今月のひとこと 2025年元旦号

今月のひとこと 2025年 元旦号


あけましておめでとうございます。

昨年は動乱の年でした。 アメリカも日本も韓国も ヨーロッパも揺れ動きました。 今年はその動きのが実際にどうなってくるのかが現れる年になるので気を抜けません。 特にアメリカは体制が、ごそっと変わる可能性があり、それが世界にどう影響するのかを見ていく必要があると思います。 既にトランプ当選が決まった段階で中東ではいろんなトランプ就任を見据えた動きになっていて、シリアはあっさりと崩壊してしまいました。

トランプはディープステート(闇の政府)として、現体制をひっくり返そうとしているのでFRBも FBIも CIAもみんな改編されるのではないかと思っています。 もし CIA が改編されると、今まで秘密裏に行っていた 中東などへの支援とかが変化し、もうすでに シリアは崩壊してしまいましたが、そういう動きがあちこちで目立ってくるでしょう。 トランプ政権の中で イーロンマスクの動きをよく見ておかないといけない。 役割が以前の日本の民主党の財政カットみたいな話になっていますが、どうもそうではないのではないか、ということです。

日本の財政を仕切っているのは 財務省の主計局ですが、そう言う 立場になるのではないかという推測も成り立ちます。 そうすると、 日本の財務省が日本を実質的にコントロールしてるように、イーロンマスクも アメリカをコントロールできるようになるのではないか、トランプのやり方やディープステートの話を総合すると、そう言う見方も大いに出来るでしょう。 そういう見方の中で アメリカの民主党は トランプとイーロンマスクの間に隙間風が吹いてるんではないかという噂を流してるようです。 実際そうかも知れません。 表面的に報道されている以上のことが、これから徐々に起こってくるのではないでしょうか。

韓国の騒ぎは、とんでもない話で、何とも言いようがないですが、大統領代行も弾劾され、代行の代行もまた弾劾されるのでは無いでしょうか。 少なくとも野党はそういう戦術をとっています。 こっちのほうが余程国政の混乱を引き起こすと思いますが、どうなんでしょう。

戒厳令を発布した尹大統領の真意は、未だに良くわからないところがありますが、 おそらくトランプ当選と来年のトランプ大統領就任を睨んだ動きではなかったのかという風に思っています。 まだまだ謎が多いと思いますが、少なくとも一国の大統領が如何に気まぐれとはいえ、何の考えもなく戒厳令を発布することはない。 野党党首の裁判スケジュール、大統領夫人の捜査進捗、アメリカの動きなどが関連した事件だと思います。

日本は総裁選とその後の総選挙で与党が過半数割れという変動はありましたが、ヨーロッパなどと比べると、大した変動ではなかったと思いますし、これから来年度の予算が決まればあとは、参院選挙に向かってまっしぐら、ということで 来年の参議院選挙 がどうなるかということでしょう。 与党が大負けすると おそらく連立政権ということになるのですが、これもまた不安定になる一方だと思います。

以前から 本欄で触れてきた 日鉄の USスチール買収の話は、なかなかうまく行かないようです。 結局、認可を担当していた 対米外国投資委員会 CFIUS の決定で先行逃げ切りを図ったのですが、委員会では決めきれずに バイデンに下駄を預けてしまいました。 バイデンは労組の反対を受けて反対だということを明言してるので、トランプ 就任までに滑り込みで何とかしてしまおうという戦略は成り立たなくなりました。

日鉄の政治力をこれで見ていたのですが、流石に アメリカの大きな政治の中では、力を発揮出来ませんでした。トランプ 政権の国務長官だった ポンペイオ も引き込んだのですが、今のトランプには通用しなかったようです。

自動車業界も大変動でとうとう 日産がホンダに買収されるという結果になりました。 ルノーに買収されて以降、最後はゴーンを追い出して、ルノーからの独立を果たしたのですが、結局 自力ではどうにもならずに、ギブアップ という感じです。 ただ日産とホンダは 外から見ていても全く違う会社なので、これがうまく行くのかと言うのは疑問です。日産に就職しようとして東京本社に押しかけた身にとっては残念な結果です。

以前にネットサービスを巡ってソフトバンクと東電が連携すると言うプロジェクトに関わったことがありますが、最初から全く合う感じがしませんでした。 アップルとIBMの連携も同じだったと思います。 今回の騒動を見ていて、それらを思い出しました。

連携が発表されると日産の株は上昇しホンダは下落したというのが それを象徴してると思います。 日産は最近本当に新しい車が出てこなくなって、私は EV はあまり好きではないですが、一時は日産からアリアが出てきたので、その気になっていたのですが、結局1年経っても2年経っても出てこずに、ポシャってしまったという感じです。

軽四 EV も 出足は良かったのですが、最近では 売り上げがどんどん落ちているそうです。 日本では軽四 EV がベストだと思っていましたが、なかなか後が続かないようです。 ホンダも N-VANのEVを出したのですが、 これも運送会社用の特殊な車なのであまり パッとしないと思います。

いずれにしても短距離のコミューターとしての EV はありえる話だと思っています 特にガソリンスタンドがどんどんなくなる 農村地区で、普通充電が使えるところは良いとは思っていましたが、いかんせん価格が高すぎ、足を引っ張っていると思います。 ホンダ^は何と400万近くします。

