今月のひとこと2013年10月号


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2013年10月3日
とうとう1年のうちの4分の3が過ぎてしまいました。 消費税のアップも最終決定をして、春からの8%が決まりました。 気候はまだまだ暑いですが、この分だと秋はすぐに終わって冬がすぐに来るようで、気温の変化についていけずに体がおかしくなりそうです。

中国もシャドーバンキングの懸念にも関わらず、当面は持ち直しているようですし、アメリカの金融緩和の出口が少し遠のいたので、新興国も一息ついたところでしょう。 シリアも少し見えてきたし、来年の4月の消費税アップ後に何も起こらないように祈るだけですね。

株価はアメリカのオバマケアに関わるバタバタの影響で、円高となりそれにつれて株安となりました。 アメリカも年初の大騒ぎに慣れてしまって、油断があったのではないでしょうか。 日本も、消費税がうまく軌道に乗らないと、債務残高がどんどん膨らんで、同じような役所の閉鎖が現実になってきます。 ただし日本ではレイオフみたいな制度がないので、アメリカのようにうまくバッファリング出来るのかどうか分かりません。

安倍政権はなかなか運が良いです。 運も実力のうちで、前政権は政権運営能力も無かったが、運にも見放されていました。 消費税に関しては、夏ごろまでは本当に迷いが在ったと思います。 しかし、逆にアベノミックスの進展で、後には戻れなくなったものと思っています。 現時点でも、消費税アップをやめるべきと言う人が居ますが、この時点で止めたら無事では済まないと思います。 消費税を上げる事による反動よりもっと大きな悪影響が出るし、消費税のアップは、しばらくは出来なくなります。

1%づつアップ論が出てきた時には、やらせではないかと思ったんですが、そう言う雰囲気はあって、財務省に5兆円を飲ませたところから、話が進んだと思います。 この5兆円はだいたい消費税の2%に当たっていて、要するに正味は1%アップと同じと言う意味になるようです。 これで、1%アップ論は瞬く間に消えてしまいました。 浜田さんももう何も言っていないようです。 残る大物は、法人税減税。 復興税の前倒し解消みたいなトリッキーな話ではなくて、本家の法人税減税を正面からやるべきです。

参議院選挙の結果さらにはオリンピックの東京開催決定が、決定的な要因になったものと思います。 その後は一気呵成に決定へと突き進んだような感じです。 これに対して、少々だらしないのは経団連を始めとする経済界。 ボールは経済に移ったので、ここで成長してみせる、と大見得を切ってもおかしくない場面ですが、何となく押されて気味で、発言も評論家みたいなことを言っている。 これからは企業の出番。 以前に比べると、やることの目標はハッキリしてきているので、持ち前の集団力で大いに成長して欲しいものだと思います。

少し経済がマシになってきたら、今年の冬の電力が心配だそうです。 ここはやはり原発を再稼動して、当面のエネルギーの心配を克服しておかないと、成長戦略もなにもないと思います。 また、安倍首相が演説したように、日本と言う原子力にいろいろな意味で関わっている国、また世界第2-3位の経済大国では、世界に対して、原子力の有効利用に対して貢献していく責務があると思います。

ただ東京電力の汚染水をめぐるあの振る舞いをみていると、原発の運用は無理ではないか、と思うようになりました。 どうもJR北海道でもそうですが、インフラ企業と言うのは、マネジメントが出来ていないような感じがします。 他のインフラ会社の内情をみても、インフラ会社は、特にマネジメントしなくても、ルーチンで動く組織ですので、現場さえ動いておれば良いという感覚になるのかもしれません。 こう言う組織の管理職や役員は何をしているんでしょうかね。 毎朝会社に出勤して、お茶飲んで、新聞読んで、たまには接待ゴルフと言うような、ステレオタイプの監理職像を思い浮かべてしまいます。

ドイツが脱原発をしているという話がありますが、日本ほど大きくはないし、原子力に対しては何もしがらみが無い。 原発を止めてもフランスから原発の電力を持って来れば済む国とは大きな違いがあると思います。 いずれにしても、新たな原発はこれから30年以上は作れないでしょうから、その間に現在の原発は寿命を迎えますので、それをどうするか、が最大の問題です。 もっと小規模の30万キロワット級で、カプセル化した、軍事流用が出来ない原発を開発するのが良いと思います。

安倍政権の運について書きましたが、先日の新聞で秋元康が書いていた記事。 AKB48は総勢250人以上居るらしいですが、そのトップをジャンケン大会で決めるのだそうで、今回は4回目。 この大会の優勝者は、1回目を除き、あとは全てトップ16の常連だそうです。 それも全てパーとか、全てチョキとかで勝ち上がったそうです。 それでこれは八百長ではないか、と言う批判もあるようですが、本人曰く、八百長が入り込む隙がない、現場に居たら分かるが、みんな本気のガチンコでやっている、と言う意味のことをかいていました。 つまり、トップを取る子は、何かを「持ってる」子、要するに運と言う実力を持っているんだという話でした。

