2007年4月の今月のひとこと


「今月のひとこと」の目次 毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。

本家の http://www.masuda.org/ もよろしく
本ページは最小フォントで最適化をしています。マイクロソフトのIEをお使いの方は、「表示」メニューでフォントのサイズを「最小」にしてご覧ください。 絵や写真をクリックすると、そのページに行けます


4月3日
4月になったとたんに、景気の先行き不安情報が流れて株価も軟調。 年度末を避けていたようですね。 少し古くなりますが、ライブドアの判決はなかなか興味がある結果になりました。 確かに法律論から言うと、何であの罪であの判決? と言いたくなるのですが、影響を考えるともっともだと言う感じもあります。 親を殺して、その状況に酌量の余地が有ると言う事で、軽い罪になる場合もありますので、今回はその逆だったのではないでしょうか。 だから裁判官はわざわざ諭すようなコメントを付けたのでしょう。

実刑はみんな予想していなかったので、ショックは大きかったでしょう。 反面、みんなが大きな損失を受けたと言うのは少々おかしくて、検察が一気に逮捕に踏み切ったので、株価が急落して、さまざまな影響が出てきたので、損失を受けたと言う点では、検察にも責任はあると思います。 もっと影響の少ないやり方はあったと思います。 いずれにしても今回は異例ずくめでした。

各々の取引は問題ないのですが、全体としてはおかしい。 どこがおかしいと言われても難しいのですが、何かおかしい。 ライブドアの子会社の投資会社は、投資の儲けを、問題なくその会社の利益と出来ます。 その子会社と連結決算をするライブドアはその利益を計上して良いのです。 この投資利益がライブドアの株式であった点が問題なんでしょうが、どこで切るか。 ポイントは、堀江被告自身が、高値で株を買っているんです。 しかしこの原資は、ライブドアの株式を担保に借りたもの。 結果的には儲かったと言う事でしょうが、その当時は本当に儲かるかどうか分からなかった、と言うのが本当ではないでしょうか。 この辺の詳しいところは、前回に紹介した、マネーロンダリングに詳しく解説されていますので、興味のある方は読んでみてください。

「聞いちゃったんだよね」の村上さんもこれだけでインサイダーと言うのはなかなか難しいのではないでしょうか。 その当時はライブドアなんて本当に買収が出来るとは誰も、堀江氏自身も思っていなかったのではないでしょうか。 まあIT業界にはあの手の人がいっぱい居て、決して個人的には好きには全くなりませんが、日興コーディアルに対する対応から見て、何か釈然としないものを感じます。 どっちにしても、あの段階でライブドアの株に退職金を全部かけるのは止めましょう。 ゼロになってもまあいーか、のノリでないと駄目でしょう。

従って、罪の深いのは、堀江氏を持ち上げて一番の責任が有ると思う当時の金融のトップ竹中平蔵氏、政府関係者、経団連に入れようとした奥田 碩氏などなど。 この辺が余計だったと思います。 これさえなければあんなに大きな騒ぎにならずに、業界の中で終わった話ではないでしょうか。

最近、遅ればせながら新撰組にハマっています。 大分前にいろいろ本を読んだ事があるのですが、自分の近くにこんなにいろんなものがあると言うのは、ごく最近気が付きました。 切っ掛けは輪違屋。 以前から近くに東京の吉原に並ぶ島原があると言うのは知っていましたが、その辺を歩いてもそれらしいものがあるわけでなく、何かあるんだろう程度でした。 JRの嵯峨野線、昔の山陰線の東側に大きな屋根が見えていたので、これがそうかと思っていましたが、これは角屋、重文です。

先日冬の閉館が終わったので、行ってみましたが、ここがなかなかすばらしい。 当時の揚屋、今で言う料亭ですが、庭も立派で、各々の座敷もそれぞれにテーマがあって、もちろん政府の設備である御所やお寺の比ではないですが、一般の建物としてはすごいものです。 入館料1,000円、2階は特別拝観で、800円、ツアーがあります。 まあここで新撰組が宴会を開いていたのです。 芹沢鴨が暗殺される直前に宴会を開いていたのも、ここの座敷の松の間だそうです。

島原のメインストリートを東に行くと大門があり、その手前の北側に輪違屋があります。 芹沢鴨が八木邸で暗殺されたときに、隣の部屋にいたのが輪違屋の糸里だと言うのが記録に残っていて、これで有名になったみたいです。 近藤勇の書が残っていたりしますが、内部は所詮置屋なので、せいぜい傘のデザインのふすまがあるくらいです。 ここは京都市の史跡になっていますが、現役の御茶屋です。 6時ごろから店の前で太夫道中が始まりますので、その時刻に待っていたら、道中を見る事が出来るでしょう。 もっとも毎晩宴会があるわけではないようです。

