今月のひとこと 3月号

今月のひとこと 3月1日号

トランプ旋風が吹き荒れています。 そもそも 正式就任の前からどんどん 政策を打っていて、 就任後は特に動きが激しいと思います。批判している暇もなく次から次に繰り出します。 政策そのものには賛成も反対もあるのですが 、これだけの実行力があるのはすごいです。

バンス 副大統領も 単なる アジテーターだと思ってたのですが、よくよく 話を聞いてみるとなかなか素晴らしい資質の持ち主 みたいです。 トランプが MAGAとか言ってるだけなのですが、 それの理論武装や具体策はバンスが 全てやってるみたいです。 次期大統領はバンスになってしまうのではないかと思います。 見方によっては トランプよりもさらにトランプ らしい政治家だということです。

イーロンマスクの動き もすごいです。 どうやってあれだけのことができるのか、まだ結果が全て出てるわけではないので、どこまで実際に動けたのか分かりませんが、 少なくとも1 省庁を事実上の閉鎖に追い込んだのは間違いないと思います。 おそらく 閣僚が全てトランプ任命者なので、そちらに働きかけて ああ言うことが出来たのではないかと思いますが、 いずれにしても、あの巨大なアメリカ政府を動かすというのは、すごいことだと思います。

私が元々仕事をしていた会社は大した大きさではなかったのですが、それでも組織再編を含む改革は非常に大変です。 IBM という大きな組織がありましたが、巨像も踊るで有名になったルイス.ガースナーにより作り変えられてしまいました。 こういうのは一体どこから来るのでしょうか。 邪魔者を放逐した日産は、その後はまた元の黙阿弥に戻ってしまいました。

トランプ大統領はゼレンスキー 大統領を呼びつけて、明日来るからとか、まさに ビジネス ミーティング そのものの雰囲気でした。 ウクライナが早々と鉱物資源を差し出すようなことを報道されていましたが、 実際には断ってしまったみたいです。 ウクライナの最後の切り札だと思うので、 これを差し出してしまうと何も残らなくなるということです。

トランプ大統領が ウクライナの安全を保障するわけではない、 何もしないと言っているのは問題で、これを中国が聞いて喜んでいるのではないかと思います。 これで台湾と 尖閣はアメリカが守らないという事になります。 日本は核保有国 三国に囲まれていて、 しかも一番強大な 中国が目の前にあって、地政学上の窮地にあるはずなのですが、 やってることは、献金のキックバック 問題とか、 高額医療の上限の切り下げとか、アメリカのダイナミックさんに比べると非常にある意味で 平和だと思います。

先月号 で紹介した 森永卓郎のザイム真理教の本が売れるということが背景にあるのだと思いますが、 財務省解体のデモが起きてるようです。 特にそのスポンサーの影響は受けないはずのNHKが報道しないのはケシカランと言うネットが飛び交っていますが、 NHK のスポンサー的なものは政府 なので、政府に反することはできないのでしょう。

フジテレビの問題もありましたし 一般の民放はやはり スポンサー問題があるとは思いますが、 NHK に関しては、そのために 視聴料を払ってるのですが、そのへんが払う価値がないのではないか。 これも イエローマスクがアメリカ政府を大改革するということの延長線上にあって、日本では財務省解体に繋がっていくのでしょう。 我々も若い頃はデモをやってましたが、最近の日本では デモは ほとんどないのではないかと言う感じでしたが、財務省解体で 1000人規模のデモがあったようです。 日本もまだまだ元気だと思いました。

大蔵省を分割して金融庁を作ったみたいに、今度は歳入庁ぐらいを作って、社保庁と一緒にするというような案が前から出てるのですが、それすらなかなか実行されないのは、やはり 役人の力が強いからでしょうか。 日本版トランプ、イーロンマスクが登場しないとダメなのでしょうか。

とうとう消費税がやり玉に上がってきました。 前大統領時代にも言っていたようですが、今回は関税と絡めて トランプがとうとう 消費税をやり玉にあげて来ました。 本欄でも以前に取り上げたことがありますが、 消費税は事実上の補助金、見方を変えれば関税と同じだということです。

最初はフランスでVATとして始まったらしいのですが、 この時は意図したのかしなかったのか分かりませんが、輸出補助金として有効であるとの認識が出来たようです。 今も トヨタなどの輸出企業は 何千億円もの 還付金を得て、実質的に補助金になっています。 これを トランプが捉えて関税と見なして、相互関税を課すと言っているのです。

アメリカは州ごとに率が変わる売上税 しかありません。 売上税は最終の小売事業者が支払うだけで、途中の事業者は支払い義務がありません。 従って還付金もありません。 そういう意味では非常に不公平だということですが、アメリカだけが売上税で他の世界のほとんどの国が消費税ということになっていますので、消費税は高いところも 安いところもあるのでその差はやはり 補助金とみなされるべきだと思います。

インボイス 騒動 以来、消費税は一体何か? ということが いろいろ 議論されました。 その結果、 消費税は間接税ではない、消費者は消費税を払っているわけではない、小売店が消費税を預かっているわけではなく、 消費税10%は単なる値上げである、ということがハッキリしたわけです。 と言うことは、例えばトヨタが仕入れる 部品などは 単に10%値上げされたということですが、輸出すると、その分が帰ってくるというのは不公平なところだと思います。

免税業者が 消費税分10%を請求しても別におかしくもないのです。 単なる 10%値上げですから。 だんだん消費税に対する認識が深まってきましたが、良くないと思うのはやはり 付加価値に課税するということです。 付加価値ですが~所得税を二重に取っているのと同じです。 しかも給与などの人件費に対しても間接的にかかってくるし、赤字でもかかってきます。 そのために、なるべく給料 上げないように作用するのは間違いなく、現に日本の給与水準は上がっていません。

トランプの良いところは、これで日本の消費税をあげる議論は無くなったと思います。 これからは いかに下げるか、もしくは いかに維持するかみたいな話になっていくのではないかと思っています。

こちらの生活はもっとチマチマしていて、最近 PC を一新しました。 年末にから色々 部品を買い揃えてやっと2月に組み立てて、それから Windows 11をインストールしたのですが、これはなかなか 一筋縄で行かない。 Windows 10で動くのはだいたい Windows 11 でも動くような気がしましたが、そもそも windows 10 でかなり際どい 動かし方をしていたアプリばかりなので、それを windows 11 でトラブった理由の大半です。

アプリに関しては、単純に設定の問題とか色々ありました。 特に Adobe に関しては以前からずっと使ってるのを使ってたのですが、 今回 リセットされたのでライセンス料 払わないといけないようになりましたが、あまり使わないのに価格が高いので、その代替えをどうするかということで時間がかかる。

Microsoft のオフィスもだんだんサブスク化しているので、インストール型のものは、まともにやると結構高くつくので 、それも何とか安くあげるということになりました。 ネットを見ていると、多くの人がいまだに20年前のソフトを使い続けているのがよく分かって、私にもそのようなソフトウェアが多くあります。

パワーポイント2003を簡単な文書作りに良く使っていました。 シンプルで使い勝手が良かったのですが、これは動かなくなったなりました。 しかしマイクロソフトのサポートページでちゃんとその対策が書かれていて、レジストリの エントリーを付け足すとちゃんと動き出しました。 エクセル はいろんなフォーミュラーが追加になってるので、 これは最新を使った方が良いと思いますが ワードとかパワーポイントは2003ぐらいが一番使いやすいです。

