今月のひとこと 2024年2月号

アクセスカウンター

今月のひとこと 2024年2月1日


最近の株価の上昇も、最近は一段落して少し落ち着いてきましたが、バブル以来の上昇ということで話題を集めています。 これを正当化する理屈や理論はいくつもあるのですが、何故上がってるのか、誰にもあまり良く分からずに、ただ上がるから買うという状況になっているようです。 海外勢が買っているようで、一説には中国がETFを経由して買ってる、という話もあります。 日本の個人はひたすら売ってるようですが、現物の利益確定ならいざ知らず、空売りなら大変です。 どっかの空売り専門のファンドが潰れたと言う話もあります。

最近はこれだけ上がってくるとサスガに個人も押し目で買ってるようです。 全体に 日本は世界から見ると不動産にしても株にしても安く見えるので、世界中にお金が有り余っていて日本を買いに来ているのであろうとは思います。 しかしこの全世界的なバブルがいつ弾けるのかよく分かりません。全世界では、ものすごい金余りになってるはずなのですが、これは単なる信用とかじゃなくて現物で動いているわけですので、いわゆるバブルかどうかと言う問題もあると思います。 いろいろな不確定要素が多いので、しばらく様子は見ないといけないと思います。

トヨタの迷走が治まらないですね。 BEVで出遅れたかと思えば、最近では HV や PHVが売れに売れて最大の売上台数になってるようです。 またもや 今度は本家本元の豊田自動織機の不正が明らかになって、とうとう会長の豊田章男さんまで出て来たという次第で、トヨタらしさを取り戻すということらしいですが、私の印象としては、本来はトヨタというのはこういう会社であって、かなり圧力をかけてくる会社と思っていました。

今までは口も出すが手も出すということで、現場へ出て直接指導もしてたのですが、どうもそれがなくて口だけになってしまったような印象があります。 相手が中小の部品屋さんではなくなって、大会社を相手にして、人手を含めて手出しが出来なくなったのではないかと思います。 それで追い詰められた現場が不正に走るというパターンだと思います。

人間というのは非常に弱いもので、圧力をかけられたり煽られたりすると、どうしてもそれに従うように不正でも何でもやってしまうのだど思います。 少し前の某T社の経営が絡んだ不正で、とうとう T社は分解されてしまいましたが、これも要するに、売上のプレッシャーをかけて現場が不正に走ったということだと思います。

ウクライナ戦争を見ていても、突撃したら死ぬとわかっていても突撃しろと言われれば突撃してしまうのです。 ビジネスをやって行く上では、何かしらの圧力なり プレッシャーが必要だと思いますが、 あまりかけすぎると変な方向に行ってしまうので、現場を見ながら手加減すべきだと 常日頃思っております。プレッシャーを掛けたりテンションを揚げるのは容易ですが、掛けすぎは非常に危険だと思います。

豊田自動織機の不正を少し調べてみると、燃料噴射の量をテストの時だけソフトで変更したという、ヨーロッパの会社の排ガス規制の話と似たような話なのですが、同時に他でも排ガス規制そのものにも引っかかってるようで全くダメじゃんと思います。 それで何故燃料噴射量を変えたかというと、車のカタログに載ってる トルクカーブというのがあって、これが歪になってしまうらしいです。 カタログ上にそれが載るので、やっぱり恰好をつけないといかん、ということで 燃料噴射量を変えたらしいです。

燃費とか排ガスとかいろいろやってると、普通は山形になってるトルカーブに谷が出来てしまうらしいです。 確かにカタログのグラフに谷があると妙な感じがしますが、それはそれで省エネとか排ガスの観点で言うと、しょうがないと思うんですが、それをトヨタ本社に言い切れなかったということなんでしょう。

確かにニュースで報道される見栄えよくするという事ですが、単なる見栄えじゃなくて、これはユーザー側にも、まあ一種の責任があるのではないかと思えます。 だから単に開発期間の短縮という点とは少し違うような気がしますが、何となく現場の議論が聞こえてきそうな感じです。 自分ならどうしたか? と言われると困りますね。 いずれしてもトヨタらしさが極地に来てしまったという印象です。 確かにトヨタらしさだとは思いますがちょっと変な方向に行ってしまったという感じです。

政治資金問題で政府が揺れておりますが、とうとう派閥解消という話になってしまいました。 これは岸田政権の清和会安倍派対策の一環だと思いますが、ちょっと話がそれ以上に広がりすぎてしまったという感じがします。 政治資金は税金からを投入してるわけなので、それは明解にしてほしい。それが明解に出来ないお金が必要だというのは、どう考えても、それはおかしいし、そう言う言い訳を許してはいけないと思います。

