今月のひとこと 2022年2月号1日号
年が明けてオミクロンコロナの蔓延もあってか、1月は非常に長く感じました。 やっと1か月が過ぎたと言う感じで、オミクロン株もそろそろピークになるとは思うんですが、やはりいくら重症化しないと言っても感染するのは嫌なので、外出は出来るだけ自粛しています。 しかし、そろそろ活動しようかなと思っております。
大量に持っている CD を自動車のデスクナビに入れてあったのですが、このディスクナビをクリアしないといけないことになったので、新たなライブラリーをどこにしようかと色々試行錯誤しました。 Windows についてるメディアプレイヤーは一番ポピュラーですが、あまり役に立ちません。 ローカルで持つか、ストリーミングにするか、ということで、やはり昨今はストリーミングの方が断然有利みたいで、そこで思いついたのが YouTube Music。 YouTube Music は意外と良くできていて自分でも楽曲を10万曲までアップロードできますので、私にとっては無限と言っているほど大きい容量になります。
アップロードしたCD楽曲と YouTube Music が持つ楽曲、さらにはスマホ自体にローカル保存している楽曲と、ほぼシームレスで使えるということが非常に良いと思います。 音質はそんなに良くは無いのですが、スマホとは Bluetooth で繋いでいる事もあり多少の音質の劣化はしょうがないと思います。
アップロードするデータの作り方が問題で、MP3をそのままアップロードすると楽曲のタイトルとかアルバムのタイトルが文字化けしますし、ジャケットの画像も出ません。 これを何とかしようといろんな変換ソフトを試しましたが、手順が非常に面倒なので、発想を変えて iTunes を使うことにしました。
Apple系のソフトは、以前はクセが強くて敬遠しており、ほとんど使ったことがなかったのですが、この iTunes は非常によくできていました。 MP3でも文字化けはしないし、アルバム画像も自分で少し修正してやると表示することができます。 さらには iTunes ではアーティストの画像が出ないのですが、これはストアから買えば出るみたいで、それ以外はおそらく著作権の問題があってか出ないことになってるみたいですが、 YouTube Music にアップロードするとアルバム画像を流用をしてくれるので非常に助かります。
これで大量の CD を iTunes のデータベースと YouTube Music の両方にバックアップを兼ねて用意できるのでこれをきちんと整備して行こうかなと思っております。 アップロードもYoutubeに比べて非常に遅いですが、CDからのリッピングよりは速いと感じます。 iTuneはIDが無くても、Windowsでも使えますが、IDはクレジットカードを登録しなくても取得できます。 これが無いと少し不便です。
日本経済も円安が定着して、私は以前から円安は国力の低下を招くので良くないと思ってましたが、やっと最近そういう論調になって来ました。 自国の通貨が下がって喜ぶというのは基本的におかしいと思っていたのですが、輸出輸入を考えて輸出が多いとその分は、有利であると言う事だったのですが、輸出入が拮抗してきたので、あまりそういうメリットはなくなって来ています。
「有事の円買い」と言いますが、最近のウクライナ事情でも、北朝鮮のミサイル発射でも全然影響は無かったので、円の信認がだんだん薄らいでいるのでは無いかと思います。 もちろん日本は世界最大の債権国ですので、円そのものが暴落する事は有り得ないと思いますが、為替の変動の範囲内では、金利が非常に低く、下手するとマイナス金利の国なので為替としては下に張り付くでしょう。
もっと気になるのは最近のインフレ傾向ですね。 インフルではないと日銀総裁は言っていますが、インフレ傾向であることには間違いない。 物価上昇が2%か3%で制御できるかと言うところがポイントだと思いますが、景気は上がらず物価だけ上がるのは危険な状況です。 アメリカはもう既に8%に到達してしてしまったので、慌てて他の国の状況も考えずに自国オンリーで抑え込みにかかっています。
その国の成長率と言うか金利上昇率は、その国を基礎体力もしくは基礎体温を示してると思うので、現在の日本は体温がだんだん下がっていく人間でので言えば段々死にかけてる状態で、周りの気温が上がってきたので体温も上がってきた状態では無いかと思います。