一番古いのはおそらく 30年ぐらい前の Windows 95 時代だと思いますが、 その時の ソフトウェアをまだ 動かしています。 当時はレジストリも無く、良くやったようにそのままコピーしてそのまま起動すれば動くということになっていて、まだ動くのが不思議です。

AI に関して言うと検索の結果として AI が引用する場合が増えましたが、かなりいい加減な結果しか出てこないので、全く信用出来ません。 ちょっとした HTMLの とか PHP のプログラムをする場合、 チャット GPT に質問すれば、 コードを出してくれます。 時々おかしいのはありますが、 だいたい動く確率は高いです。 プログラムの知識を持たないと 引数のところなどを変更しないといけません。 だからソフトウェア技術者にとっては非常に便利なツールではないかと思います。 ゼロからコーディングするのでは無くて、 だいたいのところを出してもらって、あとは修正していくという感じで行くのではないでしょうか。

面白いなと思ったのは パワートイズですね。 これにはいろいろ含まれているのですが、キーボードの配置を変える機能が付いていて、これが割と安定して動くのでびっくりしました。 もともとレストリーのキー配列 部分をいじってやってたのですが、危ういところがあるので、出来たらこういうツールが欲しかった。 いつも IME のオンオフに不満を持ってたのですが、 今回も 右のAltキーに割り当てました。 その横の Windows キーも間違えてよく押してしまうので、 これも同様に 割り当ててしまいました。 安定して動いてます。

今月の読み物は、巨象も踊る 単行本 ? 2002/12/1 ルイス V.ガースナー Jr. (著), 山岡 洋一 (翻訳), 高遠 裕子 (翻訳)

【以下アマゾンより転載】
 1990年代初頭、ダウンサイジングの大波に呑まれた巨象IBMは、ルイス・ガースナー氏の大胆な改革、戦略の大転換によって、数年にして復活をはたし、再び業界のリーダーに返り咲きました。本書は、会長兼CEOとして陣頭指揮したガースナー氏が、みずからの改革を余すところなく描いた「生きた経営書」です。
 舞台はIBMですが、本書に描かれていることは、コンピューター業界に特有のものではありません。また、10年前の昔話でもありません。まさに苦境から抜け出せない今日の日本企業が耳を傾けるべきものです。IBMは復活にあたって具体的に何をしたのか。それが本書の中身です。奇をてらったカタカナの新語も、美文で固めたビジョンや戦略も登場しません。ガースナー氏の主張は、至ってシンプルかつ明快です。
 「実行こそが、成功に導く戦略のなかで決定的な部分なのだ。やりとげること、正しくやりとげること、競争相手よりもうまくやりとげることが、将来の新しいビジョンを夢想するより、はるかに重要である」(第24章「実行」)。
 そして、この実行にあたって重要な指導力(リーダーシップ)について、繰り返し述べています。その背景には、経営幹部やリーダーの指導力、実行力こそが、企業の浮沈を左右する最大の要因であるというガースナー氏の経験に裏打ちされた強い信念が読みとれます。
■日本再生のヒントは、本書に学べ
 IBM再生の物語を読み進めていくと、おのずと日本経済の再生に思いを致さざるを得ません。バブルが崩壊した日本と軌を一にするように急落したIBMは、93年4月のガースナー氏のCEO就任後、瞬く間に変貌を遂げ、90年代半ばには再建に成功。日本経済とまったく別の道を歩んでいます。IBMは何を実行し、日本企業と日本経済は何を実行できなかったのか――。一企業と一国経済を同列には語れないにせよ、指導力の欠如、あるいは着実に実行する幹部、リーダーの不在など、かつてのIBMとの共通点は少なくありません。
 日本経済と日本企業が大きな決断を迫られている今日、IBM再建の経験をまとめた本書は、まさに時宜にかなった一冊と言えましょう。


今月のひとこと 2025年2月号

今月のひとこと 2025年2月1日号


今月最大の話題というのは、やはり トランプ 政権発足でしょう。 事の是非はともかく トランプ大統領というのは有言実行 で言ったことは必ずやるようですので、その点はすごいと思います。 また 細かくあげている政策もそんなに妙なものは、多くはないのですが、所々 センセーショナルなものについて 報道されるので、 そんな感じがしてるのかもしれません。

もともとウクライナ 戦争を24時間で終わらせるというのが半年になり、 それもどうなるか良く分かりませんが 少なくとも 中東の紛争を停戦に持ち込んだのは、もともと バイデン 政権が動いていたこともあるでしょうが トランプ 政権がダメ押しをしたと思っています。

最近の大きな話題は中国製のDeepSeek騒ぎです。 昨年の8月ぐらいに発表されていたのですが、今年の1月になって無料で開放したことから 話題が沸騰しました。 それも非常に少ない 費用と短時間の開発で、おまけに使っている半導体チップが最先端ではなく中国には 輸出が認可されている古いタイプだったということで 非常に注目を浴びました。

しかし数日にして評価が一転し、 結局は オープン AI のChatGPT の API を使って、そこからデータを抽出して、先生として AI で言う「蒸留」を行い、中国側に生徒を作ったということらしいです。 従って 非常に安い 開発費と低性能な半導体で実現することができたということが本当のところみたいです。 従って一時言われたような、中国は新しい手法によって 極めて短時間に極めて性能の良いものを作り出したということではないようですし、ChatGPTを使う場合の契約条件違反と言うことで、司法当局が動き出しています。

さらに問題になっているのは ChatGPT で 当初 問題になった不適切な質問に対して回答してしまう。 例えば コンピューターウイルスを作れと命令するとウイルスを出力してしまうということが、あったのですが、 DeepSeek は答えを出してしまう。

ChatGPTでは、今ではそう言う質問をしても答えられないと回答するのですが、DeepSeekは回答してしまうし、 半面 中国の政治状況や 習近平に関する話題などに関しては答えないようになっているということです。

しかし Chat GPT レベルの AI が中国で既に出来てしまったと言うことは、 ここから 不適切な出力がどんどんされるようになり、規制がかからないということになると思います。 従来 言われてたような AI に規制をかけるべきだ、という議論に対しても既に抜け穴ができてしまったということになると思います。 この点では規制をしない派のトランプ 政権の見方が良かったと言うことにもなります。

最近、飛行機事故が連続しています。 つい先日韓国で起こった 着陸失敗の事故。 今回はアメリカのワシントン・ ポトマック川でのヘリと飛行機の衝突事故。

前者は不可解なことが多くて良く分からないですね。 なぜ着陸やり直したのか。 やり直しは良いとしても、 なぜ 故障のある 飛行機を急回転させて逆向きに着陸させたのか。 さらに非常に 丈夫な障壁があってそれに衝突してしまった。 ということで 妙な点がいくらでもあります。 すぐ横には 海水面もありましたので、海水に着陸する手もあったのかもしれませんが、 いずれにしても 未だによくわからずに、フライトレコーダーのデータも途中から消えていたそうで、 結局 闇の中に埋もれてしまいそうです。

アメリカの事故は、これは最初に聞いた瞬間から、 これはヘリが悪いと思いました。 ポトマック川の上は市街地を飛ばなくて良いので 軍用機の通り道になっていたみたいです。 おまけに定められた高度の2倍ぐらい上を飛んでいて 飛行機と衝突したということです。 軍用機なので、戦場では何があるかわからないので、 これぐらいのことで衝突していては話にならないと思いますが、その後の報道でもやはりヘリの一方的な過失であるという風になっています。 素人同然の新国防長官がオタワタしながら 記者会見してるのが面白かったですね。

