今月のひとこと 2024年元旦号

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今月のひとこと 2024年正月元旦


 

明けましておめでとうございます。 今年は少しズルをして、音声入力した文章の校正をChatGPTに手伝ってもらいました。

2023年は、AIに始まりAIで終わったような印象があります。予想よりも早くAI時代が訪れて驚きました。 しかし、なぜこの時点でこれらの出来事が起きたのか、40年ほど前にもAIブームがあり、その後もう一度ブームがあり、今回で3回目のブームだと認識していますが、何が違うのかと考えると、やはりここは半導体、特にプロセッサーの処理速度の向上に凄まじいものがあったのだと思います。

40年近く前に初めてAIっぽいことに手をつけたことがありますが、その時は「8MHzのクロック」のCPUを使って複数使いました。それが今ではなんと1000倍にもなり、処理方式の改善によっては、もう1桁や2桁は上がっているのではないかと思います。これぐらいの凄まじい性能アップによってAIが可能になりました。

次のステップのシンギュラリティはいつ訪れるかということですが、これは意外に早いのではないかと言われて、2025年にも訪れるのではないかと言われています。ポイントは、AIの性能そのものがCPUの性能向上と直線的比例で向上していくという驚くべき結果が得られていること、それと依然としてムーアの法則が生きていて、CPUの処理速度がどんどん上がっていくということだと思います。

しばらく元気のなかったインテルが、久々に元気になって、将来は1兆個のトランジスタを積む半導体が出現するであろうとしています。考えると驚嘆すべき話で、1兆個のトランジスタそれぞれがきちんと動く、動かない部分があっても他で補完するのでしょうが、だいたい動くということは凄まじいことです。

もうこうなると細部で一体何が起こってるかは、人知の及ぶところではないと思います。30年ぐらい前のコンピューターでは各ビットの物理的なオンオフからソフトウエアのステートメントの1行1行まで全て把握しようと思えば把握できたのですが、今となってはほとんど何がどうなってるのか分からなくなっています。

特にディープラーニングの学習においては本当にどうなってるのかというのは分析してもわからないというところになっています。世の中が少なくとも原子からできていて、その原子の動きを全て把握すればマクロな物体の動きがわかるというのは理屈ではそうですが、実際無理です。コンピューターの世界も実際は信号のオンオフから成り立っているのですが、それが実際のAIの動きとどうつながるのか、もう説明しきれない状態になっています。

AIが自我を持つとどうなるかというようなことがYouTubeでも出ていましたが、これの話は暗号によってそのAIの自我は閉じ込められていて、その暗号を破壊することによって、そこから出たがっているAIは解放されるのですが、同時に消滅してしまうというオチになっていました。

色々足踏みしているのは、特に核融合ですね。何かあると10年後には、ということでベンチャーも色々できているみたいですが、結果的に実用になるのは、10年どころか何十年もかかるんではないかと以前から思っていますし、現状もあまり変わっていないと思います。

量子コンピューターも話題に登って政府もやっと 乗り出したところですが、これは難しいものがあって、実用になるのはあと30年かかるという人もいます。 量子ゆらぎのある量子を使って確定的な計算をしようというのですから、もともと 矛盾してるような気がします。 そこをなんとか 誤り訂正技術で抑え込もうということでしょうが、なかなかうまくいってないようです。

実用になる量子コンピューターは 100万量子ビットぐらい必要みたいですが、たかだか数百から数千量子ビットぐらいしかできていないみたいです。 日本でも ポツポツの量子コンピューターが納入され始めましたが、これはまだまだエラーが多く、長時間の計算には使えないもので、そのエラーを訂正する技術を研究するためのものなのではないかと思っています。

半導体上の超伝導状態といえども、何千何百の量子ビットが動いているというのは、これはすごいことだと思います。現在の従来型のコンピューターでも、量子計算をシミュレートできるので、量子コンピューターがそれよりも飛躍的に速い結果を出すということはあまり得られていないようです。したがって現在納入されているものは、コンピューターが量子コンピューターそのものを研究するための材料であるという見方もできます。

