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2010年5月5日
今月は連休の影響もあって、少し遅くなってしまいました。 普天間問題も大詰めになって来ましたが、これではまったく決着の可能性がありませんね。 一国のリーダーとしての資質の問題だと思います。 今後も重要な国レベルの決定がまともに出来ないと言うことになります。 経済は、これにも関わらず僅かながら上昇局面になってきています。 それでも世界から見ると、取り残されているのは歴然。 何で日本だけが20年間もデフレ状態が続くのか。 国民もこう言う状態に慣れきってしまって、それなりに安定してきているということでしょう。
今後の長期間のレベルで見るとインフレ突入が必至です。 こうなった時の対処方法がまたもやうまく行かないのでは? と心配になります。 過去のインフレは富の移転が国内で行われたので、日本全体としては収支はそんなに変わりませんが、グローバル時代に入っている今では、何かあると国富が海外に流出してしまいます。 江戸末期に、金が銀より相対的に安かった日本から、金がどんどん海外に流出したことを連想する状況です。
最近の民主党を見ていると何か思い当たることがあって、何かと考えてみれば、民間企業で言うと立上
げ期のベンチャーの状況です。 経営者不在で豪腕営業部長が一人で売上げ・利益至上主義で突っ走って居る感じです。 売上(=選挙の得票)を上げないとどうしようもないでしょ? と言うのは良く分かりますが、世の中でよく言われるように、金儲けだけを目的にすると企業そのものがおかしくなる、理念とか、利益以外の目的を追求すべきと言う事です。 立上げ期の企業で、取り敢えずの事業量は確保(政権交代)した、しかし累積赤字が溜まっていて、これを減額するレベルの事業量をさらに確保(参議院過半数)しないと企業の永続性が無い。
こう考えると民主党の行動は良く理解できますが、日本という現時点では世界第2位の経済規模を持つ巨大企業を単に力ずくの売上だけで何とかしようと言うのはあまりにも乱暴だと思います。 やはり理念を掲げる、第2ステージに入ったのならそれなりの理念に書き直す。 マニュフェストはあまりにも細かすぎるので、方向を示す理念を3つから5つ示すことが重要だと思います。 松下政経塾出身者が多く居るので、何で松下幸之助の著作を読まないのか不思議です。 全員よく読んでみる必要があります。
政権交代時までの豪腕営業部長の活躍はたいしたもので、共感することは沢山ありました。 先日もTVを見ていたら、辻立ちの時のマイクの持ち方からお辞儀の仕方まで、営業部長の直伝だそうです。 営業活動とみれば当たり前ですが、他党はそれも出来ていなかったと言う事でしょう。 しかし最初の立上げ時の営業が功を奏したら、営業部長には少し引っ込んでもらって、社長が営業を含めて指揮を執るべきでしょう。 民意と言う名の顧客満足度アップに押されて、理念の影が薄くなってきているのが気になります。 民間企業でこう言うことをやると、圧力を受ける現場では違法行為が続発し、売上が粉飾傾向になり、落ちてくると、ガタガタと崩れてきます。
今回のテーマはオープントップの自動車です。 理想的なパーソナルカーとは何かと考えてみるに、価格の制約はあるものの、他の制約を外してみると、オープントップの車が考えられます。 これをオープンカーと言うのですが、我々の世代ではあんまり良いイメージが無くて、フレームががんがん入って重い、それにエンジンが追いつかず鈍重とかのイメージがあって、大相撲の優勝パレードとかを思い出します。 他の言葉では、カブリオレと言うのがあって、これは主にヨーロッパで使われていますが、これになると女の子がワイワイ乗っている感じで少しは良いイメージです。 他にはロードスターとも呼ばれ、これは主に2シーターに使われるようです。
初期の特に小型のものは幌式で夏暑く冬寒く喧しいと居住性は最悪のもの、現在では金属のハードトップが主流で、自動で開閉出来て居住性も普通のクーペと変わりません 最も初期のオープンカーはルーフが無かったようです。 ハードトップは重いので、最近では硬くて遮音性の良いソフトトップも出現してきています。
パワフルでしかもオープントップと言う理想的な車種を探したのですが、これがなかなかありません。 理
由は、性能のバランスを取るのが原理的に難しいようです。 つまり、特にハードトップの場合は、重量のあるルーフが上から、後部のトランクに移動するので、高性能な自動車では重要な重量配分が変化してしまうと言う根本的な問題があります。 幌式とかソフトトップではこの問題は軽減しますが、居住性が悪くなります。
またルーフが無いということは、自動車の構造上、ボディ強度を持たせることが難しく、補強財を多く使用しなければならない、つまり重量が大幅に増えると言うことになります。
実際に、運転してみるとルーフを開けると、重量が後部に移ったことがすぐに分かり、お尻が重いという感覚になります。 また、段差を越えるとボディがしなったり、振動したりと言う事を感じます。
従って、このようなボディに高い馬力のエンジンを積んでも車全体のバランスが悪くなって、使い物にはならないと言う事だと思います。 ヨーロッパの自動車のラインアップには必ず、オープントップがありますので、ヨーロッパの自動車会社はいろいろ開発に苦労しているようです。 概ね同じ車種でも、実態はまったく別の設計と言う事が良くあります。
