今月のひとこと2008年7月号





「今月のひとこと」の目次 毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。

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7月5日

株価の連続12日下落は、50数年ぶりだそうです。 あれあれと言う感じで下がっていますが、おお大割れすることはないと言うことで、パニックにはなっていないようです。 金曜日のアメリカの雇用統計の結果がそんなに悪くなかったのに、下がってしまいました。 少し上がると利益確定する、もしくは手仕舞いしてしまう事が多いのではないでしょうか? しばらくはこのような状況が続くものと思われます。



昨日から、とうとうダビング10が始まりました。 最初に村井純氏が政治決着でダビングを10回と決めた時は、ほんとうに実現するとは思っていませんでした。 コピーワンスに慣れてきたせいもあって、10回とは言わずに、3回ぐらいでも良いか? と思っていました。 また、実施の際には骨抜きになって、実態的には使えないのでは? とかいろいろ思っていましたが、6月から1ヶ月はずれたものの、当初の計画通り実現できています。 やはりオリンピック前の特需に対するメーカーの意気込みの方が強かったのではないかと思います。



昨日の朝、パナソニックのHD/DVDレコーダーをチェックすると、ダウンロード成功のメッセージと、画面には新しいアイコンが追加されていました。 それまでに録画したのは、当然にコピーワンスですが、その後に録画したのは、すべて録画回数が10回になっていました。 事前には、ダビング10の機能が付いても、大半の放送はコピーワンスのままではないか? と疑っていましたので、録画したビデオが全部ダビング10になっていたのは、少しびっくりしました。



これで、HD/DVDレコーダーの売れ行きも多くなるのではないか、と期待されるところです。 今使用中のパナソニックのレコーダーですが、パナソニックのレコーダー全般について言えることだと思いますので、その使用感を再度まとめておきます。 以前にも本欄で紹介しましたが、それ以降もいろいろ使っていて気がついたところもあります。



まず、AVCHDフォーマットのハンドリングが出来る。 パナソニックはブルーレイも出していますが、競合のソニーが主導権を握っているせいか、あんまり熱心ではありません。 もちろんHD-DVDとも関係なく、圧縮技術に活路を見出そうと言うところでしょう。 私は、以前のMDとMP3の関係と似ているところがあるので、将来的には圧縮技術の方が有利と思っています。 しかしブルーレイも残るでしょう。 圧縮したものをブルーレイにいれたらさらに入るのですから。



録画した2時間のAVCHDの高圧縮タイプで、録画したものを、DVDに移そうとしたのですが、DVDは4Gbのところ5Gbあって、結局DL(両面タイプ、7Gb)にコピーしました。 少し画面は荒れますが、50インチぐらいのTV画面ではほとんど気になりません。 また、一度録画したものをさらに圧縮することが可能。 録画していない空き時間に自動で圧縮してくれます。 ただし一度圧縮したものは、制限が多くて、他のモードには変換できません。



次に良いところは、ダブル録画も、削除も追っかけ再生もみんな同時に出来ます。 他のメーカーだと特に東芝は、録画中には削除が出来ません。 また古い機種では、ダブル録画の2つ目を録画していると、再生が出来ません。 もっとひどいのは、ダビング中に録画が始まると、ダビングが中断してしまいます。 DVD-Rだと1枚がオシャカになります。



もっとも、パナソニックでも、録画とダビングは同時には出来ません。 しかし、ダビング予約が出来るので、空き時間を狙ってダビングを予約できます。



実際の使用で最も良いのは、電源の立ち上がり。 数秒で立ち上がります。 他のメーカーだと2-3分かかることがあります。 まあパナソニックは常に電源が入っていると言う話もあり、確かに電源が入っている、入っていないの区別があんまりないような気がします。 いずれにしても、すぐに使えるのは良いことです。



それと、ネットからのアクセスが非常に簡単な事。 予約録画した番組でディスクがいっぱいになりそうだと、他の場所に居てもメール連絡が来て、アクセスのサイトでログインすると、自宅のレコーダーにアクセスして、不要な番組を削除できます。 これはパナソニックだけの大きなメリットです。 ちなみにシャープのレコーダーには、ネットワークそのものがありません。 ついでにシャープは、TV側がすごいと思います。 チューナーが少なくともダブルで付いています。 反面レコーダーはシングルの機種もあり、安いほうに複数チューナーを載せるのはしんどいのかも知れません。



