今月のひとこと2008年5月号





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5月5日

株価もやっと少しは上がってきて、4ヶ月前に戻ったようです。 しかしこれからの北京オリンピック後がどうなるか、今度の洞爺湖サミットがひとつのポイントとなるでしょう。 しかしパンダを借りる話が最大の具体的な外交交渉であれば、経済はまたもや冷え込むでしょう。 幸か不幸か、サミットではサブプライムや、先ほどの中国経済などがメインとなって環境問題は、米国が一転して環境規制に方針を転換したこともあり、それなりに進展を見ることが出来るでしょう。 その中で、すでに京都 議定書の段階で省エネがかなり進んでいた日本のこれからが問題となるでしょう。 キチンと現状を報告して、横並びにならないと、京都議定書方式では経済に決定的な悪影響が出るでしょう。



最近は、ITの世界も話題がなくなってきましたので、3回目ですが、またビデオの話です。 この前から触れているように、AVCHDフォーマットでSDカードにハイビジョンが録画出来るようになりました。 SDカードも16Gbが6000円台で買える時代になってきました。 ノーマルのDVDのほとんど4枚分が入る計算です。 この倍の32Gb になると、ブルーレイが入ります。 こんな時の、撮影済みのビデオの管理をどうしたら良いのか、いろいろやってみました。 今回はその報告です。



撮ったビデオの保存や編集をどうするか? まさかSDカードのまま置いておくわけにも行かずに、PCでハードディクスに置くか、パナソニックのレコーダーに置いておくかです。 SDカードも上記のように安くなってきたので、そのまま置いておくのも手ではあります。



PCの場合はそのままコピーしておけば良いでしょう。 最近は1テラ以上のディスクが安価に売られていますので、かなり保存できると思います。 ただ、後で述べますが、AVCHDフォーマットの処理が大変で、PCは単に格納するだけ、後は将来の技術進歩に期待、と言う感じです。 SDカードのAVCHDフォーマットを読めるパナソニックのレコーダーですと、手軽にコピーできます。 また少しかったるいですが、編集もそれなりに出来て、フォーマット変換も空き時間に自動で出来ます。



PCによる保存はまあ良いとして、編集はUlead VideoStudioを使ってみました。 以前にMpeg2のTV録画を編集したことがあるので、それの最新版を買ってみました。 AVCHDフォーマットを読めると言うのがうたい文句でしたが、確かに読めるがそれ以上でもそれ以下でもない、要するにトータルとしては使い物になりませんでした。 内容の編集はそれなりに歴史があるので良いのですが、レンダリングが遅くて、20分ほどのビデオを処理するのに2時間ほどかかってしまいましたので、それより長いビデオの処理をする気になりません。 20万も30万もするPCを買えば多少は早くなるのでしょうが、いずれにしても専用のハードウエアが無いことにはどうしようもありません。



少なくともビデオカメラそれ自体はリアルタイムでエンコーディング・デコーディングが出来ているわけであり、うまくハードを作ればこれ位は出来るはずです。 ソフトだけならパナソニックのビデオカメラの付録のソフトの方が簡単でよい感じがします。 出来ることは限定されていますが、通常の使用にはこれで十分。 しかし、このシフトの欠陥は、読み込むデバイスがSDカードだけなので、一度PCにコピーしてしまうと、2度と取り込みが出来なくなることです。 どうしても、と言うなら一度SDカードにコピーして、そこから取り込みを行えば良いでしょう。





ここらで、ビデオレコーダーの比較をしたいと思います。 以前に報告したように、東芝の VARDIA RD-S600とパナソニックの DIGA DMR-XW100 を比較します。 良い点と悪い点に分けて紹介します。



VARDIA RD-S600の良い点: CMカットのプレイリストを自動でワンタッチで作成・再生出来るので便利。 さらに編集をプレイリスト方式で出来るので速いし、変更も容易。 シーンの切れ目も細かく調整できる。 編集画面が使いやすい。 フォルダがあるので、整理がラク。



VARDIA RD-S600の悪い点: HDからDVDへのダビング中に予約録画が始まるとダビングが中断。 RWならやり直しが利くが、-R だと1枚がオシャカになる。 もっとも嫌な欠点。 W録だが2つ目の録画が始まるともうひとつの再生が出来なくなる。電源を入れた後の立ち上がりが遅い。 待っているとものすごく長く感じる。 ネットアクセスがLANで可能だが、遅すぎて使い物にならない。 WANからは使えず。 メール通知機能も貧弱。



DIGA DMR-XW100 の良い点: 立ち上がりが何しろ速い、電源がの入り切りがはっきりしていない。 AVCHDフォーマットを読め、その後のフォーマット変換が出来る、それも空き時間に自動でやる。 予約番組の検索がやりやすい。 LANはもとよりWANからのアクセスが、電源の入り切りに関係なく可能なのはすごい。 例えばディスク容量がいっぱいになったら、WANで削除して空きを作れる。 RD-S600 の欠点をほぼ解消。 W録時でも再生は可能。 DVDへのダビングが優先。



DIGA DMR-XW100 の悪い点: 編集機能が弱い。 カットしたシーンは削除するみたいで、復帰が不可。 間違って消してしまうと後が大変。 常にバックアップを持っておかないといけない。 フォルダが無く、まとめ表示。 ディスクの残容量が分かりにくい。 電源が入っているのか、切れているのか分かりにくい(そう言う区別をしないのが設計思想かも知れない)。



