今月のひとこと2015年4月号





毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。
本家の http://www.masuda.org/ もよろしく

絵や写真をクリックすると、その関連ページが参照できます

アクセスカウンター


2015年4月1日
株価は、年度を超えるとサスガに大幅ダウンしましたが、これでズルズルと行かないのが、アベノミックスのおかげです。 4月1日も前場は落ちましたが、後場は盛り返しています。 アメリカも上がってきましたので、19000円を割ることは無いようで、いつ2万円に到達するかがポイントです。

賃金もなんのかんの言っている内に少しずつ賃上げが浸透して来ているようです。 物価上昇2%は風前の灯火ですが、歳入も大幅に増えて、実体的に景気が上がればそれで良しと言うことでしょう。 しかし、国の債務残高の上昇が止まらず、これに如何に歯止めを掛けるかがポイントになります。 消費増税では限界がありますから、社会保障関連の歳出カットが最大の問題となるでしょう。

中国との関連もいよいよ山場を迎えている感じがしますが、中国共産党の機関紙である人民日報の国際版・環球時報(電子版)は、さまざまなジャンルで世界のトップ10を選出しているサイトを引用して、世界の人びとが選出した「世界でもっとも聡明な国」として日本が第1位になったと報じました。2位は韓国、3位は米国で、中国はトップ10に入らなかった。 最近は、この様な日本を悪く言わない記事が増えたように思います。 ちなみに http://www.omgtoplists.com/ には様々なトップ10が掲載されていますので、ゆっくり見ると面白い事が多いです。

日本が1位になった理由は、「技術、文化、自然のバランスに加え、ガンダムのような戦闘兵器を有しているだけでなく、ハイレベルな宇宙探査技術も兼ね備えているから」だという。 中国人ネットユーザーからさまざまな感想が寄せられていて、「当然の評価だな」、「日本は確かに不思議な国だ。あんなに小さい国で人が少ないのにミラクルを起こす」など、日本が1位であることには多くの中国人が納得のようであった。

「オレは中国が一番賢いと思ったけど」、「中国がランキングに入っていないのはおかしい」、「IQは中国人が一番高いんじゃなかったか?」など、中国人こそ賢いとの主張も少なくない。 さらに、もっとも多く寄せられた意見は「韓国が2位だったこと」についての反論で、「韓国は金でも渡したか?」、「韓国を皮肉っているんだろ」、「明らかに韓国への風刺だ」など違和感があったようだ。

以前から報道されていた「ATD-X 心神」が公開され、7月からの初飛行に向け準備が進んでいます。 ゼロ戦の系譜を継ぐ三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所において開発中で、実際の量産はともかく、俗にF3と言われている開発中の第5世代戦闘機の実験機が完成することになります。 ちなみに写真にリンクを張ったサイトは中国のサイトです。 キチンと伝えている。

国産第1号のF1から、米国との大論争の末、F16の改良版になったF2なので、今回の心神はF3と言われています。 第4世代戦闘機のF35は、アメリカですら自国単独では開発できず、ヨーロッパ・日本との共同開発になっています。 F35はその技術を中国に盗まれ、そのコピー機が「殲(せん)31」として既に初飛行に成功しています。 しかし伝わるところに寄ると、真っ黒い煙を吐きながら飛行し、性能の悪さから武器はほとんど搭載できないとの事です。

共同開発したF2ですら、最終的に1兆円近くの開発費がかかり、F3だとその3倍ぐらいかかるとすると、国の防衛費の半分ぐらいをつぎ込まないと完成しませんし、一機当たりのコストも跳ね上がると思われます。 いずれにしても、共同開発になるとしても、その交渉能力はあげておかないと行けないと思います。

技術の進歩と言う点では、無線通信技術の向上には目を見張るモノがあります。 必要は発明の母とはよく言ったモノで、ビデオデータを扱うようになって、一気にCPUやディスクの容量そして通信、中でも無線通信の技術が大幅に向上しました。 戦争で技術が発展すると言いましたが、今ではIT機器の開発が戦争みたいなもので、逆にここで開発された技術が、戦争に応用される時代になりました。 NTTドコモは、第5世代移動通信方式(5G)の屋外実験で、受信時4.5Gbps以上のデータ通信に成功したと発表しました。東京オリンピックまでに5Gサービスの提供を目指すとのことです。





スウェーデンEricsson社とのと共同開発ですが、屋外に設置された基地局(光張り出し構成)と測定用車両に搭載した移動局装置(携帯電話機に相当)を使って実験。15GHz帯の高周波数帯を用いて、最大受信速度4.58Gbpsのデータ通信に成功しました。 低い準ミリ波帯をつかうので、電波は遮断されやすく、見通しでないと高速は無理でしょうが、いずれにしても無線技術でギガオーダーの通信が出来るのは、夢のようです。 さらにさらに高い周波帯のミリ波で、屋内で5Gの移動通信を行う実験をフィンランドの会社との共同実験も行っています。

