今月のひとこと 2023年4月号

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今月のひとこと 2023年4月1日


コロナもやっと落ち着きを見せてきて、あまり厳密にマスクをする必要もなくなってきました。 しかし人の多いところではコロナ以前からマスクをしてたこともあって人混みでは常にマスクをするようにしています。 これで風邪をほとんど引かなくなったと思います。

コロナもやっと収束したと思ったら昨年から、おそらくあと2年は続くであろうウクライナ戦争が始まり、さらにアメリカの FRB の急速な利上げの副作用として、アメリカの銀行が破綻し、おまけにスイスの銀行も実質的に破綻をするという、リーマンショックの時にこういう問題は解決され規制も強化されたはずなのに、また同じような状況になっています。

みんなは大丈夫だとは思っているのですが、リーマンショックの時も最初の異変から1年ぐらいで本当のショックがやってきたので、今回も大丈夫だと思いながらも身構えて疑心暗鬼になってるところもあると思います。

シリコンバレーバンクはどこかで見たことがあると思って、思い出しているとサンフランシスコの101号線の南へ向かって、マウンテンビュー辺りの左側に小さな銀行が、ぽつんと建っていて、そこにシリコンバレーバンクと看板が上がっていたように記憶しています。 流石にシリコンバレーだけあってとシリコンバレーの名前を冠した銀行があるなと、記憶にありましたが、その後は急激に成長して、行内の体制が追いつかずに、こういう状況になったのだと思われます。

アメリカの金融緩和が遠因になっているのは間違いありませんが、日本も金融緩和を延々とやっているので、そういう類の副作用が出ると思っていましたが、未だに顕在化していません。 それで逆に海外からは信用されて、この経常収支が赤字の状態においても円高に振れているという状況です。

石油が上がったことで貿易収支が赤字になり、さらにそれに引きずられて経常収支が赤字になって国として一時的とは言えトータルで赤字になっています。 日本の国としては世界最大の債権国でありますし、経常経常黒字がずっと出ていたので、いくら国債を出そうとも海外から見れば、ビクともぜず円安には触れないはずであったのですが、急激な円安に振れてしまったということが一時的にありました。

依然として世界最大の債権国であるので、そう簡単に永続的に円安に振れることはないと思いますが、日本の国の富が経常黒字が減って、広い意味の外貨準備が減っていくと、国が滅びることになると思います。 個人金融資産が2000兆円もあるので、まだしばらくは大丈夫ですが、これが減少していくと、人口減ち相まって国が滅びるんではないかと思っています。

ムーアの法則で有名なゴードンムーアが、ハワイの自宅で94歳で死去しました。 本欄の1996年の初期の記事で https://blog.masuda.org/19960801/3818 COMDEXに行ったときに、当時のインテル社長のアンディグローブの講演で2011年には10億トランジスタのCPUが出てくると言われてビックリしたのですが、これもムーアの法則で見てみると自然な延びで、実際にもそうなっています。 一時は微細加工の限界が原子サイズになるので、ムーアの法則も適用できないと、限界説もありましたが、その後も半導体はどんどん進化していて、留まるところを知りません。

ムーアは、中学生の頃におもちゃの実験セットで黒色火薬などを作って遊んでいる内に科学に興味を持ち、高校時代にはニトログリセリンを作ったこともあったらしく、私も中学生のころに黒色火薬を作って、誤って爆発させてしまい、危うく左手を失うところでした。 未だに傷跡は残っています。

その後サンノゼ州立大学、バークレー校、カリフォルニア工科大学で博士号を取得した、とのこと。 ウィリアム・ショックレー博士に誘われてショックレー半導体研究所に入社。 その後退社し1957年にフェアチャイルドセミコンダクターを設立した。 ノイスと共に会社を去り1968年7月18日にインテルを設立し、翌8月に従業員第一号としてグローヴを採用した。 私は1972年に就職した会社の図書室でマイクロチップの8008の記事を見て衝撃を受けたことを覚えています。 その時は個別部品でCPUを組み立てていたので、とうとうチップになったかと感銘をうけました。

当時の会社はシリコンバレーに研究所を持っており、ここに電卓の先駆けとなるビジコムからチップ化の話が持ち込まれたようですが、技術が無くて断ったら、その案件がインテルに行って、インテル発展の切っ掛けになったそうです。

CPUの次の飛躍がどうも始まったようで、私が注目していた技術ジャンプがあったようです。 最初のジャンプは Deep Learning でこれにより音声認識の性能が飛躍的に向上し、人間と変わらなくなりました。 今回のChat-GPTを始めとする大規模言語モデルは、このDeep Learning の延長線上にあるとは言え、規模と言う面で、飛躍的に性能が向上しています。 所詮は文章のつながりを学習するだけとは言え、人間も同じような学習の上で知能を発揮しているわけですので、根本的な創造性のところは異なりますが、80%は学習の結果なので同じと言えば同じです。

最近、規模の拡大が想定外の性能向上をもたらすと言われています。 Deep Learning も開発者の意図するところ以上の性能を発揮しました。 今話題となっているGPT-3のニューラルネットワークのパラメーター数は1750億個、発表されたばかりのGPT-4は5000億から6000億と言われています。 さらに学習データの量は、GPT-3の3,000億トークン程度から、10兆トークン程度になると予想されています。

こうなってくると開発者の意図の想定を超えた性能を発揮するようです。 文章を全部絵文字で表すとかは、全く想定外の結果です。 人間の脳髄も単純な神経シナプスが何十億と言う数で意識が芽生えているので、今回のAIもここまで規模が大きくなると、AI意識かどうかはわかりませんが、何らかの性能ジャンプがあると思います。 以前から次の技術ジャンプはどのようにして起こるのか、ずっと注視してきましたが、そのジャンプの少なくとも始まりであることは間違いない様です。

GPTに代表される大規模言語モデルは、今のところ何が出来るのか探っている状態でしょう。 他方デスクトップPCでも使える言語モデルも登場していて、自前の特定の学習データを入れて使うと言うような応用もあるようです。 例えば学習指導要領は小学校編だけで3,366頁におよぶので、これを学習させ質問Botを作ったと言う例があります。

大学の入試試験を解かせると東大合格レベルだとか、司法試験を受けさせると合格レベルだとか、記憶に頼る試験に関しては、優位にあると思います。 他方、本欄もGPTで書かそうとしたのですが、なかなかうまく行きませんでした。 他のGPTで作ったと言う記事も、斜め読みするだけでAIが作ったと言うのが分かります。 これは当然で、新しい情報は学習しようがないので、文章がもっちゃりした、一般的な記述が目につきました。

