今月のひとこと 2021年12月号

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今月のひとこと 2021年12月2日号


やっとコロナも本格的に下火になってきたと先月号で書いたばかりですが、今度はオミクロン株が流行ってきて、今までの準備が功を奏してるのか、各国特に日本政府のアクションが素早いです。 いくら水際作戦をとっても完全に防ぎきれないので、時間稼ぎだとは思いますが、これからは以前のようなモタモタがあってはいけないと思います。 まだオミクロン株の詳細わからないみたいですが、どうも今までのワクチンはあまり有効ではないみたいです。 しかしながらあまり重症化しないのではないかと思いますし、従来のワクチンも重症化を防止する効果があるみたいなので、あまりひどいことにはならないと思いたいです。

やっとゆっくり過ごせると思った年末年始がちょっとこれから怪しくなったと思います。 3年ぶりにやっと開催できる夏祭りもちょっと怪しくなってきたのではないかなと思います。 真夏なので開催できるということですが準備期間があるので準備ができなければ開催は難しいということになってしまいます。 暗雲が垂れ込めてきたという感じです。

電気自動車の話題がずっと続きます。人生最後の一台として何を選ぼうかと思っていたところに自動車としてまともな日産の電気自動車(EV)があったので、それを予約したのですが、これが最初の発表から予約まで約1年それから納車まで約1年の予定のところが、このコロナ騒ぎとか色々あって結局1年半になりそうだということにもなって、最初の発表から2年半と言う長さに諦めました。

日産は10年前にゴーン氏が主導してEVのリーフをスタートさせ、フェアレディZを復活させた功績は大きいと思いますが、EVはせっかく10年前にあって、今ではそこら中にリーフ対応の充電器はたくさんあるのですが、現在の水準としては非常に低レベルの充電器になっています。 逆に足を引っ張るような形になってるんじゃないかと思います。

最初の発表から1年半ほど経ちますが、その間に他のメーカーからはどんどん出てきて、ライバルであまりEVに積極的ではなかったトヨタも新車を発表して、こちらに流れるユーザーも多いのではないかと思います。 最初に5000台ほどあった先行予約も、かなり目減りしているのではないかと思います。

仕様的には先行するテスラがダントツに進んでいますが、品質とサポートが貧弱なので、二の足を踏んでいるユーザーも多いと思います。 納車も自分でパーキングに取りに行ったり、車体や内装にキズがあったり、サポートは出張でしかやってくれなかったり、またそれが高価であったりするらしいです。

現在は第1世代のEVが出てきたと言うことで、大きなバッテリーを積むので車体も大きくて車体幅も1900ミリを超えるものが多く、車重も2トンを超えます。 問題の航続距離も400㎞程度。 充電は日本は50kwが多く、90kwもあるようですが、90kwでも制限の30分充電では、最大40kwぐらいしか充電出来ず 200㎞ぐらいしか走れないと思います。 50kwならその半分です。 長距離が走れると評判の高いポルシェのタイカンですら、長距離はエコモードで走らないといけないそうです。

数年後にまだ元気と言うことにしてEVは第2世代まで待つことにしました。 その時には、1回の充電での航続距離は1000㎞に達し、充電時間は10分。 バッテリは半分近くに小さく軽くなっているはずです。 充電機も、高機能な300kw級のものが同一ステーションに複数設置されていて、充電待ちなどと言うことは無いようになると思います。 そうなっていないと2030年か40年に100%noEV化は不可能だと思います。

IT の話題ですが IBM が100量子ビット超の量子コンピューターを発表したということでビックリしました。 びっくりして記事をよく読みましたが、これはとりあえず127ビット量子ビットのプロセッサを作って出荷するということで、一番の問題であるエラー処理に関してはまだ行っていなくて、それを研究するためのベースになるマシンだという感じです。 記事の中でも、これを使って10年後ぐらいにやっと本格な1000ビットぐらいの量子コンピュータができるんだろうと書かれています。

意外と早く出来るのではないかと言われてた量子コンピューターですが、本命の量子ビットのコンピューターはなかなか難産みたいです。 問題は根が深くて量子そのものが不確定なので、そのエラーはどうしても出てしまいます。 不確定性は自然界の基本なので、それを何とかしようと言うので自然の根幹に関わるような話になってくると感じております。

今回の「Eagle」プロセッサーは重六角形の量子ビット配置という、「Falcon」プロセッサーで採用されたレイアウトをベースにしており、各量子ビットは隣接する六角形の辺や角に相当する位置にある近傍の2つないし3つの量子ビットと接続される。この接続形態は、近傍にある量子ビット間の相互作用によって引き起こされるエラーの可能性を低減し、実用的なプロセッサーを実現できるとしています。 ちなみに1000量子ビットを超えるのは「Condor」プロセッサーであり、「Eagle」プロセッサーはその土台になりうるとしています。

今月の読み物は、特になかったので、美術展覧会をハシゴしてきたので、その話題にしたいと思います。 最初は大阪市立博物美術館で開催されていたメトロポリタン美術館。 これは思ったより良かったです。 これは予約制で事前にお金はチケットを購入、しかも2100円もするのですが、コロナ下にしても、物凄い人でビックリしました。 東京はもっと凄まじいいですが、大阪でこれだけ人出がある展示会というのは、あまり見たことがなかったのでびっくりしました。

展示もなかなか面白くて、あまり名前の知らないが面白いのが沢山ありました。 知っているのでも例えば、白内障だった時のモネの睡蓮とか、目が見えなくなった晩年のドガの油絵とか、あまりフェルメールらしくないフェルメールとかありました。

私が一番面白いと思ったのは、元々ダビットの絵だと思われていて、タイトルは長いので略しますが逆光で描いたのが非常に良かったです。 パンフレットではあまり良く分からなかったが腰の後ろで結んだリボンが逆光に浮かんで綺麗でした。

次はあべのハルカス美術館の「福富太郎の眼」と言う展示会。 そこそこ面白かったです。 三園と言われる 上村松園・池田蕉園・島成園 プラス伊藤小破があって満足でした。 すごいなと思ったのは、横長の巻物みたいになってるアルサロの舞台裏の絵。 伊東深水は流石に上手だと思いました。 伊東深水は鏑木清方の弟子、朝丘雪路のお父さんです。

満谷国四郎と言う作者は知りませんが、最後のコーナーで「軍人の妻」という大作があって、これは非常にインパクトがありました。 アメリカのオークションで競り落としたと言う事です。 目に見てもわからないぐらいの涙がうっすらとあって、これは悲し涙なのか、やっと戻ってきたと言う嬉し涙なのかというのがキャプションで書いてありました。 アルサロの帝王の福富太郎らしく、女性のしかも裸体画が多かったのですが最後の最後でビシッと決まったという感じがしました。


 

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