島原の遊女の最高位は太夫と言って、いかにも京都らしくて客を選ぶそうで、現在は 4人ぐらいしか居ないようです。 どうも一度途絶えて、例の新撰組ブームで復活したようです。 お座敷は2時間。 今回は如月太夫で、杯を見せる、かしの式、お茶、胡弓、踊りで約20分、その後は宴会となります。 幼い女の子が禿として通常は2人付きます。 まあ一種の伝統芸能になっているのではないでしょうか。 わざわざ輪違屋まで来なくても、京都めぐりのツアーで一条戻り橋にある西陣会館でも見れるようです。 しかし、古い輪違屋で、百目ろうそくの光の中で見るのはそれなりに風情があって、いかにも京都という感じです。

この島原から北に1kmほど行くと、壬生寺があり、その隣に新撰組が滞在した八木邸があります。 結構小さい建物で、半分は実際に住んで居られると言う事でした。 説明を聞いていると、座っている座敷が芹沢鴨が寝ていたところで、ここで襲われて、隣の部屋に逃げ込んだところで止めを刺されたと言う事です。 鴨居には刀傷が残っています。

当時は、島原と壬生村がぽつんとあって、その北に二条城があったと言うような京都から見ると田舎のような場所にあったのです。 秀吉が築いた御土居と言う城壁の後、もしくは上にJRの嵯峨野線が作られたと言う事で、島原や壬生はその塀のすぐ内側に合った事になります。 花町の上七軒は島原のまっすぐ北、祇園は鴨川の東と、それぞれ端っこに置かれていたんですね。 ちなみに祇園は御土居の外になります。 何とか口、例えば島原の傍の丹波口は、御土居の丹波に向けた城門だったのです。

ちなみに平安京が作られたときの、正面通りつまり朱雀通りは、今の千本通で、JR嵯峨野線にほぼ並びます。 JR丹波口駅の中には朱雀大路の石碑があります。 京都は西の方が湿地帯だったので、 段々東に移動しているみたいです。 昔は鴨川の川原だった、河原町が中心になってきています。

今月の読み物は、中身はあんまりお勧めではないのですが、話題に従って、輪違屋糸里 上下(文庫) 浅田 次郎著 各¥580税込。 最近文庫本になったそうです。 最近文庫本になったそうです。 これと対をなす壬生義士伝。 壬生義士伝の映画の中井喜一はイマイチなので、読まなかったのですが、糸里を読んで読む気になりました。 けどやはり浅田次郎は合わないようです。 古いところで子母沢寛の新撰組始末記が、面白いかも。 小説と言うより記録ですが。

輪違屋の当主と浅田次郎の対談も面白いと思います。






2007年3月の今月のひとこと


「今月のひとこと」の目次 毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。

本家の http://www.masuda.org/ もよろしく
本ページは最小フォントで最適化をしています。マイクロソフトのIEをお使いの方は、「表示」メニューでフォントのサイズを「最小」にしてご覧ください。 絵や写真をクリックすると、そのページに行けます

3月10日
今月の更新は、大変遅くなり遅さのワーストワンになりました。 株価もドンと落ちて一向に上がりません。 円も高くなり、早々に外貨建ての債権などを売っておけば良かったと思っています。 株価はいずれは上がりそうですが、円安には戻りそうにもありません。 もっとも為替は思ったように動いたことはありませんので、何ともいえませんが。

下がったと言えば、石油の価格が一時の大騒ぎが嘘のようになりました。 しかし下がったとは言え、NY原油は60ドルぐらいになっています。 原油が下がるとオイルマネーが減って株価が下がると言うように世界は一つと言う感じです。

ところで、無くなる無くなると言われている石油は、本当にどれくらい残っているのでしょう? いつも後40年しか持たない、と言われていますが、どうも常に後40年みたいです。 まず、本当の埋蔵量が良く分からない。 石油が戦略物資であることのために正確な数字が出てこないようです。 また、現在の40年の根拠になっている埋蔵量も全体の25%しか把握できていないようです。 また、オイルサンドとかオイルシェールとか言われている石油の元も温度を加えることで、石油として利用できるようです。

現在のように石油が高騰していれば、コスト的にも有利になり、トータルすると200年は持つ計算になるということですので、次世代のエネルギーの核融合は1世紀かけて作れば良いと言うことになります。 その間には風力発電とか太陽光発電とかがコスト的にも有利になり、エネルギー供給に寄与することでしょう。 1世紀を何とか原子力と石油とその他のエネルギーで生き延びれば、次世代の恐らく核融合エネルギーで生き延びられるでしょう。

