今月のひとこと2013年3月号


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2013年3月3日
春一番が大暴れしましたが、やっと少しは春らしくなってきました。 今年に入ってからの株価の上昇は凄かったですね。 サスガに2月に入ると定常化しましたが、個別ではまだまだ上がるようです。

日銀総裁人事は、週明けに新聞辞令があってビックリしました。 それでも株価は上昇し、市場には受け入れられたと言う事でしょう。 1月に、黒田さんが日本に戻ってきて、アジア開発銀行に専念しますと言うコメントがベタ記事で出ましたが、この時から、この人事は想定していました。 岩田さんと、後は日銀プロパーの中曽さんで、確かにベストに近いと思います。

安倍首相の施政方針演説でも、「世界」を連呼したみたいですが、これにはまったく賛成です。 民主党の拙劣な国会運営もさることながら、世界に視点を合わせた、話が少なすぎます。 オンリーワンと言う言葉は嫌いですので、オンリーワンからナンバーワンになったのは、非常にうれしいです。 オンリーワンの行き着く先は、「2位じゃ駄目なんですか」主義に陥ってしまい、ジリ貧になってしまいます。

日本は大国ですから、萎縮せずに、世界に出て行く。 オンリーワンなんて細かいことを言わずに、堂々とナンバーワンを目指していく。 この姿勢が、この20年間はなくなっていたと思います。 少なくとも20年前のバブル期には、アメリカのロックフェラービルは元より、アメリカ全体を買えると言う話もあったくらいです。 中国も同じような方向を向いてきています。 ここで日本も負けずに世界に打って出るべきでしょう。

国内では民主党時代に止まっていた政策がどんどん出てきて、その中に、マイナンバーがあります。 アメリカの Social Securithy Number, SSN を想定したもののようですが、またぞろ議論を呼んでいます。 確かにこの番号を導入すると便利なところが多いです。 アメリカではこの番号が無いと銀行口座も開設できません。 納税もこの番号でやります。 ただ全体で9桁しかないし、紙に印刷したものが送られてくるだけなので、重複とか成りすましなどが懸念されます。

SSNの数字は、 AAA-GG-SSSS で表され、AAAはエリア番号、残りの GGはグループ、SSはシリアル番号で、エリア無いでは、最大4万人しか、登録できないことになり、非常に疑問に思っています。 あまりまじめには使われていないようだと思います。

他方の日本のマイナンバーは、以前に大騒ぎして導入した住基ネットの二の舞になるのかと危惧します。 日本におけるシステム設計は、性善説に立ち、利便性を最大限に求めますので、いちど情報漏洩などがあると、問題が大きくなってしまいます。 アメリカのものの考え方は、政府ですら性悪説に立ってみています。 政府もどこかで情報漏洩を起こすのはないかと疑い、その分は利便性が(わざと)低くしてあるのです。 この観点を是非入れて欲しいと思います。 具体的には、それぞれのデータベースはわざと分ける、統一しない、必要に応じてデータをアクセスするようにして、一気に全体をアクセスできるようにはしないことが重要だと思います。

本人確認の観点でも、住基ネットの経験を生かして、最新の技術を投入できるようにしておくべきでしょう。 コンピュータの速度向上により、住基ネットで採用されている暗号化技術による本人確認も、偽造される可能性が高くなってきています。 現在研究開発中の量子コンピュータが完成したら、現在の暗号化技術は無効になるとも言われています。 住基ネットでも、暗号化鍵を入れたカードは、3年に一度の更新が必要です。 国民全体となると、運転免許証の更新手続き並みの規模が常に必要になります。 この辺りの制度・組織設計をきちんとして置かないと、大変な予算を掛けて、また無用なシステムを作ってしまうのかが心配です。

住基ネットでも、確定申告に使えると言うメリットで推進しましたが、それでも普及率は3%程度と言われています。 先日も、更新しましたが、市役所の窓口で、15分ぐらいかかってしまいました。 これが全国民となると、その事務作業だけでも膨大になります。 単なる番号通知では成りすましや重複の問題が解決できないでしょう。

成りすましと言えば、遠隔操作ウイルス事件が、被疑者が否認中で、まだ完全な解決に至っていません。 Torと言う、IPアドレス秘匿ツールが使われました。 たまねぎがシンボルになっていて、剥いても、剥いても、芯に到達しないと言うことです。

この事件で活躍したのが防犯カメラ。 2週間前に設置されたカメラに写っていたそうです。 しかし、その記録の保存とさらにその分析は大変だろうと思いますが、如何に監視カメラが多いのかを実感させられました。 少し前は、イギリスのロンドンはカメラだらけだと言う話がありましたが、どうも日本も監視カメラだらけになったようです。

と言うわけでもないのですが、あまりに安く、3480円送料込み、だったので、試しに買ってみました。 FBでも紹介しましたが、無線有線両用で、この値段は凄いと思います。 これだけ安いと、10箇所つけても3.5万円。 そこそこのネットカメラ1台分です。

画像は30万画素ですが、結構綺麗で、ハイビジョン解像度もサポートしています。 ピント調整は不要。 しかし、他の仕様は少し控えめで、マイクが無い、タイムスタンプが無い、ftpでアップできない。 しかしペット用みたいです、モーション検知で画像をメールで送れます。 スマホでペットの遠隔監視が出来るというのが売りですが、DDNSをセットして、ルーターの FWにポートの穴空けて・・・ と不通の人にはしんどいでしょう。

今月の読み物は、「昭和の名将と愚将」文春新書 半藤 一利 (著) ¥777
おなじみ 半藤 一利 と保阪 正康 が対談形式で、それぞれ2人ずつ評価しています。 名将が先にあって、愚将とされているのは後半にあります。 こう言う書物は大体重苦しくなるのですが、2人の対談形式なので、言いたい放題というところがあって、一気に読めました。 特攻の発案者は大西瀧治郎ではないと言うような話も出てきて面白いです。

責任感、リーダーシップ、戦略の有無、知性、人望…昭和の代表的軍人二十二人を俎上に載せて、現在にも通じるリーダー論になっています。 ★★★(是非読むべし)

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