今月のひとこと 2022年7月1日号
今年は完全なカラ梅雨で、しかも終わった途端に極端な暑さになりました。 地球温暖化の直接の影響というよりは、地球温暖化による気候変動によって高気圧の配置が変わったことによる影響だと思いますが、こんな調子で気温が上がっていくと大変なことになりそうです。 左の写真は伝説のスナイパー、シモヘイヘ。 今月の読み物の欄をご覧ください。
温暖化で農作物の収穫量が上がると誰かが言っていたことがありますが、そんなことはなくてあまりが暑いので最近は農作物の高温被害が出てきたようです。 もっとも生育が早くなり、早期に出荷できるので、農作物の値段は下がっているようですが、これからは高温の影響で被害が出て値段も上がっていくようです。
冬場には北海道の玉ねぎは不作で、これは温暖化と直接関係ないのですが値段が極端に上がり、まだその影響が続いているようです。さらにはじゃがいもの値段も上がりましたが、元に戻ってるようですが、玉ねぎは相変わらず高いみたいです。
洋ランを栽培していますが、栽培を始めた20年ぐらい前と比べると、日照は明らかに強くなってるような気がします。 今までは冬場には遮光ネットを外してたのですが、昨年あたりから外さないようにしました。 冬場でも結構日照がきつい感じです。
ウクライナ戦争は膠着状態で、これから長期化するような感じです。 ロシアは「苦難のロシア」と言われてモンゴルに攻め込まれて以来200年ぐらい占拠されて、それ以来隣国同士で侵略したり侵略されたりの歴史です。特に東ヨーロッパは大平原が広がっているせいなのか国境線があまりはっきりしないのか、侵略の繰り返しです。 日本は戦争はもうこりごりと言っていますが、確かに先の大戦では大変なことだったのですが、あれに比べるとこの東ヨーロッパの悲惨さは筆舌に尽くし難いと思います。
住民虐殺などはもう常態化しているようで、日本の戦国時代の戦争では、あんまりそういう住民虐殺みたいのがあまり起こらなかったのですが、この辺のヨーロッパではしょっちゅう起きているようです。 戦国時代で一番残酷だったのは信長ですが、敵の頭蓋骨を漆塗りにして、それで酒をを飲んだというぐらいが関の山で、日本は戦争と言っても穏やかだったと思います。 寝返りはしょっちゅうあるし、明治維新でも幕府軍の主要な地位に居た人が明治政府に入って活躍したりしていますので、あまり敵味方というのはあまり明確にはっきりしてないようなところがあり、良くも悪いも、ぼんやりしたお国柄なんだと思います。
容赦ないウクライナへの攻撃を続けるロシア。毎日殺されていくウクライナの民間人、そしてロシアの将兵に対して、これっぽっちの哀悼の意も見せない。この人間軽視のメンタリティーはどこに発するものなのか。
「苦難のロシア」という言葉がある。何も隔てるもののない大草原に住むロシア人は古来、周囲の諸民族と戦い、殺し殺されてきた。13世紀のモンゴルの来襲以後は200年余りにわたる支配を受け、17世紀初めには約4年にわたってポーランド軍にモスクワなどを占領された。その後も1812年のナポレオン軍、1941年のナチスドイツ軍の来襲と続く。
ロシア人の大部分は17世紀以来、農奴としてほとんどの権利を奪われ、1861年の農奴解放でも暮らしは一向に良くならず、1917年のロシア革命では共産主義実験のモルモットにされ、また大変な目に遭う。だからロシアの歴史は苦難の繰り返しで、なかなか進歩しない。
IT の話題で一番先に揚げないといけないのは、Google が100兆桁の円周率を計算できたということです。 100兆桁というとその結果を入れておくストレージだけでも桁をバイトとすると。100兆バイト必要なので、100テラバイト必要になります。
米Googleは6月8日「Google Cloud」を用いて100兆桁の円周率を計算することに成功し、世界記録を更新したと発表した。同社は2019年にも31兆4000億桁の円周率を計算し、当時の世界記録を樹立していたが、2021年にグラウビュンデン応用科学大学の科学者が62兆8000億桁を計算したことで記録は破られていた。
計算は単に多数のCPUで計算すればよいと言う事では無くて、クラウドとしての総合力が問われる。 128個のvCPU、864GB のメモリを持つ「n2-highmem-128」インスタンスを採用。OSは「Debian Linux 11」。 ストレージは一時ストレージに554TBを見積る。単一の仮想マシンに接続できる永続ディスクの最大容量は257TBであったため、計算ノードに加え、合計64個のiSCSIターゲットを提供する32台のストレージノード(「n2-highcpu-16」インスタンス)からなるクラスタを設計した。