さらに知らないと言う事を回答しないので、エープリルフールではないですが、言語モデルのデータだけを元二平気でうそを並べます。 そのウソも、完璧に近いもっともらしい話に出来上がり、ウソと見破るのが難しいです。 AIの悪用を恐れてGPT-4以上の開発を一時停止するように、AI界の重鎮やイーロンマスクが声明を出しました。 一種、生命科学の研究制限のようなものでしょう。 止めることは出来ませんが、開発を遅らせて、その間に対応策を講じる時間を得ようと言う事です。

実は、このBlogもBPTで造ろうとしたのですが、GPT-3 は2021年までのデータしかなく、もちろんのことAIが自分で新しいことを書ける訳でもなく、すくなくともネタは入れてあげないと作文してくれません。 さらに今月の読み物の「李王家(りおうけ)の縁談」の解説を書かそうとしたのですが、2021年にはこの本は出版されていないので、過去の恐らく韓国で出版された李王家に関する資料があって、林真理子はそれの翻訳者のされてしまっていました。 出来が良いだのと勝手な解説も創作していました。 全くのデタラメで、即没にして自分で書きました。 世間で言われている程ではないです。

一方、作詞などは人間が作っても、何処かで聞いたような文句が並ぶので、これはAIが作っても大差ないと思います。 そのまま使うのはあまりなので、下書きとして使って、人間が推敲するのがベストだと思います。 いずれにしても、生産性は大幅に上がります。

今月の読み物は、林真理子さんの『李王家(りおうけ)の縁談』文藝春秋 2021年11月25日 1,760円

梨本宮伊都子(なしもとのみやいつこ)娘の方子(まさこ)妃の結婚相手探しに奔走し、韓国の純宗(スンジョン)皇帝の弟で、日本に留学中の李垠(イウン)という青年がいた。日本の皇族と同じ地位を約束されていたので、結婚させたが第1子が韓国で死亡し、その後の関東大震災で避難生活を余儀なくされた。

伊都子はイタリアで生まれたので、この名が付いた。 母親は鍋島 榮子(なべしま ながこ)。鹿鳴館では戸田極子と共に鹿鳴館の華と呼ばれた。 お陰で美人に生まれついた。

秋篠宮家の長女・眞子さんのご結婚に伴い「皇族の結婚」が注目されているが、タイミングが重なったのは「本当にたまたま」らしい。 戦前の皇族・華族の結婚問題を描いた。伊都子は16歳の時からほとんど毎日、日記を書き続けた。この日記や資料が元になっている様子で、現実感があります。

韓国の将来の皇帝となる人物との結婚は、将来に問題が出るのを分かっているはずですが、地位に拘って踏み切っている。 この辺の感情も日記を元にしているので、物語なのだが実際の状況とはそんなに変わっていないと思います。 日本政府の韓国併合方針とも合致したので、その方向に動いたのか。

ワクワクしながら読むものでは無いですが、皇族・華族フェチの方はどうぞ。


 

今月のひとこと 2023年3月号

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今月のひとこと 2023年3月2日


前回の本欄で、ChatGPTについて少し触れましたが、それ以降の一か月で話題が沸騰しました。 先月の時点でも結構な話題になっていたのですが、この一か月で一般の新聞にも登場するぐらいに、毎日何かの話題があるようです。 それで前回の投稿以降、今回の本欄は是非ともChatGPTで全部作ってみようと思っていました。 しかし問題がいくつかありました。

ChatGPTのデータが2021年までなので、本欄が書いてるような最近の数ヶ月以内の話題というのは、データがありません。 それとやはり自分の意見というのはないので、どう思うかということは、なかなか出てきません。 しかしながら意外に思ったのは、人間らしい「すみません」とかそういう言葉がどんどん出てきて、感情が入っているわけです。

感情を入れることも可能なわけで、ここに引用した URL は感情をインプリメントした会話になっていますが、これは完全に人間との会話と思っても良いような会話です。 怒ったり喜んだり悲しんだり嬉しかったりそれをどんどん表現されていてびっくりしました。 これは2001年宇宙の旅で見たHAL9000とのやり取りを思い出しました。 ものすごく似てるんではないかと思いましたので聞いてみました。

HAL9000とどっちが優秀ですか?

HAL9000と私の比較は正確ではありません。私たちは異なる種類のAIであり、異なる目的で設計されています。HAL9000はフィクションのキャラクターであり、航空宇宙における作業の自動化と制御を担当することを目的としていました。一方、私は自然言語処理や情報検索など、幅広い用途に利用されることを意図して開発された言語モデルです。したがって、私たちの能力や性能を直接比較することはできません。

人工知能には自意識がないということですが、これと人間との会話のやり取りとの間の自意識の差というのはどこにあるのだろうと考え込んでしまいます。 それともう一つ驚くのは日本語そのものを完全に理解してるということです色んな言い回しをしてもちゃんとその意味をきちんと汲み取ってるように見えます。 質問してみました。

日本語の意味は何処まで理解していますか?
私は日本語の意味を理解することができます。しかし、私が理解できるのは、私が学習した日本語の範囲内であり、私が知っている単語や文法規則に基づいて処理を行うため、時には文脈や表現方法によっては正確な理解ができない場合があります。また、日本語が複雑な表現方法を持つ言語であるため、完全にすべてを理解できるわけではありません。

多くの人がコメントしているように質問のやり方によって答えが大幅に変わってきます。 良い質問をすると良い答えが出てくる、細かく聞けば聞くほどちゃんとした答えが出てきて、大雑把に聞くとそれなりの大雑把な答えしか返ってこない、という感じがします。 いずれにしても下手な電話やチャットによるサポートセンターとの会話よりましな会話でになっていると感じます。

下の写真の URL には88種類の利用例が書かれています。 こ
の中に当然Blogを書くというのもあるのですが、面白かったのは私の文体をに似せて書いて欲しかったので、まず URL で指定しましたが、こういう特定のことはできないと断られました。 次に私の名前のBlogということで指定すると、ちゃんと対応してくれて、私の文章に似たような文章になりました。 まあいずれにしてもこちらからの日本語をきちんと理解してることには間違いないです。 それと GPTの勘違いで、私のブログ全体の印象をが回答されましたが、これもちょっとびっくりです。 それなりの印象回答でした。

いずれにしても一部で言われてる文筆家の仕事がなくなるとかいうことはないと思います。 自分の意見とかそういうの何処かで入れ込まないと、それが自動的に生成されるわけではありません。 自分のBlogを特に最近の話題について書くというのはなかなか難しくてこれは断念したわけです。 しかし IoT に関しての回答を載せておきますが、一切手を加えていませんのでまあこういう回答が出てくるということです。

