今月のひとこと2008年10月号





「今月のひとこと」の目次
毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。


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10月4日
今週は急に寒くなって、最低気温は15℃にもなりました。 冷房と暖房を交互に切り替えないといけないような状況です。 アメリカ発の金融危機も混迷を深めて、日本の経験を生かすはずのアメリカでももたもたが続いています。 本稿を書いている時点で、やっと不良債権法案が通ったのですが、ダウ平均は通貨直後は300ドル以上の上昇だったのが、150ドル以上の下落で後場を終えたようです。 要するに効果は無いと市場が判断したものでしょう。 結局、銀行の資本不足になってしまって、後は資本注入しかないのでは無いでしょうか。 しかし、当の銀行の資産査定も行われていず、来月は大統領選挙で、具体策は打てず、日本の解散時期や景気後退と重なって、どうにも身動きが出来ない状態です。 左は急に有名になったリーマン兄弟。

まあ、日本はここまで来るのに、10年ほどかかっていますから、それに比べたら素早い方でしょう。 日本では、この時点で竹中大臣の半強制的な資本注入で日本経済はやっと底を打ったのです。 それにしても、つい最近まではアメリカは大騒ぎしているが銀行の資本は大丈夫だから、と言われてきたのですが、急速に状況は悪化してるようで、来年からの動きに注目する必要があります。 長期戦となるようです。

暗い話はさておいて、最近話題の5万円ノートPCの先頭を行く、ASUSTekの EeePC701 SD-X。 値段は税送料込みで37,890円。 画面が 7型ワイドTFTカラー液晶800×480ドットと小さいものの、無線LAN、30万画素カメラ、マイク、USB3ポート、SDHCスロットを持ち、グラフィックスもフルのRGBコネクタが付いています。 メモリ関連は、メインメモリが512Mbとまあまあですが、ディクスが無くてメモリ(SSD)になっていて高速だが、これが8Gbと小さい。 その代わり外付けのUSBディスクが30Gb付いています。 これに小型のマウスが付いているので、ディスプレイを除くとコスト的にギリギリ削ったという感じはしません。 最後にびっくりするのは、これにXPのHomeがインストールされていることです。

よくまあこの値段で出せるな、と思っていろいろ眺めてみました。 これにOfficeの代わりにOpenOfficeを乗せれば、通常のビジネスには問題なく使えます。 問題のディスプレイもフルのRGBコネクタが付いているので、そのまま通常のディスプレイに繋ぐと、1024×768は表示できました。 また、本体のディスプレイと2画面でも使えます。

最近の広告で、DELLが5万円を20円切るノートブックを出してきました。 DELLにはいろいろプラスαがあるので要注意です。 タワー型が安いと思って買うと、送料に5000円も取られてしまいます。 また、最近はXPにしたいと思うと、ダウングレード費用が必要で、これが6-7000円も必要になります。 さらにOfficeを乗せるとすぐに8万円ぐらいになってしまいます。 ここは先ほど言ったような OpenOfficeを使うべきでしょう。 最新バージョンは良くなっていて、Word、Excel、Powerpointの全てを含んでいます。 モノによっては(特にWord)は元のより出来が良いと思います。

先月号で紹介した、パンソニックの新しいビデオレコーダーが入ってきました。 しかし結果はあまり良くありません。 軽快だった操作が重くなって、他のレコーダーと同じようになってしまいました。 画面の表示も綺麗になったのは良いのですが、何か見難い。 前のものの方が綺麗ではなかったですが、見やすかったと思います。 アクトビラが見えるようになったのは進歩ですが、最大のポイントの操作性が落ちたのが残念ですね。

先日たまたま無線LANを探していたら、FONと言うのを見つけました。 それなりに有名らしいのですが知りませんでした。 要するに、Wi-Fi(通常の無線LAN)を使って全員参加型でアクセススポットを世界中に広げる、アクセスポイントを提供した人は、他の世界中のアクセスポイントで無料でアクセス出来ると言うもの。 ポイントは、やはりセキュリティ。 自分で引いたネットのルーターの内側に公衆アクセスポイントを繋ぐので、ここが心配になります。

