今月のひとこと 2024年6月号

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今月のひとこと 2024年6月2日


株価は行ったり来たりで、なかなか 4万円の大台をキープできないようです。 円安はとどまるところを知らず 160円から150円を行ったり来たりとなっています。 おそらく 年末でも 140円台になるのが精一杯ではなかろうかと思います。国全体の 海外との経常収支はプラスになっているようなので、少なくとも国の富は減ってはいないようです。

日銀が長期の金利 コントロールをやめてしまったおかげで、やっと 長期金利が1%を超えるようになり。少しはまともな金融状況になってきたと思いますが、 それでも1%を超えるか 超えないかのレベルでアメリカのように 一時に0.25%を上げたり下げたりするようなレベルでは全くないと思います。

今まで円高と大騒ぎし、円安誘導をしてきたわけですが、いざ 円安になると、 今度は円安悪者論になって円高を望むような意見が出てきています。 もともと 私は円安 というのは国の富が過小評価されるわけで決して良い状況ではないと思っていました。

変動相場制 ではその国の通貨が安くなると貿易がの輸出がやりやすくなって、その国の経済が向上し、その通貨のが価値が高くなっていくという流れですが、 どうも今の日本ではそういう なってくて、一部の輸出 メーカーは大儲けに儲けていますが、 他は輸入原材料が上がったおかげでマイナスになっているというところで、国全体としてあまり良い状況ではないと思います。 その結果としての 円安 継続だと思います。

この中で一人で気を吐いているのが 労組の要求以上の賃上げ回答をした日鉄です。 アメリカの USスチールを買収する話を 全ての関係者に話をつけて、当然 買収価格は高く設定しているので US スチールの株主からは大歓迎されているのですが、政治的な問題になってしまってトランプは大反対、 労組に依存するバイデンも元々 消極的。

何故 こんな大統領選挙のややこしい時期にアメリカの象徴のような会社を買収するという話が前に出てきてしまったのかよく分かりませんが、 少なくとも日鉄の社長の今井正さんは非常に アグレッシブな人らしくて 日鉄は大変身しているようで、今までの 我々のイメージとはだいぶ違うようです。 しかし、 こうなってしまった以上は大統領選挙の目鼻がつくまでは前に進むのはなかなか難しいのではなかろうかと思います。日本企業としてはこれぐらいの気概を持ってほしいと思います。

失われた30年と言われますが、 この元凶が 経団連に代表される大企業にあると 私は思っておりました。 経団連会長はもっと高いレベルで国の経済状況を論じるべきであって、中国第一とか 賃上げを抑制するとか言うレベルではないと思ってます。 経団連は大企業の集まりであって、その大企業がやってきたのはリストラをして、その利益を溜め込で将来に向かって 何らの投資もしなかったということが最大の問題だと思います。

もちろん そのは30年の間に消費税増税や社会医療保険の引き上げなど、いろいろあったのですが大企業は 賃上げではなく人件費を圧縮することばかりに汲々としていました。 その反面で未来に対する投資も全くやってなかったので、 これでは失われた30年になるのは当たり前だと思っております。

ビットコインが、またぞろ上がり だして、なんと 1ビットコインが円安もあってか1000万円を超えたようです。 100万円になった時もビックリしましたが、 さらにもっと ビックリです。

原因の一つと感じるのは、 ビットコインの発案者のサトシナカモトを騙る人間が現れて、その裁判がずっと行われていたのです。 もしそれが本当で、著作権が認められたら、ビットコインは大暴落するに違いなかったのですが、その主張は真っ赤な嘘であったということになってビットコイン が再評価されたということだと思います。

その結果がどうか知りませんけれども ETF も出来、 恐らく 日本の GPIF も いくらかは 買っていると思います。非常に 胡散臭かった 資産の裏付けのない ビットコインですが、 投資というより投機 対象としては地位を確立したようです。 これ以外にも 暗号資産と言われるのは 山と あるわけですが、それは みんな 価値がゼロになったり 潰れたりして 無価値になってるようにと思います。

最近 EV の失速 が話題になっていますが、 結果的にはトヨタ社長の言っていたことが正しくて、 当面は ハイブリッドやプラグインハイブリッドが主流になっているという事がハッキリしました。 ただ 長期的にはEV 化の流れは止まらないので、この機会を捉えて 日本メーカーはタイヤが外れるとかの問題を解決して、早くまともなEV を作って欲しいと思います。

素人にEV自動車なんか作れない、と言っていたのですが、中国のメーカーはどんどん作ってしまって今や世界一になってしまいました。 おそらく 大手の自動車メーカーでを退社した人が、かなり 流れ込んでいるのではないかと思っております。