ネットワークは「n2-highmem-128」がサポートする100Gbps外向き帯域幅を利用。2019年当時はわずか16Gbpsだったので、わずか3年の間に帯域幅が約6倍に増加したことになる。 今回、ネットワークストレージに対し読み書きしたデータ量の合計は82.0PBで、2019年の19.1PBから大きく増加した。 この計算には数ヶ月の時間が必要となる。
もうひとつの気分がすっきり気分が晴れるする話題としては NASA がソーラーソーラーセイルソーラーセイル2の支援に 200万ドル支援するということです。 以前の本欄2015年7月号でも紹介した事があります。 私も寄付した惑星協会団体がソーラーセイル計画を進めていましたが、これの延長線のようです。 お金が無いと寄付を募るメールがしょっちゅう来ていましたが、これで資金の問題は少しはマシになったと思います。
ソーラーセールは宇宙に帆を広げて光の圧力で航行するという、素晴らしい気分が高揚する計画で、私が一番好きな好きな計画です。 NASAが、起業家やイノベーターとともに将来的に画期的な宇宙技術となる、実現可能性のあるアイデアを研究するNASA Innovative Advanced Concepts(NIAC)プログラムの一環としてDiffractive Solar Sailingプロジェクトを認定し、200万ドル(約2.5億円)の資金を支援すると発表した。 ソーラーセイルとは、その名のとおり太陽の光を受けて推進力を得る航法であり、それを実現する薄膜状の帆のことも指す。
長らくSF小説の中で描かれる実現可能性の低い技術と考えられていたが、惑星協会が2015年および2019年に実証機を打ち上げて、宇宙空間での巨大な帆の展開と太陽光による軌道変更が可能であることを実証した。
日本でも、JAXAが実証機IKAROSを2010年に打上げ、薄膜太陽電池を兼ねるソーラーセイルを用いた光子加速を実証している。また、小惑星からのサンプルリターンを目的とする探査機はやぶさ2は、小型ソーラーセイルを利用した姿勢制御モードを通常の機能として備えている。 今回NASAが支援を決定したのは、光の回折現象を利用する回折(Diffractive)式ソーラーセイルについて研究開発を行うプロジェクト。通常のソーラーセイルは太陽光が反射する際に、帆にあたる光子の圧力を利用して推進するため、非常に大きな帆が必要となり、当たる光の方向によって宇宙機の進む方向もほぼ決まってしまう。
今月はあまり読まなかったのすが最近 Amazon のプライムに入ったので、その映画を見ました。 そこで前々回紹介したような女性のスナイパーの話が映画化されたのを見ました。
1941年、ナチスドイツによるソ連侵攻がはじまった。まだ大学生だったリュドミラは、女ながらその非凡な射撃の才能を買われ、戦場に身を投じる。狙撃兵として次々と標的を仕留めるリュドミラは、やがて敵からは”死の女”と恐れられ、軍上層部には英雄として讃えられ、戦意高揚の道具として利用された。
これは小説のモデルになったリュドミラ・パヴリチェンコの話を映画化したもので、ほぼ流れとしては小説と同じで、小説がこの映画をなぞっていたのではないかと思います。 知り合いだったと言うルーズベルト夫人を軸に話は始まり、終わります。 ロシアとウクライナの合作。 対ドイツ戦では同じ側に居た。
今話題のフィンランドには、ソビエト兵に“白い死神”といわれ恐れられたシモヘイヘと言う英雄スナイパーが居ます。 スナイパー史上最高の542名射殺と言う記録を持っています。 元々猟師で寡黙だったので、実際の数字はもっと多いと言う人もします。 ちなみにリュドミラは309名です。
さらに驚くのは、ヘイヘが使っていたボルトアクション式モシンナガンM28は120センチもあるものでしたが、ヘイヘの身長は152センチと小柄でした。自分の身長近くある銃を、自由自在に操っていたが小柄なのは戦場で有利だったのでしょう。しかもスコープ無しの裸眼で狙ったと言います。
冬戦争終戦直前の1940年の3月にソ連軍兵士による抵抗狙撃を受けて、左下顎部が吹き飛び治療後も顔が歪んでしまうほどの大怪我を負っています。意識不明の重体で友軍に発見されたときは、ヘイヘを収容した兵士曰く「彼の頭は半分無くなっていた」と振り返っています。