今月のひとこと 3月1日号
トランプ旋風が吹き荒れています。 そもそも 正式就任の前からどんどん 政策を打っていて、 就任後は特に動きが激しいと思います。批判している暇もなく次から次に繰り出します。 政策そのものには賛成も反対もあるのですが 、これだけの実行力があるのはすごいです。
バンス 副大統領も 単なる アジテーターだと思ってたのですが、よくよく 話を聞いてみるとなかなか素晴らしい資質の持ち主 みたいです。 トランプが MAGAとか言ってるだけなのですが、 それの理論武装や具体策はバンスが 全てやってるみたいです。 次期大統領はバンスになってしまうのではないかと思います。 見方によっては トランプよりもさらにトランプ らしい政治家だということです。
イーロンマスクの動き もすごいです。 どうやってあれだけのことができるのか、まだ結果が全て出てるわけではないので、どこまで実際に動けたのか分かりませんが、 少なくとも1 省庁を事実上の閉鎖に追い込んだのは間違いないと思います。 おそらく 閣僚が全てトランプ任命者なので、そちらに働きかけて ああ言うことが出来たのではないかと思いますが、 いずれにしても、あの巨大なアメリカ政府を動かすというのは、すごいことだと思います。
私が元々仕事をしていた会社は大した大きさではなかったのですが、それでも組織再編を含む改革は非常に大変です。 IBM という大きな組織がありましたが、巨像も踊るで有名になったルイス.ガースナーにより作り変えられてしまいました。 こういうのは一体どこから来るのでしょうか。 邪魔者を放逐した日産は、その後はまた元の黙阿弥に戻ってしまいました。
トランプ大統領はゼレンスキー 大統領を呼びつけて、明日来るからとか、まさに ビジネス ミーティング そのものの雰囲気でした。 ウクライナが早々と鉱物資源を差し出すようなことを報道されていましたが、 実際には断ってしまったみたいです。 ウクライナの最後の切り札だと思うので、 これを差し出してしまうと何も残らなくなるということです。
トランプ大統領が ウクライナの安全を保障するわけではない、 何もしないと言っているのは問題で、これを中国が聞いて喜んでいるのではないかと思います。 これで台湾と 尖閣はアメリカが守らないという事になります。 日本は核保有国 三国に囲まれていて、 しかも一番強大な 中国が目の前にあって、地政学上の窮地にあるはずなのですが、 やってることは、献金のキックバック 問題とか、 高額医療の上限の切り下げとか、アメリカのダイナミックさんに比べると非常にある意味で 平和だと思います。
先月号 で紹介した 森永卓郎のザイム真理教の本が売れるということが背景にあるのだと思いますが、 財務省解体のデモが起きてるようです。 特にそのスポンサーの影響は受けないはずのNHKが報道しないのはケシカランと言うネットが飛び交っていますが、 NHK のスポンサー的なものは政府 なので、政府に反することはできないのでしょう。
フジテレビの問題もありましたし 一般の民放はやはり スポンサー問題があるとは思いますが、 NHK に関しては、そのために 視聴料を払ってるのですが、そのへんが払う価値がないのではないか。 これも イエローマスクがアメリカ政府を大改革するということの延長線上にあって、日本では財務省解体に繋がっていくのでしょう。 我々も若い頃はデモをやってましたが、最近の日本では デモは ほとんどないのではないかと言う感じでしたが、財務省解体で 1000人規模のデモがあったようです。 日本もまだまだ元気だと思いました。
大蔵省を分割して金融庁を作ったみたいに、今度は歳入庁ぐらいを作って、社保庁と一緒にするというような案が前から出てるのですが、それすらなかなか実行されないのは、やはり 役人の力が強いからでしょうか。 日本版トランプ、イーロンマスクが登場しないとダメなのでしょうか。
とうとう消費税がやり玉に上がってきました。 前大統領時代にも言っていたようですが、今回は関税と絡めて トランプがとうとう 消費税をやり玉にあげて来ました。 本欄でも以前に取り上げたことがありますが、 消費税は事実上の補助金、見方を変えれば関税と同じだということです。
最初はフランスでVATとして始まったらしいのですが、 この時は意図したのかしなかったのか分かりませんが、輸出補助金として有効であるとの認識が出来たようです。 今も トヨタなどの輸出企業は 何千億円もの 還付金を得て、実質的に補助金になっています。 これを トランプが捉えて関税と見なして、相互関税を課すと言っているのです。
アメリカは州ごとに率が変わる売上税 しかありません。 売上税は最終の小売事業者が支払うだけで、途中の事業者は支払い義務がありません。 従って還付金もありません。 そういう意味では非常に不公平だということですが、アメリカだけが売上税で他の世界のほとんどの国が消費税ということになっていますので、消費税は高いところも 安いところもあるのでその差はやはり 補助金とみなされるべきだと思います。
インボイス 騒動 以来、消費税は一体何か? ということが いろいろ 議論されました。 その結果、 消費税は間接税ではない、消費者は消費税を払っているわけではない、小売店が消費税を預かっているわけではなく、 消費税10%は単なる値上げである、ということがハッキリしたわけです。 と言うことは、例えばトヨタが仕入れる 部品などは 単に10%値上げされたということですが、輸出すると、その分が帰ってくるというのは不公平なところだと思います。
免税業者が 消費税分10%を請求しても別におかしくもないのです。 単なる 10%値上げですから。 だんだん消費税に対する認識が深まってきましたが、良くないと思うのはやはり 付加価値に課税するということです。 付加価値ですが~所得税を二重に取っているのと同じです。 しかも給与などの人件費に対しても間接的にかかってくるし、赤字でもかかってきます。 そのために、なるべく給料 上げないように作用するのは間違いなく、現に日本の給与水準は上がっていません。
