それにしてもTVから、なかなか目を離せない1週間でしたね。 民主党/民進党は落ちるところまで落ちたと言う事でしょう。 離党者が出てきたので前原代表は焦って、合流を決めたらしいが、それにしても民意というか情勢をここまで読めないのは、政治家としても、まったく適性を欠きますね。
今回の選挙で一番、露わになったのが前原代表。 政権を取ったときの八ッ場ダムの時から注意深く見ていました。 元々興味のある人でしたから、八ッ場ダム問題をどう決着付けるのか、非常に興味があって注目していましたが、結局何のアクションも無しで放りっぱなしで終わりました。
その後は代表の時の、例の偽メール事件。 いくら議員は個人的な立場で活動するとしても、公党のそれなりの人を攻撃するのですから、ちょっと待てと言ってウラを取るぐらいの事はやっても良いと思いました。 問題発覚後は、自分で国会の席相手に謝りに行ってましたが、これやるくらいなら、少しチェックしたらどうかと思います。 結果的に本人は自殺してしまって、この時もサポートと言うか面倒見をもう少しちゃんとやっておくべきでした。
本人とは直接話をしたことは無いですが、某知事の横で知事が別の人と話をしている間、そばでじっと話の終わるのを待っていたのが記憶にあります。 単に挨拶をしただけですが、某知事は「おっ」と手を上げただけでした。 この時はすでに下野していて、特に役職も無かったように思いますが、元民主党代表であったことは間違いないですので、ちょっと意外な力関係に愕然としたことを覚えています。 小沢さんとも稲森さんとも近いので、それなりのアドバイスはもらっているはずですが、結果が悪すぎます。
希望の党も、あまりに急ぎすぎたので、ガタガタでしたね。 大阪維新でも元の代表が知事になって2年で地方政党、その後2年経って初めて国政政党にやっとなったので、今回は余りにも短すぎる。 安倍首相の仕掛け勝ちと言う話もありますが、1年後でもしんどいと思います。 余りに頼りない元検事と急遽参加した脱藩組でもギクシャクしていたので、最初から話にならなかったのだと思います。
政権選択選挙と言いながら、たいした政策も無し、首班候補もなし、候補者の数もなしで、もし万が一政権交代が起きても、参議院は多数を取れないので、またまたねじれ国会となり、単に政治混乱を招いただけでした。 前回の政権交代は、小沢一郎が大戦略を立てて、まず参議院から崩していって、政権交代に繋げたのであって、その後の問題はいろいろあったものの、今回のような単なる風だけではなかったように思います。
それにしても国民は前回の政権交代で大いに学びました。 「安倍政権は嫌いだが、他の選択肢が無いので、しょうがない。 ヘタすると政治混乱を招く。」と言う非常に冷静な判断があったのではないでしょうか。 はっと気がつくと、音なしの構えだった北朝鮮の問題もあるし、中国では6年どころか10年以上ひょっとしたら20年以上も習近平体制が続きそうで、非常に合理的な判断だったと思います。
音なしの構えの北朝鮮を想定して、解散を打ったのだとしたら、たいしたものです。 日本だけでは無理ですが、アメリカからは種々の情報が寄せられていたと思いますので、単なる偶然で北朝鮮がおとなしくなったわけでは無さそうです。 要するにアメリカが本気でやり出そうとしているようなので、トランプ訪アジア後から年末にかけて大きな動きがあるのではないでしょうか。
戦略爆撃機のB1Bが秘密裏に北朝鮮沿岸を飛行したのに、それを北朝鮮が探知できなかったのではないか、と言われていて、旧式のレーダーでは、最新式のステルス機能があるB1Bを察知できなかった様子で、北朝鮮はこれに非常にショックを受けているのはないでしょうか。 知らない間に侵入されて、爆撃される可能性がたかまったのですから。