実際のビジネスの世界でも、運も実力のうちとはよく言われますが、こんなジャンケン大会みたいな単純な場面で、それが結果として出てくるのには、正直びっくりしました。 やっぱり常に気合をいれて、運を呼び込まないといけないのですね。 AKB48の選抜に関しては、ひょっとすると統計上のまやかしがあるのかもしれないと思って、その内に調べようと思っています。 例えば、昔の50人学級で、同じ誕生日の生徒が学級にはほぼ1組存在するとか言う話もあって、確率は365分の1だと思いがちですが、統計上は有り得る結果だと言う事になっています。 従って、AKB48のジャンケン大会もそう言う背景があるのかもしれません。

今月の読み物は、「真夏の方程式」 (文春文庫) 東野 圭吾 著 ¥720
最近はノンフィクションばかりで、どうしてもフィクションと思って、ミーハー的に読んでみました。 大学の後輩だそうで、少し理系の匂いがするのが受けるのか、同系の学部なので少し親近感があります。 推理そのものには、無理がありますが、綺麗な海がある寂れた海岸町の話なので、気分的に爽快になりますね。

★★☆ 緩めのものを読みたい方はどうぞ。

今月のひとこと2013年9月号


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2013年9月2日
暑い暑いと言っている内に、とうとう9月に入りました。 暑さも少しはマシになって、朝は結構涼しい日も多くなってきました。 しかし関西でも、気温は平年から、ちょうど1℃高いだけらしいです。 1℃高いのがこれだとすると、温暖化で地球の平均気温が1℃上がると言うことは、大変なことだと今更ながら思います。

稲の生育が早くなったとか、りんごの味が変わったとか、魚の採れ方が変わってきたとか、雨の降り方が違ってきたとか、影響はどんどん顕在化しているようです。 農作物も生育が違ってきて、従来の作り方ではうまく育たないと感じていましたが、先日他の農家でも同じようなことを聞きました。

炭酸ガスが原因かどうかは、定かではないですが、これだけ化石燃料をどんどん燃やしたら、地球は暑くなるのは当たり前ですよね。 過去営々と化石燃料として溜め込んだ太陽エネルギーを一気に吐き出しているわけですから、根本的には、使うエネルギーを減らす、更には地球の人口を減らすと言う事しか解決策が無いようにも見えます。

ラリーニーブンのSF、リングワールドでは、人口太陽の周りに幕を張って、昼と夜を作り出していましたが、これを逆にして、地球の周りに太陽光発電パネルを帯状に敷き詰めて、少し地球に影を作って冷やす。 ついでに発電もする。 実現の困難度は別にして、使用するエネルギーや人口を減らすと言うような話より、技術で解決できる、このような方法の方が実現しやすいと思います。

原因はともあれ、地球の温暖化は現時点でどのような対策を採っても、進行しますがら、将来の世代は、日本の場合は、政府の財政債務と併せて、面倒な問題を抱え込みます。 尤も、政府の財政債務は、日本の場合は最終的には国民の債権ですから、気分的なものを除けば国全体では中立だと思います。 高年層が溜め込んでいる資産もいずれは、相続と言うカタチで引き継がれるのですから。

このような高度な社会を、生まれたときから引き継げるのですから温暖化も、そのコストと思わないとしょうがないですね。 まあ、損得で言うと今の世代、特に高年齢層は、現役時代には、それなりに苦労をしてきたのでしょうが現時点では成果は享受して、その副作用は後で、と言うように食い逃げ世代と言われてもしょうがないでしょう。

前置きが長くなりましたが、経済状況は少し足踏み状態。 株価もさえないし、まだ年末18000円と言っている経済評論家も居るみたいですが、いずれもしても消費税の決定待ちではないでしょうか。 物凄く難しい判断だと思いますが、市場は消費税アップをすでに折り込んでおり、今さら延期は無いと思います。 延期や条件の変更となると、法律を通しなおさないといけないので、第3の矢の成長戦略の議論が吹っ飛びます。 また、この消費税のアップはほとんど有効ではないのですが、財政規律に疑問符が特に海外から付くと思います。 更には安倍政権の指導力にも疑問符が付くと思います。 経済学者は経済的な観点からいろいろ言いますが、アベノミックスで分かったように、今は気分的なものが非常に重要なので、ここでテンションが落ちるような政策は、経済理論的にいくら正しくても、やるべきでは無いと思います。