トランプの良いところは、これで日本の消費税をあげる議論は無くなったと思います。 これからは いかに下げるか、もしくは いかに維持するかみたいな話になっていくのではないかと思っています。
こちらの生活はもっとチマチマしていて、最近 PC を一新しました。 年末にから色々 部品を買い揃えてやっと2月に組み立てて、それから Windows 11をインストールしたのですが、これはなかなか 一筋縄で行かない。 Windows 10で動くのはだいたい Windows 11 でも動くような気がしましたが、そもそも windows 10 でかなり際どい 動かし方をしていたアプリばかりなので、それを windows 11 でトラブった理由の大半です。
アプリに関しては、単純に設定の問題とか色々ありました。 特に Adobe に関しては以前からずっと使ってるのを使ってたのですが、 今回 リセットされたのでライセンス料 払わないといけないようになりましたが、あまり使わないのに価格が高いので、その代替えをどうするかということで時間がかかる。
Microsoft のオフィスもだんだんサブスク化しているので、インストール型のものは、まともにやると結構高くつくので 、それも何とか安くあげるということになりました。 ネットを見ていると、多くの人がいまだに20年前のソフトを使い続けているのがよく分かって、私にもそのようなソフトウェアが多くあります。
パワーポイント2003を簡単な文書作りに良く使っていました。 シンプルで使い勝手が良かったのですが、これは動かなくなったなりました。 しかしマイクロソフトのサポートページでちゃんとその対策が書かれていて、レジストリの エントリーを付け足すとちゃんと動き出しました。 エクセル はいろんなフォーミュラーが追加になってるので、 これは最新を使った方が良いと思いますが ワードとかパワーポイントは2003ぐらいが一番使いやすいです。
一番古いのはおそらく 30年ぐらい前の Windows 95 時代だと思いますが、 その時の ソフトウェアをまだ 動かしています。 当時はレジストリも無く、良くやったようにそのままコピーしてそのまま起動すれば動くということになっていて、まだ動くのが不思議です。
AI に関して言うと検索の結果として AI が引用する場合が増えましたが、かなりいい加減な結果しか出てこないので、全く信用出来ません。 ちょっとした HTMLの とか PHP のプログラムをする場合、 チャット GPT に質問すれば、 コードを出してくれます。 時々おかしいのはありますが、 だいたい動く確率は高いです。 プログラムの知識を持たないと 引数のところなどを変更しないといけません。 だからソフトウェア技術者にとっては非常に便利なツールではないかと思います。 ゼロからコーディングするのでは無くて、 だいたいのところを出してもらって、あとは修正していくという感じで行くのではないでしょうか。
面白いなと思ったのは パワートイズですね。 これにはいろいろ含まれているのですが、キーボードの配置を変える機能が付いていて、これが割と安定して動くのでびっくりしました。 もともとレストリーのキー配列 部分をいじってやってたのですが、危ういところがあるので、出来たらこういうツールが欲しかった。 いつも IME のオンオフに不満を持ってたのですが、 今回も 右のAltキーに割り当てました。 その横の Windows キーも間違えてよく押してしまうので、 これも同様に 割り当ててしまいました。 安定して動いてます。
今月の読み物は、巨象も踊る 単行本 ? 2002/12/1 ルイス V.ガースナー Jr. (著), 山岡 洋一 (翻訳), 高遠 裕子 (翻訳)
【以下アマゾンより転載】
1990年代初頭、ダウンサイジングの大波に呑まれた巨象IBMは、ルイス・ガースナー氏の大胆な改革、戦略の大転換によって、数年にして復活をはたし、再び業界のリーダーに返り咲きました。本書は、会長兼CEOとして陣頭指揮したガースナー氏が、みずからの改革を余すところなく描いた「生きた経営書」です。
舞台はIBMですが、本書に描かれていることは、コンピューター業界に特有のものではありません。また、10年前の昔話でもありません。まさに苦境から抜け出せない今日の日本企業が耳を傾けるべきものです。IBMは復活にあたって具体的に何をしたのか。それが本書の中身です。奇をてらったカタカナの新語も、美文で固めたビジョンや戦略も登場しません。ガースナー氏の主張は、至ってシンプルかつ明快です。
「実行こそが、成功に導く戦略のなかで決定的な部分なのだ。やりとげること、正しくやりとげること、競争相手よりもうまくやりとげることが、将来の新しいビジョンを夢想するより、はるかに重要である」(第24章「実行」)。
そして、この実行にあたって重要な指導力(リーダーシップ)について、繰り返し述べています。その背景には、経営幹部やリーダーの指導力、実行力こそが、企業の浮沈を左右する最大の要因であるというガースナー氏の経験に裏打ちされた強い信念が読みとれます。
■日本再生のヒントは、本書に学べ
IBM再生の物語を読み進めていくと、おのずと日本経済の再生に思いを致さざるを得ません。バブルが崩壊した日本と軌を一にするように急落したIBMは、93年4月のガースナー氏のCEO就任後、瞬く間に変貌を遂げ、90年代半ばには再建に成功。日本経済とまったく別の道を歩んでいます。IBMは何を実行し、日本企業と日本経済は何を実行できなかったのか――。一企業と一国経済を同列には語れないにせよ、指導力の欠如、あるいは着実に実行する幹部、リーダーの不在など、かつてのIBMとの共通点は少なくありません。
日本経済と日本企業が大きな決断を迫られている今日、IBM再建の経験をまとめた本書は、まさに時宜にかなった一冊と言えましょう。