今月のひとこと 2021年8月号

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今月のひとこと 2021年8月1日号
新コロナウイルスの蔓延が全く止まりません。 全国の新感染者数がとうとう1万人を超えました。 今までは重症患者が増えなければ良い、ということだったのですが、絶対数が多いので、それも増えてきているみたいです。

その結果またもや緊急事態宣言が発せられましたが、何が違うのか分からないみたいな感じになっています。 ワクチンの接種が終わった65歳以上の感染は非常に少ないみたいですが海外の情報によるとワクチン接種後でも感染する事例がたくさんあるみたいです。 感染しても無症状で他に感染させるということなので、ますます厄介なことになるんじゃないかと思います。

さらには、こういう状態で感染が広がって行くと、また新たな変異種が出てくるといわれており、変異は非常に速いです。 RNAはコピーミスが起きやすいので、普通の変異はいくらでも日常的に常に起こっていると思います。 その変異の中でたまたま感染力の強いのが広がって来て認識されるということなので、今でもいろんな変異種が出てきて、それの自然界におけるトライアルが起きていて、その中で強いのが生き残ってくれという進化の過程を目の当たりにする感じがします。 こうやって生命は進化してきたのだということです。

オリンピックも今月の8日まであと一週間。 なんとか開催にこぎつけて、なんとか終わるという感じで、終わって次のお盆の影響が終結するのが8月末ということで、8月末までの緊急事態宣言になってるんだと思います。 24日からはパラリンピックが始まりますが、の時にはかなり落ち着いてきているのではないかと思います。 いずれにしてもオリンピックであろうがパラリンピックであろうが、それに付随する人流ては確かに増えますが大勢に影響はないと思います。 何しろ東京は1,000万都市なので、実質100万人の人流があるとしてもオリンピックで動く人流は非常に限られていると思います。

オリンピック中止の主張がありますが、もしオリンピックを止めていたら、この夏の政治は混沌としていたに違いありません。 現在の感染急拡大も、オリンピックで少しは意識の中から外れていると思います。 例え、意識しても結果は変わらないと思います。

専門家会議の話の中では、こういうリスクが高まるとか、そういうか散文的にな話が多くて、全く数字が一切出てこないのが非常に気になります。 ちょっとでも数字で何パーセントとかリスクが何パーセント高まるのかと言うのを言ってくれればいいんですが、なんとなく高まる、人流が増えればリスクが高まる、としか言わない。 それは素人でもわかることで何パーセントあると言うのが専門家が示すべきことで、それを見て為政者である政治トップは、そのリスクに政策がそれに見合うかどうかを判断するというのが正しい関係だと思います。

先日の専門家と総理大臣との記者会見を聞いていても、どちらが為政者でどちらが専門家なのかよく分からず、どちらも同じ事を言ってるように聞こえます。

問題は為政者の方が諮問委員会とかいう格好で、丸投げをして結果をうまく使うというのが従来のやり方だったので、すでに専門家の方も同じ土俵の上での話をするようになったのだと思いますが、本来は専門家は専門家らしくリスクをちゃんと数字で示す、出てきた数字をどう判断するか、そのリスクを許容するかしないかいのかの判断は、これは為政者、政治のトップの仕事だと思いますが、今はそうなっていません。

私の経験でも海外の企業と契約もすることになったときに、契約書を会社の法務部門にチェックしてもらったところ、この契約は止めなさい、止めないといけないと言われて、私はブチ切れて怒りまくりました。 その契約に最終的に責任を持つのは、こちらの事業責任者側なので法務スタッフとしての本分は、それに対してきちんとリスクを示すべきで、頭からやめろと言うのであれば、どちらがその事業責任を負ってるのか、止めることに対するリスクの説明は無し。

リスクを出来るだけ金額換算で出して欲しい。 そのリスクを許容できるかできないかは、それは事業責任者の判断であるべきで、そうでないと事業責任者の判断するところがなくなります。 同じような事が税理士との間でもありました。 税理士は一種の会計士という側面もありますので、一概に言えないのですが、この処理はダメですとすぐ言うのですが、どういうリスクがあるんだと聞いても答えられない。

私の経理はアマチュアですが、私の後任に来られた、これは後でわかったんですがプロ中のプロの方が税理士に電話をしていて横で聞いていたら、同じことを言っていていていたのが非常に面白かったです。

現在の専門家会議と政治トップの間の関係はおかしな関係で、専門家が政治化してるんだと思います。 尾身さんは元々 WHO のトップになってもおかしくない人ですなので、ほとんど政治家だと言ってもいいと思いますが、そういうとこへ丸投げする政治トップもしトップだと思います。 どっちもどっちだと思いますが、もう少しきちんとしたリスクを数字で示して欲しいと思います。リスクが増える減るそんなことは誰にでも分かるので、どれぐらい増えるんだというのきちんと言うべきだと思っております。

ITの話題ですが最近へっと思ったニュースは、IBMのゲート型商用量子コンピューターが かわさき新産業創造センターというところに設置されたということです。 ゲート型というのは汎用的で量子コンピューターの真打ですが、まだまだ未完成だと思ってました。 よくよく記事を読むと最大の弱点のエラー処理がなされてないもので、従ってもうハードウェア的なエラー処理は当面諦めて、これを使ってエラーを前提の上でアプリを作るということになっているみたいです。 27量子ビットもあるので、確かにエラーがあっても何かやってみたい気になりますね。 ドイツ、アメリカに次いで3番目だそうです。

