今月のひとこと 2022年3月号

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今月のひとこと 2022年3月1日号


コロナもやっとピークを打ったと思いましたが、その後の落ち方が少なく、蔓延防止も3月末ぐらいまで延長されるようで、まだまだ安心はできません。 私のところでもまだ3回目のワクチンがの接種が終わっていないので、これがある程度浸透して、飲み薬治療薬が出ると、やっと普通の風邪程度にの扱いにはできるんじゃないかと思います。 イギリスではすでに通常の風邪の扱いになっているみたいです。

コロナがやっと落ち着く気配が見えてきたと思ったら、今度はウクライナ問題です。核使用をちらつかせるプーチンの精神状態がおかしいんじゃないかという報道もあり、キューバ危機以来の危機です。 キューバ後は大国による核を背景にした戦争はもう未来永劫起きないんではないか、ということでしたけれども危険な何十年か前の状態に戻ったのでないかという気がします。

バイデン大統領もはやばやと戦力投入しないということを表明しましたが、これはやはりプーチンが核使用をちらつかしたせいではないかと思います。現に第3次世界大戦に言及しています。 確かに大規模にアメリカ軍やNATO参加すればプーチンは戦術核を使うに違いないということです。

なんとなくおとなしいと思っていた中国は事前には、侵攻が始まるまでロシアは侵攻しないと信じ込んでいたようです。 オリンピックの時にプーチンと習近平は会談してるのですが、どうもその時にはプーチンは何も言わなかったようです。 その前には3か月に渡ってアメリカは中国に侵攻の機密情報を流して、最後はブリンケンが直接言ったらしいのですが、中国はアメリカの謀略だと取り合わず、その機密情報をロシアに流したそうです。 習近平の面目は丸つぶれです。 忖度が働き過ぎて、既に裸の大様状態のようです。

プーチンはおそらくオリンピック終わった後から次のパラリンピックが始まるまでの間に侵攻を決着するつもりであったのではないかと思われますが、ウクライナの必死の抵抗で思い通りに進んでいないのでしょう。 それで核発言になったと思われます。 さらに大統領の斬首作戦で、プーチンの知り合いの傭兵会社に依頼して、2000人の中から選抜した400人をキエフに潜入させているとのこと。

ゼレンスキー大統領もここが踏ん張りどころで、ロシアの補給が遅れてキエフまで30㎞の所でストップしている、この10日間を持ちこたえれば、ロシアはの自主的な敗北になってしまいます。 休戦会談を開いたのもこれへの準備ではないかと思われます。

国連の委員会でのケニア代表のスピーチが話題を呼んでいます。 3分ほどですが、アフリカは、列強諸国が勝手に国境線を引いてしまったが、この現状を変えたいとは思わず、現国境線で、最善を尽くそうとしている。 それを大国が破るのはおかしい。と言う内容ですが、格調高いスピーチで、日本もこれくらいのスピーチをすべきでしょう。 もっともケニアも隣国に軍隊を送ったり、そう綺麗ごとだけではないと言う批判もありますが、ここまで言い切ったのは立派だと思います。 世界の良識はまだ残っています。

いずれにしてもロシアの侵略が完全に成功するわけにはいかなかったので、これをどう決着させるのかの落とし所がますます見えなくなっています。 プーチンとしては何らかの成果を取らないと何のためにこれだけ大規模な侵攻をしたのか意味が無くなるし、ウクライナも武装解除なんかは絶対にしたくない、問題の先送りだと思うでしょう。

中国はロシア侵攻そのものの対応は失敗しましたが、台湾がウクライナと似たような状況なので、これをじっくり眺めているのではないか。 時には核をちらつかせるのが有効なのかどうか、この辺の見極めをしてるはずです。 核をちらつかせるとアメリカが出てこないということは台湾有事の場合も角をちらつかせて威嚇するでしょう。 しかしこれは日本にとっては非常に危険なことです。

ウクライナ問題は自国を守り切れない国というのは非常に危ういというのが良く分かった事件で、ウクライナもそれなりの戦力は持っているはずですが、NATOやアメリカとの同盟がないのでその助けを得ることができません。 それでNATOに加盟しようとしたのですが、それを止められていると言う事は、自国の独立を守るには有効な抑止力だと言うことが明らかになりました。

