今月のひとこと 2021年2月1日号
2021年もあっという間に1ヶ月が経ち、1年のうち1/12が過ぎ去った事になります。 思い返せば昨年の2月で既にコロナの心配で外出を控えており、東京へ行く予定もキャンセルしたことがありますので、まるまる1年間はコロナと付き合ってきたということになります。 しかし、これはまだまだ続きそうで少なくとも暖かくなるまではこの状態が続くのではないかと思っております。
いずれにしても、諸外国に比べると日本はマスコミが大騒ぎするほどのことはなく、感染者が倍々ゲームで増えていくと非常に問題だと思いますが、今日の時点では下げ止まっている、もしくは高止まりという状態だと思っています。
この状態であれば日本の全病床数を考えても問題ないと思いますが、最大の問題は病院のがうまく活用されてないことで、この解消に最大限の努力を払うべきです。このまま感染者数は、このレベルで収まって、気温がある程度高くなれば状況は改善するものと思います。 そのうちにワクチンが有効になるかもしれませんが、あまり期待できませんが今年の冬は、何とか平穏に過ごせるんではないかと期待しております。
経済状況ですが株価はこの状況にも関わらず高音を維持してましたがさすがに最近は落ちてきています大企業の大手の小売でも店を閉めるところが増えてきて実体経済にかなり影響を及ぼしてるんではないかと思います。
市場が上向きになっていくのはこの秋から、うまくいくと夏から秋冬年末にかけてじゃないかと予想しております。 それと問題のあるのはオリンピックで、オリンピックをどうするか IOC が開催を決定するわけで IOC はどんなことがあってもは開催したいだろうと思います。 放映権が全部なくなるので、それはやめて無観客でも観客チケットを言うのは数千億円程度なのでそれくらいは何とかしろということだと思います。
現在でもスポーツ大会はあちこちで開かれてるわけでそれと同じようなコロナ対策をとれば非常に小規模の観客もしくは無観客で開催できると思います。 後は最大の放映権の支払い手であるアメリカがテレビで見るわけで観客は居ようが居まいが、あまり関係ないと思います。 国立競技場は人がいなくてもいるように見えるような座席の配色をしてあるので無観客でもそんなに違和感がないんじゃないかと思っております。
それにしても心配なのは日本経済です。 今までは海外の方が賃金安いということで、どんどん海外出ていたんですが、はっと気がつくと日本の賃金は OECD の諸国の中でも低い方に入っております。 経団連の会長は他人事みたいに日本の賃金は低いですね、みたいなことを言ってて、さすがにこれは問題だろうと読売新聞のコラムでも厳しく指摘しています。 OECDの統計によれば2019年までの20年間で米国や英国8割近くドイツは5割ほど平均賃金が上がっていが、日本はその間に5%下がった言うことで、日本は先進国水準で最低水準になったということです。
賃上げせずに、その分を内部留保してコロナでも大量の解雇をしてなくても済んだという言い訳があるんでしょうが、いずれにしても、これは情けない話だと思います。 コロナが終わってもこういう問題はずっと続くと思います。
あまりにも中国に対する忖度が過ぎると思います。いくら経済が大事だと言ってもやはりオーストラリアみたいに、そういうことを抜きにしても大きな意味の国益を考えるということがないとダメだと思いますが、あまりにもその労働者を軽視しているということが賃金水準でよく分かると思います。
今や賃金は中国の方が高くなっているのではないかと思います。 経営者がいつも言って国内賃金が高いというのは、あれはもう過去の話になりました。 これからどうするか、日本の失われた20年間で、その結果なのかも原因か分かりませんが、この20年間で政治は元々劣化、経営はどんどん劣化、ついでに労組も劣化。
以前、本欄で指摘したように日本の企業で誰でもは名前を知っている超大手の役員会を垣間見たことがありますが、議論はまったくなくて単に手続きだけのセレモニーになっておりました。 こう言うなんちゃて取締役会がおそらく全日本で行われてるんだろうと感じて愕然としたことがあります。
それはもう10年以上前の話ですが、その感覚は10年経っても減ることはなくどんどん強まっています。 経営者が完全にサラリーマン化していて本当に経営者らしい経営者は新聞で時々出てくるようなごくわずかの人だけだと思います。 他の大半のなんちゃって経営者は単なるサラリーマンのアガリだけという人がほとんどで、 これが日本の経済の長期凋落を招いてると思います。