私は人工知能の次の大きなステップは自意識を持つかどうかということだと思っていましたが、この GPT との一連のやりとりを見ていると人間の意識とは一体なんだという疑問に突き当たります。 特に先ほど示した感情をインプリメントした会話のやり取りは全く人間と同じで、こちらが逆に感情移入してしまって、ある意味では非常に危険なことになるんではないでしょうか。

この他にはプログラムのコーディングをやってくれるとか、バグを見つけてくれるとか、はたまたややこしいエクセルの関数を教えてくれるとか、文章の校正もやってくれるみたいですので、一度この私の音声認識した文章を校正してもらおうと思います。 本欄は、音声認識》》GPTで校正》》手で修正 と言う手順で作ってみました。 GPTの校正で感じたのは、やはり日本語は全体としては理解していないので、意味の通らない音声認識の誤認識や重複発言まではは修正できませんでした。

質問です。 あなたには自意識はありますか?
私は人工知能の一種であり、自我や自意識は持ちません。私はプログラムによって動作するコンピューター・プログラムであり、人工知能の開発者が私に与えた情報を元に、人間のようなタスクを自動化することができます。ただし、私は言語処理や情報処理に関しては人間以上の精度やスピードで処理が可能です。

 

以下はBlogのネタにしようとした文章。 手は加えていません。
最近のIT分野の話題についてBlog風にまとめてください
以下は、Blog風の文章で最近のIT分野の話題についてまとめた例です。
最近のIT分野では、注目すべき話題が数多く報じられています。その中でも、人工知能やブロックチェーンなど、革新的な技術が続々と登場しています。
まずは人工知能です。AIの進化に伴い、様々な分野で活用されるようになってきました。例えば、医療分野では、病気の診断や治療方針の決定にAIが活用されるケースが増えています。また、自動運転技術の進化により、AIが車の運転を制御することも現実のものとなっています。
次にブロックチェーンです。これは分散型台帳技術の一種であり、改ざんが困難で、かつ透明性が高いという特徴があります。このため、金融業界や製造業など、様々な分野で利用されています。例えば、金融業界では、仮想通貨の取引にブロックチェーンが利用されています。
また、最近では仮想現実(VR)や拡張現実(AR)技術の進化にも注目が集まっています。これらの技術を利用することで、新しい体験や情報の提供が可能になります。例えば、VRを活用したバーチャル旅行や、ARを使った店舗内案内システムなどが、実用化されています。
最後に、セキュリティ分野も注目すべき話題の一つです。近年、サイバー攻撃が増加しており、個人情報の流出や企業の被害が相次いでいます。そのため、セキュリティ対策の重要性が高まっており、AIを活用したセキュリティ技術が開発されています。
以上、最近のIT分野で注目すべき話題をいくつか挙げてみました。今後も、テクノロジーの進化が続くことで、私たちの生活や社会に様々な影響を与えていくことが予想されます.


今月の読み物はこれはもちろん「安倍晋三 回顧録」単行本 2023/2/8 安倍晋三著, 橋本五郎, 尾山宏, 北村滋 (監修) Kindle版 ¥1,900 単行本 ¥1,980

現職を退いて、すぐにこのインタビューを始めて昨年の1月に出来上がったらしいのですが、流石に実名や裏話がどんどん出てきているので、本人が躊躇してお蔵入りになっていたの、夏に昭恵さんが OK を出して出版に至ったということです。

確かにこれは躊躇するわなと思いました。 いろんな人の名前が巻末に人名リストが延々と続くぐらい出てきます。 また本人の意見なので正しいかどうか別にして、それそれに対しての印象とか自分の政策の正当性とかがどんどん出てきます。 また失敗も書かれています。

やはり都合の悪い部分の段落が非常に短くなっています。 全体として橋本橋本さんがインタビューをやってると思うのですが、橋本さんと安部さんの会話が目の前でに聞こえてくるようで読むのを止められませんでした。 いずれにしても本人の話なのでそれが間違ってるか正しいのは、別の問題だと思います。 橋本五郎さんも結構突っ込んだ質問をしている感じで、都合の悪いところは後でカットしたように見えます。

いずれにしても現職時代が長かったせいでしょうが、現職から時間をおかずに書かれたインタビュー回顧録としては非常に興味深いと思います。 トランプ政権のボルトン回顧録が非常に短い間に出されましたが、これもそれと似たような感じで生々しい感じがします。 それと巻末に国葬儀の弔辞が野田明彦、麻生太郎、菅義偉と掲載されていますが、これももう一度読んでみるとなかなか興味深く、それぞれの思いが込められていてなかなかのものです。


 

今月のひとこと 2023年2月号

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今月のひとこと 2023年2月号


コロナもやっと収まりつつあるみたいです。 、中国国民のほとんどがコロナ感染したので集団免疫ができたのか、心配された中国での感染爆発は思ったほどではなかったようです。 他の民主主義国での自然免疫獲得が全て失敗したのですが、さすがに強権国家では自然免疫は達成できるようです。思ったほど新たな変異種も出てこなかったようで安心です。

中国が多少へこむのを期待するのが半分、中国に立ち直ってもらわないと世界経済が持たないと言うのが半分の複雑な気分だったのでは無かったでしょうか? 自然免疫が切れた頃に、また感染が蔓延するのではないかと心配です。 日本では5類にしようという話にもなっていますが、毎年インフルエンザは結構流行しているので、今後はインフルエンザとコロナとの2種類のワクチン接種を毎年するようになるのでは無いかと思っています。

最近またテスラが非常に話題を集めています。 自動車の値段を上げたかと思えば、今度は大幅に下げたりして中国では大騒動になってるみたいですが、日本でも高い時に買った人は不満に思ってると思います。 いずれにしてもテスラというのは EV自動車 としての品質や性能の面と、それ以外のエンターテイメントを含む新しいコンセプトの乗り物と言う二面があると思います。

EV自動車というのは基本的に従来のガソリン車と同じ自動車あって、私は乗ったことが無いのですが、色々噂を聞いていると、自動車としての出来はイマイチだと思います。 外装も昔のアメ車と揶揄されていた品質らしいですし、内装も値段の割に貧弱で、所々汚れていることもあるそうです。 基本的に店舗がないのでメンテナンスがあまりが行き届かなくて出張修理に来るということらしいですが、これがなかなか予約が取れず料金も高いと言う事らしいです。

自動車としてそのものの作りとしては、例のギガキャストで車台をエイやとダイキャストで作ってしまうらしいです。確かに車自体はがっしりして車体の剛性は上がるとは思いますが、乗り心地の面では多少車体がよじれてショックをいなすほうが良いのではないかと思います。 それと基本的に修理ができない、もしくは非常に高くつくということがあるらしく、高額な修理では新車を買った方が良いと言う話もあります。 しかしボルボが中国資本のせいか、採用したとの話もあります。