IT 分野の話題としては 昨年の10月になりますが 6年ぶりに新しい最大の素数は発見されたと言うことで、従来より 1600万 桁あまり多い 4100万桁 ぐらいの大きさということですが 、これだけ巨大になると素数 そのものを入れておくだけで メモリーが膨大になります。

私も 以前似たようなプロジェクトに 参加したことがありますが、全世界のパソコンが参加して、それぞれ 計算していくという方法です。 今話題の NVIDIAの元従業員が主導して 世界17カ国に渡る コンピューターを使って発見したらしいです。

発見されたのは2の1億何千万乗 マイナス 1というようなメルセンヌ素数で、これ以外にも素数はあるはずですが、 発見する手立てがないので、 この2の N 乗 -1 をひたすら計算するということにしかならないようです。

同様の手法は 宇宙 生命体を発見するために宇宙から来る電波を解析して、そこに人工的なものがないかどうかを調べる計画(SETI)があって、それも同様の手法で実行されています。 他にもたくさんのプロジェクトも進行中ですので、まあ自分のパソコンは 普通は遊んでいるので、後は電気代を負担することであればいくらでも参加できると思います。

本欄でずっと取り上げてきた USスチール買収 の顛末ですが、完全にスタックしてしまって、 今は法定闘争に入っています。 あとは トランプが 心変わりして買収を認めるしかありません。 しかし ただでは済まないので 買収 条件がものすごく吊り上がるのではないかと思います。 現在でも買収条件は非常に高額になっているので、 これでも買収としては高過ぎて事業として成り立たないのではないかと言われていますが、 なおかつ、これ以上となると、 もう買収の意味がなくなってくるのではないかと言う感じになってきます。

反面、 新日鉄は中国との関係が従来から非常に強いので例の宝山製鉄所も 以前の日鉄が指導して作ったものなので、中国とのつながりが非常に大きい。 その辺がアメリカの安全保障とどう絡むのかというのが ポイントになっているのではないかと思っています。

今月の読み物は最近亡くなってしまった森永卓郎さんの 「ザイム真理教」です。
最初 この本の広告を見た時には、かなりマユツバだと思っていましたが、 このザイム 真理教 という言葉がだんだん 広まってきて、本書も知名度が上がってきたような気がします。 森永卓郎さんは他にも 日航事故の陰謀論とか色々書かれて、亡くなる前には 10 何冊も本を書いたということで、すごいパワーだと感心しています。 このザイム真理教 も最初に出版しようとした時はどの出版社にも見向きもされなかったそうです。 それで 早々と無料に近い形で読めるような出版・発表になってきたのだと思います。 まあ 気楽に 読み飛ばせば良いと思います。

やさしく、やわらかく、面白く
日本経済に警鐘を鳴らす本
ザイム真理教はいかにして生まれ、
どう国民生活を破壊してきたのか? 
最近、ネットの世界では「ザイム真理教」という言葉が頻繁に使われるようになった。財務省は、宗教を通り越して、カルト教団化している。そして、その教義を守る限り、日本経済は転落を続け、国民生活は貧困化する一方になる。
本書では、なぜザイム真理教が生まれ、それがどのように国民生活を破壊するのかというメカニズムを述べていこうと思う。

今月のひとこと 2025年元旦号

今月のひとこと 2025年 元旦号


あけましておめでとうございます。

昨年は動乱の年でした。 アメリカも日本も韓国も ヨーロッパも揺れ動きました。 今年はその動きのが実際にどうなってくるのかが現れる年になるので気を抜けません。 特にアメリカは体制が、ごそっと変わる可能性があり、それが世界にどう影響するのかを見ていく必要があると思います。 既にトランプ当選が決まった段階で中東ではいろんなトランプ就任を見据えた動きになっていて、シリアはあっさりと崩壊してしまいました。

トランプはディープステート(闇の政府)として、現体制をひっくり返そうとしているのでFRBも FBIも CIAもみんな改編されるのではないかと思っています。 もし CIA が改編されると、今まで秘密裏に行っていた 中東などへの支援とかが変化し、もうすでに シリアは崩壊してしまいましたが、そういう動きがあちこちで目立ってくるでしょう。 トランプ政権の中で イーロンマスクの動きをよく見ておかないといけない。 役割が以前の日本の民主党の財政カットみたいな話になっていますが、どうもそうではないのではないか、ということです。

日本の財政を仕切っているのは 財務省の主計局ですが、そう言う 立場になるのではないかという推測も成り立ちます。 そうすると、 日本の財務省が日本を実質的にコントロールしてるように、イーロンマスクも アメリカをコントロールできるようになるのではないか、トランプのやり方やディープステートの話を総合すると、そう言う見方も大いに出来るでしょう。 そういう見方の中で アメリカの民主党は トランプとイーロンマスクの間に隙間風が吹いてるんではないかという噂を流してるようです。 実際そうかも知れません。 表面的に報道されている以上のことが、これから徐々に起こってくるのではないでしょうか。

韓国の騒ぎは、とんでもない話で、何とも言いようがないですが、大統領代行も弾劾され、代行の代行もまた弾劾されるのでは無いでしょうか。 少なくとも野党はそういう戦術をとっています。 こっちのほうが余程国政の混乱を引き起こすと思いますが、どうなんでしょう。

戒厳令を発布した尹大統領の真意は、未だに良くわからないところがありますが、 おそらくトランプ当選と来年のトランプ大統領就任を睨んだ動きではなかったのかという風に思っています。 まだまだ謎が多いと思いますが、少なくとも一国の大統領が如何に気まぐれとはいえ、何の考えもなく戒厳令を発布することはない。 野党党首の裁判スケジュール、大統領夫人の捜査進捗、アメリカの動きなどが関連した事件だと思います。

日本は総裁選とその後の総選挙で与党が過半数割れという変動はありましたが、ヨーロッパなどと比べると、大した変動ではなかったと思いますし、これから来年度の予算が決まればあとは、参院選挙に向かってまっしぐら、ということで 来年の参議院選挙 がどうなるかということでしょう。 与党が大負けすると おそらく連立政権ということになるのですが、これもまた不安定になる一方だと思います。

以前から 本欄で触れてきた 日鉄の USスチール買収の話は、なかなかうまく行かないようです。 結局、認可を担当していた 対米外国投資委員会 CFIUS の決定で先行逃げ切りを図ったのですが、委員会では決めきれずに バイデンに下駄を預けてしまいました。 バイデンは労組の反対を受けて反対だということを明言してるので、トランプ 就任までに滑り込みで何とかしてしまおうという戦略は成り立たなくなりました。

日鉄の政治力をこれで見ていたのですが、流石に アメリカの大きな政治の中では、力を発揮出来ませんでした。トランプ 政権の国務長官だった ポンペイオ も引き込んだのですが、今のトランプには通用しなかったようです。

自動車業界も大変動でとうとう 日産がホンダに買収されるという結果になりました。 ルノーに買収されて以降、最後はゴーンを追い出して、ルノーからの独立を果たしたのですが、結局 自力ではどうにもならずに、ギブアップ という感じです。 ただ日産とホンダは 外から見ていても全く違う会社なので、これがうまく行くのかと言うのは疑問です。日産に就職しようとして東京本社に押しかけた身にとっては残念な結果です。