【レクサス IS250C】 月間100台くらいしか売れていないマイナーな車で、車重に対してエンジンが非力。 BMW3シリーズ対抗の ISシリーズのネーミングですがまったく別の車と考えたほうが良いでしょう。 3つ折のハードトップで流石に日本製で複雑怪奇な折りたたみ方です。 消去法で選んでいくと最後に残ります。 パワーが無いですが、ギリギリセーフか。 550万円ぐらいで買えます。 また、オープントップの車は開いたときのスタイルはまあまあなのですが、閉めたら不恰好と言うのがほとんどです。 開いて走ることはほとんど無いので、閉めた時のスタイルは非常に重要で、この車はその点はまあまあ降格です。 詳細な報告は来月に掲載します。
【レクサス SC430】 元ソアラと言った方が分かりやすいでしょう。 完全な2+2シートで、後部には子供すら乗れないという話です。 この車種は収束で、最後の特別車が200台作られて、夏から秋に生産終了となります。 あまりにも古すぎるということでしょう。 以前にアメリカのフロリダで借りて、キーウエストまで往復しました。 当時のルーフはハードトップですが、完全手動取り外し方式で、突然雨が降ってくると、車を止めてトランクから屋根を取り出して、上に乗せて、レンチでボルト締めします。 これを一人でやるのは結構大変でした。 この時に日本車らしく、右方向に「シメル」、左方向に「アケル」と刻印してあったことを良く覚えています。
【ベンツ Eカブリオレ】 4月にやっと日本で売り出されたものでソフトトップ。 走行しながら開閉できるそうです。 Eシリーズとなっていますが、ベースはCとの事で大きさも小さい。 ただし値段はEクラスで 900万ぐらいし
ます。 もっともEクラスのクーペは1200万ぐらいしますので、格安と言う事でしょうか。 同じくロードスターのSLKは古いこともあって収束するそうです。 個人的には好きな車種でした。
【ベンツ SL】 ベンツのパーソナルカーのトップ車種。 流石に存在感があってすごいですが、値段も1200万以上します。 少し古いので中古車を探すのが良いかもしれません。 でかい車なのでスタイルは開けても閉めても流石に良いです。 一度隣に停まっているのを見たことがあります。
【BMW Z4】 安価なロードスターで2シーター。 2つ折れのハードトップ。 エンジンは2500と3000+ターボの2つ。 2500でも十分に走ります。 流石にBMWで、運転の楽しみのツボをキチンと押さえている感じです。 またパワーとオープンの両立が高度に両立していますが、いかんせん荷物がほとんど積めません。 ルーフを開けるとトランクにはほとんど何も入らないし、後部座席も無いので置き場所がまったく無いのが欠点。 一番安いものは500万を切りますが、装備がほとんど無いので見せかけの価格です。 まあまあのもので600万はしますが、びっくりしたのは、頭から30万ほど値引きすると言うことで、輸入車の値引きは思っていなかったのでびっくりしました。 ただし日本に在庫している車種だけで、これを年度末にディーラーに行けば値引きがあるようです。
【プジョー 308CC】 少し前までは1600+ターボのエンジンと4速ギアで、10モードが9.2km/lと、何で?と言いたくなりますが、やはり4月にエンジンとギアがアップグレードされました。 スタイルも良いし、装備もまあまあで、なにしろ500万円ぐらいなので、安い。 ただしルーフを開けた時のスタイルは非常に良いのですが、閉めたときのバックスタイルがイマイチ。 4シーターで2枚折にした時の無理があると感じました。
【アウディ TTロードスター】 走りではアウディに期待したのですが、TTクーペはスタイルも良くBMWをしのぐ運動性ですが、ロードスターは何かダイハツのコペンを大きくしたようなスタイルで、おまけにソフトトップ。 どうせ乗るならクーペだと感じました。
【ニッサン フェアレディ ロードスター】 フェアレディは、学生のころから一度は乗ってみたいと思っていましたが、アメリカマーケット向けになってしまったので、非常に残念ですが好みではなくなりました。 クーペは3700ccで10モードが8kmと言うのも今日の時点では選択しにくいですね。 もっと大変なのは、ロードスターの試乗車が日本には無いと言う事で、いざ買うとなったら目を瞑って買うことになります。
【ボルボ C70】 昨年10月の大阪のモーターショーで見かけたのが最初で、それまでは剛健で鳴らすボルボにオープントップがあるとは思っていませんでした。 ボルボなだけに相当重いと思ったのですがそうでもなかったのですが、センターコンソールがペラペラのパネルを曲げただけの安物に見えました。 別の機会に営業と話したら、こう言う形にするには相当の技術とお金がかかりますとの事でしたが、どうみても安物にしか見えなかった。 中国企業にたった1800億円で買収されてしまいましたが、これは良い買い物だったのではないでしょうか。
【小型の国産ロードスター】 まずこの分野の先鞭を付けた【マツダ ロードスター】 幌式だが最近ではハードトップも出てきたようです。 ベンツSLKはこのロードスターに刺激されて開発したとの事です。 最近でも路上で良く見かけて、古い割にはスタイルもまあまあで日常の足代わりに乗るには便利でしょう。 【ダイハツ コペン】 時々見かけます。 若い女の子が足代わりに乗るのは良いと思います。
【その他の車種】 少し高いですがポルシェ。 近所のお医者さんはベンツのCLSからポルシェ(車種不明)に乗り換えるそうです。 もちろん新車。 ロータスが意外に安くて 800万ぐらいで買えるみたいです。 アルファロメオとかもありますが、ディーラーが近くにないので詳細は不明です。
今月の読み物は休みです。