今月の読み物は、「イスラム国の野望」 幻冬舎新書 Kindle版 ¥741 新書 ¥842

★★★ 是非読むべし

ジャーナリスト殺人事件で一気に浸透したいわゆるイスラム国はどうやって誕生したのか、そもそもイラク戦争以後はどのような経過になっているか、これを知りたくてこの本を選んでみました。 アジ的にもならずに、淡々とイスラムの特にイラク、イラン、シリア、ヨルダン、トルコなどの地域の歴史的な説明を含めて、解説してあります。 ここでやっとシーア派とスンニ派の区別を付けることが出来るようになりました。 今まではニュースを聞いていても、その区別はほとんど出来ませんでした。 現在ではこの手の本は必読だと思います。

【内容紹介】
パリ「シャルリー・エブド」襲撃事件に続き、
日本人人質事件も勃発。
2015年の世界は、イスラム過激派に振り回される。

2014年6月、イスラム過激派の一組織が「イスラム国」の樹立を宣言。
西欧社会がアラブに押しつけた国家の枠組が突き崩されたことで、
国際社会に大きな衝撃が走った。
数々の残虐な行為が非難されているが、
彼らは単に恐怖政治によって勢力を拡大しているわけではない。
なぜ資金提供者が現れるのか。
なぜ世界中から志願兵の若者が集まるのか。
7世紀ムハンマドの時代を理想と掲げる彼らが目指すものは何なのか。
中東問題の第一人者が複雑な中東情勢を徹底的にわかりやすく解きほぐし、
その正体に迫る。

第1章 イスラム国、急拡大の背景
第2章 イスラム国とは何なのか
第3章 イスラム国出現までの100年史
第4章 イスラム過激派とは何者か
第5章 イスラム国と国際情勢
第6章 イスラム国はいつまでもつか

内容(「BOOK」データベースより)
2014年6月、イスラム過激派の一組織が「イスラム国」の樹立を宣言。西欧社会がアラブに押しつけた国家の枠組が突き崩されたことで、国際社会に大きな衝撃が走った。数々の残虐な行為が非難されている。だがイスラム国は単に恐怖政治によって勢力を拡大しているわけではない。なぜ資金提供者が現れるのか。なぜ世界中から志願兵の若者が集まるのか。7世紀ムハンマドの時代を理想と掲げる集団が目指すものは何なのか。中東問題の第一人者が複雑な中東情勢を徹底的にわかりやすく解きほぐし、その正体に迫る。


今月のひとこと2015年3月号





毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。
本家の http://www.masuda.org/ もよろしく

絵や写真をクリックすると、その関連ページが参照できます

アクセスカウンター


2015年3月1日
株価は堅調で、アッサリと18000円台を超え、2万円を覗う展開となっています。 年度末の3月を控え、チキンレースになる状況ですが、海外勢が買い越している様子なので、どう動くのか予断を許しません。 ギリシャ問題もギリシャの粘り勝ちで、当面の危機は先送りになりました。 ウクライナも膠着状態になって来て、後はアメリカのQE出口戦略と債務上限問題でしょう。

いよいよ春になります。 先頭を切って伊豆の河津桜が満開になったようです。 我が家の河津桜も、昨年は遅かったのですが、今年はタイミングが合って咲きました。 来年はもう少し大きくなって見頃になると思います。

いつも使っているカメラで写真を撮ったら、ゴミが移っているのに気がついて、ネットで調べたら、このカメラはゴミが入りやすいようです。 繰り出し式の鏡胴が出入りするときに一緒にゴミも入り込むようです。 ゴミがセンサーのところにあるので、修理も大変で、結構細かくバラさないと駄目なようで、早々に諦めて、このカメラの後継機種を注文しました。

少しサイズが大きくなって重量も少し増えているようですが、外形的に余り変化は無いようですが、機能的には大きく進化していました。 また液晶画面の保護シートも別途売られていて、同時に買って貼り付けました。 以前から不満だった、カメラ下側からのUSBコネクタは、想定通り、横の蓋のついた、元のHDMIコネクタのところに移動していました。 滅多に使わないHDMIは底面へ。 フラッシュも強制発光がオートモードでは出来なかったのですが、これが出来るようになったし、フラッシュが自動で飛び出ることも無くボタン操作になりました。