通常の自動車と見た場合には、どこまでレベルが高いのか低いのか、よく分かりませんが、新しいコンセプトの自動車としてはなかなか面白くて、全てがタブレットで操作出来ることがあって、車自体のバージョンアップも可能で、オプションの追加も通信でできるということです。

そもそもハードウェアと言う製品づくりの観点では、一度製造してしまうと、それがすべてでその後に発生するのは不具合だけであって不具合は治さないといけない事になって、自動車だとリコールと言うことになります。 テスラの場合は、すべてが発展途上で常に新しい機能が追加され、システムとの考えと似ていると思いますが、問題は自動車は非常に危険で、ちょっと間違えると人命に関わるというものであることを、忘れてはいけないとと思います。

失敗したらやり直したら良いというのはイーロンマスクの基本コンセプトみたいですが、これは私が10年ぐらい前に中国の現地工場へ行った時に言われた事と同じです。 この時に日本はゼロデフェクトで不良品ゼロを目指していました。 中国の工場では、何か問題があれば取り替えるか、やり直してたら良いと言う事で、その違いにショックを受けました。 これと同じことをテスラは自動車でやろうとしてるのですが、自動車は人命に関わるものなので、そこは同じに考えるわけにいかないと思います。

何年か前のテスラの自動運転のビデオがやらせだ、という話が出ていますが、何年か前では当然これはシナリオに沿ったコマーシャルフィルムだと、私は思っていました。 ビデオを見ていると、フりーウエイ280から東の方に曲がってテスラ本社の玄関で降りて、駐車場までは自動車が自走していくというようなシナリオですが、これが何年か前に実現していれば革命的です。 現実にはレベル2の自動運転も怪しいと言う事です。

テスラの自動運転は 「フル・セルフ・ドライビング」 と言っているようですが、実際にはレベル2の自動運転です。自動駐車の比較デモを見たのですが、これすら他の競合自動車に比べても貧弱で、まともに駐車出来ませんでした。 自動ハンドルも手を添えていないと駄目なのですが、これのセンシングがトルク方式になっているので常にハンドルに力を掛けていないと駄目で疲れます。 他の自動車メーカーは、だいたい静電方式にあるので触っているだけで良いのです。

トルクを掛けていると車のハンドルは反対側に修正しようとしますので、適当な重さの重りをぶら下げると、直進で釣り合うわけです。 その適当な重さの重りは、ちゃんと Amazon で売っていました。 これは先日死亡事故を起こした時に、そのドライバーが重りを使っていたという記事があったので、それで探してみるとちゃんと売っていました。 静電式の場合は濡れタオルをかけておけばいいとかいう話がありますが。

いずれにしてもテスラの宣伝と裏腹に実際の自動運転性能は低レベルだと思います。 少なくとも日本においてはカーナビのルート案内すら非常に酷いそうで、テスラユーザーは、カーナビはスマホを使っているそうです。 一般的に国産でも特に輸入車のカーナビのルート案内は非常に怪しく、とんでもない所を目指したり、同じルートをぐるぐる回るような経験はしたことがあります。 テスラはそれに輪をかけてダメみたいです。少なくともカーナビのルート案内をちゃんと出来ないのに、何故レベル3とかレベル4が出来るのか、これは不思議でしょうがないです。 だからテスラ車の自動運転に関しては良いイメージが先行しすぎていると思いますし、今のままでは自動運転は夢のまた夢になりそうです。

イーロンマスクは生産出荷した全車自動車からデータを集めて、あと何億km ものを学習をすれば、うまくいくというのがと言ってるみたいですが、そういうことでうまく行くのか信じられません。信号を一つとってもカメラだけのセンシングは難しくて、特に前に車がいるときは見えないわけですから、それをどう判断するかと言うのは、単にカメラで信号を認識したら良いというものではないと思います。 人間は何億 km も走らなくても、延々と学習しなくても、ちゃんと運転できるわけですから、単なるディープラーニングの学習だけの問題ではなのでは無いかと思います。

人工知能の話で最近話題を集めているのは ChatGPT です。 従来の検索にとって代わると、Googleが危機感を露わにしたことで話題を集めました。 基本的に英語なのですが日本語バージョンもあって、日本語は時々エラーになってしまうらしいのですが、英語の場合は完璧に通常の会話ができるようです。 おまけにソフトウェアのコーディングもできるらしいので、コンピューターウイルスを作り出すことも可能である事が問題になっています。

通常の検索より一段も二段も上なのですが、いずれにしても知性があるわけではなく単なる情報をネットでくるということだけなのです。 学問と言われている世界では、文献を読むことが重要な仕事ですので人間が文献を探して読み込むことと、AI が文献をネットで探してくるのと、どう違うのかと言われると難しい点があります。 日本語でやってみたら、応答に少し時間はかかりましたが、うまく行きました(写真)。

いつも思うのですが日常会話でも、そんなに複雑な会話をしていないので、適当に返事を返すと会話が成り立っているような気がします。 以前に本欄でも紹介しましたが、30年ぐらい前にパソコンが流行りだした頃に「人工無能」というフリーソフトがあって、何か話しかけると適当にでたらめな答えを返してくるのですが、意外と会話が成り立ってるような感じがして、非常によく覚えています。 だから今の AI に関しては、それとは全く違うと思いますが、専門的になればなるほど文献を読み漁ることとどう違うのかというのが、常に疑問に思います。 検索したら、現在でも立派に人工無能は生きていたのですね(写真)。 少し進歩していました!!

人間の知性というのは一体何なのかという根源的な問題を突き詰められるのではないかと思います。 ゲーデルの不完全性定理みたいに、今の論理学の中では知性があるのかないのかの判断はできないのかもしれないです。 もう一段上のメタ論理がないと判断ができないのかもしれないです。

今月の読み物は、志向を変えて、「平安京の下級官人」講談社現代新書 2022/1/19 倉本 一宏 著 Kindle版 (電子書籍)¥979 新書¥1,034

この時代の文献がこんなに沢山あるとはビックリしました。 当時生活した人々が生き生きと描かれていて親近感が出ます。 古文書の記述が延々とあるのですが、ところどころ筆者のコメントと言うか印象が入っているので救われます。 テーマ毎に分かれているのも読みやすい。 人の名前が頭に入らないのが辛いです。 あまりゆっくり読むと挫折します。