それにしても安倍政権はラッキーですね。 ちょうど株価や円安が最低レベルまで落ちたときに金融緩和や財政出動をアナウンスした。 これ以上のタイミングは無いと思います。 アナウンスしただけで市場は反応した。 さらには、とうとう出た麻生失言も、何故かほとんどのマスコミは問題にせず、ちょうど起きた沖縄米軍のヘリコプター事故で掻き消され、その事故ですら、あっと言う間に忘れ去られてしまいました。 事故が起きなければ、またその事故が、たまたま市街地で起きたら、天地をひっくり返すような騒ぎになったことでしょう。 ラッキーも実力のうち。 国のトップであれば、理由はともかく、悪いことも良いことも結果責任が全てです。 最後の消費税の決定もなんらかのラッキーが起こるのか? 10月までの1ヶ月は目を離せません。

量子テレポーテションの記事が、先日の新聞それも一般紙の読売新聞にありました。 量子テレポーテションは既に実現していて、それを利用した暗号通信システムも実用化されていますが、今回はそのテレポーテションの効率が飛躍的にアップしたと言う記事です。 本欄でも 2003年には取り上げていますので、詳しくはそちらをご覧頂くとして、この分野では日本がかなり先行しているようです。

アインシュタインの有名なEPRパラドックス(提案したアインシュタイン自身が間違っていた)を実際に実験で確かめることが出来て、量子化した光子を作り出して、実際に実験を行なっているようです。 まあこう言うことが出来るので、量子暗号装置も開発できるんですが、イマイチ理解できない(光子がどこにあるのか確定しないなど)量子力学は、単なる数学上のモデルと思っていましたが、実際にこうやって、実際の光子をつかって、実験できるのでは、驚異的なことだと思います。

クウォークを提案した、後でノーベル賞のゲルマンが、本人ですら数学的なモデルだと思っていたところ、実際に発見されて、最近で話題になったヒッグス粒子も実験で確認されています。 あの天才のアインシュタインが徹底的に否定した量子力学が現実の世界そのものと言うのは、驚異的なことです。 アインシュタインが言った「この世で一番不思議なことは、我々が宇宙を理解できることだ」の言葉がますます心に響きます。

遠い世界の話のように聞こえますが、量子テレポーテーションが進化すると量子コンピュータが作れます。 これが出来ると、現在我々が使っている暗号技術は、ほとんど無効になるといわれています。 ほとんどのPCには、IEをはじめ沢山のソフトウエアに暗号技術が使われています。 これが後数十年で、無効になって、暗号で秘匿した情報が筒抜けになってしまう可能性が高くなります。 財政赤字の破綻か、地球温暖化か、暗号の無効化か、あと20-30年は激動の時代になりそうです。

今月の読み物は、本屋でたまたま見つけた 「実践 日本人の英語」岩波新書 マーク・ピーターセン 著。 ¥798 最初の衝撃の著書「日本人の英語」から25年。 他にも著書が多数あるようですが、本書は特に格調の高い大人の英語の特に文章を書くための本です。 日頃はメールを書くたびに呻吟して、妙だなと思いながら送信ボタンをクリックするのですが、ここには、その問題点がほとんど網羅されているのではないでしょうか。 ブツ切れの文章を如何につなぐか、繋ぐ言葉をどうするか、冠詞や時制をどうするか、格調高くするためのテックニックとか、非常に役に立ちます。

最初の「日本人の英語」は衝撃でした。 まず、外国人がこれくらいの日本語が書けるのか? と言う衝撃。 25年経ってますます磨きが掛かっています。 日本語だけでも対抗できないな、と言う感じです。 まだ、読んでない方は、英語に興味が無くても、是非読んでください。 続けて出た「続 日本人の英語」はイマイチでしたが。

最初の「日本人の英語」でやっと冠詞の使い方が分かるようになりました。 それまでは、要するに分かっていなかった。 つまり犬だと、a dog, the dog, dogs, my dog, ・・・ それぞれ意味が全く違ったり、意味が通じなかったりすると言う事が良く分かりました。 また時制も間違えると意味が全く通じないということがある。 本欄でも 2003年に取り上げています。

ただ、日本人の側から言わせていただくと、日本語には冠詞の概念がない、さらに、「です」、「ます」、「そうね」、「ですか?」 「でしょうか?」 などなど最後にくる動詞の変化が山のようにあって、しかもこれは英語では表現できない。

従って、英文を書くとやたらとTheが付いたり、現在形では何となく気持ちが悪いので、時制をいじってみるが、これが誤解を招く。 逆に外国人の日本語を聞いていると、聞きかじりなのか、最後に「ね」をいつもつけて話すとこれが耳障りになります。

要するに、英語は論理的な言語なので、私はこれを「ロジカル・ニュアンス」と名前を勝手につけています。 冠詞をつける、複数形のsをちょっと付けるだけで、意味がバーンと明確なります。 無ければ意味が分からんときもある。 かたや日本語は、馬から落馬するのと同じみたいなので恥ずかしいですが「エモーショナル・ニュアンス」と言ってます。 最後に、「ね」とか「だよね」「でしょ」とかいろいろ付けて気持ちを表す仕掛けです。