量子コンピューターは少し進歩が止まっていますが、何処かで何かのブレークスルーがあると思うのですが、そのブレークスルーは最後なのでブレイクすると一気に花開いて、よく言われる従来型の RSA型の暗号システムは全部駄目になって、今流行りのマイナンバーカードも使えないものになってしまします。 当面は世界に何台しかないので、政府管理になるでしょうが、中国やロシアも造れるので、時間の問題になると思います。

いずれにしても現在ではコンピューター能力が非常にアップしてるので普通の PC でも総当たり制でやれば多少の8桁や10桁のパスワードはすぐ解読できるみたいです。 ただ回数制限があったり1回のトライアルに時間がかかったりしてそう簡単にいかないようになっていますが、総当制と言うのも以外に速く解読できてしまいます。

一度やってみたことありますが何らかの制約を入れると一気に速く解読できます。 例えば先頭はアルファベットで始まるとか、記号がないとか、何桁目と何桁目には必ずこの文字が入るとか、そういう制約を入れると一気に時間は短縮されて、瞬間的に解けるいうようになります。

Wi-Fi の以前に使われていたWEP方式は、もう一瞬で解読できるということになっていますし、最新の AESでもちょっと時間をかければ解読可能ということです。 この場合対抗策としては定期的に暗号キーを切り替えれば良いのですが、スマホみたいに移動しない固定の場合は、時間をずっとかけられますので、いずれは解読できるということになります。

前号でも触れましたが電気自動車の機運が急に高まってきました。 カーボンフリーの機運が高まってきており、特に自動車はその先陣を切ってるという感じです。 トヨタが色々抵抗してみたいですが、もうカーボンフりーに関しては、もうこれはもう政治問題化しているので、多少技術的なことを言っても、もう抵抗できないと思います。 EUによる脱中東、世界のリーダーシップ奪還のヨーロッパの逆襲だと思っています。

トヨタも最近は電気自動車の話題をたくさん出してきてるみたいですが出遅れ感は否めません。 ライバルのフォルクスワーゲンは少し先を行っているみたいで、ヨーロッパ特にドイツは意外に早く電気自動車に切り替わるようです。

エンジンがあまり得意でないメーカーほど積極的で、メルセデスベンツはもうすでにはやばやと電気自動車化を宣言してます。 遅れているのはエンジンの得意な BMW です。 日本でもエンジンに非常に力を注いできたマツダは電気自動車に後ろ向きです。 日産は色々手を尽くしてリーフを出していたのですが、その後が続かなく息切れしてる感じがします。 この点ではBMWと似た感じです。

あの精緻な工芸品みたいなガソリンエンジンは無くなっていくんではないかと思います。 水素でエンジンを動かすという話もありますが、ちょっと無駄な抵抗みたいな感じがします。

水素はどうやって作るかが問題で、ガス原子炉を使えば直接作れるのですが、現在なかなか通常の原子炉を小型にすることすらままならない状態です。 太陽光で発電した電気で電気分解して、それで水素を作ってさらにその太陽光を使って発電した電気で圧縮冷凍する手間をかけないといけません。 飼料を栽培して、それを牛に食べさせて、その牛の肉を食べるみたいなことで、非常に効率は良くないです。 それより最初から飼料は食べられるんであれば食べた方が効率的だろうというのは電気自動車ポイントです。

テスラがすごいのは、その理念というのはエネルギー会社なのです。 単に自動車を作るということだけではなく、バッテリーをたくさん作ってそのバッテリーにエネルギーを貯めてそれを社会のエネルギーに使っていくということなので、非常に壮大な話です。 したがって太陽光パネルとか設置型のバッテリーシステムみたいなものを事業展開してるみたいです。

電気自動車に関してはバッテリーが肝だとは思っていいましたので、今のリチウムイオンよりステップアップして別の種類のバッテリーが出てくるんではないかと思っていたのですが、どうもリチュウムの改良版だけで、かなり行くみたいです。 リチウムの改良版でおそらく1,000 km ぐらいの走行距離が得られるみたいなので、これはこれでひとつのゴールに達しのではないか思います。

固体電池というのもいろいろお騒がれていますが、まだまだ実験室レベルのものでおそらく試作するにしても5年ぐらいかかって、量産しコスト的に満足出来るには10年ぐらいかかるのでは無いかと思います。 その時にはおそらく走行距離が1,000キロぐらいには当然達していて重量ももっと軽くなると思いますので、普通の自動車になっているでしょう。

中国でもいろんな電気自動車が作られていますが、本格的な自動車がそんなに簡単に作れるのかという気がしています。 安いタウンコミューターみたいなせいぜい100 kmぐらい走れたら良いみたいなものであれば出来るのでしょうが、アウトバーンを走るようなそういう自動車はなかなか中国では出来ないと思います。

日本でも出来ていません。 レクサスは10年頑張りましたけど、エンジンはもちろん車体とかサスペンションと足回りとかドイツ車にやっと追いついた所でしょう。 内装に関しては私の見るところドイツ車よりはマシだと思いますが、その他のもエンジンは全く負けています。

中国メーカーがいかに頑張っても、こんな状態にすぐに到達できるとは思いません。 テスラは中国でも作っていますが、色々品質問題ががあるみたいです。 日本車も何十年もかかってこの品質を作り上げて来たので、そんな簡単に品質の高いものが出来るとは思えないです。 口の悪い人はテスラはひと昔前のアメ車であるといいますが、確かに最初はアメリカ製なのでアメ車には違いないです。

ドイツでも作ろうとしているのですが、ドイツはさすがに環境保護市民団体がうるさくて、いかに環境に優しいテスラであろうが非常に苦労してるみたいで、予定がどんどん遅れています。 ただドイツで出来た車に関しては、それなりのものが出てくると思うので、それに期待したいと思って待っていますが、いつになるか分かりません。


 

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