平安のお役人もつらかった?
古記録から浮かび上がる庶民たちの人生!
五位以上の貴族と六位以下の下級官人たちの埋めがたい格差、下人同士の闘乱、平安京を彩る諸芸の人びと。
平和で優雅な時代の苛酷な日常を描き出す一冊。

・上級貴族の邸第は一町四方、下級官人は四分の一町四方が標準
・下級官人は、家に築地塀を築いたり、檜皮葺にすることは禁止
・親が下級官人であれば、出世は事実上閉ざされていた
・任官を切々と訴える書家の申文
・官符を偽作した七十六歳の涙
・清少納言の兄の殺害事件
・道長邸で盗まれた二千両
・下級官人たちの抗議の訴え
・疫病に襲われた平安京の感染対策
・鴨川洪水の被害
・死穢は三十日の忌み


 

今月のひとこと 2023年元旦号

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今月のひとこと 2023年元旦号

新年、明けましておめでとうございます。 今年は昨年末からいろいろあって、投稿が遅れてしまいました。    令和5年は以前の生活には完全には戻らないものの、多少は平穏な時期になるんではないかと密かに期待しています。

過去あれだけの金融緩和をして無事に終わるわけはないと思っていましたが、その影響があまり出てこなかったのは不思議ですが、やっと今頃になってその影響が出て来ました。 凄まじい量のお金が世の中に出回っているので金融緩和を始めた頃はこれだけのお金が出ていったら、単なるインフレではないにしてもいろんな想定外の影響が出てくるのではないかと思っていましたが、追い打ちをかけたのがロシアのウクライナ侵攻で、一気にインフレ傾向が強まりました。

おそらく春先には何らかの方向が見えてくるのではないかと思いますが、この21世紀になって第二次世界対戦のような火砲をメインにした消耗戦がこれだけ展開されるというのは夢にも思わず、第二次世界対戦の映像を見ても、あまり変わらないというのが非常にショッキングです。

中国も北朝鮮も軍備を増強しており、日本はロシア含めて専制主義4カ国に囲まれている国でしかも、少子化をはじめ、政府の債務残高も GDP の200%を超えている、世界でも例を見ない状況ですのでもう少し危機感を持つ必要があるでしょう。 世界的なインフレ傾向と、それに反して日本の出遅れが逆に気になるところですが、日本のインフレ傾向も徐々に強まりいくと思います。

岸田政権も重大政策を遂行していて、防衛政策も歴史上の大転換をしていると思います。 国防については真剣な議論をして、国民全体が国を支えると言う観点が必要で、全国民が少しづつでも負担する増税も当然だと思いますが、大きな目標に比べて、増税はしないと言う低レベルの議論になってしまっています。

少子化とインフレで更には政府債務の増大で実態としての国家が縮小していけば、国防も意味がなくなって来ます。政権も大転換を唱えているのですがもっと評価されて良いと思うのですが、どうもやり方が下手で、根回し無しでどんどん進めるので不協和音が発生し、結果的にその評価が落ちているんではないかと思います。

菅総理に菅官房長官が必要だと言われたことがありますが、岸田政権にも菅房長官がいれば、もう少しスムーズに実行でき、評価も上がったのではないかと思います。要するに官邸の力が安倍・菅政権に比べると非常に弱まっていて、グリップが効いていないんではないかと思います。

コロナも少しマシになってきたと思ったら、寒くなって今度はインフルエンザとのダブル流行になってしまったようです。 私も初めてインフルエンザのワクチンを接種しました。 年末からコロナの感染者も年末からじわじわ上がってきており、特に隣の中国では感染の大爆発が起きていて中国からの感染も心配されます。 さらに何億人という感染が同時に起きているのでウイルスの変異が非常に心配になるところです。 感染の強いさらに毒性の強いウイルスがたまたま現れると、これが非常に大変なことになると思います。

いずれにしても従来の感染源も、ほとんど中国発祥です、SarsにしてもMarsにしても中国発生で、このコロナが治まったとしても、更に将来中国発祥の新たなウイルスが発生する可能性が大いにあります。 中国が通常の国家であれば良いのですが、隠ぺい体質があるので。被害がますます大きくなっていきます。 完全押さえ込みが不可能であるというのも中国は思い知ったと思うのですが、今後また将来何年か経って新たなパンデミックが生じたときにどうなるか心配です。

おそらく中国も春先には春節の大流行が終わって、これだけ感染すると自然免疫ができると思うのですが、何とか落ち着くのではないかと思います。 その時点で日本もとりあえず一度は小康状態になるのではないかと思っておりますが、その後の夏の流行はどうなるのでしょう。 いずれにしてもこう言うパンデミックが常に何年かおき少なくとも何年かおきには常にあるということを考慮に入れて生活しないといけないと言うのが昨年の大きな教訓であったと思います。

昨年の科学分野の10大ニュースを調べてみました。サイエンス誌が発表していて、その中のトップがやはりジェームズウェッブ宇宙望遠鏡でありました。 これを稼働を始めた直後に隕石が衝突して破損したのですが、幸いにもその破損の程度が低かったので、なんとか影響の少ないように稼働させているようです。 他のニュースは細かいマニアックなものですが、やはりウイルス関係のニュースが多いと思います。 次点となった九つの業績は以下の通りです。

▽これまでの約5000倍もの大きさを持つ巨大バクテリアの発見
▽多年生イネの品種の開発
▽中世の黒死病が欧州人の遺伝子を変えたことについての新たな洞察
▽永久凍土層に保存された環境DNAから復元された200万年前のグリーンランドの生態系
▽RS(呼吸器合胞体)ウイルスワクチンの開発の進展
▽小惑星に宇宙機を衝突させて軌道を変更させるNASAの実験ミッション「DART」
▽米史上最大の気候変動対策を盛り込んだ「インフレ抑制法」の成立
▽画像生成などクリエーティブな人工知能(AI)の急速な発展
▽多発性硬化症を引き起こす可能性のあるウイルスの同定

さて我が家では昨年に導入した Alexa が孫達の格好の遊び相手になっております。最近生まれた子供達は生まれた時からSiriとか Alexa とか一緒に過ごしてるので、何のためらいもなく会話をしています。 さらに Alexa は会話の設定が非常に洗練されていて多少の問いかけにもちゃんと筋道立って回答をするようです。

テレビにも連動させてたのでテレビのオンオフも音声だけでできるようになりました。以前はこんなものあまり意味がなくて面倒なだけだと思ってましたが、手が塞がってる時やリモコンが手元にない時には非常に便利だと思います。 テレビリモコンは汎用設定にしたのですが地デジも BS もチャンネルも皆ちゃんと動きます。 特にリモコンの信号が複雑で対応できない日立のエアコンはプログラムリモコンでも対応できないもの多いのですが Alexa に接続したリモコンはきちんと対応してくれました。