一番驚いたのは、Wifiを使ったクラウド機能が大幅に進化したことです。 スマホと同じように有料アプリがダウンロードできて、新しい機能を追加できます。 早速やってみたのは、無料のリモコン。 スマホとアドホックの接続をして、スマホ画面でモニタを確認しながら、シャッターが切れます。 人通りを気にしながらセルフタイマーを使っているのとでは段違いの使い良さです。 ズームもあったら良いなと思っていたら、バージョンアップ後にはズームも可能になりました。 ビデオも可能となっているのですが、何故か現状ではボタンが現れません。

有料アプリでは一定の間隔をあけて撮影した静止画をつなげて、動画のように見せるタイムラプス撮影が1000円ほどでダウンロード出来ました。 他にもいろいろ撮影アプリがあり、思ったよりクラウド化が進行していました。

3月からドコモの第4世代移動通信システム(4G)標準規格である「LTE-Advanced」を使用した「PREMIUM 4G」のサービス開始がアナウンスされたばかりですが、イギリスのサリー大学では4Gの次のモバイル通信システムとなる「5G」技術での通信テストにて1Tbpsという驚異の高速通信に成功したとのこと。 つい最近まで有線通信で 9600bps の通信でその後あれよあれよと54kbpsまで進化したのですが、有線は1Gpsが当たり前になり、広域無線でも100Mbps程度が珍しく無くなりました。

有線の約10分の1と言うのが通信速度の大体の相場でしたが、今回の実験は、その逆で10倍になります。 回線の制約がある地上とは異なり、制約の無い空中では無制限なのでしょう。 しかし、シャノンの定理を思い出して、そのエネルギー密度が心配になります。 この技術のポイントは明確ではありませんが、基本的には、データを無線に載せる変調の技術と、チャンネルを多数使う、要するにどちらも周波数の帯域を広げる技術だと思います。 デジタル多重でも結局高速で多重すると、帯域は増えると思います。

過去の5G技術を使用した通信としては、Samsungが7.5Gbpsでの通信に成功していましたが、今回の技術ではSamsungの130倍以上の高速通信が可能になるようです。 また。このチームでは 5Gサービスをサポートするための新技術を開発中とのことで、モバイル通信におけるブレイクスルーとなるような技術を現在10個以上開発しており、そのうちのひとつが1Tbps超えの高速モバイル通信を可能にした。 1Tbpsという数値は光ファイバーでの通信と同じレベルだが、それがモバイルで可能になる。

テスラーのEVの、パナソニックのパソコン用リチュウム電池を何千個も使った「MODEL S P85+」の評価が高いようです。 第1弾のロードスターは、あまり評判が芳しくなかったのですが、これは良いみたいです。 ダッシュボードには17インチのタブレットが置かれ、GoogleMapでのカーナビも可能で、車の設定も全てこのタブレットで行えるようです。 これに刺激を受けたのか、i3 i8 を次々と出してきたBMWが、今度は クーペの i4 セダンの i5 も開発中との噂が出ているようです。 i5 はトヨタの燃料電池を搭載すると言う噂まであります。 さらには あのポルシェも600馬力の EVを計画しているとの噂もあり、いよいよ電気自動車の時代に突入しそうです。

今月の読み物は、「アメリカ最強の特殊戦闘部隊が「国家の敵」を倒すまで NO EASY DAY」 マーク・オーウェン (著) ケヴィン・マウラー (著) 熊谷 千寿 (翻訳)
Kindle版 ¥1,512 単行本(ソフトカバー) ¥1,836

★★★ 是非読むべし、面白い。

暗殺と言うと非現実的な話だと思いがちですが、実際の担当者は意外に粛々と任務をこなしていると言う感じです。 家庭問題も、良くあるビジネスマンの家庭問題と同じようなもので、先日観た映画の「アメリカンスナイパー」とも共通しています。 アメリカンスナイパーの主人公は、帰国後殺されてしまい、劇的な結末となりましたが、この本の筆者は、そう言うこともなく淡々とすごしているようです。 本のなかでも、このプロジェクトは将来は映画になるはずで、その時の俳優は誰かと言う冗談が話されていると言うことです。

CIAが5年以上の情報収集の結果で、パキスタンに侵入し、最後の場面ではヘリコプターが墜落したのですが、臨機応変に対応して、敵を追い詰めます。 ビンラディンとその息子はほとんど抵抗らしい抵抗をしないで殺されたようです。 この辺りの銃撃戦は、映画で良く出てくるような場面ではなかったかと思います。

いずれにしても、SEALSの実相に迫ることなど、なかなか面白いです。

【内容紹介】
2011年に突如決行された「オサマ・ビンラディン暗殺作戦」。その作戦に加わった米海軍対テロ特殊部隊DEVGRUのチーム・リーダーが、真相をすべて明かした、全米大ベストセラー ついに翻訳版登場!

