今月のひとこと2009年8月号





「今月のひとこと」の目次
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2009年8月1日
今年の夏は、なかなか梅雨が終わらないと思っていたら、とうとう8月になってしまって、どうやら冷夏のようですね。 このようだと夏商戦も不発に終わって、秋が心配になります。 秋から冬に掛けては、新型インフルエンザの大流行もあり憂鬱になってきます。

株価は先日から上がってきて、再び日経平均も1万円を超えましたが、足元の実体経済がイマイチ、スッキリ立ち上がらないので弱気になってきているのではないでしょうか。 やっと解散と総選挙もハッキリして、政権交代まで秒読みに入った感じですが、民主党は党名のとおりですが、自民党までが社民的な政策がどんどん出てきて、このままだと社会主義の国になってしまうのではないかと思うほどです。 いつかテレビで竹中平蔵が言っていましたが、アメリカでは大きな政府か小さな政府と言う議論だが、日本では資本主義か社会主義かの議論になりつつあるとのこと。

アメリカ型の低負担の自由経済資本主義なのか、ヨーロッパ型の高負担の社民主義なのか、はたまたその中間を目指すのか、この辺のビジョンをキチンと示して欲しいと思います。 これ抜きでいくらいくらお金をあげます、ではバラマキと言われてもしょうがないでしょう。

恐らく民主党が勝って政権交代は実現するものの、官僚との摩擦で行き詰まり、政界再編にたどり着くのではないでしょうか。 またそうならないと日本の将来は無いでしょう。 当面は中国に頼る形で経済はゆっくり回復するでしょうが、アメリカと中国の狭間で良い様に利用されないようにすべきでしょう。

最近のもっとも大きな話題は、日蝕でした。 当日は、会議しながら外を見ていたのですが、少し暗くなったので、もう少し暗くなると思っていると終わっていました。 結局曇り空でも少しは見えたはずですが、目撃する事は出来ませんでした。 悪石島では大雨。 やはり船で硫黄島付近まで行ったのが正解でしょう。

太陽と月と地球の関係を考えると、日蝕と言うのは、物凄く不思議ですね。 そもそも月は地球の1/3くらいあって、衛星としては異例の大きさです。 成因は、地球に小惑星が衝突した衝撃で地球の一部が吹き飛ばされて月になったという事らしいです。 以前はこの説は少数派でしたが、最近ではほとんどの専門家がこう考えているようです。 それはともかく、地球から見て太陽と同じ視野角にキッチリなっていると言うのが不思議です。 偶然にしては出来すぎている。 高等生命体(あくまで人間のような高等生命体を言い、バクテリアなどは高等生命ではない)を生み出すのに海さらには月が大きな役割を占めているというのは周知ですが、さらに日蝕を生じるような大きさと距離と密度、つまり現実の月そのものが、高等生命体の発生に必須ではなかったのか、と思っています。

海の潮汐が生命体の発生に深く関わっており、この潮汐が月と太陽の引力で生じている事は良く知られています。 恐らくこのバランスが非常に微妙に作用するのではないか、ちょうど日蝕が起きるような関係が必須ではないのか、と思います。 さらには月が表面を地球に向けてしか公転していない、つまり公転と自転が同じであることも、何か関連があるのかもしれません。 太陽と月が同じ回転面にあるのは、物理法則で説明できますが、微妙な距離の差で、皆既日食になったり、金環食になったりするほどの、視野角の一致は偶然では説明しきれないと思っています。 おそらく、宇宙に他の高等生命体が存在するとすると、彼らや彼女らは、われわれと同じように月を愛でて、時には日蝕を見て恐れ、時間と共に科学的な説明をしているのではないでしょうか。

最近のIT分野の話題は、ツイッター(つぶやきと言う意味)でしょう。 オバマ大統領が選挙戦の時に利用した事で、ブームに火がついた感じです。 日本でも、使っている政治家が出てきて、ちょっとした話題になっています。 使い方はこちらです。 Blogが最初に出てきたときは、何でこんなものが面白いのか、と思いましたが、利用者が増えるに従っていろいろなバリエーションが必要になったという事でしょう。 Webサイトの更新が面倒と言う事で、Blogが生まれました。 同時に音声通話をするほどのこともないが、メールではリアルタイム性がないと言うことで、チャットが生まれました。 今回のツイッターは、この間を埋めるような、いわば公開チャットのようなものです。 誰かの発言に、チャットのような手軽さでフォローする事が出来ます。 また、簡単にアプリケーションを構築する事が出来るようで、ToDoListをツイッターで使うと言う事も出来るようです。 もちろんケータイからも使えるので、Blogのコメントを拡張したものと思ってよいのではないでしょうか。

今月の読み物「脱・官僚政権」樹立宣言 霞が関と闘うふたりの政治家(単行本) 渡辺 喜美著、江田 憲司著 ¥ 1,575。 大分前にこれが話題になったときに買った物ですが、内容は対談形式のもの。 江田憲司氏は、元通産官僚なので良いとしても、渡辺喜美氏はいろいろよく知ってますね。 金融担当大臣もやったことがあって、その時は何で?と思ったのですが、この分野は得意なんですね。 全体に、現状認識はまともで提案もまともと思いますが、どうやって実現するのかが問題ですね。 さるTV番組なんかでは、政治の分野の議論はまあまあまともなのですが、経済になると全くの無知。 特に政治評論家と称している人は無茶苦茶なことを言っています。 これに比べると(比べるほうがおかしいのでしょうが)無茶苦茶まともで、逆にまともすぎてしらけてしまうようなところがあります。 国民運動からスタートするのも良いですが、政治勢力を作るというのは如何に難しいかですね。 政治勢力が無いと何も出来ません。

内容紹介 日本を蝕む「官僚支配」から脱出せよ
麻生政権は官僚支配政権だ。自民党と決別した渡辺喜美、脱藩官僚のリーダー江田憲司、長年、霞が関と闘ってきたふたりが、選挙を目前に「第3極」の旗を立てる。 内容(「BOOK」データベースより)
自民でも民主でもない「第3極」の旗を立てろ。政治の迷走、経済の混乱を「霞が関」は笑っている。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
渡辺 喜美 1952年3月、栃木県生まれ。早稲田大学政経学部、中央大学法学部卒。父である故渡辺美智雄氏の秘書として通産相・外相秘書官を歴任。96年、衆議院選挙で初当選。金融関連の法案成立などに活躍、「政策新人類」と称された。06年12月、安倍政権の行政改革・規制改革担当大臣に。07年8月、金融担当大臣との兼任になる。09年1月、自民党を離党した
江田 憲司 1956年4月、岡山県生まれ。79年、東京大学法学部卒業後、通商産業省(現経済産業省)入省。ハーバード大学研究員、経済協力室長、通産大臣秘書官などを経て、96年、橋本内閣発足と共に総理大臣秘書官(政治・行革担当)に就任、橋本行革の司令塔として活躍。98年、橋本内閣総辞職と同時に退職。02年、衆議院議員に初当選。現在、2期目(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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