国民は昨年の秋から インボイスを導入されて、それこそ出入りが完全にガラス張りにしようということです。 さらにはあまり報道されていませんが、1月からは電子帳簿保存法が実施されて、これはインボイスよりもっと大変だと思いますが、しばらくしてるとやはり例外がやたらと出てきて、特に零細企業に限っては 従来とほとんど変わらないような処理で良くなるのかとは思いますが、税務署の裁量の範囲が大きくなるという、嫌な方向になっている。

それに比べて 政治家はあまりも杜撰が許されている。政治資金収支報告書も後で直せば済むみたいなことがあるのですが、国民の税務申告が、もし間違えてたら当然追加の税金は払わないといけないし、延滞税もあり、下手すると重加算税も必要になります。それに比べてあまりにも甘いんではないかと思います。 特に確定申告の時期なので、余計に敏感になっていると思います。

政治資金は非課税だとするのには異論もありますが、それは認めるとしても、政治資金収支報告書に載ってないということは、政治資金ではないので 、個人の所得にすべきで、所得税を課すというのが 税務署の考え方です。 暴力団にでも所得税ををかける税務署ですから、なぜ政治家に所得税はかけられないのか、不思議でなりません。

ここは厳密に所得税をきちんと課す、どうしても表に出せないものであれば、税金を払った後の自分のお金を使えば良いので、民間の企業の使途不明金も同じ扱いです。 また報酬と決められた金額以上のお金もしくは相当の物品を役員が会社からもらったら、所得とみなされて 所得税が課せられます。

政治資金収支報告書はちゃんとデジタルで報告して、紙では出さないようにする。 今でも PDF にはなっていてHPには出ているようですが、それではチェックは出来ないので、必ずデジタルで出すようにする。 国民はみんなデジタルで出せと言われているのですから、政治家は手間がかかるという言い訳は成り立たないと思います

政治に関して言えばアメリカではどうも トランプが次期大統領になりそうな気配です。 トランプにはいろんな問題がありますが、 やはり不確定要素が大きいというのが最大の問題だと思います。 どうなるのか分からないので、対抗する国は大変でしょうが同盟を結んでる国もアメリカ自身にも、これは迷惑な話だと思います。

政策はもっともなものが多いし、外交に関してもそんなに問題ではないと思うのですが、やることが非常に唐突でどっちへ行くのか、全然予想はつかないというリスクがあって、心理的な要因が大きいと思います。 民主党は現大統領を推すしかないので、トランプ対バイデンの 争いになると思いますが、今の状況では何もしなくても普通の大統領でも2期目は非常に厳しいのですが、バイデンの場合はいろんな問題があってさらに厳しさを増して、また4年で変わってしまうということになるのだと思います。

選挙で言えば台湾総統選挙がありましたが、中国の選挙介入があまり報道されませんでした。 当然のことながら 中国はいろんな手段で介入したはずですが、台湾の国民の方が一枚上手で多少の フェイクなどは、ちゃんとより分けて判断したようです。 中国はあれだけのIT人材もおり、関連の企業も多いので SNS や AIなどで介入を し続けたみたいですが、なぜか中国本土でしか使わない簡体字という 簡略化した字体を所々に使っていて、それでみんな バレてしまったようです。

今月の読み物は「内戦の日本古代史」 邪馬台国から武士の誕生まで (講談社現代新書)
これを読むと日本の古代の人々は 電話 もネットも何もない時代に 、少なくとも東アジアの国際状況をよく把握して、良い悪いは別にして朝鮮にまで出兵するというような実力があったのだと感心します。 それ以来 日本ではほとんど 戦争がありません。 大きな内戦も無かった。 ウクライナ 戦争を見ていても、あのような激烈な戦争はほとんど無かったと思います。 一番悲惨なのは 第二次世界大戦の後半ですが、あれだけが例外的に悲惨なことになったと思います。

当然、 日清・ 日露戦争では悲惨なことが多かったわけですが、 世界の他を見てみると あれぐらいのことは、常に起きていて、もっと悲惨なことが沢山起きていたようです。 そういう意味で言うと 日本は平和な国で、島国で守られていたのかもしれませんが非常に平和な国だったということ、これからも平和であるんだろうとは思いますが、 やはり 対外的にはしっかりしていかないと、ウクライナまで侵攻した元に侵攻されたように 侵略されてしまうと思います。

【書評より】
古代国家はいかに建設され、中世社会はいかに胎動したのか?倭王権に筑紫磐井が反乱を起こした理由は? 蘇我馬子と物部守屋の国際的な路線対立とは? 古代史上最大の戦乱「壬申の乱」勝敗の分岐点は? 桓武天皇の「征夷」を生んだ国家観「東夷の小帝国」とは? 天慶の乱はどのように中世へと時代を転換させたのか?――古代の戦いから日本のかたちが見えてくる、画期的な一冊。


 

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください