今月のひとこと2011年2月号

「今月のひとこと」の目次
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2011年2月1日
やっと少し市況も上向いて来たと思ったら、早速エジプト情勢が悪化してしまいました。 これが卯年の跳ねるだったらどうでしょうか。 国債の格付けが下げられて、総理の「疎い」と言う発言でまたゴタゴタしています。 以前の格下げの時は、ボツワナ以下と言われて、論議を呼びました。 いずれにしてもGDPの2倍近く、それも現時点で対策を講じても倍は遥かに超える状況で、これくらいの格下げで良く持っていると思います。

消費税を5%上げても、社会福祉の費用の増加で消えてしまい、財政均衡には程遠く、現在のままでは、消費税を20%以上上げないと、バランスしません。 やはり現時点で為すことは、大規模な大幅な規制緩和でしょう。 すぐに出来なければ特区でも良い。 また法人税を大幅に安くする。 多少安くしても歳入欠陥に占める割合は多く無いので、多少下げても大勢に影響はないでしょう。 もしくは、自分でできないのならIMF管理にでもしてもらって、外からコントロールしてもらわないといけなくなるでしょう。 お隣りの韓国は少し前までIMF管理にまで陥ったのですが、現時点では元気になって、日本を脅かすまでになっています。 財政赤字カウンターと言うのを見つけました。 増えること自体はたいしたことないのですが、金利が上昇したら、金利払いだけで国家予算が消えてしまいます。

ITの世界では、アップルのスティーブ・ジョブズの病気療養休暇が話題になっています。 過去2回も病気療養でCEOを離れていますので、今回は無期限と言う事で市場も注視しているところです。 先日この話題で、アップルの本社がTVで映っていましたが、知っている頃と比べて植木が物凄く大きくなったなと感じました。 元のアップルの本社は、ここから数ブロック南の交差点に有りました。 実はそのすぐ下のアパートに住んでいたことがあるので良く知っていました。

現在のアップルのキャンパスは、元々モトローラの建物があって、例のサンフランシスコ地震で建て替えを余儀なくされて取り壊されました。 その跡地に現在のアップルの本社が出来たのです。 近くには、HPの大きな敷地や、AMDのキャンパスもあり、シリコンバレーの中心地の一つだと思います。 最近のGoogleやジョブスのNEXTコンピュータなどは、もっと北の空港に近いところの、101号線の東側に有ります。 以前は何も無いところで、要するに地価が安いところだったのでしょう。 シリコンバレーの膨張は結局、サンノゼで止まって、東の方に少し動いたのですが、結局は元のスタンフォード大学の南の付近に戻っていったと言う感じです。

今月の読み物は、日本の国会――審議する立法府へ (岩波新書) 大山 礼子著 です。 今国会中継を聞きながら本稿を書いていますが、意外に国会とはどうなっているのか、知らないことに気が付きました。 なかなか固い書物ですので、読みにくいかなと思ったのですが、意外に読みやすくて、各国との比較も適宜行っており、タイトル通り日本の国会の姿が良く分かります。 2院制のメリット・デメリット、その改革の方向性に付いて、委員会審議とはなにか、本会議審議は何故討論が少ないのか、などなど、その理由が良く分かります。

内容(「BOOK」データベースより)
政党間のかけひきに終始し、実質的な審議が行われない国会。審議空洞化の原因はどこにあり、どうすれば活性化できるのか。戦後初期からの歴史的経緯を検討した上で、イギリスやフランスとの国際比較を行い、課題を明らかにする。「ねじれ国会」が常態化した今、二院制の意義を再考、そして改革の具体案を提示する。

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