以前にネットサービスを巡ってソフトバンクと東電が連携すると言うプロジェクトに関わったことがありますが、最初から全く合う感じがしませんでした。 アップルとIBMの連携も同じだったと思います。 今回の騒動を見ていて、それらを思い出しました。

連携が発表されると日産の株は上昇しホンダは下落したというのが それを象徴してると思います。 日産は最近本当に新しい車が出てこなくなって、私は EV はあまり好きではないですが、一時は日産からアリアが出てきたので、その気になっていたのですが、結局1年経っても2年経っても出てこずに、ポシャってしまったという感じです。

軽四 EV も 出足は良かったのですが、最近では 売り上げがどんどん落ちているそうです。 日本では軽四 EV がベストだと思っていましたが、なかなか後が続かないようです。 ホンダも N-VANのEVを出したのですが、 これも運送会社用の特殊な車なのであまり パッとしないと思います。

いずれにしても短距離のコミューターとしての EV はありえる話だと思っています 特にガソリンスタンドがどんどんなくなる 農村地区で、普通充電が使えるところは良いとは思っていましたが、いかんせん価格が高すぎ、足を引っ張っていると思います。 ホンダ^は何と400万近くします。

私はずっと若い頃はずっとホンダに乗っていたのですが 途中から乗る車がなくなってしまって 他の車種になりましたが 、ホンダはとうとう 軽四の会社になってしまって 軽四 以外はあまりこれといったものが出なくなったのは残念です。

ショックだったのは10数年前に大阪でモーターショーが開かれた時に、アメリカ向けには 数千万円の NSX が発表され、 日本は S 660という 軽四のスポーツカーを出展していました 確かにずっと前の S600とか S800という時代があったので、それと似たようなことだと思うのですが、アメリカは NSX で 日本は軽四か、とあの時は愕然としました。 S660の出来は非常に良かったと思うのですが、環境対策とか何かでもう製造はできなくなったようです。

本欄でも度々取り上げているように、今年は、AI がとうとう本格化します。 オープン AI のChatGPT が3とか4とかにアップして、今度はo3 が出てくるようです。 これで本格的な 汎用人工知能、AGI というらしいですが、これが今年にも実現するのではないかと言われています。 今年はダメでも来年、再来年には確実に出てくると思います。 これは 人間と基本的には同じレベルの AI で、今まででも LLM による AI の社会に対する影響が大きかったのですが、それに比べてさらに一層、大きな影響、それも悪影響が出てくるのではないかと言われています。

考えてみるとインターネットも出現した時には非常に便利なツールで社会的には影響も大きく、良い影響があったのですが、30年ぐらい経ってみると、悪用されたり、詐欺に使われたり、そのマイナスの部分が非常に大きくなってきています。 AI もそれと同じで今もマイナスの部分も議論されていますが、これからそれがどんどん大きくなって行くのでしょう。

対策はインターネットではファイアウォールで守ったりしていますが、それでも スパムメールなどで内部に入り込んでハッキングされるような例が多発しています。 AI に関しては 有効な技術的な手段があまりないので、非常に危険だとの議論は一般に行われています。 だんだん 周りのものが信じられなくなってきています。

ネット環境では既にフェイクが乱れ飛んでるわけですが、さらにそれを輪をかけたディープフェイクがどんどん出て来て、一体どれが本当か嘘かわからなくなって来ています。 2025年 が本当の意味での AI 元年になるのではないかという気がしています。

今月の読み物は「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団 」講談社文庫 2022/9/15 森 功 著

フェイクはフェイクでも、こちらはリアル世界のフェイクの物語。 自分のものではない 不動産を他人に売りつけるという詐欺ですが、大手建築会社がこれに引っかかって何十億円もの損失を出したので話題になりました。

東京五反田の土地を巡る地面師たちの挙動にはボロがいっぱい出てるのですが、それをキャッチできなかった買い手側にも大きな問題があります。 大手会社で一流の弁護士と司法書士がついてなおかつ事件になるというのは、やはり地面師たちの演技勝ちだと言うことでしょう。

【紹介ページより】
「積水ハウスが地面師に55億円以上を騙し取られた」というニュースに日本中が驚いた。そもそも、地面師とはなんなのか。「不動産の持ち主になりすまし、勝手に不動産を転売して大儲けする」詐欺集団で、いま日本中に跋扈している。騙されるのは、デベロッパーや不動産業者などの「プロ」たち。被害者の中には積水ハウスを筆頭に、信じられないような大手が含まれている。その複雑で巧妙すぎる手口をすべて書く!

あの積水ハウスが、なぜ巨額の地面師詐欺に引っかかったのか?
あなたの土地を地面師たちが狙っている!

「積水ハウスが地面師に55億円以上を騙し取られた」というニュースに日本中が驚いた。
そもそも、地面師とはなんなのか。
「不動産の持ち主になりすまし、勝手に不動産を転売して大儲けする」詐欺集団で、いま日本中に跋扈している。
騙されるのは、デベロッパーや不動産業者などの「プロ」たち。被害者の中には積水ハウスを筆頭に、信じられないような大手が含まれている。
積水ハウスは五反田駅前の旅館「海喜館」の土地建物を70億円で購入したが、なんとその土地取引は完全な「なりすまし詐欺」。被害があまりに巨額だったため、この事件が会長追い落としのクーデターに利用される後日談もあった。また、飛ぶ鳥を落とすあのアパグループも、赤坂溜池の駐車場を12億円で買ったつもりが、これまた地面師詐欺で全額減損処理を余儀なくされた。
名だたるプロがコロッとダマされる地面師の手口は実に巧妙で複雑だ。詐欺集団の実態とその犯行の内実を知ることしか、詐欺から身を守る方法はない。

《本書より抜粋》
「あなたたちは、どちらの方ですか」
積水ハウス工務部の担当者たちは、パトカーから降りてきた警察官にいきなりそう誰何された。
まったく事情が呑み込めない。まさに面食らった。
「ここは持ち主からうちが買いとったんです。それで、測量を始めたところですが・・・」
二人の工務部員のうちの一人が、警察官にそう説明した。
すると、そこへ通報した弁護士が割って入った。
「あんた方、何を言っているんですか。私こそ持ち主の依頼でここへ来ています」
すでに旅館の土地建物の売買契約を済ませていたはずの積水側にとっては、まさに寝耳に水だ。
「何を言っているんだ。支払いも済ませているんだよ。何の権利があって邪魔するんだ」
だが、弁護士も負けていない。
「依頼人はこの旅館を売ってないんだから、測量なんか絶対にさせないよ」

なぜ、こんなことに・・・迫真ドキュメント!