特に、外部のWANからのアクセスは、どんな仕掛けになっているのか分からないが、これはすごい。 特にダイナミックDNSを使っているわけでもないし、ファイアーウォールに穴を空けるわけでもない。 録画した番組のタイトルの変更は出来ないが、削除は可能。 予約も可能だが、重複したときなどの処理がまだうまくいかない。 要するに発展途上だが、なかなか面白い。 当然にLANでも同じように使える。 東芝のネットワークは機能は豊富だが遅すぎるのと、WANで使えない。 予約もすべてのパラメーターを指定するメール方式で、余程でないと使えない。



このように、ビデオカメラの流れは完全にSDカードになっています。 軽いし衝撃にも強い。 原価は安そうなので、将来はもっと小さく、安く、高級デジカメ程度にはすぐになるでしょう。 SDカードも 32Gb が数千円になるのも時間の問題で、こうなるとディスク記録方式のビデオカメラの出る幕はなくなるでしょう。



昨日見ていたTV通販で、カセットレコーダーが6800円で通販番組で紹介されていました。 えらいものを売りつけるな、と思いましたが、高齢者向けで、昔のカセットが使えると言う触れ込み。 散歩にも持って行けるというが、どでかい物を腰にぶら下げては無いだろうと思いました。 半導体を使ったものなら、録音出来るものでもペンダントぐらいになりますので、それの方が良いはずですが、小さすぎるのか、高すぎるのか。 6800円で衝動買いを狙っているのでしょう。



今月の読み物は、恐怖の存在 上下 ハヤカワ文庫 マイクル・クライトン著 酒井昭伸翻訳 各¥987税込。 地球温暖化をテーマにしたものですが、あまりにも政治的になりすぎている、と言う主張があります。 それもあってか、クライトンらしくなく読みづらくて、特に上は人物描写もイマイチです。 いろんなデータを使って本当に温暖化しているのだろうか? と疑問を呈します。 特に他でも問題になっている海面上昇ですが、年間何mmの上昇といっても、波や潮汐の影響があるので、そんな事はなかなか分からないはずです。 いずれにしても、議論の多い読み物です。



『ジュラシック・パーク』などで知られる著者の最新作。世界中を舞台とするスケールの大きな冒険小説だ。



2003年、太平洋の島嶼とうしょ国家バヌアツが、地球温暖化による海位上昇によって、海抜1mの国土が水没するとして、CO2排出量が世界最大の米国を相手に訴訟を起こす。この訴訟を支えるのは環境保護団体の米国環境資源基金(NERF)。費用はNERFを支援してきた富豪ジョージ・モートンが受け持つ。



「地球温暖化」に懐疑的だが…



だが、NERFは温暖化に世界の注目を集め、金儲けするために、環境テロリストと結び付いていた。高度にネットワーク化されたテロリストたちは、人為的に落雷・洪水・津波などの大規模な気象災害を起こそうと目論む。モートンの顧問弁護士エヴァンズと秘書のサラ、大学教授のケナーらが命がけでその凶行を食い止めるというのが本書のストーリー。



本書執筆のため、著者は3年の月日をかけ、環境問題の関連書を大量に読んだという。本書では、ケナー教授ら登場人物のセリフの中で、温暖化に否定的な見解が随所に出てくる。その内容は「地球温暖化なんてものは存在しない」「現在の温暖化傾向がどの程度まで人間の活動によるのかはわからない」「CO2が温暖化の原因とは言い切れない」……といったものだ。様々な資料から拾ったデータも数多く掲載しており、単なるフィクションとは割り切れない。



当然ながら、本国の米国では2004年11月の刊行後、「誤った記述がある」「『温暖化懐疑派』と呼ばれる人たちの意見を基にしている」などと、批判的な論評が相次いだ。科学者らによる具体的な反論は現在も続いている。



メディアに煽あおられ、情報を鵜呑うのみにするのではなく、冷静に真実を見極める姿勢を持つことが重要だとの著者の訴えはもっともではある。だが、同様に、温暖化そのものを否定するような本書の記述をそのまま受け入れるのも危険だ。本書の科学的な正誤を評価することはできないが、読後は何とも後味が悪かった。



数々のヒット作を生み出してきた著者の話題作だけに、社会への影響は非常に大きいだろう。「チーム・マイナス6%」「クールビズ」など、国内でも一般にようやく浸透してきたCO2排出削減の動きが鈍らないことを願うばかりだ。



(日経エコロジー 2006/01/01 Copyrightc2001 日経BP企画..All rights reserved. より)






今月のひとこと2008年4月号





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4月6日

政治も経済もパッとせず、どんどん悪化の一途で、しかも今すぐどちらも何とかなるものではないし、待つしかありませんね。 円高でも一時のように大騒ぎするわけでなく、大丈夫と言うよりは、日本の活気が無くなって来ている気がして寂しい限りです。 先日ひょんなことから、中国の上海の近郊に行ってきましたが、そこらじゅうが工場で、道も広い。 ただ空が黄砂のせいもあってどんよりとして、スカッとした晴れ間が無かったです。 しかし元気のあるのがすぐに分かります。 仕事も3年先まで詰まっているとか、高度成長期の日本と同じです。 妙な労働時間が最近多いのですが、徹夜しろとは言いませんが、あまりにも規制が強すぎ、反面、企業の管理が疎かになっている感じがします。 だれでも管理職なんて、20年前に冗談で言っていましたが、今は本当に実行する会社があるんですね。 それなりの報酬を出せば良い筈ですが、単に残業代カットでは衰退するばかりです。