石油の埋蔵量は上記のような見積りになっているのですが、本当はもっともっとある、と言う話もあります。 石油の成因説には2つあって、現在の主流は生物起源で、死んだ生物の有機物が分解されて石油になったと言うもの。 もう一つは、地球の地下で大量の炭化水素があり、それが地表近くに漏れてきたものが石油だと言う説。 他にも宇宙で作られたと言うとんでもない説もあり、要するにどれくらいあるのか良く分からないと言うのが本当みたいです。

石油とは直接関係無いのですが、メタンと水分子からなるガス水和物の一種であるメタンハイドレードと言うのが、日本近海に沢山あるそうです。 一見氷みたいで、火を付けると燃焼するのでエネルギーとして期待されています。  日本近海に存在するメタンハイドレード層のうち、将来資源開発が可能とみられるメタン総量は、七兆四〇〇〇億立方メートルとも言われ、これは国内の天然ガス消費量の約140年分にも及ぶと見られています。 このメタンはどこから来たのか、とか考えると、地球成因説も有りかと思ってしまいます。

今月の読み物は、地底の話が出たところで、「地底旅行」ジュール・ヴェルヌ著 朝比奈 弘治訳 ¥840(税込)。

アイスランドの火山の火口から入って、地下の海を渡ってイタリアの火山から出てくる、と言う筋で、これだけだと何の面白みも無いのですが、最初に子供の頃に読んだときは、非常に印象に残りました。 それ以来、アイスランドに一度行ってみたいものだと思うようになりました。 恐らく行ってみると、単に自然のままのアイスランドがあって、地下にもぐる火口などどこにも無いのでしょう。 今から考えても地下にもぐると言うのはワクワクする想像です。 映画にもなったのでご存知の方は多いと思います。

出版社/著者からの内容紹介
ドイツの鉱物学者リーデンブロック教授は,16世紀の錬金術師が謎の文字を書き残した羊皮紙を発見,甥アクセルの協力を得て苦心のすえ解読した.そこにはアイスランドの火山の噴火口から地球の中心に達することができると書かれていた.これが13週間に及ぶ地球内部への旅の始まりになった.ヴェルヌ(1828-1905)の最高傑作.挿絵多数。





今月のひとこと2007年2月号


「今月のひとこと」の目次 毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。

本家の http://www.masuda.org/ もよろしく

本ページは最小フォントで最適化をしています。マイクロソフトのIEをお使いの方は、「表示」メニューでフォントのサイズを「最小」にしてご覧ください。 絵や写真をクリックすると、そのページに行けます


2月8日

今月は大変更新が遅くなりました。 忙しくて遅れたのは滅多に無いことです。 株価も上向いてきて、そろそろ再開を狙っている方も多いと思います。 インド株が好調。 もちろん直に買うことは難しいので、ファンドになりますが、あの高いファンド手数料を差し引いてもかなりの利益が見込めます。 尤もインドの成長も限界が来ていると言う人もおり、いつもながら話題になった時は下り坂です。



昨年12月末の台湾南部沖の地震はあんまり注目を浴びませんでしたが、インターネットには深刻な影響があったようです。 注文したものがギリギリ年末に入る予定が、年明けになっても入ってきませんでした。 12月の地震では合計6本の海底ケーブルが損傷を受けたようです。 通常はインターネットがどこで通信しているのか気になりませんが、意外に海底ケーブルがほとんどの通信を担っています。 イメージ的に衛星通信でやっているように思えますが、海底ケーブルの1000分の1しか容量は無いそうです。 また、静止衛星では、通信時間遅れがあるので、更に容量は減ります。



静止衛星は、36000kmも地球から離れていて、遥か彼方と言う感じで、わずか3個の衛星で全地球をカバーできるレベルです。 片や例えばスペースシャトルで運ぶ有人衛星などはもっと地球に近くて、数00km程度のものが多いと思います。 これですと何とか地点の上空と言う航空機感覚ですね。 最初のころの有人衛星でこのような言葉で通信が行われていたので非常に不思議な感じがしたものですが、本当に地球に張り付いているという感じです。



一時、流行りそうだった衛星通信のケータイ電話。 イリジュウムの原始番号と同じ数の88個の衛星を打ち上げて、それで全世界をケータイでカバーすると言うアイデアで、モトローラが取り組んで、いくつかの衛星を打ち上げましたが、途中で挫折して失敗してしまいました。 88個も必要なのは、本当に100kmぐらいの上空で、手を伸ばせば届く? イメージの近さに衛星が有ったため、ケータイの電波出力程度で通信できるのです。



