ウクライナ戦争も1ヶ月が過ぎ膠着状態に陥っているみたいですが、どうもロシアの分が悪くて、理屈はいろいろであるみたいですけども、後退しているみたいです。 それにしてもウクライナの抵抗力は凄いです。 アメリカもいろんな情報を出していて分かるように、かなりインテリジェンスの情報があったようですが、それですらウクライナは5日しか持たないと思っていたらしいのです。 だからバイデンの発言は元々はっきりしないのですが、ますます不明瞭な発言になってきています。
ゼレンスキーは大変身で、コメディアン出身と言われていますが、いわゆるお笑いではなく政治風刺を主体としたピン芸人ではなかったかと思います。 非常によく練られた演説で、アメリカの演説で真珠湾攻撃と911を同列に扱うのはいかがなものかと思いましたが、日本では津波と原発事故を、はっきりと言わずに示したというのはあまり演説として迫力はなかったですが良く研究してると思いました。 北方領土はの扱いは恐らく、どう扱ったら良いのか分からなかったので、触れなかったのではないかと思います。
日本もロシアと国境を接している立派なロシア周辺国ですので、ウクライナと同じ立場と言っても良いと思います。 一説ではロシアはロシア国民を幅広く捉えてロシア語を話したり一度でもロシアに住んでいたりした人間は、ロシア国民と認定するという法案を決定するようです。 以前にはアイヌ民族をロシア人だと言ったこともあるので、北海道にはロシア国民が居るとして、これを保護するためにと言って侵攻してくる可能性もゼロではないと思います。
中国は現時点でも結構強硬ですが、これが将来ロシアみたいにならないとも限りません。 ロシアは「ロシア帝国の復活」と言い、中国は「偉大な中国の夢」なので日本に沢山住んでいる中国人の保護という名目で攻め込んできてもおかしくはないと思います。
沖縄はもともと中国に朝献していたことがあるので、これも中国のものだったとして侵攻する可能性はあり、第2の元寇になるかも知れません。 台湾は中国の国内問題だと言っていますが、常識的には別々の国家なので、ウクライナと同じような立場であってウクライナほど広くはないので中国は一気に侵攻してくる可能性があります。
中国はウクライナ戦争をある意味でハラハラしながら非常に興味深く眺めているのでしょう。 その後の経済制裁も注意深く眺めていると思います。 少なくともドル決済やSWIFTに依存しないような仕組みを作っていくのではないかと思います。 ロシアとの距離感も図りながら、ここにインドが加わって、この三国が一体になるととんでもない話になるんじゃないかと思います。
経済制裁ですが天然ガスの代金をルーブル払いにしろと言っているのはルーブル経済圏を作ってしまおうと言う考えで、これと中国人民元が一緒になって、さらにはインドのルピーも一緒になると、世界の大半がこの経済圏になって、アメリカのドル経済圏は少数派になってしまうと思います。 従ってSWIFTからの排除というのは結果は分かりませんが、吉と出るのか凶と出るのか、良く分からなくなってきました。
ルーブルそのものも一時は十数パーセントも下落しましたが、今では数パーセントのダウンで、それより日本円の下落の方が大きく、経済制裁下のルーブルにすら負けているということになります。 経済制裁がこれからドンドン効いてくるのでルーブルは下落すると思いますが、それ以上に日本への影響が大きいのであまり人のことを気にしてるレベルではないんじゃないかと思います。
最近の黒田金融緩和が続いているせいで、円安傾向は凄まじいものがあり、125円をあっさり突破して、下手すると130円になるんではないかと言われています。 ドル高も原因ですが、日本円は他の通貨に比べても単独で下がっています。 従来から円安を喜ぶ中小企業の社長の話をよく聞きましたが、なぜ国富が落ちて喜ぶというのは妙だと以前から思っておりましたので、最近は円安害悪論が出てきたのでそれはそれで良いと思います。
以前は一時80円ぐらいの円高になった時がありましたが、これは急激な円高なのが良くなのでじわじわとした円高に持っていくべきであると思います。 それにしても日本は人口はどんどん減るし、問題ないとは言え政府債務がどんどん積み上がり、一人当たりの GDP も韓国を下回るようなレベルになり、個人の給与は上がらずに物価はどんどん上がる状況で、これからどうなるのかと非常に心配になります。