気が落ち込んだせいではありませんが、融通念仏宗を調べてみました。 仏教系では十三宗あって、その一つですが、おそらく最もマイナーな宗派です。 ちなみに日本十三宗とは、華厳宗、天台宗、法相宗、律宗、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗、日蓮宗、融通念仏宗、時宗、浄土宗、浄土真宗、真言宗。 メジャーは浄土真宗、信者外では門徒と言います。 歴史的には、まず空海の真言宗が中国から輸入。 その後、初の国産仏教として融通念仏が出来ました。 この間に華厳宗があるようです。 その後、浄土宗、浄土真宗と発展してきました。 今日のメジャーの浄土真宗は、儀式や教義も洗練されていてとてもまとまっています。 従ってメジャーになったのしょう。



国産初の仏教である融通念仏は、宗祖 聖應大師 良忍(1072-1132)が開いたものとされていますが、本来はお経の一種である声明がうまかったので、それで広まったということです。 教義も念仏を何回唱えるかと言うだけで、当時のインテリ向けの非常にややこしい、しかしものすごく理論的な真言宗に付いて行けない一般民衆に受けたのだと思います。



融通念仏は一時廃れて、江戸時代の元禄期(1700年頃)に復興したもので、現在の教義や儀式様式は、江戸時代に整備されたものと思います。 信者も大阪の河内や奈良に限定されています。 本山も大阪市平野区にあって、大阪府でも最大級の木造建築になっています。 5月の連休には、本山で「万部おねり」と言うものが行われます。



「万部おねり」とは、無量寿経の中の「その人、寿(いのち)が終わる時にあたって、私は極楽浄土から二十五菩薩を従えて、その人を迎えに来るであろう」という阿弥陀仏の願いを具体的に表現したと言うことで、お面をつけた菩薩がぞろそろと出てきます。 非常に素朴な感じの儀式です。 一度ご参拝あれ。



他の宗派には無いほかの行事としては、御回在と言うものがあります。 元々融通念仏は、勧進行脚が主で、仏教宗派としての組織を持たず集団運動の中から発展したものであったためか、毎年この地域では6月に本尊の軸をもって各檀家の家を回ります。 この時に面白いのは、最初に寄進したお金の多さで特等とか一等とか決まっていて、軸を半分だけ開くとか全部開くとか、差があるのが如何にも民衆仏教らしくて面白いと思います。



融通念仏は、国産初ですから最初の修行は、当時の真言宗の天台宗のある比叡山でスタートして、開祖の良忍上人は、やがて京都大原に隠棲(いんせい)し、来迎(らいごう)院をたてて住んだので、京都とのつながりは沢山あります。 本山の大念仏寺は大阪平野にありますが、京都の清凉寺や壬生寺などで融通念仏が盛んになり、壬生寺や清凉寺、千本閻魔堂、神泉苑には融通念仏の中興者である円覚上人による大念仏狂言が伝えられています。



最後に、仏教では常に行う焼香の時のお経についてです。 最近は、般若経を早口で3分ぐらいで終わってしまう簡便読経も多いですが、まともな読経のはじめにも使われます。 知っておくと役に立ちます。 焼香の偈 と言います。

 戒香定香解脱香(かいこうじょうこうげだっこう) 

 光明雲台遍法界(こうみょううんたいへんほっかい) 

 供養十方無量仏(くようじっぽうむりょうぶつ)

 見聞普薫証寂滅(けんもんふくんしょうじゃくめつ)



今月の読み物は、紫電改入門―最強戦闘機徹底研究 (光人社NF文庫) 碇義朗著です。 累計で1万機以上作られた超有名なゼロ戦に比べて、同じ海軍の艦載機である紫電改は戦争末期の約半年間に約500機しかつくられていません。 バチバチに完成度が高かったゼロ戦に比べて、水上戦闘機であった強風から紫電、紫電改へと改造に改造を重ねた、あんまり見かけもスマートでない戦闘機です。 しかし、その性能は抜群で、ガソリンの質が良いアメリカでの試験では、アメリカ機を凌ぐ性能を発揮したそうです。 以前から紫電改と言う名前の響きで興味を持っていましたが、今回やっと本格的に読んでみました。 もの作りに携わるものとしては、完成度の高いしかしギリギリ設計のゼロ戦とするか、未完成だが余裕のある紫電改にするのか、いつも悩ましいところではあります。



著者の碇義朗さんは、車の記事を良く見たのですが。このような戦闘機にも詳しかったのです。 メカニズムと人間のかかわり合いと言うテーマは私も興味のあるところですので、これからも何冊か読んでみたいと思います。



BOOKデータベースより。日本海軍の期待と悲願を担って登場した最後の傑作機「紫電改」―その卓越した性能とフォルムはいかにして誕生したか。水上戦闘機「強風」から「紫電」へ、そして「紫電改」にいたる改変へのプロセスと、個々に優れた機能を図版と写真で詳解し大戦期の日本航空技術陣の成果を綴る。名機を駆使した三四三空の戦いを併載。








