今月のひとこと2009年2月号





「今月のひとこと」の目次
毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。


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2月 1日
流石に各社の決算が出てくると、分かっていてもやはり株価は下がりますね。 オバマ大統領の就任の日にはダウが下がりました。 昨年末から続いていた上げ相場は、これで終わり。 オバマ人気の初期段階は、100日を待たずして終わってしまったのか、と言う感じです。 まだまだこれから少なくともジメジメする頃までは、じっと我慢が続くのではないでしょうか。 大手は4月の給与報酬からカットが始まりますので、その影響はその後ジワジワと出てくるのではないでしょうか。 それにしても先が見えないのはかなわんですね。

経済状況がともあれ、ほって置いてもやってくるのが、税金シーズン。 これは日本でもアメリカです一緒です。 何とかTAXと言うソフトが店先に並びます。 スーパーでも売っています。 日本では、年末には年賀状ソフト、アメリカでは税金ソフト。 これをずーっとやっていたら結果は明らかですよね。

日本はある意味では芸術の国。 その結果アニメが盛んでオタクと言う言葉が世界語になったりします。 反面、数字に特にお金に弱い。 今回の金融危機でも巻き込まれなかったと言うのは、ある意味で金融音痴だったと言うことで、税金の使い方もいい加減で、もう少しお金に興味を持ったらどうか、と思います。 武士は食わねど高楊枝、お金の話は下賤と言う風潮があります。

反面、アメリカは事の良し悪しは別にして、お金に敏感。 刑事映画でも、この経費は税金だから、とか言う台詞が良く出てきます。 今回の悪評高い定額給付金も、アメリカでは既に世帯あたり10万円ぐらいのバラまきをやりました。 これは新聞記事の受け売りですが、当時のブッシュ大統領は、国民から預かったお金を返します、と言う趣旨のことを言ったとのこと。 反面、日本は「給付」ですからね。 お上が恵んでやる、と言う感じ。 話題になっているいわゆる埋蔵金も、良く考えたら、税金や税金と同じ意味を持つ保険金をいい加減にごまかして、溜め込んで居ただけのことですので、お金を支払った方は、もっと怒るべきでしょう。

税金関連では、最近 イータックス e-Tax が盛んに国税庁の方からPRが行われています。 税理士協会のほうは、強制的に電子申告になっているみたいなので、かなりの割合で電子化されているようです。 何でも平成22年には、電子申告の割合を50%以上にするのが目標との事。現時点ではものすごい勢いでプロモーションがなされています。 ちなみに電子申告するためには、電子証明書とそれを読み取るカードリーダーが必要で、後のソフトはインターネットからダウンロードできます。

先日、市役所に行く用事があったので、ついでに受付で電子証明書の作り方を聞いて見たら、いま空いていますから、すぐに出来ますと言う説明に乗ったのが運命。 確かにすぐに処理をしてくれたのですが、付きっ切りで30分以上かかってしまいました。 これが混んでいたら、と思うとぞっとする。

電子証明書は私の嫌いな例の住基カードと抱き合わせになっていて、住基カードの申込書と電子証明書の申込書の2枚が必要です(各市役所で違うみたいです)。 住基カードは無料、証明書は3年期限で500円ナリ。 ちなみに今年の申告までは、電子申告で5,000円の税額控除つまり5,000円バックと言うことで、現時点では来年はなし。 カードリーダーは実質2,000円ぐらいなので、2,500円の黒字となります。 カードリーダーは税金シーズンが過ぎると少しは安くなると思います。

ここまでは良かったのですが、この後に担当者の若い人が出てきて、パスワードを入れろと言う。 クレジットカードを使うときに入れるテンキーパッドで4桁の数字を住基カード用に入れます。 これは見られずに入れたと思ったら、電子証明書を入れる段になって書類を見ながら入れてましたから、まったくセキュリティはいい加減。 まあ住基カードなら良いか、と思っていると。電子証明書のパスワードは流石にフルのパスワードで、これは安心と思っていると、横でじっと見ている。 マナー的にも横を向くのが礼儀ですが、そんな事はお構いなし。

ここで大失敗したのが、本物のパスワードを入れてしまって、このパスワードは後でインターネット経由でいくらでも修正できたので、このときはいい加減に入れておいたら良かったとあとで反省。 ちなみに私はパスワードを3種類ほど持っています。 通販などでセキュリティが怪しいときのためのバレバレのもの。 もう一つはまあまあ安心できるもの。 さらにもう一つは、ネットにも滅多に使わない、最高機密のもので、これを使ってしまって大失敗。 また新しいのを覚えなおさないといけないです。 まあ順々にセキュリティの高いものからお古をしたのレベルに使いまわしていくと良いと思います。

電子証明書の暗号化技術はRSAベースのしっかりしたと言うか教科書どおりのものでした。 問題の認証はどうしているのか興味がありましたが、これは都道府県の知事が認証しているんですね。 それで、認証した知事のフィンガープリントが公表されています。 従って完全な認証局方式でもなくて、各人が認証を確認したいときは、相手の証明書を認証した知事のフィンガープリントを確認する必要があるのです。 どうせなら、知事の証明書の認証を総理大臣とか、政治がらみでないので国家象徴の天皇がやるのも面白いと思いますが、如何でしょう。

ちなみに住基カードは、各市町村でバラバラのデザインとの事で、偽造が多いらしいです。 ICチップまでは偽造できないでしょうが、外見は簡単に偽造できるそうです。 現在でも写真入と写真なしがあるのですが、免許証があるので写真は不要でした。 アメリカのように身分証明書だけの機能の免許証がなぜないのか不思議ですね。 警察で簡単に発行したら良いと思うのですが。 日本では免許証しかまともな身分証明書はありません。 パスポートは住所が無いし、保険証や住民票には写真がついていません。 住基カードより余程定着している免許証と同じものを運転できないと言う条件で発行したら良いだけだと思います。

ちなみにみなさんはパスワードはどうやって作っていますか? やはりランダムにしないと、8桁や10桁で意味のある単語だとすぐに総当りで破れます。 フリーソフトでパスワードをランダムに発生するものがありますので、これでどんどん発生させて、何とか覚えられるものを選ぶと良いでしょう。 ちなみに私の場合は、最高機密のものは滅多に使わないので、あるとき思い出さないといけなくなって、しばらく考える時間は必要でしたが、1年以上前に作ったパスワードをキチンと思い出すことが出来ました。 もちろん数字、大文字の入った完全ランダムのものでした。

今月の読み物は、 先月の稲盛さんに続いて 日本電産永守イズムの挑戦 (日経ビジネス人文庫 ブルー に 1-32) (文庫) 日本経済新聞社 (編さん) ¥750です。 最近は、京都の元気印は、稲盛さん、堀場さんから完全に永守さん移りました。 すぐやる! 必ずやる! 出来るまでやる! で有名ですが、先日じかにお話をお聞きする機会がありましたので、興味が沸いて読んでみました。 講演の内容が本とほとんど一緒なのはご愛嬌として、それにしてもパワーのある人です。 先行き暗い中で少しはこれを読んで元気になりましょう。


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