ある時、東京の地下鉄で、女高生が2人乗ってきて話を始めました。 2人とも完全バイリンガルで、英語と日本語を交互に使っていて、面白いと思って聞いていると、誰それが何をしていたか、とか、こんなことがあったよ、とか言う説明は英語でやっていて、それ凄いねーとか、かわいいねぇとかは日本語。 両方の言語の良いとこ取りで、感心しました。

いずれにしても、日本人は気持ちを表す方法が無いことにフラストレーションを抱きながら英語を使い、それを聞く方は、その論理性の無さにフラストレーションを抱いて、お互いがフラストレーションを持ちながら会話していることを忘れないことが、解決だと思っています。

★★★(日本語自身を知る意味でも、是非読むべし)

今月のひとこと2013年8月号





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2013年8月3日
暑い日が続きます。 今年は猛暑で期間も長く、まだまだ続きそうです。 マーケットも参議院選挙には全く反応せず、中国を震源とした東南アジアの経済状況に敏感になっている印象です。 一時下がった株価も元に戻し、しかしおっかなびっくりで、少しでもおかしくなると、売りがかさみます。

とうとう出た麻生失言。 政権発足時からの心配が、とうとう現実になりました。 半年間は、なかなかうまくやっている、財務省と官邸のバランスをうまく取る様な財務省寄りの発言で、いいなと思っていましたが、とうとう地が出てしまった。 飲み屋でだべる様な話を、副総理が公式の場で言ってはいけないと思います。 これで96条改正は完全になくなったし、しばらくは憲法改正の話は出来なくなりました。 下手すると、また政権の命取りになってしまうのではないかと心配になります。 やっと安定的な政権が出来たのにぶち壊しです。 橋下発言も(外交的に)ひどいが、これはもっとひどい。 何の主張も得も無いです。 アメリカも頭を抱えているでしょう。

消費税は上げざるか上げるべきか、ハムレットの心境ですね。 7:3 の確率で上げる方向だと思いますが、麻生発言と中国経済の行方を注視しないといけないですね。 恐らく悪いシナリオでは、消費税を上げる判断を秋にして、その後実施を春にやったときに、中国がガタっとくる場合。 安倍政権は、いままで調子よく来ていて、運を使い果たしたかもしれません。 まだ運が付いていたら、消費税を上げて、中国問題も平静であることでしょう。

最近、立て続けにPCを買い替えました。 せっかく買い換えたメインのPCがおかしくなったので、以前にこれを同じ Acer に買い替えて、Core i7で快調。 XPのノートブックも2台をSSDに換装したが、不安定なので、Lenovoの E130と E135 に買い替え。 Core i3 と Core i5。 ノートブックの相場的には、Core i3 は3万円、Core i5 は5万円ですね。 しかし i5 は流石に速い。 どちらもSSDに換装して、瞬間に立ち上がるようになりました。 スリープからの復帰も安定して、XPよりも使い勝手が良くなりました。

最後は、Core i3 の DELL ミニタワー。 DVDドライブ(DLまでサポート)が付いて、しかもディスプレイも付いて 2万円台だったので思わず買ってしまいました。 ディスクが一台しか入らないので、増設が出来ませんが、SSDはどっかの隙間に押し込んで、電源も分岐を使えば、元のディスクはデータ用に、SSDはシステム用に使い分けが出来ます。

最近は何が何でもWindows8 と言う機種が減ってきて、Windows7が選択出来るようになって来ました。 W8 を使っていて、W7 を使うとほっとします。 最近の W7 はユーティリティを含めて、かなり良くなってきています。 W8 は各種の設定を下手に隠そうとするので、ちょっとした設定を変更しようとすると、非常にやりにくいです。 W8にデスクトップが復活するようですし、W8が受け入れられなかったのはMSも認めたようです。

SSDも、結局3種類購入しました。 体感スピードの違いは分かりませんが、最初のは、インテル の 256Gb。 ツールの機能が高いです。 しかし、W7 以上ではSSDのメンテナンス機能はサポートされているので、特に必須ではないです。

次は、東芝 128Gb。 書き込みも速いと言う触れ込みだったので購入しました。 ミニタワーに入れましたが、ツールが皆無。 移行ツールもないので、リカバリデバイスを作って、工場出荷にもどして、そこからセットアップしました。 導入直後なら、これの方が、移行は速いです。

ノートブックのSSDは、Samsung 120Gb。 なにしろ安い。 7000円台で買えます。 付属の移行ツールは良く出来ていて、パーティションのサイズ変更とコピーが同時に出来ます。 従って、元のディスクのサイズより小さいSSDにも簡単に移行できます。 パーティションが2つ以上あっても、楽々移行完了。

一般的にノートブックは Core i5 の5万円クラスを買って、SSDに換装、メモリも8Gb にしたら通常のビジネス用途で本格ゲームをやらなければ、これで十分。 もっとも、ビデオを編集したりするなら、Core i7 が必要かもしれませんが、数値を見る限り、 i5 でも問題ないようです。