何のかんの言っても 一人当たりの GDP が韓国に抜かれたとか、OECD の中では最下位に近いとか、色々言われてました。 それなりに国力はあったと思うのですが、これからは少子高齢化の問題もあって段々それも怪しくなってきたと言う事だと思います。
それで気になったのが最近の記事で、中高年の失われた30年のせいなのか深刻な中高年の経験不足ということがありました。 30年前までは、それなりに経験を経てきて年功序列給与もある程度理屈付けができたと思いますが、今の中高年は、よく考えたら人生で重要な20歳代から50歳代までを、ほとんど低成長で過ごしてきたので、大した経験をしておらず、それで年功序列どころか全然能力アップしてないのではないか、という記事です。
それと気になるのは人材投資が非常に減ってきている事。 私はもう20年ぐらい前から、古巣の企業を外から眺めていて強く感じていて、若い頃はいつも研修で、何とかサボれないかと思うぐらい研修は多かったのですが、最近はほとんどなく OFF‐JT も現場を見ているわけではないですが、ほったらかし状態で管理職も一般も同一線に並んで、よーいドンで仕事して入る感じです。 OFF‐JTどころか上司部下が一種のライバル同志になっていて、部下を育てようと言うモチベーションが働かないのではないでしょうか。 OFF-OJTにお金を掛けず、OJTも出来ず、たいした経験もせずに企業で30年も過ごせば、本当に使い物にならない人材が生まれるのでは無いでしょうか。
私は大手の管理職は下手な MBA を持っている人間より、はるかに能力が高いと思っていました。 それだけの教育をされ、実経験をしているので、能力は非常に高いと思っていましたが、どうも最近は、そうではなく単に入社して年齢を重ねただけだけという感じがしています。
更にはいわゆる経営者と言われる人の見ていても、本当にこれは経営者かと思う人がぞろぞろいます。 稲盛さんとか永守さんなんかを見ていると、すごいなと思いますが、それ以外の誰でも社名を知っている超大手会社の、いわゆる経営者社長と話をしていても全く経営感覚がないんじゃないか、単に課長が社長になっただけみたいなサラリーマン的な人が多いです。 時折新聞を賑わす不祥事もレベルが低い。 どうせならもっと高度の不祥事を、と思いますが、こう言うのは不祥事とは言わないのですね。
一般の能力不足と経営と称する人たちとの能力不足を見ていると暗澹たる気持ちになります。 これで日本が今沈みかけている状態を掛け合わせると、お先真っ暗です。 政治ももあまりピリッとせず、本来賃上げを勝ち取るべき労組もダメで、経団連も以前の土光さんが居た頃なら世界日本全体をみて、賃上げのあるべき姿を語っていたとおもいますが、最近は儲かっているか儲かっていないかだけの話になっています。 政治家に賃上げせよと介入されるような社会主義的な動きは資本主義の会社の経営感覚としては「恥」だと思わないといけないはずです。
労組も労組で立憲を支援するかどうかみたいな話ばかりで、本来の使命の賃上げを全く言わない。 こんな状態なら、少なくともスト権を確立して春闘をやるべきです。 組合員のニーズは賃上げだけでは無いとかの言い訳ばかりで、少なくと福利厚生は賃上げの後に議論すべきです。 経営側に支払能力が無いわけでは無く、内部留保は山とあるわけで、少なくとも、そのごく一部を賃上げに向けるだけで、状況は一変すると思います。 何しろ経営でも労組もなく国のトップが賃上げしてくれと言っているのですから妙な国です。
研修という名の名前の偽装移民でて低賃金で働かせるということが蔓延しています。 コロナ下ですら何とか人件費を減らそうと実質の移民を受け入れています。 アメリカがアフリカから黒人奴隷を連れてきたのも農業が労働集約型の産業であるためで、これと同じことが奴隷ではないですが、低賃金で起きています。 長期的に何が起こるかは、自明だと思います。 ヨーロッパでは顕在化しつつあり、移民は短期的にはプラスですが、長期的には家族が増え、最終的には地方自治体の負担が増え、中程度の都市の崩壊が始まると思います。 基本的には賃上げによって、日本人が働ける環境を作っていくべきです。
財界総理とまで言われた経団連会長、賃上げの推進力であった労組、未だに力不測の政治の3者が力を合わせて、目標達成に向け努力しないと、本当に日本は三留国に成り下がってしまうと感じました。
正月明けから少しは展望が開けるかと思いましたが、相変わらずの状態で、不満が溜まっていました。 本文が長くなったし、たいした読み物も無かったので、今月の読み物は休刊です。