今月の一言2011年3月号

「今月のひとこと」の目次
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2011年3月1日
やっと株価が復活して来たと思ったら、中東情勢が怪しくなってきました。 その割には、今週の初めは一瞬下がりましたが、持ち直しました。 アメリカの大統領選と日本企業の業績アップ期待が中東不安に優ったと言うことでしょう。 とは言え中東の危機ドミノはまだまだ先があるので、いつの時点かこれがぷつんとなると、ニュージーランド地震のようにガタガタ来るのではないでしょうか。

最近は、日本頑張れ、と言う論調が多いですね。 中国にGDP第2位の地位を奪われたのですが、それでもまだ第3位。 ちなみに第2位の地位は42年も続いたと言うことです。 いずれにしても、まだまだ大国で底力はあるはずです。 もう少し自信を持って、最悪の政治は放っておいて、グローバルに気持ちを大きく持とうではないでしょうか。 昨年1年の企業の活動を見ていると、その様な印象を持ちます。 妙な国内に見切りを付けて、海外での活動を盛んにする動きが目につきました。 それまでは、何となく踏ん切りが付かずにグズグズしていたのですが、昨年ぐらいで、中国や新興国に背中を押されたカタチで吹っ切れたのではないでしょうか。

とは言え中国の膨張は凄まじいですね。 年明けに一斉にニュースになった、中国製のステルス戦闘機、殲-20が話題になりました。 F-22のパクリだとか、初飛行の日にアメリカのゲーツ国防相が訪問したときには、胡錦濤は知らなかったとか、話題には事欠きません。 一応飛んだので、みんなビックリしましたが、実配備には10年かかるとのコメントでしたが、日本はどうするんでしょう? 中国はアメリカのメーカーに注文する?? ようですが、 F-22ラプターは日本には提供してくれないし、提供してくれても偉く高価なので、お金がない日本としては買うに買えないと言う状況でしょう。 交換保守部品などを含めて、一機300億円はくだらないのではないでしょうか。 日米関係を考えるとヨーロッパ主導の戦闘機は採用できないので、後はF-35 になるようですが、単発のくせに結構高くて、またその開発も遅れに遅れて、下手したら、中国に先を越されるのではないでしょうか。

最近のITの世界で大いに話題になったのは、大相撲八百長問題で消したはずのケータイメールが解読されたと言うことでしょう。 最初は、サーバーのファイルを解析すれば分かるのでは、と思ったのですが、あれだけの数のメールが処理されているので、これは無理と分かりました。 ドコモはダメですが、auなら1ヶ月ぐらいはサーバーに保存してあるので、そこから簡単に復帰できるようです。

実際は、やはりケータイをバラして、チップを取り出して、シミュレーターにセットしてデータを読みだして、さらにそのファイル解析をしたみたいです。 新聞によればメーカーの協力を得て、3ヶ月かかったとかですので、現場の技術者は残業につぐ残業ではなかったのでしょうか。 特に日本のガラケーはファイル構造も独自ですので、メーカーの設計者でないと分からないと思います。 まあ、ここまで徹底的にやれば読めると言うのはその通りだと思います。 通常はかかるコストが膨大ですので、一般的には不可能だと思います。 最近見た某ビジネス雑誌には、ケータイでは無いのですが、PCのディスクデータの解析方法が詳細に出ていました。 ここでも鍵になるのは、それぞれのアプリ特有のヘッダ情報がどこまで解析できるかであって、専門の解析業者はそう言うデータをノウハウとして蓄積しているのでしょう。

今月の読み物は ガロア―天才数学者の生涯 (中公新書) 加藤 文元 (著) ¥882。 ガロア群と言うのはどこかで聞いたことが有ると思いますが、 天才とはこういう人の事を言うのだと実感します。 単なる数学の本ではなくて、当時のフランスの政治状況とか、何故ガロアが決闘しなければならなかったとか、いろいろな背景が分かります。 「この証明を完成させるための方法がある。でも私には時間がない。 」 と言うのは有名なフェルマーの最終定理について、フェルマーが、「この定理に関して、私は真に驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる。」と書いたことと似ています。 フェルマーの最終定理(予想)は、結構難しくて、最近やっと完全な証明がなされましたが、その時にもガロア群の考え方が使われたと聞いています。 どちらも同じ楕円関数に関連したもので、数学の奥深さには驚かされます。

「BOOK」データベースより
天才という呼称すら陳腐なものとする人物が歴史上には存在する。十九世紀、十代にして数学の歴史を書き替えたガロアは、まぎれもなくその一人だ。享年二十。現代数学への道を切り拓く新たな構想を抱えたまま、決闘による謎の死で生涯を閉じる。不滅の業績、過激な政治活動、不遇への焦りと苛立ち、実らなかった恋―革命後の騒乱続くパリを駆け抜けた、年若き数学者が見ていた世界とは。幻の著作の序文を全文掲載。

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