静止衛星と通信するためには、大きなパラボラを使わないと駄目でしょう。 007が使うようなおもちゃのようなパラボラでは無論通信できません。 また伝送遅れが大きいのでエラーがあったときの再送に時間がかかり、通信速度は向上しません。 一昔前の国際電話の音声に大きな遅れがあって、非常に使いづらい経験があると思います。



衛星と言えば、中国の人工衛星破壊実験で、大量の宇宙ごみ(スペースデブリと言うらしい)が発生して大問題になっているようです。 それでなくても過去に打ち上げた衛星の破片が大量に地球の周りに散らばっているとの事。 ちなみにNASAに寄ると、直径10cm異常のものが1万個、10cm以下のものが数千万個飛んでいるとの事です。 これに今回の中国の実験で、1mm以上のものが200万個は発生したとのことです。



デブリは高速で飛んでおり、衛星にぶつかると大きな損傷を与え、有人の船外活動にも危険が高まります。 さらに大きな問題は、デブリは長時間宇宙に留まり、1000kmの軌道でも2000年の寿命があるとの事です。 今後は、衛星から破片などのごみを極力出さないこと、不要になった衛星は、寿命が来てコントロール不能になる直前に、低い軌道に移動されるとかの対策が必要になります。 衛星も廃棄物処理をしないといけないと言う訳です。



今月の読み物は、マネーロンダリング入門―国際金融詐欺からテロ資金まで (幻冬社新書) 橘 玲著 \720。カシオ事件、ライブドア事件の詳細、北朝鮮の資金凍結などが詳しく分かる。 込み入っているので、少し気合を入れないと分かりにくい点もありますが、図式入りで理解しやすい。 何でアメリカが中国のマカオの銀行の口座を凍結できたのか? 一体北朝鮮は何に困っているのか? この辺が明らかになります。 ライブドアのマネロンの仕組みを一体誰が考えたのか? 何故検察は急に興味をなくして村上ファンドに向かったのか? 一気に解決です。 フリーメーソンも出てくるし、下手な小説よりも面白い。 現時点ではアマゾンでは売り切れになっています。



マネーロンダリング(資金洗浄)とは、テロ資金や麻薬・武器密売・人身売買などの犯罪で得た収益を、海外の複数の金融機関を使って隠匿する行為をいう。本書ではカシオ詐欺事件、五菱会事件、ライブドア事件などの具体的な事例をもとに、初心者にもマネロンの現場が体験できるよう案内した。専門知識はなにひとつ必要ない。グローバル化、大衆化したマネロンによって、いまや世界の仕組みが変わりつつあることを読者は知るだろう。 (書評より)









今月のひとこと2007年1月号 あけましておめでとうございます


「今月のひとこと」の目次 毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。

本家の http://www.masuda.org/ もよろしく
本ページは最小フォントで最適化をしています。マイクロソフトのIEをお使いの方は、「表示」メニューでフォントのサイズを「最小」にしてご覧ください。 絵や写真をクリックすると、そのページに行けます


2007年1月1日

2007年明けまして、おめでとうございます。

昨年も年明けからライブドアとか、村上ファンドとかで大荒れの1年でした。 株価も冴えずに、デイトレ組も悪戦苦闘しているようです。 TVの街角取材でも、身動き取れませんわ、と言うコメントがありました。 ITの分野では、デジタル放送がフラットTVの浸透で、進展した感じがあります。 M社さんのアメリカでの40インチ999ドルの衝撃もさる事ながら、価格低下が革命的に進んだ1年でした。

2007年問題と言うか、問題ではなくてベビーブーマーの定年が本格化するのも今年でしょう。 60歳の還暦と言うと、干支は丁亥(ひのとい)、甲子から数えて六十干支の24番目です。 還暦の祝いは正月にやるものらしいですね。 だから赤いちゃんちゃんこを着るのだそうです。 確かに夏にやると暑くてしょうがないと思います。 いずれにしても、良いも悪いも世の中を引っ張ってきたのがベビーブーマーですから、何もしなくても、影響は出てくると思います。 225万人も居るそうです。

恒例の2007年の年間予測ですが、最近はドッグイヤーの速度が少し落ちてきたみたいで、Web2.0ぐらいしか大きな動きはありません。 Web2.0も、各々の動きが小さいので、まとめて表現したと言っても良いでしょう。 PS3とWiiが話題を集めていますが、物凄いうねりかと言うとそうでもなさそうです。 いい気なうねりは、以前から言っているのですが、デジタル放送の影響が大きいと思います。

PC関連の全ての技術が、MP3に代表されるオーディオつまりCDデータに対応でき、その次はTVの通常放送レベルのビデオつまりDVDデータが対応できるようになりました。 やっと追いついたと思ったら、今度はハイビジョンでTV映像が進化するという感じで、なかなか追いつけません。