自動車メーカーの最大の問題は、どうしてもハードに偏ることです。 全固体電池とかは良いのですが、 それよりも何よりも EV とセットになっている 自動運転などの技術をどう磨いていくかという事に、もう少し注力すると言うより、頭の切り替え、つまり人の入れ替え、更には別組織(別法人)にするとかをしないといけないと思います。

何年か前に日本最大 メーカーの自動車に乗っていましたが、その純正カーナビにバグがありました。 純正カーナビと言っても見るところ 付け足し付け足しで作ったようなもので、中は スパゲティになっていると言うことは容易に想像できる代物でした。

初めて走る 高速道路で、そろそろ インターチェンジだろうと言うところで、リセットスタートして、再立ち上げに時間がかかり、非常に慌てた事があります。 おかしいということで ディーラーに持ち込んだのですが 信用してくれない。 結構頻繁に起こるので、その写メを撮って見せるとやっと認識して、その後は2-3日車を貸してくれとなりました。

それで再現して、やっと直したのですが、普通はあまりやらないナビ設定をしていたので、それが原因でリセットしたのですが、ここまでは良くある話。 問題はその後で、何とそのナビのソフトバージョンがわからない。 と言うかバージョン管理がなされていなかったのです。 さらにこのバグは口外無用とのことでした。

この時に如何に自動車メーカーがソフトを軽視しているか、ハードの付録と思っている事が実感として分かりました。 10年前くらいの状況で、この企業文化がすぐに治るとは思えません。

従ってEVの最大の問題は自動車メーカーの頭の切り替えだと思います。 ソニーとホンダの新会社のお披露目で、将来のコンセプトカーが発表されましたが、要するに車内の音楽やゲームなどのエンターテイメントがソフトらしいです。 自動運転とかAIの話は一切なかったと思います。 自動車と言うハードとエンターテイメントを足しただけだったのです。 せっかく新組織を立ち上げたのに、依然として親元の文化を引きずっている感じです。

この様な企業文化を変えるのは非常に困難です。 面白いことに元の組織の構成員が20%ぐらい残るだけで、元の企業文化は保持されるようです。 企業文化の変革はNTTとドコモの関係が良い見本だと思います。 当時のドコモのトップはみんな左遷されたと思っていたようですし、訪問したオフィスではみんなジーパン姿でした。 当時30歳代だった夏野さんが部長で、妙な違和感がありましたが、あれが正解だったのですね。

台湾のホンファイがスマホに代わりEVの下請けをするようです。 今の日本の自動車メーカーはホンファイのようなハード下請けになって行くのではないでしょうか。 ちなみにホンファイの利益率は1-2%ぐらいだそうです。

今月の読み物は「虞美人草」 。 最近は オーディブルで耳から聞くようになったので 2‐3日に1冊読めるようになりました。 若い頃に落ちこぼれた有名作家も、なんとか読み切れる(聞ききれる)ようになりました。 夏目漱石の「三四郎」、「それから」、「門」の3部作。 さらに「虞美人草」。 本で読むのは絶対無理です。

【虞美人草】
漱石は〈藤尾〉に何を語らせたのか
冒頭に示した図版は、日本画家の荒井経による「酒井抱一作《虞美人草図屏風》(推定試作)」と題された作品である。夏目漱石の『虞美人草』で男たちを翻弄する美貌のヒロインの藤尾が驕慢と虚栄のはてに死に、その枕頭に立てられた幻の銀屏風。2013年にこれを試作した画家は「雛罌粟が空間を埋め尽くすように群生しているのか、わずかな花を儚く咲かせているのかによって、藤尾のイメージは大きく変わる。小説を読み直し、傲慢だが悪女というより未成熟な女性という藤尾を想定して後者を選択した」と述べている。
漱石は何故、ここで虞美人草を選んだのか。その場面はこう描かれる。

〈逆に立てたのは二枚折の銀屏ぎんびょうである。一面に冴さへ返る月の色の方六尺のなかに、会釈もなく緑青ろくしょうを使って柔婉なる茎を乱るる許ばかりに描いた。不規則にぎざぎざを畳む鋸のこぎり葉を描いた。緑青の尽きる茎の頭には、薄い瓣はなびらを掌てのひら程の大さに描た。茎を弾けば、ひらひらと落つるばかりに軽く描えがいた。吉野紙を縮まして幾重の襞を、絞りに畳み込んだ様に描いた。色は赤に描いた。紫に描いた。凡てが銀の中から生える。銀の中に咲く。落つるも銀の中と思はせる程に描いた。―花は虞美人草である。落款は抱一 ほういつ である〉


 

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