今月のひとこと 2024年11月1日
あまり話題にしたくないと思ったのですが、触れないといけないので、前回に続き、またまた政治の話題です。 自民党が大敗して、 少数与党で行くような感じで、 国民民主党がモテモテです。 あちこちから声がかかっているようです。
投票所に行って不思議だったのは立憲民主党と国民民主党が、どちらも 略称が民主党になっていて 民主党と書いたらどっちに行くのかと不思議だったのですが、 後で調べると 民主党と書けば得票率に応じて配分されるようです。 もともとどちらの党も民主党 と主張して譲らなかったので、こうなってしまって、間違いとかとかではないようで、 確信的ににこうなってるようです。
いずれにしても 政治は不安定になります。 少数与党ではなかなかモノが決まらないのではないかと思います。 来年の参議院選挙で 少し方向が出るのではないかと思っています。 それまでは小康状態で大きな動きははないと思っています。 与野党共に準備が出来ていなかったらしく、比例区で他党に配分されたのが結構あったようです。
アメリカも同様でトランプとハリス どちらが勝ったとしても小差でしょうから、不安定な状態は ずっと続くのではないかと感じます。 それを見透かしてか、早速 北朝鮮はミサイルを飛ばしたり、核実験の準備をしたりしているようです。 ウクライナにも 派兵して鬼の居ぬ間にやってしまおう という感じですね。
政治にからむ話は 日本製鉄の US スチール 買収です。 どうなるかと思って、初期の頃からウォッチしてるのですが、 日本製鉄 もなかなか 粘り腰です。 共和民主労組のみんなから反対されているのですが、株主は非常に高く買ってくれるので ウェルカムだということで話は進んでいるようです。 一説では USスチールの関連会社の株を1ドルで買って、これで何千億円か、また積み増しするようです。
お金で決着できれば良いというのが日鉄の考えのようです。 申請の出し直しというようなウルトラ C を使って、 大統領選の後に決着するスケジュールに敷き直したことになってるらしいので、その時が どうなるかです。 もともと日鉄の買値が高かったので、さらに上乗せして 関連会社の株式を名目にしてお金払って、さらに また払うことになるんではないかと思っています。 しかし、これだけお金払っても買収したいのか?ということになると思います。
今回のノーベル賞 特に物理学賞はびっくりしました。 AI のベースになっている ニューラルネットが受賞対象でした。 本来ノーベル賞というのは 数学分野は入っていないというのが定説で、暗黙 なのか何なのか知りませんが、 それが常識でした。 理由として創設者の ノーベルが数学者と仲違いしたという伝説もありますが、いずれにしても自然科学の分野で ということだったとだったと思います。
高名な先生がの講演では、自然科学が一番上で 数学は 応用化学だ、と言い切られたのが非常にショックでした。 私としては自然科学は自然の中から自然法則を見い出すので 発明ではなくて 発見ではないかと思っています。 一方 数学は何もない ゼロ 集合から始めてずっと構築していって、とても解けないようなフェルマーの定理とか4色問題とか、色々出てくるので、これら全てが 人知のなせる技なので、 これこそ賞賛に値すべきだと思っています。 その延長線上にコンピューターサイエンスがあって、その中にニューラルネットがあります。 確かに数十年前にニューラルネットはありましたが、それほど注目されているわけでは無かったように思います。
記事をよくよく読むんでみると、 どうも人間の 頭脳の構造を解析していった結果として ニューラルネットができたという ストーリーで、コンピューターサイエンスで受賞したというわけではなくて、 物理、 自然科学の方から来たという筋立てになっている印象です。
非常に大きな影響を与えているという点では コンピューターサイエンスの方が大きいと思います 例えば インターネットの発明 などはノーベル賞を超えてると思いますが、発明者がハッキリしない、貢献者は多いですが、対象は絞れると思います。 今でいうとブロックチェーンなんかも対象だと思います。 人間社会に大きな変化をもたらします。
イーサネットも対象でしょう。 会ったことがありますが メトカルイフェももらって良い。 もっと言うなら、現在のPCの原型になった Xerox のALTOコンピュータが最有力でしょう。 ネットワークも、マウスもこの時に発明されています。 ALTOに刺激を受けたジョブズがAppleを作り、 かく言う私も実物は見ていませんが、雑誌で見てこれを作りたいと思って、作った一人です。
数年前にシリコンバレーに久しぶりに行った時に、国道101の脇にコンピュータ博物館が出来ていたので、入ってみると一応人は居たのですが、聞くと今日は休館日だそうで、ALTOが在るか? と聞くと在るとのことで、残念ながら次の日に帰国しないといけない予定になっていて、ALTOとの面会の最後のチャンスを失ってしましました。
他には、例えば UNIX を作った人とか、Windows とか IOS とか、人類に多大な影響を与えたという点では沢山あると思うのですが、こういうのが 表彰 かされることはあまりありません。 本来ならば ノーベル賞のあまり選考基準のハッキリしない文学賞とか平和賞とかを潰して、こっちに変えた方が、よほど意義があると思っています。
