今月のひとこと2013年10月号


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2013年10月3日
とうとう1年のうちの4分の3が過ぎてしまいました。 消費税のアップも最終決定をして、春からの8%が決まりました。 気候はまだまだ暑いですが、この分だと秋はすぐに終わって冬がすぐに来るようで、気温の変化についていけずに体がおかしくなりそうです。

中国もシャドーバンキングの懸念にも関わらず、当面は持ち直しているようですし、アメリカの金融緩和の出口が少し遠のいたので、新興国も一息ついたところでしょう。 シリアも少し見えてきたし、来年の4月の消費税アップ後に何も起こらないように祈るだけですね。

株価はアメリカのオバマケアに関わるバタバタの影響で、円高となりそれにつれて株安となりました。 アメリカも年初の大騒ぎに慣れてしまって、油断があったのではないでしょうか。 日本も、消費税がうまく軌道に乗らないと、債務残高がどんどん膨らんで、同じような役所の閉鎖が現実になってきます。 ただし日本ではレイオフみたいな制度がないので、アメリカのようにうまくバッファリング出来るのかどうか分かりません。

安倍政権はなかなか運が良いです。 運も実力のうちで、前政権は政権運営能力も無かったが、運にも見放されていました。 消費税に関しては、夏ごろまでは本当に迷いが在ったと思います。 しかし、逆にアベノミックスの進展で、後には戻れなくなったものと思っています。 現時点でも、消費税アップをやめるべきと言う人が居ますが、この時点で止めたら無事では済まないと思います。 消費税を上げる事による反動よりもっと大きな悪影響が出るし、消費税のアップは、しばらくは出来なくなります。

1%づつアップ論が出てきた時には、やらせではないかと思ったんですが、そう言う雰囲気はあって、財務省に5兆円を飲ませたところから、話が進んだと思います。 この5兆円はだいたい消費税の2%に当たっていて、要するに正味は1%アップと同じと言う意味になるようです。 これで、1%アップ論は瞬く間に消えてしまいました。 浜田さんももう何も言っていないようです。 残る大物は、法人税減税。 復興税の前倒し解消みたいなトリッキーな話ではなくて、本家の法人税減税を正面からやるべきです。

参議院選挙の結果さらにはオリンピックの東京開催決定が、決定的な要因になったものと思います。 その後は一気呵成に決定へと突き進んだような感じです。 これに対して、少々だらしないのは経団連を始めとする経済界。 ボールは経済に移ったので、ここで成長してみせる、と大見得を切ってもおかしくない場面ですが、何となく押されて気味で、発言も評論家みたいなことを言っている。 これからは企業の出番。 以前に比べると、やることの目標はハッキリしてきているので、持ち前の集団力で大いに成長して欲しいものだと思います。

少し経済がマシになってきたら、今年の冬の電力が心配だそうです。 ここはやはり原発を再稼動して、当面のエネルギーの心配を克服しておかないと、成長戦略もなにもないと思います。 また、安倍首相が演説したように、日本と言う原子力にいろいろな意味で関わっている国、また世界第2-3位の経済大国では、世界に対して、原子力の有効利用に対して貢献していく責務があると思います。

ただ東京電力の汚染水をめぐるあの振る舞いをみていると、原発の運用は無理ではないか、と思うようになりました。 どうもJR北海道でもそうですが、インフラ企業と言うのは、マネジメントが出来ていないような感じがします。 他のインフラ会社の内情をみても、インフラ会社は、特にマネジメントしなくても、ルーチンで動く組織ですので、現場さえ動いておれば良いという感覚になるのかもしれません。 こう言う組織の管理職や役員は何をしているんでしょうかね。 毎朝会社に出勤して、お茶飲んで、新聞読んで、たまには接待ゴルフと言うような、ステレオタイプの監理職像を思い浮かべてしまいます。

ドイツが脱原発をしているという話がありますが、日本ほど大きくはないし、原子力に対しては何もしがらみが無い。 原発を止めてもフランスから原発の電力を持って来れば済む国とは大きな違いがあると思います。 いずれにしても、新たな原発はこれから30年以上は作れないでしょうから、その間に現在の原発は寿命を迎えますので、それをどうするか、が最大の問題です。 もっと小規模の30万キロワット級で、カプセル化した、軍事流用が出来ない原発を開発するのが良いと思います。

安倍政権の運について書きましたが、先日の新聞で秋元康が書いていた記事。 AKB48は総勢250人以上居るらしいですが、そのトップをジャンケン大会で決めるのだそうで、今回は4回目。 この大会の優勝者は、1回目を除き、あとは全てトップ16の常連だそうです。 それも全てパーとか、全てチョキとかで勝ち上がったそうです。 それでこれは八百長ではないか、と言う批判もあるようですが、本人曰く、八百長が入り込む隙がない、現場に居たら分かるが、みんな本気のガチンコでやっている、と言う意味のことをかいていました。 つまり、トップを取る子は、何かを「持ってる」子、要するに運と言う実力を持っているんだという話でした。

実際のビジネスの世界でも、運も実力のうちとはよく言われますが、こんなジャンケン大会みたいな単純な場面で、それが結果として出てくるのには、正直びっくりしました。 やっぱり常に気合をいれて、運を呼び込まないといけないのですね。 AKB48の選抜に関しては、ひょっとすると統計上のまやかしがあるのかもしれないと思って、その内に調べようと思っています。 例えば、昔の50人学級で、同じ誕生日の生徒が学級にはほぼ1組存在するとか言う話もあって、確率は365分の1だと思いがちですが、統計上は有り得る結果だと言う事になっています。 従って、AKB48のジャンケン大会もそう言う背景があるのかもしれません。

今月の読み物は、「真夏の方程式」 (文春文庫) 東野 圭吾 著 ¥720
最近はノンフィクションばかりで、どうしてもフィクションと思って、ミーハー的に読んでみました。 大学の後輩だそうで、少し理系の匂いがするのが受けるのか、同系の学部なので少し親近感があります。 推理そのものには、無理がありますが、綺麗な海がある寂れた海岸町の話なので、気分的に爽快になりますね。

★★☆ 緩めのものを読みたい方はどうぞ。

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