今月のひとこと2008年3月号





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3月2日





株価も小康状態を保っていたのですが、またぞろ米国がおかしくなってきたので、もう一波乱ありそうですね。 3月中は持つものと思われていましたが、1ヶ月早まりそうです。 中国もオリンピックまで持ちそうに無いですし、世界的にインフレ懸念が高まっていす。 全世界的な、金余りの中でどこにどう流れていくのか誰にも分からなくなりました。 米国の著名な投資家は、米ドルは1セントも持っていなくて、居住をシンガポールに移したそうです。 グローバル化の流れの中で、その国だけを見ていて増税ばかり言っていると、気が付くと資産とそれを持っている人が国外に出てしまうと言う事も大いに有り得ます。



最近見つけたおもしろいものは終戦直後の航空写真。 サスガにアメリカで、日本を占領したとたんに、じゅうたん爆撃的に統合的な航空写真を撮っているんですね。 当然に銀塩写真なのですが、これが結構精密です。 軍事関連と言えばそれだけですが、引き伸ばしても結構きれいに見えて、Google Map 並みに綺麗に見えます。 これを知ったのは、ある展示会で大きな航空写真が展示されていたので作成方法を聞いたら、ネットで入手出来ますよ、とあっけない返事。 戻ってやってみると無料ではもちろん無いものの、数千円でキチンとした写真を送ってもらえました。 今見たら、多少は値上がりしていましたし、評定図も見えなくなりました。 財団法人日本地図センターで一度お試しあれ。 団塊の世代で言うと、ちょうど生まれた時代の写真が入手出来ます。 Googleと見比べてみるのも一興でしょう。







最近ハマっているビデオですが、SDカードに録画したAVCHDフォーマットのビデオのライブラリを作る目的で、今度はパナソニックのDIGA DVDレコーダーを買ってみました。 昨年に出た DMR-XW100 と2月に出たDMR-XP12 とだいぶだいぶ迷いましたが、1万円高でW録が出来る DMR-XW100 にしました。 ライブラリにするには、ディスク容量が倍の XW300 にすれば良かったのかも知れませんが、さらに2万円高となります。



各社いろいろ買ってみて分かったことは、いずれもユーザインタフェースがイマイチで、特に東芝だけが悪いようではないみたいです。 要するに東芝は機能が豊富なだけ余計に使いにくい感じがするのかも知れません。 よく言われていますが、先に東芝を買うと、他の機種ではあれも無い、これも無いという感じになります。 特に容量が大きい機種の場合は、フォルダ機能がないとバラバラして管理に困ります。



DIGAのW録も、良いようで結局非常用みたいな感じです。 W録は片方がDRモードでないと実行できません。 DRモードと言うのは直接録画モードで、ディスクの容量は沢山必要です。 AVCHDモードで直接録画出来るわけではないようです。 もっともDRモードから、他のモードへの変換は可能ですから、時間さえ惜しまなければ、ビデオ保存は録画した内容によって後でディスク容量の小さいモードにして保存しておけば良い、と言うことでしょう。



他の評価サイトでも指摘がありましたが、どうもDIGAは使い易さと言うことを勘違いしているような気がします。 ボタンが不必要に大きいのですが、ふたを開けたり閉めたりしないといけませんし、よく使うボタンがとんでもなく離れていたりします。 電源も切れていても録画しますが、視聴しようとすると電源をONしないといけません。 電源ランプも無くて、入っているのかどうか分かりにくい。 しかしオートオフ機能があるので、これをセットしとけば切り忘れても良いという理屈なんでしょう。



編集は、シーンの削除は実際に削除しているらしくて、一度間違って削除すると、元には戻せません。 従って、オリジナルのコピーがどこかで必要で、これがディスク容量を食います。 PCにでもコピーしておこうと思います。 東芝は流石にプレイリスト方式で、ダビングするときにプレイリストを参照しながら必要なところをコピーしますので、オリジナルが消えることはありません。 もっともコピーワンスですと、一度コピーが完了すると、その分はオリジナルから削除されてしまいます。 つまり移動と言うことになります。 次の仕様は、コピー10で10回までOKとなりますが、最近売っているレコーダーは、ファームの更新で、後で対応できるということらしいです。



AVCHDフォーマットでの録画はなかなか綺麗で、ハイビジョンと見比べない限り差は分からないと思います。 ただ実際のDVDに録画されるのは、別のフォーマットで、これはDIGAオリジナルだそうで、他のDVDプレーヤーでは再生できません。 バッファローのLink Theaterでは再生できるようです。 この他に、VRモードのDVDと言うのがあって、デジタル放送の録画形式となっています。 最近のDVDプレーヤーは対応していますが、古い機種は対応していません。 従って、デジタル放送を録画したものを視聴しようとすると、ハイビジョンではブルーレイ、DIGAだけならならAVCHDの形式で録画された通常のDVD。 VR形式対応のプレーヤで通常より綺麗なデジタル放送の録画を見ることが出来ます。



今月の読み物は、すでに読まれた方もあると思いますが、しばらく前に話題になったリサイクル幻想 (文春新書) 武田 邦彦著¥693。 最近話題になっているリサイクル紙の問題で分かったように、リサイクルといってもなかなか中身は複雑です。 以前に本欄でも同じ作者の本を紹介したこともあります。 リサイクルは、エネルギー収支の観点から言うと、そのリサイクルを行う設備に必要なエネルギーつまり石油もトータルで考えないと、本当にエネルギーの節約や炭酸ガス排出の役に立っているのか、分からないということです。 紙のリサイクルについて言うと、品質問題をさておいても、100%リサイクルは非効率的で、60%ぐらいがちょうど良いそうです。



