今月のひとこと 2022年元旦号

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今月のひとこと 2022年元旦号


2022年元旦。 あけましておめでとうございます。

コロナもとうとう2年目の正月を迎えてしまって、オミクロンは収束の前触れだという話もありますが、未だに先行きは不透明で予断を許しません。 確かに「コロナ後」とは良く言ったもので、今年はその変革の年になるんではないかと感じています。

働き方改革も進むでしょう。 リモートオフィスもしかりで、私が元々思っていたことで、私もなぜ毎日オフィスに行かなければならないのか?といつも思っておりました。 特に打ち合わせとか人と面談する必要のない時は、連絡は携帯とかメールで出来るので、あまりオフィスには居ないいようにしておりました。 今で言うモバイルオフィスですが、いつも出張で飛び回っていたので、パソコンがあればどこでも仕事ができたと思います。

1900年代の初期の頃は、インターネットもなく無線もなく繋がるのは電話線と9600Bpsの のモデムしかなかったので、で色々苦労した記憶があります。 その当時は閉鎖的だった中国ともメールはかろうじて通じて、こちらから国際電話を1日1回かけて、それでデータをやり取りするという事をやっていました。

私も初期の頃は出張先のアメリカからオフィスのアクセスポイントに国際電話して、メールを受発信していたという記憶があります。 当時はメーラーというのはなくて、メール送信は、コマンドで 1行ごとに入力する方法しかなくて、繋ぎながらやると接続時間がものすごく長くなって電話代が大変になるので、複数メールをまとめて、スクリプトにして接続した時にこれを流し込んでメールを送信するようなことをやっていました。 途中でエラーになると、またやり直しになります。

その後アメリカではインターネットプロバイダが出来て、プロバイダーにログインしてメールを使うようになりましたが、初期のプロバイダーは一度接続が切れると、ログイン情報が残ってしまって、再ログインするのは1時間以上待たないといけないということで色々苦労したような記憶があります。 いずれにしても、工夫次第でモバイルワークはどこでもできるということがよくわかりました。

今年のもう一つの大きな変化は自動車だと思います。 特に昨年の暮れにトヨタが大々的にEVを発表したのが大きい大インパクトになってると思います。 それまでトヨタはあまり EV には積極的ではなかったのですが、ここで一気に舵を切った感じです。 十数台もの新車を並べたのは壮観でしたが、後ろの方にあったのは、広告宣伝会社に作らせたハリボテのモックアップだったという話です。

ここから本当に自動車が生産されて納車できるかどうか、最低でも3年から5年はかかるんではないかと思っています。 いずれにしても、大きな変化で日本の場合は特に充電インフラがまだまだ未整備と言うか、10年前に先行して整備した充電インフラしか残っていないので、このインフラを更新していくのには費用と時間がかかるんではないでしょうか。

おそらく10年はかかると思いますが自動車の大半が電気自動車になった時は、その電力特にピーク電力を如何に供給していくかがポイントになるるのではないかと思います。 平均すれば全国の電力の10%程度を見込んでおけば良いと思いますが、それでも現在休止中の原発を再稼働しないと賄えないとと思います。 さらには、10‐20分でせめて自動車の半分の電力を充電しないといけないと思うので、その時のピーク電力の見積もりと対応が重要だと思います。 いずれにしても、単に自動車の車種が一つ二つ増えると言うのではなくて、社会全体のエネルギーインフラの問題が顕在化してくるのが今年だと思っています。

2017年に21世紀の三大発明だと言ってたディープラーニング、ブロックチェーン IoT ですが IoT は技術的には、あまりポイントはないのですが、ディープラーニングはどんどん進化してるようで、翻訳の精度もどんどん上がっていってると思います。 これから非常に大きな飛躍をして、自意識が発生する本当の人工頭脳に至るまでは、まだ2ステップぐらいが必要ではないか、思っておりますが、その第一ステップはとりあえずクリアして今はそれの改良段階であると思います。

ブロックチェーンはこれは最初から技術的にはほぼ確立していて、これが一番すごい発明だと思っていますが既に中国では仮想人民元を発行するという話もありますし、ビットコインを国定通貨にした国もありますし、いずれにしても技術的な側面とあとは政策的な側面が非常に大きいですが、金融政策との整合をどうしていくかということがポイントだと思います。

金融に絡んで最近気になるのは昨年から続いている物不足です。 最初は半導体不足とかいう話だったのですが、最近では医薬品も不足していて、いろんなものが不足して来ているようです。 最初は単なるサプライチェーンの問題だろうと思っていたのですが、これだけ広がってくると、これはサプライそのものの問題ではないかと思うようになりました。

本格的にモノ不足になるとなると、これを切っ掛けにしてインフレに振れる可能性はあります。 インフレ目標にすら届かないので、良い兆候だと思えば良いのですが、従来インフレはないので赤字国債はどんな発行してどんどんとどんどん金融緩和もして、ということだったのですが、ここでインフレになってくるとすると少しは身構えないといけないと思います。 まだそんなに大きく舵を切るような状態ではないと思いますが、少しは身構えた方がいいと思います。 今日の日経新聞の大機小機のコラムにもリスクに対して身構えないといけない、とありましたが、従来も似たような論調がありましたが、今回は同意です。


 

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