今月のひとこと2007年2月号


「今月のひとこと」の目次 毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。

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2月8日

今月は大変更新が遅くなりました。 忙しくて遅れたのは滅多に無いことです。 株価も上向いてきて、そろそろ再開を狙っている方も多いと思います。 インド株が好調。 もちろん直に買うことは難しいので、ファンドになりますが、あの高いファンド手数料を差し引いてもかなりの利益が見込めます。 尤もインドの成長も限界が来ていると言う人もおり、いつもながら話題になった時は下り坂です。



昨年12月末の台湾南部沖の地震はあんまり注目を浴びませんでしたが、インターネットには深刻な影響があったようです。 注文したものがギリギリ年末に入る予定が、年明けになっても入ってきませんでした。 12月の地震では合計6本の海底ケーブルが損傷を受けたようです。 通常はインターネットがどこで通信しているのか気になりませんが、意外に海底ケーブルがほとんどの通信を担っています。 イメージ的に衛星通信でやっているように思えますが、海底ケーブルの1000分の1しか容量は無いそうです。 また、静止衛星では、通信時間遅れがあるので、更に容量は減ります。



静止衛星は、36000kmも地球から離れていて、遥か彼方と言う感じで、わずか3個の衛星で全地球をカバーできるレベルです。 片や例えばスペースシャトルで運ぶ有人衛星などはもっと地球に近くて、数00km程度のものが多いと思います。 これですと何とか地点の上空と言う航空機感覚ですね。 最初のころの有人衛星でこのような言葉で通信が行われていたので非常に不思議な感じがしたものですが、本当に地球に張り付いているという感じです。



一時、流行りそうだった衛星通信のケータイ電話。 イリジュウムの原始番号と同じ数の88個の衛星を打ち上げて、それで全世界をケータイでカバーすると言うアイデアで、モトローラが取り組んで、いくつかの衛星を打ち上げましたが、途中で挫折して失敗してしまいました。 88個も必要なのは、本当に100kmぐらいの上空で、手を伸ばせば届く? イメージの近さに衛星が有ったため、ケータイの電波出力程度で通信できるのです。



静止衛星と通信するためには、大きなパラボラを使わないと駄目でしょう。 007が使うようなおもちゃのようなパラボラでは無論通信できません。 また伝送遅れが大きいのでエラーがあったときの再送に時間がかかり、通信速度は向上しません。 一昔前の国際電話の音声に大きな遅れがあって、非常に使いづらい経験があると思います。



衛星と言えば、中国の人工衛星破壊実験で、大量の宇宙ごみ(スペースデブリと言うらしい)が発生して大問題になっているようです。 それでなくても過去に打ち上げた衛星の破片が大量に地球の周りに散らばっているとの事。 ちなみにNASAに寄ると、直径10cm異常のものが1万個、10cm以下のものが数千万個飛んでいるとの事です。 これに今回の中国の実験で、1mm以上のものが200万個は発生したとのことです。



デブリは高速で飛んでおり、衛星にぶつかると大きな損傷を与え、有人の船外活動にも危険が高まります。 さらに大きな問題は、デブリは長時間宇宙に留まり、1000kmの軌道でも2000年の寿命があるとの事です。 今後は、衛星から破片などのごみを極力出さないこと、不要になった衛星は、寿命が来てコントロール不能になる直前に、低い軌道に移動されるとかの対策が必要になります。 衛星も廃棄物処理をしないといけないと言う訳です。



今月の読み物は、マネーロンダリング入門―国際金融詐欺からテロ資金まで (幻冬社新書) 橘 玲著 \720。カシオ事件、ライブドア事件の詳細、北朝鮮の資金凍結などが詳しく分かる。 込み入っているので、少し気合を入れないと分かりにくい点もありますが、図式入りで理解しやすい。 何でアメリカが中国のマカオの銀行の口座を凍結できたのか? 一体北朝鮮は何に困っているのか? この辺が明らかになります。 ライブドアのマネロンの仕組みを一体誰が考えたのか? 何故検察は急に興味をなくして村上ファンドに向かったのか? 一気に解決です。 フリーメーソンも出てくるし、下手な小説よりも面白い。 現時点ではアマゾンでは売り切れになっています。



マネーロンダリング(資金洗浄)とは、テロ資金や麻薬・武器密売・人身売買などの犯罪で得た収益を、海外の複数の金融機関を使って隠匿する行為をいう。本書ではカシオ詐欺事件、五菱会事件、ライブドア事件などの具体的な事例をもとに、初心者にもマネロンの現場が体験できるよう案内した。専門知識はなにひとつ必要ない。グローバル化、大衆化したマネロンによって、いまや世界の仕組みが変わりつつあることを読者は知るだろう。 (書評より)









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