それにしても、リサイクル用紙は高くつくと思っていましたが、ここまで嫌われているとは思いませんでした。 原発もCO2フリーと言われていますが、原発の設備を作るのにエネルギーつまり石油が必要で、これをトータルで考えないといけないと思います。 保守運用する人間も生活で炭酸ガスを発生するのですから、それも考慮に入れる必要があります。 要するに世の中で高くつく、と言うのはエネルギーが必要、石油が必要と言い換えても良いのかもしれません。



ロンドンではいろいろな試みがなされており、ごみの焼却熱を利用した分散発電も検討されているとのこと。 ごみだけでは不足でしょうから、太陽光発電とかを併用して、60%がロスとなると言われている、現在の大規模発電送電システムの見直しも必要かもしれません。



いずれにしても、江戸時代に学べです。 100万都市でリサイクルが完結していて、レベルの高い生活をしていた訳ですから、ほとんどの都市はマネが出来るのではないでしょうか?



出版社/著者からの内容紹介

再生ペットボトルは新品より三倍以上資源をムダ遣い! いまのリサイクルにどんな無理・矛盾があるのか、科学者からの批判と提言



内容(「BOOK」データベースより)

リサイクルをはじめ「循環型社会」「持続性のある文明」などの新しいパラダイムは、全体を俯瞰し、統合する理論と思想を伴わなければなりません。もし、それらなしに目の前の波だけを見て舵をきれば、航海士と船長を失った船のように大洋をさまようことになるでしょう。本著では「来るべき循環型社会とは何なのか」を明らかにし、二一世紀の日本には「環境問題は大切だが、不景気もイヤだ」というジレンマが存在しないことを示します








今月の一言2008年2月号

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2月3日
いよいよ世界経済もおかしくなってきました。 アメリカは底が見えず、日本は実力以上に落ち込んだ逆バブル、中国はオリンピックまで持ちそうに無く、餃子中毒事件の決着は今や世界問題となりつつあります。 ヨーロッパも何かおかしくて全世界的な不況になりそうで、考えただけで嫌になります。 この心理が、更に状況を悪くして、と言う悪循環に陥っています。 せめて政治がしっかりしてくれたら良いのですが、大阪知事選の結果は、「万馬券」と言われているそうで、いかにも人材が居ない感じです。

大阪府の職員は15000人も居るそうで、ちょっとした大企業を根底からひっくり返そうと言うことですから、それなりに準備をして、落ち着いてやらないと無理でしょう。 特に行政機関は、明確な行動基準がないので、どこをどう押せば人が動くのか? 最後は、利害が対立したときに動かんのでしょう。 私の好きな山本五十六の言葉「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ」、山本ほど人気のあった人でも苦労していると感心し、安心し。

最近は、いろいろAV機器を買ってみているのですが、なかなか変化が激しいので、なかなか付いていけません。 以前から言っているように、IT技術の、最後の山のハイビジョンがそこに見えてきて、しかも周辺技術が何とか追いついていると言う状況です。

以前の本欄でも紹介しましたが、ブルーレイとHD-DVDの狭間からヒョイと出てきたのが、Mpeg4をベースにしたH.264/AVC技術です。 Mpeg2 の約4倍の圧縮率があるので、通常のDVDにかろうじてハイビジョンが録画できることになります。 最近のTVコマーシャルで、通常のDVDにも録画出来ます、と言うのを見たことがあると思います。

この状況は、20年近く前に、MP3が出てきた時の状況と似ていると思います。 当時は日本のメーカーが競ってポータブルのCDプレイヤーとかMDプレイヤーとか得意のファインメカで競争していた時です。 いつも覗いているサニーベールの Fry’s でひょいと見ると、MP3プレイヤーがおいてありました。 曰くジョギング中でも音ブレがしない、ショックに強いと言うことでした。

つまりメカが半導体に置き換わった瞬間でした。 その後は、通常のCDに10倍ほどに圧縮したMP3の音楽を入れて、10枚のCDが1枚になりました。 音が悪いとか言われましたが、ポータブルでそんなに真剣に聞くわけでもなく、今日ではiPODでこれが完全に定着し、ディスクで何千曲と持ち運べるようになりました。

同じことが映像の世界で起こっているように思います。 ブルーレイだ、HD-DVDだ とかハードの競争をしているうちに、競争は半導体に移ってしまって、結局アメリカに主導権を奪われてしまうのではないでしょうか。 今回の Mpeg4 は、このところなかなか元気の良いパナソニックが圧縮伸張LSIを開発した事が大きいと思います。 手の中に収まるハイビジョンビデオカメラなどは、要するにこの圧縮を行うLSIを開発出来た事がほとんどでは無いでしょうか。

この圧縮伸張は、PCでもなかなかしんどいらしくて、処理するのに最高性能のPCでも、撮影した時間と同じくらいの時間がかかるようです。 以前に Mpeg2 で通常放送の映像を処理しましたが、おなじくらいとは言えませんが、結構時間がかかりました。 これもソフト技術の向上でそれなりになるのでしょうが、やはりハードで圧縮できるのは楽でよいです。

2月5日に出荷と言われているパナソニックのDVD/HD録画機は、この圧縮LSIを搭載している最初の機種で、シングルチューナーですが、SDカードから直接エンコードして映像をTVに写せるそうです。 まだ出荷前なのに、今日見たら5万円を切っていました。 ディスクは250Gb ですが、圧縮を使って録画すれば実質 1Tバイトと同じことになります。