通信速度、記憶容量、処理速度が、従来型のTVにやっと追いついたのですが、ハイビジョンさらにはフルハイビジョンはまだまだ先となります。 DVDがやっと追いついたところでしょう。 通信速度は、WANが100Mbps、一部で1Gbpsになりましたが、CPUとOSの処理速度で実質100M程度になるでしょう。 実質その速度が出れば、ハイビジョンはOK。 LANも1Gbpsは標準になりましたし、無線LANもチャンネルを束ねる事で100Mbpsが可能になっています。 LANやUSBでは、やはり実質1Gbps程度が欲しいところです。

記憶容量は、DVDがHDとブルーレイが出て来て、更には両方同時に再生できるものが出てくるようで、まだまだ発展途上です。 ディスクは、容量アップがストップしているようですが、1Tバイト程度は割と簡単に入手できるようになりました。 これからは、垂直磁化方式のものがいよいよ出てくるのではないでしょうか。 20年以上に渡って長年、真打と言われて来たのですが、なかなかその出番がありませんでした。 インタフェースもSATAを更に改良したものになって行くのではないでしょうか。 一段の速度向上が必要になります。

CPUの処理速度も、だんだん頭打ちになってきました。 1996年のCOMDEXのキーノートのアンディグローブの予言、2011年には10GHzのクロックで100KMips、10億トランジスタ。 当時は夢物語と思っていましたが、途中でその通りになってきているのが分かって、今ではこの予言が実現されるのは確実と思っています。 クロックアップはもっぱら配線ルールの微細化とパワーアップに寄るものと思いますが、最近では一つのダイに、2つとか4つとかのCPUを乗せる手法が盛んになってきました。

20年近く前に、デスクトップタイプとしては世界で始めての4CPUのワークステーション、LUNA/88kを作ったことを思い出します。 バスの設計もいい加減だったのですが、Machと言うOSのおかげで、そこそこマルチCPUで動作しました。 あまりにも小さく作ったので、電源に弱点が出てしまいました。 このプラットフォームの上で、当時の標準のウインドウシステムであり、初めてマルチCPUをサポートしたX11/R6が動作していました。 と言うより開発マシンとして使用されていました。

ITのうちインターネットは、ほぼ完全に社会インフラとして定着し、次はNGN(次世代ネットワーク)と言うように、インターネットの改良に向くでしょう。 進歩があるのはハードウエアで、これは性能価格比向上しか目標が無いので、これがハイビジョンを切っ掛けに一段と進展するでしょう。

今月、今年の読物は、1年前を思い出して、ヒルズ黙示録・最終章 (新書) 大鹿 靖明 (著) ¥777税込 です。 安いので読み飛ばしてください。 SONYの買収とか、阪神と京阪の合併とかが出てきます。 バブル崩壊で株価総額が安くなった時は、冗談で株価総額の安いところを探しては、株主構成を調べて、海外株主の多いところを買収ファンドを組んで買収しようかと、いろいろ議論したことがあります。 我々のターゲットとなった某社は、その後の選択と集中方針で、我々が想定したとおりのリストラを行い、まあ誰が経営をやっても同じだとおもいました。 当時、今でもそうかもしれませんが、同じ事を考えた、もしくは考えている人間は沢山居ると思います。 2000年のITバブル崩壊の後は、これからTOBの時代が始まると感じました。 その後は少しは歩みがのろいものの、その通りになっていると思います。

この本を読んでも、あの逮捕は一体なんだったんだろうと思います。 検察の見込みがことごとく外れたと言う事でしょう。 3月の人事異動に合わせて操作したと言うのは、共通の見方になっています。 あれだけのメールを全部押さえて何も出てこないのはおかしいでしょう。 私のメールを全部押さえられたら、私は隠すものは何も無くなります。 大事なものほどメールに残しますから。 しかし、法的に問題のあるものは、絶対に残しませんけどね。

出版社 / 著者からの内容紹介
 村上ファンド総帥の村上彰世被告は、はたして「稀代のペテン師」なのか、早すぎた改革者なのか。堀江、村上両被告の裁判が佳境になるなか、焦点の村上被告が逮捕直前まで進めていた仰天構想を暴き、疑惑の真相、検察との暗闘の核心に迫る本格ノンフィクション。筆者は「AERA」で経済分野の特ダネ連発の一線記者だ。新潮や講談社ノンフィクション賞候補になった前著『ヒルズ黙示録』の野心的完結編。 「BOOK」データベースより。