またまた コロナ ワクチンが話題に登ってきました。 次世代mRNAワクチン、レプリコン ワクチンという新しいワクチンが登場しました。 これは日本製で Meiji Seika ファルマが世界で唯一の承認を得て、この秋から接種が可能になっています。
基本的にはmRNAワクチンなのですが,、その抗体が体内で自己増殖するということで、 一躍 話題になりました。 もともと ワクチンはリスクとベネフィットの兼ね合いでやるものであって、 ワクチンが完全に無害ということではないと思いますが、 その有害さを上回る メリットがあるということで接種するのだと思いますが、 今回はコロナが5種になった事もあり、 デメリットの方が多いのではないか、ということになっています。
治験データ 上は問題はないと思うのですが、おまけ 日本だけに 認可されていて他国では、まだ認可されていない、 なぜか日本だけが認可されているというモノなのですが、1万5000人規模の治験をやったということで、 非常に気合が入っている感じで、製薬会社として国としても 引っ込みはつかないという状況になってると思います。
mRNA でも体内で、すぐに分解されてしまうということでしたが、本当に超長期的な視点で言うと 大丈夫なのかなという感じがあります。 今回の増殖する レプリコンワクチンに関しては、他人に感染るとか、ワクチンの影響が長期化するということなので、 少ない量で長期に効く というメリットはあるのでしょうが、その後がどうなるか分からないと思います。
高齢者が主対象なので、悪影響が現れる頃には、もう寿命が尽きてるということなんでしょうが、若い人が接種して何十年も経つとどうなるのかは、まだ完全に検証されてるわけではないでしょう。
IT の話題としては 福島銀行が 勘定系システムを AWS 上で 稼働させたということがありました。 みずほ銀行の4000億以上をかけたシステムが、またダウンして、またやり直しか という感じなのですが、 私はもともと クラウド上で作ればもっともっと 安く 1桁 2桁 安く出来るのではないかと思っていましたが、 一応勘定系も動いてるようです。 以前にクラウドかどうかは分かりませんが、インドの会社が勘定系を25億円で作ったと言う話を記憶しています。
特に今回は AWS の上で動いたというのが大きな話題になっています。 これも大阪と東京でちゃんと待機系になっていて、災害にも強いようになっているようです。 この辺りになると日本は追いつけなくて、 AWS の独壇場になってるようです。 日本も NTT とか 富士通とかあるのですから、 もう少し頑張って クラウドプラットフォームを作らないといけないと思うのですが、もう追いつくのはなかなか難しい。
日本では政府がようやく腰を上げて、政府や自治体で 使う クラウドプラットフォームを日本の企業にも求めたのですが、 結局手を挙げたのは さくらインターネットだけでした。 技術的にも難しいし 予算的にもかなり大きなものになるんではないかと思います。
AI の話題は 例の LLM がどんどん進化していって、 AI オープンのシステムは会話ができるようになって、おまけに その反応が非常に速いので人間と直接会話してるのと変わらないというようなところまで来ているようです。
LLMに関しては 極大化と極小化が進んでいて、極大化は先日 ソフトバンクの孫さんが言ってたように1兆超のパラメータ数を持つものや、小さいのはスマホに入ってしまいます。 既にGoogle Pixel 9 Proには AI機能が入ってるようです。 通信のスピードが出れば別にローカルで処理することもないとは思うのですが、サーバーであればそれだけサブスクリプションの料金も必要になるのではないかと思いますが、性能は高いと思います。
今月の読み物ですが 砂の器 新潮文庫 1973/3/29 松本 清張 (著)
今年は砂の器 50周年記念で 文庫本というよりは映画の方が有名だと思います。 私も レンタルをして観ましたが、再度良く観るとなかなか良く出来ていました。 特に今年はハンセン病 で画期的な判決が出たので、余計に話題になってると思います。 映画の中で子役で出てきた人も 出席して記念式典が鳥取県で催されたようです。
自分の過去がバレるのを避けるために人殺しをするという、水上勉の海峡のテーマとよく似ていると思いますが、こちらはハンセン病が背景にしてあるので、余計に社会的なのだと思いますが、映画で登場してくる親子の描写は原作では数行しかないらしいのですが、映画ではラストシーンまで多用されていて、この辺が原作と映画の違いではないかと思います。
清張文学の金字塔、日本ミステリー史上最高傑作!
113刷、累計460万部突破
東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。
被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。
今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。
だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する……。