おそらく、映画会社が売り出すコンテンツはCDやDVDと同じようにブルーレイになるのでしょう。 しかし録画は、圧縮技術を使って、小さなディクスに格納してその分安価なものになっていくでしょう。 1T のディスクに4Tが入ることになり、ほとんど1週間の関心のある番組は片端から録画できるでしょう。 さらに残したければ、ブルーレイに4タイトルぐらい圧縮して録画できるようになるでしょう。 通常のDVD-Rは今や安いので、これに圧縮してハイビジョンを1タイトル入れるようになるのではないでしょうか。 これでやっとブルーレイ、HD-DVD 論争に決着が付くと思います。

ワンセグ放送は、結構解像度が低いので、4GバイトのSDカードに、20時間ぐらい録画出来ますので、以前のウォークマン感覚でTVを見ることが出来ます。 見たら消し、見たら消しすれば十分に使えます。

いくら圧縮しても、ハイビジョンは結構大きな容量になって、2時間番組でDVDぐらいの4Gバイトぐらいになります。 ちょうどMpeg2 で2時間で3Gバイトちょっとだったので、大体同じくらいになります。 これを入れたり、後はデジカメの写真を入れたりで、大きなディクスが欲しくなりますが、これもRAIDと言う障害に強い方式のものが、5万円台で入手できるようになりました。 完璧ではないのですが、4台のうち1台のディスクがやられても不良ディスクさえ交換すればOKと言う代物で、従来はものすごく高くて、一般には使えないものでしたが、最近は値段が下がって前述のものは、250Gバイトのディスクが4台で1Tバイト。

しかし復旧のための容量が常に必要で、これを除くと 750Gバイト。 しかし、一般の使用には十分でしょう。 万が一2台のディスクが同時に駄目になっても、最近はディスクサルベージ屋さんが育ってきたので、一例では、最高額25万円で、落として完全にやられたディスクからでもデータは復旧できるそうです。

最後に悪名高いコピーワンス問題。 デジタルコンテンツを保護するために、デジタル放送の録画は1回きり、とすることで、現時点では全ての録画機がこれに対応しています。 録画機にコピーして1回。 それをさらにDVDに移動してお終い。 要するにDVDにコピーするとオリジナルのディスクからは、コピーしたところだけ削除されてしまいます。 これを10回にすると言うのが、インターネットの父として有名な村井純さんが政治判断として決めました。 まだ対応機器は出荷されていませんが、パナソニックなどは、今後はファームウエアのバージョンアップで対応すると言うことです。 私もコピーワンスは最初はとんでもない、と思っていましたが、やってみて慣れてくるとそんなに不便でもないか、と思うようになりました。 コピーワンスでも、コピー10でも、まあどちらでも良いかという感じです。

今月の読み物は、生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891) 福岡 伸一著 ¥777税込。 特に一般書ではなく、筆者の実際の研究の足取りを追いながら、主題のテーマを追っていくという、なかなか読み物としても、面白いものです。  研究競争の一端を垣間見たり、ポスドクの実態など、なかなか読ませます。 ハーバード大学医学部研究員、京都大学助教授などの後、現・青山学院大学教授。 専攻は分子生物学。2006年に第一回科学ジャーナリスト賞を受賞しています。

夏休み。海辺の砂浜を歩くと足下に無数の、生物と無生物が散在していることを知る。
美しいすじが幾重にも走る断面を持った赤い小石。私はそれを手にとってしばらく眺めた後、砂地に落とす。ふと気が付くと、その隣には、小石とほとんど同じ色遣いの小さな貝殻がある。 そこにはすでに生命は失われているけれど、私たちは確実にそれが生命の営みによってもたらされた物であることを見る。小さな貝殻に、小石とは決定的に違う一体何を私たちは見ているというのだろうか。(本文より)







今月のひとこと2008年正月号

2008年1月元旦
明けまして、おめでとうございます。

年末から今年にかけて事の他寒くなりました。 以前の本欄を見ていると、2年前の大晦日も雪で大騒ぎだったとのことでした。 しかしいくら寒いと言っても、最近は雪も積もらなくなったし、氷もほとんど張らなくなりしまた。 慶応3(1867)年11月18日夜、新撰組の伊東甲子太郎が七条油小路で襲撃されて、その後に囮として放置されたそうですが、その時には遺体はバリバリに凍ってしまっていたとの事で、以前はもっと寒かったのでしょう。 1970年代には異常気象が連続し、地球の温暖化が加速していることは間違いないでしょう。

先日、この伊東甲子太郎暗殺の場所を歩いてみました。 塩小路通りの堀川の1本東に油小路があります。 昔は堀川通りはこんなに大きくなくて、油小路の方がメインストリートだったようです。 この通りを塩小路から北に上がった最初の通りが木津屋橋通でこの交差点の西側で襲撃されたそうです。 もう少し西に行くと堀川通で、道路を挟んで左向かいに小学校がありますが、この小学校の前の陸橋のあたりに近藤勇の醒ヶ井の休憩所つまりオメカケの家があって「醒ヶ井通木津屋橋下ル御方紺屋町494番地」、ここで酒を飲んでの帰り道に待ち伏せにされました。 当時は大火で焼けた家に仮の板塀があって、その隙間に刺客が潜んでいたそうです。 当時の伊東甲子太郎は新撰組を抜けて御陵衛士になっていましたので、東山の高台寺に戻ろうとしたのでしょう。 ちなみに妾は、大坂織屋の深雪太夫。