 

今月のひとこと 2024年12月号

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今月のひとこと 2024年12月2日


トランプ 政権は政権発足前にもかかわらず人事 をどんどん発表しています。 前回政権の時は政権発足後も 人事がほとんど 決まらなかったように思いますが、 今回はかなり経験を積んだみたいで、次々と決めています。 一見とんでもない人が任命されているようですが 実際はどうなっていくのかよく分かりません。 例えば今話題になっている前政権の時にトランプが任命した FBI長官ですが、人気は10年と決まっているのですが、交代するようなことを言っているようです。 確かに どうなるかわからない 不確定と言うのが トランプの最大の懸念であり、対外的には武器になっているようです。

日本の株価はあまり 冴えませんが、まあこんなものなんでしょう。 上がったり下がったり少しのことで上下に振れるようです。 しかし全体として 経済的には非常に良いようです。 悪い時には悪い悪いと言われているのですが、良くなるとあまり言わないような気がします。 税収はかなり 上振れしていて、これも財務省的には都合が悪いのか、あまり言わないみたいですが、上振れは一桁兆円であることは間違いないです。

国民民主党の 103万円の壁 問題ですが、所得的には実際は効果はほとんどないと思いますが、 控除を178万円にあげると効果あります。 かなりの税収減になるということですが、 反対にそれぐらいの税収はアップするんではないかと思います。 今年でもそれの半分ぐらいの税収アップになっていますので、そんなに大騒ぎすることではなのではないかと思います。

いずれにしても増税や社会保険料の値上げで、今や国民負担率は50%超になっています。 通常のサラリーマンです と社会保険の半分は会社持ちになっていますが、 国全体で考えると個人と会社の両方の国民負担率は50%超になっています。 これはいつも言っていますが 江戸時代の四公六民と言われ、40%は領主に年貢として収めると言うことを超えています。 当時は 社会保険とか 医療保険はなかったし短命だったので、その分は 割引で考えないといけないと思いますが、基本的には負担率は高くなっています。 世界でもっとも成功した社会主義国と言われる所以です。

最近 気がついたのですが、 高額医療費はよく知られていて、これの手続きは面倒なのですが、これがマイナカードで一発でできるというのは、 マイナーカードの威力だと思います。 しかし、それ以外に身障者の医療補助と言うのがあって、 これはあまり知られていないと思いますが、これは1回の受診について 500円のみ負担ということです。 処方箋で薬局に行って薬をもらって、また500円かかるということですが、基本的にいくらかかってもワンコイン 500円で済むということで、 これはすごいなと思いました。

さらに月に6回 3,000円を超えると それが 割り戻されるということで、 月にいくらかかっても医療費は 3,000円以上はかからないということです。 これを毎月やれば年間3万6000円なるので、高額医療のとの関係がよく分かりませんが、いずれにしても 最大年間で これしか かからないということになると思います。

日本の 社会保険 特に 医療保険は素晴らしいと思います。 しかしこれを目当てに外国から短期間で来日して、これを使って医療を受けるというようなことが頻発してるようなので、これは何とかしないといけないと思います。 マイナカードの保険証化の目的の一つに これもあるのではないかと思っています。

IT の話題ですが、 AI はもうすでに かなり 浸透して、検索してもまず AI の回答が先に出るようになってきました。 AI の回答は時々 怪しいことがあるので、それ の実際の出所をチェックしないといけないと思います。 時々 妙なハルシネーションが起きている時があります。

Google の NotebookLM というのがあるのを思い出して、やってみました。 OpenAIなどでは、元の文章をプロンプトで張り付けないといけないのですが、これは、文章のファイルをいくつも先に指定しておいて、その上で指示をだせるので、使い勝手が良くなりました。 試しに前回の本欄の手直し前の原稿を要約させたら、なかなかうまくまとまりました。 引用しようと思ったのですが、長いので止めました。

現在の AI の中心的技術として LLM がありますが、 これの内部動作を解析した人が居て、人間の脳髄に類似した動きをしているとの報告です。 LMM は何億 パラメーターとか言われているように、パラメータの数でその規模が決まります。 少ない パラメータでも性能を発揮するようなものも 最近開発されているようですが、基本的には大きなパラメータの数が必要とされています。

そのパラメーターの領域を研究した人がいて、それが脳の領域と似たような動きをしているということらしいです。 脳も基本的にはパラメーターに相当する シナプスの塊ですので 、これの領域を色々研究されてきましたが、それと似たような動きをLLMがやっていると言うことらしいです。 ということはLLMのパラメータの数が脳のシナプスの数と似たようなところに来ると本当に人間のと同じ自意識が芽生えて人工頭脳 という名前にふさわしいものになるのではないかと思います。

ちなみに人間の脳は100億個の神経細胞と14兆個のシナプスがあると言われています。 一方のLLMは、現時点で2兆個のパラメーター数のものが作られています。 その差は1桁未満。 数年で人間に追いつくと言う根拠になっていると思います。 常に30年後完成と言われる核融合発電よりは遥かに実現性が高いと思いますし、社会的は影響も大きいと思います。

自然の生命の成り立ちは数の関数になっていると思います。 一番小さいのはまだよく解明されていませんが、 クォークから原子が出来、電子が集まり 分子になる時に、また物理的性質が現れて、その分子が集まると細胞になり、自己増殖する生命体になり、進化が始まります。 進化の果てに 人間が生まれ、人間の脳髄もその進化の先端にあって、自意識が生まれ、自分自身と自身の環境をコントロールできるようになったというのが、現状だと思います。

これから人類が進化するのかという疑問に対しては、おそらく止まってしまうのではないかと思います。 なぜなら人間は環境も 制御できるので、従来の進化のきっかけであった環境の変化ということに対しては、強くなっきているし、逆に言うと マイナスポイントとしては、 超長寿になってきたので、 従来は進化過程で振り落すような、長寿に関わる病気、 癌などが医療の力で人工的に解決して、進化に頼らずに済ませられるようになった。 人間ぐらいの複雑な生命体になると突然変異による進化というのは、あまり考えられず人間の種類というのは非常に少なくて、人種という違いもありますが、もはやこれは生物学的にはもう1種類だと考えられます。

後にあるのは自然選択による進化ですが、これも 先ほど言ったように 医療の力で やってしまうので、自然選択による進化はあまり考えられません。 ただ 極端な症例によっては、遺伝病というのは依然としてあるので、あまりそこの自然選択 というのは効いていないのかもしれません。


今月の 読み物は長編です 「不毛地帯(一)」 新潮文庫 2009/3/17 山崎 豊子 著

超長編なので、本当は まだ読み終えてないのですが、 最初のシベリア抑留の話 のところは終わりました。 凄惨な話ばかりで、本人への取材は当然してると思いますが、さすがに文筆家の文章というのはすごいものだと感心しました。 その後の商社に戻ってからの活動に関しては、ちょっとステレオタイプ的なところがあって、あまり面白くないのですが、この辺までやって読み終えたところです。

拷問、飢餓、強制労働――地獄のシベリアから生還した男。
商社マンの孤独な戦いを通じて戦後史を活写する記念碑的長編。

大本営参謀・壹岐正は、終戦工作に赴いた満州でソ連軍に抑留される。
酷寒のシベリアで、想像を絶する飢餓と強制労働に11年にわたって耐え抜き、
ついに昭和31年、帰還を果たした。
その経歴に目を付けた近畿商事の社長大門の熱心な誘いに応え、
第二の人生を商社マンとして歩むことを決意。
地獄の抑留生活の傷も癒えぬまま、再び「商戦」という名の新たな戦いに身を投じる。

目次
一章 出会い
二章 壊滅
三章 社長室
四章 シベリア
五章 運命
六章 濁流
七章 戦犯
八章 地の果て
九章 門出
十章 祖国へ
十一章 再出発
十二章 春雷

登場人物
壹岐正…軍の最高統帥機関の大本営で参謀をつとめたのち、シベリアで抑留される。帰国後、近畿商事に入社。
大門一三…近畿商事の社長。軍人上がりの壹岐を独断で採用。だが、次第に老害が目立つようになり……。
里井達也…近畿商事のナンバー2。大門社長の右腕。壹岐に激しいライバル心を燃やす。
鮫島辰三…近畿商事のライバル会社、東京商事のエース社員。仕事で壹岐とたびたび対決する。
秋津千里…壹岐と戦前からの知己、故秋津紀武中将の娘。陶芸家。

