今月のひとこと2009年正月元旦号





「今月のひとこと」の目次
毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。


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2009年 1月元旦 あけまして、おめでとうございます。

昨年は年末が忙しかったので、少し遅れてしまいました。 昨年は、年初からあまり良い話は無くて、状況は悪くなる、と言う感覚がありましたが、昨年後半はそれどころか100年来の経済危機と言う事で、ますます先の読めないまま年を越しました。 唯一の望みは、アメリカの大統領が決まったことで、これで少しは先が見えてくるとは思いますが、就任後の過剰期待のそれこそバブル崩壊で、またまた下落すると言う見方もあります。

毎年の恒例の予測ですが、今回はまったく分かりません。 今年のうちに何とか先が見えるようになったら良いとは思います。 まあいずれにしてもいつかは底が見えるのですから備えておいてじっくり待つしかありません。 アメリカの新大統領就任後がひとつのヤマ場ではないでしょうか。


IT分野も、機能アップの流れが止まってしまいました。 後は性能アップの方向で、これにはいろいろと方向が出てきました。 ハイビジョンビデオが、そこそこ定着してビデオのハンドリングも大体見えてきて、ノーマルビデオが始まった当時と同じような感じになってきています。 ディスクも1テラぐらいで頭打ちで、ハイビジョンでもだいたいこれくらいでまあまあ使えるのではないでしょうか。

パナソニックのAVCHD規格も、新たにHLモードが開発されて、DVD1枚に、2時間の映画がほぼ入るようになりました。 DLを使えば、元のHE規格でも十分に入ります。 BDはまだまだ高価で、書き換え可能となるとさらに高価で、DLですと50ギガぐらいあるので、AVCHDで圧縮したビデオなら10本ぐらい入る勘定になります。
ノートPCはだいたい5万円以下になってきたので、非常に買いやすくなりました。 問題はVISTAが標準なので、XPへのダウングレードのためにさらにお金がかかることで、これは標準でXPを搭載している機種を探す必要があります。 また、最近はパーソナルユースでもOfficeが必要になりますが、これがまた高価。 特によく使うPowerpointを入れるとさらに高価で、下手すると本体の価格を超えてしまいます。
そこで KINGSOFT Office 2007 Plus Standard が良いです、 5000円。 ほぼコンパチです。 本家がおかしいところ特にWordですが、これも直してありますので非常に使いやすいです。 マイクロソフトの OpenOffice.org もこれは無料で良いのですが、少し重いのと下手に改良してあるので互換性の部分でイマイチです。

以前に本欄でも取り上げましたが、IP電話は完全に定着して。安定性の点でも従来の電話会社が運用しているものと引けを取らなくなりました。 SkypeのようなIT屋さんが開発したものと、Fusionみたいに通信屋さんが開発したものは、微妙に技術の方向が違っていて戸惑いますが、それなりに統合されつつあります。

Skypeのビジネスでの使用上の最大の問題は、恐らくSkypeOutにあると思いますが、番号ディスプレイが出来ないことです。 一応注意書きには出来ないこともあります、と書かれていますが、どうやっても出来ません。 ちなみにFusionを使ってSkypeで通話すると表示されます。 ただFusion はCall Backして通話する方式なので、繋がるまでに時間がかかる、UIの点でイマイチ使いにくい、と言う欠点もあります。
今月の読み物は、これと言うのが無かったのですが、ごく最近読んで、中身はともかく見直したモノです。 安いので読み飛ばす気になって読んでも読めます。 稲盛和夫の実学―経営と会計 (文庫) 稲盛 和夫著 ¥550税込。 経営に関する話は直接聞いたことが無くて、一度飛行機の中でご一緒したのですが、十分な話も出来なくて、感覚的にはあまり好きな人物ではなかったのですが、これを読んでいると自分と同じようなことを言っていると今更ながらに見直しました。 物凄く偉いヒトなので、一緒には出来ませんが、創業当時の話などは実感として分かります。 技術視点の経営と言うのは大体同じようなものになるのかも知れません。

面白いのは、浮利は追わない、投機はしないと言い切っているにも関わらず、アメーバー経営の本社機構の費用はどうするのか? と思っていたら、これは金融の運用で捻り出すのだそうです。

Amazon.co.jp の 商品の説明: 本の帯に「会計がわからんで経営ができるか!」と印刷されている。

会計というとつい「勘定が合えばそれで良い」「会計は専門に勉強した特定の者にしか理解できない」という感覚にとらわれてしまう。特に経営者は「利益追求=売上追求」と考えてしまい、会計をおざなりにしてしまいがちなのではないだろうか。そこを著者は自身の経験からなる「経営学」と「会計学」を結びつけてわかりやすく説明している。

経営に役立つ会計とはどうあるべきか。事業を安定軌道に乗せようと思うのなら、数字に明るく、しかも「安定性」を持続する会計でなくてはならない。安定は、「儲け」のなかから出てくるということも覚えておく必要がある。「儲け」るためにはどうすればいいのか。

その答えを導き出した著者が「なぜ」という言葉に徹底的にこだわり、追求する人だということが、この本を読み進めていくうちによくわかってくる。「簿外処理は一切許さない」「ディスクロージャーを徹底する」という一見当たり前の議論ながら、そこはさすがカリスマ性に富んだ著者。具体例を交えての論述には説得力がある。

「経営のための経理である」という「実学」は、経理を専門に勉強してきた人にとっては「目から鱗」の思いをするだろう。会計学とは経営哲学と完全に合致する理原則であることをあらためて認識させられる。(大高真子) –このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)
バブル経済に踊らされ、不良資産の山を築いた経営者は何をしていたのか。儲けとは、値決めとは、お金とは、実は何なのか。身近なたとえ話からキャッシュベース、採算向上、透明な経営など七つの原則を説き明かす。ゼロから経営の原理と会計を学んだ著者の会心作。

内容(「MARC」データベースより)
キャッシュベース、一対一対応の原則、筋肉質経営など、フェアで公正な経営のモラルと会計のあり方を根本に据えた今こそ求められる「経営のための会計学」を、実学で体得した著者が説き明かす。





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