久々の今月の読み物は、国防政策の変更のテーマを取り上げたので、その関連の読み物として「国商」を取り上げました。

「国商 最後のフィクサー葛西敬之」 単行本 2022/12/14 森 功 著 Kindle版 (電子書籍) ¥1,815 単行本 ¥1,980

主役のJR改革3人組の一人の葛西敬之は以前から興味のある人だったので読んでみました。 奇しくも安倍総理の死去1か月前に死去と言うドラマティックな人生で、案の定と言うか当然と言うか、伊藤忠の瀬島龍三と親密であったし、安倍・菅政権の人事まで介入したとのことで、リニア新幹線は、元から少し無理があると思っていましたが、その内情を知ることが出来ました。 読み物としてはあまり面白くないですが、政界の裏側を理解するのに役に立ちました。 以前から何となく腑に落ちなかった話もある程度理解が出来ました。


 

今月のひとこと 2022年12月号

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今月のひとこと 2022年12月2日号

コロナも第8波が来ると言われていたのですが、最近では感染が少し鈍ってきているようです。 他方でインフルエンザが流行るということで、どちらにしても感染対策を行っていないといけない思います。 たまたま行った病院では、診察時間の間に行って、そのままインフルエンザ予防接種が出来て、高齢者ならこれが無料だそうです。 、コロナが第5類になると有料になるという話もありましたが、この辺の仕組みはイマイチよくわかりませんが、いずれにしてもコロナであろうがインフルエンザであろうが感染しないように従来通り気をつけないといけないと思います。

最近は経済状況も混沌として来ているようです。 アメリカの利上げスピードがあまりにも速かったので、それが少し緩んだだけでアメリカの株価は上昇し、日本もそれにつられて多少は良くなってるんではないかと思います。 しかし中国のゼロコロナ政策により中国の経済がガタ落ちになっていて、ごく最近の情報によるとコロナによる都市封鎖が厳しすぎるということで、デモが頻発して、サスガの習近平政権も少し封鎖の程度を下げるようです。

いずれにしても中国はゼロコロナ政策を取るので、中国経済状況というのはあまり良くならないのではないかと思います。 アメリカの中国デカップリングと中国の経済成鈍化というのは、大きく考えると同じ良い方向ではないかと思います。 従来のまま中国がどんどん経済成長していくと、世界全体が歪な格好になってしまうので、良い調整だと思っています。 日本としてはこのチャンスに中国以外のサプライチェーンを構築して、全方位的な政策を取らないといけないんだと思います。

先日 Amazon とか Twitter とか Facebook での大規模な人員削減がありましたが、アメリカでは従来から景気の良い時でも人員削減はドンドンやっていたので、人員削減そのものは、そんなに珍しいものではありませんが Twitter などは全従業員が1/3になってしまったというような極端な人員整理が行われたのは珍しいことです。

ここで話題になったのが各社の給料で平均値で2000万円とか3000万円とかはたまた5000万円とかの高給にになっていると言うニュースです。 これは恐らくソフトウェア技術者のかなりレベルの高い所の平均だと思いますが、一般の事務をやっているような従業員はもっと安い給与だとは思います。

それにしても極めて高く、日本の特に大企業ではこう言う給与体系は全く考えられません。 私が以前担当していた会社では、売上ではなくて営業利益粗利に対する成果報酬を自動的にコンピューターで単純計算して、そのまま給料に反映するシステムを作っていたのですが、 高いときは社長の給料を超えてしまうということで、私は全く問題ないと思ったのですが、私の後任の大企業出身社長の給料より高いのは、けしからんということでこのこの仕組みをあっという間に無くしてしまいました。

こういうことが日本中で起きていて日本の給料上がらないし、良い人は育たないし、日本の経済も疲弊していくんだと実感しました。 ただこう言う処遇の実行は、なかなか難しいので、私個人の判断が入らないように計算方法も公開にして完全自動計算にしました。担当する案件によって粗利水準は変化するので、どういう案件を担当させるかというのには判断が入ってくるとは思います。 しかしこれはガバナンスの問題だと思います。

以前から怪しいと言われていた暗号資産ですが、大手暗号資産業者が破綻しました。 ドンドン金融緩和して、金余りが蔓延していて、そのお金の行き場所だったと思いますが、それも何百兆円と集まってるので、これが急に生まれたり無くなったりするというのはあまり良い話ではありません。

中国の不動産業界も非常に怪しいことになっているので、こちらでも似たような話で大きなお金が消滅すると思います。 ただ中国の場合は国内限定に近いので、そんなに大きな影響はないと思いますが、既に中国の経済成長がかなり落ちてきているので、逆に言うとじわじわソフトランディング出来てるんではないかと感じます。

ITの話題ですが前回の本欄で Amazon Echo 5 が自動で設定されたということを報告しましたが、Google・Apple・Amazonらが参加する Connectivity Standards Alliance(CSA)がスマートホームの新規格「Matter」を発表していて、これの前段階のようです。 これまではスマートホームの通信プロトコルがメーカーによって異なるケースが多くありましたが、MatterによってさまざまなメーカーとIoTプラットフォーム間の相互運用が可能となり、デバイスを簡単に設定・制御できるようになるとのこと。またネット接続がダウンした状態での利用も可能になるとのことです。

Amazonのセールになっていた、TVやエアコンのような赤外線リモコンを疑似したIoT機器をポチりました。これも自動で設定できるという触れ込みだったのですが、残念ながら対応している Amazon Echo 5 第2世代はうまく動かずにシステムダウンしてしまいました。 結局手動で設定しましたが最初のややこしいやり取りは Bluetooth でやるらしくて設定自体はWifiパスワードを入れるだけで簡単でした。 通常のものはセールでも4000円とか5000円もしますが、これは2000円以下で、少し怪しいと思いましたが、試しに買ってみましたが、意外にうまく動きました。 形状も小さいく 電源もUSB 直挿しなのでACアダプタも不要でスッキリします。

制御のための赤外線も小型の割には結構強力で遠距離まで届くみたいです。 当然陰に隠れても反射で届くということになります。 びっくりしたのは、だいたい制御しにくい日立のエアコンがちゃんとコントロールできたことで、日立の赤外線コントローラのコードは特殊で長いので、普通は制御できないのが多いのですが、この端末はちゃんと動作されられました。 アレクサとの連携もOKで、TVやエアコンを音声でONOFF出来ます。 もちろん自宅外からでも制御可能です。