ドイツの変身が素晴らしい。 これまでは武器供与と言って送ったのがヘルメット5000個のみ。 しかし今週になって、対戦車砲もミサイルも送る、さらには防衛費をGDP比2%にする、ロシアの天然ガスに依存しないように、原発や石炭火力もも当面維持する等々、大変身です。日本も対岸の火事ではないので、議論ぐらいはスタートすべきでしょう。

この時代において大国による侵略というのは夢物語と言うか有り得ないと思っていたのですが、これがあり得る事がわかって、まず台湾、次は例えば沖縄を半独立させて、その独立にかこつけて日本を侵略するということも考えらないことはないですので、やはり同盟と自国を守る戦力をきちんと保持することが重要です。

最近安倍元首相が核三原則のうちに持ち込みを許す、ということを発言して大きな反発も出てるようです。核兵器の原料のプルトニュウムは山と溜まっているし、核処理技術もあり、ロケットの技術もあるので自力保有は可能だと思いますが、時間的に厳しいし、政治的な困難性もあるので、持ち込みと言うか共同保有は現実的だと思います。 唯一の被爆国である日本は、唯一核保有をする権利があると思います。プーチンはとうとうパンドラの箱を開けてしまったようです。 コロナ後はますます暗い世界になると思います。

日本は対ロシアでは北方四島の帰属問題を抱えておりますのでこれはどうやって行くか返せと言っても返ってこないのでロシア流に取りに行くということも考えられますが現実的には不可能で可能性は極めて低いですが、ロシアはきちんとヨーロッパだけではなく日本の北のサハリン東方海上に既に大規模な演習をやっておりますので、裏口を固めて表口でウクライナをやっているという感じがします。 ロシアも二正面作戦をしないといけないので厳しいのではないかと思いますが、このサハリン沖ぐらいでアメリカ軍と自衛隊が訓練をしても別にそれ自体は悪くなくて、牽制にはなるのではないかと思います。

ウクライナ問題で IT の話題は少なくなりましたが、今回は前回のクリミアと違ってサイバー攻撃と言うのは、あまり起こらなかったと思います。 日本のトヨタ関連企業はランサムウェアできっちりやられてるみたいですが、どうもウクライナとロシアでは先にその辺の防備が入ってきっちりしていて、そういうのはあまり起きてませんが一番簡単で効果がある DDoS 攻撃はどんどん行われていて、国際ハッカー集団のアノニマスも、さすがにロシアに対して DDoS 攻撃をやってるみたいです。まあ DDoS 攻撃は避けようと思えば回避できるのでそんなに深刻な話ではないと思います。 逆に言うとDDoSぐらいしかできることならないんではないか、防御がキチンとできるようになってるんではないかと感じています。

今週の読み物ですが、ずっと昔の小説で、たまたま別の本と間違えて買ってしまったのですが、「小松左京のさよならジュピター」久しぶりに若いころに読んだ小松左京を読みましたが、なかなかねちっこい文体とそれに反した、もともと映画化するつもりだったのでシナリオ的な書き方になっていて、その場面が画面が目に浮かびます。

さよならジュピター (徳間文庫) 小松左京著
¥1,100 Kindle 価格

太陽系周辺地域のエネルギー源として木星を太陽化してしまうというお話が発端で、メインテーマは小型のブラックホールが太陽に突っ込むというテーマです。 これを書かれたのは1980年ぐらいだと思いますが、それにしてはブラックホールの記述などその当時としては最先端の情報だと思います。 今から見ると AI の描きかたがなんとなく2001年宇宙の旅みたいな感じで、当然インターネットが全く登場しません。

これは時の流れを感じるというよりはインターネットの爆発的な発達を感じます。 しかし他の天体に関する情報というのは非常に正確でした。中には無重力状態におけるセックスとかも散りばめてあってなかなか娯楽大作としては面白いのではないかと思います。 いずれにしても非常に長い小説ですが場面場面がどんどん切り替わっていくので読みやすいと思います。 この40年ぐらいの時間差を感じながら読むのもなかなか面白いでしょう。


 

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