襲撃を受けた角は現在散髪屋さんになっています。 そこで深手を追いながらも防戦したが、本光寺の門前の石碑に倒れかかり、「奸賊ばら!」と無念の声を上げ、息絶えたとのこと。 この本光寺がなかなか分からず、しかし分かってみると、すぐそばの小さな門があるだけでした。 石碑はお寺の中に移設されたそうで、お願いすれば見せていただけるそうです。 更に北に100m先行くと七条通になります。御陵衛士をおびき寄せるため、伊東の遺体は新選組によって運ばれたそうです。 結構距離がある。

ちなみに、七条堀川の西南にリーガロイヤルホテルがありますが、そこの陸橋を降りた当りに、近藤勇の和歌が刻まれた碑があり、ここが不動堂村屯所跡です。 近藤勇は、先述の妾宅から、ここに通勤したしたことになりますが、本当に歩いて数分ですね。 元の屯所は西本願寺の太鼓楼にありましたので、そばに引っ越したと言うことです。 太鼓楼の元の案内には、新撰組の言葉は一つもありませんが、最近の案内板には大きく出ています。西本願寺はかねてから新選組には大迷惑していたので、新屯所建築費用まで負担して、移転しました。 敷地は約1万平方メートルで外観は大名屋敷のようだったというが、半年後には撤退して伏見に移っています。

伊藤甲子太郎の話が長くなりましたが、昨年の株価は5年ぶりの安値で終わってしまいましたし、政治は安定しませんし、パキスタンではブットが暗殺されてしまいましたし、イラクの好転を除いては、ロクな事がなかった感じです。 日本も偽装問題が尾を引いて、建築着工が大幅に遅れていますので、アメリカより自分の心配をしないといけない状況になってきました。 決まりと言われていたアメリカ大統領選挙も、一気に不透明感が増して来て、誰が当選するのか混沌としてきました。

ITの世界でも、あんまり大きな動きはありませんでした。 Windows VISTA の評判が予想通り非常に悪くて浸透しませんでした。 高い、遅い、不便の 3拍子でした。 98のサポート打ち切りも大きな話題となりました。 98を使うことの是非はともかく、ビジネスの特に公的な組織での使用率はかなり高いものがあります。 Linuxベースの代替OSもなかなか進まず、当面はマイクロソフトのサポート終了延期でとりあえずは凌げますが、次はどうするのか、大きな問題です。 ついこの間まで、依然としてそうなのかも知れませんが、自衛隊ですら一つのPCを使いまわしている、もしくは私物のPCを持ち込んでいると言うようなセキュリティ議論以前の問題が山積しているのではないかと思います。 ホワイトカラーの生産性アップが叫ばれていますが、未だにPCをベースに仕事をしていない組織が特に行政で多いのは大変問題だと思います。

片や脱PCとも言うべき、デジタル放送が大分進展したような気がします。 従来のアナログTVでデジタル放送を視聴できるデジタルチューナーが1-2万円で入手できるようになって来ましたし、いずれは5000円ほどで入手できるようになるでしょう。 ビデオカメラも、ビデオ録画機もハイビジョン化して、コピー問題は残りますが、大体は出揃ったと言うことでしょう。 最近は、従来のDVDにハイビジョンが録画できる圧縮方式が実用化されて、HD-DVDとブルーレイに加えて、第3の方式ともいうべき圧縮方式が静かに浸透し始めました。 残るはPCの処理能力。 音楽は全く問題なく処理でき、従来の画像もまあまあ処理出来ますが、ハイビジョンとなると少し処理が追いつきません。 CPUチップもマルチコア化し、これを十分活用できるソフトウエアと、PCの低価格化がポイントでしょう。

最近特に所得格差が問題になっていますが、よく考えたら、あのアメリカのクリントン時代の10年以上の大成長、つまりダウ平均が2000ドルから12000ドルに5-6倍になったのですが、この間の平均給与はほとんど伸びていません。 株価が上がっている間は、新しい会社を興して、給与は安いがIPOの株式売却でそれを埋め合わせると言うことが出来たのですが、IPOが有効でなくなってくると給与の安さだけが残ります。

中国も、あれだけの成長をしていても平均給与の伸びはそんなに大きくありません。 農村からの新しい非正規の労働者の流入で労働市場が満たされていると言うことです。 いずれにしても所得格差は世界的な現象で、単に日本だけの問題ではないと言うことですが、他方、アメリカ流の市場原理主義が見直されてきているもの確かです。

今月の読み物は、お正月らしく、少し華やかなものをと、京都花街の経営学 西尾 久美子著 ¥1,680。 読みやすいと言うか、同じ事が何回も出てくると言うか。 お茶屋と置屋の分業体制、地域ぐるみの経営体制、芸妓の教育体制などなど。 特に全くの素人を1年ぐらいでプロの舞妓に育てるのはノウハウの蓄積が欠かせません。
350年以上の歴史をもち、いまだに人々を惹きつける京都花街—-。なぜ350年も続き、なぜいまだに人々を惹きつけ続けるのか?