ビンラディンはどうやって追い詰められたのか?
暗殺作戦に関わった特殊部隊の正体は?
はたしてビンラディン「最期の夜」はどのようなものだったのか?
なぜアメリカは彼の殺害に狂喜乱舞したのか?





今月のひとこと2015年2月号





毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。
本家の http://www.masuda.org/ もよろしく

絵や写真をクリックすると、その関連ページが参照できます

アクセスカウンター

2015年2月3日
年明けから一拍おいてのISILで大波乱でした。 もどかしいが打つ手はなし。 早速、中国からは日本は救出に失敗したとの論評でした。 アメリカでもどうしようもないので、しょうが無いと思いますが、情報の入手が重要視される中、先日の国会中継の佐藤正久参議院議員の質疑によると、中東には駐在武官が一人も居ないようです。 まずこの辺りから改善していく必要があるでしょう。 写真をクリックしてリンク先に問題の写真あり。 政府がアッサリ殺害を認めたワケが分かる。 ただしショッキングです。

株価も行ったり来たりで、羊辛抱です。 しかしJ-REITは落ちることも無く、一本調子であがっています。 中には2倍以上になった銘柄もあり、日銀の買い支えが非常に効いている感じです。 また日経平均は値がさ株でほとんど決まりますので、見かけほど上下しているわけでは無いと思います。 いずれにしても値動きが大きいので、時間のある人はデイトレで大きな利益が得られるのではないかと思います。

最近のITの話題は、何と言ってもマイクロソフトのWindouws 10 の無料化でしょう。 どうせなら、社会的責任もあるし、XPも対象にしたら良いと思うのですが、対象外です。 ビジネスボリュームが大きいのだと思います。 すでにベータ版も出回っていて、世間の評価は悪くは無いと思います。 なにしろWindows 8 が散々だったので、10 がまともで無いと サスガのマイクロソフトも屋台骨が揺らぐと思います。 さらには、タブレット・スマホ用のオフィスも無料にするとのことで、既にストアにはアップされていました。 マイクロソフト無料作戦全回です。

マイクロソフトは、失敗したらすぐに直しにかかりますのが、過去になかなか学ばないようです。 NTが成功したのに、その後の VISTA で大失敗。 その反省で XP が出来て。これは大成功でした。 その後の 7 でも問題なかったのですが、その後と言うか同時と言うかの 8 が大失敗で、慌てて 8.1 を出したのですが、基本的に駄目なので、9 を飛ばして 10となったようです。

大成功のあとの大失敗という 「The Second System」 を絵に描いたような展開です。 ちなみにこの「The Second System」と言うのは、30年近く前のIBMのシステムの教科書に出ていたのですが、非常に印象深くて、この教科書はこの部分だけ良く覚えています。 要するに大成功したあとは、資金などのリソースが豊富にあって、ついつい大変革したシステムにしがちで、これは大失敗につながると言うことです。 成功の後は、営業部門からのプレッシャーも大きいし、開発部門は自信が出来てしまうので、マイクロソフトのように、顧客の都合を忘れて、 W8 で見たように、PCそっちのけでタブレットを優先したことで、失敗につながりました。

マイクロソフトのエラいところと言うか、底チカラのあるところは、この失敗にもめげずに(精神的なことでは無くて、財政などのリソースのめげかた)、リカバリーショットを打てるところでしょう。 普通の組織ならへたってしまうところを盛り返す余裕があります。 と言うことで W8 の失敗のリカバリーとしての W10 は前評判も悪くなくて、早々に W7 のサポート打ち切りが発表されたこともあって、順調に浸透していくのではないでしょうか。

STAP捏造事件は、昨年の発表以来1年を経過して、ほぼその全容が解明されたようです。 結果は、10年前に樹立された ES細胞であると言うことが明確になりました。 これで、ベル研の超伝導、韓国のヒトES細胞 と並んで世界3大捏造の一つとして数えられることになりました。 韓国のヒトES細胞は、一部成功している部分もあり、100%の捏造とは言えないところもありますが、超伝導とSTAPはほぼ100%捏造であり、日本としては不名誉な結果となってしまいました。

論文そのものの不正も更に2件ほど見つかり、第3者による検証委員会は良い仕事をしたと思います。 反面、理研による検証は非常に不十分で、理研の世界的な学者が、論文は不正でもSTAPは存在すると言い続けたことも、その権威を大いに傷つけました。 いろいろ総合すると、やはり焦点の笹井副センター長は最後までSTAPを信じていたようです。 さらにこれを信用した竹市センター長も信じていたようで、最後まであるはずと言っていました。 若山教授は途中からおかしいと感じだしたようですが、何でノーベル賞クラスの副センター長が信じたのか、これが不思議です。 それで駄目だと思った時に自死したのではないでしょうか。 昨年の1月の発表のビデオを何回見ても、疑いを持っている様子はまったく有りませんでした。