私はずっと若い頃はずっとホンダに乗っていたのですが 途中から乗る車がなくなってしまって 他の車種になりましたが 、ホンダはとうとう 軽四の会社になってしまって 軽四 以外はあまりこれといったものが出なくなったのは残念です。

ショックだったのは10数年前に大阪でモーターショーが開かれた時に、アメリカ向けには 数千万円の NSX が発表され、 日本は S 660という 軽四のスポーツカーを出展していました 確かにずっと前の S600とか S800という時代があったので、それと似たようなことだと思うのですが、アメリカは NSX で 日本は軽四か、とあの時は愕然としました。 S660の出来は非常に良かったと思うのですが、環境対策とか何かでもう製造はできなくなったようです。

本欄でも度々取り上げているように、今年は、AI がとうとう本格化します。 オープン AI のChatGPT が3とか4とかにアップして、今度はo3 が出てくるようです。 これで本格的な 汎用人工知能、AGI というらしいですが、これが今年にも実現するのではないかと言われています。 今年はダメでも来年、再来年には確実に出てくると思います。 これは 人間と基本的には同じレベルの AI で、今まででも LLM による AI の社会に対する影響が大きかったのですが、それに比べてさらに一層、大きな影響、それも悪影響が出てくるのではないかと言われています。

考えてみるとインターネットも出現した時には非常に便利なツールで社会的には影響も大きく、良い影響があったのですが、30年ぐらい経ってみると、悪用されたり、詐欺に使われたり、そのマイナスの部分が非常に大きくなってきています。 AI もそれと同じで今もマイナスの部分も議論されていますが、これからそれがどんどん大きくなって行くのでしょう。

対策はインターネットではファイアウォールで守ったりしていますが、それでも スパムメールなどで内部に入り込んでハッキングされるような例が多発しています。 AI に関しては 有効な技術的な手段があまりないので、非常に危険だとの議論は一般に行われています。 だんだん 周りのものが信じられなくなってきています。

ネット環境では既にフェイクが乱れ飛んでるわけですが、さらにそれを輪をかけたディープフェイクがどんどん出て来て、一体どれが本当か嘘かわからなくなって来ています。 2025年 が本当の意味での AI 元年になるのではないかという気がしています。

今月の読み物は「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団 」講談社文庫 2022/9/15 森 功 著

フェイクはフェイクでも、こちらはリアル世界のフェイクの物語。 自分のものではない 不動産を他人に売りつけるという詐欺ですが、大手建築会社がこれに引っかかって何十億円もの損失を出したので話題になりました。

東京五反田の土地を巡る地面師たちの挙動にはボロがいっぱい出てるのですが、それをキャッチできなかった買い手側にも大きな問題があります。 大手会社で一流の弁護士と司法書士がついてなおかつ事件になるというのは、やはり地面師たちの演技勝ちだと言うことでしょう。

【紹介ページより】
「積水ハウスが地面師に55億円以上を騙し取られた」というニュースに日本中が驚いた。そもそも、地面師とはなんなのか。「不動産の持ち主になりすまし、勝手に不動産を転売して大儲けする」詐欺集団で、いま日本中に跋扈している。騙されるのは、デベロッパーや不動産業者などの「プロ」たち。被害者の中には積水ハウスを筆頭に、信じられないような大手が含まれている。その複雑で巧妙すぎる手口をすべて書く!

あの積水ハウスが、なぜ巨額の地面師詐欺に引っかかったのか?
あなたの土地を地面師たちが狙っている!

「積水ハウスが地面師に55億円以上を騙し取られた」というニュースに日本中が驚いた。
そもそも、地面師とはなんなのか。
「不動産の持ち主になりすまし、勝手に不動産を転売して大儲けする」詐欺集団で、いま日本中に跋扈している。
騙されるのは、デベロッパーや不動産業者などの「プロ」たち。被害者の中には積水ハウスを筆頭に、信じられないような大手が含まれている。
積水ハウスは五反田駅前の旅館「海喜館」の土地建物を70億円で購入したが、なんとその土地取引は完全な「なりすまし詐欺」。被害があまりに巨額だったため、この事件が会長追い落としのクーデターに利用される後日談もあった。また、飛ぶ鳥を落とすあのアパグループも、赤坂溜池の駐車場を12億円で買ったつもりが、これまた地面師詐欺で全額減損処理を余儀なくされた。
名だたるプロがコロッとダマされる地面師の手口は実に巧妙で複雑だ。詐欺集団の実態とその犯行の内実を知ることしか、詐欺から身を守る方法はない。

《本書より抜粋》
「あなたたちは、どちらの方ですか」
積水ハウス工務部の担当者たちは、パトカーから降りてきた警察官にいきなりそう誰何された。
まったく事情が呑み込めない。まさに面食らった。
「ここは持ち主からうちが買いとったんです。それで、測量を始めたところですが・・・」
二人の工務部員のうちの一人が、警察官にそう説明した。
すると、そこへ通報した弁護士が割って入った。
「あんた方、何を言っているんですか。私こそ持ち主の依頼でここへ来ています」
すでに旅館の土地建物の売買契約を済ませていたはずの積水側にとっては、まさに寝耳に水だ。
「何を言っているんだ。支払いも済ませているんだよ。何の権利があって邪魔するんだ」
だが、弁護士も負けていない。
「依頼人はこの旅館を売ってないんだから、測量なんか絶対にさせないよ」

なぜ、こんなことに・・・迫真ドキュメント!


 

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