今月の読み物は「虹の翼」 文春文庫 吉村 昭 著。 ¥740。 同名の石原裕次郎主演の映画もあるようですが、まったく無関係。 宮崎駿もあったか、と思ったんですが、これは「紅の豚」。 ライト兄弟より先に飛行機を着想した二宮忠八の物語。 着想して、模型まで作ったのですが、その後は軍隊に入り、さらには製薬会社を設立したりしたので、物語の大半は、中国での戦争の話と、その後の製薬業界の話で、飛行機とは関係ないです。 当時の時代背景を知るには良いと思います。

京都府八幡市にある、飛行神社がなぜここにあるのか、やっと分かりました。 飛行神社を調べていて、饒速日命(にぎはやひのみこと)は古代の空の神といわれたのを、これも初めて知りました。 「天爾瑞宝十種」を奉じお供の神三十二柱を従えて天磐船という飛行船に乗って、河内国河上の哮峯に天降られたとのこと。

二宮忠八と言う人は、出来る人であったらしく、製薬会社を設立したり、新薬を自力で開発して、ライセンスを得るなど、飛行機の実現では遅れを取りましたが、もし当時資金があったら、世界初の飛行機が誕生したことでしょう。

明治の半ば、ライト兄弟が世界最初の飛行機を飛ばす十数年も前に独自の構想で航空機を考案した男が日本にいた。奇才二宮忠八のひたすら空にあこがれた波瀾の生涯

内容(「BOOK」データベースより) 人が空を飛ぶなど夢でしかなかった明治時代―ライト兄弟が世界最初の飛行機を飛ばす十数年も前に、独自の構想で航空機を考案した男が日本にいた。奇才・二宮忠八の、世界に先駆けた「飛行器」は夢を実現させるのか?ひたすら空に憧れた忠八の波瀾の生涯を、当時の社会情勢をたどりながら緻密に描いた傑作長編。

★★☆ 【興味のある人は読んでください】





今月のひとこと2013年7月号

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2013年7月2日
とうとう1年の半分が過ぎてしまいました。 今年の前半は波乱の前半で、まさかまさかと思っていたら、どんどん株価が上がって、最後はあれあれと下がっていきました。 もともと異次元緩和は既に織り込み済みで、上がっていたところに、サプライズがあって、急激に上がったと言う事でしょう。 その分が剥げ落ちて、異次元緩和の前段階に戻ったのは、自然の成り行きだと思います。 ともあれ、先週末から14000円と100円を覗う展開になっており、少しは気分が良くなってきたかと思います。

一方、お隣の中国では、金融リスクが高まってきているようです。 地方政府が借り入れは出来ないはずが、いろいろ抜け道を使って、巨額の借り入れを行い、それで地方の開発を行なっていたのですが、それがそろそろ怪しくなってきたようです。 一種のヤミ金融で「影の銀行(シャドーバンキング)」と言われる中国特有の問題。

まああれだけ融通無碍な中国で規制をいくらかけても、こう言う問題は沢山あると思いますが、あのリーマンショックの現況となった、サブプライムローンと大同小異と言うのが一般の見方です。 何処にどれだけのお金が回っているか分からないという点では、まったく同じでしょう。 世界中にばら撒かれている程度は低いと思いますが、例の金融工学の功罪で、何処にそれが紛れ込んでいるのか分からずに、みんな疑心暗鬼になって、信用収縮するのか最も恐ろしい点です。

中国問題の顕在化が消費税の8%へのアップの時期と、下手すると重なるので、非常に微妙な時期ではあります。 アベノミックスは非常にラッキーに少し早くスタートしたので、成果が現れていますが、これが半年遅れていたら、アメリカのQE3の出口戦略問題の混乱と合わさって、どう言う展開になったのかは予想も出来ませんね。 いずれにしても、今後1年間には何かが起きると思うのでアベノミックスで注意が逸れていても要注意です。 オリンピックの後も、リーマンショックも、何とか切り抜けてきた中国ですが、今後は国内要因ですので、予断は許しません。

安倍政権がラッキーなのは、TPPでも同じです。 良くあのタイミングで、反対を押し切って参加を表明しておいた事だと思います。 先日の米中会談で、中国はTPP参加を口にしました。 中国の現制度でTPPに参加は出来るはずもありませんが、物凄く意識していることは間違いないです。 もし日本がTPP参加を表明していなければ、どんな悲惨な状況になったかは、想像に難くないでしょう。 ラッキーも実力のうちです。

消費税増税もポイントは同じです。 個人的には消費税のアップは、もうワンテンポ遅らせたほうが良いとは思いますが、この状況下で、もし延期すると言う話になると、日本の財政の信任は一気に落ちて、国債は暴落するでしょう。 と言うことは国債の利率が大幅にアップして、3%のアップどころではなくなってしまいます。 マスコミや政治家の話を聞いていて、一番気になるのは、こう言う国内からしかモノを見ていない点です。 好むと好まざるとに関わらずグローバルの時代には、国内だけを見ていてもほとんど意味が無いと思います。