論文を書いている内に、不足のデータをあれこれ小保方氏に要求して、それが要求通りに出てきたことで、信じてしまったのでしょう。 この要求を満足させるデータが捏造されていました。 写真が不鮮明と言うことで、以前に撮った博士論文の写真を出したのだと思います。 またこの時には、あんまり厳密に考えて無くて、雰囲気があれば良かろうと言う感じで、特に悪意は無いと言う意識だと思います。

今月の読み物は、日経サイエンス「STAPの全貌」 \1440。

★★☆ 理系なら読んでおくべし

いわゆるSTAP現象の検証です。 一般の読み物は筆者が良く分かっていないせいもあるのか、イマイチ具体的なことがわからないのですが、サスガに日経サイエンスで、ちゃんとした研究者が書いているので、内容は難しくて、この手の論文には良く出てくる略号がどんどん出てきますが、概略は良く分かります。 4月ごろからサイトを良く見ていた遠藤高帆氏の解析では、ES細胞らしいと言うことしか分からなかったのですが、途中から手がかりがあり、最後に由来のES細胞を突き止めることが出来ました。 これで理研の再現実験も11月で早期終了したのだと思います。

2015年 元旦 あけまして、おめでとうございます





毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。
本家の http://www.masuda.org/ もよろしく

絵や写真をクリックすると、その関連ページが参照できます

アクセスカウンター



2015年元旦 明けましておめでとうございます。

昨年は異常気象が相次ぐと共に経済でも大きな出来事がありました。 10月末の異次元金融緩和第2弾と、それに続くビックリの衆議院解散であれよあれよという間に年が暮れたような気がします。 大義なき解散とか言われましたが、金融緩和で攻勢に出た税務省を筆頭にする財政再建派に対抗する戦略であったことは間違いないでしょう。 消費税先送りと共に、年末ギリギリには、野田さんが自分の力不足と認めたように、念願の法人税減税しかも先行減税と言う従来ではまったく考えられなかった減税に成功しました。 これも解散のたまもので解散が無ければ成功しなかったでしょう。

これほどまでに政府の中の政府と言われる財務省の壁を突き崩すことには大変な政治エネルギーを必要とするのです。 、どこかの政党が政治を変えると言っているのですが、また政権時代の民主党に戻るだけで、政治主導と言うことは、考えるより、もの凄い政治力を要するのであって、簡単には変えられないと言うことです。 次は岩盤規制の突破ですが、これは相手の姿がハッキリと見えにくいので、余計に大変だと思います。

今年は未年。 相場格言は「羊辛抱」だそうで、そのためか大納会の日は下落しました。 アベノミックスも最後の胸突き八丁でこれからが真価を問われます。 しかしこれがうまくいかなかった場合のBプランは存在しないに等しく、打つ手がなくなってしまいます。 そう言う意味では日本浮上のラストチャンスと言っても良いでしょう。 来年の正月がどうなっているのか、楽しみと共に心配でもあります。

一足先にITの世界の初夢を3つ4つ紹介したと思います。 以前は人工知能と言われていた分野が急速に進展しつつあります。

自動車の自動運転や長らく実現は不可能と思っていた言語の自動通訳が実現しつつあります。 完全な自動運転は不可能としても、衝突を和らげる自動ブレーキとか、高速道路におけるレーン逸脱警報、オートクルーズなどは、技術的な問題も少なく、すでに実用域に達しているとおもいます。 一般道路ではまだまだですが、少なくとも高速道路における完全自動運転は可能だと思います。 完全自動運転が良いのか、アシスト的なものが良いのかはまだ議論のあるところですが、個人の好みによるものが大きいと思います。

最近のスマホの音声認識には目を見張るものがあります。 検索ワードなども一部認識できないのはあるものの、認識にしにくい地名なども一発で認識します。 1970年代から音声認識技術開発の大きな努力が払われ、隠れマルコフ過程を使ったものなど一部で成果はありましたが、十分な結果を出せませんでした。

そんな状況が変わったのは2006年のこと。この年には2つの大きな変化がありました。 まず様々な伝達経路を持つ多層的なニューラルネットワークを、より精密にマッピングする方法が発案されました。 また低コストのGPUが登場し、研究に必要な計算が安価かつ高速で可能になったこともあります。

この多層的なニューラルネットワークは、現在Deep Learningとして手法の体系化がなされています。 この手法は発案者も驚くほどの結果を出し、現在のような不特定多数の音声認識が実現できたのだと思います。高性能なシステムでは、議場の速記録に代わり、録音したデータからの書き起こしに大きな力を発揮してるようです。 今までは挫折の連続だった人工知能技術もここ数年で大きな進歩を見せるものと期待しています。

