの1450兆円を使って付加価値が生み出せるなら良いのですが、ユニバーサルサービスとか何とかでは、マクロ的には何も生み出しません。 単にポケットの中身の争奪戦となり、結局は国債になってしまって、金利分で郵政会社へのミルク注入に終わってしまいます。 どこが脱官僚(依存)何でしょうかね。 確かに選挙は重要ですが、選挙対策しかなくなったのが残念。 もっと国民を信頼して欲しいと思います。 正しいことをやっていればキチンと結果は出ると思います。



利益利益と儲けばかり追及している経営者に見えます。 社会に役に立つ仕事をする、結果として利益が付いて来るというのは、偉大な経営者が異口同音に言うことですが、理念を身上とする政治家はもっと理念をしっかり持って欲しいですね。 結果は自ずと付いてきます。 これを軽視して、取り敢えずの利益を目指しているのが現政権ではないでしょうか。 逆に言うと国民を馬鹿にしていますね。 過去の政権の悪いところばかり見習っているような感じです。



好き嫌いは別にして、小泉・竹中ラインは、アメリカの共和党流の小さな政府志向だったと思います。 少なくとも世界は反応して株価は上がりました。 今はまったく反応しない、妙に円も高止まり。 小泉ブッシュの関係が良かったのも、単なる個人的理由だけでは無いと思います。 まあイラク戦争は少しお粗末でしたが、レーガンなんかはそれなりに後世に遺産を残していると思います。 いずれにしてもこのままでは本当に国が滅びてしまうので、その前に何とかしないと真逆の方向に動いていると思います。



最近はアチコチ出歩くようになったので、GPSを使った移動位置ロガーでGOSGETと言う物を入手してみました。 単4電池2個で10時間動きますので、一日の移動を記録するのには十分です。 感度は結構良くて、電車でも家の中でも一応動いているようです。 精度はそんなに良くないですが、電波がキチンと受かっていると、車のGPS並みにはあるようです。 電波が途切れるとデータが飛ぶようです。 この辺は、データ解析のアプリで、妙なデータははじくようにすると良いと思いますが、なかなか対応していないようです。 問題の地図は、Google マップとか Google Earth とかの上にプロットできますので、なかなか面白いです。 私はまだ持っていっていませんが、山に登ると高度も記録できますので、カシミールとかのフリーソフトで表示できるようです。 お試しください。



従来使っていた乗換え案内サービスと、最近宣伝が多い NAVITIME と入れ替えました。 電車などの乗り物と徒歩がシームレスになっているのが良いですね。 ケータイをGPS付きのものにすると、カーナビに変身できるそうです。 ルート検索などをサーバー側でやるために、下手なカーナビ顔負けのルート検索が出来るそうです。



最近リコールで話題になった、大手自動車会社のカーナビはネットで繋がっているようです。 いざとなるとオペレータを呼び出して、オペレータにカーナビの設定を遠隔でやってもらえるそうです。 緊急時には、ボタンひとつでコールセンターに繋がり、エアバッグが開くような衝撃を受けたときは、自動的に救急車の手配をするとの事。 場所はGPSで分かっていますから、直行できるわけです。



最近の自動車は全部コンピュータ制御になっているので、その履歴も全部残っているそうです。 例えば衝突する直前の車の状態はほとんど全部詳細に取れているとの事。 それで、アメリカの公聴会の時もあんなに強気だったのですね。 また、アメリカ側は情報が十分に出されていないとっクレームをつけていたのが、この履歴データです。 裁判所の命令があって初めて出すと言う規定になっているようで、個人情報に準じた扱いと思います。



エコカーでは、車のバッテリを家庭のエネルギーのバッファにしようかとか、いろいろな動きがあって面白いと思います。 いずれにしても住宅に次ぐ高価な設備ですから、それにエネルギーも情報もすべて集約されていると言うもの悪くないかもしれません。 エネルギーの管理もネットを通じて行えるわけですから、ハイテクの塊になっていくのかもしれませんね。



今月の読み物は、岩崎弥太郎と三菱四代 (幻冬舎新書) 河合 敦著。 今流行の坂本竜馬と関係の深かった岩崎弥太郎の話です。 上野公園のJRの駅から池を挟んだ反対側に旧岩崎邸庭園があります。と言っても、こちらは弥太郎の長男である岩崎久彌が建築家ジョサイア・コンドルに設計させたものです。 近くには三菱の歴史館もあって、弥太郎を偲ぶことが出来ます。 岩崎邸は庭園だけでなく建物も良く保存されており見所の多い建物です。 隣に大きなマンションが出来ていて少し興ざめですが、天気の良い日には庭園も広々して、洋館と和館がそれぞれに趣があります。



内容(「BOOK」データベースより)

三大財閥中、三百年以上の歴史を持つ旧家の三井・住友に対し、三菱は明治の動乱に乗じて短期間で巨万の富を築いた特異な会社である。坂本龍馬の遺志を継いで海運業を起こし、権謀術数を駆使してわずか五年で頂点を極めた政商・岩崎弥太郎。日本初のビジネス街・丸の内を建設した二代目・弥之助。戦争景気で業績を伸ばし、昭和の大不況を勝ち残った三代目・久弥と四代目・小弥太。時代に即した巧みな経営術と、現在も続く財界随一のグループ結束力で成り上がった一族、岩崎家四代のビジネス立志伝。








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