その後たまたまAmazonサーフィンしていて見つけた、これも Amazon のセールだったんですが加湿器をポチりました。 これは4000円弱だったのですがWi-fi で繋がり、湿度センサーを備えていて、自動で超音波蒸気を出したり止めたりする事が出来る。 あとはタイマーを備えているので必要な時に加湿器をオンできます。 それとタンク容量が6 L ぐらいの大きな容量があります。 1リッターぐらいだと一晩でなくなりますが、これだけあるとしばらくは持ちます。 おまけに水をタンク上面から入れるので、イチイチタンクを外して水を入れて、ひっくり返すということもいらないので、これは値段と比べても非常に気に入ってます中国中華製にしては仕上がりも良いです。

最近は衛星の打ち上げが盛んで特にイーロンマスクがやっているスターリンクは何万台もの衛星を打ち上げるということです。 他社では BlueWalker 3 という試験衛星が打ち上げられて、大きな太陽パネルとアンテナアレイを展開して、天体観測の邪魔になる光害と話題になっています。 これでスマホと直接通信が出来るようになります。 夜には飛行機は結構飛んでいるので、それに比べるとまだマシだと思うのですが、クレームが付いているようです。

いずれにしても地球の周り特に低軌道で携帯電波が届くような所にではたくさんの衛星が打ち上げられると思います。 低軌道でないと携帯と直接やり取りできずに、低軌道は空気があまり薄くないので寿命が短いことになってしまいますが、打ち上げコストがどんどん下がってるので、どんどん打ち上げることが出来るようになったと言う事です。


 

今月のひとこと 2022年11月号

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今月のひとこと 2022年11月3日号


先日、日経新聞を眺めていると「キーエンスが最高益」という文字が目に入りました。上海封鎖の影響が和らいだので4月から9月の利益が最大になったということで、以前から大したものだと思ってるのですが、こういうファブレスの会社で利益を50%も出すというのは素晴らしいことだと思います。

この記事によるとこの結果は「精緻な社員評価」でやって成果と行動をきちんと評価するということをやっているようです。 これと似たようなことをやろうと思って仕入れと売上の差の粗利に自動的に比例する給与システムを作ったことがありますが、最初に担当するテーマによって、不公平が出てくるわけですが、この不公平をどうやって解消するかというのはポイントで、この記事によっても公平性を重視と書いてます。

しかし、これはなかなか難しく、管理と言うかガバナンスがよほど強力でないと出来ないと思います。 私の場合は、非常に大きな利益が見込まれそうな案件い対しては、その分担を決め、場合によっては複数人数で分担する、という事をやっていました。 これが結構難しい。 この辺をちゃんと突き詰めていくとキーエンスにになるのでしょうが、これには管理職も担当者もどちらもレベルが非常に高くないと駄目だと思います。 しかし今までこれをずっとキープしているキーエンスと言うのはサスガにたいしたものだと思います。

これと対をなすと言うか別のやり方としては、稲盛さんのアメーバがあります。 これもなかなか興味深いやり方だと思いますが、両方やることも不可能ではないでしょう。 いずれにしても小集団でやるってと言うのは良いと思いますが、そこのリーダーがよほどしっかりしてないと。その小集団がうまく回らないと思います。 現実には街の食べ物関係の店というのは、典型的な小集団だと思いますが、そこの店長がアルバイトだったりするので、なかなかうまくいかないんじゃないかなと思います。 上手く回ってる店は非常に良く行っていると思います。 この辺と稲盛流アメーバがどう絡むのかこれ調べてみたら面白いんじゃないかと思っています。 誰かが既にやっていそうですが。

これと対極にあるといっても良いところにあるのが日本電産の永守流だと思います。 ずっと右肩上がりの成長を遂げてきて利益も売り上げも伸びてるというのが自慢でしたが、少し前からもだんだん右肩下がりになってきて、最近は後継者問題で揉めています。後継者となった人も大変だと思いますが、一度後継者として認めたら多少の事には目をつぶって引退すべきだと思いますが、永守さんにはそれが出来なかったと言うことでしょう。

永守流は永守さんにしかできないので稲盛さんみたいに稲盛塾で広げていくということはなかなかできないのでしょう。 稲盛さんは本人も得度していまいたが、最後は何か宗教家みたいになっていきましたが、長期的に見るとああいうことは非常に重要なんであろうと思います。 中国では非常に人気が高いのは中国にはそういう精神的なことはあまり重視しない傾向にあるせいだと思います。

永守さんも著書で書いているようですが、若いころに立石一真さんに支援してもらったので、いつも持ち上げていますが、一真さんが社員を前にして、一日中同じことを繰り返し言ってたとあります。 この辺は稲盛さんに通じるところがあるのでしょう。

永守さんは大学経営にまで手を出していますが、日本電産がまだあまり知られていない時に一度お話を聞いた時に、日本電産というのは誰も知らない、特に就職の時に親に聞かれて日本電産と答えたら取り合ってくれなかったという話を聞いたことがあったらしくて、その時から社会的な影響力に気が付いたらしいです。 京都の北のほうで講演をされた時に「天橋立大学」という架空の大学名を出されて、誰も知らない大学には誰も来ない、日本電産同じと力説されていましたが、その流れが今の京都先端科学大学に至ったのではないかと想像しています。

最近は物価の上昇特に食料品の上昇が激しいです。これをもってインフレがやってきたという論調がありますが、本当かなっていう懐疑的な面もあって、一部の物価はものすごく上がってるのですが、他はそんなに上がってるとは言えず、黒田日銀総裁によると全部均しても2%超えるか超えないかではないかと。 それで金融緩和を継続するんだという言い方です。

しかし、これで賃上げはどうなるかとだということだ思います。 どちらにしても日本の経営者はもっとしっかりして欲しいと思います。 特にトップである日経連は、実際に動ける訳ではいとは言え、もう少しちゃんと言葉を発するべきでしょう。 私が新人だった頃には、経団連が日本の将来を考えるとある程度の賃上げをしないといかんと言うようことも堂々と言っていましたが、今はそういうことあまり聞こえてきません。

経営者はみんな臆病になってしまって、内部留保を貯め込むだけになっています。 社会保険もどんどん上がっているので人件費経費が上がるので、その気持ちも分からないではないですが、もう少し積極的になってもいいんでいいんではないか、賃上げの数パーセントぐらいは内部留保で負担できるはずなので、もし担保できない状況になったら日本全体が沈没すると言う事なので、その会社がどころの話ではないと気が付いて欲しい。 かつては財界総理と言われた経団連も出身企業の顔色を伺うのでなく積極的に発信してほしい。

まだ日本商工会議所の方が積極的な発言が多いような印象があります。いずれにしてももうすでに金融緩和はやり尽くし、財政出動も国債発行に限界があり、国の経常収支も貿易赤字で減少に転じるんではないかということになり、世界最大と言われている日本の国の対外保有資産がマイナスということになったら、これは日本が完全に終わってしまうということになります。 もう MMTどころではなくなり国債発行も何もできずに本当に国家破綻するんではないかと思います。

