今月のひとこと 2024年8月号

アクセスカウンター

今月のひとこと 2024年8月1日


アメリカ大統領選挙の民主党候補は副大統領のハリスに決まったようです。 副大統領候補はまだよく分かりませんが、 トランプとしては少しやりにくくなったようで、ハリスの方から 討論会を要求して、従来は9月にバイデンとの間で討論会 が予定されていましたが 、バイデンの撤退で宙に浮いてしまったようです。

ハリスは元検察官 なので なかなか 弁舌は爽やかなようです。 どこかの3位で終わった人のようでは駄目でしょうが。 ハリスの 実績はあまり評価されていませんが、 これからどうなるか だと思います。 民主党は一気にまとまった感じがします。 これで最後にオバマ夫人のミシェルが出てきて応援したら、ひょっとしたらひょっとします。

民主党は 黒人系の女性ということなので 副大統領候補は白人男性になるかもしれないし、 ひょっとして左に寄ってブティジェッジ(あー読みにくい)のようなLGBTQ になるのかもしれませんが、 それでは全体が少し左すぎるのではないかという感じがします。 ブティジェッジは前回の大統領候補選挙の際にダークホースとして注目されていましたが、今は現政権の運輸長官に収まっているようです。

為替に関しても円が急騰して不安定な状態になってきました。 円安のピークで海外のドル建て資産を買った人は一体どうなったのでしょうか? いずれにしても日本の実力が落ちてきているので これ そんなに 円高が定着するわけではないとは思います。

日銀 もやっと 政策金利を0.25%に上げました。 これは歴史的なことですが、これはじっくり見ていかないとどうなるか分かりません。 過去には何回もこういう場面で政策金利を上げて、その後経済が失速したということがありますので、 日銀総裁としても非常に慎重になってるんだ と思います。

日本はこの失われた30年で、日本の中にいるとあまり体感が無いのですが、かなり 国力が落ちてしまいました。 その結果としては OECD の中での給与水準が最低であるとか、GDP がドイツにも追い越されるとか、理由を少子高齢化のせいにしていますが、 実態は経済者の怠慢による日本経済の低下です。

本欄で何度も触れましたが日本の経営者能力の退化が著しいです。 経営者の反映である従業員意識調査によると世界139カ国中132位だそうです。 バブルとかなんとか、その後は失われた何年とか、少子高齢化だとかで覆い隠されていたのが、顕になってきた感じがします。
30年間で前向きの投資はせず、 ひたすら コストカットに勤しみ、市場は中国頼みで、国内の賃金は上がらず、 内部留保 だけが増えて何も良いことはありませんでした。 労働者側にも、もう少し元気を出して ストを構えるぐらいの戦闘力を発揮すべきだったと思います。

色々と出来ない理屈はありますが、結果的には 賃金は全く上がらない状態になってきていました。 これは 経団連と連合の問題でもあります。 政府が間に入って指示するというようなことまでやったのですが 攻める側の労働会は動かず、受ける側の経済界も動かず、やっと 最近少し動いてきた感じがします。

こんな経済状況のなかで、まだ自動車業界と国交省との間の争いが終わっていないようで、 今日の日経新聞では、さらに トヨタの7 車種の データ改ざんで社長は謝りに行ったようです。 新聞記事だけでよく分かりませんが、要するに 国交省が決めたルールに従っていないというだけで、トヨタは基本的に全世界を相手してます。

例えば ベルギー仕様で OK で、これが 国内仕様に合わないということらしいです。 トヨタは安全性に問題ないと言い切っていますが、 その通りだと思います。このように日本が疲弊してる中で一体 国交省は何を考えてるんでしょう。 逆に トヨタがやってるルールを 国交省は国のルールとすれば済むことだと思います。

何で世界で通用してることが 日本でダメなのか。 この問題は最初から、どうもおかしいと思っていましたが、やはり国交省が単に役所の論理を振りかざしているだけだと思います。 もっと世界を見て日本が世界に対して競争力が出るように、やっていかないといけないと思います。 おそらく安倍政権が終わって、 政治の 抑えが効かなくなったせいだと思います。 政治はもっと大所高所から見て、対応を役所にやらせるべきです。 役所を野放しにしている岸田政権だからこそ出てきた問題だと思います。 本来の政治主導が必要とされています。

最近は非常に暑いです これはCO2だけのせいとは思いませんが、結果としての地球温暖化だと思っています。 中国の温暖化対策が問題になっていましたが、 最近では あまり話題にならないので、 おかしいと思っていたら、中国はこの点に関しては優等生です 。

太陽電池を供給過剰にして中国以外の太陽電池 メーカーは、ほとんど潰れてしまいました。 しかし 太陽電池はどんどん作られるので、中国はそれを 砂漠に展開してるようです。 余剰の太陽電池で大規模な発電所を各所に建設していて、数字はちょっと分かりませんが、かなりの発電を行っているようです。 そのためと経済低下で、最近は中国の電力逼迫と言うのは、あまり聞こえてこなくなりました。

もちろん石炭火力をどんどん 炊いて、原子力もどんどん使っているので フル 稼働だと思いますが、さらに太陽電池を加わっています。 日本でもすでに 太陽電池による電力が供給オーバーになって、 電力会社から引取をカットされるような事態にも陥っています。 こうなると電力をどこかに 溜めておくような揚水発電みたいなものが必要になると思います。

重力蓄電が中国で商用化されたとの記事がありました。 本欄でも以前に紹介した揚水発電の水をコンクリートの塊に置き換えたようなものですが、コンクリートの塊をエレベーターみたいに持ち上げて電力を蓄電、逆に落ちる時に発電するということで蓄電します。

考え方によっては、 こういう 重厚長大なコンクリートの塊みたいなものは中国は非常に 得意とするどころなので中国でまず商用化が実現したようです。 これは大きなビルにコンクールのブロックを3500個入れて上げたり下げたりする仕組みで、電力効率は揚水発電と基本的に同じぐらいの 80から85%ぐらいで、100メガワット時の能力があり、100軒の標準世帯が冬の1ヶ月近く使える電力量です。

EV 用の中古バッテリーを沢山使うという話もありますが使用の終わった EV 用バッテリーはまだまだ数が少ないし、積み上げたとしても火災とかそういう 防災の問題が出てくると思います。 一方で この重力蓄電は巻き上げモーターの管理はしないといけませんが、それだけなので 管理コストは小さいと思います。

今月の読み物は 「女帝 小池百合子」 単行本 2020/5/29 石井 妙子著
出たときはものすごく話題になりましたが、こういうのはお金を出して買おうとは思わないので、ちょうど オーディブルで聞けるので聞きました。 ものすごく長いですし 詳細です。 いろんな人が登場してくるのでなかなか面白いです 都知事選挙の時に思い出しました。
第52回大宅壮一ノンフィクション賞。

女性初の都知事であり、次の総理候補との呼び声も高い。
しかし、われわれは、彼女のことをどれだけ知っているのだろうか。
「芦屋令嬢」育ち、謎多きカイロ時代、キャスターから政治の道へーー
常に「風」を巻き起こしながら、権力の頂点を目指す彼女。
今まで明かされることのなかったその数奇な半生を、三年半の歳月を費やした綿密な取材のもと描き切る。

〔目次より〕
序章 平成の華
第一章 「芦屋令嬢」
第二章 カイロ大学への留学
第三章 虚飾の階段
第四章 政界のチアリーダー
第五章 大臣の椅子
第六章 復讐
第七章 イカロスの翼
終章 小池百合子という深淵


 

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください