今月のひとこと 2022年8月号

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今月のひとこと 2022年8月1日号


今月の話題のトップは何と言っても、安部元首相銃撃事件でしょう。まあ背景の統一教会問題とか国葬問題とか色々あるようですが、私が一番最初に持った印象は非常に運が悪かった、滅多に起きない偶然が重なったせいではないかと思いました。

たまたま奈良で演説をやることに急遽なった。 奈良県警ではたまたま不祥事の釈明会見を控えてバタバタしていた。 県警のSPが訓練不十分だったし、選挙演説で警視庁のSPも出払っていて、最低限の一人しかいなくて、これも訓練不足なような気がします。

犯人の作った銃が、2発ともちゃんと動作した。 1発目は外れたが、2発目はちょうど安部さんが振り向いたところの絶妙の所に命中して、ほとんど即死状態だった。 この時にSPがタックルして安部さんを倒していたら、上半身に弾丸が来たので、おそらく無傷だった。 倒れたときに頭を打って瘤が出来たかも知れんが命は助かった。 しかし瘤を作ったと後で警視庁長官がクレームを付けられるかもしれない。

この訓練不足と忖度のSPが咄嗟の動作ができなかったし、2人目が居るかもしれないのに反射的に犯人に全員突進した。 この辺はSPでは無くて、所轄の警察官と言う感じです。SPなら、犯人は所轄に任せて、安部さんを守らないといけない場面です。

ずっと以前にマフィアが管理しているので、アメリカで一番安全と言うラスベガスで、町中に居たら、パーンと言う音がしたら、周りの人はみんな伏せていました。 ぼーっと突っ立っていたのは私だけ。 伏せている人にのんびり「どうしたの?」と聞くとGun Shootingと答えました。 私も平和ボケしていますね。 やはり訓練が大切。 こう言う訓練をやっていない。

もう一つ思い出すのは、映画「ザ・シークレット・サービス」。 ジョン・F・ケネディ大統領の暗殺を阻止できなかった過去を持つ、クリント・イーストウッド扮するベテランのシークレットサービスと、ジョン・マルコビッチ扮する大統領暗殺を企む殺し屋との対決を描く。 安部さんのSPは、この映画を見て、雪辱を晴らしてください。 昔の映画ですが、最近テレビシリーズ化が企画されているようです。

これを奇禍として、憲法改正でも何でもやって、個人も国家も、コストをかけてキチンと守りを固めると言う事をやらないといけないと思います。 北欧の国は一気に態度を変えました。 個人は安部さん、国家はウクライナがそれを体現したと思いますが、未だにごちゃごちゃ言っているのは、ますます日本の将来が危うくなります。

反面、運が良かった所は、演説会場のすぐそばにクリニックがあって、すぐに応急措置ができた。 銃撃後すぐに心臓マッサージをしているところがあったので、誰がやっているのかと思ったら近くのクリニックのお医者さんでした。 AEDを使うが心臓が止まっているので動作しない。 この時点で実質的に死亡、即死状態だったと思います。

そこからは素早い対応で、救急部隊を褒めないといけないですが、30分ごろに銃撃、50分には平城京にドクターヘリが着いて、そこから橿原病院に11時過ぎには着くことが出来ました。 手術開始まで小一時間。 ドクターヘリもすぐに来て、これには驚きました。 空自のスクランブルより速いのではないか。 大血管の傷は塞いだそうですが、他からじわじわと出血があって、13リッターの輸血もむなしく5時過ぎに夫人の到着を待ったように死亡確認されました。 人工心肺を付けたら良いと思っていましたが、本当に心臓が止まるとあちこちからの出血は止まらないようです。 夫人の到着を、本当は待っていたのかもしれませんが、おそらく東京から新幹線で京都まで、そこから近鉄特急と普通を乗り継いで5時間は立派なものです。

これで救急時に分かったことは、心臓に傷があっても心臓マッサージはしないといけない。 脳や他の器官に血液を送っておかないといけないようです。 心臓に傷があるとそれが悪化しそうな気がしますが、それより大事なことがあるようです。 また取り敢えずAEDを使う。 外から見ていても心臓がどうなっているかわからないので、躊躇すると思いますが、心臓が全く動いていないAEDは自動的に動作しないようですので、取り敢えず付けて動作させてみることが大切だそうです。

後日、近くを通ることがあったので、西大寺駅前を通りました。 北口と南口を間違えて、北口はスルーして、後でドラレコで確認しましたが、結構大きな道路で、車が普通に通っています。 この道路を渡って、背後に近づくと言うのは非常に不自然で、これを止められなかった、少なくとも職務質問をしなかった警官の責任は重大だと感じました。

国葬が議論になっているようですが、もっと世界の視点で見るべきです。 地球儀を俯瞰する外交を標榜した安部さんに、世界各国からメッセージが驚くほど沢山来ているようです。 これに答えるためにも国葬にすべきでしょう。国葬の費用は分かりませんが、あれだけのコロナ対策費をだしているのですから、歴代最長の任期で、世界にあれだけの影響を与えた首相をキチンと弔わないのは、世界に対しても恥ずかしいと思います。

国内政治的にはいろいろあり、脇の甘いところも多々ありましたが、功績の方をキチンと見ないといけないと思います。 トランプも個人的には嫌いですが、国内的には良くない政策が多いですが、外交は立派なものだと思います。 プーチンも事件後、プーチンが書いたと思われるメッセージが早速寄せられており、立場は全く違いますが、安部、トランプ、プーチンはそれそれ心が通じるところがあったのだと思います。