著者の言葉
「不毛地帯」とは精神的飢餓状態を意味しています。昭和四十年以降、経済成長は異常な勢いで進行し、確かに物質的には豊かになりましたが、あらゆる人間の欲望が金銭で解決できると思いこんでしまったために、精神的には全く頽廃してしまった、それは政治のみならず教育問題にまで及び、大人の世界ばかりか子供の世界にまで蔓延していますね。日本全体が不毛地帯と云っても過言ではないと思いますが、いかがでしょうか……。(「戦後の日本人の歴史」より)

山崎豊子(1924-2013)
大阪市生れ。京都女子大学国文科卒業。毎日新聞大阪本社学芸部に勤務。その傍ら小説を書き始め、1957(昭和32)年に『暖簾』を刊行。翌年、『花のれん』により直木賞を受賞。新聞社を退社して作家生活に入る。『白い巨塔』『不毛地帯』『二つの祖国』『大地の子』『沈まぬ太陽』など著作はすべてベストセラーとなる。1991(平成3)年、菊池寛賞受賞。2009年『運命の人』を刊行。同書は毎日出版文化賞特別賞受賞。大作『約束の海』を遺作として 2013(平成 25)年に逝去。


 

今月のひとこと 2024年11月号

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今月のひとこと 2024年11月1日



あまり話題にしたくないと思ったのですが、触れないといけないので、前回に続き、またまた政治の話題です。 自民党が大敗して、 少数与党で行くような感じで、 国民民主党がモテモテです。 あちこちから声がかかっているようです。

投票所に行って不思議だったのは立憲民主党と国民民主党が、どちらも 略称が民主党になっていて 民主党と書いたらどっちに行くのかと不思議だったのですが、 後で調べると 民主党と書けば得票率に応じて配分されるようです。 もともとどちらの党も民主党 と主張して譲らなかったので、こうなってしまって、間違いとかとかではないようで、 確信的ににこうなってるようです。

いずれにしても 政治は不安定になります。 少数与党ではなかなかモノが決まらないのではないかと思います。 来年の参議院選挙で 少し方向が出るのではないかと思っています。 それまでは小康状態で大きな動きははないと思っています。 与野党共に準備が出来ていなかったらしく、比例区で他党に配分されたのが結構あったようです。

アメリカも同様でトランプとハリス どちらが勝ったとしても小差でしょうから、不安定な状態は ずっと続くのではないかと感じます。 それを見透かしてか、早速 北朝鮮はミサイルを飛ばしたり、核実験の準備をしたりしているようです。 ウクライナにも 派兵して鬼の居ぬ間にやってしまおう という感じですね。

政治にからむ話は 日本製鉄の US スチール 買収です。 どうなるかと思って、初期の頃からウォッチしてるのですが、 日本製鉄 もなかなか 粘り腰です。 共和民主労組のみんなから反対されているのですが、株主は非常に高く買ってくれるので ウェルカムだということで話は進んでいるようです。 一説では USスチールの関連会社の株を1ドルで買って、これで何千億円か、また積み増しするようです。

お金で決着できれば良いというのが日鉄の考えのようです。 申請の出し直しというようなウルトラ C を使って、 大統領選の後に決着するスケジュールに敷き直したことになってるらしいので、その時が どうなるかです。 もともと日鉄の買値が高かったので、さらに上乗せして 関連会社の株式を名目にしてお金払って、さらに また払うことになるんではないかと思っています。 しかし、これだけお金払っても買収したいのか?ということになると思います。

今回のノーベル賞 特に物理学賞はびっくりしました。 AI のベースになっている ニューラルネットが受賞対象でした。 本来ノーベル賞というのは 数学分野は入っていないというのが定説で、暗黙 なのか何なのか知りませんが、 それが常識でした。 理由として創設者の ノーベルが数学者と仲違いしたという伝説もありますが、いずれにしても自然科学の分野で ということだったとだったと思います。

高名な先生がの講演では、自然科学が一番上で 数学は 応用化学だ、と言い切られたのが非常にショックでした。 私としては自然科学は自然の中から自然法則を見い出すので 発明ではなくて 発見ではないかと思っています。 一方 数学は何もない ゼロ 集合から始めてずっと構築していって、とても解けないようなフェルマーの定理とか4色問題とか、色々出てくるので、これら全てが 人知のなせる技なので、 これこそ賞賛に値すべきだと思っています。 その延長線上にコンピューターサイエンスがあって、その中にニューラルネットがあります。 確かに数十年前にニューラルネットはありましたが、それほど注目されているわけでは無かったように思います。

記事をよくよく読むんでみると、 どうも人間の 頭脳の構造を解析していった結果として ニューラルネットができたという ストーリーで、コンピューターサイエンスで受賞したというわけではなくて、 物理、 自然科学の方から来たという筋立てになっている印象です。

非常に大きな影響を与えているという点では コンピューターサイエンスの方が大きいと思います 例えば インターネットの発明 などはノーベル賞を超えてると思いますが、発明者がハッキリしない、貢献者は多いですが、対象は絞れると思います。 今でいうとブロックチェーンなんかも対象だと思います。 人間社会に大きな変化をもたらします。

イーサネットも対象でしょう。 会ったことがありますが メトカルイフェももらって良い。 もっと言うなら、現在のPCの原型になった Xerox のALTOコンピュータが最有力でしょう。 ネットワークも、マウスもこの時に発明されています。 ALTOに刺激を受けたジョブズがAppleを作り、 かく言う私も実物は見ていませんが、雑誌で見てこれを作りたいと思って、作った一人です。

数年前にシリコンバレーに久しぶりに行った時に、国道101の脇にコンピュータ博物館が出来ていたので、入ってみると一応人は居たのですが、聞くと今日は休館日だそうで、ALTOが在るか? と聞くと在るとのことで、残念ながら次の日に帰国しないといけない予定になっていて、ALTOとの面会の最後のチャンスを失ってしましました。

他には、例えば UNIX を作った人とか、Windows とか IOS とか、人類に多大な影響を与えたという点では沢山あると思うのですが、こういうのが 表彰 かされることはあまりありません。 本来ならば ノーベル賞のあまり選考基準のハッキリしない文学賞とか平和賞とかを潰して、こっちに変えた方が、よほど意義があると思っています。

またまた コロナ ワクチンが話題に登ってきました。 次世代mRNAワクチン、レプリコン ワクチンという新しいワクチンが登場しました。 これは日本製で Meiji Seika ファルマが世界で唯一の承認を得て、この秋から接種が可能になっています。

基本的にはmRNAワクチンなのですが,、その抗体が体内で自己増殖するということで、 一躍 話題になりました。 もともと ワクチンはリスクとベネフィットの兼ね合いでやるものであって、 ワクチンが完全に無害ということではないと思いますが、 その有害さを上回る メリットがあるということで接種するのだと思いますが、 今回はコロナが5種になった事もあり、 デメリットの方が多いのではないか、ということになっています。

治験データ 上は問題はないと思うのですが、おまけ 日本だけに 認可されていて他国では、まだ認可されていない、 なぜか日本だけが認可されているというモノなのですが、1万5000人規模の治験をやったということで、 非常に気合が入っている感じで、製薬会社として国としても 引っ込みはつかないという状況になってると思います。

mRNA でも体内で、すぐに分解されてしまうということでしたが、本当に超長期的な視点で言うと 大丈夫なのかなという感じがあります。 今回の増殖する レプリコンワクチンに関しては、他人に感染るとか、ワクチンの影響が長期化するということなので、 少ない量で長期に効く というメリットはあるのでしょうが、その後がどうなるか分からないと思います。