あまりマスコミでは論評されていませんが、安倍政権の海外に対するアクションは目を見張るものがあります。 囲碁で言えば、中国と言うシマを周りから、どんどん石を置いて囲んでいる感じですね。 国会が忙しいから海外で出れないとか言う言い訳が、過去にはありましたが、やる気になればいくらでも知恵は出て、実行できるものだと思います。

更には外務大臣も良くやっていると思います。 最初は国対のイメージが強かった外務大臣ですが、外交(特にアジア)も国対の延長と言うと怒られそうですが、そんな感じで、初期の懸念はまったく払拭されました。 麻生さんも財務省の言うことをそれなりに代弁して、しかしうまくカウンターウエイトになって、甘利さんとうまくバランスしていると思います。

ITの話題がほとんど無くなってしまいましたが、久々にDELLのPCを発注しました。 Vostro 270s Core i3 Windows 7 Home Premium と言う代物で、これで19インチながらディスプレイが付いて配送料、税込 \24,978。 まだ現物が到着しないので、なんとも言えませんが、定価では7万円弱の値段が付いているものです。 Windows 8 はキャンペーンか何かで安いのですが Windows 7 なのでビックリ。 ちなみにスタートボタンを復活した Windows 8.1 が出るようです。 MS自身がやっと失敗を認めたようですね。

今月の読み物は、今回のメインテーマの中国をもう少し深く知るための 「おどろきの中国」 (講談社現代新書) 橋爪 大三郎、大澤 真幸、宮台 真司。 \945 鼎談形式でまとめられていますが、そもそも中国人の思考はどうなっているのか? と言うのが隠れたメインテーマです。 結局、秦の始皇帝から毛沢東まで、あんまり変化していないのでは? と言うのが結論で、あの大きな中国が何故統一されたのか、統一する必要があったのかが分かります。 また統一には、表意文字である漢字が非常に大きな役割を果たしたことが分かります。 いろんな民族が居るので、漢字で書かれた中国語をどう言う発音で読んでいるのかは分からないが、意味は通じます。 何しろ東夷であった日本人でも、読んでいたんですから。 もっとも返読のための返り点を打ったり、涙ぐましい努力の末にも必須の中国語を読んでいたんですね。

第4部の中国のいま・日本のこれから、は読まないほうが良いです。 ここまで来て、中国命みたいな、中国礼讃のオンパレードで、どこかの元総理大臣みたいな話になって、1-3部の評価ががたっと落ちます。
★☆☆(他にもっとよい本がありそう)





今月のひとこと2013年6月号





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2013年6月2日
株価大乱調です。 連休までは気をつけていたんですが、その後は麻痺してしまったようです。 と言うよりは、日経平均より個別銘柄の株価に気を取られていたと言う事でしょう。 金曜日は日経平均は上がったのですが、今まであまり下落しなかった米国市場の下落が大きかったので、世界で最初に開く、明日の日本市場の寄付きが見ものです。 13000円を切るところまで行くのではないでしょうか。 ちょっとしたミニミニバブルでした。 バブル相場と言う言葉が、ふっと頭をよぎりった後に下落が始まりましたね。

リーマンショックのあとは、各国で金融緩和が大規模で行なわれましたが、こう言う前代未聞の緩和には必ず副作用があります。 リーマンショックの前のデフレ期でも日本では大幅な緩和が行なわれて、それが巨額の債務残高に繋がっているんですが、この時にみんな思ったのはインフレになると言う事でした。 私も10年前にはそう思いいましたが、10年経ってもインフレどころか、デフレが進行しました。 中国の安価な製品のせいにする議論もありましたが、今は全世界的にデフレが進行しようとしていて、どうも世界中が異次元の経済状況に陥っているような感じです。

QE3からの出口戦略を探るアメリカは、復活したように見えますが、ヨーロッパは身動きがつかないし、中国も失速気味。 発展途上国も落ち込んでいて、ここでアメリカの調子が悪くなると、日本が再生する前に、また世界的な不況に陥るのではないかと危惧します。 結局緩和した金融は、インフレに向かうのではなくて、緩和した財政に逆流して、日本が経験している流動性のワナに陥ってしまうのではないかと心配しています。

日経の夕刊は経済話題以外の記事が面白いです。 先日まで、岡本綾子の私の履歴書が連載されていました。 最近の女子プロの名前は分かりませんが、この連載には、親友だったパティリゾとかローラボーとか懐かしい名前のオンパレードでした。 なんとなくイメージどおりの実態だったみたいなので、興味深く読みました。