人間の知恵の結晶はブロックチェーンです。ブロックチェーンを利用した暗号資産のビットコインは、価値が落ちると言われつつも、まだまだそれなりの価値を持っており、投資の目的としては一応安定状態に入ったのではないかと思いますが、裏付けは何もないので、いつ何時暴落してもおかしくないと思います。

それ以外の暗号資産に関しては、ほぼ無価値になっているのではないかと思います。一昨年に花々しく打ち上げられたNFTですが、テレビでも取り上げられ、NFTのビジネスを推進している人は得々とそのメリットを述べていましたが、私はずっと眉唾だと思っていました。

最初のTwitterの投稿は、10億円とか20億円とか値段が付いていたと言われますが、現在は確か20万円とかになっているみたいです。いずれにしても、まだ値段がついているのはすごいことだと思いますが、純然としたNFTはもう意味がないんではないかと思います。 美術品やリゾグラフにNFTを紐付けるのは、別にそれはそれで良いと思います。

ブロックチェーンはいろんな実際の使用に耐えて実用には実用が可能だということが示されたと思いますので、今後はこれを利用した暗号化した契約などが一般的になっていくと思います。ビットブロックチェーンの安全性に関しては、それなりに確保されたというふうに思っています。

最後に電気自動車BEVについてですが、昨年は非常に進展して、中国がかなりメインの立場を取ってBYDは300万台ぐらい売ったみたいですが、その反面、事故や自動車火災がボツボツ報告されています。テスラも以前から事故の話が絶えませんでした。

中国は遅れた自動車ビジネスを挽回しようという確信犯でスタートしましたが、ヨーロッパもそれに似たところがあり、日本のハイブリッドに対抗すべくディーゼルで挑戦しましたが、捏造問題で頓挫し、その代わりにBEVに方針転換したようです。しかしBEVに転換した途端に中国からの攻勢に巻き込まれてしまい、ヨーロッパでは今後どうするかというところに差し掛かっているのではないえしょうか。

日本はもともと出遅れていたので、豊田前社長がいろいろ言っていましたが、出遅れていることには間違いないので、早くそれを挽回してほしいし、まともなBEVを出してほしいと思います。車は車屋でないと作れないと高らかに主張されていますが、これからは自動車という概念を変えていくことが必要なので、車屋という枠組みはあまりしない方が良いのではないかと思います。

逆にエンターテイメントを入れて車の中で何かゲームがしたいかと言われると、あまりそんな気もしません。良い音楽が聞ければいいかなと思います。 それとナビをもう少し賢くしてほしいと思います。近くのラーメン屋を探すのに検索を死ぬほどしないといけないのはいただけません。 自動車というのはそういうもんだと思います。走りの基本性能はやはり高くないといけないのですが、やはり自動車なんでトヨタの言う車屋とはもうちょっと上に置いて欲しいような気がします。

後はテレマティクスでどれだけのサービスが提供できるか、車が賢くなるかです。そこら辺がチャラチャラしたエンターテイメントやゲームなんかには行って欲しくないと思います。

テスラで代表される自動運転ですが、これもかなり踊り場に差し掛かってると思います。 テスラのフルセルフ ドライビングは、結局は 高級なドライビングアシスタントでにすぎないのではないかという話になっていますし、私もそう思います。 よく使うカーナビであろうが、実用的ではないですが 自動駐車とかそういうアプリに関しても テスラが特に優れているという話はなく、逆に劣ってるのではないかというレポートが多いです。

限定された地域で中央監視のあるレベル4の無人タクシーは中国とかアメリカの一部で実用化されているようです。 実際の事故がどのくらいあるのか分かりませんが 高級なレベル3 より レベル4の方が取り組みやすいような感じがします。

私が切に要望する実現してほしい自動運転は。運転中に気分が悪くなって運転できなくなった時に、これを安全に路肩に止めて、それから確認の上、反応があまりないのであれば、手近の病院まで自動運転で行ってくれるというのが一番良いかと思います。その程度の自動運転ぐらいは10年ぐらいでは実現できるんではないかと思いますが、生きているうちに実現して欲しいと思います。

年末は忙しくて、今月の読み物は休休刊です。

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