高齢者が主対象なので、悪影響が現れる頃には、もう寿命が尽きてるということなんでしょうが、若い人が接種して何十年も経つとどうなるのかは、まだ完全に検証されてるわけではないでしょう。

IT の話題としては 福島銀行が 勘定系システムを AWS 上で 稼働させたということがありました。 みずほ銀行の4000億以上をかけたシステムが、またダウンして、またやり直しか という感じなのですが、 私はもともと クラウド上で作ればもっともっと 安く 1桁 2桁 安く出来るのではないかと思っていましたが、 一応勘定系も動いてるようです。 以前にクラウドかどうかは分かりませんが、インドの会社が勘定系を25億円で作ったと言う話を記憶しています。

特に今回は AWS の上で動いたというのが大きな話題になっています。 これも大阪と東京でちゃんと待機系になっていて、災害にも強いようになっているようです。 この辺りになると日本は追いつけなくて、 AWS の独壇場になってるようです。 日本も NTT とか 富士通とかあるのですから、 もう少し頑張って クラウドプラットフォームを作らないといけないと思うのですが、もう追いつくのはなかなか難しい。

日本では政府がようやく腰を上げて、政府や自治体で 使う クラウドプラットフォームを日本の企業にも求めたのですが、 結局手を挙げたのは さくらインターネットだけでした。 技術的にも難しいし 予算的にもかなり大きなものになるんではないかと思います。

AI の話題は 例の LLM がどんどん進化していって、 AI オープンのシステムは会話ができるようになって、おまけに その反応が非常に速いので人間と直接会話してるのと変わらないというようなところまで来ているようです。

LLMに関しては 極大化と極小化が進んでいて、極大化は先日 ソフトバンクの孫さんが言ってたように1兆超のパラメータ数を持つものや、小さいのはスマホに入ってしまいます。 既にGoogle Pixel 9 Proには AI機能が入ってるようです。 通信のスピードが出れば別にローカルで処理することもないとは思うのですが、サーバーであればそれだけサブスクリプションの料金も必要になるのではないかと思いますが、性能は高いと思います。


今月の読み物ですが 砂の器 新潮文庫 1973/3/29 松本 清張 (著)
今年は砂の器 50周年記念で 文庫本というよりは映画の方が有名だと思います。 私も レンタルをして観ましたが、再度良く観るとなかなか良く出来ていました。 特に今年はハンセン病 で画期的な判決が出たので、余計に話題になってると思います。 映画の中で子役で出てきた人も 出席して記念式典が鳥取県で催されたようです。

自分の過去がバレるのを避けるために人殺しをするという、水上勉の海峡のテーマとよく似ていると思いますが、こちらはハンセン病が背景にしてあるので、余計に社会的なのだと思いますが、映画で登場してくる親子の描写は原作では数行しかないらしいのですが、映画ではラストシーンまで多用されていて、この辺が原作と映画の違いではないかと思います。

清張文学の金字塔、日本ミステリー史上最高傑作!
113刷、累計460万部突破
東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。
被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。
今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。
だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する……。


 

今月のひとこと 2024年10月号

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今月のひとこと 2024年10月1日



久々に自民党総裁選の結果に興味を持って、リアルタイムで 聞いていました。 第一回 投票でまさかの 高市早苗 トップで、これには驚きましたし、 この時点で 日本初の女性総理誕生か と みんな 思った。日経平均も一気に上がって、3時の上がった時点で市場が閉まってしまったので、その後の石破総理の誕生の影響は 週明けにならないと分からなかったのですが、 終値で 2000円ぐらい ダウンして終わりました。

先物の夜間取引はあるので、だいたいの傾向は見えていたと思うのですが、こういう時は 一旦下がって、また半値ぐらい戻すのですが、 今回はなぜかずっと下がったままです。 やはり 石破さんの 言ってることが緊縮財政的で、他にもトンデモ発言が多いので 警戒していることだと思います。

週明けですが、 まだまだ 警戒感は抜けていなくて、特に核共有とか核持ち込みを容認したり、 日米 地域協定の見直しで、日米安保対等論とか、根本的な 日米関係のとんでもない話が 急に出てくるので、これにはみんな驚いてると思います。 以前の 「少なくとも 県外」に匹敵するぐらいの話ではないかと感じました。

さらには アジア版 NATO。 SNS上の話題では無いので、何を言ってるのかという感じです。 安倍首相の時に「限定的な集団安全保障」ですらあれだけ揉めて、大きな政治エネルギーが消費されたのにも関わらず、今回はフルの 安全保障なので、これには 憲法改正が必須です。

前回の限定的安全保障は現憲法内で安倍首相がギリギリ 狙ったというところなので、これ以上踏み込むためには 憲法改正が必須でしょう。 これをやるために一体どれだけ政治的エネルギーがかかるのか分かっているのか? と疑問符が沢山つきます。 憲法改正の国民投票に持ち込んでも、大阪都みたいに否決されたらどうするんでしょう? 今後何十年も憲法改正に関して議論すら出来なくなります。 右派に配慮したと言うことかも知れませんが、全くバランスしていないと思います。 その感覚を疑いたくなります。

さらに受けると思ったのか、アジア版NATOをぶち上げました。 早速、中国寄りではある日経本誌で批判されています。 おまけにアジア版NATOと言ってもアメリカが入らなければ、実効性はありません。 例えば中国が ベトナムを攻めた時、自衛隊がベトナムを助けに行ってそれで防衛できるのかということだと思います。 逆に日本が攻撃された時には誰が助けてくれるんだと。 そもそも米軍が日本に駐留しているので、自動的にアメリカを巻き込むことになります。 ただでさえ内向きになって、ヨーロッパNATOからも脱退と言う話も出ている中で、少なくとも数十年は実現性は無きに等しいでしょう。

誰かが バラエティ番組で言ってたようにヨーロッパNATOを拡大して、日本も入りNATTOにしたら良いと言う話ですら冗談ではなくなってきます。 我が国はロシアとは直接国境を接しているので ヨーロッパと状況は基本的には変わらないとは思いますが、酒の肴の話としては面白いですが、衰えたといえどアジア大国日本のトップが口にすべきことでは無いでしょう。 外交的なハレーションがどう起きるのか? あまりにも荒唐無稽なので誰も反応しないのかもしれません。 そこまで狙った高等 テクニック かもしれませんが、だからと言って何かメリットがあるとは思えないです。 軍事オタクの与太話同然です。

自民党は安倍晋三、 高市早苗から石破茂 みたいな 、右が左の全部を包括しているので、対する 野田党首の立憲民主党はつけ入り付きが無くなっています。考える政策をほとんど自民党が持って行ってしまっています。 むしろ自民党は高市早苗でアメリカの共和党的になって、左派と 野田 立憲民主党は、アメリカの民主党的になれば良いと思います。

こうなると良いのか悪いのかわかりませんが、アメリカのような 二大政党になって、 政権交代が目に見えるようになると思います。 現状では自民党内での疑似政権交代が起こっており、野党はつける隙もないし 牽制も働かない。 極右と言われた安倍さんですら 社会主義的な政策をどんどん 取り入れて行きました。