それにしても、統一教会がらみと言うつまらん動機と、極めてお粗末な警備で、世界を方向付ける人間の一人が亡くなってしまったと言うのは、本当に日本にとって、本当に残念なことだと思います。 これで日本が沈没していくようであれば、悔やんでも悔やみきれないでしょう。

暗い話ばかりだが、一方サイエンスの世界ではちょっと気分の良くなるニュースが多いですジェームズウェッブ宇宙望遠鏡が稼働し始めて、そので映像がどんどん送られ非常に綺麗な映像に目が釘付けです。 もっとも作動してすぐに主鏡の一部に隕石がぶつかって破損したようで、心配したのですが、全体の性能への影響は少ない様です。 ラグランジュポイントに位置しているので、この辺は隕石の溜まり場になっていて、衝突の可能性は高いそうです。

不思議なのはジェームズウェッブ宇宙望遠鏡は赤外線もしくは近赤外線で観測しているので目で見るような綺麗な色にはならないと思いますので、何らかの色彩処理はしてると思います。 データがすべて公開されているので、アマチュア観測家はこれをもとに非常に綺麗な写真を公開してるのは異様に面白いです。

気分が壮大になるもう一つは「ルナグラス」構想。これは京大と鹿島建設が火星における人工重力を発生する方法ですが、大きなグラス状の構築物を作ってそれを回転させて人工重力を作るということです。このグラスの内側にいろんな町とか農場とか公園とか建物とかいろいろ建設され、地中に埋めてしまえばの構造上は楽だと思います。光源をどうするか、人工太陽をどうするかという問題が残ると思っています。

これで思い出すのは 「リングワールド」という SF 小説です。 地球の公転軌道と同じぐらいのリングを作って太陽の周りを回す。 リングの回転方向と90°方向に重力発生するので、そこに町やいろんなものを建設するということです。 ずーっと湾曲してるので、地平線というのは無くて、リングの端が空の上まで見えるという非常に壮大なお話です。 これやるとずっと昼間になってしまうので如何に夜を作るか、太陽の周りに遮光ネットを張って夜と昼を作り出す。 リングワールド物理学という分野があって、そこでこのリングの強度とか実現性とかを色々検討しています。 何しても気分壮大な話で、京大と鹿島のルナグラスも似たような構想です。

このリングワールドから宇宙に宇宙船を発射するのは非常に簡単で地面に穴を開けておいて、そこから宇宙船を放り出すと、回転のモーメントで宇宙船がそのまま宇宙に出て行って、地球から宇宙ロケットを打ち上げるようにな加速度は必要なくて、単に地面から下に出すだけという非常に良いメリットがあると言われています。 下のリングワールドの写真をクリックするとWikipediaに詳細な物理データが記載されています。

以前から提唱されている大林組の宇宙エレベーターも気宇壮大な話ですが、一番実現性は高いと思います。 いずれにしてもケーブル材質が問題で、ケーブルの自重で切れてしまうのではないかということで非常に強いカーボンナノチューブのケーブルが必要になりますが、カーボンナノチューブはそんなに長いケーブルを作るまでには至っていないようですが、それも時間の問題で実現できるんではないかと思います。

今月の読みものは、本文で書いた「リングワールド」 (ハヤカワ文庫 SF (616)) 1985/6/1 ラリイ・ニーヴン著, 小隅 黎翻訳 ¥1,058

リングワールドは幅が約100万マイル、直径がほぼ地球の公転軌道(周囲が約6億マイル)の人工のリング状天体である。中心に恒星があり、リングワールドを回転させることで地球に近い人工重力を作り出している。リングの内側は地球の表面の約300万倍の広さがあり、居住可能となっている。リングの両縁には高さ1000マイルの壁があり、大気が逃げ出さないようになっている。

リングワールドはダイソン球を薄く輪切りにしたものとみなすことができ、多くの似通った特性を持つ。ニーブン自身、リングワールドのことを「ダイソン球と惑星との中間の形態」と考えている。(他方、フリーマン・ダイソンは「もっと小さいものを数多くつくらなかった理由が解せない」とニーヴンに語ったと言う。)

リングワールド(正確には“ニーヴンのリング”というべきであろうが)は、このような構造物をさす一般用語として使われることもある。他のSF作家もニーヴンのリングワールドのバリエーション的なものを考案している。特にイアン・バンクスの『Culture Orbital』はミニチュアのリングワールド群を最もよく描いているし、他にも同名のビデオゲームもあるリング状のヘイロー構造体などがある。

リングワールドの“床”および側壁は、極めて密度の高い「構成物質(スクライス)」でできている。厚さ30m以下の「スクライス」の表面(内側)に土砂が盛られ、植物が生えている。“床”の裏、つまり、外側は、発泡した「スクライス」で覆われ、隕石からの保護層となっている。山、川、海などのあらゆる地形は「スクライス」自体によって型取りされた上に作られており、裏から見ると凹凸が逆になっている。後述する「大海洋(グレート・オーシャン)」を除けば、海の深さは10mに満たない。海は自動機械によって浚渫され、海底に堆積した土砂は太いパイプを通って側壁の高さ数十マイルにある開口部から放出される。開口部の下は円錐を縦に割ったような形の「こぼれ山(スピルマウンテン)」になっている。「こぼれ山」は両側の壁に沿って一定間隔で立ち並び、リングワールド全体でおよそ5万個ある。


 

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