政権の安定でサスガに株価は上がりました。 余りの急激な上昇に、売りをしかけた投資家の死屍累々だったそうです。 売りの返済による踏み上げで、株価の上昇に弾みが付いたと言う話もあります。 水曜日には少し下がって16連騰は消えましたが、その後の金曜日の後場で一気に上がりました。 本稿は日曜日に書いていますので、月曜日がどうなるかです。 中期的には23,000円だとかPERで見ると24,000円だとか、25,000円だとかと言う見方もあります。 海外や日本の機関投資家がまだ本腰を入れていないようなので、大幅な下落リスクは少ないと見られていますが、北朝鮮で何かあると下落になるのではないでしょうか。
経済の最後の問題の賃金上昇ですが、なんでこれを総評/民進/みどりで推進しないのか? 以前は賃上げは労組の専売特許で、スト含めてドンドンやってました。 これだ人不足に陥っているのに賃金が上がらない、特に組織率の高い大手で賃上げ要求が出てこないのは理解できないです。 財界も政府から3,000億円負担しろ、と言われるばかりで、何ら政策があるような印象がありません。 以前なら賃上げして経済に好影響を与えると言うような議論が賃上げ交渉でもありましたが、最近では政府が要求するばかりで、妙に政治に介入したりして、何のための労組かと思います。
正確に言うとWEPのように暗号そのものをクラックしたと言うことではなくて、その暗号キーそのものを入れ替わってしまうと言う問題です。 キーをやりとりするときのプロトコルに穴があって、それを利用してキーを入れ替えてしまうと言うものです。 全世界では、天文学的な数のWIFI機器が存在するので、その対応は非常に困難だと思います。 PCやスマホに関しては、ドライバーを更新すれば良く、すでに更新パッチが配布されているそうですが、問題はルーターなどの単体機器で、これのファームウエアの更新は並大抵では無さそうです。
当面の対策は「有線化」と言うものですが、これはほとんど意味が無いです。 一番有効なのはVPNを使うことで、一部のウイルス対策ソフトには有料ですが、そのような機能があるようです。 本来はセキュリティなしのパブリックWIFIを使うための機能ですが、こうなってはWPA2があろうが無かろうが、セキュリティがないものとして考えないといけないようです。
もっとも無線の有効範囲内に入らないと盗聴は出来ませんので、人が多い所以外では、そんなに神経質になる必要もないと思います。 ただピンポイントで狙われると、打つ手無しで、VPNを使うしか無いと思いますが、同じピンポイントなら他にも手がありますので、手間のかかるWPA2クラックより他の方法を選ぶかも知れません。
今月の読み物は「闘いを記憶する百姓たち: 江戸時代の裁判学習帳」 歴史文化ライブラリー 単行本 八鍬 友広 著¥1,836
オススメ度 ★☆☆ 興味のある人は読むべし
むしろ旗を押し立てて、手には鍬や鎌を構えてと言うのが百姓一揆のイメージだと思いますが、これは江戸時代前期までのことで、その後は主に訴状をだして、今で言う訴訟に近いものだったとのことです。 もっとも現在の民事裁判とは異なり、ヘタをすると首謀者は死刑になると言うリスクもあっての上の訴訟だったようです。
しかも、この訴状が教材として広く流布していたと言うのは驚きです。 ここで主に取り上げられている「白岩目安」は単純な訴えでは無くて、10年以上に渡る領主との摩擦の結果ですので、為政者にとっても、非常に機微なテーマだと思います。 そこまで追い詰められているので、命を掛けてでも訴訟を行うと言うことになるのでしょうが、このような機微な文書が、教材として流布していたのは、さらなる驚きでした。
寺子屋で用いられていたような、如何にも教科書と言うのでは無くて、一見古文書そのものと思われるものでも、往来物と言われるような教材として出回っていたのです。 日本の古い家には多量の古文書がありますが、新聞記事になるような「龍馬の手紙」みたいなものはほとんど無くて、手紙の書き方のような往来物が良く出てくるとのことです。 他に多いのは、当然ながら借金証文や年貢を収めたあとの領収書である皆済目録などで、永久保存文書が多いのは当然だと思います。