その一つが、マイクロソフトのリアルタイム音声翻訳機能「Skype Translator」です。 以前には夢見ていたリアルタイム音声翻訳機能「Skype Translator」をプレビューとして公開しました。現時点で翻訳できるのは英語とスペイン語だとのことですが、動画を見てみると、英語とスペイン語を話す少女が異なる言語で自由に会話をしています。 Skype TranslatorはWindows 8.1やWindows 10 プレビュー版で動作します。相手の話した言語を翻訳し、テキストとして画面に表示すると同時に音声として出力することが可能です。

気になるのは日本語と外国語の翻訳機能が今後提供されるかどうかです。日本語には語順の違いや助詞、同音異義語などの理由で機械的に西欧語に翻訳するのは難しいとされていますが、近いうちに日本語で世界中の人たちとPCやスマートフォンを通じて気軽に会話できる日がくることは間違いないでしょう。

もう一つは無線技術の実用的な実際に販売されているモジュールです。 株式会社アプリックスが開発した「Bluetooth Smartモジュール」。 タカラトミーのバンダイの「チョロQ」に使われており、スマホからチョロQを操縦できるとのこと。 価格も安く、これ以外にもいろいろ応用が出来そうです。 スマホ側のアプリソフトを簡単に作れるのであれば面白いと思います。

さらにもう一つは、3Dプリンターで食べ物が作れるとのこと。 通常の3Dプリンターはプラスチックを積層していくのですが、これはタンパク質を積層して、ハンバーグなどを作れるそうです。 ただし現時点ではもの凄く高価について、実用的ではないですが、お皿に盛りつけられた状態で、食品が作れると言うのは発想の転換としては面白いと思います。

今月の読み物は、「なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか」 最強11神社―八幡・天神・稲荷・伊勢・出雲・春日・熊野・祗園・諏訪・白山・住吉の信仰系統 (幻冬舎新書) 島田 裕巳著

お勧め度 ★★★ 日本人だったら是非読んでおくべき。

今年も初詣に行かれたと思いますが、行った先の神社は何故あるのか? どんな由来があるのか? お寺との違いは? など考えれば考えるほど分からないことが多くあります。 神道は教義があまりないので、余計にややこしいです。 神様も仏になるために修行する? 生身の人間が神社に祭られることはあっても、お寺には祭られることはない。 神様の方が余程現世の人間と近しく、仏様は遠い存在であることに今更ながら気づかされました。

【書評より】知らなかった! 神社の神さま。
あなたの好きな神社、近所の神社の神様はどんな由来があり、どこがすごいか?
日本全国の神社の数は約8万社。初詣、宮参り、七五三、合格祈願、神前結婚……と日本人の生活には切っても切り離せない。また伊勢神宮や出雲大社などの有名神社ばかりでなく、多くの旅程には神社めぐりが組み込まれている。かように私たちは神社が大好きだが、そこで祀られる多種多様な神々について意外なほど知らない。数において上位の神社の中から11系統を選び出し、その祭神について個別に歴史と由緒、特徴、信仰の広がりを解説した画期的な書。

今月のひとこと2014年12月号

2014年12月1日
あっと驚く異次元金融緩和第2弾と衆議院解散。 良くも悪くもフットワークが軽いと言うか、決断が早いと言うか。 黒田金融緩和で、これで消費税アップは決まりと思って、本欄でも紹介し、黒田さんもそう思っていたはずで、これでダメ押しと言う感じでしたが、どっこい安倍政権と言うより安倍総理が大技でひっくり返したと言うことでしょう。 消費税3%アップ時から安倍総理は迷っていたし、2%は更に迷っていた。 迷っていたと見えるより、本人は夏頃から上げない方向になっていたんではないでしょうか。黒田2次金融緩和で、これは財務省の方向に乗ってしまうと言う危機感で、それに対抗するのが解散だったわけです。 世の中では大義の無い解散とか言ってますが、内実は対財務省プラス日銀に対する解散なのですね。 法律に経済条項があるから、それで増税を延期したら良い、と言う評論家も居ますが、これは政府の中の政府と言われる財務省や自民党内の増税派の力を過小評価したものだと思います。 1年半後の増税時の経済条項外しは、海外の評価では無くて財務省や自民党増税派への約束です。