今月のひとこと2006年12月号

<

「今月のひとこと」の目次 毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。

本家の http://www.masuda.org/ もよろしく

本ページは最小フォントで最適化をしています。マイクロソフトのIEをお使いの方は、「表示」メニューでフォントのサイズを「最小」にしてご覧ください。 絵や写真をクリックすると、そのページに行けます




12月4日

ぽかぽかと暖かい日が続いたと思ったら、一気に冬になりました。 政治の世界も、また逆戻りの印象で、せっかくぶっ壊した旧体制は、どうなるのでしょう。 小沢さんも賞味期限切れと言われて、ここで魅力ある人が出てくれば一気に世の中も変わっていくと思いますが、如何でしょう。 経済も、いざなぎ越えと言う割にはすっきりせずに、株価も行ったり来たりの様相です。 リスクをかぶって得た利益への課税が元本保障の普通預金と同じ20%では、株価はキッチリ10%下がりますよね。 これから年末を迎えて、損切りの出来ていない含み損の株式は、損切りして、赤字を計上しておくとしましょう。 来年儲けが出たら、多少は助かるでしょう。



TVの世界では、フルハイビジョンと言う様なハイスペックなものだけではなくて、ワンセグをPCで見るUSBチューナーが大流行という事です。 やはりモーバイルでTVを見たいと言うニーズは沢山あって、ケータイでワンセグを見るのも、その一部なんですが、TVの見えるケータイは高い。 また、バッテリがすぐなくなる。 画面が小さい。 と不満だらけ。 そこで出て来たのが、PCで見るワンセグ。 量販店では在庫切れが続出しているそうです。



裏だらけのソフトバンク想定外割よりはるかにゼロ円の、ケータイが売り出されています。 基本的には無線LAN端末で、それにSkypeを仕込んだもの。 ソニーも年末には端末を出荷するようです。 基本的にはSkype同士は無料。 その他の電話でも割安の電話より数分の1で通話が出来ます。 近い将来には、繁華街では無線LANによる通話がどこでも出来るようになるでしょう。 ハンバーガー大手とかが、店舗の付加価値の向上で無線LANを設置している所が多くて、ここなら、ほぼ完全無料の通話が可能になります。



ソフトバンクにはこう言うことをやって欲しかったのですが、既成の電話会社を買収したためか、はたまた電話の事業というのは、インフラの敷詰めが想定以上に必要なのか、この辺は良く分かりませんが、やる事が少し違うんではないかと思います。



固定電話離れの加速はとどまる事を知りません。 以前にマイラインと言うモノがあって、これに日本中が巻き込まれる事がありましたが、これは日本全体の損失だと思いました。 当時からIP電話が取って代わるだろうと思っていましたが、これくらい早くその時期がやってくるとは思いませんでした。 マイラインの時は、売り込みに来るセールスマンに、これからIP電話の時代が来るので、無駄な事は止めたら? とおせっかいな説得をしていました。



固定電話の世界でも、IP電話化は着々と進んでいて、既に事務所で使うようなビジネスフォンのセットが売り出されています。 遠からず事務所の中の通常の固定電話に見えるものも、LAN端末のIP電話になっていることでしょう。 現時点でも15000円ぐらい、安いのだと1万円を切る値段で売り出されていて、LANケーブルで給電も行えば、LANケーブルだけで電話出来る様になります。



この10月から法律が改正になって解禁になったPLC(パワーライン通信)は、電灯線を使って高速の通信を行うものです。 まあ通信手段としては、無線もあるわけで、特に便利になるわけではありません。 むしろみんなが狙っているのは家電に組み込んで、ACを繋ぐだけで全ての家電が通信できるようになる、と言うようなものでしょう。 インターネットが始まったころに、コーヒーポットにもインターネットが繋がる、と言う様な事がインパクトのある話題として良く紹介されましたが、今後はそんな風になっていくのかもしれません。 しかし、普通のコーヒーポッドが何万円もするのでは興醒めとなります。





今月の読み物は、「もしも月がなかったら―ありえたかもしれない地球への10の旅」ニール・F. カミンズ著, Neil F. Comins原著, 増田 まもる翻訳, 竹内 均監修 ¥2,310(税込)。



少し硬いし、最初の方の月が無かったらの所が少しうるさい。 少し読み飛ばして、地球が小さかったらとか、地軸がもっと傾いていたら、とかの方が面白いです。 仮定の話ばかりで、本当にこうなるのか実際はもっといろんなことが起きると思いますが、知的なパズルみたいな感覚で読むと面白いと思います。 読んで思うのは、地球とかそこで進化した人間というのは本当に奇跡的に出来たもので、物凄い偶然が重なって出来ていると思います。 良く宇宙に太陽に似た星が何千億もあって、その中で地球と同じものが確率的に低くても沢山あるはず、と言う議論がありますが、この確率はほとんどゼロに近いほどの奇跡的な確率ではないでしょうか。 少なくとも、生物学的に種族として生存できる時間内に他の種族が存在する事は無いのでしょう。