唯一最大の悪い点は、録画した番組の紹介データが表示されません。 いろいろやっても駄目なので、基本的に機能がないようですが、他のメーカーのものは大体表示されます。 どうもデータ放送の情報が表示されないようです。 何か権利関係か、何か技術的な問題ではない問題があるのでしょう。 まだこれはメーカーに確認していません。 デジタル放送の大きな利点の一つが生かされていない感じです。



これに付随するのか、予約録画した番組が、目的の番組でなかったときは、元の予約情報が入ってしまうので、間違いやすい。 予約どおりかどうか別にして、録画した番組のタイトルにしておけば済む話だと思いますが、トップメーカーにしては、妙な仕様だと思います。



マイナーな問題としては、リモコンが使いにくい。 必要なボタンがフタの中にあるので、イチイチ開かないといけない。 早送りボタンが離れたところにあるので、すぐに押せないので、使いにくい感じが残ります。 またボタンも妙に大きくて、押しにくい。 使いやすさ=ボタンの大きさ、ではないと思います。



こうしてみると、東芝の機能の豊富さもあまり実際の役には立たないようです。 パナソニックの一部削除機能も使ってみると良くできていて、CMカットも思いのほか簡単に出来ます。



今月の読み物は、メタボの罠―「病人」にされる健康な人々 (角川SSC新書 2) 大櫛 陽一著 ¥756税込。 以前から、コレステロールが高いと言われていましたので、気になっていて、コレステロールに関する本を読んでいて、ついでに読んだ本がこれ。 コレステロールは、220以上が異常なのですが、統計的には240ぐらいが最も平均寿命が長いらしいです。 心臓だけを見ているとコレステロールは低いほうが良いのですが、低いと今度はがんの可能性が高くなるとの事。 確かに心臓は大丈夫でも、がんで死んでしまっては元も子もないと思います。



コレステロール低下剤が3000億円も需要があるとか、最近のメタボ便乗コマーシャルの多いこと。 統計的には、チョイメタつまり小太りの方が最も長生きと言うデータもあり、何で国民の大半が治療を要する状況になるのか。 日本は世界一クラスの長寿国であるはずが、何で大半の人が半病人と判断されるのか。 どうも製薬会社、健康食品会社の売り上げ増の思惑と医療費削減を目指す厚労省の役人の思惑が、誰も想定していなかった妙な形で実現してしまった感があります。 同じことが、裁判員制度にも感じられますが、どうも最近の日本の官僚の能力が落ちてしまって、単なる産官癒着と言うレベルでなくて、官僚の意図した政策が狙ったように当たらない、もっとひどくて別の作用をしてしまう、と言うことが起きているのではないでしょうか。 こう言うことを考える一助になれば良いと思います。 ついでにコレステロールに薬はいらない! (角川oneテーマ21)



[BOOKデータベースより]

「ウエスト周囲径、男性85センチ、女性90センチ以上は要注意」。この病理学的根拠のない数値は、今、国際的な批判にさらされている。しかしなぜ、厚労省はこれを引っ込めないのか。それには理由がある。2008年度から特定健診という、「メタボ狩り」制度が義務化されるからだ。日本人はそんなにやせなくてはならないのか?否、日本人はややメタボな体型の人が最も長生きするというデータがある。「メタボ撲滅運動」は、製薬会社と厚労省が結託した金儲け運動ではないのか?産官学の癒着が生んだ「メタボ撲滅」といういびつな運動の真実を明かす驚愕の書。



第1章 メタボリックシンドロームという嘘;

第2章 産官学の癒着が生んだメタボ撲滅運動;

第3章 「ちょいメタ」が最も長生き;

第4章 捏造されたウェスト周囲径;

第5章 高血圧より降圧治療が危険;

第6章 コレステロールは大切な脂質;

第7章 やせていても糖尿病になる;

第8章 自分の体は自分で守ろう




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