それにしても公明党は、軽減税率にこだわりますね。 逆進性の是正にもならない上に手間はかかるし、何で固執するのか分かりません。 2%アップで結局は1%は軽減税率の財源になるなら、最初から1%アップにしておけば良いと思うんですが謎です。そんなこんなで株価は急上昇し、そのまま時々利益売りで下がるものの、アメリカ市場が好調なこともあって、17000円をキープしています。 年末には18000円になるとの見方も多いようです。総選挙の結果が見逃せません。 結果次第では株価は大きく動くでしょう。 前回の総選挙は自民党の大勝でしたが、得票率はその前の大敗した時とあんまり変わらずで、与党と野党の選挙テクニックの差が現れただけでしょう。 今回も野党はまったく準備が出来ていなくて、本来は野党は政権を取るために解散を求めていくはずが、今回はそれに反対と言う、奇妙なと言うより野党の準備不足、不甲斐なさがハッキリしたと思います。

原油価格も大幅に下がり、円安の日本としては有難い限りですが、政界経済が冷え込んできていることや、日本の物価上昇に寄与しにくくなっていることは、3%成長、2%物価上昇を掲げる安倍政権にとっては、痛し痒しのところでしょう。

このところの円安で、日本のGDPは中国の半分になり、一人当たりGDPではとうとう24位まで下落しました。 北欧の国に次いで3位だったころが夢みたいです。 円安は世界の中の国や個人の価値が下がると言うことです。 力が落ちてるので、お金をばらまいたり、輸出がやりやすくなったりで、がんばって自国通貨を上げてね、ということですから、円安の今が頑張りどころ。 日本が復活して、名実ともに円高を享受したいと思います。

水素で動く自動車が市販されました。 トヨタが発売した燃料電池車(FCV)「ミライ」は、政府の補助金を入れると500万ぐらいで買えるそうです。 しかし燃料を入れる水素ステーションがほとんど無いので、実用は無理かも知れません。 本欄でも紹介したように水素を液体に反応させてしまって、ガソリンを入れるように水素を入れる方法もいずれは実用化されて、この時には本当に水素社会が成立すると思います。

最初に水素の話を聞いたときには、水素を発生させるために莫大なエネルギーが必要で、結局その時にCO2も発生し、単に問題が自動車から水素発生場所に移動しただけでは無いかと思ったのですが、水素は原油の生成過程で大量に発生し現在は捨てているようですので、これを集める。 また、石油製品から大量に、ガソリンをなどを生成するより効率よく発生できるようです。 さらには検討中だが、現在の状況では実現が難しいと思われる原子炉の一種の専用のガス炉で大量に作ることが出来るようです。 いずれにしても完全にCO2フリーではないですが、原理的には原発なみのCO2フリーが実現できます。

今月の読み物は、「反日」中国の文明史 (ちくま新書) 平野 聡著 Kindle版 ¥750 新書 ¥907

お勧め度 ★★☆ 時間あったら読んでみてください。

反中国を煽るような本も沢山ありますが、ここは冷静に歴史を振り返ってみたらどうでしょうか? 意外に中国の歴史は知ってるようで知らない事も多いです。 漢字にしても、何故漢字のような表意文字がこの地域で残ったのか? 多民族国家である中国や日本のような周辺国は、ヨーロッパなどとは異なり、言葉が全く違っていて、それを統一的に意思疎通するために、漢字が発達したと思います。 文字は同じで意味は取れるが、それぞれ別の発音、喋り方をしていたと思います。 日本でも音読みと訓読みを分けることで、いわば中国語と日本語の相互乗り入れが可能になりました。 高校時代の漢文の授業は苦痛で、何故こんな読み方をしないといけないのか分かりませんでしたが、要するに中国語をリアルタイムで日本語に翻訳して読んでいたんです。

こう言う観点でも、中国が膨張主義で、南蛮夷敵の発想をするのかが良く分かります。 こう言う極めて深い底流のなかに、共産党の自己保身が重なっているのではないかと思っています。 現中国政府の言う歴史は、本当の歴史と意味が全く違いますが、本当の歴史を勉強して未来に繋げていくべきですね。

 

今月のひとこと2014年11月号

2014年11月3日
驚きましたね。 世界中が驚いて世界同時株高。 サスガは黒田マジックで、完全に裏をかきました。 たまたま外出していたので、夕方にチェックしてみると、手持ち残高がエラく変化している。 何かの間違いだと思って、日経平均を見てみると750円以上のアップしている。 この時点でも何が起こったのかが、分かりませんでした。

金融緩和だけにしてはおかしいと思いましたが、以前から話の出ていたGPIFの投資組み替えも同時に出たのが効果的だったようです。 株式市場への直接インパクトはNISAどころでは無いです。 アメリカのQE3の終了と、日本の経済状況が少し底を打ったタイミングとで、絶妙でした。 おまけに3連休に入る直前で、エコノミストの誰かが予測していてもおかしく無いと思いますが、誰も想定してなかったようです。