もしも月がなかったら?…月のない地球は、自転速度が地球よりずっと速く、1日は8時間となる。強風が絶えず荒れ狂い、高山も存在せず、生命の進化も遅い。もしも月が地球にもっと近かったら?…月がもっと地球に近いところにあると、公転周期が短くなり、日食や月食がひんぱんに起こる。近い月は宇宙から降り注ぐ隕石から地球を守る絶好の盾となる。また潮の干満差が激しく、地震も頻発する。もしも地球の質量がもっと小さかったら?…地球が小さくなると、内部のマグマが減り、地殻が厚くなって大陸移動は起こりにくくなり、地震・火山活動の頻度が極端に小さくなる。酸素が少ないため、小型動物は生存しにくく、人類は肺を大きくするため、背を高くし胸を厚くするだろう…。その他、「地球の地軸が90度傾いていたら?」「太陽の質量がもっと大きかったら?」「地球の近くで恒星が爆発したら?」「恒星が太陽系のそばを通過したら?」「ブラックホールが地球を通り抜けたら?」「可視光線以外の電滋波が見えたら?」「オゾン層が破壊されたら?」まで、さまざまな「ありえたかもしれない地球」への旅をたどるシミュレーション・ロマン。 「BOOK」データベースより











今月のひとこと2006年11月号


「今月のひとこと」の目次 毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。

本家の http://www.masuda.org/ もよろしく
本ページは最小フォントで最適化をしています。マイクロソフトのIEをお使いの方は、「表示」メニューでフォントのサイズを「最小」にしてご覧ください。 絵や写真をクリックすると、そのページに行けます


11月4日
株価は連休前に落ちて、連休明けが見ものですね。 日経平均は上がっているのですが、小型株がまだまだ出遅れで、一向に動く気配がありません。 SBIホールディングスの北尾社長にもキナ臭い話が出ていて、まだまだ昨年の一種のIT小型バブルの決着は着いていないようです。

ソフトバンクの孫さんがまたまたやってくれました。 お得意のゼロ円の衝撃とその後の混乱。 最初はわざとやっているんでは無いかと思ったんですが、そうでもなさそう。 「誰が世界で一番安いインターネット接続を実現したのか?」といつも言っています。 確かにYahooBBでは衝撃的な安さで他社がそれに追従して、結果的には世界で最もインターネットの進んだ国になりました。 10年前ならインターネットの最先端のアプリケーションは米国の展示会とかセミナーに一生懸命に行ったものでしたが、最近ではインターネットの最もクールなところは日本です。 光ファイバーがこれだけ普及している国もありません。 10数年前に光ファイバーを各家庭に引くには20兆円以上のお金がかかる、これをどのようにして調達するか、と言う議論がありましたが、隔世の感があります。

知らない間に価値が無くなってしまった電話債券。 逆に考えると当時はあれだけのお金を払ってでも電話を利用したいと言うニーズがあったんですね。 現在の価値に直すと、何十万円にもなるでしょう。 しかし最近では何万円もかかるような光ファイバーには誰も手を出さずに、定価表には2万円とか書いてあっても、何とかサービスでタダになるような仕掛けになっています。

前述のソフトバンクのケータイですが、基本的にはゼロ円プラス基本料金は良いとしても、夜間の9時から12時までの通話に制限をかけているのは解せません。 どうせ当分は回線がガラガラでしょうから、使いたいだけ使ってもらったら良いのではないでしょうか。 どうもソフトバンクの内部で、そう言う実務派の人と孫さんみたいな、それ行け派とのすれ違いがあったのでは、無いでしょうか。

使う帯域つまりデータ容量で言うと、有線は無限、無線は有限、と思っていましたが、無線の世界も技術進歩が早くて、無線も実質的には無限の帯域があると思ってよいのではないでしょうか。 孫さんの言う、世界で最も安いケータイ料金を実現して欲しいものです。 しばらくは混乱を眺めていようかと思います。 YahooBBの時でも混乱はしばらく続きましたから。

核論議が盛んになりました。 議論はどんどんやるべきで、頭から考えもしないのは民主主義の基本に反します。 世界第2の経済を誇る日本は既に核を持っていると感じている人が多いそうです。 技術的にも資源的(プルトニュームが捨てるほどある)にも可能性はきわめて高いようです。 誰かがその気になれば3ヶ月で出来る、と言っていましたが、それは無理としても、3年あれば何とかなると思います。

