今月のひとこと 2021年元旦号

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今月のひとこと 2021年元旦号


2021年1月元旦 あけましておめでとうございます。

昨年12月の後半には少し下火になるんではないかと思った新型コロナウイルス感染も全くその沈静化を示す予兆もなく、どんどん増えつつあり、この年末年始をはさんだ年始が正念場だと思います。 やはりインフルエンザや風邪が流行るような冬はコロナにとっても常に感染しやすい環境なんでしょう。

しかし腑に落ちない点がいくつかあります。
まず死者総数は減少してるということでコロナで死者は増えてるのですが、そのせいで病院がひっ迫して病院に行かない人が多い、という話ですがそれにしても死ぬのはやめるわけにはいきませんので、これは不思議です。

さらにはインフルエンザ感染が激減して1/100から1/1000になったという話です。 これはマスクとか手洗いで予防をすればインフルエンザも減るという確証だと思いますのでコロナが収束してからも冬場はやはりマスクと手洗いをするべきだと思います。

次は外国に比べて感染者数が1/100ぐらいの日本で既に医療崩壊が起きつつある、という報道です。 一人当たりのベッド数は世界でも多い方なので、なぜこの少ない感染者数で医療崩壊が起きるのか、これも腑に落ちません。 一説では小規模な病院が多いことと病院がコロナを受け入れたがらないこととか色々理由があるみたいです。

従来は交通事故死で年間何万人と亡くなっていたし、インフルエンザでも毎年1万人ぐらいが亡くなっているのにコロナでは3,000人ぐらいで大騒ぎをしているというのも腑に落ちない点です。

一説ではエボラ出血熱と同じような感染症第2類にコロナウイルス感染を指定してることが問題で、これを5類に落とせば、いろんな手間が省けると言う点もありますが、感染力の強さから見てちょっとそこまでしても大丈夫かなという気はします。 しかし今の状態は非常に手間のかかるやり方をしているので死者数というリスクとの見合いで言うとちょっと過剰だという気もします。

株価はこの状況に反して30年ぶりの最高値になりました。 昨年本欄1月号を見ても26年ぶりの高値だと書いてありますので、さらにそれより上がったということになります。

日銀の金融緩和マネーが流れ込んだということでしょうが、それだけではないんじゃないかと思います。 他にも資金の流れ込む先はいくらでもありますので株式だけが上がるというのは不思議なことです。 いずれにしても MTT理論が一部はある程度までは正しいということを日本は証明しつつあると思いますし、全世界的にもそうだと思います。

これからも全世界的に緩和マネーがどんどん増えるわけで、どこかの通貨だけが安くなるとかいう話ではないでしょう。 特に基軸通貨である米ドルが金融緩和をどんどんやっていますので全世界の通貨はある程度米ドルに連動していますので、米ドルが下がっても他の通貨も下がり、通貨そのものは対米ドルで表示されますので、あまり変化ないということになります。

高校生の頃に、まだ良く覚えてますがニクソンショックでドルの金連動を停止したということで、あの時はびっくりしましたがそれ以降金と連動しない米ドルがどんどん出てきているということで、金は上がっても良さそうですが、あまり上がっていないようですが、長期的に見ると上がって行くのかもしれません。

本欄は毎年年初にいつも未来予測的な話題を掲載しているのですが、何年か前に21世紀の三大発明はディープラーニング、ブロックチェーン、IoT と書いていました。 これらはいずれもコンピューターサイエンスにベースを置いているのでノーベル賞の対象ではありませんが、ノーベル賞以上に世の中にインパクトを与えていると思います。 こういう分野のノーベル賞的なプライズと言うがないのが不思議で、何か作るべきだと思いますが、さあ対象は誰かというとなかなか難しくって特定の個人や組織を対象とするのは難しいのではないかと思います。

現にこの文章書いてるのはディープラーニングを活用した音声認識です。 20年ぐらい前には、こんなことは夢物語でした。 特に音声認識開発の現場を知っている者としては本当に夢みたいな話です。