本欄の昨月号でも次のイベントは消費税増税の判断と書いていたように、金融緩和はその後だと思っていました。 しかし逆に見ると、物価上昇2%にはほど遠く、景気は足踏み、原油価格も下がってきて、この状況では消費税増税の判断はしにくく、もしやってもその反動は大きいものとなるでしょう。 いずれにしても今回の金融緩和は積極性と言う点では最高の規模とタイミングでした。 連休明けからの市場の動きから目を離せません。

この緩和によって消費税増税は固まったと思います。 こんな短期間に2回も増税するのは世界でも例がないですが、ことここに至ると、引き上げざるを得ないでしょう。 私は増税延期論ですが、黒田総裁の狙いの一つに、増税消極論を封じる狙いもあったと思います。 2%の消費税アップで、何としても力ずくでも2%の物価上昇を実現させると言う意思表明であり、これで一部にくすぶっていたデフレ脱却懐疑論とも言うべき消極論を一蹴する効果があると思います。

アメリカはQE3を終了。 日本はこれと消費税で何とかデフレ脱却。 残るはECです。 ドイツが大変身して財政規律と少し緩めると話は異なると思いますが、今のままでは、日本と同じデフレ突入です。 日銀の動きを一番気にしているのはEC、ドイツでしょう。 他では、むしろ中国が問題ですが独裁の国のメリットで、金融政策などは自由自在ですのでリーマンショックみたいな大崩れはしないと思います。 ECが復活すれば中国も助かる。 新興国はドルが絞られるので、落ち込むというか、元の木阿弥になるだけ。

科学分野の大きな話題は、何と言ってもLED関連特に青色発光LEDに関するノーベル賞受賞です。 ブルーレイディスクのブルーはこの場合は青色レーザーですが、同じ技術の上に出来上がったのです。 LEDそのものの発光出力も大きくなり、電球や蛍光灯を置き換えるエジソン以来の革新的な発明となりました。 LEDそのものの発明やその後の高出力化に貢献した人も居ると思うのですが、大きな貢献をした人が見当たらないのか、今回の受賞には含まれませんでした。

LEDは消費電力が極めて少ないとされていますが、照明に使われるような高出力のLEDは結構電力を食います。 フィラメント敷の電球は点灯していると触れないほどの熱を発生しますが、これが発光効率の悪さを示しています。 要するに消費電力のほとんどを熱として消費し、ごく一部のエネルギーが光となって輝いているのです。 LEDでも状況は同じで、一部は熱として消費されます。

熱として電力を消費するLED照明器具には、大きな放熱板が付いています。 LED電球で半分ぐらいは光っていない部分があるのはそのせいです。 確かにLED電球は発光効率は良いのですが、熱になる分が結構多いので、常時15Wぐらいは必要なようです。

最近蛍光灯タイプのものが安価に出てきたので、試してみました。 ただ蛍光灯には安定器と言う回路が入っていますので、少し手間が必要です。 、安定器を外してしまう方法と、グロウスタータ球を外すだけと言う2つの方法があります。 安定器を外す方法は、手間がかかりますが、LED蛍光灯も安くて、良い方法ですが、何かの都合で元の蛍光灯に戻そうとすると、また安定器をつなぎ直さないといけないと言う問題があります。 2番目のグロー球を外すだけなら、元の蛍光灯に戻すのも手間は少ないと思います。 もっともこの場合はLED蛍光灯の値段も少し上がります。

試したLED蛍光灯は海外製品ですが、2ヶ月ぐらいで半分が消えてしまって無料交換しました。 新しいのは少し暗くなったような気がします。 いずれにしても、LEDそのものの寿命以外に、特に海外製品は安価ですが初期不良が結構多いようで、注意が必要です。

今月の読み物は、影法師 講談社文庫 百田 尚樹著 ¥700
お勧め度 ★★☆ はまるか、はまらないか、両極端

大阪出身の作家自身はあまり好きでは無いので読まなかったのですが、たまたま読むものがなくなって、買いました。 如何にも作ったと言う感じの時代小説ですが、それなりにストーリー性もあり、最初の部分は面白くなかったですが、後半になるに従って面白くなりました。 いずれにしても話が出来すぎなので、しらけてしまうかも知れません。 Amazonの書評でも号泣した人から、読むのが苦痛で途中で止めた人まで賛否両論。

内容説明
光があるから影ができるのか。影があるから光が生まれるのか。国家老・名倉障蔵が追った竹馬の友・彦四郎の不遇の死、その真相とは。

内容(「BOOK」データベースより)
頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。下級武士から筆頭家老にまで上り詰めた勘一は竹馬の友、彦四郎の行方を追っていた。二人の運命を変えた二十年前の事件。確かな腕を持つ彼が「卑怯傷」を負った理由とは。その真相が男の生き様を映し出す。『永遠の0』に連なる代表作。