持てるが持たないと言うのが最も良い態度だと思います。 現実的に例えば日米同盟を考えてみても核保有は無理でしょう。 しかし、北朝鮮の核実験のあとすぐにライス国務長官が飛んできて、アメリカの核の傘の再確認をしていきました。 彼らにしてはこれが最も言いたいことでしょう。

雑誌を読んでいたら、核保有をに匂わせる>> 中国はこれが最も危険と思っているので>> 北朝鮮に核廃棄を促す、と言うようなシナリオが書いてありましたが、もっと外交カードとして使ったら良いのにと思います。

このような中で、中国はちゃっかりと、中国-アフリカ サミットを先週に開いて、中国がアフリカを支援すると言う外交イベントを開きました。 日本では例の鈴木宗男騒ぎでアフリカとの連携は切れてしまったように思います。 北朝鮮に気を取られているうちに、流石に中国は着々と手を打っています。 拉致とか軍備や核保有を言う間にもっと外交的にやることは多いと思います。 ちなみにアフリカは「非」と表現します。




今月の読み物は、経済モノです。 超整理法で有名な野口悠紀雄さんは元々経済学者。 この人の本はとても読みやすいです。 今回は先延ばしになっている消費税の話と金融工学の話。

知っているようで知らない消費税―「超」税金学講座 (文庫) 野口 悠紀雄 ¥540税込

何となく分かっているようで突き詰めると分からなくなる消費税。 いったい益税とは何故生じるのか、これから消費税率を単に5%から上げるだけで万事収まるのか、と言う疑問に答えます。 従来の消費税の考え方は、どんどん積んで行く考え方で、100円で仕入れたら105円の仕入れになり、売る時は200円で売るのなら、210円で売る、見たいな考え方ですが、ここに示されているのは、210円で売ったら、10円のうち5年は仕入先に、残りの5円を自分で税務署に払うと言う考え方で、非常に分かりやすい。 応用する時も応用が利きます。 また、消費税率を上げるなら、インボイス方式にしないと益税が発生してそれを補足出来ない。 従って消費税アップを望む小売業者も存在する、と言うような話になっています。 給与所得者の源泉徴収は、単に徴税の手間を省くだけとおもっていましたが、このような観点では、給与支払いのインボイスであると見れば、サラリーマンの税金が何故ガラス張りになっているのか、やっと分かりました。 反面、消費税と言うか、売上げに関してはガラス張りでは無いと言うことで、脱税が横行する原因になっていると言うことです。
内容(「BOOK」データベースより)
迫り来る大増税時代を前に、我が国の税制について考えたことがおありだろうか?たとえば消費税の仕組みとは?その構造的な欠陥とは?構造改革が叫ばれながら、改革らしい改革が行われず、税制改革を主導すべき基本理念さえ明確でない日本の現実。現状では企業のIT化にも対応できない。経済を活性化させる、あるべき税制改革構想を、当代切っての論客が説く。

金融工学、こんなに面白い (新書) 野口 悠紀雄 ¥725税込

もう一つの金融工学の本は、題名だけで敬遠する方も居られると思いますが、中身は非常に分かりやすい。 物凄い高等数学を使わないと分からないと思われているデリバティブ金融商品が簡単に分かります。 経済学とは何? 投資手法と経済学の関連は? などいつも漠然と疑問に思っていることが良くわかるようになります。

金融工学とは、文字通り金融の振る舞いを工学的アプローチによって解明する学問であり、情報科学とともに金融業界の活性化と新生の基礎を築くものとして、期待がされている分野だ。一方、新時代に向かう経済のなかで中核的役割を担うとされながら、高度な金融理論や数学理論に立脚していることから「敷居が高く、近寄りがたい」という声が上がっていることも事実だろう。本書は、難解な用語や数式を極力排除し、実際の金融界におけるエピソードや「ヴェニスの商人」「エデンの東」など、一般の人にも馴染みの深い文学作品や映画を例にとりながら、金融工学の本質をわかりやすく説いた入門書である。株価予想の可能性やリスクとリターンの関係など、金融構造の基本から、リスクヘッジの思想や方法を提示。さらに、1970年代に脚光を浴びつつ、すでに「終わった理論」とされてきた「ベータ投資理論」を、マーケット・リスクへの立体的な評価の側面から再評価している。また先物取引やオプションなどに関しても、発生の歴史からその構造が詳しく述べられており、現代のファイナンシャル理論を概観する手助けとなるだろう。さらにIT革命のなかで、経済をいかにとらえるかというテーマにも取り組み、「実社会へのアウトプット」という立場から金融における「工学」的視点の確立を訴える本書は、「株で儲けよう」といったたぐいの実用書的なハデさはないが、より本質的に時代をとらえる一助となるだろう。(太田利之) 書評より