ヨーロッパ特にドイツのの天然ガス問題ですが、これでヨーロッパの脱酸素が止まるのか進むのかというのは微妙な問題になってきました。 経済制裁しながらロシアの天然ガスだけ売ってくれ、それもユーロ払いで、言うのはあまりにも虫のいい話だと思いますので、ガスは止まることを前提にすると、長期的には再生可能エネルギーになっていくのでしょうが、短期的には石炭を使うしか手がなくなります。
脱酸素のおかげで、特にヨーロッパでは自動車の EV 化が非常に進行しています。 おそらく自動車に関してはドンドン EV 化が進むのではないかと思っていますが、これも日本は全く遅れていて国産でのまともな BEV というのは日産のリーフしかありません。 他のBEVも出てくる出てくると言いながら全く出てこない、納車されない。
ここへ持ってきて中国韓国ヨーロッパの BEV がどんどん入ってきて、BEV 購入のための補助金も大盤振る舞いで85万円ぐらいになりましたが、これは結局ほとんど海外メーカーの利益になっていくんではないかと思います。 国産には少なくともここ1年はほとんど回っていかない、何のための補助金なのかと思います。 これも岸田政権のちょっとピンボケなところであろうという風に思っています。
いずれにしても現在の EV 特にPHEVはともかく BEV はまだまだ未完成で、大きな電池を載せないといけないのでどうしても車が大きくなる。 幅が大きくできないのは長さが長くなっています。 重いので乗り心地は良いと言う試乗レポートは多いですが、車体自体が重くて2トンを超えるので、乗り心地が良いかもしれませんがハンドリングとか他の所にはあんまり良くないのではないかと想像しています。
まともな BEV が使えるようになるのは、まだ4-5年はかかるのではないかと思います。 急速充電を15分程度で80%程度にするためには、やはり800 V のシステムでが必要で、さらに高速走行でのいわゆる電費が悪いので、特にドイツ車などをアウトバーンで走る時には電費が悪くなるので、それを防ぐために2段ギアをつけるということになると思います。
非常に評価が高いポルシェのタイカンでもカタログ通りの走行距離を走ろうと思うと90 km/h ぐらいでしか走れないというモードがあるようです。 これでは何のためのアウトバーンかわからないので、おそらく2段ギアと800 V システムは必須になると思います。 800ボルトと言うと非常に高い電圧で技術的に難しいと思われるかもしれませんが、大型の太陽光パネルの制御は1000ボルトぐらいでやっているので、この辺りのパワー素子には問題はないと思います。
これに対応する急速充電設備が問題で、日本は1万とか2万箇所あると言ってますが、ほとんどが10年前に作られた使い物にならない普通充電で、これを一気に高速急速充電器を設置するにはあと何年もかかるのではないかと思います。 日本では自動車そのものと充電インフラそのものと、両方でまだまだ時間かかります。 そのうちに特にヨーロッパは先に行くので、また日本が自動車でも負けてしまうということになって、ますます日本が沈没していくんではないかという危惧を抱いております。
今月の読み物は、コロナが流行った時から読もうと思っていた「復活の日」角川文庫 小松 左京著。 元々SF好きで小松左京は良く読んだのですが、復活の日だけは読んでいませんでした。 ウイルスに関する情報も、本当にこれが30年前に書かれたのかと確認しました。 サスガにネットやSNSは登場せずに、アマチュア無線が登場します。
Kindle版 (電子書籍) ¥752 文庫 ¥790
人類の滅亡と復活を描いた、傑作SF小説!
(「BOOK」データベースより)
吹雪のアルプス山中で遭難機が発見された。傍には引き裂かれたジェラルミン製トランクの破片。中には、感染後70時間以内に生体の70%に急性心筋梗塞を引き起こし、残りも全身マヒで死に至らしめるMM菌があった。春になり雪が解け始めると、ヨーロッパを走行中の俳優が心臓麻痺で突然死するなど、各地で奇妙な死亡事故が報告され始める――。人類滅亡の日を目前に、残された人間が選択する道とは。著者渾身のSF長編。