同じ連載で面白かったのは日本酒の話。 自分でブレンドして飲むとのことで、この記事の評判が良かったらしくて、2回同じ話題が続きました。 そこで発見したのは「みりん」でした。 コクの無い日本酒には、みりんをブレンドすると味が飛躍的に良くなるとの事で、みりん(味醂)とは何だと興味が沸きました。

味醂は調味料としか認識が無いですが、さっそく料理用の味醂を取り出して飲んでみました。 日本酒が出来るまでの江戸時代は、お酒として飲まれていたようです。 思った通りに物凄く甘く食事の間には飲めないですが、コーヒーのウイスキー割りのKaruha とか牛乳のウイスキー割りのBeileys と同じと思えば、少し日本料理には味がきついですが、食後酒としてはアリだと思いました。

更に調べると、焼酎を混ぜて味を調え、アルコール度を上げたものは「直」(なおし)、「柳蔭」(やなぎかげ)と呼ばれて高級酒だそうです。 また、正月に飲む「お屠蘇」の日本酒に薬草と共に味醂を入れるのを思い出しました。

落語の「青菜」に「柳影」が登場します。

「ああ、御苦労さんじゃな。植木屋さん、こっち来て一杯やらんかいな。」
「へえ。旦那さん。おおきにありがとさんでございます。」
「一人で飲んでてもおもろあらへん。植木屋さん相手に一杯飲もうと用意してましたのじゃ。どや、あんた柳蔭飲まんか。」
「へっ! 旦那さん、もうし、柳蔭ちゅうたら上等の酒やおまへんか。いただいてよろしいんで?」
「遠慮せんでよろし。こうして冷やしてました。さあ、注いだげよ。」
「こら、えらいありがたいことでおます。」
と、柳蔭(上等の味醂酒)を御馳走になり、「うわあ、いい酒でんなあ。」とすっかりいい気分。

この影響か、土曜日の日経の調味料ランキングのトップは、「福来純三年熟成本みりん」でした。 同じメーカーからは、名前もずばりの柳影も発売されています。

今月の読み物は、異次元の金融緩和の原点を探る「高橋是清と井上準之助―インフレか、デフレか 」(文春新書) 鈴木 隆 著 ¥872
これを読んでいると、当時も今もほとんど変わらない議論をしているんだと実感しました。 当時はこの時点から、軍部の独走が始まったのですが、現在では何が起きるのでしょうか。 似たような内容の本は多いですが、2人を対比させたことで、その時点の政治状況も良く分かります

内容(「BOOK」データベースより)
いまの日本に必要なのは、国債バラマキか、それとも財政緊縮か。昭和のはじめ、同じ問題に直面していた。インフレ政策の高橋是清と、デフレ政策の井上準之助。だが、ともに劇薬の扱いを誤り、この国を悲劇へと導いた―渾身の歴史経済ノンフィクション。

★★★(是非読むべし)




今月のひとこと2013年5月号


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2013年5月5日
連休で市場も一服です。 日本が休んでいる間に、円は99円台になり、日経先物も14000円台に復帰ししました。 これで連休が明けるとどうなるかが面白いですね。 5月の中旬は、ヘッジファンドの決算の締めが多いので、この影響がどう出るかです。 いずれにしても黒田日銀総裁が、打てる手は全て一気に打った、と言ったとたんに、次の材料はなくなりました。 短期東しから、長期投資に戦略を切り替えるタイミングでしょう。

投資信託に資金が流入していると言う報道が多いですが、今更と言う感じもします。 投資信託は手数料が高いので、運用会社だけが儲かると言う仕組みになります。 日本からは投資しにくい外国債券や株式ならイザ知らず、日本株に投資する投資信託なら、直接株式を買うか、銘柄選びに困るのなら、ETFを購入すれば良いのでは? と思ってしまいます。 過去のパフォーマンスを見ると、日経255のETFのパフォーマンスを上回った投資信託は数えるほどしかないようですので、たまたまその投信を買ったら日経平均より儲かったというだけでしょう。

昨年はコンピュータの生みの親のイギリス数学者アラン・チューリング生誕100年であったためか、チューリングに関する書籍が沢山出版されました。 コンピュータの原型を作ったチューリングも、1954年6月7日に41歳の若さで青酸カリを使った不幸な最後を迎えました。

1936年の論文「計算可能数について──決定問題への応用」で発表されたチューリングマシンが、現在のコンピュータの原型です。 私も、学生時代にチューリングマシンの講義を受けて、非常に新鮮な感じを受けたのを覚えています。 未だに記憶している授業のひとつです。

仮想マシンもさることながら、計算可能数と言う概念も素晴らしかったと思います。 計算可能数は、有限の手段すなわち計算数で計算できるということを示した点です。 当時の疑問は、与えられた計算にどれだけの時間がかかるのか、永遠にかかるのか、が不明だった点にあります。