国債だけなら個人の預貯金を全部吐き出せばチャラにはなりますが、あまり意味はないし、それより対外資産の減少が気になります。 特に今は円安ですから海外でドルで持ってる資産は日本に持って帰ると価値が大幅に出ますので、これをうまく使って国内投資をどんどんやるということだと思います。 動けない年寄りの経営者を若い人に変えて元気をつけて、立ち止まるのでは無く、思い込みでもなんでも先に進んでみることが大切でしょう。

若いベンチャー経営者は何も知らずに、突然やってて、基本知識がないので無茶苦茶をやってしまって、お金があるからと言ってタワマンを買ったり超高級車を乗り回すみたいなことを、少なくとも以前はそういうことがたくさんありました。 もう少しそこは勉強してちゃんとした投資をやってほしいと思います。 私も学生時代にはベンチャーを夢見た一人ですが、その頃に比べて今のベンチャーへのエンジェル投資自体は厳しいと言いながら当時に比べると格段に良くなっていますので、これで何もできないというのはおかしい話で、歳を取ってくると生物的な寿命の限界が来ますので、あまりリスクを見込むか難しいんですか、若い人は生物学的なリスクはないので経営リスクをどんどん取ってほしいと思います。 その中からもっと素晴らしいビジネスが出てくると思っています。

暗号資産関係の株価指数がどんどん下がってるみたいです。 ただ一番最初にスタートしたビットコインは、まだ300ドルくらいあるみたいですが、他の特に最近出てきた NTF なんかは眉唾だと思ってましたが、最近は1/10になったとかの話が多いです。

コンピューターで作った絵画(らしいもの)に対して、それを電子的に認証してコピーできないようにするということだったのですが、そもそも本当に元になる絵画(らしいもの)が美術的価値を持つのかは疑問だと思います。 最近どこかの地方自治体がアンディ・ウォーホルの箱を5つか6つを3億円で買ったというのが話題になってますが、あれとまあなんとなく似てるような気がします。

ウォーホルのマリリンモンローでもキャンベルの缶であろうが、あれがそんなに価値を持つとは私はあまり思えないです。 見てて面白いと思うが、そこまでの価値があるとは思わないんですが、これをどう思うか、それを NTF で裏付けしようということですが、現時点ではあまりうまくいってなくて、ちょっと景気が悪くなると一気に価格が下落するというのはそういうことを示してるのではないでしょうか。 また暗号資産が、結局は電力を爆食いするという環境問題に対して逆行してるという、何か皮肉なことになっていて、そういう点でも疑問符が付いてしまいます。

Amazon のタイムセールで安く手に入ったので、いわゆるスマートスピーカー Amazon Echo を買ってみましたが、結果的にはなかなかよく出来てると思いました。 外観もファブリックを使ってプラスチックそのままでもないし、画面は普通のスマホを横にしたものですので、見慣れている形だと思います。

問題の操作はほとんど音声で、スマホのアプリからも操作は出来るみたいですが、この音声操作が意外に良くてきています。 Alexa と言えば反応するのですがかなり遠くで言っても受けてくれます。 以前はこんなものは単におもちゃで、大したものではないと思っていましたが、意外と何かmpがをしながら操作したい時にはなかなか便利です。

おまけに例えば音楽を聴きたい時でも、単に音楽といえば以前の音楽の続きを流してくれるのですが、ジャズとかクールジャズとか指定すれば、ちゃんとそれをかけてくれます。音楽サービスを複数契約してると、その中から最適なのを引っ張ってくれるということになりますので、バックグラウンドミュージック的に聞くには非常に良いのではないかなと思ってます。

もともとバックグランドミュージックで使えないかということで試しに買ってみたのですが意外と使えるように思います。 ただ欠点はここまでできるのであればという欲が出てくるのですがスマートハウスみたいなリモートのコンセントを使って連携して動かすことができるのですが、この連携がイマイチまだ未完成と言うか、できていません。 他の IOT機器だと、この辺の作り込みが、もう少し出来ていて、何らかのイベントがあればそれに関連して複数動作が連続して出来る、というのがあるんです。 電気つけてと言うとリモートコンセントをオンにするぐらいが関の山だと思いますが、もう少し進歩すると期待しています。

それにしても音声認識は凄いですね。 以前に本欄で触れたことがあると思いますが現役の頃に5年ほどをプロジェクトとして取り組んだのですが、全くうまくいきませんでした。 マイクをちょっと変えたり、話し方を変えたりしたら全く認識しなくなりました。 その時に目指したことが完全に実用できてるので、これは驚嘆すべきことだと思います。

アレクサ同士を会話させるのが YouTube でありましたが、どこまで本当に会話してるのか、どこがやらせなのか分かりませんが、それっぽいなと思って見ていると面白いです。

最近話題になったのは人工知能に自意識を持たせることができたというニュースがありました。 これの証明として、いろいろな細い会話を1時間ほどして、これで自意識の証明だと言っているのですが、確かに会話の内容は極めて細い普通の人間でもなかなか対応できないような会話をしてるのですが、これで本当に自意識があって反応しているのか、はたまたテンプレートを使って回答してるのかどうか分かりません。

面白いのは「お前はテンプレートを使ってやってるんではないか」という質問をすると「イヤ、そうではない」という回答が返ってくるというデモンストレーションです。 しかし会話だけで自意識を持ってることの証明というのは意外と難しいと感じました。我々人間自身の会話でも、風呂飯寝るみたいな大した会話はぜずに単に鸚鵡返し返事している場合が多いです。

これの証明した出来てないの論争を見ているとゲーデルの不完全性定理を連想しました。 一つの論理体系の中では、証明できない命題が存在すると言う事ですが、証明するためには上位のメタ論理体系が必要とのことで、これを当てはめると、メタ意識みたいなレベルでやらないと証明にはならないのでしょう。 本当の自意識を持った本当の人工知能がひょっとすると生まれるかも、もしくは生まれているかもしれない現在では、これを証明する方法を確立しておかないといけないのでしょう。

コンピュータはチューチングマシンのころから優れて数学問題だったので、この自意識問題も数学的に決着すべきだと思います。 現場のAIプログラマレベルの論争に本格的な数学概念を入れて議論するともっと面白くなると期待しています。

今月の読み物は、本文が長くなりすぎたので、またお休みです。 本を読む時間がなかったというのが本当ですが、最近本読むよりこういうネット記事を読む時間の方がだんだん多くなってきました。