世界で「一番成功した社会主義国」と言われてる日本ですから、こういう混沌状態が良いのかも知れません。 いずれにしても 安倍政権から2政権を経てとうとう本物の 左派政権が出来上がりました。 野田さんはヤミ献金問題を突っ込むぐらいか大きな争点は無いと思います。

今回の自民党首候補討論でよくわかったと思いますが、みんなの正体がバレバレ になってしまったと思います。 一番人気と言われた 小泉進次郎は弁舌爽やかなれど何も考えていないか中身は何もないということが、あからさまになり、 河野太郎は政策を都合で変え、いつの間にか反原発が 原発容認になってしまって、ご都合主義がバレてしまいました。

高市早苗はそんなに高く評価されてなかったのですが、 やはり 政策が細かい。 法案は全部自分で書くというような人なので、具体的な政策がどんどん出てくるので、 これが非常に受けたのではないかと思います。 ただ右派的な発言がちょっと多すぎたので、もう少し抑えればよかったのではないかと思います。靖国問題などはもう少し、うまく話しておけば良いのに言い切ってしまったのが失敗なんじゃないかと思います。 やはり経験が足りない。 しばらくは冷や飯で修行するのが良いと思います。

林方正官房長官は前からずっと期待していたのですが、中国寄りなので、イマイチだなと思ってましたが、 あの辺を変えて行くと落ち着きがあって良いんではないかと思います。 もう少し右に寄っていただくと 支援したくなります。 上川 外務大臣は最初はいいかなと思ったのですが、 残念ながら 候補ではなかったなと思います。 政策が何もない、新しい風景? それを示すのがリーダーでしょ。 コバ ホークは若手なのでいいかと思ったのですが やはり 少しオーラがなく、カリスマ性に欠ける。 もう少し苦労して修行していただくと良いのでは無いでしょうか。 言ってることは、そう 間違ってないと思うのですが、人に訴えるものが少し足りない感じがしました。

あと出てこなかったのは 萩生田光一 ですがこれは闇金問題で逃げてしまって評価が下がりましたね。 基本的には力があると思うので、 いずれは少なくとも首相候補になるのではないかと思っています。 基本的な力はあると思いますが、それが正しい方向に発揮されれば非常に強力な人だと思っています。

政治力ということで言うと 日鉄は毎回本欄で取り上げていますが、なかなか 頑張ります。 トランプ も ハリス もどちらも US スチールの買収に反対ということを言ってるのですが、9月の初めに日鉄の森高弘副会長がアメリカに行ったという ベタ記事があって、何か動きがあるかと思っていると、しばらくして「買収申請を出し直し」という記事がありました。

これは何をしたかというと 対米外国投資委員会(CFIUS)に申請して買収計画を審査してもらのですが、最初に出した申請は、大統領選挙の前に結論を出さないといけないタイミングになっているらしくて、申請を出し直すと言うウルトラCで、この期限をリセット。 少なくとも現時点から3ヶ月なので大統領選挙の後に結論を出せるということらしい。

トランプ政権の元国務長官であった ポンペオ氏を をアドバイザに雇ったりして、 日鉄というと 非常に古い動きの鈍い 会社のようなイメージがずっとありましたが、 今日の日鉄は全く違って非常に動きが良いです。

下手な政治家顔負けの政治力もあるのではないかと思いました。 まだまだ どうなるか分かりませんが もしこれが成功すれば 日鉄は大したものだと思います。 橋本英二CEO、今井正社長COOの 2トップで頑張っているようです。 日鉄の今井と聞いて、気になる今井敬名誉会長、甥で補佐官だった今井尚哉とは異なり、親戚関係ではないようです。

最終的に成功すれば日鉄は大したものだと思いますし、日本もまだまだ捨てたものでは無いと思いますが、もし 失敗したら日本の底力 ないしは 基本的なところがなんか抜けてると思うので、関心を持って眺めています。

基本的には日鉄の買収価格がものすごく高いので US スチールの株主は全員 賛成をしているのが、唯一のよりどころです。 労組も反対、どちらの 政権も反対という図式の中での動きです。 アメリカでも日本に買われるぐらいならアメリカで買ってしまえ、ということで 一応 会社は名乗り出てるみたいですが、 あまり 本気ではないみたいです。

日本でも シャープや東芝 などが中国に買われてしまいましたが、 日本が買えば良いのにと思ったのですが 買うことができなかったです。 似たようなことがアメリカで起きているわけで、 それも古いとはいえアメリカを代表した US スチールであるということが ポイントだと思います。

経済の世界ではこういう ダイナミックな動きがどんどん出てきて、イオンも何処かが買うとか、先日は クアルコムがインテルを買収する話も出てましたが、世の中は 金融緩和でお金や株式がダブついているので、ちょっと 隙があると買収という動きが出てくるんだと思います。

2000年頃に元在籍していた会社を買収したらどうなるか?という飲み屋 話をしたのですが、 当時は大半をイギリスの年金保険が保有してたので、 ここでうまく交渉すれば大半の株式を買収可能でした。その金額は、 おそらく 数千億で会社を支配できるので、買収後は一体どうするかという話を肴に酒飲みの結果、 その後の会社の実際の事業統廃合を見てると、酒の上の話とほとんど一緒だった。 あの時 自分でお金出せなくてもファンドを組んで買えば買えたのではないかと思いますし、後で聞くと会社の幹部は本気で、それを心配して、買収防衛策を取ってしまって、容易には買収できなくなりました。 2000年当時はまだ企業買収が一般的では無かったと思います。

今月の読み物は自民党の選挙に絡む話で、安倍首相 暗殺 を題材にした小説「 暗殺」(幻冬舎単行本) です。柴田哲孝 著 実際の 犯人はもう一人居て、撃ったのは空砲、実際は 別のスナイパーが撃ったのではないかという、JFKと同じような話。

根拠としては心臓に達した弾丸が消えてしまった。 JFKでも弾丸は消えてしまって、 後から出てきたという話ですが、 今回は全く消えてしまった。 奈良県立医大の最初の解剖結果と後の正式な解剖結果に大きな 食い違いがあるということ。

真相は分かりませんが、 お話としては非常に面白いと思います。 これは教団が仕組んだ 芝居であって 本来は 教団 がもう少し 得をする話だったはずが、なぜか教団が窮地に落ちるような立場になってしまったという筋立てになってます。

撃ったのは向かいの建物の上で、 ケネディの教科書倉庫ビル みたいな話ですが、そこから撃って、なぜ音がしなかったというのは、 エアライフルで撃って、弾丸は 体温で溶けるような材料で作ってあったというのが 話のネタです。 ネタバラシ。

【Amazonより】
元総理が凶弾に倒れ、その場にいた一人の男が捕まった。
日本を震撼させた2発の銃弾。
本当に“彼”が、元総理を撃ったのか?
日本を震撼させた実際の事件をモチーフに膨大な取材で描く、傑作サスペンス。
奈良県で日本の元内閣総理大臣が撃たれ、死亡した。その場で取り押さえられたのは41歳男性の容疑者。男は手製の銃で背後から被害者を強襲。犯行の動機として、元総理とある宗教団体とのつながりを主張した――。
日本史上最長政権を築いた元総理が殺された、前代未聞の凶行。しかし、この事件では多くの疑問点が見逃されていた。致命傷となった銃弾が、現場から見つかっていない。被害者の体からは、容疑者が放ったのとは逆方向から撃たれた銃創が見つかった。そして、警察の現場検証は事件発生から5日後まで行われなかった。
警察は何を隠しているのか? 真犯人は誰だ?