チューリングの仮想マシンは、当時の最新技術であった、磁気テープを元に考案されています。 プログラムどおりに物事を進めていくとと言うのは、西陣織のジャガート織機などでは、以前から実現していましたが、チューリングマシンのすごさは、そのプログラムを自分で書きなおすと言う点にありました。 これが、コンピュータを単なるプログラムマシンから、現在のようなソフトウエアマシンに変革した点だと思います。

チューリングの仮想機械は、以下の動作を、機械は内部状態が停止状態になるまで反復して実行し続けます
1.無限に長い磁気テープ
2.その中に格納された情報を読み書きするヘッド
3.機械の内部状態を記憶するメモリ

で内部状態とヘッドから読み出した情報の組み合わせに応じて、次の動作を実行します。

1. ヘッド位置のテープに情報を書き込む
2. 機械の内部状態を変える
3. ヘッドを右か左に一つ移動する

しかしチューリングマシンのように、プログラムそのものを書き直すと言うのは、実用上問題が多かったようで、主に書き直すのは参照アドレス部分だけなので、最新のコンピュータでもそうですが、初期のコンピュータでは、参照アドレスを変更するためのインデックスレジスタなどによるアドレス修飾と言うような追加のハードウエアがありました。 しかし、プログラムテクニックで、プログラムそのものを書き直すことも可能だったので、アドレスだけでなく、命令コードそのものも書き換えてしまって、まったく別の動きをさせることもありました。

当時はソフトウエアを機械言語で書いていたために出来ることで、現在のように高級言語で書く場合には、このようなことは余程のプログラムテクニックを駆使しないと出来ないようになってしまっています。 また、これと同じことが、ソフトウエア上で表現できるようになってきています。 更には、ソフトウエア品質管理上は、この様なプログラミングは禁止されているのが通常です。

その後の実際のコンピュータでは、2次記憶の存在が重要になり、仮想メモリの技術が発展しました。 さらには、半導体技術の発展で、CPUコアを多数持つものが出現し、最近では、如何にその消費電力を減らすか、と言う点で技術が開発されてきています。

今年も鳥インフルエンザで騒ぎになりました。 幸い中国の鳥インフルエンザも、その後の拡大も確認されていずに、何とか平穏に終わりそうです。 しかし感染力と死亡率の極めて高いウイルスが発生するのは時間の問題だと思います。

ウイルスは生物に最も近い物質であるとされていて、生物であるとは認知されていません。 その増殖には、他の生物である細胞が必要で、自分自身では増殖できないからです。 ウイルスは、一度細胞に取り付くと、その遺伝子を細胞内にぶちまけるので、遺伝子の交雑が非常に容易に起きるようで、これが短期間に新たなウイルスが誕生する原因になっています。 また、ウイルス由来と思われる器官や遺伝子が、我々人間の細胞内に見つかるので、ウイルスは生命進化上も大きな役割を果たしていると思われます。

生物進化も非常に興味のある分野です。 人間のような非常に複雑な生物が、試行錯誤の末に出現すると言うのは、驚き以外の何者でもありません。 最近のと言っても20年ぐらいですが、研究によると。分子レベルでのたんぱく質の進化と言うか変化は、何億年も外形上は変化しないシーラカンスでも、ずっと変化のある哺乳類でも、その速度は変わらないそうです。

変化しても外形的には変化が無く、自然淘汰には中立であるとされています。 外形上も変化すると生存に適不適きが出てくるので、自然淘汰で選択されます。 一番大きなのは捕食だと思います。

今月の読み物は、DNA誕生の謎に迫る! 遺伝子の本体DNAはどうつくられたか?構造、進化、複製から起源の謎をひも解く! (サイエンス・アイ新書) 武村 政春 著 ¥1,000
鳥インフルエンザに影響されて読んでみました。 読み始めは、当たり前のことが書かれていると思い流し読みを始めましたが、途中から真剣になりました。 まだ定説になっていない学説や、将来の見通しも書かれていて、なかなか面白いものでありました。 半分が図絵で、冗長な部分もありますが、まあまあ分かりやすいです。 ウイルスもので挫折した人にお奨めです。

【内容紹介】 遺伝子の本体DNAはどこまで解明されたのか、DNAは私たち生物が生きていくために不可欠な物質であり、すべての生物の“はじまり”に深く関わっている。本書は、遺伝子の本体であるDNAの化学的特徴や遺伝情報物質としての有用性をまとめつつ、その起源の謎をストーリー形式で展開している。


DNAは私たち生物が生きていくために、
子孫を残すために重要な物質であり、
すべての生物の“はじまり”に
深く深く関わっている。本書は、
DNAの“はじまり”、そして生命の“はじまり”について、
科学者たちがどう考えてきたか、考えているかを紹介しつつ、
その化学的特徴や遺伝情報物質としての有用性などを
ストーリー形式でまとめたものである。
その秘められた謎に、いざゆかん!!

★★ (関心のある人は読むべし)

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