端末はヨドバシを含むどこかの通販でいつでも買えます。 値段も安くて安いほうは2000円ぐらい、高いほうでも4000円程度(上位機種)です。 これでWi-Fiのアクセスポイントが買えるのなら、これだけでも安いものと思います。 2000円と4000円の差も結局たいしたことが無いので、2000円の分で十分です。 ファームは常に更新されているらしくて、電源を入れて30分はダウンロードなので処理が行われているようです。 Use OpenOffice.orgIDは自分のIDプラス追加で5個まで発行できますので、喫茶店などで一時的にIDを発行すれば5人まで使えることになります。 問題は、通常のプロバイダはこう言う使い方を想定しないと言うか、約款で禁止しているのが大半だとおもいますので、おおっぴらには使いにくいでしょう。 もっとも、現状でも通常のアクセスポイントを設置して使っているところもあるようなので、それほど特殊なケースになるわけではないでしょう。

上位機種では指向性のある外部アンテナを接続できるようで、100mぐらいは届くようです。 しかし認可を得ているわけではないようなので、電波法違反になる恐れがありますと表示されています。

全世界の、もちろん全日本のFONの設置されている地図を参照できますが、結構たくさんあるような感じです。 Wi-Fi用の無線IP電話機も発売されていますので、ある程度敷詰めが出来れば、ケータイに取って代わるかもしれません。

今月の読み物は、夏から読もうと思ってなかなか読めなかった、大東亜戦争の実相 (PHP文庫)瀬島 龍三 著¥650税込。 あれだけの戦争を実際に動かした人に興味があって以前から読みたいと思っていました。 単なる軍国主義や兵器オタクでは、あれだけの戦争を遂行できませんからそれなりの参謀がいたのだと思いましたが、そのとおりでした。 戦後は伊藤忠の会長までなった人ですから、何をやらせても出来たのではないかと思います。

出版社/著者からの内容紹介
なぜ日本人は大東亜戦争を戦うことになったのか。当時の日本人の苦悩に満ちた選択を、大本営陸軍参謀であった著者が虚心坦懐に語る。
六月、皇太后陛下が崩御され、これで昭和という時代が確実に終わったと実感した人は少なくない。しかし、一つの時代が終焉しても、語り継がれるべき歴史というものがある。

 本書は元大本営陸軍参謀将校として、大東亜戦争勃発の経緯をつぶさに見てきた著者が、日本がなぜ大東亜戦争を戦うことになったのかを、明治維新から日清・日露の戦争を経て、大東亜戦争にいたるまでの歴史を凝視しつつ、大東亜戦争は「自存自衛の受動戦争」であったという立場から、苦悩する近代日本の姿を、鮮やかに叙述したものである。

 本書は今から28年前の、ハーバード大学における講演録であるが、国家存亡の危機にあって当時の日本人が守り抜こうとした精神とは何であったかを問う著者の論点は、今、八方ふさがりの状況にある日本人への、危機に対する問題意識の喚起といってもよい。21世紀の国の形を考えるうえでの必読の書である。

本書は、1972年、米国・ハーバード大学で国際関係学者約50人を前に行われた講演を、20世紀末になってからまとめたものである。戦時中、陸軍最高統帥部の作戦部に勤務し、全軍作戦の企画立案指導に携わった瀬島氏の貴重な証言である。
著者はまず戦争の呼び名を太平洋戦争でなく、あえて「大東亜戦争」とする理由を語っている。それは、大東亜新秩序を建設するための戦争であるから大東亜戦争と呼んだのではなく、単に大東亜の地域において行われる戦争という意味合いに過ぎず、戦時中の法令や条規の随所に使用されていた歴史的事実によるものだという。このあたりは、大東亜戦争の名で戦争作戦に深くかかわった著者のこだわりが感じ取れる。
まず興味を引くのは、当時の大本営の姿が、その内部にいた者の証言として生々しく語られていることである。対等の立場という位置づけでありながら大本営に引きずられざるを得なかった政府。陸軍と海軍の内部対立。そうした中で、「自存自衛」のために開戦に追い込まれた当時の日本の苦悩が如実に示されている。
著者は、末尾で大東亜戦争を踏まえての7つの教訓を語っている。そこでは大陸政策の失敗、軍事優先の国家体制などが挙げられているが、特筆すべきは明治憲法下における国家運営能力が時代に適応しなくなったという点である。当時の国家運営は実質的には元老と呼ばれる勲功者たちによって運営されていたが、最後の元老といわれた西園寺公望は開戦直前の昭和15年に死去していた。いわば、明治維新以来の政治体制の崩壊が開戦に至った遠因の一つであるという指摘は、興味深いものがある。(杉本治人)


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