本書が他の京都花街に関する書籍と一線を画しているのは、著者が「経営学者」である点です。「舞妓はんはかわいいなぁ」「芸妓はんはきれいやなぁ」という感嘆に終わることなく、京都花街を350年以上続く「ビジネス」としてとらえ、その強さの秘密を分析しています。350年間も続き、今なお多くの人を惹きつけ、その売上規模を拡大させている経営の秘訣は、現代の日本企業の経営にも多くの示唆を与えてくれるはずです。

そういった経営学的分析がある一方、他ではあまり知られていない「京都花街・豆知識」も充実しています。舞妓さんの修業内容と日常生活、花街のIT化、「旦那さん」になれる条件、舞妓さんと芸妓さんの見分け方、舞妓さんに会える場所などなど……本書を読めば、京都花街通になれることも請け合いです。 (出版社からのコメント)

今月のひとこと2007年12月号





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12月5日
今月は風邪を引いてしまって、さらになかなか直らず、本ページの更新も遅くなってしまいました。 経済状況もパッとせず、またすぐに改善する気配も無く、構造改革の進展も期待できず、意気の上がらない年末となりました。 アメリカのサンクスギビングのセールスはそれなりだったようですが、今後はクリスマス商戦の結果が気になるところです。

最近は、AV機器に凝っているので、先日また買い込みました。 以前に買って、本欄でも紹介したワンセグTV。 これは結果的には画面の大きさだけが取り柄で、バッテリの持ちも短いし、感度もそんなに高くはなかったように思います。 電車での移動が多いので、その間のTV視聴を想定したのですが、列車内ではそんなにどこでも受信できるわけでもありませんでした。 アナログ受信機の方が、音声だけでノイズも多いのですが、使い物になる感じです。

先日から、某S社がTVコマーシャルを良くやっていたので、いろいろ調べてみました。 要するにポータブル・ワンセグTV受信機+オーディオプレイヤー+ビデオ録画再生機です。 S社のものは流石に音は良くて、音がメイン、TVはサブという感じです。 外部メモリカードは無くて、その代わり重さが79gと極めて軽い。 反面、TV画面は2.5インチと一回り小さい。 ただ音楽コンテンツとかはS社の世界に浸らないといけないので敬遠。

先日、買ったのはT社のもので、以前は絶対に買わないメーカーですが、最近液晶TVを買ったのを切っ掛けに買ってしまいました。 こちらは、TVがメインみたいです。 重さは2倍の150gぐらいですが、画面が3.5インチと大きめ、バッテリの持ちも良い。 また、通勤途中での視聴を快適にする、トギレナイザーと言うワンセグ受信が途切れない技術が使われています。 以前に買ったものは、移動中に見ると途切れ途切れで、アナログと一番違う点で、違和感がありましたが、この機種では、確かに画像や音声は途切れたりするのですが、違和感は大幅に減った気がします。

他に比べて良いのは、外部メモリカードが使える点。 8GbまでのSDカードが使えます。 ワンセグの録画も直接外部メモリに可能です。 ちなみに録画は、タイマー録画で、一昔前のビデオレコーダーと思えば良いでしょう。 下手な自動録画より使えます。 気になる録画時間は、4Gbで約20時間ぐらいですので、通常の使い方では十分だと思います。 外部アンテナも接続可能。 ちなみにバッテリはワンセグ視聴で10時間だそうです。

値段は、4Gb内蔵仕様で2万円ちょっと。 通常の使い方では、オーディオ+ビデオ録画でも十分でしょう。 S社の16Gbは4万円近くすると思います。 T社の最大のネックはいつも言っているように使い勝手。 本機は、かなり洗練されていると言ってもやはりそこはDNAは争えないので、使うときは覚悟が必要。 反面、機能は豊富です。

オーディオの方は、完全にマイクロソフトマシンになっていて、Windows Media Player の外部デバイスとして認識し、コンテンツのやり取りをします。 念のために言うと、PC側から機器は直接には見えません、 かならずMedia Playerを介して通信をします。 従って著作権の問題なのどは、マイクロソフトの方式に依存します。 と割り切れば問題ないのかも知れません。 転送は結構速い。 CD 1枚を試して見ましたが、あっという間という感じで転送されます。 試しに以前に取り込んでおいた、MP3データを入れてみましたが、全部入りませんでした。 理由は不明ですが、単純にファイルを転送しようとしてもダメなようです。 いずれにしてもマイクロソフトの世界に浸ってしまえば、それなりに使い勝手は良いのでしょう。

今月の読み物は、吉村昭が続くのですが、「生麦事件〈上下〉 (新潮文庫)」吉村 昭著 各¥540 (税込)。 生麦事件と言うのは、横浜の当りで、大名行列を横切った外国人が切られて、それが元で外国との紛争になったと言う事は知っていましたが、その詳しい事は知りませんでした。 それもそのはずで、この事件の本格的な研究者は少なくとも、吉村昭が取材した当時は存在していなかったと言うことです。 本書によって、如何に本事件が幕末の政治状況に影響を与えたかが良く分かりました。 戦国時代の類似の話を聞いても現実感はあんまりありませんが、本書で語られる外交交渉は、現在にも通じるところがあって、現実感を持って読むことが出来ました。

出版社/著者からの内容紹介
いかにして薩摩はイギリスを斬ったか?
文久2(1862)年9月14日、横浜郊外の生麦村でその事件は起こった。薩摩藩主島津久光の大名行列に騎馬のイギリス人四人が遭遇し、このうち一名を薩摩藩士が斬殺したのである。イギリス、幕府、薩摩藩三者の思惑が複雑に絡む賠償交渉は難航を窮めた──。幕末に起きた前代未聞の事件を軸に、明治維新に至る激動の六年を、追随を許さぬ圧倒的なダイナミズムで描いた歴史小説の最高峰。