次は IoT ですがこれも20年ぐらい前に M2M として関わりました。 当時と全く同じフレーズが出てきてるのには面白いと言うか、苦笑します。 要するに携帯そのものの数は人口数で頭打ちになったので、これからは機械同士が通信するんだということになっていましたが、全く同じフレーズが最近はIoTで使われています。

最近発見したのですが当時私も提唱してたのですが IoT 専用の通信網を作るべきだということで、いくつかあるようですが、一つはすでに世界カバーで出来上がっていて日本では京セラコミュニケーションズが対応しているようです。 最近は SoftBank も別のシステムでスタートするというニュースが出てました。

対応する機器は思ったよりたくさん出ていますが、面白いのは20年前に想定した水道検針とか物流の追跡とか温度監視、サイロ残量、ゴミ箱残量、自販機に設置とか、そういうのほ20年前にアイデアとして出てきたものです。

電力監視はすでに実用になっていますが、当時は検診コストの問題で、人が検診して検針票をポスト投函するコストにどうしても対抗できませんでした。 その後福島事故が起こり、節電ニーズが高まり、家庭電力の時間単位のモニタリングに意味が出てきて、コスト的に合致するようになりました。

時代とともにニーズは変化するので、当初はメリットがないと思われるサービスでも、状況変化によりメリットが出てくる好例ではないかと思っています。

全世界対応のIoTネットワークは、フランスの会社が開発と言うより、サービス提供と言う方が正しいのでしょうが、年間で1000円ぐらいという非常に安いコストで、これにはビックリです。 クラウドはAWSなどにデータを送って、そちらで可視化するので、汎用性も高いと思います。

最近いろいろ試して携帯 LTE 通信で月間500円でネットに繋がる端末を作れる事が分かりました。 各社とも1G の制限がありますが、IoTの特徴の低速低データ容量と言う観点からは、1Gを超えた部分の低速通信は制限がありませんので、これを使えば、容量無制限で使えます。 低解像度のネットカメラぐらいなら低速通信でも十分です。

センサーとしてのネットカメラは、汎用性とコストを考えると最適です。 温度監視ならデジタル温度計をカメラで映してスマホで見れば良いと思います。 専用のセンサーも市販されているので、これを使えば、グラフ化も出来ます。アクチュエーターに相当する部分はリモートスイッチが沢山市販されていますので、これを活用すれば安価に作れます。

最後はブロックチェーンです。 ブロックチェーンもどんどん進歩して中国がブロックチェーン技術を使ってデジタル人民元を発行しようとしてますし、他にもブロックチェーンが色々を活用されています。 基本的なサーバーレスの台帳を作るのには非常に適していると思います。 提唱された頃よりだいぶ改良されているみたいなので、その代表格であるビットコインは一時値下がりしましたが、最近ではまた値上がりしても完全な投資対象に認知された感じです。 登場当時は、ベースとなる資産が全くないのでキワモノ扱いでしたけれども、最近ではそれでも投資対象であるということになっているみたいです。

問題になってる DX とか、政府で言うとマイナンバーカードのシステムも基本的にはブロックチェーン化すれば良いと思います。 そんなにデータも多くないし、リアルタイム性も求められないので、ブロックチェーンには適してるんではないかと思います。 そうすると現在毎年何千億みたいな予算を使ってシステム構築とメンテナンスをやってるのが、桁がいくつか下がるんじゃないかと思いますが、これで飯を食っているIT ゼネコン大手がの仕事がなくなるので、そちらの方から抵抗があるのかもしれません。 しかしもっと創造な分野に技術者を投入すべきだと思います。

いずれにしてもこれからのインターネットは、ますます発展してこれらの技術をベースに新しい時代に入っていくんではないかと思います。 来年の今頃はコロナも完全に収束して新しい時代をコロナ後としてスタート出来ることを祈念しています。 今年末に本欄を読むのが楽しみです。


 

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