なんちゃって経営者にちょっと頭を切り替えてもらうというか、それま無理なので総入れ替えをして、日本をなんか浮き上がらせないといけないと思います。 同時に経営の対面の労組の凋落も激しい感じがします。 連合会長をTVで見ているだけで情けなくなる。 経済一流、政治二流、とかつては言われましたけども、あれは幻想だったわけで、今は政治も経済も三流になったと感じます。
アメリカではテスラがとうとう単年度黒字をだしたみたいです。 散々ダメダメだと言われてきて、事故もたくさん起こして、それでもどんどん資金を投入して、しかし成功したと言うことでしょう。 私も自動車はそう簡単に作れないぞと思っていましたが、テスラの走行フィーリングはまだまだみたいですが、車付きのスマホが名実ともに完成したと言うことでしょう。
アマゾンのペゾスも赤字を垂れ流しながら、バーチャルでは無いと言われ続けながら物流センターを整備して、成功しました。 こういう人たちの頭の中はどうなっているんでしょうね。 小さなベンチャーならいざ知らず、こんなに大きなビジネスの責任を負っていて、本当に精神的にタフだと思います。
私自身も小さな組織を立ち上げて、プレゼンをしましたが、学生と思しき聴衆から、「鈍感なんですね」と言われたときはビックリするとともに嬉しかったです。 やはり最後は鈍感力がモノを言うのです。
コロナウイルスがずっと続いておりますがその陰に隠れてコンピュータウイルスも大活躍で大活躍という課題流行しております一つは 「エモテット」。 添付ファイルなどを通して感染するウイルスで、一度感染すると個人情報が流出するだけでなく、他のウイルスの侵入も招くのが特徴で、日本など各国で被害が報告され、世界で最も危険なコンピューターウイルスとも言われている。「エモテット」によって欧米の金融機関などにこれまでにおよそ25億ドル、日本円にして2600億円余りに上る被害が出ていたということです。
幸い年初に、国際的合同捜査でウクライナ警察によって、ハッカー集団を支援していたウクライナ人2人を拘束し、ウイルスのネットワークが制圧されたとのことで、このウイルスはこれから収束していくものと思われます。
もう一つは、1年以上も検出できなかった「史上最大級の高度な攻撃」で同じ弱点は世界中にあるとされています。米連邦政府機関や大手企業がSolarWindsの管理ソフト経由でサイバー攻撃を受けた事件は、信頼できると思っていた取引先が踏み台にされ、厳重なセキュリティ対策に守られたはずの組織でさえ見抜けなかった。
一連の事件が発覚したのは2020年12月。 だがSolarWindsのこれまでの調査によれば、最初の不正アクセスは2019年9月に発生しており、同年10月にリリースされた同社の管理ソフト「Orion」の更新版には実験的な攻撃コードが仕込まれ、2020年2月にはフル機能を装備したマルウェア「Sunburst」が導入されて、3月から同マルウェアの拡散が始まったとのこと。
本欄を書くにあたって Google レンズというのが非常に便利で、ちょっとしたものならすぐに画像認識して文字に直してくれるので、これを PC で何とか使えないかと探したら、何と LDSystem PC 上の Android のエミュレータがあるのを発見。
これが意外に動きが良いのでびっくりしました。 これで動かすとスマホでしか動かないアプリが PC 上で動くということになります。 以前はサードパーティーのシステムがあったのですが重かったり、不安定だったりしてあまり使う気にならなかったのですが、この Google の作ったエミュレーターは非常にしっかりしてると思います。 妙な広告が出ないのが一番良いです。
本家が関連してるのでセキュリティ上の安全性も高いんじゃないかと思っております。 ただまだ未完成なのでちょっと使いづらいとこがあります。 操作方法は Android のスマホと一緒なんですがなかなか PC との連携がうまく行っていない感じがします。
スマホで処理してスマホのデータを PC に送った方が楽で、最近のスマホのアプリ特に Google は PC にデータを送るという機能が非常に充実してますので、これでやればスマホを端末やセンサー代わりに使うというのが良いと思います。最近の確定申告などもマイナンバーカードをスマホでの NFC リーダーで読んでそれを PCで使うというようなことも紹介されているようなので、スマホはいろんなセンサーの塊なのでそのデータを PC で使う活用するというのは非常にうまいやり方じゃないかと思いました。
今月の読み物ですが、本文も長くなったし、良い本も無いので、しばらくお休みです。